翠玉的珍道中記 第十八話



あらすじ

ミナモシティでユウキの最後の挑戦を退けたサユリ
アクア団を追って送り火山へ向かったものの、一足違いの差でふたつの宝珠はそれぞれアクア・マグマの手に落ちる
山の番人よりマグマ団のシンボルを受け取ったサユリは、そのアジトがあると思われる煙突山へと向かった


ジュカイン「あれー?そういえばロコンの話をSSで書くって話が当初あった気がしますが?」
サユリ「あーあれ。狐が書いてる最中に飽きてきてやめたんだってさ」
ジュカイン「( ̄□ ̄;)うわヒデェ」

サーナイト「というか…彼女がそうなのか?」
キュウコン「あ、はい。これからよろしくお願いしますね^^」
ジュカイン「…まさか本当にタマゴから育て上げるなんて…いったいどれほどの無駄な労力をかけたんですか?
サユリ「無駄とかいうなこの野郎!
   まー個体値とか性格とかそんなシチ面倒くさいことは全部パスして、メスのロコンが誕生したらあとは白ビードロの力を借りて延々とカナズミ周辺を…」
キュウコン「結構楽しかったです〜」

ジュカイン「(ひそひそ)…彼女、性格って何だ?」
サーナイト「(ひそひそ)確か“陽気”だったはずだが」
ジュカイン「(ひそひそ)ということは騙し討ちを使わせたいのに特攻伸びないタイプじゃないか…何をやってるんだかご主人は」
サーナイト「(ひそひそ)まぁいまさら気にすることでもないだろう…いつものことじゃないか」
ジュカイン「(ひそひそ)…財布の中身が10万円ほど減ってたとしてもか…?
サーナイト「(ひそひそ)( ̄□ ̄;)クスリ使いやがったのか!!」

クロバット「…というわけでキュウコンちゃんを加えてようやく本編に戻るの^^;」


さてそんなこんなでようやくフルメンバー揃いました。
なので、ここより攻略再開。キュウコンのみレベル36とやや低めですが、あとは38〜40というメンバーでマグマ団のアジトへ乗り込みます。


デコボコ山道中腹


ジュカイン「…で、その不審な赤装束がいた場所へやってきたわけですが」
サユリ「それはいいんだけど…これどうすりゃいいの?
   このしるしがカギとするなら、何処にも鍵穴らしき場所はないわよね?」
ジュカイン「…そうですねー何処なんでしょうねー(…嫌な予感が)」

サユリ「(#^ω^)てめぇニューキンセツでも空気まったく読まずさっさと停止ボタン押してくれやがったよなぁぁぁぁ?」
ジュカイン「あーはいはい解ってました解ってましたさ…どーせ私に探せっつーんでしょ。あーマンドクセ('A`)」

サーナイト「…うーむ最近奴はずいぶん腐ってきてるな…」
クロバット「いちばん古株なのにポジションが微妙過ぎなの。気持ちは解るの」
サーナイト「何気にひどいなお前…」


まぁ特に何もせずとも、マグマのしるしを持ってくれば勝手に入口は開いています。
中には当然マグマの皆様が総出でお出迎えしてくださるわけですが…他にも結構レベルの高い野生ポケモンが出現します。中でもコータスは「まもる」で攻撃を無効化してきたりなかなか厄介です。


マグマ団下っ端A「ちっくしょ〜…どっかにしるしは落とすし、挙句遅刻したからまた外側警備だから完全咬ませ犬だよ俺…もうなんか嫌だ」
サユリ「…え…?そんな規律あんの?頭領がアレだからもっとカオスな集団だと思ってたけど」
マグマ団下っ端B「( ̄□ ̄;)うわなんかひどい言われようだ!
        まーだが、そろそろ俺らも、なんでこんな悪さばっかしなきゃならないのかワケ解らなくなってるんだ。
        本当に俺らのやってることって、ホウエンのためになってるんだろうか…?」


しるしを落とした団員と、寝坊して外回りの警備に置かれてしまった団員は別人なんですけどね。
ただ、マグマ団の活動そのものに疑念を抱く団員も確かにいます。倒すと「やっぱり迷ってると勝てない」みたいなことを言っているので、ロケット団みたく全員が全員承知の上で悪さをしているという集団ではないのでしょうね。
アクア団もだけど、本気でそれが「ホウエンのためになる」と信じてマツブサやアオギリに従っているのでしょう。その意味では、エメラルドの環境では純粋に善悪の概念が薄いのかも知れません。


