翠玉的珍道中記 第十話
あらすじ
煙突山でなにやら悪巧みをしているマグマ団。
その動向を追って流星の滝へ向かうと、マグマ団は宇宙から飛来した隕石を手に煙突山へと向かっていた。
サユリはこの地で再会したアクア団総帥・アオギリからマグマ団の恐ろしき企みを聞かされ、それを阻止するために煙突山へと向かった…。
ジュプトル「しかしアオギリが登場すると途端にあらすじの内容が無駄にシリアスになりますよね」
キルリア「狐補正でもかかったんじゃないかどうせ」
キノガッサ「…一応ボスキャラだから…張り合いを持たせるため…?」
煙突山の麓へ戻ると、ロープウェイの見張りがいなくなっています。
なお煙突山へ戻る方法は二通りあり、元来た道を辿るか、115番道路側へ出てカナシダトンネルを経由してくる方法があります。
どちらも手間はそれほど変わりませんが…岩砕きを使えるポケモンが主力でないなら元来た道を辿るといいかも。
山の頂上へ着くと、早速というかそこいらじゅうでマグマ団の皆さんとアクア団の皆さんが戦っています。
サユリ「…つかなんでどいつもこいつもポチエナで戦ってるんだよ…」
アクア団下っ端「うるさいやい!俺たちあまり水ポケモンの獲れる環境がないんだよっ!」
マグマ団下っ端「畜生!そっちもあまり事情が変わらんのか!俺も炎か地面ポケモン使いTEEEEEEEEEEE!><」
デコボコ山道のほうは戦っている下っ端たちに塞がれて通れません。
どうやら、マグマの連中を追っ払わないと収集つかないようで。
サユリ「あーんっ数が多い!これじゃ先に進めないじゃないのっ!」
アオギリ「埒が明かんな…。
私がこいつらを引き付けよう。サユリ、その間に君があの装置を止めてくれ」
サユリ「…信用していいの?」
アオギリ「今だけはそうしてもらおう」
サユリ「…承知っ!」
こんな会話が勿論あるわけではないですが、流石に総帥だけあってアオギリはマグマの下っ端を三人同時に相手しています。
奥に進むと、マグマ団下っ端×2のあとに、ホムラとの戦いが待っています。
サユリ「ポケスペだとあんたの得意技も結構えげつないのよね。
パワーファイターと見せかけて小細工も結構使ってくるみたいだし」
ホムラ「威勢のいい娘ダ!このオレと戦えるだけの力があるか見せてミロ!」
ホムラはレベルがそれぞれ20、22のドンメルと、レベル20のズバット、レベル22のグラエナを連れています。
ポケスペみたいにコータスは使ってきませんが、それでも攻撃力は結構高いです。
サユリ「言われなくても!
メノクラゲ、出番だよっ!あんたが特訓で得たバブル光線の破壊力、存分に見せ付けろ!」
ホムラ「な、何ィ!!」
メノクラゲ「いよいよ出番か…触手(うで)が鳴る…っ!(うねうね)」
メノクラゲはレベル25で強力な水属性技“バブルこうせん”を習得します。
攻撃力65、しかも20%の確率で相手の素早さを下げるという非常に強力な技で、かつては赤緑環境におけるハナダジムの制覇特典がこの技の技マシンでした。
これまでは攻撃力不足だったメノクラゲも、この技の習得により一気に化けるのです。
ドンメルは文字通りこれで一蹴し、ズバットやグラエナはそれぞれキルリア、キノガッサに始末させ…。
ホムラ「つ…強ェエ…だが、もう遅いゼ…あとは機械を作動させるだケ…!」
サユリ「んなことさせて堪るもんですか!」
その機械の前に待ち構えるのは。
??「ん…なんだ手前ぇは…?
見たところ、あの胸クソ悪ぃアクアの連中の仲間とも思えねぇが」
サユリ「あなたが赤装束の頭領ね」
??「そうとも…俺様がこのマグマ団のリーダーを務めるマツブサだ」
サユリ「悪いけど、火山を好きにされちゃ、かなり迷惑だからやめて欲しいの」
マツブサ「そうはいかねぇ。
この土地の少ないホウエンで、更なる発展を目指すためにはもっと大地が必要だ。
この火山を噴火させることで、大地を広げるために力を貸してくれる“アイツ”を目覚めさせてやれば、手っ取り早く済む。
解ったら嬢ちゃん、ここは大人しく手を引いてくれねぇか?
どうせアクアの連中には義理もないんだろう?」
サユリ「あの連中に義理はなくても、火山を噴火させられちゃ困るの!
