ポケモン対戦ログ(2011.6.2/6.5) その3


♪BGM 「BabeL 〜Grand Story〜」/Ako Atak♪


かごめ「ここからがまあ実質的な後半戦ですな」
文「ですな」
諏訪子「いやいやいやこっちの方が明らかにラウンド数多いだろこういうの後半戦って言わねえよ
かごめ「なんと一級祟り神の同志洩矢らしくもない細かいことを。
   まあ確かに2日のなんざ前哨戦もいところだとは思うんだが
諏訪子「そもそも日が中二日も開いてるじゃねえかよ。
   私としちゃあその間に狐の野郎が何してたのか、そこが気になるんだが」
文「そう言えば4日の夜はいわゆるなりきりクラスタ連中で麻雀やってたとか聞きましたが
かごめ「いやそれは語弊があるというかまあ間違っちゃいないんだけどさ。
   そもそもどこぞのbot製作者のマジレスで自粛の動きが一旦出たところで、アカウントの注意書きも「半自動なりきり」に書き換えやがったしなあ
諏訪子「あれだろ?ルーミアじゃなくて無意識にしたのって、キャラ崩壊させやすかったからだろぶっちゃけると
文「( ̄□ ̄;)ちょ」
かごめ「3日はねー、実はひとりで寺泊へ遊びにいってたらしいんだが」
諏訪子「一人でかよ!!」
文「それもなんというか…」
かごめ「しかしまあそれも現状(六月下旬)のことを考えると本当にいい骨休めになった感じだわな。
   そもそも夏の予定も酷く不安定だし、そのうち本当に海外飛ばされるんだろうな」
文「それちょっとsYレなってなくないですか…?」

かごめ「まあ狐野郎の都合はとりあえずどうでもいいな」
諏訪子「良くねえ気もしなくもない雰囲気だけど…まあいいや」



2011.6.5 ラウンド1
自サイド
ミント(ランターン@食べ残し)、むげつ(ズルズキン@大きな根っこ)、オランピア(ナットレイ@ゴツゴツメット)
※他見せ合い こがさ(フワライド@飛行のジュエル)、こいし(オノノクス@気合のタスキ)、(ここでは伏せ@フォーカスレンズ)
相手サイド(Bis子)
ソウソウ(ヘルガー@気合のタスキ)、バトウ(ユキノオー@)、カンスイ(トドゼルガ@)

諏訪子「あー…これかー…」
かごめ「これはまあ本当に酷かったよな。
   一発目からこのざまかと」
文「実はこれ、全体的に見ると相手方にとってはそれほどメリットある組み合わせじゃなかったですよね。
 確か沸点の低いじじいが」
諏訪子「此間私相手にろくに何も出来なかったアレもいたわよね」
かごめ「おまいら本ッ当に大概だなw
   他が確かにキッス、マンムー、あとはサーナイトだな。相手からしてもこっちにランターンがいる以上変人は出せない、サナもズルズキン出てくるとアウト、対してズルズキンなら不利なのは精々変人くらいという組み合わせ」
文「分は決して悪くはなかったですな。
 無意識が出せないくらいで」
諏訪子「っていうかあれだろ?
   最後の伏せてる奴って、どう考えてもとm
かごめ「おっとそこまでだ(キリッ
   狐としてはこのさらに後半に持ってきたいらしいので、予め触れていたとしてもここでは伏せるんだ済まない(´・ω・)
文「その行為に何か意味あんですか^^;」

かごめ「先手があの17歳だった事を考えると、むしろ相手としては何気にガンになるオランピアか夢月を潰しにかかりたかったかどうかまでは解らんが…こっちゃミントが先手で顔合わせとしちゃ決して悪くはなかった。
   引いて来ると読んだ上で蓄えるを積んで、そしたら向こうは御大ときたもんだ」
文「ですがこちらも引きを読まれて見事にヤドリギ食らいましたよね」
諏訪子「これでヤドリギ読んでオランピア降臨から一発でもなんかあの17歳に食らわせればまた変わったんだろうけど」
かごめ「決して分は悪くなかったんだけどねえ。
   まあ居座りが効かない以上そのままぶん殴るしかなかったわけだけど…」


……





夢月「(いける…相手が私の体力を奪って時間を稼ごうというのなら、それ以上の回復と打撃を与えればいい…!)」
馬騰「むむ…やりおるな小娘…!
  だが!この涼州の乱の華!!この程度で易々枯れると思うなあ!!!