サユリ「なんにせよ、他人の生活を脅かすことが正義につながるとは思えない…。
   大の虫を生かすのに小の虫を殺さなければならないことだってあるかも知れない。
   …でも、あなた達は…ううん、マグマの頭領はちょっとやり過ぎだわ」
ホムラ「ホウ…だが、真の大義というのは後世が決めるとも言うゼ。
   俺らは俺ら、ただ頭領の考えを正しいと信じてついてきた以上最後までそれに従うまでダ!」


マツブサの待つ最深部まであと一歩というところ、またしてもホムラが行く手を阻んできます。
手持ちの平均レベルは35で、ドンメルがバクーダに、ズバットがゴルバットに進化しているなど煙突山で戦った時よりも格段に手強くなっていますが、何故か手持ちが1匹少なくなっているという…。


サユリ「…もしかして任務失敗の責で取り上げられた?
ホムラ「……聞くナ」


しかしまぁこっちも煙突山の時より数段レベルアップしており、ほとんどキュウコン1体で対処しきりました。


ホムラ「相変わらず強ぇえナ…。
   キュウコンを見るとアイツを思い出すゼ…おめェなら何となく、俺らと気が合いそうなのにナ」
サユリ「そうね…でも出来れば、もう少しやり方を考えるべきだと私は思うわ。
   じゃないと、あんたたちとは仲良くできそうにない」
ホムラ「言ってくれるゼ…!」


そういえば結局ホムラ以外の幹部ってどこに登場するんだろ。
ルビーではマグマ団しか出てこないみたいだし…。

ホムラを制したら後はマツブサのみ。


マツブサ(…ちっ…間抜けな連中め…。
     藍色の宝珠のほうを持ってきちまったんじゃ、あいつを…グラードンを起こすことができねーじゃねぇか…)

マツブサ(!…いや、待てよ…
     藍色の宝珠はグラードンの仇敵カイオーガに連なる力を持った宝珠。
     …カイオーガの存在を感じさせ、グラードンの闘争本能を呼び起こすことが出来れば…あるいは?)

マツブサ(…いや、危険過ぎるか。
     あくまで紅色の宝珠でなければ、完全にコントロールすることはほぼ不可能だろう…。
     グラードンが目を覚ましても、俺らまで滅ぼされちまっちゃ意味がねぇ…!)

マツブサ(…少なくとも、俺はホウエンを滅ぼす気なんかねぇんだからな…)


サユリ「…何を考えているの、頭領さん?」
マツブサ「!…てめぇは…サユリとか言ったな…。
    ここには腕利きの連中も多くいたはずだが…奴らが不甲斐ないというより、てめぇが強すぎるのか」
サユリ「まさか自分たちのアジトがある場所を吹っ飛ばそうとしてたなんて…。
   いったい、何を考えているの…!?」
マツブサ「決まっている。
    俺らはアイツの…グラードンの力を借りて、この土地の少ないホウエンに大地を増やしたい…それだけさ」
サユリ「…そのために、多くの人やポケモンの命を脅かすとしても…?」
マツブサ「覚悟の上だ。
    大悪人として俺の名が歴史に残ろうとも、後のホウエンのためになるなら悔いはねぇ…!」
サユリ「…だったら…」


サユリ「だったら、私があなたを止める!!」
マツブサ「上等だ!かかってきやがれ!!」


マツブサとの第二ラウンドです。
手持ちはレベル38のグラエナ、39のクロバット、41のバクーダ。ホムラと構成は似ていますがさらにもう一段上の強さです。


マツブサ「グラエナ、奴を噛み殺せ!骨も残すな!」
サユリ「いよいよ本気になってくれたってことね…!
   出番よキノガッサ!」


グラエナ「貴様や貴様の主人には恨みはないが、主命とあらば…覚悟!」
キノガッサ「いい心がけ…でも、あなたの牙は…私には届かない…!」
グラエナ「…何ッ…!?」


キノガッサ「今こそ、我がすべての力をかけて!
     真!!昇ォォォォォォ竜ゥゥゥゥゥゥ拳!!!!」


グラエナ「う…うおぉぉぉぉぉぉッ!?」


キノガッサの スカイアッパー!
こうかは ばつぐんだ!


マツブサ「なっ…スカイアッパーだと…!!
    まさか…ここまで強くなっているとは…!」

マツブサ「仕方がない…戻れ。
    クロバット、次は貴様だ!」
サユリ「クロバットですって…!?」

サユリ(あのクロバット…まさか煙突山であの人が使っていたゴルバットなの…?
    だとしたらこの人…きっと物凄くポケモンに慕われているんだわ…。
    でもどうして!?どうしてそんな人が、大勢の人やポケモンを顧みないことを…!!?)

