-たまには何か仕事してきなさい。それが現在あなたにできる最大の善行です。 by四季映姫-
小町「…というわけで仕事をください(たんこぶ」
かごめ「何があったか聞かんよ詳しくはね(目をそらしている
…しかし仕事と言ってもね、精々先日のポケモン対戦のログ解説くらいしか存在しないんだがな。
おまいさん経験はないよな確か」
小町「というか狐野郎はあたいに関しても色々丸投げ状態だったじゃないか。
なんか初期の頃はあたいにもいろいろ裏設定らしきものが色々あった気がするんだけどさー」
かごめ「リリカのジョウトの話が完全に丸投げになってるからな。
そもそも金銀くらいまでの知識はある予定だったんだよな」
小町「どころじゃないよ、あたいは無縁塚に積みゲー作ってるような設定あったじゃないか。
守矢のカエルだの杏子だのが出てきたら単純にポジションが与えられる前に食われてた的な」
かごめ「…そうだよなあ前回の裏話ではそろそろメルランにまで出し抜かれそうな気配すら出てきてるよな…。
まあ、確かに忘れられねえうちにどうにかしといてもらった方がいいな、折角の高スペックだったのにそのせいかラプラスになっても出番がねえとかマジで異常だ。出す局面は決してないはずはなかったのにな」
小町「あたいにもさっぱりわけがわからないよ。
詳しい描写がないのに出番はそこそこあるつぐみはどれだけ幸せなのかと」
かごめ「それを言われると耳が痛いなあ^^;
…そうだなあ、せめて暫くはメインパーソナリティもあんたに任せようかな。
どうせ最近は変わったこともないしヒマだろ?」
小町「ああ、お陰さんで不貞寝してるのが見つかって四季様にボコられる程度にはね(迫真」
かごめ「………それは自業自得じゃねえのかと。
まあいいや。それじゃああんたが話ができるって前提で相方は適当に見つくろっておくから頼むわ」
〜秋葉神社特設スタジオ(という名の夜雀酒場)〜
♪BGM 「妖怪裏街道」(東方神霊廟)♪
小町「というわけで今回からあたいが解説を任されることになったよ。
…と言っても、まあ今回分は場繋ぎ的な意味合いが強いね、対戦数がバカ少ないし。
ほんの小手調べのつもりなんだろうけど、まあぼちぼちやってみようかね」
狸「まさかその為にわしが呼ばれたというのかい?
確かにヒマは持て余しておったが、それだったらたまには暴れさせてくれても良いだろうに」
小町「あんただってほんのちょっと前まで外に居たから、ポケモン知ってるという前提なんじゃないかな?
あと実際にほとんど表舞台にも出てきてねえし」
狸「ここでの設定は相当事情は異なるんじゃがな…まあ良いわ、わしもまだ知らぬ事が多いし、立ち回り方を研究しろということで解釈してもよさそうじゃな。
かごめのヤツはその辺り結構回りくどい事をするからの」
小町「あとはまあ…酒の肴にでもしてくれってことなんかね。
まあ、タダ酒飲みながら仕事できるならあたいとしては有難いと言えば有難い」
狸「そんな事を言っておるとまた閻魔にどやされるぞ」
小町「まずは恒例、新ポケモン紹介からだね。
実はこの時点ではNNは早苗の名前が使われているんだが、かくいうあたいも新しいポケモンを用意してもらってるんだ」
狸「ほほう?
