ポケモン対戦ログ(2010.7.19/7.20) その2


かごめ「というわけでここからが二日目…の最終戦以外のパートだな」
穣子「最終戦以外って何よ以外って」
かごめ「何だお前まだいたのか。
   暦の上じゃ秋はとっくに終わってんぞ、帰れ帰れ(しっしっ)」(編注:執筆時は2010.12)
穣子「∑( ̄□ ̄;)ちょ!なんてこと言いやがる!!
  第一これを書いている崖下狐は秋神信者じゃなかったの!?
  秋神信者がいくらネタの為とはいえ私をディスるとかどーいうことなの!?」
かごめ「おもえは何を言ってるんだこの狐野郎は「秋静葉信者」であって「秋姉妹信者」ではにい(キリッ
   この件はこれで完 全 論 破 以後レスひ不要です」
穣子「∑( ̄□ ̄;)なん…だと…!?
  う…うう~…お姉ちゃんの事が好きだったらついででいいから私のことだって好きになってくれてもいいじゃないかうわ~ん!!><

穣子は泣きながら走り去って行ってしまった…

早苗「あ…あーあ、泣いちゃいましたよ^^;」
かごめ「放っとけ、これ以上いられるとやかましくてかなわん。
   実際の話をすると狐内で風神録キャラで見た場合上から5番目(上には静葉、早苗、諏訪子、文)くらいには来るし、全体で見てもトップ20には入るキャラではあるらしいがな。
   本音を言うとあいつはからかって遊ぶのが面白い
早苗「∑( ̄□ ̄;)うわ酷い!!」


かごめ「それはさておきこの日の初戦って、実はポケモンとしてのあたしの初戦だったわけですが」
早苗「へーそーなんで…マジですか!?∑( ̄□ ̄;)
  というか狐補正があるから実は禁止伝説級とか」
かごめ「いえ残念ですが(´・ω・`)
   いやね、確かにホウオウかファイヤーでも厳選するか、あるいはリザードンあたりとかでもありだったんだろうけど…あえてとんでもねー状況になっていてな。
   つーか安易に禁止伝説だの御三家だの600族だのになったってつまらんだろうが
早苗「う…うーん、そういうものなんでしょうか^^;」



ラウンド4(7.20)
自分(リリカ)
かごめ(ブースター@気合のタスキ)、しずは(リーフィア@カムラの実)、むげつ(ブラッキー@食べ残し)
相手(ユルール)
おくう(ドンカラス)、ドラコ(バシャーモ@命の珠) あと知らん(←

早苗「∑( ̄□ ̄;)唯一王おおおおおおおおおおおお!!?
かごめ「どーだーすごいぞーかっこいいぞー(きらーん!」
早苗「いやいやいやちょっと待って下さいよかごめさん!
  よりにもよってブースターとかないでしょうブースターとか!!
  たた、確かにブースターはもふもふで可愛いですよ可愛いですけどー!!」
かごめ「因みに性格さみしがりでACがVでSはUの個体値合計156という
早苗「そこだけ無駄にバケモノじみてるとかどんだけ色々なモノの無駄遣いしてるんですか本当に!!><
  つーか参加してるのみんなブイズのメスばっかりじゃないですか!それだけ労力をかけられるんだったら何故ホウオウを厳選しに行かないんですか!!><
かごめ「まーいいじゃねえかそんなん。
   こういう遊びは危険なほど面白いって慶次も言ってただろう
早苗「そ、その一言で済ませられることなんですか…?('A`)」



