-秋葉神社特設スタジオ-
♪BGM 「PITAゴラス☆KISS」/good-cool feat.バッチ恋トシ♪
早苗「はい、それではここからが十七日の分になりますね〜」
霊夢「…あれ…ちょっと早苗、あの秋神はどうしたの?」
早苗「ああ、静葉様でしたらちょっと用事があって外されるそうなんで、代わりの方を呼ばれたとのことでしたが」
霊夢「随分唐突ねえ」
早苗「まああの方は何度もこういうのなされてるんで、たまには別の人に入ってもらってってお考えもあるのでしょうけど」
霊夢「持ちまわりとかできるの、あんた達?
こっちゃ大体喋る人間が決まってきちゃってる気がするんだけどねえ」
早苗「元締めがそういうのあまり面白くないみたいで^^;」
霊夢「ふぅん…。
私としても折角面白くなってきたし、他の連中も色々考えたり努力を重ねてる事が解って、確かに勉強にはなるわで有難く思っていたんだけどね。
そういう良いテンポを崩されさえしなきゃ別に文句はないんだけど(手酌六合目」
早苗「(……というか霊夢さんお酒飲み過ぎ^^;)」
「ふふ、どんな形であれどうやら私の目論見通りに動いているようですわね。
感心感心」
早苗「あら、紫さん」
霊夢「…何よあんた、私を不当にスキマへ突っ込んでおいてよくもいけしゃあしゃあと面出せたわね…夢想封印でしばかれたい?(イラッ」
紫「だってああでもしないとあなたは素直についてこないじゃないの。
それに静葉さんはああ見えて結構気の好い方だから、あなたわりと好きに飲んだり食べたりしているんじゃなくて?」
霊夢「あったり前じゃない、あいつ好きに飲んでも食べてもいいって言ってくれたもの。
少なくとも今私の目の前にいる、何考えてんだかよくわからないスキマ少女臭よりはずっといい神様(ヤツ)だわ。
…つかあんたの分はないわよ、静葉は私と、多分早苗の分までツケにしてくれてるだろうけど」
紫「依頼したのは私ですし、これ以上あの方にばかり持ってもらうのもアレですわね。
そこの夜雀さん、前払いでこれくらい出しておきますし、私にもおススメのモノを頂けるかしら?
余りの分はその紅白の分を引いておいて構わないわ(スキマから金塊」
ミスティア「まいどー^^」
ラウンド1(12.17)
みのりん(バクーダ@気合のタスキ)、さやか(キングドラ@ピントレンズ)、ナズーリン(ライチュウ@風船)
他見せ合い…サユリ(リングマ@先制の爪)、さとり(ミカルゲ@食べ残し)、こがさ(ワタッコ@飛行のジュエル)
相手(テトラ)
きんりゅう(デンリュウ)、アゲハ(モルフォン)
紫「あらあら…のっけからこの話ですのね^^;
成程、この話をする以上あの方がこの場にいては収集つかない系の事態になりますわね^^;;;」
早苗「(気付いた)あ、いえその…うーん^^;;;」
霊夢「何の話よ?」
紫「この時の話を詳しくすればわかりますわ。
ですが…これはもしかしたら」
早苗「あ、はい…言いたい事は解ります…。
…でもモルフォンなら物理の方が脆いって言葉が妙に説得力あって…」
紫「……実力伴わない者が余計な知恵を回した結果と感心しますね。
あちらさん余程高能力の誕生が嬉しかったと見えて、はっきりした防御回りのデータも公開されてるんだから計算すればよいモノを…」
早苗「面目次第もありません…><」
霊夢「なによ突然しゃしゃり出てきた分際でいきなり駄目出し?いい身分じゃない」
紫「こっちではかごめさんもいるし、そういう計算込みで動いてるものと思ったからこそ当然ではありませんか。
