ポケモン対戦ログ(2010.4.29・4.30) その1前編
かごめ「こんにちわ、いつもニコニコあなたの隣に這いよるかも知れない少女詩人のかごめさんです」
文「( ̄□ ̄;)なんですかそのなんか嫌なキャッチフレーズは!!」
かごめ「いや…最近の狐のハヤリらしいんだ。
気にしないでよいぞ」
文「というか…なんだか最近みょんに出だしが絡みづらくなってる気がするのですが…」
かごめ「今回は色々事情があるらしくて、実は二夜連続なんだ」
文「二夜って…狐のスケジュール上そんな無茶をやらかせるタイミングがあったんですか?
まさか仕事辞めたと言うオチはないでしょうね…?」
かごめ「近辺の記事を見てもらえれば解るかも知れんが、生産調整で急に丸々一週間休めることになっちまったらしい。
その後もしばらくは休みの日のほうが多くなるとかそんな感じらしいが」
文「あやっ…それも酷い…」
かごめ「まぁそんなこんなで、新メンバーも新戦略も特にないリリカではなくて、微妙に戦力が充実してきたあたしたちメインで二夜連続興行と相成ったわけですよ射命丸さん」
文「確かに…リリカさんのところにうちのわんころも送りこんだのですが、まだ実戦投入するどころの騒ぎではないとも聞きますし」
かごめ「本当はアリスのところの文々丸みたいな記者天狗が欲しかったんだが…。
メタ的な話すると「はたてかと思ったか?椛だよ!!!」ってことになるわけだ」
みとりは顔を出して何か言おうとした瞬間に無言のリリカに引きずられて行った…。
文「…えーっと…^^;」
かごめ「無茶しやがって…さっさとカイリューに進化しちまえばいいのに(※執筆時時点ではまだミニリュウのまま)」
かごめ「今回の見どころはアレか、アリス帰還フラグの消化と早苗関連、あとはにっくき色々を我が家の精鋭軍団が完膚なきまでに叩き潰したと言う」
文「( ̄□ ̄;)メモ見る限り超僅差なんですけどーっていうかにっくきってあんた!?
…とはいえ、久しぶりにあのH、やらかしてくれちゃいましたね…」
かごめ「つーか、重要な局面でのチルノの活躍ぶりは最早異常の数倍だろう。
アレ本当に何なんだろな^^;」
文「あとマリアリ愛の結晶(笑)とか魅魔神綺…」
かごめ「その辺で止めとかないと前置きで全部終わっちまうだろ^^;
まぁそういうことで、毎度の如く無駄に長く脚色されてるが大目に見て欲しい」
文「それも今更ですね本当に^^;」
かごめ「てな訳でどこぞの穣子が乱入してこねえうちにとっとと本編逝ってみよかー」
穣子「一寸待てこの私を差し置いt」
静葉「はあっ!!!(#^ω^)」
静葉は延髄斬りの構え!
綺麗に延髄にキマった蹴りで穣子は無言でふっ飛ばされた!
静葉「うちのが迷惑をかけたわね…連れて帰るから気にしないで進めて(キリッ)」
かごめ&文「(;;^ω^)…あい」
ラウンド1(4.29)
自分(カゴメ)
みのりん(バクーダ@イトケの実)、さなえ(ピクシー@命の珠)、みすちー(チルタリス@広角レンズ)、はな(キノガッサ@気合のタスキ)、ナズーリン(ライチュウ@シュカの実)、?(カイリュー@先制のツメ)
相手(アリス)
まりさ(ポリゴンZ)、シャドウ(テッカニン@拘り鉢巻)、Iセプター(ヘルガー)、ゴレムス(ドサイドン)、えいき(ジバコイル)、スイカ(カイロス)
(藤野軍団控室)
♪BGM 「お宇佐様の白い幡」(「東方花映塚」)♪
文「(メモを見ている)相変わらず向こうさん、会う度に新顔を揃えてきますねー。
一体何処から連れてくるんですかね?」
かごめ「さあねぇ。
でも、何処で何を仕出かしてきたのか知らんが、魔理沙以外の連中とは意思の疎通出来てるかどうかがカギだろうね。
あのゴーレムは問題ないっぽい感じだが…あの覆面、ちらと見た感じかなりのクセモノっぽいな。
こっちもなんだかんだで初参戦組が居るのが不安材料ではあるが」
「全くよね。
ただでさえるりちゃんが向こう側についちゃったって言うのに、そんなことを嬉々とした表情で言ってていいのかしら?」
かごめ「先輩、あんたがそれ言うかね。
どこぞのゆうかりんと意気投合するのはいいけど、そんなUSC2号化したあんたを見たら佐藤さんも草葉の影で泣いちゃうよ?」
葉菜「酷い言い草ねえ…。
でも、図らずも真祖化した私達にとっては、退屈しのぎになるんだったら文句言うつもりもないけどね。
それよりも」
葉菜「早苗ちゃん、あのままやらせちゃって大丈夫なの?