♪BGM 「怒れる大きな青い馬」/Morning Blue Dragon♪


夢月「えっ…」


馬騰は吹雪の構え!
夢月は凍りついた!!


馬騰「見たか!我老いたりと言えこの「華」に老いはないぞおおおおおおおおおお!!!ヽ( °Д °)ノ 」


早苗&かごめ「( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええええええええええええ!!!」
諏訪子「ちょwwwおまwwwwwwww」





……


かごめ「結局このまま何も出来ず夢月は氷の中でひっそりと」
諏訪子「まあこのくらいならまだあるよな…うん」
文「昔みたいなふざけた確率(30%)程でなくても、10%なら出る時は結構出ますし…」

かごめ「最初からそうすれば的なオランピアも結局17歳の文字誘ったくらいでのう。
   17歳は今度ミント相手にも居座ってきたが、あられでナチュラルに起死回生が封じられているのでそのまま積んで波乗って終わらせたんだが」
文「結局あの馬の棟梁どうなったんでしたっけ?」
かごめ「おいちょっとそれだと意味違うからw
   確かオランピアのアイアンヘッドを喰らわせて倒したと思ったんだがどうだったろ…17歳終わらせてあと韓遂じじい落とせばみたいなところはあったかもだが」
諏訪子「あのじいさんの吹雪でミントも凍ったんだよな…」
文「アレ本当に酷かったですね。同じマッチングで10%を二回も引くなとw」
かごめ「当然馬騰の吹雪で体力7割持ってかれてたオランピアにじじいの吹雪が耐えられるわけねえと。
   これ本当にクソゲーもいいとこだった気がするなあ」
文「アレじゃないですか?
 例の方にその関連の運気全部持ってかれてたとか
諏訪子「むしろここでさっさと出せ的な
かごめ「な…なんのことやら^^;」



2011.6.5 ラウンド2
自サイド
ミント(ランターン@食べ残し)、かなこ(カイリュー@先制のツメ)、かごめ(ウインディ@オボンの実)
※他見せ合い こがさ(フワライド@飛行のジュエル)、はな(ドレディア@奇跡の種)、(ここでは伏せ@フォーカスレンズ)
相手サイド(テトラ)
アーちゃん(パルシェン@)、ルルー(チャーレム@拘りスカーフだったか鉢巻だったか)

文「あやっ!?この時相手方二人しかいませんでしたっけ?」
かごめ「確か引っ張り出せなくて、ミントが一方的に潰れた時点で勝ちの眼が消滅したから投了したんだよこの時。
   つーかあたしゃ交代で入った瞬間に意識がブラックアウトした気がすんだがな
諏訪子「ありゃあ本当に酷かったな。
   威嚇入っても普通に一発だったとは…」
かごめ「確かねー…スカーフだと思い込んでたら鉢巻だって言われた記憶もねー…。
   でも計算上、威嚇で鉢巻分が相殺されてたとすれば確2なんだよねー…急所に入ったのかも知れん」
諏訪子「だとしたら本当に運がないよなこの時点でも。
   もう全部例のアレに食われてたとしか」
かごめ「だーかーらーなんでそこに触れたがるんだお前はよおおおおおおおおおお!!m9( ゚д゚ )
   結局後はスキリンパルシェンのターン」
諏訪子「氷柱針5発でマルスケすら確定だからねえ。そら勝ちの目ねえわ」
かごめ「もっとひどいは、この時相手の見せ合いにいたあと一人もメモの字が酷過ぎて解んなかったんだよね。
   マージは多分ドリフ魔女だろうし、何時ものミノさんと、チルタリスだからハーピーは間違いないだろう。
   となると多分残りはドラコあたりだと思うんだが」
文「あちらさんに魔導勢がどの程度いるかにもよりけりでしょうけど…まあ、彼女ならないとは言えませんか」
かごめ「結局目がねえんだったらさっさと終わらせて回転数を上げようとしたら、丁度人形使いも沸点の低いじじいに蹴散らされて終わったらしくて、無様な敵前逃亡になったというオチがあったんだが」