♪BGM 「霊知の太陽信仰 ~ Nuclear Fusion」(東方地霊殿)♪

お空「え…えーっと…誰だっけお前?
  …まあいいや、とりあえず目の前にいるから今は私の敵だっていうことでいいんだよね!!」

かごめ「おい小五ロリ、こいつの脳味噌の容量ってUSBフラッシュメモリで言えばどんくらいしかないんだ?
   つい一昨日もあたしゃ地霊殿に遊びに行ってたはずだと思ったんだが」
さとり「う…うーん…少なくとも私やこいし、お燐や勇儀さんと自分の仕事くらいの記憶だけはちゃんと残ってるっぽいんですが…。
   すいません、こういう子なんで
かごめ「…ったく…流石にもう少し責任もってくれよな…仮にも家族だろうが」
お空「うにゅ!お前さっきからさとり様をいじめてるな!!
  さとり様のことを悪く言う奴は許さないぞー!!><
  食らえっ、“核反応制御不能ダアアアアアアアアイブ”!!

お空はブレイブバードの構え!!

ユルール「∑( ̄□ ̄;)ちょ!またあの子暴発してる!?」
お燐「あーったくしゃあないねえあの馬鹿は…('A`)
  まあこのマル秘メモによればブースターは戦闘能力に大きな欠点があるからこれで…」

かごめ「…かかったなアホが!!(にやり
お空「∑( ̄□ ̄;)うにゅ!?」

しかしかごめは気合のタスキで持ちこたえている!!

かごめ「来たれ光精炎の精、紅蓮の炎に輝きを纏い、薙ぎ払え灼熱の嵐!
   吹っ飛びな馬鹿鴉ッ、“閃光の熱風”!!」

かごめは大文字の構え!
相手のお空をBB⑨にした!!

お空「うにゅううううううううううううううううううううううううう!!?><」


ユルール&お燐「…でっすよねー\(^0^)/」
マタン「おいィ…いくらボクでもいい加減覚えたぞ…。
   流石にあの「かごめさん」が無策でノコノコ出てくるわけねーじゃんか…」
ユルール「う…うぐう…返す言葉がありません('A`)
    でで、でも以前「唯一王(笑)」とか馬鹿にしてたのに、どうしてわざわざあんな姿に」
マタン「さてねえ。
   …でも、少なくとも言えることがひとつだけある」

かごめ「この一級少女詩人であるこのあたしにふざけた口を聞くその浅はかさは愚かしい
   本当に人気のある奴は口でその人気ぶりを示したりはしない
   あたしアルカディアの第一回ポプキャラ人気投票で実質的女性キャラの第一位になったこともあったし
ドラコ「きぃぃぃぃぃぃッ!!
   妬ましい妬ましい妬ましいぃ~!!><」
パルスィ「∑( ̄□ ̄;)ちょ!!人の台詞とるな!!!」

マタン「彼女は心の底から、こうやってみんなで競い合うことを一生懸命楽しんでる。
   限られた条件の中で知恵を振り絞り、相手の一挙一動足から何手も先へ考えをめぐらせたり。
   …勝ち負けでお金やそういう何か得るわけでもない、勿論失うものだってない。
   でも……あのひとすごく一生懸命だ。あんなひとといっしょに居れるアンナやノクスのことが、少し羨ましい
ユルール「…マタンさん」
マタン「あ…ごめん、別にユルールの事が駄目だとかそう言いたいわけじゃないんだ。
   ユルールはユルールで一生懸命なのは、ボクにだってちゃんと解ってるよ。
   ……この世界で出来た、大切な友達のコトだからね



かごめ「いやまあ…楽しかったですよ?
   実際あのドラコなんとかさん誰も越せる奴が居なくって、ビルド積まれて暴走されて終わったけど」
早苗「バシャーモって確か相当微妙なポジションのポケモンだって聞きましたけどねえ…」
かごめ「っても攻撃120特攻100素早さ80あるから、性格やら持ち物やらを巧く設定すれば…まあ確かにゴウカザルの方が凶悪だからどうしても猿に人気が集中するのは仕方ないとしてもな。
   そもそも微妙というならブイズでパーティ固めるってのがいかに危険な行為なのかということだな
早苗「解ってたんならなんで…と聞くのは無粋でしたねすいません…」
かごめ「お前さん学習能力地味に高いな。まあいい、次行くぞ」