あの子、昔のあなたや、るりちゃんみたいな顔をしてるわ…下手をすれば、あの子」
かごめ「はいはい、御節介はそのくらいで十分。
大丈夫。
今、あいつが乗り越えられるならよし…駄目なら、支えてやることはできるはずだよ…!」
葉菜「……ふーん。
なんか考えあっての事なら、確かに要らぬお節介だったかしらね。
さーて、それじゃああたしは余計な気をまわしてないで、思いっきりやらせてもらおうかしら!」
葉菜はそのまま肩をまわしつつ控室を出て行った…
文「しかし…見た目の印象に反して、随分パワフリャな方ですね…^^;」
かごめ「あの辺り、昔からあまり変わってないからなぁ…葉菜先輩^^;」
スタジアムの一角
萃香「しかし意外だったねー、あんた、そういうのに一切絡まない立場を貫いて来るかと思ってたけど」
映姫「…色々あって、今はやる事も特にはありませんから。
仕事がなければないで、それでも何かやっていないと気が済まない…性分とはいえ、難儀なモノです」
萃香「ふーん…私ぁまた、いまリリカのところに肩入れしてるサボり魔をしばき倒すために来たのかと思ったけどねぇ」
映姫「あの子はあの子でまた良いところがあるのですよ…それに今は「リリカ・プリズムリバーを見守る」と言う私の命に忠実に働いてくれているのです。
仕事の上で見ても、今現在の小町は良くやってくれてますよ」
萃香「過去のえん罪…かね。
そもそもあんたが関わっていたわけじゃないのに、その責任をあんたが取るなんておかしい話だと思わないかい?」
映姫「理由と経緯はともかく、ルナサとメルランを連れ出した際には小町が一枚かんでしまっていたのは事実。
その事は法に反することであり、そして部下の責任は私の責任でもある…それだけの事」
萃香「真面目だねえ…もっと肩の力抜けばいいじゃん。
そんな石頭じゃ、折角いい事言っても誰も相手にしちゃくれないんじゃないかい?」
映姫「石頭で結構。そもそも、私の前職は地蔵菩薩ですから」
萃香「(あれ…今のこれってまさか…冗談?^^;)」
二人の視線の先…広い場所ではアリス(と魔理沙)が巨大なゴレムスの体を念入りに手入れしている…。
ゴレムスが気持ちよさそうに目を光らせると、アリスも微笑んで見せた。
アリス「それにしても、何時見ても見事な魔法技術よね。
素体そのものは魔力を含んでいるとはいえ普通の花崗岩、それに物質的な素材ではなく総て術式だけで駆動系を構成している」
魔理沙「私にゃ、コイツが人形というよりは岩の精霊とか妖怪とかに思えるんだけどねぇ。
いまだにこいつが「人形」っていうことが信じられん」
アリス「人工的な素材を駆動系に使っていない、という意味では強ち間違いでもないと思うわ。
それに、この子自身もしっかりとした意思を持っている。
でも…それでも定期的に使役者の魔力を供給してあげないといけないあたりでは、この子もやっぱり「人形」なのよ」
魔理沙「…そういうもんかねぇ」
ピエール(ふむ…特にその辺り説明したわけではないが…やはりカンは鋭い。
理知的な振る舞いの方が目立つが、いざという時には感覚と感情で動くタイプ…やはり、この方はリュカ王の生き写しの様だ)
ドラきち「お、おいピエール…アリス様をゴレムスにあまり近づけない方がいいんじゃないかっキー?