2011.6.5 ラウンド3
自サイド
ゆめみ(マタドガス@黒いヘドロ)、ルーミア(ゲンガー@オボンの実)、ミスティア(チルタリス@食べ残し)
※他見せ合い チルノ(グレイシア@のん気のお香)、はな(ドレディア@奇跡の種)、(ここでは伏せ@フォーカスレンズ)
相手サイド(シードル/アリス)
イギー(カバルドン@)、えいき(チャーレム@拘り眼鏡)

文「そしてこの時は確か…」
かごめ「見事に回線が落っこちてのう…
諏訪子「いやだからそれってずっと伏せてる人の呪いじゃねえのかよ!?
   私は知ってるぞ!魔法少女はその情理を覆す願いの代償に呪いを…たわばっ!!!三○)´Д`)
かごめ「やかましいそれ以上言うなあああああああああああ!!!m9( ゚д゚ )」

かごめ「いや本当に呪われてるとしか思えんでのう。
   最もあのまま続けていても、見せ合いにいて出てこなかったのはもこたんと百合ペンギンとグライオン…後一匹はこれもメモの字がテキトー過ぎて解らんかったのだが、まあどれ出てきても厳しいことには変わらんな。
   夢子は技構成上ルーミアで詰むだろうから繰り出し難しいだろうが、普通にるりあたり出てくりゃどうにもならんわな」
文「こっちにいた時もかなりの撃墜王っぷりを発揮してらっしゃいましたが…敵に回すと本ッ当に恐ろしいですねあの方は」
諏訪子「実際出て来たときはそこまで暴れられた記憶もない気がするがなあ。
   しかしあれだろ、積んでいたとはいえジバコの眼鏡10万を一発耐えたよなあの教授
かごめ「計算したら確2だったな。
   積んでなかったら一発で落ちてた」
文「誰もツッコんではいませんけど、あの犬って結局…なんだったんでしょうか?」
かごめ「なんとイギーさんを知らぬと申すか!
諏訪子「自称ハンサム(笑)を救って亜空の瘴気を倒す立役者となったあのイギーさんを!!この鳥公め!!!m9( ゚д゚ )
文「( ̄□ ̄;)えちょ」
かごめ「まー確かに「愚者(ザ・フール)」って能力的にもカバっぽいよなあ」
諏訪子「砂を操作する幽波紋(スタンド)だもんな。
   空を飛べないくらいで見た目もちょっと似てる」
文「(ジョジョ…こいつら三部は解るのかよ…)」


2011.6.5 ラウンド4
自サイド
ルーミア(ゲンガー@黒いヘドロ)、ミスティア(チルタリス@食べ残し)、かごめ(ウインディ@オボンの実)
※他見せ合い チルノ(グレイシア@のん気のお香)、はな(ドレディア@奇跡の種)、(ここでは伏せ@フォーカスレンズ)
相手サイド(テトラ)
シグマ(サーナイト@)、ベルゼブブ(ウルガモス@)、ユルール(エルフーン@食べ残し)

かごめ「さーてここからが今日のメインディッシュだ」
諏訪子「おめえやっぱ勝った試合しか語る気ねーだろはっきり言って!!最悪だな本当に!!!」
かごめ「なんとでも言えっ…勝てば官軍…!」

かごめ「だがマジ話すると普通に話ができそうなのがこの時くらいしかなくってのう。
   先に結果から話すと確かに勝ったのはあたしらだが、ある意味ではユルールの野郎が一番輝いてたラウンドでもあった気はする
文「確かに…試合に勝って勝負に負けた的な何かがありましたねこの時。
 あのまま引かずに行っていれば…ひょっとすると」
かごめ「ないと言いきれないところが怖いんだよな。
   結局、勝ちの目を拾いに「行かされた」という意味では、なんぞあまり勝った気がしないというのも本音だな」