あの毒吹き羽虫のHBDは27前後-24-27と解っているし、恐らくCS極振りでしょうから防御系統無振り。
H28と仮定してもオバヒなら余裕で確定一発ですが、岩なだれはおよそ12%の超低乱数一発。
最高乱数付近でも引かないと落とせない、言ってしまえば事故落ちしかありえないレベルですわ」
霊夢「……まああのイモ臭いのに奇跡起こして怯ませて勝つような神徳あるとは思えないわね」
穣子「んだとこの不良紅はk(ドグシャア」
静葉「(無言で閃光魔術を決めつつ穣子諸共フェードアウト)」
早苗「…お疲れ様です静葉様^^;
まあですが、こちらとしてもデンリュウに居座られるのは正直大誤算でした」
紫「ですわね、それは大きかったですわ。
あの穣子さんは確か、特殊はオバヒぷっぱに割り切ってロックカットから攻める物理型でしたわね。
対面がデンリュウなら逃げると踏んでのロックカット、此処までは確かに問題はなかったのですが」
早苗「一致ですから流石に相手がマミさんでも一発で落ちます。
…それだけに、まさか突っ張って気合玉ぶち込んでくるなんて思ってもなかったです…」
紫「かつてユルールがそういうところありましたからね。
恐らくは相性の良くないあの偶蹄目の体力を削るだけ削り、死に出しでアゲハを舞わせて暴走するつもりだったのかもしれません…というか、そのイモ臭いのの暴走(笑)で実際そうなりましたしね^^;」
早苗「折角3度目のリファインに成功したさやかちゃんがまた何も出来なくて(´Д`)」
紫「それは難儀な…相手は他にエーフィ、ハピナス、ハッサム、アバゴーラですか。
特攻2段階落ちたオバヒでもハッサムは中乱数、厳しいというか何もさせてもらえないのはアバゴーラですが、後はロッカで先手も取れるから全抜きのチャンスも十分あったし…本当にメイン神として持て囃されるチャンスを自らつぶしてしまわれるばかりでなく、ねぇ」
霊夢「(…私も気をつけよう…魔理沙どころか本読みにも笑われるわ…)」
ラウンド2(12.17)
こがさ(ワタッコ@飛行のジュエル)、さとり(ミカルゲ@食べ残し)、さやか(キングドラ@ピントレンズ)
他見せ合い…サユリ(リングマ@先制の爪)、みのりん(バクーダ@気合のタスキ)、ナズーリン(ライチュウ@風船)
相手(アリス)
ブロントさん(エルレイド@多分光の粉)、カービィ(カビゴン@オボンの実)、みょん(ストライク@進化の輝石)
霊夢「そう言えばこの時ひっさびさにあの謙虚な騎士を見たわね。
…正直いるの忘れかけてたわ」
早苗「だからこそ本当に何を仕出かしてくるのか本当にドキドキでしたよ…以前出て来たとき何をしたかよく覚えてますもの」
霊夢「あん時は確か…(チラッ」
紫「…そうね…柄にもなく無様な姿を晒してしまったわ。
あの子達には申し訳ない事をしたと思う…あの子達は、今でも私を怨んでいるかもしれませんね」
霊夢「本当にそう思ってんなら、連中とっ捕まえて聞きゃいいじゃん。
…あいつらはそこまで過去の事にいちいち拘らんだろうし…それに、そこまで恩知らずじゃないと思うんだけどね」
早苗「あー、その、えっと…^^;」
紫「おっとと思わず自分たちの世界に入ってしまいましたわ。
…今はこちらの話に専念しましょう…」
……
…
♪BGM 「万年置き傘にご注意を」(東方星蓮船)♪
小傘「いっつあしょーたーいむ!!>ヮ<ノシ
前回の汚名挽回の為に今回はニュースタイルな私でガンガンおどかしに行っちゃいますよー!!!」
早苗「( ̄□ ̄;)いや汚名は挽回しちゃだめだから!!!!」
かごめ「…おいカナさんあれマジで大丈夫なのか?