クロバット(マグマ)「…その迷いが命取りだ…!」
サユリ「…っ!!」
クロバット「危ないの!!」

クロバット(マグマ)「…俺の動きについてくるか…。
          同族とはいえ、俺と…俺の主の邪魔をするなら容赦はしない」
クロバット「負けるわけにはいかないの!
     あなたたちのやろうとしていることがいけないことだって、私にも解るのっ!!」


ちなみにこの時点で向こうのクロバットと、こちらのクロバットはレベル差がほとんどないです。こっちが40。
交代で出たので妖しい光で先手を打たれてしまいますが…空を飛んだ時点で混乱から復帰。そのまま一撃くらわせます。


クロバットの そらをとぶ こうげき!
きゅうしょに あたった!


クロバット(マグマ)(ぐおッ…!
           つ…強い…!だが…俺は負けるわけには…っ!)
クロバット「お願いなの!もう大人しく倒れるのーっ!!」
クロバット(マグマ)(今一度…今一度エアカッターの一撃を…この位置ならば…!)
クロバット「止めるの!そんなことしたらあなたも…あなたも!」

サユリ「…っ!…そのまま続けて撃て、鋼の翼だッ!やらなきゃあんたもやられちまうッ!!」
クロバット「あう…あううっ…!」


クロバット「うあああああああああああああーっ!!!」


クロバットの はがねのつばさ!
あいての クロバットは たおれた


クロバット(マグマ)(無念…!許せ…主よ…)
クロバット「…ごめんなさいなの…こうするしか…なかった、の…!」


マツブサ「…よくやった…戻れ」
サユリ「あなたは…あなたは平気なんですか…!?
   自分で手塩にかけたパートナーを…」
マツブサ「何も言うな…!
    己の決めた道に、奴らはついてきてくれた!
    俺はただ、それに応え己の道を全うするのみ!
    お前もそうなんだろう!!」


バクーダ「…ようフニャフニャ野郎…。
    煙突山の借り…ノシ付けて返してやるぜ!」
ドククラゲ「ヒッヒッ…できねぇことは言うもんじゃないぜ大将…!」
バクーダ「ほざきやがれ!」


ドククラゲの なみのり!
こうかは ばつぐんだ!


ドククラゲ「ご主人みたいに綺麗事をいう気はないが…。
     俺も海を干上がらされて日干しになるのは御免蒙りたいんだ…ヒッヒッヒッ…!」


マグマだんリーダーの マツブサとの しょうぶに かった!


マツブサ「…ケッ…どこまで強ぇえんだお前はよ…!
    そして何より…トレーナとしての期間も短いのに、何故そこまでポケモンと心を通わせていやがるんだ…!?」
サユリ「マツブサさん…あなたは…!」


ゴゴゴゴ…(SE)


サユリ「…な…何?
   いったい何が」
マツブサ「…俺は何もしてねぇ…!
    馬鹿な…グラードンがいつの間にか…消えて…!?」


戦闘を終えると、何かに反応したらしいグラードンが目覚め、溶岩の中へと消えていきます。
ゲーム中ではマツブサが「藍色の宝珠に反応した」みたいなことを言っていますが…どうもそれとは事情が違うみたいです。


マツブサ「…ふん…御本尊が消えた以上、もうこのアジトにも用はねぇ…。
    ならば、別の手を模索するまでだ。
    サユリ…俺らのやることが間違っているというなら…てめぇの力で俺たちを止めて、それを証明して見せろ…!」

サユリ「…待って!!」

マツブサ「ホムラ、任せるぞ!」
ホムラ「オウ!
   悪いな嬢ちゃん、俺たちはこれでずらからせてもらうゼ!コータス!!」
野生のコータス「あーはいはい、それじゃいきまっせ〜…せぇ〜のぉ!!
サユリ「…はい!?」


やせいの コータスの えんまく!


サユリ「う…!げほげほっ!!
   折角シリアスに話まとまってたと思ってたらこれかよチクショウ!!><
ジュカイン「ああもうあのコータスの勝ち誇った顔が小憎らしい!!」

野生のコータス「( ̄ー ̄*)ニヤリッ
       じゃあ出番も済んだことなんであっしはこれで…チャオ♪」

サユリ「チャオ♪じゃねぇこの野郎!サーナイト、ヤツを殺れ私がゆるs…げほげほっ!!」
サーナイト「落ち着け主人…^^;
     ひとまずここはもう良いだろう、次はアクアの連中を追わねば」
サユリ「…うう〜…仕方ないわね〜…!」


まぁ最後のはネタですのでw

というわけで、次はアクア団のアジトがあるミナモシティへと向かいます。