かごめ「初手は我らがそーなのかーと、御馴染AC15で大量の難民を生んだことに定評のあるあの女神だ。
   相手の手持ちは他にも鳥頭とか、寿々とか、姐さんとかがいてまー実はあまり有利じゃなかった説もあるんだが」
文「(あやっ、メモを見ると先刻のラウンドにあったの同じ字が書いてあるような…ひょっとして、あの軍団の中にいたのも寿々さんでは)」
諏訪子「サーナイトは攻撃範囲がそこそこあるしねえ。
   案の定ルーミアにシャドボが飛んで来たわけだが」
かごめ「うんまあ、早苗も嫌な予感がしたのかそこでこっちの鳥頭に交代させて、先手取って歌わせたら見事に決まりおって双方が眠り状態に」
文「何時だったか遊牧民に草笛を喰らってえれえ目に遭った事もありましたな。
 あれ結局黒歴史にしたような」
かごめ「あたしのログには何もないな(キリッ
諏訪子「文字通りかよww
   そしてまあここで、双方交代から最も恐ろしい組み合わせがなあ…」


……





♪BGM 「Macuilxochitl」/TOMOSUKE♪


かごめ「…頃合いだな。
   行くぞ、さな坊。あの女神がマタンと同じ特性じゃねえなら、此処から一気に決めてやる」
早苗「ええ!かごめさん、お願いします!」


「深きものの娘よ。
あの女神を下がらせろ。
余が往かねばこの場は巧く収まらぬ、その予感があるぞ」

テトラ「えっ!?」

「解らぬか?
いくら強き力を持てども、その使い時を得ずは持たざるも同じ。
相対す者の元より凄まじき気を感じる。余の他に、抗し得るものはないぞ…!」

テトラ「(かごめさん…!)
   解りました!貴方の力を信じます…「高殿の王」!!


互いの場から凄まじい気を放つ両者が対峙する…!


慧音「これ…はっ!!」
永琳「…とんでもないことになったわね…。
  かごめが引き出せる力は、恐らく全盛期の八割五分と言ったところ…地力の差は歴然だわ…!」

神綺「珍しい顔だわ。
  地獄界に赴いた時に、一度だけ見た事がある…「高殿の王」ベルゼブブ。
  四方やあんな大物がこの世界に顕現しているなんてね…!」

慧音「…まさかあなたは、あれほどの魔王と戦った事があるとでも?」
神綺「まっさかぁ。
  いくら私でも、そこまで見境なくないわ…私達が本気でやりあったら、世界の方がもたないもの(*´Д`*)ノノ
霊夜「(その一言は流石に冗談に聞こえないんだけど…^^;)
  しかしあの子、見違えるほどに気も心も充実してる…あの出来事は、それほどまでの意味があの子にあった、ということかしら」


かごめ「おや、アテが外れたかね。
   …まあいいさ、無防備な相手をなぶりものにするよりは気分的にいいな!」
ベルゼブブ「余を倒すと申すか…!
     「魔界神」を気取るあの女とも対峙したという胆力だけは本物のようだな。
     しかし…それで余を越えられるという思い上がりは許せぬ!!

ベルゼブブは凄まじい気を発する!
蝶の舞の効果でベルゼブブの特攻と特防と素早さが…

かごめ「思い上がりはそっちだよっ!!

かごめは地面に剣を突き立てて地ならしの構え!
ベルゼブブの足をもつれさせた!!

ベルゼブブ「…ぬうッ!
     小癪な真似を!!」


慧音「(地ならし…馬鹿な、広範囲を相手取れるウインディならもっと他に選択肢はあるだろう…!
   先手を取るのが目的ならニトロチャージも…)」
神綺「ふうん…あの子、恐らくは相手の居座りを防ぐのが狙いの技を選択しているのかしら。
  特性は恐らく威嚇、これは特殊アタッカーが主体のウルガモスに対して意味はさほど大きくない。
  時に後続へ繋ぐことを考えるなら、足を殺しに行くのも悪い選択肢ではない…というところ?」
幽々子「あら〜…でもあの子、勇猛かと思えば計算高く、策に走ると見せかけ大博打を打つ、相手にしてみれば極めて厄介よ。
   きっと、かごめちゃん本来のスタイルはああいうモノなのかもしれないわ」
霊夜「うへえ…面倒くさい相手ね本当に…」


ベルゼブブ「なればこれで十分よ!余の魔力で微に砕けよ!!」

ベルゼブブはマハザンマを発動!
サイコキネシスによる思念の衝撃波による致命的な致命傷!!


