翠玉的珍道中記 第十五話
あらすじ
水上の移動手段を得て、メンバーの地力上げをかねてこれまで行き漏らした場所を片っ端から探索したサユリ
119番道路を踏破しもう少しでヒワマキタウン、というところでまたしてもアクア団に道を阻まれてしまう
とりあえず事態が好転するのを待つため、近くにあった「天気研究所」を訪れたサユリであったが…
サユリ「(物陰からこっそり)…嫌な予感がしてたのよね…。
あの胸くそ悪いアクアの連中を見かけた時点で気づくべきだったわ…」
侵入した天気研究所の中も、既にアクアの皆様方で満員御礼状態でした。
サユリ「っていうかあの連中、こんなところを占拠して何を企んでいるのかしら…?」
サーナイト「!…主人(マスター)、隣の部屋から人の気配を感じる…どうやら、アクアの仲間ではないようだが」
(宿直室)
男の子「(おどおど)…僕、ここでひとりで休んでたんだ…。
そうしたら、あの青い服を着た奴らがやってきて…上に研究所の人たちを連れて行っちゃったんだ…」
サユリ「…研究所の人たちを…?
確かあの連中…つかあの総帥、“海を増やす”とかのたまってたわね…
…まさか天気でも操って、大雨でホウエンを沈める気じゃないでしょうね…」
ジュプトル「ないとは言い切れませんね。あのアオギリと言う男、何を考えているのか測りかねるところがある」
サユリ「…坊や、あなたはここにいて。
あの連中はお姉ちゃんが追っ払ってきてあげるから」
男の子「…うん、わかった」
サユリ(…回復はないのかい!(#^ω^))
実は、少年のいる仮眠室のベッドを調べると回復が可能です。
それを知らなかったとはいえ、自分は間抜けにもここで一旦キンセツまで引き返し、トレーナー戦で消費した技ポイントなどを回復してから再度天気研究所へ目指したためえらい時間がかかる羽目に。
アクア団員C「侵入者ーっ!侵入者がいたぞー!」
アクア団員D「な…あのガキは…煙突山でマグマの連中を追っ払ってくれた奴じゃないのか!?
何故今回は我々の邪魔を…!」
サユリ「…アレはあんたたちのためにやったんじゃないわ!
気に食わないのはあんたたちも一緒よ!」
アクア団員C「生意気なっ!総帥から一目置かれているからといって自惚れるな!」
手持ちのポケモンは大体キバニア、ズバット、ポチエナのいずれか。
それぞれに応じてキノガッサ、サーナイトを使いまわして存分に蹴散らし、研究員が押し込められている奥の部屋へ…。
??「…というわけで〜、私どもの総帥がその“天気を操る”ポケモンを欲しがってるみたいなんですよ〜。
何卒それを譲っていただけませんか?」
アクア団員E「いやちょっとあんた!そんな丁寧にやらんでもいいんですって!」
アクア団員F「つか一応あんた幹部なんだから、もっと相手を威圧するくらいの態度を取ってくださいって!」
??「う〜ん…私、カフェの店員勤めが長かったですし…」
サユリ「…なんっっっか私、あの幹部の女の人すっごい知ってる人のような気がするんだけど…」
ジュプトル「…そりゃあ中の狐はポケスペを熟読してるんだから知ってるのは当然だと思うんですが」
サユリ「いやそうじゃないのよジュプトル。
私の記憶が確かなら、アクアの女幹部って慇懃無礼な喋り方をするウェーブ髪の女の人なんだけど…。
黒髪お団子頭で眼鏡……まさか」
??「…あー、サユリちゃんじゃないの!
なんかこんなところで会うのは奇遇ねー…ついこないだのポップンパーティでも同じ席だったしー」
アクア団員E「ちょwwwwwwあれは一応邪魔者なんですからそんなフレンドリーに対応しないでくださいイズミさん!」
サユリ「つか“いずみさん”違いじゃねえかあああああああああああああああああああああ!!><」
天気研究所でアクア団は、“天候を操る”ポケモン目当てに占拠してたみたいです。
しかし話を聞くとこれはアオギリ総帥の指示ではなく、ここでアクア団の皆様を指揮する幹部・イズミの独断のようですが…。
サユリ「何でまたアクア団の幹部なんか…」
いずみさん(アクア団幹部)「それがですねぇ…神様(MZD)がサユリちゃんとか育江さんとかがこっちにいるし、面白そうだからお前も行って来いって…面白そうだから来ちゃいました♪^^」
サユリ「…いやそういう問題じゃないでしょうが…
けど仮にもアクア団の幹部ということになれば、私はあなたをここから追い払わなきゃならないんですが」
いずみさん「そうですか〜…じゃあ、私と勝負ですね♪」
サユリ(…緊迫感ないなぁ…)
アオギリ総帥ほどでなくとも、流石にアクアの幹部を務めるだけあって、イズミは手持ちにレベル30近いキバニアとグラエナを連れています。
いずみさん「さあ、頑張ってグラエナちゃん!
