ポケモン対戦ログ(2010.2.26) その2前編
かごめ「さて…これでようやく狐の野郎が張った余計な伏線を消化できるわけだが」
るり「しっかし、ギャグで済ませてけばいいのに変にシリアル(笑)にしちゃうから…私を放ってサニーに絶賛浮気中の例の人も頭捻ってたわよ、可哀想に」
かごめ「多分、自分で持ちだした解釈に河童共のオマージュを当てはめたことでおかしくなってきたんだろうな。
というか、このラウンドって前後でブロントさんとHが暴走してるから、下手しなくてもあの天狗共空気になるし…それではあまりにも不憫だろうどう考えても…」
文「お気遣いは嬉しいのですが…やっぱりなんか複雑な気分だなぁ^^;」
かごめ「だが、お前としても(裏話で)やられっぱなしというわけにもいくまい。
実際種族的にはお前が負ける要素はミリ単位も存在しないとはいえ」
みとり「メタ話は(ry」
リリカ「はいはいわろすわろす(#^ω^)(←みとりを引っ張って連れ帰る)」
るり「…マメというかなんというか」
かごめ「ぶっちゃけ、みとりのポジションってアレで固まりつつあるよな。
目立ってるのか目立ってないのか」
文「しっかし、原作環境で技の具現以外のややこしい設定がないスペルカードに、よくまぁこんな無茶な解釈考えますよね」
かごめ「狐の野郎、藤崎版原作両方の「封神演義」も読んでたからなぁ。
この解釈に至ったはいいが、じゃあさとりは一体どうなんねん?ってところに思い当たって、そこからさらに古明地姉妹が地底に追いやられた背景まで妄想を広げちまうんだからな。
そういう発想力っつーか妄想力を仕事へ生かす方向にむけられないのかねぇ」
るり「その解釈で言えば、真の幻想郷最強はさとりさんってことになるわよねぇ…」
文「原作の時点で強ち間違いでもない気はしますけどねー。
そもそも私は勿論、あのスキマのスペルを霊夢さんの記憶から、ある意味オリジナルよりもヤバいレベルで再現してきますし…」
かごめ「けど、あくまで相手に左右される能力とも解釈できるけどな。
こいしがさとりより強いって自称してるのも、心が読めないというより、心を閉ざして恐怖心みたいなのが欠如した状態になってるからだと思うがな。
まぁ、あまり関係ない話で引っ張るのもアレだし、始めちまおうか。
今回はだから無駄に長くなると思うよ…たかだか10分そこいらで決着ついたのに…」
フルバトル2
自分(カゴメ)
れみりゃ(クロバット@猛毒プレート)、ルーミア(ゲンガー@広角レンズ)、あや(ムクホーク@鋭いくちばし)、チルノ(グレイシア@溶けない氷)、いぬさくや(ヘルガー@黒い眼鏡)、めーりん(ギャラドス@ソクノの実)
相手(アリス)
ブロント(エルレイド@光の粉)、ぶんぶん。(ダーテング@気合のタスキ)、ゆかりん(ギラティナ@ラムの実、てんこ(バンギラス)、ベヒんもス(ボーマンダ@命の珠)
かごめ「…話には聞いてたが、あんたも出るつもりなんだな」
紫「ええ。
私としても、あなたが成してきた事…私があなたへ託そうとした事を自らの目で確かめたくなった…ということです」
かごめ「ある者はグータラを絵に描いたようだと言い、またある者は胡散臭いと言い…あるいは、郷の賢者であると評される。
今、あんたがここに存在すること自体が、そもそもの幻想郷を体現しているのかも知れないな」
かごめ「…これが祭りだからと言って、手ぇ抜いたら承知しないよ」
紫「あらあら…先にも何か同じことを言われた気がしますが…ご心配なく。
アレの件はアレの件、私の戦いは私の戦い。
…その線引きくらいは、付けておりますから」
アリス「…なんとなく不安要素しか存在しないんだけど…先手、任されてくれるかしら?」
ブロントさん「この黄金の鉄の塊で出来たナイトが布装備の少女詩人に後れをとr」
そのときブロントさんとかごめの視線が交錯し…ブロントさんに電流走るっ…!
ブロントさん「…おれはこのままタイムアップでもいいんd」
アリス「( ̄□ ̄;)言った側から相手トレーナーに威圧されて尻込みしてどうすんのよ!!
つべこべ言わずさっさと行ってきなさい!!(ブロントさんの背中に蹴りを入れる)」
ブロントさん「( ̄□ ̄;)うおわー!!