ラウンド5(7.20)
自分(リリカ)
さとり(サーナイト@物知りメガネ)、ウェルダン(バクーダ@イトケの実)、ミニッツ(マリルリ@オボンの実)
相手(ユルール)
テトラ(ネオラント@湿った岩)、ロザリー(ラフレシア)、アーちゃん(パルシェン)

かごめ「先にも触れたがこのさとりも新たに厳選した個体だ。
   以前のは本当に極めて微妙な能力値だったが、今度のは穏やか特攻特防Vという鬼性能」
早苗「特攻特防の高いサーナイトに穏やかとか鬼ですか…」
かごめ「ついでに、実はこちらの手の内もパーティを見てもらえば、今回の最初でちょっとだけ触れたさとりの「切り札」も解ると思うけど。
   もっとも相性はそれほど悪くなかったから、そこまでやる必要があったかどうか…
早苗「えー…('A`)」



さとり「やれやれ…偶にはしっかりと立ちまわっておかないと、これ以上何を言われてしまうことか」

さとりの第三の目が発動!
さとりはテトラの特性「すいすい」をトレースした!

ユルール「∑( ̄□ ̄;)ひゃああ!
    ここ、これじゃあ雨乞いを撃ってしまったらとんでもないことに…テトラちゃん!とりあえず補助技が来るかもしれないから神秘の守り!!」
テトラ「らじゃーりょーかい!!><」

テトラは神秘の守りで神秘のベールに包まれた!

さとり「…ほう、こちらが鬼火なり催眠術を撃ってきたりだのを見越してのことですか。
   甘かったですね…私の現在の姿は素早さ無振り、雨乞いで特性が発動してもあなたを超すことは不可能


♪BGM 「少女さとり ~ 3rd eye」(東方地霊殿)♪


さとりの妖気が解放され、その妖気から一体の人形のようなものが姿を見せる…!

テトラ「えっ!?」

ユルール「あ…アレは確か、アリスさんの…!」
マタン「そうだ、蓬莱人形とかいう奴!
   でで、でもどうしてあの子がそれを…幻想郷の連中の技って、基本的にはそいつにしか扱えないんじゃ

さとり「その通り。
   ですがわずかながら、例外は存在する…既に私のペットからお聞きおよびでしょうが…私の能力は二つ。
   即ち、心を読む能力と…読み取った記憶を具現化する程度の能力

ユルール「ちょ…!
    はは、初耳ですよそんなの!?どういうことなのお燐ちゃん!?」
お燐「ご…ごめんお嬢さん…まさかあんたに対してここまでさとり様がやるとは思ってなかったから…!
  確かにこの場所の結界では、さとり様の能力も大分制限されちゃうからあたいたちの心や記憶は読めないけど…「さとり様自身が体験したこと」と具現化することだってできるんだよっ…!!
  こいし様達があの魔界の神という奴と戦った時…確かさとり様も居合わせていたから…」


さとり「…そういうことです。
   さあ、行きますよ…想起“首吊り蓬莱人形”ッ!!


さとりはトリックルームの構え!
さとりを中心に時空の歪みが発生する…!!



テトラ「うわああああああああああ!?
   なな、なにこれぇ~!?><」
ユルール「まま、マズい!
    さとりさんのいうことが確かなら、トリックルームで先に動くのは…」
ロザリー「だったら私に任せて…!
    私も勉強してきたんです、今の私なら、通常時あの人より遅いと思います…!」

ウェルダン「…そうかい、良く勉強してるじゃねえか…。
     だが…基本の遅さは、俺様のほうがずっとなんだぜッ!!
ロザリー「えっ…きゃああああああああ!!?」

ウェルダンは岩なだれの構え!
ロザリーはひっそりと岩の中で幕を閉じた…

ユルール「そ…そんな」
アーちゃん「なに情けない顔してるんだよ!
     あたしの属性ならあの牛野郎にだって有利なんでしょ!あたしを使いなよ!!」
ユルール「ちょ、ちょっと!」
アーちゃん「そら、溺れろ溺れろー!!><」

アーちゃんは波乗りの構え!!