あのドジ傘、此間トレインに潜ったらこともあろうに7回連続で眠り粉外しやがったんだぞしかも序盤周回で」
神奈子「まあそう言いなさんな。
大丈夫さ、アテが外れてもさとりもいるし十分フォローしてくれんだろ。
それに…この戦略ががっちりはまった時、小傘が暴走を始めたらそりゃあ痛快だと思わないかい?」
かごめ「まあ否定はしないけど…そうさな、あの馬鹿傘が大暴れしたのも随分前の話だった気がするが」
小傘「というわけでまずはあなたからですね!
さあ!この小傘ちゃんの新しいビックリ芸に恐れおののくがいい〜!!><」
ブロントさん「なんだおもえケンカ売ってるのか?この黄金の鉄の塊のナイトを甘く見ているその浅はかさは愚かしい
本当につよいやつは強さを口で説明したりはしないし口で説明するくらいなら牙を抜く事は確定的に明らか
おれパンチングマシンで100とか普通に出すし」
小傘「( ̄□ ̄;)なんだとー!
だったらこっちこそ特訓の成果を見せてやるー!!」
小傘はスペルカードを使った!
傘符「パラソルスターシンフォニー」発動!
小傘は剣の舞の効果で攻撃がめっちゃアッポした!
魔理沙「…なんかあのふたり同レベルっぽくね?^^;」
アリス「言わないで頂戴、正直それ私も思ったけど」
天子「おいこらそこのレズコンビ今の言葉取り消せー!!><
謙虚で黄金の鉄の塊のナイトをあんなナスビ色のみすぼらしい唐傘如きと一緒に見えるとかその役に立たないフシ穴を後ろから破壊してやりましょうか!?」
アリス「(無視)…しかしワタッコで積み技?
アンコールで縛って何かしてくるらしいっていうのを偶に聞くけど…」
天子「無視するなあー!!><」
ブロントさん「そのスキをのがすほどおれは甘くにいぞ!
雷属性の左をくれてやる!!」
ブロントさんは最高最速のギガトンパンチの構え!
しかし小傘は傘で受け止め…
小傘「きゃあああああ本体で受けちったい〜た〜い〜!!!><」
ブロントさん「!!??」
アリス「受けられた!?
…確かに攻撃系統全く振ってないけど」
魔理沙「(wiki閲覧中)ほえーあのポケモン思ったよりタフなんだなあー。
なあアリスー、確か剣の舞って攻撃力をぐーんとアップさせるんだっけ?」
アリス「何よ藪から棒に」
魔理沙「…いやさ、なんかワタッコの習得技見てたらさー、結構酸っぱい技いっぱいあるぜ?」
アリス「そのくらいは一応目を通してあるわよ馬鹿にしないでよ。
遺伝アンコールに甘える、自力習得では眠り粉にヤドリギの種。
エルフーンの劣化に見えるけど飛行タイプ持ちだから、地震受けに出てこられると108族までなら余裕で縛られるから結構危険」
魔理沙「いやそうじゃなくてだなー」
天子「(魔理沙の携帯を覗き見)…へえ、攻撃55しかないくせにタネマシンガンにアクロバット、とんぼ返りも覚えるし、捨て身遺伝出来るのねー。
レパートリーは広くないけど、そこそこ耐久もあるし眠りやアンコ経由で剣舞が積めるんだったら結構活かすチャンスも」
アリス「…まさか!!」
小傘「(にこっ)神奈子さん…じゃなかった、師匠の言うとおりだったね。
もし先手が謙虚な騎士であれば、何もせずとも十分に準備は整うって」
ブロントさん「なん…だと…!?」
♪BGM 「我ニ敵ナシ」(SRWOGs)♪
小傘「近からんものは音に聞け!遠からん者は目にも見よ!
神の力を受けし化け傘、その至高が姿!」
小傘の掌で飛行の力をもった宝石が弾けて無数の虹が走る!!
「虹符“オーバー・ザ・レインボー”極式、“からかさ久遠虹”!!!」
小傘はアクロバットの構え!
持ち物がなくなったアクロバットの威力がkskする!
相手の黄金の鉄の塊をズタズタにした!!