…ちくしょうアリスは馬鹿だ覚えてろよorz」
妖夢「(そう言えば、ユルールさんの所に居た吸血鬼とかごめさんは親子だって聞いたっけ…。
そりゃあ、自分をズタズタにした人の血縁が目の前に居たら尻込みもしちゃうよなぁ^^;)」
かごめ「…レミリア、解るか?」
レミリア「言われるまでもないわよ。
…あの銀髪、マジで只者ではない系のオーラをガンガン放ってるわ…。
あんなのに蹴りを入れるなんて、アリスも命知らずというかなんというか…」
ルーミア「うう…私もなんか寒気がしてきたよー><」
文「(ベンチの端で無言のまま俯いている)」
チルノ「…文?」
咲夜「……そっとしておいてあげなさい。
彼女には彼女の、事情があるのだろうから」
チルノ「…うん」
相手の先手はブロントさん、こちらはヘタレを払拭できたのかどうか解らない程度のおぜう様です。
レミリア「(相手はエルレイドの様ね。
定石なら、タイプ一致でこちらの弱点を突けるサイコカッターが飛んでくる筈)」
レミリア「(でも…このブロントさんとか言うナイト、その常識にとらわれてはいけない気がする。
ここは様子をみるべきね!)」
ブロントさん「生半可なナイトには真似できない最強最速のホーリー!!」
ブロントさんはフラッシュの構え!
レミリア「甘いッ!」
レミリアはまもるの体勢を取っている!
ブロントさんのフラッシュは受け止められてしまった!
アリス「なっ!?」
慧音「なん…だと…!?
あの猪突猛進の権化であるレミリアが…防御で様子見!?」
永琳「…驚いたわね。
シンオウで初めてあの子に遭った時も只者じゃないと思ったけど…あのレミリアの矜持を変えさせるなんて、どんな妖術を使ったのかしら」
幽々子「(あらま…今までのレミリアちゃんだったら、とりあえず後先考えずに突っ込んでくると思ってたんだけどねぇ。
コガネジムで繋ぎを任せようとした時だって、正攻法では駄々こねてヘソまげて暴走するのは目に見えてたから、すっごい苦労して言いくるめたってのに…)」
幽々子「(…でも、逆に今のレミリアは其処が命取りになるかもね。
ブロントさんの持つ謙虚なナイトのオーラで、少なからず萎縮してしまってる)」
ブロントさん「くっ…ナイトでもないのに完璧に技を止めてくるのはずるい!
修正されるべきそうするべき!」
レミリア「冗談じゃないわ…あなたみたいに何を仕出かしてくるか解らない相手に、おいそれと突っ込めるほど浅はかじゃないわよ!」
ブロントさん「ほほうおもえはなかなかわかっているなジュースをおごってやろう。
黄金の鉄の塊で出来たナイトの恐ろしさが解るのは本能的に長寿タイプ」
レミリア「…調子狂うわね…。
相手の出方が解らないなら正攻法が吉だわ…紅符“スカーレットターン”!」
レミリアはとんぼ返りの構え!
ブロントさんに一撃を加えその反動でかごめの元へ宙返りする…!
ブロントさん「( ̄□ ̄;)おいィ!?」
レミリア「…咲夜、こいつは任せるわよ!
このターン内ならやられることはないわ!」
咲夜「畏まりました、お嬢様!」
ここで決めてのないおぜう様からメイド長へ交代。
しかし、エスパーの他格闘タイプを持つエルレイドには、虫技も悪技もあまり効果はないのをすっかり忘れていたとか知らない(←
このターンも最高最速のフラッシュが飛んできたわけですが…ブロントさんの伝説的な戦いぶりはここから封印が解けられてしまったのです。
♪BGM 「ビッグブリッジの死闘」(「FANAL FANTASY IV」)♪
咲夜「(黄金の鉄の塊か何か知らないけど…エルレイドというポケモンは確か、物理防御力が低い筈。
確実に先手を取り、最悪でも一矢報いる事が出来れば…!)
時符“プライベートスクウェア”!!」
いぬさくやは不意打ちの構え!
止まった時の中を、咲夜は攻撃を繰り出そうとするモーションのままのブロントさんめがけて猛然と突っ込む…!
咲夜「…もらった!」
しかし咲夜のナイフは空を切ったッ!!!
レミリア「なっ!?」
フラン「う、嘘!?
