-数日後・妖精国 親衛騎団の詰所-
「修行だと?」
「ああ」
金属質のボディを持つその青年は、目の前に浮かぶ馬頭の精霊に怪訝そうに問い返す。
「我々はハドラー様と同じ力を共有することで結束を固めようとした。
しかし…他の者の戦いぶりを鑑みるに、それではかえって駄目なのではないかと、そう思ったのだ」
「いや、ヘマをやらかしたオレが言うのもなんだけどよ…そんなに深く考えるこたぁねえんじゃねえのか?
そりゃあ負けりゃあまり面白いもんじゃあねえが、こんなのは祭りだぜ、勝ち負けに拘るようなもんでもねえと思うが」
「だがヒムよ、そうした祭りだからこそ、もっと我々独自にできる事を模索していきたいとは思わないか?
我々三名が同じような事をやっていたのであれば、面白味もなにもあるまい。
それに…言うなれば我々がやってる事はハドラー様の真似事だ。あの方がそういう事をお喜びになるのだろうか…?」
難しい顔で腕組みをする金属の戦士。
「…そうだな、オレ達はこうしてまたハドラー様の下で戦えることになった事を喜ぶばかりで、んなこと考えてもなかったな。
シグマよ、確かにオメエの言う通りだ。
オレ達はオレ達の持ち味をもっと生かして戦える筈…いつだったろうな、獣王のおっさんが似たような事を言ってたかも知れんが」
「オレモ、タダオナジヨウニナグリアイヲスルノハアワナイトオモッテイタ。
オレハ、ハドラーサマヤオマエタチをマモルタメノタテニナリタイ」
「…けっ、ようやく流暢にしゃべるようになったと思ったら、随分と嬉しい事を言いやがるじゃねえかお前さんは。
もっとも、オレは言うなればただの喧嘩馬鹿だ、今から鍛えこんだところでたいしてやるこた変わらねえ気がするが」
立ちあがるヒム。
「見つけ出してやろうじゃねえか、オレ達なりの戦いって奴を」
〜幕間 「
所変わって妖怪の山、河城にとりの工房。
取り立ててやることもなく、自家菜園から収穫したばかりの胡瓜をかじりながら空を眺めていた彼女の下に、その魔物はやってきた。
にとりとて知らない魔物ではない。
彼の名はピエール、にとりがメンテナンスを買って出た古代のキラーマシン・ロビンの友人とも言えるスライムナイトだ。
にとりは突然の来訪に目を丸くしたが、次の彼の言葉でその理由を悟った。
「ロビンが居なくなっただって!?」
「ああ。
もしかしたら、一番世話になった貴女の下へ顔を見せに来ていたのではないか…そう思ったが、アテが外れてしまったようだ。
奴が強い事は知っているが、我々に何も告げずにいなくなってしまった。気になってしまってな」
言葉ではそういうが、ピエールの表情からも、彼が純粋にロビンの身を案じて方々を回って歩いていることは伺える。
彼のいう通り、にとりは時にアリスの下へ自ら出向き、あるいはロビンの側からにとりのもとを訪ねてくることも珍しい事ではなかった。
人形師であるアリスであれば、いくら機械相手といえど基本は「人形」、簡単な補修をするくらいの事は出来ただろうが…破損個所の溶接を含めた専門的な「機械の」修繕、あるいはメンテナンスをするとなれば、流石ににとりの方に一日の長がある。
故に、本来は刃を交えるライバルではあったが、にとりは快く彼女を受け入れた。むしろそれ故ににとりが気合を入れ過ぎて、メンテナンスどころか、それと戦う立場になる自分たちに不利益を生むレベルのシロモノにバージョンアップさせてしまう事があるのは、先に彼女が大改造を施した銭湯ロボ・カポーンの存在を引き合いに出すまでもないことだった。
にとりにしてみれば、自分の持てる力が彼らの役に立てることが心の底から嬉しいから、そうしているだけなのだ。
だからこそなのか…恐らくはアリス以上に、元々人間であったロビンの苦悩を理解してくれていたのは間違いなくにとりであっただろう。
「…済まない、邪魔をしてしまったようだ。
ここにもいないということであれば、恐らく行くところはもうひとつしか残っておるまい。
以前…あいつがそうしていたように」
「ま…まってよピエール。
私も詳しくは知らないんだけど…ロビンはアリスに出会って目覚めるまで確か、ずっと眠っていたんだよね?