そういえばムラサの奴も何か言っておったな、新しい遺伝技を覚えさせてもらったと」
小町「何故かBW最終戦ログで触れられてるけど、実際はあたいや船長の他にかなりの大人数にテコ入れされてんのごく最近なんだよね。
その中にはまだマミ婆が登場する前に居た子で、とある方から譲られたゴウカザルだった子も居るんだけど」
狸「おお、あのタコヤキ作るのが巧い娘じゃな」
小町「実はこのちょっと前にポケモンをオコリザルに変更して再登場してるんだけど、これも別に性格変えたわけじゃないので新しく厳選かけてるんだよね」
狸「そういえば、ナズーから聞いたがそもそもバトル用のポケモンの最低個体値合計を151以上にしたそうじゃの。
わしに言わせれば「そこまでやるか」というのが正直な気持ちじゃがな」
小町「確かにね、必要な能力が高ければ後はあっても無駄な項目ってのはあるからね。
例えばマミ婆の場合は明らかに特攻が高くても仕方ない」
狸「お主もそうじゃな。
後に詳しく語ることになろうが、先述のムラサなどは満遍なく高い能力値を要求されるのは致し方ない事じゃが」
小町「そうだね、ここまでくればほとんど意地の領域になるね。
で、話戻すけどポケモンで「猿」と言えば普通ゴウカザルを指すけど、一見ポテンシャルは大きく下がるように見えてオコリザルはオコリザルで非常にいいポケモンだからね。
この子に仕込んだ仕込みについては後述するから、ここでは割愛だね」
狸「ふむ、能力的には良くある紙耐久物理アタッカーのようじゃが…」
小町「あとにとりが、旧環境でアレ用に粘った際の副産物を再起用しての物理ヌオーへ変更。
それと静葉さんが葉緑素リーフィアへ変更したね。これは流石に大分妥協したようだけど」
狸「その意味でぶっ飛んでおるのは早苗だの。
よくもまあ、爺前固定の利かぬ環境であれだけふざけたスペックのメスイーブイを出すまで粘るとは、正気の沙汰ではないぞ」
小町「HBDでCUのめざ電68だね。正直意味が解らないよあれ。
アタッカーシャワーズとしては申し分ないというか、理想的な固体だね。やっぱりオムスターでは無理があったんだね色々」
狸「…単純にネオラント枠を作りたいからシャワーズを粘っただけという話も聞くがのう…」
小町「と言ってもこの時点では早苗は育成が間に合ってないけどね。
あと大きなところではノクスかな。最初は今度の登場の余地がない数人と一緒に切る予定だったらしいけど、結局ルカリオにしたんだそうな」
狸「ルカリオと言うと、妖怪バンドの狼男が同じポケモンじゃったな」
小町「同系の両刀ルカリオではあるけど、一応技構成はテンプレ臭くなってるね。
ただ本来テンプレとして入れられるエッジは切って別の技を仕込んだらしいんだが、ランフリに突っ込んだら思った以上に使う機会があったんだとか」
狸「(携帯を見てる)…両刀でタスキ型ならなしとは言い切れぬだろうが、読まれそうな気がしなくもないがなあ」
小町「耐久、特にHPが特化してもそれほどだから逆に採用しづらいってのはあるのかも知れんね。ほとんど役割放棄になっちまう。
…とまあ、大きな変更点はその辺りだね。それじゃあ、本編の解説に移ろうかね」
ラウンド1
こまち(ジュゴン@融けない氷) C・むらさ(マンタイン@ソクノの実)
控え:ミニッツ(マリルリ@神秘の雫) ノクス(ルカリオ@気合のタスキ) しずは(リーフィア@ヤチェの実) ターコ(オコリザル@炎のジュエル)
相手
マヤ(シャンデラ@炎のジュエル) サタヌ(ブーバーン@命の珠) ドラコ(バシャーモ@格闘ジュエル)
相手控え:オルトロスちゃん、偉大なるなんとかさん、ヘソ出し星読み
小町「相手は見ての通りの炎統一だね。
見た瞬間あたいと船長とミニッツは選出余裕だったという」
狸「どう考えても秋神とあの少年は出す余地が無いのは確かじゃな。
にしても、露骨すぎやせんかえ?」
小町「まあ解っちゃいるんだけどね。
因みに、この見せ合いの持ち物だが、ランフリに突っ込んで有用性を確認した上で採用してるんだ。
静姉のヤチェは定番と言えば定番なんだけど、一発でも氷技を耐えると反撃で相手を狩り落とせる機会はぐっと増えるからね」
狸「興味深いのは、相手シャンデラのジュエルじゃな。
あのマヤと言う娘は、わしの印象ではオーバーヒートを出会い頭にぶち込んでくるのが得意というところじゃから、てっきりいつもの白いハーブだと思ったんじゃが」
小町「そこは確かに意外だったね。
あ、さっきも言ったけど、この対戦をした時点では先手のジュゴンのニックネームは早苗だったんだよ。
これも随分苦労して厳選したポケモンなんだけど」
狸「聞くところ、ラプラスに比べれば強さ的には数段落ちるとも聞くが…上位互換的なモノにはトドゼルガなんてポケモンもおるじゃろ?」
小町「確かにトドは特性も一緒だからどうしても比べられちまうね。
ただ、ジュゴンの強みはその面倒さがあまり知られてない部分と、トドにはない氷柱針さ。
氷柱針の遺伝がシェルダー系統からサニーゴを介さなければならないという非常に面倒な手順を踏まなきゃならないけど」