咲夜が時間停止解除の座標を間違えるなんて!」
ブロントさん「ちみっこ吸血鬼の一撃にもひるむことなく再びすばやくフラッシュを使い盾とした俺に隙はなかった
メイドはヒキョウにもおれが硬直したスキを狙ってきたが
アワレにもフラッシュにやられていたことにも気付かず「そこにいたのにいなかった」という表情になった」
咲夜「そん…な!
そこに確かに…気配も質量も感じていたのに!」
ブロントさん「そして反撃のドレインパンチ!!!」
ブロントさんはドレインパンチの構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃!
咲夜は吹っ飛ばされた!!
咲夜「あうっ!!
…も…申し訳ありません…お嬢様っ…!」
レミリア「咲夜っ!!」
美鈴「そんな…あんな目くらまし程度で咲夜さんが相手を見失ったというの!?」
かごめ「…違う…多分、光の粉がフラッシュを乱反射させて出来た残像を、咲夜の奴本物だと思い込んでやがったんだ…!
相手は多分そんなことに気づいてすらいない筈…」
レミリア「なんですって!?
そんなこと可能なの!?」
かごめ「バイオコンピューター搭載型のMSで、機体の高機動化と急速冷却によって剥離したマグネットコーティングが似たような現象を作り出すって話を聞いたことがあるけど…生身でやるとか聞いた事もないわ。
現物見るまで信じられなかったが…いや、こいつは予想以上過ぎる…^^;」
レミリア「って今気付いたけどなんか残像が増えてるー!!( ̄□ ̄;)」
何時の間にかブロントさんの周囲に、ブロントさんの姿をかたどった光の残像がいくつもできているッ…!
ブロントさん「ほうこのおれのオーラが目に見えるまでばらまかれてしまったようだな
このあふれ出るオーラによってリア♀に引っ張りだこでひとりの時間もすくれそうにない(苦笑)」
アリス「( ̄□ ̄;)いやなんかそれは違う!!絶対なんか違う!!!」
永琳「…確かに、そこに質量も気配も感じる…コレは私でも見抜けないわ…。
というよりM.E.P.E効果というのは、機械のレーダーを誤認させる程度の効果しかない筈だけど…生命体の視覚に影響させるなんて話聞いた事もないわよ^^;」
慧音「無茶苦茶だな…あのブロントさんという人物には、常識が通用しないんだろうか…^^;」
幽々子「…しないんでしょうねえ^^;
というか、私達の常識の尺度で語る事がおこがましい気さえするけど」
早苗「すす、すごいです!!
まさか生身でF-91の最強形態再現できるとか!!
すごいなーあこがれちゃうなー!!><(興奮)」
諏訪子「…落ちつけよロボットオタク^^;」
リリカ「(そう言えば非想天則でも尋常じゃないはしゃぎっぷりだったような気がするけど…これが腐ってヤツなんかね?^^;)」
※うんちく M.E.P.E.効果
「Metal Peel-off effect(金属剥離効果)」の略。作中でこの名称は登場しなかったが、映画「機動戦士ガンダムF91」のラストバトルで、主人公シーブックの駆るガンダムF91が機体最大稼働時に引き起こした現象。
機体の排熱が間に合わず、その余剰熱により機体のMCA装甲表面部の塗装(要するにマグネットコーティング)が剥離して起こる、開発段階では想定されていなかったある種の「副作用」である。剥離した金属塗装はそれ自体が質量を有しており、MSやMAなどのレーダーにはあたかも分身したかのように認識されるという誤作動を引き起こし、コクピットのモニターも基本はCG処理であるため、パイロットにも効果を発動した機体が何機も存在するように見えてしまう。
なので視認すると惑わされることはないのだが、全天モニターの搭載されていないラフレシアではパイロット(この場合はカロッゾ=ロナ)は機械的にラフレシアと接続された状態にあり、故にカロッゾ自身が分身したF91を視覚で認識していたというトンデモ状態であった。F91の性能よりもカロッゾの認識能力が(強化人間であったとはいえ)バケモノレベルだった事をよく物語ってる…というかラフレシアに搭乗した時点で人間辞めてますよね絶対(w
ルーミア「今度は私が行ってみる!
…どんなに残像がいっぱいあっても、全部に当てて動きを止めれば!」
かごめ「( ̄□ ̄;)ぎゃあああ止せルーミア!そいつは思いっきりフラグだああああああああああああああ!!!」
ルーミアは催眠術の構え!
しかし場に大量に生み出されたブロントさんの残像に乱反射してブロントさんに届かない!!