また何かの拍子で、アリス様がゴレムスの記憶に触れてしまったら…」
ピエール「心配は無用。
アリス様が御不在の折、神綺様と魅魔殿、そして八雲紫殿、相手方の古明地殿や藤野殿ら数名がかりで、ゴレムスの表層部分の魔力の残滓の除去、そしてゴレムスに対する精神介入の禁止術式を組んでもらってある。
万が一、アリス様の魔力がその術式を破壊するほどであったなら…それならむしろその時点で本当の事を知らせたほうが良いとの神綺様のお言葉だ」
ドラきち「ならいいけど」
ドラきち「でも…本当の事を教えてもらえないと言うのは、ちょっと可哀想な気がするっキー…」
ピエール「そうかも知れんな。
だが…知らぬ事の方が良いことも、世の中にはある。
それがアリス様にとって良い事なのか…悪い事なのかは私にはよく解らんよ」
アリス「よし、これでお終い。
時間も丁度いいし、そろそろかごめ達も来る頃だわ」
アリスと魔理沙はゴレムスの肩から地上へと飛びおり、ふわりと着地する
魔理沙「今更、もう解ってるかも知れないが…これは異変解決でもなきゃ、まして侵略戦争とかでもねえんだ。
何時ぞやみたいに自分を見失うなよ、アリス」
アリス「……解ってるわよ、しつこいわね。
私達がやってきた事も決して小さな事じゃない…その事を、あのしたり顔の吸血鬼に思い知らせてあげましょう、魔理沙!」
魔理沙「ああ、その意気だぜ!」
♪BGM 「復活の舞台へ」/伊藤賢治♪
かごめ「よう…たった一月顔を見せないと思ってたが、随分久しぶりの様な気もするな」
アリス「そうね…あの時は色々と御免なさい。
あと、ポエットにもお礼を言わなきゃいけないわね。
私はそういうあたり不器用だから、こんな形でしか応えられないけど」
アリスはかごめの傍らに立つポエットに微笑みかける
ポエット「アリスさん」
かごめ「上等だ。
あたしもフルバトルではあんたに勝った記憶ないからな…最初からクライマックスだよ!」
アリス「何時もの事じゃないの、あなたは。
けど…それは私も同じ事よ!」
かごめ「頼むよ、穣子!」
アリス「魔理沙、お願いっ!」
こちら先手は生焼け芋の香りに定評がある(何)秋の神様、相手は新生霧雨魔理沙。
「魔理沙=火力馬鹿=適応力ポリ乙」と何となく思ってたら本当にその通りでした(ぇ
つか適応力ポリ乙の特攻V補正性格ってsYレなってないような…^^;
ミスティア「あれが…魔理沙!?
前よりずっと強くなってる…!?」
ナズーリン「基本的に私にも、以前の魔理沙の知識しかないぞ」
かごめ「今更狼狽えることかいあんた達。
だったら、あの秋神がいい被験者になるだろうよ…どうせ言っても引かんだろうし」
ナズーリン「確かに、考えようでは相手の力量を見るのにうってつけの人材、もとい神材だな(きっぱり)」
ポエット「ちょ…皆さん酷いです^^;」
魔理沙「ふーん、最初の相手はえーっと…お前誰だっけ?オリキャラ?^^^^」
穣子「(ぶちん!)口を慎めこのサポシ白黒!!
この第一級秋神である私にふざけた口を利いた事を地獄で後悔しろやああああああああああああ!!
実符“ウォームカラーハーヴェs」
魔理沙「へっ、あんたの姉貴ならいざ知らず、あんたにまで越されるほど今の私はノロマじゃないぜ!