だから一時的に同盟を結んでるだけよ!」
マツブサ「成る程…物分りが良すぎて、逆に厄介なタイプだな手前ぇは。
アオギリのヤツが愚痴ってたのも解る気がするぜ…。
いいだろう、お前みたいな小娘には、熱〜い灸を据えてやる必要があるみてぇだな!」
どうやら、アオギリ総帥と違って腕力に訴えてくるマツブサ頭領との戦いは避けられないようです。
手持ちはレベル24のグラエナとズバット、そしてレベル25のバクーダ。
キンセツジムのテッセンほどではないにしても、かなりの強敵ですが…それでも属性的にはこちらに有利なポケモンが揃っています。
グラエナをキノガッサで、ゴルバットはキルリアのサイコキネシスで潰し…。
メノクラゲ「…お前の相手は俺だ…!」
バクーダ「なんでぇ…随分ひ弱そうなのが出てきたじゃねぇか…容赦はしねぇぞこのフニャフニャ野郎!」
メノクラゲ「…直線的過ぎるな…狂うがいい、“ちょうおんぱ”!」
バクーダ「何…うげぇ!なんだこの音はぁぁ!」
これまでメノクラゲの生命線ともいえた超音波ですが、切り札であるバブル光線があるとそのいやらしさはさらに増します。
バクーダが巧く攻撃できない隙に、強力なバブル光線で一気に決めて終わり。
まぁ超音波を使うだけ時間の無駄だった気もしますが(ぉ
マツブサ「…くっ!やるじゃねーか…この俺様としたことが油断が過ぎたな…!
いいだろう、ここは俺たちの負けだ…だが、次はこうはいかねぇ…!」
アオギリ「…見事な戦いぶりだなサユリ。油断があったとはいえ、あのマツブサを退けるとは」
サユリ「……向こうも本気じゃなかった……それだけです」
アオギリ「(ふっ)…そういう君も、全ての力を出し切ったわけではなさそうだな。
君の力の真なる所を見る好機と思ったが…まあいい、奴等の目的は阻止した。
君が我等どちらに正義を見るか…あるいは君だけが貫く正義があるのかは解らぬが…いずれまた合間見えるときもあろう」
マグマ団の計画を阻止すると、装置に残された隕石を入手できます。
これを持ってソライシ教授の研究所(ハジツゲタウンにある、フレンドリーショップの隣の民家)へ戻り、それを教授に渡すと技マシン27をお礼としてもらえます。
ジュプトル「さてこれでようやく次のジムに挑戦できますな」
サユリ「うーん…じゃあその前に、いろいろやり残したことも片付けて起きましょうか。
フエンジムを抜けば、あとはあの戦闘狂親父を叩きのめす以外にやることないし」
というわけで先ずはカラクリ屋敷へ再挑戦。
カラクリ屋敷は、ジムバッジ1つ増えるごとに新しい仕掛けになり、その都度特別なアイテムがもらえます。
キンセツジムを突破したあとの仕掛けは…。
サユリ「何よこれ。落とし穴だらけじゃないの」
ジュプトル「どうやらこのボタンを踏むと閉じるみたいですが」
サユリ「面倒臭いなぁ…あんた橋の代わりになってくれない?」
ジュプトル「( ̄□ ̄;)そんな無茶な!」
勿論そんなことが出来るわけもないのでボタンを全部踏み、全ての穴を塞いで例の如く合言葉を見つけ出してクリア。
カラクリ大王「むむ…また突破されてしまったぞな…結構時間かかったのに」
サユリ「そういえばこの屋敷、タイムアタックとか存在しないのね」
カラクリ大王「まぁ基本的に一回ごとに仕掛けが変わるからそんなシステム作っても意味ないからじゃないかもし?」
サユリ「…一応この世界の製作者なんだからそのくらいのこと把握しててくれよ…」
ちなみに2回目のご褒美はタイマーボール。
LGではミュウツーを捕獲する時に役に立ったボールです。以降、カナズミシティでも購入できるように。
その後はわざと触れず放置していた討ち漏らしたトレーナーと片っ端から戦っていきます。
マリ「…最初の時は完全無視だったのはそういうこと…?」
サユリ「いやほらだって、お二人さん目が合っても何も言ってこないし」
ポケスペではルビーにくっついて歩いていたインタビュアーのコンビ・マリとダイ。
このふたりは110番道路のトレーナーヒルの近くに待ち構えており、勝つとインタビューを要求してきます。
マリはゴニョニョ、ダイはコイルを使用。ポケスペではマリに振り回され気味だったダイのほうが実はやや強敵だったり。
サユリ「けどさー、こういう“かんたんかいわ”のレパートリーって意外に少なくて、なんと返していいのかよく解らないのよねー。
“ならばよし!”とかないの?」
マリ「あんたは何処の蒼天曹操だ。
…けどその時の気分を表す一言くらいなら、“かんじょう”カテゴリーになんかあるでしょ?」
サユリ「“ぜっこうちょう”とか“イエーイ”とかみたいな、いかにもな言葉がないのも不思議よね」
マリ「あ、本当だ」
だから基本的に面倒臭いのであまりこういうのには関らないことにしてます。
今回は適当に入れましたが。
ダイ「…というよりも、110番道路を最初に通った時だって僕らに会えるはずなのに、わざわざ今更挑んでくるのってもしかして」
マリ「多分気にしたら負けよ」
どう見ても経験値(と資金)稼ぎです本当に(ry
そしていよいよデコボコ山道を下り、ジムのあるフエンタウンへと突入します。