テトラ「やったの…?」


しかしかごめはオボンの実で回復している!!

かごめ「…ってえなあ…。
   あたしゃ特防にマイナス補正かかってるというのに…」
ベルゼブブ「なん…だと…!!」
かごめ「このあたしに恐れを抱くか、魔王!
   ならばあんたもここで終わりだ!!

かごめの構えた刀に黒い魔力が集束する!


かごめ「遅延術式解放、黒の衝撃…装填!
   くらえっ、黒猫疾駆!!


かごめは噛み砕くの構え!
相手の魔王に致命的な致命傷!!


ベルゼブブ「(ぐおっ…!な、なんという暗黒魔力の一撃…!!
      この魔王の中の魔王と呼ばれた余に…同質の力で上回るというか!!
      馬鹿なっ…!!!)」
かごめ「これで終わると思うなよッ!
   届け、雲耀の疾さまで!!はああああああああああっ!!!


かごめはついげきの神速の構え!
相手の魔王をズタズタにした!!


テトラ「( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええ!!!???」

デカラビア「し…信じられぬ…!
     我らが王の力を…上回るとは…!!」
寿々「なんという凄まじい剛剣…!
  あれが…かごめ殿の真の力」
マタン「ひっでえ…今までのでも結構強かった印象あんのに…隙をついたとはいえルルーさんどうやって倒したのあんなひと…」
Dなんとかさん「( ̄□ ̄;)えちょ、私引き分けた!引き分けたんだけど!!!


テトラ「ちょ…ちょっと待って決して分は悪くなかった悪くなかったの…!
   いったい何がどうなって…ええっと」
ユルール「落ち着いて、テトラちゃん。
    …流石にもう驚き飽きちゃって、今更もうどうっても思えなくなってきたよ私」
テトラ「ゆゆ、ユルールさんどうしてそんな落ち着いてられるんですか!!
   これもう投了でしょどう考えたって!!もう投げたって誰も文句言いませんから!!!」
ユルール「うん、私もダメだと思う。
    でも…それなら余興でも構わない」


「私を、あのひとと戦わせて」



かごめ「…お前、自分で何をしようとしているのか…解ってるんだな?」
ユルール「ええ。
    今の私の力では、敵わないのは解ってる。
    でも」
かごめ「そか、なら何も言うまい。
   だったら」



♪BGM 「黒髪乱れし修羅となりて」/村正クオリア♪



「このあたしの本気の力をぶつけてやる!!」



早苗「ちょ…かごめさん!」
諏訪子「あー、やめときやめとき。
   紗苗の言葉じゃねえけど、多分もうアレ止まらんだろ」
早苗「でで、でも!
  ただでさえ相性がかなり悪いのに、それでも戦おうだなんて…ユルールさんは普通の人間なのに!!
神奈子「だからじゃ…ないのかな
早苗「…えっ?」

神奈子「あの子は、ユルールは意地を通そうとしているんだ。
   敵わない事は百も承知なのだろう。
   でも…それでも自分の総てを賭けて立ち向かおうとしている


神奈子「早苗、戦いに「絶対」はない。
   どんな緻密な戦略を練り、いかなる策を積み重ねようとも、たったひとつの偶然がそれを総て無にすることもある。
   今のあの子も、あるいは…」



「契約により我に従え、燃え盛る者、炎の覇王。
来たれ、紅蓮の業火、煉獄の大剣、背徳の文明蔓延る堕落の都市を、死の灰燼に帰さしめよ!」


かごめが紡ぐ文言と共に、爆発的な炎熱の魔力が吹き上がり、それは総てかごめの構える刀へと集束されてゆく。
先刻使ったその技とは比べ物にならないほどの莫大な魔力…恐らくは、アレをまともに受けたら自分の体などチリひとつ残らずこの世から消え失せてしまうだろう…ユルールは、そんな恐ろしい予感すらも、不思議なくらい冷静に受け止めていた。


