翠玉的珍道中記 第二十二話
あらすじ
トクサネジムリーダーはなんかいろいろありそうな双子だったがとりあえず撃破したサユリ
ジム戦を終えた直後、行方をくらましていたはずのマグマ団が総力をあげて宇宙センターへと攻め寄せてきた
ダイゴと協力し、煙突山を燃料で人工的に噴火させるというマグマ団最後の作戦を阻止したサユリは
海中へと消えたアクア団を追うべくまずはルネシティへと向かった
サユリ「余談だけどロケット燃料ってシャグマアミガサタケの毒成分を加水分解した物質がその一つらしいわね」
ジュカイン「…何でそんなマニアックなコト知ってるんですかご主人…」
キノガッサ「…毒抜きをすると…そのキノコ食用になるよ…」
ジュカイン「キノコポケモンのお前が言うと説得力あるなそれ」
※うんちく シャグマアミガサタケ
まるで脳味噌を思わせるグロテスクな形状の毒キノコ。「シャグマ」は漢字で「赤熊」。
ただし、この毒成分の加水分解物である猛毒のモノメチルヒドラジンは極めて揮発性が高く、よく茹でこぼすことでの毒抜きが可能(ただし水蒸気中の毒成分を吸引しただけでも中毒を起こすので注意)。取り扱いは難しいが、かなり美味なキノコであるという。
なおモノメチルヒドラジンは溶血性が高く多臓器不全を引き起こすかなり危険な猛毒であると同時に、ロケットエンジンの推進剤としても知られる。
トクサネシティ・ダイゴの家
ダイゴ「これからすぐにでも海底洞窟へ行くのも可能だが…126番水道の先にルネシティがある。
古より、伝説のポケモンたちと縁の深い場所だと言われている。
…何か役立つ情報があるかも知れないし、行ってみるといいだろう」
サユリ「…解りました。行ってみます」
ルネシティは海中から入らなければなりませんが…ダイビングを習得することで入れるようになります。
というわけで、今度はダイビングをポケモンに覚えさせないと、肝心の海中には行けないのですが…。
サユリ「まー誰に覚えされるか、よね」
ジュカイン「ドククラゲでいいんじゃないですか?
どうせ、バリヤーなんか使わんでしょう」
サユリ「いやあいつ特防はアホだけど防御は紙っぺらだから。
第一“あなをほる”を考えるとそんな使えない技を主力になんか覚えさせたくないわ」
ジュカイン「そりゃあまぁ…けど、そうすると実質5匹でアクア団に挑まねばなりませんが」
サユリ「大丈夫でしょー?マグマと違ってこっちのほうが相性いいんだしー?」
というわけで例によってあまり使いでのないポケモンを選ぶわけですが…いずれ、移動手段にもなる滝登りを自力習得するトサキントに。
サユリ「じゃあお願いするわn」
トサキント「え〜超タルいんだけど〜。
ってゆ〜か〜、あたい自分よりもスタイル悪いトレーナーとか乗せたくないのよね〜(ぷいっ)」
サユリ「(#^ω^)いい度胸してんじゃねーかこの金魚…」
ドククラゲ「ヒッヒッ…お嬢ちゃん、こいつをとくと見な…てい!!(80本の触手で瞬時にサユリの両手足を取って上着を一気にまくりあげる)」
サユリ「え…ちょっとやだっ!><」
トサキント「( ̄□ ̄;)!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
トサキント「ごごごご無礼をご主人さま!!
ぜぜぜひともその野暮ったい布切れをお脱ぎになってその麗しいスクール水着姿をもっと(*´Д`*)ハァハァ」
サユリ&ジュカイン「お前も変態かあああああああああああああああー!><」
サーナイト「…あのトサキントってメスだよな…?
ああいうのってアリなのか?」
クロバット「世の中には可愛い女の子の可愛い姿が好きという女の人もいっぱいいるみたいなの。
よく解んないの」
キノガッサ「…解らなくていいことも…世の中にはいっぱいある…」
ドククラゲ「ほぅら思った通りだよ…ヒッヒッ…役得役得」
サユリ(…覚えてろこのクラゲ…海底洞窟過ぎたらジュカインにトサキント諸共地震でぶっ飛ばさせてやる!><)
これで海中への移動手段が用意できたので、まずは海中探索。
海中にも草むら(海草の群生地?)があり、ここでもポケモンが出現します。
サユリ「というか特別な道具でも必要かと思ってたけどそうでもないみたいね」
ジュカイン「ポケスペでもルビーとサファイアは何の装備も持たずジーランスにつかまってただけですしねー」
小部屋のようになっているところでも、ダウジングマシンを使ったり色の違うところを調べたりすると真珠やハートのウロコなどが入手できます。
大きな真珠を売るとひとつ3750円という大金になるので小遣い稼ぎにはもってこいです。
サユリ「FRLGの1の島にも宝の浜って場所があるけど、あそこも何度も拾いに行ったりするとそのうちハイパーボールしか拾えなくなるのよねーw」
ジュカイン「いやそれでも十分でしょうが」
サユリ「けど真珠だって宝石なんだからもっと高く売れてもいいじゃない…お、大きな真珠めっけ」
また、海中を通っていけるポイントには、例の欠片も落ちていまして…。
サユリ「炎の石水の石雷の石リーフの石…と。収穫収穫♪」
ジュカイン「何気に炎の石は対象になるポケモンが1体しか出てきませんが…」
サユリ「まー確かに図鑑の上では水の石はもっと欲しいわよね。そういえばまだヒトデマンも取ってなかったっけ」
ジュカイン「ヒトデマンも出来れば早期から育てたいポケモンですよね」
サユリ「(ぼそっ)そうすればあのド変態にデカイ顔させずに済むのよ…」
ジュカイン(…相当キてますなこれはw)
ヒトデマンは水の石を使うとスターミーに進化します。
スターミーは水・エスパーのポケモンで、FRLG環境ではカスミの切り札として過剰ともいえる働きをする非常に凶悪なポケモンです。
自力で習得するバブル光線、自己再生、小さくなるに、技マシンで冷凍ビームかサイコキネシスを覚えさせると本当に手がつけられない強さを発揮します。
一通り海底散策を終えたらルネシティへ。
ルネシティは126番水道でダイビングした海中から進入できます。
隆起した海底火山火口がそのまま居住地になっているという不思議な町です。
??「あらサユリちゃん、久し振り」
サユリ「へ…?というかお嬢ちゃんどこかで会ったっけ…?