ブロントさん「( ̄□ ̄;)うおわー!!!」
魔理沙「( ゚д゚ )ポカーン」
天子「( ゚д゚ )ポカーン」
アリス「剣舞物理型ワタッコ…!!
…ネタじゃ…なかったのね…orz」
…
……
霊夢「そんなことできる奴なの!?」
紫「ええ。
本来ネタでしかなかったこの物理型、昔から剣舞&一致物理を有していたものの決定的な火力のなさからネタにされていただけです。
ところが、第五世代環境において追加されたアクロバットと、威力を強化されたタネマシンガンが、それを一気に実戦レベルに引き上げたのです。
110族葉緑素持ちのスピードからのアンコールや眠り粉で、剣舞を積むチャンスが比較的恵まれていることも十分な追い風だった」
紫「次は最近アリスが飼い始めたというかまあ…あのピンク色の謎の大食いの登場ですが…ここで眠り粉が決まったことでまた状況が代わりましたわ。
眠りそのものは次のターンに解け、アクロの一撃に耐えた後敵討ちで一気に決めに行ったわけですが…」
早苗「思ったほどダメージが入りませんでしたね。
直前にブロントさんを倒されているのに…」
紫「恐らく、登場したターンが条件を満たしていたものの、行動が強制終了させられてしまったことで「強化された敵討ち」は効果を発揮せずに終わった、と解釈すべきなのでしょうね。
この事がプラスに働いたとはいえ、流石に一致敵打ちの威力は馬鹿にならず、退けはしたものの妖夢のフェイント圏内まで追い込まれました」
霊夢「妖夢…そう言えばあいつも、ここ最近でも随分前に奮闘したみたいだけど」
紫「ですが今回は本当に相手が悪かったとしか言えませんね。
あのさとりが本気を出してしまった以上、最早命運を断たれたも同然。
せめても鬼火を回避した事が殊勲賞と言わざるを得ないくらい、いいようにあしらわれて終わった格好です…呪いで徹底的に体力を削られ、残ったのは急所を取っても一撃で仕留めるに難いキングドラ。
ここは堅実に行きましたね」
早苗「うーん…うまくいったはいいんだけど、さやかちゃんがもう「あたしには誰かのおこぼれをもらうくらいしか役目はにい」とか言ってまた厄いオーラを」
紫「……あの子もだんだん面倒なキャラになって来てるみたいですね^^;」
ラウンド3(12.17)
くろまくL(マンムー@光の粘土)、ナズーリン(ライチュウ@風船)
他見せ合い…パチェ(ハピナス@食べ残し)、サユリ(リングマ@先制の爪)、こいし(エルフーン@大きな根っこ)、はたて(ドンカラス@拘りスカーフ)
相手(テトラ)
こじろう(ウォーグル@命の珠)、おくう(ドンカラス)、ルシエド(アブソル@気合のタスキ)
紫「これは…なんというかほぼ黒幕で終わっただけのゲームだったような^^;」
早苗「いやまあ…まさかこんなに綺麗にハマるとは本当に^^;;」
紫「あのウォーグルは小賢しくも追い風サポートをしてくるのですが、流石に一致礫ばかりはどうしようもありませんでしたね。
そんなことをしているヒマがあったら馬鹿力でも撃てと」
早苗「一発は耐えられましたけどねー」
紫「まあ一発は耐えますしね。
挙句に馬鹿力も陽気なら確2なんですが…ってこの黒幕どういう振りなんですか」
早苗「ああこれですかー。
これ、レティさん当人のリクエストですね。
急所は仕方ないけどそうでないなら憶病ライボルトのオバヒをギリで耐えられるくらいの調整ないの?とか言って」
紫「うわあまた面倒くさい調整先を…。
でもこの振りだと帯持ち憶病サザンの大文字すらも中乱数ですのね…しかも光壁張りとか、魅魔がまた悲鳴を上げるわ^^;」
早苗「本当はパチュリーさんもいたんですけど、レティさんが頑張ってお空以外みんな退けてしまったんで…あとはナズーさんが普通に10万決めてそれで終了でした」