来い、オーレリーズサポートシステム!」
♪BGM 「星の器 〜 Casket of Star(緋想天ver)」/あきやまうに♪
魔理沙が魔力を解放すると、それぞれ炎、氷、雷の魔力を放つ球体が召喚される…!
ポエット「あれは!?」
葉菜「星の魔力…無属性の魔力を別の魔力へ変換する媒体みたいね。
あんな高密度のモノは初めて見るわ。やるわねあの子」
魔理沙「行くぜ!儀符“オーレリーズグランドトライン”!!」
穣子「( ̄□ ̄;)ちょ…それなんかすっごくヤバ…アッー!!!!」
魔理沙はトライアタックの構え!
致命的な致命傷!
穣子は裏世界でひっそり幕を閉じた…
穣子「…うう…私って結局前座なのね…がくり」
ポエット「( ̄□ ̄;)ひゃああ穣子さあああああああん!!?」
かごめ「うわ…タイマンじゃ勝てねえとは思ってたけどまさか一撃かよ…!」
ナズーリン「何気に酷い言い草だな…だが確かに、アレはかなり拙いぞ…!」
葉菜「成程、確かに危険な相手だわね。
かごめちゃん、ここは私に任せてもらっていいかしら?」
かごめ「…相手は遠距離型だぜ?
あんたの特性は近接戦闘でなければ発揮できないと思うけど」
葉菜「裏返せば、それで余計な効果を与える事もないでしょ。
私の考え通りに行けば、あの子を制する事が出来る筈よ」
かごめ「そういうことか…解った、頼むよ先輩!」
魔理沙「あれ…あんたそう言えば、コガネで会ったような…?
花屋どうしたんだい一体?」
葉菜「あら、覚えててくれたの。
生憎、花屋は廃業したの。元々臨時営業だったからね。
昔の事を思い出して楽しかったけどね」
アリス「(っ…!
この人の感覚、似てる…!あいつに…風見幽香にっ…!)
魔理沙、あなたは一度引いて!嫌な予感がする!」
魔理沙「…心配し過ぎだぜアリス!
此処は私のコールドインフェルノで…行けっ!」
魔理沙は吹雪の構え!
炎のように揺らめく冷気を噴くビットが葉菜へ襲いかかる!
ミスティア「嘘っ!?魔理沙が属性魔法を!?」
早苗「…使える…筈です!
確か以前使っていたアースライトレイも、雷の魔法だった筈!」
ナズーリン「アレをまともに食らったら拙い…葉菜さん!」
葉菜「確かに、すごい魔力だわ…でも!」
葉菜は臆する事もなく直進し、ビットの間をすり抜けつつ一瞬で魔理沙との間合いを詰める!
魔理沙「うっ!?」
葉菜「…集え樹の精、風の精。
静穏もたらす森の香気、彼の者に安らかなる眠りを!安らぎの抱擁ッ!」
葉菜はキノコの胞子の構え!
魔理沙は意識を飛ばされた!
魔理沙(うくっ…しまった…!)
葉菜「相手としてはあなたのようなタイプが一番厄介なのよね。
悪いけど、早々に退場してもらおうかな!」
葉菜は拳を引いた構えで集中力を高めている!
葉菜に凄まじい闘気が集束していく!
アリス「魔理沙っ!」
?「…案ずるな、俺が代わろう…!」
葉菜「武神流奥義…猛虎破砕拳ッ!」
葉菜は気合パンチの構え!
しかし、飛び込んできた黒い影…暗殺者シャドウに受け止められている…!
シャドウにはあもり効いていないようだ
葉菜「うっ…!」
文(嘘…私の目にも全く捉えられなかった…!
なんなの、あの人間…!?)
シャドウ「……凄まじい拳だ……だが、残念だったな、女。
先刻貴様が言った言葉、そっくり返してやろう…!」
シャドウは蜻蛉返りの構え!
葉菜(速い…やられる!)
「葉菜さああんっ!!」
シャドウのアサシンダガーが葉菜を捉えようとしたその刹那、両者の間に一人の少女が飛び込んでくる…!