ルーミア「( ̄□ ̄;)ええええ!?」
ブロントさん「ほう狙いは悪くなかったようだが残念だがこれがラベルの差
できればおれはおもえと戦いたく系の感じがするので見逃しt」
アリス「馬鹿っ!そいつはそっちの連中のなかでもとびっきりの主力クラスなのよ!
変な仏心出してないで今のうちにさっさとぶちのめすの!
さもないと………解ってるわね?(怖い顔でにっこり)」
ブロントさん「…えやりたいのは山々だがこんな恐ろしいい敵を作りたくないので僕はあやまりますごめんなさい
ごえmんなさい経験値ロストしたくないんです;;
恨むならアルスを恨んでくれ!ハイスラァ!!!><」
ブロントさんはヤケクソ気味に辻斬りの構え!
破壊力ばつ牛ンの致命的な致命傷!
ルーミア「…うう…効果抜群の上にムダ急所とか酷いよ〜…><」
ブロントさん「(ルーミアをそっと抱き起こす)おれも本音言うとこんな事をしたくなかったが今は命令には逆らえない
その代わりジュースをおごってやろう」
ブロントさんはケアルを唱えた!
ブロントさん「これでもう大丈夫だな
後は自分の仲間に任せてゆっくり休むべきそうするべき」
ルーミア「わはー!
ブロントさんっていい人なんだねー!^^」
かごめ「真のナイトというべきモノは全力を尽くした相手にも礼儀を尽くすと聞いていたが
流石の気配りに思わず関心が鬼ならざるをえなかった」
レミリア「流石謙虚なナイトだなーすごいなーあこがれちゃうなー」
ブロントさん「それほどでもない」
アリス「( ̄□ ̄;)つーか何で対戦相手のあんた達の方が速攻で解り合ってんのよー!!?」
不意打ちが外れたくらいなので催眠術なんて当たるわきゃねーよなーとか思っても時すでに遅し(←
素直にシャドーボール撃てとか思ったけどこれも回避されそうな予感がして…いや、かわしたならかわしてブロントさんの伝説に華を添えるべきじゃなかったかなぁ、とか(ぉwwww
かごめ「…おーい、もう勝負はあたしら負けでも構わんし、誰かブロントさんと手合わせしてみたい奴はいるかい?^^;」
美鈴「( ̄□ ̄;)ちょ!何速攻で勝負投げてるんですか!!
いけない…もうみんな完璧にアレに飲まれちゃってるわ…ここは私が正しい流れに引き戻すッ!!」
美鈴がブロントさんの前に颯爽と踊りでる!
美鈴「紅魔館の門を護りし紅美鈴、ここに推参ッ!
その黄金の鉄の塊の護り、我が拳で打ち砕いてくれる!」
ブロントさん「…おいィ?
威勢が良いのは結構ですが身の程をわきまえて欲しいんですがねぇ…?
折角の場の空気をぶち壊そうとしてくるとかお前絶対忍者だろ…汚いなさすが忍者きたない」
かごめ「空気を読めない→誰からも相手にされずPTに誘われなくなる→心が貧しくなって顔にも出てくる→いくえ不明
空気が読める→人気者になってPTにも引っ張りだこ→心が豊かになってオーラにもにじみ出てくる→彼女ができる」
レミリア「これだからこのはげは…あなたを見出した者として恥ずかしいから自重しなさい!(キリッ)」
美鈴「( ̄□ ̄;)ちょっとかごめさんにお嬢様まで何言ってるんですかー!?
つーか私ははげてない!!」
かごめ「…まー冗談はさておき、油断はするなよ美鈴!
アレはもはや天に愛された者の領域…お前の券がどこまで通用するか試してみな!」
美鈴「なら、油断とは私から最も遠い言葉のひとつだってところを、お見せしましょう!
食らえ、華符“彩光蓮華掌”!!」
ブロントさん「うおわー!!?」
美鈴は滝登りの構え!
ブロントさんはその衝撃で体勢を大きく崩してしまった!
レミリア「何て堅さ…黄金の鉄の塊というのはハッタリじゃなさそうね…!
けど、スタンを取って攻撃のタイミングを失なわせたのは大きいわ!」
かごめ「…いや待て、確かエルレイドの特性は!」
ブロントさん「…お前は一級廃人のおれの足元にも及ばない貧弱一般人
その一般人が一級廃人のおれに対してナメタ攻撃を使うことでおれの怒りが有頂天になった
この怒りはしばらく収まる事を知らずおもえはとんずらからの背後からの攻撃におびえることになる!!!m9(
゚д゚ )」
ブロントさんは特性「不屈の心」の効果で素早さがアッポした!