紫「流石に触れるところ少ないですわ」
ラスト(12.17)
はたて(ドンカラス@拘りスカーフ)、サユリ(リングマ@先制の爪)、こぁ(サザンドラ@達人の帯)
他見せ合い…パチェ(ハピナス@食べ残し)、キリカ(ドリュウズ@鋭いツメ)、ナズーリン(ライチュウ@風船)
相手(アリス)
シャムシール(マニューラ)、ひな(マタドガス)、カービィ(ダゲキ)
紫「これがラストですか。
これはなんというか…」
早苗「ええまあ…なんというかすいません」
紫「勝負は水モノといいますけど流石にこれは酷いと言わざるを^^;
…まあ起こった事はしゃあないですわ」
霊夢「おいィ…おもえそれでいいのか…」
早苗「それにしてもカービィのアタックがダゲキってなんか色々な意味で^^;」
紫「言わんとしてる事は解りますが…まあ大目に。
あとは毒人形の人形(ドククラゲ)とか閻魔(ジバコ)とかドーブルとかいますが」
早苗「そう言えばアドレーヌが幽香さんを描いた時、なんか本物まで鬼のような笑顔(仮)で手元の椅子の背もたれをあらぬ形に曲げてたんですが^^;;」
紫「あの子そういうところ結構気にしますからねえ^^;;
ピンク色のアレ達は天然っぽいから下手に出会わせると血の雨が降りかねないわ…気をつけないと」
…
……
アリス「ねえ文(ふみ)、あなたそう言えば捏造ブン屋の所に出入りしてるわよね?」
文。「否定はしませんよ?
タダ飯を食わせないと言われた以上、小生もなんとしても飯のタネが欲しいですからなあ」
アリス「…別にそんなことを咎めてるわけじゃないの。
あの天狗、どういう奴か知ってるかと思って。
射命丸のほうは忙しく飛び回ってるの見かけるけど、あんな子見たことないもの」
文。「あー確かに。
ですが…取り立てて語れるところないですよ?
鴉の言うにゃ、元々山でもレアキャラの部類で、コネで鴉天狗になったような引きこもりだと。
能力も念写、居ながらにしてかつて取られた景色を写し取ることができるから猶の事外には出たがらないとか」
アリス「……ふうん」
文。「他に何か?」
アリス「………あなたが隠しごとしている時、微妙に視線を話している相手からそらす癖があるって気付いてる?」
文。「(はっ!?)」
アリス「冗談よ。
でも知ってる事、あるみたいね?」
文。「…っ…人が悪いですよアリスさん。
確かに、それは「昔の」姫海棠はたての話。
…………射命丸文と心を通じ合わせてから、彼女は山でもトップを争うシャッターガールとして認知され始めている。
戦闘能力は未知数ですが、聞けばその射命丸と互角の弾幕勝負をしたという話もあります。
肉弾よりも術に長けるという話もちらと聞いた記憶がありますが…申し訳ない、裏が取れていないので明言を避けたかったのですよ」
アリス「思ったよりも面倒そうだということが分かれば十分だわ。
ドンカラスで変態型というのは考えたくないけど…!」
アリスの視線を受けてシャムシールと雛が入れ替わる…。
…
(それより数刻前)
♪BGM 「Decretum」 梶浦 由紀♪
はたて「やっぱりやだよ…私…自信ないよ…」
椛「えちょ…そんなこと言わないでくださいよはたてさん。
皆さんも言ってる通り、もっと気楽にやればいいんですから…勝ち負けに拘らなくても」
はたて「だって…私、文たちの前で無様な格好をしたくない…!
折角、私たち仲良くなったのに…私の情けない姿を見たら、きっと」
「だったら、望み通りに今すぐ縁を切ってやりましょうか?」
はたて「!!」
椛「ちょ…文様っ!?」
文「私がそんな奴にしか見られてなかったとは心外だわ。
それに…あんたが思った以上に根性無しだってことも」
椛「言い過ぎですよ!