シャドウの容赦ない一撃は、飛び込んできたその少女…早苗を斬り飛ばしていた…
致命的な致命傷!
早苗は裏世界でひっそり幕を閉じた
葉菜「早苗ちゃん!?」
シャドウ「…ちっ…邪魔を!
愚かな事をしたな、小娘…」
シャドウはそのままアリスの元へ戻ってゆく…
葉菜「愚か…ですって…!」
シャドウ「女、お前が身につけているそのアクセサリーは、致命傷を受けても一度だけ耐える力を持っているものだろう?
どの道、俺の力では仕留めきれまい。
それを庇ってむざむざ倒されに来ただけになったのだ、愚かと言わざるを得まい…!」
ナズーリン「正論だな…だが」
かごめ「その言葉の代償は高くつくね…!
悪い、今は抑えて…頼むから…!」
かごめは背後に立ちつくす一体のカイリューにそう呼び掛けた
カイリューは悲しそうな、かつ内心の怒りを抑えているかのような表情をしてその光景を見つめ続けていた…
(アリス側観客席)
慧音「ふむ…危ういところもあるが、アリスの采配にそれほど大きく変わったところは見受けられん。
ひとまずは安心だな」
文。「それどころか、魔理沙殿が傍におられるだけで落ち着いてるようにも見えますな…少し寂しいような、複雑な気分ですなぁ^^;」
慧音「仕方あるまい、あいつにとって魔理沙は特別な存在だ。
少しくらいは大目に見てやってくれ」
慧音「だが…あのシャドウという男、何者だ?
確かに腕は立つものの…不可解な点が多過ぎる」
幽々子「ストレートに「胡散臭いから信用できない」って言っちゃえばいいじゃない♪」
慧音「おま…ミもフタもない事を^^;」
幽々子「あら〜、私は正直な感想を言ったまでよ。
彼の周りには途轍もない死の香りが漂っているわ。
彼が居た世界で、彼は一体、どんな理由でどれだけの人間を斬ってきたのかしらね…!」
文。「ですが、ああ見えて実は優しい方のようですよ?
彼の連れている犬…インターセプターと言いましたか。
彼とインターセプターの間には、とても強い絆があるように思えます」
慧音「…裏返せば、それにしか心を許していないのかも知れないな。
神綺殿に金で雇われたとも漏れ聞く。
味方でいるうちは心強いが…幽々子の言う通り、油断は出来まい」
タイプ的に不利だったからはな者から早苗さんに交代したら拘り蜻蛉が急所に入ったでござるの巻(´・ω・`)
流石にそんなのはどうにもなりませんがそれにしたって酷過ぎる…。
そのあとゴレムスも眠らされたところで魔理沙が出て来ますが、今度こそ気合パンチでぶちのめして終了。これはこれで結果オーライですが血の涙を流して睨みつけてくるアリスが幻視出来た件w
またしても暗殺者がはな者を狙ってくるものの、交代で出したTN…じゃなくてみすちーも拘りツバメ二発で何も出来ずに終了。同志で撃ち落とそうとしますがゴレムス登場によりこちらもはな者で応対、今度こそ種爆弾二発で沈めます。
シャドウ「…今度こそもらった…!」
葉菜「ちっ…またあんたなの!?
(拙いわ、今の状態でこれを受けたら…!)」
シャドウはシザークロスの構え!
シャドウのアサシンダガーが葉菜の喉笛を狙う!!
ナズーリン「くっ…これでは!」
かごめ「待たせて済まんかったな…頼む!」
「そうかい…ようやく封印が解けられたね、行くよッ!!」
かごめの背後に屹立していたカイリューが巨大な翼を広げ、猛然とその間に割って入った!
♪BGM 「神さびた古戦場 〜 Suwa Foughten Field」(「東方風神録」)♪
シャドウ「何だと!?」
シャドウのアサシンダガーはカイリューによって受け止められていた!