それって、いったい」
「かつて我々が倒した魔王ミルドラースが住まう魔の山・エビルマウンテンの麓に人知れず口を開ける地底大迷宮がある。
ミルドラースおも上回る力をもった古の大魔王エスタークが、今もその最深部で眠っていると言われる場所…ロビンは、私達が生まれ変わる前に寿命を終えた後、そこで眠りについていたようだ。
自分の持つキラーマシンとしての力が、後に災いを成さぬようにと」
ピエールは踵を返す。
「彼女は人ならざる身体となってしまったが…あの天使…ポエットが言ってくれたように、心は失っていないのだ。
誰よりも平和を愛し、平和を望み、自ら、手にしたはずの平和から遠ざかってしまった。
私は彼女の戦友を自負していたつもりではあったが、完全には理解し得なかったのかもしれないな」
「そんなことないよ!」
にとりはその背に呼び掛ける。
「だって…本当に友達じゃないって言うんだったら、なんであんたはロビンの事をそんなに一生懸命探して歩いてるんだよ…!?
この山はかごめのシンパだって多いんだ…文が季報にして話流してるから、あんた道中いろんな奴から喧嘩売られてきたんじゃないのか?
そんななるまであいつのこと心配で…!」
ピエールは隠しているようだが、その腕は簡単な回復呪文で治療した形跡はあるものの、至る所傷だらけになっている。
それは彼が、永い年月の戦いの中でつけたようなものではなく…ほんの今しがた、自身の回復呪文では治癒が追いつかぬくらいの戦いを繰り返してきた事を何よりも雄弁に物語っている。
そしてにとりは立ちつくしたままのピエールの手を取る。
「うちの備え付けの薬があるから、少しあんたも休んでいきなよ、ピエール。
そして…場所知ってんでしょ? 私もそこへ連れて行って! もしそこにロビンがいるなら…私もあいつと話がしたいんだ…!」
「……済まない……そして、ありがとう、にとり。
私と共に、あいつを探して欲しい…!」
…
-エビルマウンテン麓 知られざる魔王の迷宮-
数日後。
いまだ強力な魔物が跋扈する洞窟に、ヒム達親衛騎団の三人は訪れていた。
彼の主であるハドラーは所用によりホワイトランドへ行っていたが、三人は最初から彼にはその事を秘すつもりでいた。
その事情を妖精王であるタイマーに申し出ると、タイマーは彼らの意気を汲んで快く許可を下ろしてくれた。
そして…彼らは修行の場としてこの地を選んでいた。
強力な魔族崩れの魔物たちや、恐るべき力を有する古の石像や戦闘機械がいまだに潜むこの地での戦闘は、彼らが新たなる戦いのスタイルを磨くに絶好の場所といえた。
「おおおおうりゃあああああッ!!!」
ヒムの繰り出した、闘気をまとう超金属の拳が、同質の金属で作られている筈の機械龍のボディを貫き…それどころか完璧に破砕する。
堅牢なボディに守られた胴体のエネルギーコアを砕かれた機械龍は、そのままがしゃん、と派手な音を立てて崩れ落ち、それきり動かなくなる。
「見事だ、今までは潰すことしかできなかったモノが、こうも綺麗に貫けるようになるとは」
「へっ、メカバーンをそろそろ100体近くは潰してきてるんだぜ。
いい加減慣れてもくらあ。
もっとも、オメエがちゃんとあいつらの隙を誘ってくれるからこそだがな」
あと、あいつもか…と視線を動かした先には、武骨なフォルムを持つ城塞を模した姿のゴーレム…戦闘形態となったブロックが座り込んでいる。
流石の彼も疲れたのだろう、小休止を取っているようだ。
「ブロックも単純な防御力ばかりではない。
我々の知らぬ間に山で何をしていたのかは知れんが、受けの技術に磨きがかかっているな。
アレがその防御力で持って敵の攻撃を防いでくれることが、これほどまでに頼もしく見えるとはな…一度だけ戦いの中で垣間見た雪の妖怪、彼女を彷彿とさせる動きだ」
「ああ、何時の間にか普通にしゃべるようになりやがってるしな。
しかしシグマよ、オメエは一体何をしようとしてやがるんだ?