ウェルダン「…普通に戦っても先手は取れそうだが(チラッ)」
リリカ「うん、ごめんねウェルダン。
   さとりさん、後は任せるから」
さとり「……ええ、ありがとう」

交代で出て来たさとりにはあもり効いていない…
第三の目で特性「スキルリンク」がトレースされる…!

アーちゃん「うっ!?」
さとり「…あなたの顔は良く覚えてますよ…いつぞやの借り、ここできっちり返しておきましょうか!
   想起“金閣寺の一枚天井”ッ!!

さとりはサイコキネシスの構え!
相手のアーちゃんをズタズタにした!!

さとり「…ふむ…偶には悪くない。
   蛮勇を振るうのは鬼の特権とばかりだと思っていましたがね…」



早苗「…ノリノリですねさとりさん」
かごめ「まったくだな。
   あの小五ロリ、普段どれだけストレス抱え込んでるんだか…そのうちはげるな」
さとり「ナニ失礼なことを言いやがりますかあなたは。
   むしろあなたはは色々なモノに捉われなさ過ぎなんです。少し自重したらどうです?」
かごめ「んな説教臭いことを言うのはどこぞの茶巻髪と映姫さんだけでお腹いっぱいだっつーの。
   つーかなんだ?今回のログはいろんな奴がPOPしてくる仕様で行くのか?」
さとり「どうなんでしょうね。
   ところで、さっき泣きながら走り去ってた系の何かも拿捕してきたのでスキマに詰めて来たんですが」
穣子「(スキマから下半身だけが出てぶら下がっている)
早苗「∑( ̄□ ̄;)ちょ!!何があったんですか一体!!?」
さとり「いえ…なんかわめいてうるさかったので怒頭ぶん殴って黙らせた後頭から突っ込み直しただけですが(しれっ
早苗「ちょっとー!!!><」

かごめ「話は脱線したけど、実はロザリーが出て来たときにミニッツを出したらなんか冷凍パンチ耐えられた挙句眠らされちまってなあ。
   因みにテトラにはサイキネも耐えきられちまった。
   やらなくてもいいオーバーキルと言えばHP残り少ないテトラにトリクルから置土産かまして牛の地震を撃ったという
早苗「どう見てもやり過ぎです本当に(ry」



ラウンド6(7.20)
自分(リリカ)
すわこ(ルンパッパ@達人の帯)、みのりん(ジュカイン@スターの実)、しずは(リーフィア@カムラの実)
相手(ユルール)
ユーリ(クロバット@光の粉)、ドラゴン(ボーマンダ)、やまぶき(キュウコン)

穣子「私偉いんだもん…豊穣の神様なんだもん…(えぐえぐ)
かごめ「あーほら泣かない泣かない。
   ほら、「アカ」作ったから飲みな」
穣子「うぐぅ…ポートワインの焼酎ソーダ割りとかどんなローカルな飲みモン知ってんのよ…でももらうありがと」

さとり「…というわけでかごめさんは秋神(笑)を慰める系の作業中なので私達で触れてしまいましょうか。
   というか、このラウンドこそその穣子さん大暴走のターンだったわけですが
早苗「え…えーっと…私ですらわかるくらい相性滅茶苦茶悪いじゃないですか…。
  一体この状況でどう暴走なされたんです?
  私…実はこの時、見ていなかったんです。色々考えることが多くて」
さとり「…そうでしたっけね。
   確かに…どう考えても初手のクロバット…そこで秋神を酔わせる系の作業中の方の父君が本気を出せば、恐らく全員ブレイブバードで薙ぎ払われてしまうでしょう。
   事実、諏訪子さんと静葉さんは何も出来なかったんですから。
   ですが…」