シザークロスはカイリューにぜんえzん効いていないようだ
アリス「あのカイリューは!?」
萃香「この気は、まさか!」
映姫「やはり…蘇ってきましたね…彼女は、幻想郷でも最も人の心に触れた神。
自分を信じてくれる存在が、嘆き悲しむのを見て見ぬ振りなどするはずがない…!」
「早苗…あんたの戦いぶり、見事だったよ!
あとはあたしに任せてゆっくり休んでな!」
カイリューはゆっくりと…その姿を変えていく
巨大な注連縄を背に負う、深紫の髪をなびかせた軍神の姿へと…!
早苗「…かなこ…さま…!」
慧音「あれは…八坂神奈子か!?
彼女は確か、先の異変で…無意識の狂気を解放してしまった東風谷早苗の手で消滅に追い込まれていた筈…!」
文。「どういうことです!?」
「それは…当事者となった者の身内から説明した方が早いでしょう」
慧音「…さとりか」
さとり「彼女は…あの時完全に消えたわけではありません。
いかに狂気に捕われようと、早苗さんの心の奥底にあった八坂殿への想いまで消えたわけではなかった…そのお陰で、ぎりぎりで存在を留める事が出来た」
さとり「八坂殿は…早苗さんの心を狂気から救いだせなかった己の非力を嘆き、自分で自分自身を封印してしまったのです。
ですが」
静葉「彼女は、早苗を想う小傘の心に打たれ、再び彼女の傍らにある道を選んだの。
苦労したわよ…腐っても多分、今現在幻想郷で最も力を持つだろう神が、全力で封印解除術式に抗っていたんですもの」
魔理沙「痛っ…ちくしょう、このまま目が覚めないかと思ったぜ…!」
アリス「!
…大丈夫、魔理沙?」
魔理沙「ああ…暫く戦えそうにないけどな…ごめんな、油断してた」
アリスは頭を振ると、魔理沙の体を起して壁にもたれさせた
魔理沙「気配は感じてたけど…とうとう出てきちまったんだな、山の神さん。
あのおっちゃんも、いわでもなことを言っちまったよな…だから、誤解されるのに」
アリス「えっ?」
魔理沙「……シャドウのおっちゃんは、別に早苗を馬鹿にしてたわけじゃないと思うぜ。
もっとも…神奈子も解ってるだろうと思うけどな」
シャドウ「(くっ…抜けん…何という膂力…!)」
神奈子「あんた…一応感謝しとくよ。
あの時、早苗が飛び込んできたのを見て、瞬時にあの子を「対戦相手」として認識してくれたんだね…?」
シャドウ「…何が言いたい…」
神奈子「恨み事を言うつもりはないさ。
確かに、多くの人の生き死に、悲しみを呑みこんで生きてきたあんたから見たら、早苗の行動は幼稚に見えたかもしれないけどね。
そこに自分の過去を重ね合わせてたんじゃないのかい?
だからこそ…あの子に対しても…それにミスティアに対しても手心を加えなかった」
シャドウは無言のまま、仮面から覗くその鋭い目で神奈子を睨む…
神奈子「生憎、あたしゃ軍神でね。
戦いに対しての礼は、戦いでしか返せない。
今度はあたしから行かせてもらうよ!」
神奈子はアサシンダガーを左手に掴んだまま、空いた右腕を振り上げる
そこめがけて、インターセプターが猛然と飛びかかってゆく!
シャドウ「!
止せ、インターセプター!」
インターセプターは不意打ちの構え!
神奈子「主人…いや、「友」を護るべく一身を顧みないか…あんたも、ただの犬にしとくにゃ惜しいね!気に入ったよ!
だが!」
神奈子は龍の舞の構え!
神奈子の攻撃と素早さがアッポした!
インターセプターの不意打ちは失敗した!
神奈子「食らいな!」
神奈子は神速の構え!
神奈子は目にもとまらぬ速さで、インターセプターを剣の一撃で叩き伏せた!
