翠玉的珍道中記 第三十話



あらすじ

リーグに挑むべく力をつけたミツルとの死闘を制し、難関であるチャンピオンロードを踏破したサユリ
彼女はついに、ホウエン最強の座をかけて四天王とチャンピオンへと挑む


最終決戦メンバー紹介


ジュカイン(♂) レベル52
地震/リーフブレード/見切り/燕返し

サーナイト(♀) レベル54
サイコキネシス/10万ボルト/催眠術/瞑想

キノガッサ(♀) レベル50
マッハパンチ/瓦割り/やどりぎのタネ/メガドレイン

クロバット(♀) レベル53
空を飛ぶ/妖しい光/鋼の翼/どくどくのキバ

ドククラゲ(♂) レベル52
波乗り/冷凍ビーム/バリアー/ヘドロ爆弾

キュウコン(♀) レベル53
火炎放射/騙し討ち/鬼火/妖しい光


ジュカイン「…自分で言うのもなんですが…このレベルでよくもまぁ挑もうと思い立ちましたね…
サユリ「だがもう育成できる環境がないんだ本当にすまない(´・ω・`)
   けど代わりにめいっぱい回復薬を買い込んだのでそれで何卒」


最終的なレベルアップポイントは空の柱、流星の滝奥、チャンピオンロードなどになるんでしょうかね。

個人的には流星の滝がおススメです。
それ以外は厄介な割に稼ぎが悪いヤミラミが出現するので…。


さて、ポケモンの大一番たるポケモンリーグ四天王戦。
リーグ会場の入り口にいる係員に話しかけると、バッジの数を確認し、道をあけてくれます。


サユリ「さーて一番手は…」

??「ヒュウ!これはまた可愛らしい挑戦者が現れたもんだな!
  俺の名はカゲツ、このリーグにおいて一番手を務めさせてもらっているぜ」

サーナイト「この男が一番手か…それにしても」
ジュカイン「うむ…確かにこれは」


サユリ「ぶっーーーーーーーーーーーっ!!
   す、すっげえ、頭!!自分で切ってんの?
   きっと世界で一つだけの髪型なのね!!m9(^д^)」



サーナイト&ジュカイン「もうプギャーしてるーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!( ̄□ ̄;)


カゲツ「ふっ、このパンク全開の髪型の良さが解るたぁ、なかなか目の付けどころがいいな!(ピカキラ!)」

アブソル(いや…全然違う−_−;)
ノクタス(どう見てもプギャーです本当に以下略)


してんのうの カゲツが しょうぶを しかけてきた!


カゲツ「俺の専門は悪タイプ!
   このカオスとダーク全開のビート、お前に打ち破れるか!?」
サユリ「おっけー…相手にとって不足なしだわ!」


相手の初手はレベル46のグラエナ。
こちらはキュウコンで対抗し、妖しい光で混乱させて相手の自由を奪います。
グラエナはそこそこ攻撃力も高く、高威力の捨て身タックルを連発してきますが、ダメージがある程度蓄積したところをキュウコンの火炎放射で焼き払います。


カゲツ「やるじゃねーか!
   そのアツさからはロックな魂を感じるぜ!!」
サユリ「あーいえ私元来ニューミュージックの人間ですんで」
カゲツ「そのHOOOOOOOOOOOOT!!なビートに対抗するにはこっちも切り札を出させてもらうぜ!!」
サユリ(聞いてねーよこの人…)


こちらのレベルが高いと感知した相手はいきなり、手持ちで最もレベルが高いアブソル(レベル49)を繰り出してきます。
こちらも相性のいいキノガッサに交代するのですが…。


カゲツ「アブソル、剣の舞!Let's Danciiiiiiiiiiiiiiiing!!(ぎゅいいいいいん!)」

サユリ「キノガッサ、今のうちにいつものアレを!」
キノガッサ「…(こくり)」


キノガッサ「…裂き狂え、瑠璃色くじゃ…」


カゲツ「ほう…ビートが動から静へと変わったか…その変拍子もなかなかクールだぜ…!
   だが、その調律は甘かったみたいだな!」
キノガッサ「…!」


カゲツ「舞え、アブソル!(ぎゅいいいいいん!)」
アブソル「了解した……散れ…!!」


アブソルの つばめがえし!
こうかは ばつぐんだ!


サユリ「え……つばめ…返し?」


流石に攻撃力と素早さの高いアブソル。
レベル差もほとんどなく、そうなると草、格闘双方にたいして特効の飛行属性技では通常の4倍で攻撃力が加算されてしまうので…まさに一撃必殺でした。


カゲツ「その機を見るに敏なところ…悪くはないが、四天王という存在をナメてもらっても困るぜ…。
   各地のジムリーダーと同じ感覚で見てるんだったら、ここで引き返してパートナー共々自分を鍛えなおしてきな…!」
サユリ「…そうね…正直見立てが甘かったのは認めるわ。
   けど、私と…私の仲間たちの強さ、あんたこそナメてたら承知しないわよッ!」


カゲツ(…!
    な…なんだこの気迫は…!?
    そういえばマグマ・アクア両軍団を単身で壊滅させた女の子がいたと聞いてたが…まさかこの子が…!!)