はたてさんはきっと、文様の為に」
「私が唯一ライバルと認めたあんたが、私を理由に泣き言をぬかす弱虫だったなんて虫唾が走る!!」
そのまま文は足早にその場を立ち去ってゆく…。
…
文「…ごめん、早苗。
もしあの子が……はたてが出てこれなければ、私が代わりに行く」
早苗「えっ?」
文「言葉どおりの意味よ。
…あの子がその前から心を折られてしまっているのなら」
「待って!」
ふたりの視線の先にははたての姿。
「わたし…私やれるだけ…やれるだけ頑張る…!
だから!」
膝は震え、泣きそうな表情で訴えるが、それでも彼女はその場に立っている。
ふたりは頷く。
文「負けるな、とは言わない。
その代わり…あなたの持てるすべてを、私に撮らせて頂戴!」
…
♪BGM 「妖怪の山 〜 Mysterious Mountain」(風神録)♪
早鐘のようになる鼓動。
今にも泣きだしたくなるような、そんな心の中で、彼女は幾度もそれを反芻する。
交代に出てきた厄の神が行動に出るよりも速く、はたてはスペルを放つ。
文のそれを見様見真似で己のモノとした、山火事の熱風をイメージさせる熱波の弾幕が雛へ襲いかかる…!
魔理沙「特殊型!?
ドンカラスで特殊に特化したってのか!」
アリス「くっ…なんて相性の悪い…こうなったら!」
熱風の第二射を受けながら、アリスの視線を受けて雛は頷く。
雛「(それ以外ありませんか…)
解き放て…呪いの雛人形!!」
雛は大爆発の構え!
雛は自分の厄パワーを全部解放した破壊力ばつ牛ンの一撃!
しかし土煙の中から姿を見せたのは、満身創痍で鬼気迫る表情のまま立っているはたての姿…
アリス「アレを耐えたの!?」
魔理沙「いくら弱体化したってあの威力を受けてか!?嘘だろ!?」
シャムシール「あの娘…大した度胸と覚悟だ。
…小細工は抜きだ、確実に落とす!」
シャムシールの投げナイフ(礫)が動かぬままのはたてへ迫る!
しかし…
♪BGM 「華のさかづき大江山」(地霊殿)♪
「…おっとと流石にここまでのようだわね。
お疲れさま。あとは私に任せといて」
さゆ者がわりこんでそれを受け止めている!
シャムシール「(中国拳法…八極門、いや太極門か)
身なりはありふれた娘のようだが…恐ろしい功夫だな。
…君がるりの言っていた「武神鬼姫」か」
さゆ「私はそんな呼ばれ方も本来心外なんですけどねー。
まあ、降りかかる火の粉は払うし困ってる友達を助けるのも性分でして、結果がこれですから」
シャムシール「良く言う…!」
アリス「…なによアレ…!」
魔理沙「一度…そうだ一度聞いた事がある。
かごめやるり達「四季姫」で、かごめとるりが武器で対象のスタイルをもつように…無手で対になってる二人がいる。
葉菜の技は虚実の「虚」にあたり…佐祐理は「実」にあたる」
映姫「拳に二つの質あり。
「虚」の拳は玄妙の技術で相手を惑わし不意を突く。
「実」の拳はその振るわれるを持って至上とすべし」
アリス「映姫さん…どういうことです?」
映姫「虚の拳は、その髄を見破られた時点で用を成さなくなります。
実の拳は、その拳を見たとて防ぐことはできません。
恐らく百年近い時を鍛錬して得た途轍もない功夫から繰り出される一撃は、その軌道を読めても対処など不可能」
アリス「繰り出されたら…その時点でアウト、っていうの…!?」
映姫「その通り…私も数多の武芸者を見てきましたが、あれほどのレベルの者は久しく見た記憶がない」
天子「っていうかアレリングマじゃない。
根性型だときのこられて暴れられると面倒くさいことになるんじゃない?