シャドウ「…インターセプター…!」
神奈子「安心しな…峰打ちの上、直接当てちゃいないから脳震盪を起こしてるだけさ。
いい一撃だったよ。
もし攻撃を仕掛けるそぶりを見せていたら、今のこの身体じゃ手首の先がなくなっていたかもね…!」
(かごめ側観客席)
チルノ「…すげえ…( ゚д゚ )」
勇儀「ほう、流石だねえ!
病み上がりのようなモンだと聞いていたが、それでもここまでの立ち回りができるなんてね!」
パルスィ「妬ましいわ…しかも神だから決して越える事も出来ない…本当に妬ましい…!」
レミリア「ふーん…なんのかんの言っても、結局あの神もただの親馬鹿だったのかしらね。
さっさと自分の気持ちに素直になっちゃえば、かごめだってあんな目に遭わずに済んだのに(むすっ)」
フラン「ま、まぁまぁ…神奈子さんだって、譲れないものがきっとあったんじゃないかと思いますし」
レミリア「解ってるわよそんなこと。
ま、駄々こねた分、しっかりと実力を発揮してくれるならかごめも文句言わないでしょうしね」
勇儀「(小声で)ほう、レミリアの奴、最近随分主殿に懐いているようじゃないか。
この間、本気で殺し合いかけた時のが効いているのかね?^^」
フラン「あはは…最近、事あるごとにかごめさんの名前を口走るから…咲夜がちょっと寂しそうにしてるんですけどね^^;」
パルスィ「…妬ましいわね…意地っ張りのかりちゅま吸血鬼とこれだけ通じ合えるなんて…」
勇儀「お前そればっかりだな…なんだ?お前も主殿に可愛がって欲しいんじゃないのかー?^^」
パルスィ「(ぎくっ!!)なな、何言ってるのよ!
わわ、私は別にそんなことなんて…もっとあの人にいろんな事を教えてもらいたいとかそんな事っ…!」
レミリア「ったく…丸聞こえだっつの…否定はしないけどさ」
ルーミア「あれもツンデレなのかー?(パルスィを指さす)」
レミリア「…あんたも変な言葉覚えてるんじゃないわよ…誰が教えたんだか」
文「へっくし!!><」(←教えた下手人
シャドウ「(…済まない、インターセプター)
アリス、と言ったか…俺の依頼主、お前の母親に伝えておいてくれ。
今回の依頼、俺は果たせそうにない…今回は、報酬は不要と」
アリスは一瞬キョトンとした表情をして…溜息を吐く
アリス「あなた、勘違いしてるわよ。
母様があなたに依頼したのは、私の元で対戦に参加しろ、だった筈よ…だから、私の「仲間」として戦ってくれている限り、その時点であなたは依頼を果たしてるんじゃないかしら」
シャドウ「…!」
アリス「その子の食事代、一食分抜かすつもり?
気にしないで、あなたの思う通りに戦って頂戴!」
シャドウ「(ふっ)…礼は、言わんぞ…!」
静葉「…へえ」
文。「小生の見立てた通りでしたな!
あの御仁は、やはりそれほどの冷血漢ではなかったようですぞ!」
慧音「(溜息を吐く)ああ、確かにお前の言うとおりだったな、文。
それに…」
幽々子「ええ。
アリスも、ちゃんと彼らの心を受け止め始めている。
これは良い試合が期待できそうね…!」
神奈子とシャドウは間合いを離し、お互いに獲物を構えて対峙する…!
神奈子「あんた、名は?
シャドウというのは通り名だろう?」
シャドウ「…自分の名などとうに捨てた…今は、傭兵のシャドウ。
依頼にはないが…我が友の意気に応える為、貴様を倒す…!」
神奈子「そうかい。
ならば、守矢が主神・八坂刀売神…八坂神奈子、参るッ!!」
一瞬の攻防…神奈子の神速の剛剣が、シャドウの渾身の一撃を弾き飛ばしてその身を叩き伏せた
シャドウのナイフは神奈子の腕を掠め、そこに一筋の傷を残す…
シャドウ「(力及ばず、か…無念…!)」
神奈子「…あんたも見事だったよ。
だが、此処はあたしの勝ちだ」
(後編に続いてみるっぽい)