「(大丈夫)」


しかし、彼女に確信はあった。
自分の思い描く心の力は、そこまで弱くはないものなのだと。



-ひとつだけ、お願いがあるんです…!
私に…私にひとつだけ、自分の心を形にする「魔法」を、その力の使い方を教えて欲しいんです!!-


あの日、天主と呼ばれたその少年に願ったのは…単純明快な初歩の魔法を教えて欲しいというに等しいものだった。
余りにも、拍子抜けするくらい容易い願いにMZDは愚か、同席したシグマすらも呆気にとられてしまっていた。


ユルールはごく普通の少女である。
日本人の血を半分引いており、それも日本では名うての陰陽師一族の類縁でありながら、その一族である父は早くに亡くし、母方の家族とモンゴルの大草原で暮らし育った彼女は、高い魔法使いの資質を持ちながらそれを使う機会は愚か、学び活かす機会もなかったのだ。

その類稀なる力はMZDの知るところとなり、生まれ育った故郷を離れMZDの元で様々な体験をすることとなった。


元々、羊や馬の牧畜は元より、様々な動物にも好かれる才能はあった。
特に、物心ついた頃から漠然と憧れのあった鳥やそれに類する生き物と相性が良かったが…彼女が個性的な面々を相手取るには、流石に動物達と同じに行くわけではない。

それでも彼女は、かごめやアリスとの出会いを介して、自分なりに考えて仲間達の能力を活かし、心を通じ合わせ…そして。


当初の彼女からすれば、このように同じ立場で対峙することなど想像もできなかった筈だ。
しかし、彼女はその場に立っている。


魔法の伝授、という以外の望みを持たなかった彼女は、MZDの命を待たずシグマ直々の教授を受けることとなった。
当初は緊張気味だったユルールも、元々の性格もあって真綿が水を吸うかの如く知識を吸収し、メキメキとその頭角を現した。

そして、彼女は環境が第五世代に移行した事で、もっともそのスタイルに合った姿での参画が可能となった。



ユルールは複雑な文言を唱え、魔力を集中させる。

かごめも見る事自体は初めてではない、初歩的な風の魔法…「風花障壁」。
紗苗が戦闘開始にと共に、まるで口癖の如く唱える魔法である。もっとも紗苗の場合、最近は余りにも戦闘的なスタイルを取るためか焼け石に水という気もしなくはない気はするが…。


「ひっでえ密度だな。
わざとやってるんだったら、少し力み過ぎなんじゃねえの?」

かごめの、自分のことなどすっかり棚に上げた軽口にもユルールは動じない。


かごめにも解っているのだ。
基本の魔法でも、術者の習熟度しだいでは上級魔法を凌ぐ効果を生みだす事が十分に可能であることを。
それに、ユルールが行使したその魔法は、恐らく彼女が展開する上位魔法のベースにもなっている…今までのその戦いぶりから、かごめも知っている。


「…あたしには攻めることしかできん、ということか。
いい度胸じゃねえか。
だったら受けてみやがれ!!」


ほどばしる炎熱の魔力で、紅蓮の翼をはためかせ一足飛びにかごめは間合いを詰める。
大上段に振りかぶられたその剣の切っ先に合わせ、ユルールもまた風の防壁を前面に集中させる…!


