翠玉的珍道中記 第一話



「……………」


「うーん…なんじゃこんな時間に…
済まんが時計を見てくれんか…」

「今は何時じゃ?」
「そうですねぇ大体ですねぇ」
「…だから今何時じゃと」
「ちょっと待ってて下さいねー」
「…だから今」
「正午12時35分くらいでしょうかねぇ…まだちょっとネット対戦の相手を探すには早いかも」


オーキド博士「というかサザンのデビュー曲やっとる場合か!
      第一ポケモン世代で誰が「勝手にシンドバット」なんて知っとるんじゃー!」
オダマキ博士「…いやいやそれ言っちゃ何であんたがいるんだオーキド博士…」

サユリ「しかしのっけから金銀のオープニングネタとか誰の趣味なんでしょうねー」
オダマキ「それはキミの名付け親が一番よく知ってるんじゃないのか…?
    ある意味ではもっともポケモンから遠そうなイメージのキャラを…」
サユリ「まーLGの主人公に「ハナ」って名づけて手持ちを炎と毒で固めるようなナマモノのやることですし…」
オーキド「初めてポケモンの緑やったときも、意固地になってリザードでハナダジムに挑み続けた奴のやることは常人には解らん」
オダマキ「…無茶苦茶だ…初心者は普通フシギダネで始めるのがセオリーだというのに…」
サユリ「でも昔に比べると、どれでスタート切ってもやりやすくはなってますよね?
   ハナダジムはスターミーの存在自体がチートですし」
オーキド「まぁあれは酷過ぎるけどな…まぁよい、とにかくこの世界のポケモン調査は君に任せることにしよう」
オダマキ「だから何であんたが仕切ってるんだ…」
サユリ「まぁまぁ…それじゃ、ちょっといってきますね^^」



というわけでゲームスタート。
先ずは主人公がトラックの荷台に揺られ、ミシロタウンへたどり着くところから始まります。


サユリ「ポケスペだとこの時点で既にポケモン持ってるっていう展開だけど」


いるわきゃありませんw
ちょっと後になると解りますが、この時点では主人公は全くポケモンバトルをした経験がない、トレーナー未経験者のようです。
ポケスペのルビーは金銀の舞台であるジョウト地方の、3番目のジムがあるコガネシティの出身となっていますが、この主人公はどこの生まれかまったく触れられていません。
まぁ、ゲーム進行上解っても解らなくても特別意味はないですが…。


ママ「出るがよい我が娘よ!ここが我らの暮らす新天地ぞ!!」
サユリ「承知した母者、暫し待たれよ」


新たな家に着くと、中ではヤルキモノが荷解きを手伝っています。
母親の説明を受け、時計をセットしたらオダマキ博士に会いに行くことに。


ママ「では行くよい我が娘よ!」
サユリ「把握した母者。
   ところで出立するに際しての様々な物資は」
ママ「当然現地調達
サユリ「それかい!」


とかいいつつもちゃんとお小遣いは3000円あるわけですがね。

あとポケモン的お約束で、自分のPCには「キズぐすり」が1個あるわけでして。
それを回収し隣のオダマキ博士の家へあいさつに。


オダマキ家の二階


サユリ「ここはやはりタンスの中を調べるが基本だわね…というかよさげなモンスターボールがあるのは残さず回収…」
ユウキ「おまいは何処のニセ勇者(C:柴田亜美)だ。
   というかそれは僕のポケモンなんだから勝手に持ってこうとするなっつの」
サユリ「えーでも赤緑どころかFRLGでも民家の机に置きっぱになってるイーブイは持ってき放題だよー?」
ユウキ「それとこれとは別問題だ。第一イーブイも一周回で基本その1匹しか持ってけないだろうが」
サユリ「アレにしろ最初に貰えるポケモンにしろオスのことが多いから増殖にはメタモンが必須なのよねー」

ユウキ「貴様ッ!このシリーズをやりこんでいるなッ!」
サユリ「答える必要はない」



とりあえず旅立ちのフラグがこれでひとつ立ちます。


しかしここからがまた大変で、何時まで立ってもイベントが起きず、町を出ようとすると入り口付近の女の子に止められて軽く軟禁状態に。

自宅とオダマキ邸と研究所を何度か行ったり来たりしている内にようやくイベント発生。
どうやら誰かが野生のポケモンに追っかけまわされている様子。


女の子「わたしポケモンを持ってないから、お姉ちゃん代わりに見に行ってきて」
サユリ「いや私もまだポケモン持ってないし第一あんたさっき出ようとするのを止めt」


女の子「(# ゚д゚ )いいからつべこべ言わずさっさと逝けー!!!」


サユリ「へーへー解りましたよって…おお、アレは見事な描写のジグザグマ」
オダマキ「おーいそこの君!
    済まんがそこのバッグのポケモンを使ってこいつを追っ払ってくれー!」
サユリ「えーめんどくs
オダマキ「話が進まんからはよせんかー!」


てなわけでエメラルド環境でのデビュー戦。
選べるポケモンはアチャモ、ミズゴロウ、キモリの3体から1体なのですが…。


アチャモ「お嬢さんお嬢さん、旅のお供には是非私めを。
    聞けば中のナマモノは炎フリークと聞き及びます。
    加えて格闘属性も得るので非常にお買い得になっておりますよ」

ミズゴロウ「いやいや何を仰いますか、なんと言っても水ポケモンの汎用性の高さ、それこそ買いですよ。
     加えて地面属性も得ますんで、あの憎っくき電気ネズミも恐るるに足らず!
     どうですかお嬢さん!」