どうも、やってる事がオメエの場合よく解らんが」
怪訝そうなヒムの言葉に、シグマは口の端を僅かに吊り上げる。
「ふふ、いずれ解る。
それより、今日はこの辺りにしておこう。
「そうだな。
うちの大ボスも言っていたが、ただ体を痛めつけりゃいいってもんでもねえし。
おおいブロック、今日はここまでだ…?」
離れて休んでいたはずの同志に向かって声をかけようとした瞬間、彼らは漸く気が付いた。
何時の間にそこに居たのか、ブロックの傍らには一体のキラーマシンが倒れている…。
「お前、そいつ一体いつの間に」
「待てヒム、あのキラーマシン、様子が変だ。
それに…あの剣はもしや」
そのキラーマシンは、普段この洞窟の奥にある兵器廠にあったモノとは異なる雰囲気を持っている。
何より、その手に握られたひと振りの剣には、彼らも見覚えがあった。
それは…アリスがこの洞窟で見つけて持ち帰り、彼女と共に戦うキラーマシンの戦士に与えられた魔族の名剣。
「…こっちだ!
あいつが以前眠っていた場所は…ッ!?」
そこへ、ピエールに先導されたにとりも駆けこんでくる。
ブロックの傍らでピクリとも動かぬロビンの姿を見た瞬間、ピエールは嚇怒の表情と共に剣を抜き放つ。
「おのれ貴様等ッ!!
ロビンに何をしたあッ!!」
「まま、待ってピエール!?
そいつら確かっ」
その後にかけ込んできたにとりが、彼らに気づいて慌ててピエールを背後から羽交い絞めにして止める。
ヒムとシグマは顔を見合わせ、何が起こったんだ、とばかりに肩をすくめた。
…
「どうでえ、やっこさんの様子は?」
どのくらいの時間が経過しただろうか。
工房から疲れたような、重そうな表情のにとりが出てきて、首を横に振る。
「…何とも言えないよ。
多分だけど…ロビンは自分の意思で自身の機能を止めて…その際に一部の機能にショックを来たして不具合が出てるみたいなんだ。部品、特に電装系も大分やられてる感じだし、ここの設備じゃ正直、手に余るよ。
出来ればトバリの公団に運んでもっと詳しく見て見ないことには」
「そうかい。
しかし、そいつもお前さんの知り合いだったとはな。ブロックの野郎、知ってやがったのか」
腕組みをしたままヒムは相槌を打つ。
あの後、にとりが間に立って双方の状況を説明し、彼ら親衛騎団がロビンに危害を加えていない事、それどころかブロックは部屋の片隅で倒れていた彼女を守るためにその傍にいた事を知り、早とちりした事をピエールが謝罪して事なきを得た。
そして、山に通って久しいブロックの瞬間移動呪文ですぐににとりの家へと運ばれてきたのだが…。
「でも、幸いにもというかコアは無傷だった。
今はコアだけ取り出して、意思の疎通だけはできるようにしてあるんだ…何時も、あいつのメンテナンスをする時にはそうしてたし…ちょっとタイムラグは生まれるけど、もうそろそろ話くらいはでき…」
-何故…追ってきたんだ、お前たち-
そのとき。
古びたスピーカーを通したような、くぐもったロビンの声が聞こえてくる。
-私には、最早戦う理由がなくなってしまった。
この剣を振るうべき理由も…死んでいるのと変わらない。
だから…-
「じゃあ聞くが、お前さんの戦う理由ってのはなんだい?