狸「ここで「ドーブル使えよ」は禁句なんじゃな?^^;」
小町「まー、ドーブル使えば金縛りもセットで遺伝できるしねえ…^^;
しかし相手さん、育てた割にはジュゴンの特性込みでの耐久能力を甘く見てたのか、オーバーヒートの火力を過信したのか…打って出たはいいが余裕で耐えて反撃のアクアテールで一撃さ。
まあそれでも7割近く持ってかれちまったが…耐久的には、物理でもH振りのみでスカガブの逆鱗や地震を一発余裕で耐えるくらいあるんだけどねえ」
狸「あの照明具の火力もたわけておるからの」
小町「そしてブーバーンなんだけど…実はこいつこっそり、禁伝除いた炎タイプでは準伝のファイヤーとタイで4位の特攻125という非常に高い火力を持ってて、素早さも準速で最速ガッサを抜ける程度ある。
確かC補正だったと思うし、それが珠持って10万飛ばしてきたら流石に耐えない。残念ながらあたいの出番はここまでだったわけだが」
狸「逆にその半端に高い火力が相手の命取りになったわけじゃな。
ソクノ込みであればマンタインのDなら十分に耐える。これも7割近くは持って行かれたが…」
小町「ジュゴンの厳選に使ったサニーゴから遺伝させたミラーコートがここで活きるわけさ。
後はもうなし崩し的に終わったね。ジュエルがあってもスカイアッパーなら耐えるし波乗りで反撃して終了。ミニッツの出番までは回らなかったね」
狸「あの娘も元々防御回りはそこまで高くなかったそうじゃの。
火力は確かに変わらんが、耐えなくては始まるまいに」
小町「まあね。
出番がないと言えばあの子もさっぱりだったしね。水タイプは似たり寄ったりな役割分担が多いし、どうしても忘れられちまう奴が出てくるのも仕方ない事だとは思うんだけどねえ…」
ラウンド2
ターコ(オコリザル@炎のジュエル) みこ(フライゴン@柔らかい砂) コーデリア(ネオラント@雫プレート)
控え:ノクス君、静姉、おぜう様(レミリア:クロバット@レッドカード)
相手
ルシエド(アブソル@多分気合のタスキ) ツララ(ユキメノコ@拘りスカーフ) おくう(ドンカラス@強化系の何か?)
相手控え:ムウマージ、ストライク、ギガイアス
小町「今回は2ラウンドだけだからこれで最後だね。
実はレミリアのレッドカードだけど、これは元々ゆまが持ってたものだね。
あの子はサポート型から攻撃型に転向したんだ」
狸「そういえば、パチリスじゃったか」
小町「負けん気ブニャットをお蔵入りにするのも忍びなくてね。
かと言って、蓄電パチリスを作ろうにも探すの面倒くさくなったってのもあったんだろう。
杏子が随分頭をひねっていたようだけどねえ」
狸「まあ…当人が納得しているのならそれでよいのではないか?」
…
テトラ「流石にさっきのはあまりにも無理があったと思うのですが(しろめ」
憤怒「いやあ面目ない。
まさかあのような返し技を持たれておるとは思いもせなんだ」
魔王「一杯喰わせるつもりが一杯食わされておったのでは世話がないではないか…(何故かズタボロ」
憤怒「まあそういうな。
しかし、成程お前の言うことも解らんでもない、敗れはしたがなかなか楽しませてもらったぞ。
次はこうはいかぬからな…」
マタン「あの魔王連中随分能天気だね…まあいいけどさ。
けどあの子随分久々に見たね、何時かのパーティ以来だよ」
ユルール「あっ本当だター子ちゃんだ。
そういえば随分以前にちょっとだけ出てきてたような気がするんだけど…杏子さんがゴウカザルだから流石に同じポケモンとは思いにくいし…」
マタン「ボクとしてはノクスの動向も気になるんだよね。
最近、あいつの力を感じる時に不思議な感覚に陥るんだ…付け入る隙はものすごく多いのに、それに乗っかったら何かとんでもないしっぺ返しを食わされそうな」
ユルール「どういうことです?」
マタン「うーん、ボクにもうまく言い表せないんだけど…得体が知れないんだ、今のアイツ。
あいつもボクの存在を感じ取ってる筈なのに、感情に乱れが全くない。
一体何があったんだか気にはなるね」
ター子「いやあ、ひっさしぶりやなあー。
生まれ変わったウチの実力、存分に見せてやろうやんか!」
ユルール「…オコリザル…?」
マタン「ジョウトで見たねあのポケモン。
普通の格闘タイプだった気がするんだけど」
ユルール「聞けば、これまでの環境は不慣れな早苗さんに代わって諏訪子さんやかごめさんが育成に関わってたらしいから、ある程度情報はネットの育成論に基づいたものが多かったけど…」
マタン「良くも悪しくもリリカはクセ者の部類に入るからね。
普通に格闘技で突っ込んでくると思わない方がいいような気がするんだけど…どうなんだろう」
テトラ「というか何ができるのか私にもよくわからないんですよね…オコリザル。
こういうときはセオリー通りゴーストポケモンに交代するのが得策なのかなあ…」
ルシエド「万が一高威力の格闘技が飛んできたら、我ではひとたまりもあるまい」
テトラ「…ごもっともです。
それでは…ツララさん!」
ツララ「わかった!いっくよー!」
♪BGM 「戦闘!四天王」(BW)♪
ツララは冷凍ビームの構え!