レミリア&フラン&美鈴「(;・`д・´)な、なんだってー!!(`・д´・(`・д´・;)」
アリス「うわぁ…コレの発動初めて見たー…」
かごめ「猫だましに対してこれで返すってくらいなら解るけど…つーか耐久振りとはいえ滝登り食らって出すなと^^;」
アリス「全くだわ。
余りに起こる事起こる事想定外の連続で私ももうワケ解んなくなってきた^^;」
天子「…つーかあんたら、正直言ってなごみ過ぎだと思うんですわ?お?」
不屈の心…まさかこんなものがあるとは(ry
持ってると解れば普通に猫だましとかしてこないでしょうけど、明らかに不利な状況を自分のチャンスに転化してくるブロントさんにネ申を見た瞬間でした…が、まだまだこれすら序章に過ぎなかった事を思い知らされる羽目に。
素早さ一段階アップの効果は流石に馬鹿に出来ず、先手を取られかみなりパンチを食らい、ソクノで耐えるという展開。
何だかんだで威嚇の攻撃力ダウンもあったからなんでしょうけど。
とにかく耐えて龍舞を積み、威力がアッポした滝登りで殺りにかかるのですが…。
美鈴「…討ち取ったわ…!
これで、お嬢様達も正気に…?」
レミリア「ま、真面目に考えればここまでやって落ちてなきゃ流石にバケモノよね。
ここまでの攻防でも十分、侮れない相手だという事は解ってたけど」
ルーミア「うーん…ここは流石にめーりんというところなのかー…?^^;」
かごめ「…いや。
やはり死兆星は美鈴の頭上に落ちちまった…!」
レミリア&ルーミア「( ̄□ ̄;)はい!?」
♪ここからBGM 「深紅(インストゥルメンタル)」/島谷ひとみ♪
ブロントさん「………その程度で勝ちを確信するその浅はかさは愚かしい!」
美鈴「( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
アリス「……………うそ」
天子「な…なんで立ってるの…?
いくら、いくら黄金の鉄の塊で出来た謙虚なナイトでも…」
紫「…リアル…タスキ!」
天子「知っているのか雷電…いやゆかりん17歳!!」
紫「ポケモンの技で時々言う「乱数」。
ダメージ計算上生じた端数によりダメージの値が変動し、ぎりぎりで倒しきれたりきれなかったりという現象が起こる事がある。
その乱数によって本当にぎりぎりで、気合のタスキや気合の鉢巻が発動したわけでもないのに耐えきる事…それがリアルタスキ」
慧音「( ゚д゚ )ポカーン」
永琳「( ゚д゚ )ポカーン」
幽々子「(…知に頼る者には理解できないでしょうね、こういうの。
時にこうした、常識を破壊してしまうほどの「何か」を持っている存在が居ると言う事)」
かごめ「なんてこったい…マジで天に愛されてやがる…!」
ブロントさん「空気が読めないはげとしてはよくやったと褒めてやるが相手が悪かったな!
お前の健闘を讃えて全力のコブシの祝福をくれてやろう!
最高最速のギガトンパンチ!!!」
ブロントさんはフルパワーでかみなりパンチの構え!
破壊力ばつ牛ンの致命的な致命傷!
美鈴は吹っ飛ばされた!!
美鈴「私ははげてなああああああああああああああああああああああああああああああああい!!!><」
かごめ「よし、いい飛びっぷりだ美鈴(ぐっ)」
レミリア「こりゃあもう勝負二の次でも本当にいい気がしてきたわ^^;
…さて、ここから巻き返すとなると本当に天運を味方につけなきゃダメかしら?」
かごめ「かもな。
こっから逆転できればマジで気分はいいな…だが(紫に目配せする)」
紫「(頷いて無言でブロントさんに目をやる)」
ブロントさん「(アイコンタクトに反応して頷く)
流石のおれもどうやらここまでのようだ
一流のナイトたる者は引き際も鮮やかに振る舞うべきと関心するがどこもおかしくはないな」
アリス「あ…う、ううん、かなりあなたの事見直したわ。
ありがとう、ゆっくり休んでて頂戴。
…折角のいい流れだから、正直途切れさせるのは惜しいんだけど…^^;」
紫「ごめんなさいね、アリス。
どうしても片づけておかなければならない問題があるのよ」
♪BGM 「嘲りの遊戯」(東方緋想天)♪
文。「ほう、この最高にハイ!なムードの中で、小生にあの貧弱天狗の処刑をせよ…という事ですかな?」
紫「其れはあなた次第。
あなたの“実力”で、それが成せるかどうか検分させてもらいましょう」
文。「…宜しい。
それが命とあらばお望み通りにしてお目にかけよう!」
文「…かごめ…御願いがあるの。
……この戦い……その先の事、総て私に一任してほしい」
チルノ「文…?