先ず威嚇して相手の攻撃力を下げちゃうのよ〜!」
サユリ「…あの空気に呑まれたらなんか終わりっぽい気がする…サーナイト、何とか速攻で決めて!」
サーナイト「みたいだな…悪いが10万ボルトで落ちてもらうぞ!はあああああああああッ!」
ずがあああああああああああああん!(SE)
いずみさん「…あら強い…流石EX譜面のレベルが1つ高いだけありますねー」
サユリ「…今そんなの関係ないです」
いずみさん「うーん…どうも私じゃ分が悪いみたいです〜。
残念ですがここは引き下がることにしますね。それじゃまた^^」
あ、勿論キバニアも一蹴してしまいました。
グラエナやギャラドスの特性「威嚇」は出会い頭に相手の攻撃力を下げるという厄介なものですが、サーナイトのメイン攻撃手段は特攻準拠なので攻撃を下げられても痛くも痒くもないという…。
あとポップン的な余談。
いずみさんが担当するカフェパーティはレベルがそれぞれN15、H26、EX32で、サユリの担当するニューミュージックはN16、H26、EX33。
実はH譜面のレベルが一緒である以外、NもEXもニューミュージックのほうが表記レベルが1つ上です。体感難易度に差はありませんが。
さらに言うと、AC16のイベントではサユリといずみさんが同じ卓にいたのも実話ですw
研究所の所長「…いやあ助かったよー。
それにしてもあの女幹部…他の連中よりずっと話が解る人っぽいのに、妙に話がかみ合わなくて困ったよ」
サユリ「…でしょうね。あの人はどちらかというと愉快犯みたいですし」
所長「…とにかく、お礼といっちゃなんだが…この子をもらってやってくれないか?
あの連中に渡ると何に使われるか解らないし、君のような子に預かってもらったほうがいいかも知れない」
アクア団を追い払うと、所長から“天候を操る”という件のポケモン…ポワルンを譲ってもらえます。
ポケスペでは成り行き上ルビーの手持ちになった、元はツワブキ社長のペットだったポケモンとして登場しますが…所員の話だと、どうやらポワルンはこの研究所で飼育されているみたいです。
同時に橋をふさいでいたアクア団の下っ端たちですが…。
アクア団員A「イズミさん!どうやらマグマの連中も送り火山へ向かったようです!」
いずみさん「もー見てないでちゃんと止めてくださいよ〜。アオギリさん怒りますよ〜?」
アクア団員B「…いやうち等見張りっつーより実は連絡員みたいなモンですし…てか急ぎましょうってもう!」
サユリ「…というかあの総帥が何であの人を幹部待遇にしてるかが解らん…」
ジュプトル「とりあえず連中とはしばらく会わずに済みそうですが…」
なんにせよ橋が通行可能になるのであとはヒワマキに向かうだけ…なのですが。
??「待てーいそこなトレーナー!この橋を渡りたくば通行料として手持ちの半額を…って…げえええええっ!」
サユリ「( ゚д゚ )」
橋を渡ったところに待ち構えていたのは…フエンで「トウカジムに挑んでみる」とのたまっていたユウキ君です。
ユウキ「(だらだら)やややややあサユリ奇遇だねぇ」
サユリ「( #^ω^)うんすっごおおおおおおく奇遇ねユウキ君。
私ねえええあの手紙について是非とも聞きたいことがあるのよねええええええええ?」
ジュプトル「(ひそひそ)ああ可哀相に…まるで油を搾り取られる四六のガマみたいだ…」
クロバット「(ひそひそ)やっぱりご主人フエンの一件根に持ってたみたいなの?」
サーナイト「(ひそひそ)…だろうなぁ。それに彼の様子を見るとご主人がトウカジムを制覇出来るとは思ってなかったみたいだな…
そういうカンだけは妙にいいご主人のことだ、そのことにも気づいてるだろどうせ」
ユウキ「ええええいこうなりゃヤケだ!
ここでお前を119番道路の川の藻屑にしてやるううううう!><」
ここでのユウキとのバトルも強制です。
彼の手持ちはそれぞれレベル29のペリッパーとハスブレロ、そしてレベル31のワカシャモ。
しかしトウカジムを制覇したなら苦戦する理由などあろうハズもなく…。
サーナイト「…許せ…なんか手心を加えたら私等の身が多分ヤバい」
クロバット「ごめんなの…恨んでくれてもいいの…><」
まさに秒殺でしたw
サーナイトでペリッパーとワカシャモを一撃で落とし、ハスブレロはクロバットに交代させて翼で打つ一発でシメ。
ユウキ「…ふ…ふふ…解ってた…解ってたんだこうなることは…onz」
サユリ「…さあ覚悟してもらいましょうかコノヤロウ…( #^ω^)
さっき私をそこの川へ落とすとかほざいてたわね…代わりにあんたをここから落としt」
ユウキ「あああああああああああ!あそこにゼクトバッハ叙事詩の最新刊が!」
サユリ「( ̄□ ̄;)え!?どこどこッ!?何処にゼクト様の最新刊がああ!?」
トレーナーの ユウキは にげだした!
サユリ「アッー!こらあ待てえええええええええええええええええ!(#^ω^)」
ジュプトル「(な…なんでそんな単純な手に…)
ま、まぁ落ち着いてご主人…何かそこに落ちてますよ?
どうやら新しい秘伝マシンのようですが」
エニシダ(…というかすっごい出て行きづらい雰囲気だなオイ…)
まぁとにかくここでユウキとのバトルを終えると、彼から秘伝マシン02を貰えます。
これまで行ったポケモンセンターのあるところへ移動できる優秀な攻撃技「空を飛ぶ」の秘伝マシンです。
もっとも、ヒワマキジムのフェザーバッジがないと意味はないのですが…。
あと、ここでもエニシダが登場し、彼との交流を深めることが出来ます。
主人公に対して平静を装っている風だったユウキ(もしくはハルカ)が、やはりトレーナー暦の浅い主人王に敗れたことはショックだったらしいことがエニシダの台詞からも窺えます。
というかエニシダオーナーもわざわざそんなことを告げてくるとは人が悪い…w
というわけで、次のジムがあるヒワマキシティへ。