確かになんかどこかで見た人の面影があるんだけど…うーん」
??「…おっといけないけない…MZDは“ちょっとおどかしてこい”とか言って、子供の姿に変身させてくれたんだっけ。
ほら、こうすればわかるかしら?(服の襟を立てて口元を隠す仕草をする)」
サユリ「ええええええええええええええええ!ちょっと何してんですかキリさん!!( ̄□ ̄;)」
入るとすぐの陸地にジムがありますが、そこから向かって左側の陸地にいる少女・キリ。
彼女に話しかけると珍しい木の実を毎日1個ずつくれます。
もちろんポップンに登場する受付嬢のキリとは別人なんですけどね。
キリ「ぶっちゃけいうとここへ来たところで大した情報なんか手に入らないのよねー。
その意味では海底洞窟へ行く前にここへ来るのは無駄足に近いのよ」
サユリ「マジですかそれ…」
キリ「大マジです^^
ちなみに海底洞窟は127番水道を、トクサネからサイユウ島へと下っていく最中にある、長い海溝部分から入れるわ。
その先端、浅瀬が円状になっている場所があるけど、その外側のラインでダイビングすればすぐよ。
まぁ、海上は野生ポケモンも出るから、海溝の先端部分でダイビングしたほうがいいと思うけど」
もっと言うと海底洞窟の場所はミナモシティで大体の位置が解ります。
けどここでは技マシン31もすぐに手に入るので、戦力強化には役立ちますが…。
サユリ「正直どうしたもんかしらね…ジュカインに覚えさせても正直氷対策にしかならないのよね」
ジュカイン「確かに…地震があれば大概の悪ポケモンは力押しでどうにかなりますし。
草で水、岩、地面、飛行で格闘、草、虫、地面で電気、鋼、炎で9つのタイプに対応できます」
サユリ「地震がないと地味にパワー不足なのよねあんた。やっぱり、瓦割りはやめときますか」
ジュカイン「その代わりキノガッサに覚えてもらえば良いのでは?
スカイアッパーは命中も悪いですし、威力は落ちますが彼女のパワーなら命中率高いほうが活かせるかも知れません」
サユリ「うーん…メガドレインもあまり威力はないから正直避けたいんだけど…チャンピオンロード抜けたら怪力忘れさせてもいいなぁ」
ということでスカイアッパーの代わりに瓦割りをキノガッサに。
ここには最後のジムもありますが、とりあえず今はジムにも挑めないのでさっさと海底洞窟へと向かいます。
その道中で。
上空に何かの影が行き過ぎる
サユリ「あれは…?
っと、ポケナビが…誰だろ」
ユウキ『…サユリ!今のを見たか!?』
サユリ「あれユウキ君珍しい。ええ、なんか変なのが通り過ぎてったわ。緑色の」
ユウキ『お前…今ルネシティか。
というか僕は今キナギシティなんだけど、飛び立ってそこまで行くのにたいして時間かかってないみたいだな』
サユリ「…どういう、事?」
ユウキ『あいつは、キナギの近くにある“空の柱”を根城にしているポケモンらしいんだ。
名前はレックウザ。なんでも、古代の伝承に登場する伝説のポケモンだって…』
サユリ「伝説のポケモン…グラードンやカイオーガのような?」
ユウキ『流石にマグマとアクアを追っかけてるだけあって知ってたか…。
グラードンが目覚めたらしいという話は僕も聞いた。
それまでじっと動きを見せなかったレックウザが、それに呼応したんじゃないかってちょっと騒ぎになってるんだよ』
ちなみにレックウザと空の柱については、ヒワマキとミナモで話を聞くことができます。
まぁ実際にユウキはこのタイミングで電話をかけてくるのですが。
ジュカイン「…まったく誰も触れていなかった第三の存在…ということでしょうか?」
サユリ「かも知れないわね。
確かに、陸と海の神がいるとすれば、空の神だっているでしょうけど…嫌な予感がするわ」
そんなこんなでストーリーもいよいよ佳境、アクア団が待ち受ける海底洞窟へと向かいます。