なに、言ってるんだよ…?
ここはあたいの出番だよ!
あいつが文をいじめたんだろ!あたいがあんな奴、やっつけてやるって決めてたんだもん!!」
かごめ「…待て、チルノ。
文、お前はそれでいいんだな」
文「ええ…わがまま言ってごめん。
でも、これだけは私の力で何とかしたいの」
チルノ「駄目だよ文!
だって…だって今の文は…戦う力をほとんど持ってないんだろ!?」
文「…!…チルノ、あんたまさか…!?」
チルノ「あたい知ってるんだ!山の友達が言ってたんだよ!
あいつが文から無理矢理スペルを取ったんだって!」
その声に場の全員が凍りつく…!
アリス「なん…ですって…!」
紫「(無言で目を伏せる)」
慧音「スペルを…奪った!?
馬鹿な…それは幻想郷成立の折り、先々代博麗の巫女と、八雲紫をはじめとした、郷の実力者たちが取り決めた規約の重大違反…!」
永琳「…だったら、合点が行くわ。
まだ生み出されて間もない式であるあの子は、自分のスタイルである弾幕、ひいてはスペルカードを生み出せていなかった筈。
それが…先日突如としてカードを手にしていた事が」
慧音「…迂闊だった…違和感は感じていたはずなのに…!
…ッ!…まさか、八雲紫はこの場であいつの処断を行う気か!?」
早苗「そんな…それじゃ…これは(一枚のカードを恐る恐る取り出す)」
諏訪子「…落ち着け早苗。
経緯はどうあれ…それは、あとで神奈子自身の意思であんたに託されたものだ。
あの場で古明地こいしの犯した罪が赦された時…八雲紫に譲渡として認めさせたから問題ない…!」
みとり「…そういえば…にとりから受け継いだ記憶にもあった…。
地底に追いやられた妖怪たちといえど、決して犯すことのなかった禁忌があったと」
さとり「……地底にスペルカードのルールが導入されたのは、先代巫女の時代。
其れまでは私と、勇儀さんたち鬼が抑止力となって、抑圧する形で秩序を保ってきました。
…地底に平穏がもたらされたのも、あの規則があったからに他ならない」
幽香「無知とは恐ろしいものね…私は勿論、幻想郷に関わる者なら例えどんな馬鹿でも、他人のカードを奪うなんて真似はしないわよ。
それは…規則以前にも、自分の美意識に関わる問題でもある。
他人のそれを奪って己の力とする…自分は素の状態では何もできないということを宣言してるようなものですもの…!」
文。「おやおや…人聞きの悪い。
この世に同じ存在など二人も不要。
ならばより優れる小生が残るべき…ただ命を奪うまでに忍びなく、その力だけにとどめておいたと言うに…!」
文々。の体に木々の力が集束するッ…!
文。「大人しく引っ込んでいればいいものを…!
どうせこの技がなくば貴様には何も出来まい。
…もっともこのようなヘボい技がなくても小生の勝ちは揺るぎな」
文「…でしょうね。
鴉天狗としての“速さ”がない以上、その二枚のスペルをあんたが使いこなせる道理なんてなかったわね…!」
文。「…ほざけ!
貴様こそこの二つの技なくして、何ができると言うのだ!!
大人しくそこの妖精を盾にでもしていろ!」
文。「…最も、妖精風情に後れは取らないがな。
その妖精もそう言えば、力の割りに大仰なスペルを大量に持っている…と貴様のメモにあったか。
ならばその中にも小生に合ったモノが存在するやもしれぬし、八つ裂きにしてもらっておいてやろうか…?
この世界での最強を目指すための礎にくらいはなるやも知れんしなあ!!」
チルノ「上等だ!
あんたみたいなふざけた奴なんて、このあたいの最強最速のスペルで」
文はチルノを押しのけて文々。に対峙する…!
チルノ「文ッ!?」
文「…あんたの気持ちだけ受け取っておくわ…ありがと、チルノ。
でも…ここだけは譲れない…!」
「…この不始末の“処理”は、私自身にしかできない事だから!」
(後篇に続いてみる)