ユーリは電光石火の構え!
静葉はひっそりと裏世界で幕を閉じた…

静葉「くっ…無念…!」
ユーリ「(危なかったな…現在の肉体ではカムラを発動させた彼女のスピードを超すことは不可能…。
    いや、恐らくリリカのことだ、カムラ発動で130族最速を抜く程度の調整はしてあった筈)」

ユーリ「(残る彼女も草タイプか。
    恐らく神格クラスであれば、反撃を許せばひとたまりも…ッ!?)」

穣子「よくも…よくもお姉ちゃんを!!
  許さないッ、食らえ“オータムスカイ”!!
ユーリ「何ッ!?
   うおおおおおおおおおおおおッ!?」

穣子は龍の波動の構え!
相手のユーリをズタズタにした!!

ユルール「ユーリさん!?
    そ、そんな!先手を取られるなんて…!」
お燐「しくったね…アレは最早今までの秋の神とは別物の存在だ!
  きっちり仕留めておかないと撒き返されるよ!!」
ユルール「わ、解ってる…ドラゴン、お願い!!」

ドラゴンは火炎放射の構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃…だが穣子は踏みとどまった!!

ユルール「そんな!?」
穣子「もう私はいやなんだ…何も出来ないで終わりたくない…馬鹿にされて終わりたくないんだッ!!
ユルール「…!!」


穣子のスターの実が発動!!
特攻がものすごくアッポ!!

穣子の反撃の龍の波動でドラゴンはズタズタにされた…


静葉「…穣子」
諏訪子「あいつ…すごいじゃないか。
   ちょっと生意気で、ムカつく奴だけど…でも、今のあいつは輝いてる」
静葉「………うん」



かごめ「…あたしもマジで驚いたわ。
   まさか二日連続でスターの実で特攻アップの効果が出るなんて思ってもみなかったし
さとり「それは良いけど、タイプ的に半減の相性でしかも特防の高さに定評のあるキュウコンをハードプラントの一撃でふっ飛ばすなと…」
早苗「ど…どんだけだったんですかそれ…。
  でも、あの時穣子様の必死な想いだけはすごく伝わってきたんです。
  だから…私も頑張らなきゃって思って」
かごめ「まーこの次のあんたの頑張りもすごかったしな。
   ところでさと…いやさな坊、2と3どっちがいい?」
さとり「(心を読んでしたり顔)」
早苗「え?
  じゃ…じゃあ3で」
かごめ「はーい八海山もろみ(※焼酎)スリーフィンガー入りまーす♪
   かごめさんの特製赤玉カクテルで日本酒にも慣らしてあげないとねー^^」
穣子「(酔ってる)ひゃっはあー!!ど~んとこお~い!!><ノシ」
早苗「∑( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええええ!!?



ラウンド7(7.20)
自分(カゴメ)
さなえ(ピクシー@命の珠)、チルノ(グレイシア@気合のタスキ)、パルスィ(ムウマージ@物知りメガネ)
相手(ユルール)
さらさ(ワタッコ@熱い岩)、ロザリー(ラフレシア)、ローズマリー(ミミロップ@命の珠)

かごめ「ここで次回のフラグにしたいんで詳しい解説は後回しね^^」
さとり「そうですよね…このまま普通に解説したら、此処で早苗さんが居るのにどうして彼女がこれまでのラウンドのことを知らなかったのか分からなくなりますし」
かごめ「まぁメタ話はその当たりで」



♪BGM 「情景 冷たい正義」/古代祐三(世界樹の迷宮3 星海の来訪者)♪


~試合会場外の森~


文「早苗殿…こんなところにおられましたか。
 かごめ殿が探しておられましたよ。
 今日はお前も試合に出るんだからちゃんと見ておけっていったのに、と怒ってましたよ…」
早苗「…文さん…やっぱり、私帰ります。
  どうせ…私は神様でも何でもない…奇跡を起こすなどと言いながら、何も出来ないただの人間だから…。
  …心が弱いから、力を持ってもそれを持て余して振り回して…みんなを傷つけることしか…!」
文「…早苗…?」