速足ならどうあがいても先手はこっちだから問題ないと思うけどねえ」
魔理沙「だからお前文の野郎に「のーみそ役に立ってない」って言われるの解ってねえだろ」
天子「(ピキッ)…ウザイなお前ケンカ売ってr」
るり「交代出ならもう異常玉発動してる筈。
夢特性緊張感なら出た瞬間に解る。
…特性はいずれにせよ…異常玉を持たずに出てきた、何しでかしてくるか解ったもんじゃない」
魔理沙「そういうことだな」
天子「(ぐうの音も出ない)」
シャムシール「(ならば動かれる前に決着をつける!)」
シャムシールはけたぐりを仕掛けるべく姿勢を極限まで低く、足元を狙って滑るように走り込む。
しかし佐祐理の放つ気当たりでそのスピードが僅かに鈍る…!
シャムシール「(なん…だと…!?)」
裂帛の気合とともに双掌を構えた佐祐理の体が一瞬ぶれて激突する!
さゆ者は捨て身タックルの構え!
相手の女戦士をズタズタにした!!
るり「…………あちゃー、まさか先制の爪か(ノД`)」
アリス&魔理沙&天子「( ̄□ ̄;)はぁ!!??」
るり「成程異常玉使わなければ速攻火力の捨て身も遺伝であるし、意地っ張りか勇敢にすれば十分過ぎる破壊力あるしねえ。
…一体誰の案だ、コレ^^;」
……
…
早苗「わたしです^0^」
霊夢「( ̄□ ̄;)お前かよ!!
…ってそう言えばさっき聞いたわね」
紫「本来メインで使われる根性速足どちらでも、基本的には異常玉でガンガン体力を削って行く上一致空元気もあるから、捨て身なんて基本的に適用外ですのに…その意味では大いに裏をかかれたというかこれ普通に爪ゲーですよね」
早苗「いやまあ否定はしませんけど^^;
流石にダゲキの頑丈ばかりはどうにもできませんが、爪で先手取って発動さえさせてしまえばどうということも(キリッ」
紫「(見ないフリ)あともうひとつは、あの天狗ですわ。
これもアリスは相当頭ひねってましたね。
結局のところはスカーフの特殊特化なんですっけ?」
早苗「ええまあ…欲を言えばこご風が欲しかったんですが、流石にもうそこまで手が回らなくて。
どの道居座りは効かないから、だったら強引ですけど特殊フルアタにしてスカーフでぶっぱする方向で」
紫「フルアタ?
とすると悪の波導・サイキネ・熱風に範囲は波導と被るけどシャドーボールとかですか?」
早苗「いえ、そこは耐久潰しのどくどくを。
先手で出してどくどくだけ撒いて逃げる系の嫌がらせも選択肢として」
紫「あら、思った以上に面倒くさいのねあの子。
まあ聞くところめざ氷だけど威力50割ってるとも聞くし、他にできることと言ったらそのくらいでしょうから仕方ないのですかね」
紫「…というかこれで終わりのようですわね。
ちょっと駆け足過ぎた気もしますが」
霊夢「全くよ、というかあの天狗どもだってどうなったか気になるじゃない」
早苗「いやそれは野暮というものですから^^;
……でも、なんのかんので楽しんでいただけたようですが」
霊夢「ん〜そうねえ、おいしいお酒がいただけて、その肴としては上々だったんじゃないかしら。
………解ってるわよ私もちょっと考え方が偏ってたのは認めるわ。
あいつらはあいつらで一生懸命に取り組んでる、その結果だって言いたいんでしょ?」
早苗「ええまあ…そう言われてしまうと^^;」
紫「そういうあなたはどうします、霊夢?」
「…私は変わらない。
やりたいようにやって、ただその結果を受け入れる。
……それ以上の理由ができたら、またそのときはそのときにするわ」
紫「あらあら」
早苗「…霊夢さんらしいと言えば」
霊夢「さて、この話はもうお開きになるんでしょ?
…まだ、紫の払った分は飲んでもいいのよね?
たまにはじっくりと浴びるように飲みたいわ♪」
紫「私は構いませんけどねえ…やれやれ、でも、少しは解ってくれたようならよしとしましょう」
早苗「えっと…まあそういうことでー」
(終い)