覇凰天翔ッ!!
「(勝負です…かごめさん!)
来たり集え風精、神の使わせし天羊!風よ、大気よ、渦巻き災い退く障壁と成れ!風華天羊壁!!」


世界をも焼く灼熱の剣と、神羊アイギスの名を借りる風の上位防御魔法が衝突する。
途轍もない爆風と衝撃波が、俄に結界を震わせ、思わずテトラ達も身を竦めてしまう。


「決まった!?」
「…いや!まだだっ!!」

慧音の言葉と共に、爆風の中から二人の少女がはじき出される。
かごめはステージの端で、床を踏み砕くかの勢いで踏みとどまると、ユルールも風のクッションを生みだして踏みとどまる。

ユルールの左の二の腕は酷い火傷を負っていたものの…彼女はその痛みを億尾にも出さず、対峙するその少女を睨めつける。

「風の上級防御魔法…あんな高度なモノはいつぶりかしら。
…まさかかごめちゃんの必殺技も受けきるなんてねえ」
「それだけじゃない。
かごめちゃんのあの技は反動が大きいわ。
耐えられるだけでも大痛手になる筈…!


渋い顔の葉菜と紗苗。

(…魔法少女とならなくてもあれだけの強力な魔法を…!
 インキュベーター達がやってきた行為のツケは、この世界そのものを不条理なモノにしているというの…!?)

声もなくその戦いに見入るまどか達を余所に、ひとり驚愕の表情を隠せないでいるほむら。


その視線の先で、かごめの剣に二撃目が装填される。
しかし、それは先程の奥義魔法ではない…「黒の衝撃」により、相手の防御魔法を喰らう暗黒の技。

「こっちはどうだよッ!」

しかし、ユルールは風の障壁でそれを完全にいなしてしまう。
ポケモンで言えば「守る」に相当する技能である。

さらに、彼女がMZDから「無欲なお前さんにはこのくらいくれてやってもいいだろう」と押し付けられたアミュレット…「食べ残し」のアイテムに相当する効果を持つ宝器が少しずつ、周囲の風の魔力を吸収しユルールの火傷を癒している。
長引けば危険な事は、対峙したかごめが一番良く解っていた。


かごめは再度、自身の必殺の技を発動させにかかる…!


その技で…倒れるわけにはいかないッ!!
神羊よ、我が祈りに応えよ!戦神の与えし護りの奇跡以て、総ての災厄よ退け!神羊の聖楯!!」


それは、ありとあらゆる害を防ぐ盾となるアイギスの力を得る奥義魔法の一つだった。
その堅牢なる防壁は…完璧とは言い切れないもののかごめの必殺の剣を受け止めている…!


膝をついたのは、技を仕掛けたかごめの方だった。
双方のダメージは変わらない筈…しかし、ユルールもまた完全に自身のキャパシティを越えるダメージと、限界以上の魔力を振り絞りながら、それでもなお立って見せていた。


「…見事」


かごめは一言、それだけ呟いた。


その言葉と同時に、かごめの頭上を炎を纏った翼が飛翔する。
その影と、背後の早苗にそれぞれ視線を移すかごめ。

早苗の険しい表情に、かごめも苦笑を隠せないでいた。


「あんたはここで堕ちろッ!
南斗鳳凰拳奥義、天翔十字凰ッ!!」


紅蓮の鳥と化した夜雀の炎の刃が、ユルールの姿を弾き飛ばした。



……





諏訪子「ここがすごいよね。
   コットン一発目で補正あり極振りのフレアドライブ耐えて、2発で完全に止め切っちゃうなんて
かごめ「実際何が起こったのかと」
文「真面目にあのまま続けてたら反動死するところだったんじゃ…」
かごめ「あいつ確か防御補正性格だったんだっけ?
   良く覚えてねーんだけど」
諏訪子「実はこの後大文字も一発回避されて、焼き殺した時点で流石に3対1のタコ状態になったんで投了、だっけ」
かごめ「んだ。流石にあたしもそれは投げる。
   結局勝った筈なのに、このとき一番すごかったのはあの遊牧民だった、という酷いオチが」
諏訪子「あれ身代わりと守る連打されてるだけでも実は十分死ねるよな
かごめ「だからそういうフラグになるような事をいうなあああああああああああああああああああああああ!!!!」


かごめ「…というわけで今回はここまでなんだが…」
文「次回でいよいよ例の方が解禁ですな(キリッ」
かごめ「そうなんだけどこれも馬鹿みたいに長くなりそうな」
諏訪子「おーい^^;」
文「まあ何時もの狐のパターンですな」
かごめ「というわけでまだまだ続くんじゃよ!!><」