早苗「…文さんだって…本当は私の事が憎いんでしょう?
  あの異変の時…私は天狗の里を

文「………やっぱりうざいわね、あんたって奴は」
早苗「…ッ!」
文「あんたがやったことは確かに許されることじゃない。
 でも…いい加減にしなよ。
 過去のことを何時までもうじうじと引きずっていられるほど、私だってヒマじゃない…勿論、かごめも。
 …そんな過ぎたことを愚痴愚痴と蒸し返そうとして…本当にうざいわ、今のあんたは…!
早苗「だったら…だったらさっさと私のことをころ」
文「んな事が出来るなら最初からそうしてるわよッ!!

早苗はその表情を見て息を飲んだ。
文の瞳から…一杉の涙が零れ落ちているのを。

文「…でも…憎しみにかられてそうしてしまえば、私もあんたと同類だ。
 そんなのは願い下げに決まってるだろ…。
 それに」

振りかえった文が地を蹴ると、その体はふわりと風に乗る…。

文「…あんたがそれを償おうと…過去の傷と向き合おうと必死で頑張っているのを、私は知ってる。
 だから…あんたが、救われようと頑張っているあんた自身を馬鹿にするような発言をするのは許さないから…!!」
早苗「文さん…」
文「それに…感じてみなさい。
 自分の弱さを知って、それにきっちり向きあって、例え周りに辟易されても必死に歯を食いしばってきた「神様」の心…ここまで風に乗って運ばれてきてるのを、あんたなら感じ取れるはずだ…!」

そのまま飛び去っていく文を見送り…早苗は確かに感じ取っていた。
秋の神が放つ、その心の波動を。



かごめ「…そんなことがあったのかい」
早苗「きっと…文さんが来てくれなかったら、私はそのまま帰ってたんじゃないかと思います。
  私の力は、とても小さいものだったから」

さとり「何ともみょんな方向に話が行っているので…この時の実際の推移について私の方から説明しましょうか。
   まずは七夕もとうに二週間も過ぎたにもかかわらず、相変わらずなんかのネジが飛んでるとしか思えないオワタッコが晴れの後、眠らせてきやがりました。
   その後実に3ターン、早苗さんは何も出来ずに眠ったまま…それでも耐久に特化してるので何とか耐えきりますが…」



早苗「きゃああああっ!?」

ロザリーはヘドロ爆弾の構え!
早苗は大ダメージを受けるとともに毒を浴びた!!


ローズマリー「…耐えるな、あの子」
レモン「でも…以前感じた不思議な力は感じない。
   普通の人間の女の子…とても何か特別なモノを持ってるように思えない…このアーモロード最強のスーパーヒロインであるところの私とは比べるべくも
ラ・ターシュ「あーはいはいそれはいいから。
      …だがローズマリー、あたしにはどうしてもあの子がアレで終わるような、そんな風には見えないのさ。
      何ならあたしが伝説のヨウカハイネンの弩を買うのにヘソくってた15000エン賭けてもいいよ」
ローズマリー「へえ流石姉さん豪儀な…って何時そんなに貯めてやがった!?∑( ̄□ ̄;)


諏訪子「くっ…早苗っ!!
   もう止めさせてやってくれ!早苗は…もう早苗に戦う力なんて全然残って…!
   なんであんたは何も言わないんだよ神奈子!!」
神奈子「…あの子が「戦う」と言った以上…あたし達が出来ることは見守ってやることだけだ」
諏訪子「神奈子!!」
神奈子「煩いよ。
   それに、あいつの心はまだ折れていない。
   だから…邪魔をするッてんなら、かごめの前にあたしが相手になるよ…!!
諏訪子「…ッ!!」


文「…早苗…!」


ロザリー「…もう止めた方がいいと思います…。
    私も、本来の能力が危険過ぎるから、MZDの力で一部の力を封じてある…でも、それでもあなたよりは強い筈です」
早苗「そう…ですね。
  でも…」


-…あんたがそれを償おうと…過去の傷と向き合おうと必死で頑張っているのを、私は知ってる。
だから…あんたが、救われようと頑張っているあんた自身を馬鹿にするような発言をするのは許さないから…!!-



早苗「私は簡単に折れるわけにはいかないの…!
  もう…自分の弱さに甘えて…溺れているだけは嫌なの!!