ター子は持ちこたえている!
かごめ「…ほう、性格やんちゃらしいが良く耐えるな」
諏訪子「だな、準速のAS振りだから耐久面は全く割かれてないとはいえ、メノコに火力がないのがよく解るなこの場合。
しかし反撃ってもどうするんだこれ? 有効打エッジぐらいしかないんじゃねえの?」
かごめ「むしろ性格やんちゃってのが気になるところだな。
オコリザルは特殊火力そんなに高い能力持ってない筈だが…?」
メルラン「ふふん、Cが低いせいで特殊技が打てないなら」
リリカ「環境に特殊ギャラが登場したりしないってね!
ター子、今だよッ!」
ター子「任しとき!
ウチの浪速っ子魂見せてやるで!!おりゃああああああ吹っ飛びさらせええええええええええ!!!」
ター子はオーバーヒートの構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃!!
ツララ「ばたん牛ン><(頭アフロでばたり」
テトラ「ひゃあああああああああああツララさんの頭がなんかとんでもないことにー!!!( ̄□ ̄;)」
ユルール「( ̄□ ̄;)いやそれもえらいことだけどー!!
っていうかあのポケモン特攻高いんですか!?高かったりするんですかねえマタンさん!?」
マタン「( ̄□ ̄;)そんなのいきなりボクに振るなよ!!
こういうときはロコ頼み!それでどうなの!?」
ロコ「ミナサンロボット使イガ荒イデス、訴訟モ辞サナイデス★
…データ転送完了…オコリザルノ種族値ハH65A105B60C60D70S95、仮ニ無補正デC個体値30以上デアレバレベル50数値は80ニシカナリマセン★」
マタン「えっものっそい低いじゃないかそれ」
ロコ「ワカリヤスイ例ヲ挙ゲルト、ギャラドスガ同ジ特攻種族値デス★
タダシ「かみなり」「オーバーヒート」ガ習得可能ナノデ、役割破壊程度ニコレラガ仕込マレルコトハ十分アリ得マス★」
マタン「むう…いまひとつその辺りはまだまだよくわからないんだよなあ。
いくら覚えられるからって言って、わざわざ低い能力値を使う技を覚えさせる必要が何処にあるのかと」
テトラ「そそそんな事いいからどうすればいいんですかあんなのー!!><」
ユルール「マーフィの法則にいわく、「よくわからないときは力づくだ」だよ!!
お空ちゃんいけー!!><」
お空「うにゅー!!」
お空は不意打ちの構え!
ター子「(んなもんマトモに受けるわけないやんか…相変わらずアホやなあこの子^^)
おーええ早さやなーもっと見せてくれへん? ほらもう一回もう一回^^」
お空「うにゅ?そうか?」
ター子はアンコールの構え!
地獄鴉はアンコールに乗ってしまった!!