サユリ「スピードにはスピードで…攻撃力が高いなら自滅させればいい…!
   キュウコン、妖しい光!」
キュウコン「は、はいっ!
     行きますよ〜…奇面フラーーーーーーーーーッシュ!!!(>3<)

カゲツ「うおっ…!」


こうなると高まった攻撃力がアダになります。

意外に知られていないですが、混乱時、自分を攻撃した時のダメージは攻撃の高さと防御の高さで算定されます。
つまり補助技で攻撃力を高めていると混乱した時それだけの高いリスクを背負うことにもなるのです。

巧く攻撃できないどころか、剣の舞で高めた自分の攻撃力で自分自身を痛めつけたところで高威力の火炎放射がアブソルを陥落させます。


その後シザリガーはジュカインに交代してリーフブレードで、ダーテングはそのまま燕返しで切って捨てます。
残ったノクタスもキュウコンに交代して…。


サユリ「止め、焼き払えッ!!」
キュウコン「ええーいっ、ふぁいやああああああああぶらすたああああああああああ!!

ノクタス「がはぁ!…っていうか草の俺じゃ炎技はどうにもならNEEEEEEEEEEEEEE…(ばたーん!)」


してんのう カゲツとの しょうぶに かった!


カゲツ「ヒュウ…!驚いたぜ…。
   キミのメロディは緩急自在の激しくスマートな良いビートだったぜ!」
サユリ「は…はぁ…どうも」
カゲツ「キミはもっと高みへたどり着けるトレーナーだ…!
   是非ともこの頂点に立ち、そのメロディを思いっきり響かせてくれよ!」


第二の部屋


サユリ「えーっと二番手は…」

??「あっれぇーカゲツ君負けちゃったんだねー。
  久々にここまで挑戦者が昇ってきたよー」

フヨウ「あちしはフヨウ。
   送り火山でこの子たちと心を通わせてから、ずっとゴースト使いなんだよっ」
サユリ「ご…ゴースト!?
   っていうかその割には随分明るい格好ですねー…」
フヨウ「よく言われるよー^^
   でもっ!格好とトレーナーの実力は、関係ないんだからねっ!」

フヨウ「キミだってそう。
   キミは、何処にでもいるような普通の女の子に見えるけど…あちしのカンは、キミはタダ者じゃない!って言ってる。
   だから、手加減は一切しないでいくからね!!」


派手なパレオをつけたビキニ姿に、大きな花飾りを左右両方にあしらったボーイッシュな南国美人…フヨウの外見を端的に言うならこんな感じですかね。

てっきり専門は草タイプか炎タイプかと思ってたら、これでゴースト使いというのもなかなかイメージギャップがありますな。
FRLGのキクコばーさんにしろ、金銀のマツバにしろいかにもそれっぽい感じなのに…ダイパのメリッサも別ベクトルでギャップ感じるのは私だけでしょうか(←


それはさておき相手の先手はレベル48のサマヨール。
防御・特防共に高く、ゴーストというダメージの与えにくいタイプもあいまってかなりタフな印象のあるポケモンです。

キュウコンの鬼火で火傷を負わせ、騙し討ちでごり押しするのですがこちらも結構いいダメージをもらってしまいます。
回復の薬で回復させ、そのままごり押しにかかろうとしたのですが…。


フヨウ「ふっふーん♪
   何時までもそんなごり押しが通用するかな〜?」
サユリ「え?それどういう…」

フヨウ「こういうことッ!
   サマヨール、地震!!


サマヨール「あいよ!どっせえええええええええええええええええええええええええええい!!(#゚д゚ )


キュウコン「あ…あわわ…揺れる揺れるきゃああああああああああああああああああああ!!><


サユリ「ま…マズい!
   クロバット、ここはあんたに任す!!」
クロバット「合点承知なの!!」


フヨウ「(きらーん!)だったら今度はこっちだわね…ジュペッタ、10万ボルトぉ!!
サユリ「えええええええええええええええええええ!!( ̄□ ̄;)


このときサマヨールとジュペッタがどれほど恐ろしいポケモンなのかを心行くまで思い知らされました><w
フヨウはレベルの違うサマヨールとジュペッタを2体ずつ連れてますが、レベルの低いほうのサマヨールとジュペッタはそうでもなかったけど、高いほうが結構カスタマイズされててヤバいです。

結局地震サマヨールはジュカインで、10万Vジュペッタはサーナイトでそれぞれ力押しで始末しますが…残るは。


ヤミラミ「フヒヒwwwwwwwwwwwww弱点なくてサーセンwwwwwwwwwwwwww」
サユリ「…またこいつかよ…('A`)


空の柱でもチャンピオンロードでも出現し、大した経験値もくれないのに見切りとはたきおとすで好き放題展開してくる弱点のない憎い奴、それがヤミラミ。

しかもフヨウの駆るそれはレベル50まで達しており、影分身も連発してくるので本当にいやらしいです。
見破るを覚えたカイリキーでもいれば、いくら影分身しようが見破ってクロスチョップで瞬殺…も可能なのですが。

ただ電撃波や地震、サイコキネシスといった厄介な技が飛んでくる気配もなかったのでドククラゲの波乗りをしつこく繰り返して、なんとか勝利。


フヨウ「おぉ〜、すごいすご〜い。
   キミとキミのポケモンたちの絆もすっごく強いんだね〜!
   負けちゃったらあちしの出番もここまで。さ、先へ進んで頂戴!」


ジュカイン「…最後までなんかテンポの狂う御仁でしたな…」
サーナイト「まぁ…アニメのポケモンでもポケモンタワーのゴースト3匹組はイタズラ大好きの底抜けにネアカなひょうきん者だったしなぁ…」
サユリ「もういいわ…次行くよ次」


とはいいつつもこの時点で元気の塊も回復の薬も結構使ってますので、実際はかなり苦戦させられてます。
流石に四天王、同レベルくらいだと本当に気が抜けません。

四天王&チャンピオン戦もいよいよ中盤戦。
相手の手持ちもこちらよりレベルが高くなってくるので、相当な激戦になりそうです。