♪BGM 「WHITE REFLECTION」/TWO-MIX♪


ロザリー「!
    この力は…!」
早苗「集いし星の輝きが、新たな夢を紡ぎ出す…光さす道となれ!
  光来せよ、“ツインオンバシラバスターキャノン”!!


かごめ「(…あの時以来一切起動しなかったオンバシラを…!)」

諏訪子「早苗…!」
神奈子「(そうだ…それでいい…!)」


早苗「私が戦える残りすべての力を…この一撃に!
  いっけえええええええええ!!


早苗は破壊光線の構え!
破壊力ばつ牛ンンンンンンンの一撃!
相手のロザリーをズタズタにした!!


ローズマリーは無言ですっと立ち上がる…

レモン「( ゚д゚ )」
ラ・ターシュ「…ふふ…やはりね。
      あの子の目は悲しく強い光を放ってた…どうやら、あいつのくすぶってた闘志に完全に火をつけちまったみたいだねえ…


立ったまま意識を失っていた早苗の体を、ローズマリーは容赦のない気功拳の一撃で吹き飛ばす…。
早苗はそのまま裏世界でひっそり幕を閉じた。

その影に、緑色の瞳の少女が強い視線でローズマリーを睨みつける。

ローズマリー「…これはあたいなりの礼儀だ。
      この子が全力で己の総てを尽くした…あたいに出来ることは、せめてその幕引きを引いてやることだけ
パルスィ「解ってるわ…なら、早苗が倒れた今それに応えるのも私の役目よ。
    妬ましいけど…そんなことを言ってもられないわね!」

ローズマリーは壊炎拳を放った!
パルスィはスペルカードを使った!
妬符「グリーンアイドモンスター」発動!

交錯したマジカルリーフと炎のパンチが交錯し…立ち上がったのはパルスィだった。


その光景を見守るユルールの脳裏に、マタンや穣子、早苗達の言葉が脳裏をよぎる。


-…勝ち負けでお金やそういう何か得るわけでもない、勿論失うものだってない。
でも……あのひとすごく一生懸命だ。
あんなひとといっしょに居れるアンナやノクスのことが、少し羨ましい-


-何も出来ないで終わりたくない…馬鹿にされて終わりたくないんだッ!!-


-もう…自分の弱さに甘えて…溺れているだけは嫌なの!!-



ユルールはひとつの決意を秘めて、その場を後にした。



かごめ「実はこの時、⑨にミラーコートを持たせてたんだけど全く使う局面がなくってねえ
早苗「え!?」
さとり「そう言えばほとんど何もせず終わりましたしね、珍しいことに。
   ついでに言えば残ったローズマリーさんもさらささんも、総てパルスィさんが始末してるんですよね。最も、どっちも結構ダメージ食ってましたが」
かごめ「倒せはしなかったもののさな坊の冷凍でオワタッコも即死寸前だったしな。
   アレでパル姐さんの10万どうにか出来たら普通に鬼だろ」
さとり「そりゃあまあ、確かに」

かごめ「というわけでフラグは立ったのでいよいよ決戦の時だ。
   これが消化すればいよいよ人形使い待ちになるが…実は勝手に先代登場の辺りを自己解釈して先に書こうかなんて話も
さとり「滅茶苦茶言いやがりますねー。
   まぁ、妖怪の山あたりを先に書いたという前科もありますがね…」


(続く)