テトラ「( ̄□ ̄;)ちょっとー!!!」
…
狸「これはうまくはまったのう」
小町「だねえ。
アンコは遺伝技なんだが、オコリザルというポケモンがマイナーなせいかわりと読まれんらしいのよね。
格闘ポケモンでは他に遺伝で覚える奴にカイリキーもいるんだが」
狸「それも意外じゃのう。
あの筋肉ダルマにそんな器用な芸当ができるとはちょっと想像つかんが」
小町「オコリザルはそこに加えてとんぼ返りを覚える。
技構成はインファイト、とんぼ返り、アンコール、オーバーヒート。相手の場をひっかきみだすのが主な役目になるね」
狸「ここでうまく不意打ちを縛ったという事は、後続の無償降臨から補助技で場を整えるのが目的というわけじゃな。
それができるのは…」
…
リリカ「よっしゃうまく行ったうまく行った^^
いくらHP全振りでもあのおHの火力は半端ないからね、徹底的に場を作るよ!」
大妖精はスペルカードを使った!
妖精「フェアリーメドリング」発動!甘えるの効果でお空の攻撃力が下げられた!
お空は相変わらず不意打ちの構えで飛び回っている!!
お空「うにゅー♪」
テトラ「お空さーんもどってきてーもどってきてー!><」
お燐「ああ…ああなったら暫くどうにもならないだろー…まいったねこりゃ」
テトラ「いやそんな悠長な…自分経験あるからわかるんですけど、ネオラントって相当厄介なポケモンなんですよ解ってますかお燐さん」
お燐「解ってても解ってなくてもとりあえずこの状況はどうにもならないじゃないか。
とりあえずアンコールの効果残ってる間は同じ事を繰り返しちゃうんだし」
ユルール「リリカちゃんにとってみれば場さえ整ったら交換が読まれようが読まれまいが関係ないもんね…('A`)
もしかしなくてもこれ、詰んだんじゃ」
さとり「ええい何を弱気な!
うちのお空はそんな程度でやられちゃうような弱い子じゃないんですからねー!!><」
ユルール&マタン&お燐「( ̄□ ̄;)えちょあんた一体どっちの味方だ!!」
リリカ「…み、見ないフリ見ないフリ。
コーディ、追い風からとんぼ返り!神子さん、一気に決めるよ!」
神子「どうやら思い描いた通りになったようですね。
任されましたよ…!」
大妖精「解りました!
この私の新しいスペルカードで!」
大妖精はスペルカードを発動した!
風精「フェアリーストーム」発動!追い風の効果でリリカ達の素早さがkskする!
さらに大妖精は風精「リバースシルフィード」発動!とんぼ返りの効果d
お空「うにゅー!!><」
お空は光刃「ハイテンションブレード」発動!
大妖精「( ̄□ ̄;)えっ…きゃあああああああああああああああああああ!!?」
♪BGM 「夜が降りてくる」(緋想天)♪
おくうのふいうち!
きゅうしょに あたった!
コーデリアは たおれた
リリカ「( ̄□ ̄;)うえっ!?」
メルラン「( ̄□ ̄;)えちょおま」
テトラ「きた!急所来たこれでかつる!!!」
さとり「やりましたねお空!よくやりましたよえらいですよー!!」
ユルール&お燐「( ̄□ ̄;)だからさとりさん(様)あんたどっちの味方なんですかー!!!」
…
狸「これはひどいのう…折角攻撃力を落としても急所に入っては意味がないではないか…」
小町「因みに今回の鴉も狂運だったらしいね。
本当に一番困るタイミングで急所に入るという酷いパターンだね」
狸「…なんか字が違う気がするがわざとかえ?