キモリ「(じーっ)」


サユリ「うーん…そういえば狐はバシャーモのデザイン気に食わないって言ってたな。悪いけどあんたはパス」
アチャモ「( ̄□ ̄;)YOUはSHOCK!」

サユリ「で、水は基本的にラプラスとギャラドス以外は知らんがなだからあんたもなし」
ミズゴロウ「( ´・ω・`)ショボーン」


というかエメラルドは最初からキモリで始めるつもりだったんですがね。

何しろラス間際とラストにそれぞれアダン、ミクリという強力な水使いが控えており、また水ポケモンに縁があるアクア団との戦いも多いです。
ましてロゼリアという強力な草ポケモンが手に入らないエメラルドではリーフブレードの破壊力は結構頼りになるはず。

もっとも上の理由もわりと本音に近いですが(←wwwwww


サユリ「…で、あんたは何が出来るのかしら?」
キモリ(尻尾で地面に何か書き始める)

『あのね』

『がんばるの』

サユリ「あんたは何処の上月澪だ!てかあんたオスじゃねーか!」
オダマキ「漫才してるヒマがあったらさっさと戦えー!!」


ジグザグマのレベルは2しかないので、“はたく”二発で速攻で片がつきます。
というか負ける要素は皆無ですね。

戦闘終了後、博士の研究所へ。


オダマキ「というわけで私の息子に会ってくるといい。奴はいま103番道路にいるから」
サユリ「えーもう会いましたけd」
オダマキ「いいからさっさとキモリと一緒に103番道路へ行ってこんかい!」


サユリ「うーんせっかちだな〜。カルシウム足りてないよあの博士」
キモリ『面倒くさいけど行くしかないの』


勿論ここで「はい」以外の選択肢を取ると基本的に話は進まんので。

先ずは101番道路を抜けてコトキタウンへ。
道中ではある理由から戦闘は避けまくっていますが、ポケモンがいるので戦闘は可能です。
この場所にはレベル2〜3くらいのジグザグマ、ポチエナ、ケムッソが出現します。

ここでのイベントらしきものは。


サユリ「あーなんとなく展開わかるんでさっさとキズぐすりください」
店員「うぉいいきなりそれかい」


試供品を配って歩いてるフレンドリーショップの店員は今回町の中にいたようです。これもお約束ですね。
ゲーム序盤“キズぐすり”程度の回復力でも重宝します。

103番道路では博士の息子がポケモンを調べてるようですが…いきなりバトルを挑まれます。
こちらはキモリでありますので、当然向こうの手持ちはアチャモ。
自分が選んだポケモンに対して優位なタイプのポケモンをライバルキャラが持つ、これもお約束のシステムですな。


ユウキ「というか道中で戦ってレベル上げてこなかったの…?」
サユリ「とりあえずお約束としてライバル戦は初期レベル、らしいです」
ユウキ「…つかやりこんでるなら、ライバルキャラが自選の弱点タイプ持ってるって知ってるはずじゃないのか…?」
サユリ「まー狐のやることですからwwwwサーセンwwwww」


FRLGのライバルもそうだけど、状態異常技を使うことが多いライバル戦では、とにかく殴るだけ殴って、最悪キズぐすりの1個使えばほぼ負けることはないです。

研究所には自動で戻らず何故か徒歩で。
戻ると博士からポケモン図鑑を、博士の息子からはモンスターボール5個をもらえるようです。


サユリ「…なんかもう…ライバルというよりただのミツグ君?
ユウキ「俺もそう思う…どう見ても中の狐は海千山千だしな…」
サユリ「というより、これまでのライバルに比べるとなんか毒ッ気ないのよね。
   金銀のライバルなんて最終的にはサカキの息子とかすごい設定もらってるし」
ユウキ「ああ…ポケスペの世界に帰りたい…onz」


金銀のライバルがサカキの子供、という設定は、FRLGで付け加えられた設定ですね。
金銀ではそもそもその正体も目的も全く分からなかったですし。

図鑑を手に入れて自宅の前を通りかかると…。


ママ「待つが良い娘よ、これを受け取るがいい!」
サユリ「むう!母者これはもしやー!?」
ママ「そう!これぞ伝説の乱忍愚襲頭(らんにんぐしゅうず)!
  これを身につければ古のヒゲ親父の如く、大地を疾風の如く疾駆することができるであろう!」


FRLGではニビジム攻略後にようやくもらえるランニングシューズですが、ルビサファでは最序盤に高速移動が可能になるわけです。


ママ「先ずはコトキタウンを超え、102番道路に救う小童どもを蹴散らしつつトウカシティを目指すのだ!
  そこには受話器を素手で握りつぶし、生身でヌマクローのマッドショットを跳ね返すという伝説の漢がいる!
  その者が貴様の行く末を示してくれるであろう!」
サユリ「むぅ…その者とはもしや…!」


ママ「…いい加減疲れたわこのネタ…まー要するに私たちをこっちに呼び寄せた張本人がいるワケ。
  ポケスペ読んでるなら解ると思うけど、あの人だから。会ったらよろしくね」
サユリ「なんか急に普通になったねー。
   というか狐的にここでの母親役って誰なの?」
ママ「狐設定ではウェルフェアのキャラということになってますが」
サユリ「…ああ…その設定ここでも生きてるのか…
   そういえばこっそり植物の名前入ってるものね、何気に私にも」


(※「椿」→言うまでもなく、「サユリ」→百合)


というわけでいよいよ旅立ちです。
先ずはコトキタウンから102番道路を目指します。