しかしいくら早さを上げても追い風は発動から実質3ターンしか猶予がない挙句に」
小町「相手の残りもアブソルだからねえ。
アブソルにしろドンカラスにしろ、Aが馬鹿高い上に不意打ちがタイプ一致だからね。
挙句にこっちにはS云々以前に先制技持ちがノクスしかいなかった。今思えば彼がいればもう少し結果が変わったんじゃないかと思うが」
狸「過ぎた事は仕方あるまい。
結局最後はみんな鴉に蹴散らされて終わったの。あの覚は一体どっちの味方なんじゃ?」
小町「えーとまあ…気にしないでやっとくれよ^^;」
小町「今回は短いけどこんなところだね」
狸「本当に短いのう」
小町「息抜き程度に2ラウンドやっただけだからねえ。
次回は年度末決戦というべきポジションになるそうだが、まあ残り枠はそれへのつなぎ話だね。
とりあえず今回はお疲れ様だったね、ここからはそのまま打ち上げだよ^^」
狸「それでいいのかい…まあええ、兎に角今回はここまでじゃな」
…
…
…
〜数日後、陽溜丘〜
「というわけだかごめ。
まあ面白そうな話だと思うんで、よろしく頼むぜ」
この日、縁側でぼんやりと過ごしていたかごめの前にMZDが現れた時、彼女はとにかく嫌な予感を覚えていた。
話を聞けばそれが確信に変わるというか、むしろコイツが姿を見せた時には大概悪いことしかない、それが百年以上経った現在でもそう変わることではないという事実にかごめは愕然とした。
「…おいこら腐れ神、お前はそんなにこのあたしのヘイトを稼いで何が楽しいんだ?」
「何がだよ?」
「何がじゃねえよ。
なんだてめえ、随分前の話を蒸し返すのもいやなんだがな、ユルールを連れてくる前にてめえ何言ったか覚えてるかあたしは覚えてるぞ」
「随分どうでもいい事を覚えてるじゃねえか。
いいじゃねえか別に、世界には同じ顔のヤツが3人はいるって言うだろ?
似たり寄ったりの魂を持ってる奴くらい探せぁいそうじゃねえかと思うんよ。実際いたから連れてきたんだが、面白そうだし」
「ふっざけんなあああああああああああ!!」
あまりにもあっけらかんととんでもないことを言い放つMZDに、とうとう怒り心頭に達したらしいかごめが傍らに置いてあった物干し竿を大上段に構えて飛びかかろうとするあわやのところで、かごめの剣幕に何事かと駆け寄ってきたポエットとルーミアが必死でそれを留めていた。
「かごめさん駄目です駄目です!その方に万が一があったら大変なことになりますからー!!><」
「ええい離せお前ら!
いくら温厚なあたしでも限度ってあるぞ!せめて近親憎悪って言葉の意味をこの腐れ天主の魂魄に刻み込んでくれる!!」
息まくかごめを余所に、わざとらしく肩を竦めるMZD。
「おーこわ、お前たちのおかげで助かったぜ。
じゃーなお前ら、あいつ…ニアのこと、仲良くしてやってくれよなーってそういえばユーリ経由でテトラに預けたから対戦相手になんのか。まあいいや」
かごめが力づくで二人を振りほどいたそのときには、MZDは光に包まれその場からかき消えていた。
「かごめさん…確かに、神様はあの通りの方なんですがそのー…」
どのくらい沈黙が続いたのか。
困ったように笑うポエットが、なんとかフォローの言葉を探そうとするが、かごめは全く答える気配を見せない。
「……あの馬鹿神が……いったいどれだけ「あたしのスペア」をこの世界にばらまきやがったんだ……!
それが神のやる事かよッ!!」
かごめは力任せにその近くにあった庭石を蹴り抜く。
それはいつだったか、かごめが翡翠峡谷から勝手に失敬してきた巨大な翡翠原石…抜群の硬度と剛性を誇るその巨石すら、その一蹴りで難なく粉砕してしまった。
腐っても幻想界最強真祖と称される彼女の蹴りであれば当然の結果であろう。
そのとき、きゃっ、と小さな悲鳴がしたのに気付き、三人ははっとしてその方向を振り向いた。
その石の影に、気の弱そうな少女が一人、青い顔をしてへたり込み、震えているのが見えた。
背格好はリリカやポエットと同じくらい、相当小柄な部類に入るだろうか。
くすんだ銀というか、灰色に近い髪をショートカットに切っており、病的なまでに白く透き通った肌と、やや長めに残る前髪から覗く、吸い込まれそうな大きめの黒い瞳が特徴的な…世間一般では美少女と言っていい部類の顔立ちの少女だ。
「…かごめよ、大体の事は察しているつもりではあるが…それでも少しぐらい周囲に気を配ってくれるか。
普通の女の子に見せるには、お前の蹴りはあまりにも心臓に悪いぞ」
その傍らに立つ、全身を黒一色のタキシードに包んだ銀髪紅眼の壮士。
否…青年と言って差し支えのない容貌を持つのは…。
「…父さん」
「まあ、本当の事をストレートに言ったところで、お前とて納得のできる話ではない事は私も承知している。
…私とて正直、気分のいい話ではない事は事実だからな…だが」
僅かに寂しそうな表情を浮かべるは、スノームーン辺境伯ユーリ・レイクウッド。
齢千数百年を数える吸血鬼真祖にして、かごめの実の父親である。
そしてユーリは、へたり込んだその少女の肩を抱き、心配ない、と声をかけて立たせる。
「この子は…その生まれの理由はどうあれ、一個の存在であることには変わらない。
その事を伝えたくて…そして、この子がそれを望んだから、お前に会わせようと思った…それだけだ」
〜幕間 「詩姫のカケラ」〜
居間に通されたユーリ…そして、ニアという名のその少女は、かごめと向き合う形で座っている。
折しも現在藤野家には、この三人の他には偶々仕事がなくヒマを持て余していたルーミアとポエット、この五名しかいない。つぐみは学校からまだ戻ってくる時間でもなく、佐祐理は所用で妖精国に、葉菜は太陽の丘に、真琴は地霊殿に、鈴音は宇宙開発公団へ行っている。
ポエット達がお茶の用意に立ったところで、かごめは酒を持ってくるように供給したがやんわりと退けられ…やけに戻るのが遅いふたりに沈黙のまま時間が過ぎていく。
いたたまれなくなったと見えて、先に折れたのはかごめだった。
「…ったく…いったいあと何人分こういう奴を作ってたんだあの神は」
その言葉を受けてか、少女はびくっと身を竦ませる。
その様子から、どうやら彼女は自分がどのような生まれの者かを、予め聞いているのであろう。
それどころか…「かごめ」に対するある程度の予備知識も与えられているのかもしれない…恐らくは、相当に誇張どころか過剰に何かひどい印象を刷り込まれている可能性だってある。
かごめも何か悟るところあったのか、姿勢を崩して溜息を吐く。
「…別に取って食いやしないよ。
「真祖」に対してどんなこと教え込まれたのか知らんけど、あたしらも本当は面倒事って嫌いなんだよ。
下手なことしたら妖精国のおっかない女将軍様が乗り込んできて、一瞬のうちに曝し首になっちまうからな」
それと、とさらに続ける。
「あたしなんぞに興味を持ったところで、正直なところロクなことにはなるまい。
あたしの親父様がさっき仰られてた通り、あんたはあんただ、あたしなんぞの存在に囚われる事はない。
止めるつもりはないが…」
「…………私…………ずっとあなたに会ってみたかった。
生まれた時からずっと、夢で見てたんです…あなたが過ごしてきた日々の記憶を」
ようやくというか…口を開いたニアの言葉に、かごめは顔色を変える。
♪BGM 「Decretum」/梶浦 由紀♪
「どうしてあなたの事を夢に見るのか解らなかった。
こんな辛い思いを抱えながら、それでもあなたは何処かで自分の事を信じて生き続けて…そして今も生きていることを知って。
あなたの後を追い掛けて行けば…何時か解ると思って」
「…お前さん、楽奏の芸能科かひょっとして」
ニアは頷く。
「成程な、あたしやさな姉のようなビッグネーム目当てで毎年とんでもない鬼倍率なのは変わってねーって言うが…。
どうやらあんたはそういう連中とは違う事は確かだな」
かごめは不意に席を立ち、茫然とそれを見守るだけの少女の傍らに座ると、その顔を興味深そうに覗き込む。
「今この時点で、言える限りで構わない。
あんたのこと、もっとあんた自身の言葉で、あたしに話してくれないかな」
…
それから一時間ほど、かごめはその少女のことを、彼女自身の言葉で話させて…やがてそれを終えると、廊下の隅で様子を窺っていた天使二名を引きずりこんで歓談した。
その帰り際。
「あんたはまだ、自分が何者であるかを探し求めているんだな。
あたしがあんたの道標になれるかどうかは解らない。
だが…もしあんたがあんた自身の言葉で「自分自身」を語れるようになるために…あたしという存在を追うつもりなら、納得いくまでやってみればいい」
そう言って、最後に振りむいた時のかごめの表情は、その脳裏に確かに焼きつけられていた。
「何か、見つけられたものはあったか?」
ユーリの言葉に、ニアは首を振る。
「でも…会えてよかったと思う…。
…あのひとは…私を受け入れてくれた…」
「そうか」
その肩を抱くその表情は、彼女と全く同じで。
「焦る事はない。
それに…お前はどうあってもお前自身だ、ニア。
かごめを見続けていれば、何れそれを嫌というほど思い知ることになるぞ…!」
はい、と返すその言葉は小さかったが…その表情も同じように、笑っていた。