これまでオレ達がそうだったように、誰か仕えるべき主の為か?」
にとり達が口を開く前に、その声に問いかけたのはヒムだった。
ロビンは沈黙する。
「オレぁよ、生み出されて間もない頃は、生みの親でもあるオレ達の「王(キング)」の為に総てを擲って戦う事だけを存在意義にしていた。
自分の誇りの為に総てを捨てて、ただひたすら高みに昇ろうとするそのひとの為に戦うことが、オレ達の喜びだったんだ。
…けどよ」
「オレもシグマもブロックも…多分だが、大昔に失ったもう二人の「仲間」も、きっと戦っているうちに、「オレ達個人で最も守りたい何か」のために命をかけるようになっていったんだ。
オレ達が戦いぬいた…いや、「生きてきた」確かな証が欲しくなったんだろうな。
オレも…オメェと同じように、オレを知る誰もが居なくなっちまった後に何千年も不貞寝こいてて、気づいたら今こうしてるってクチだからな。正直、なんでオレも唐突に蘇ってこうしているんだか、たまによくわからなくなるんだ。
けどよ」
ヒムは傍らのにとりの肩に手を置いて、さらに続ける。
「こういう新しい仲間も出来て…こういう世界で自分が何モンであるのかゆっくり考えながら生きてみるのも、悪くねえ気がして来てるんだ。
…勿論、今は仕える主がオレ達には居るし、オレがその方に仕える親衛騎団の一員である事は変わらねえ」
-あの…ハドラーという竜人か-
「ああ、元魔王でありながら、今じゃ本来敵対する筈の妖精国で将軍になっちまってるがな。
それでも…オレ達に…オレにとって誇るべき「王」なんだ。
オレ達がオレ達の戦いや生き方を追求することが、ハドラー様の為にもなると、オレ達は信じている」
再び、ロビンは沈黙し…そして。
-…羨ましいな、お前たちは。
私は…昔仕えていた主と同じ雰囲気を持つアリス様に仕えることで、新たな存在意義を見出そうとしていただけだった。
「機械」となってしまった私には、それしかできなかった…それ以上の事は、見つけ出す事が出来なかった-
「違う!」
にとりが一喝する。
「…ロビン…あんたポエットと戦った後に言ってたよな。
あいつの技を受けた時に…「痛み」を感じていたって。
「痛み」は……キカイだったら絶対にわからない感覚なんだよ……!」
-何を…-
「あんただって本当は解ってるんだろ?
あんたは…「キラーマシン」としてじゃなくて、「戦士」としてアリスのために戦ったんだ」
にとりは、そのコアをそっと抱き寄せて続ける。
「私にはあいつみたいなカリスマなんてないし、まして立派な姫様とかそんなんじゃない。
だから、あいつの代わりに私をあんたの主人にしてくれなんて言えない…でも」
紅く光を放つそのコアの上に、涙が零れ落ちる。
「私と「友達」として一緒に生きてよ、ロビン。
あんたが居なくなったら…私、寂しいよ…!」
肩を震わせるにとりの側へ、ピエールも歩み寄る。
「ロビン…私も、お前の「戦友」として共にあるものだとずっと思っていた。
…だが、私には本当にお前の事を理解してやれなかったのかもしれない。
いや、お前が私達といることが当たり前になり過ぎて、考えてもいなかった」
-ピエール…にとり…-
「今の私には、彼女ほど気の利いた事は言えない。
だが…お前が居なくなったら、私も生き甲斐を失くしてしまう気がする。
お前には酷な話かもしれないが… 」
ふたりは気がついていただろうか。
-どうして、だろうな。
このキモチを…形にできない事がこんなに恨めしく思えるなんて…!-
その声は、涙声だということに。
…
数日後、妖精国。
帰還したハドラーへ、ヒムはここ数日の事を報告していた。
「…ってわけです。
結局ボディの欠損が酷過ぎて、今トバリってところにあるあいつの仕事場で、新たなボディを作ってやってるみたいです。
オランピアの野郎も駆り出されてたって事は、あの野郎が持ってるって言う「アンドロ」の技術もつぎ込むみたいですね」
「そうか。
…そしてお前達も、随分雰囲気が変わったな。
特訓はモノにできている、ということか?」
僅かに口元を緩める主の一言に、ヒムはぎょっとした表情を隠せずに後ろずさる。
「は、ハドラー様…いったいそれ、何処で」
「紗苗殿だ。
お前たちがエビルマウンテンへ通い始める前の日、偶然妖精王と話をしているのを聞いてしまったと言っておったぞ。
…お前たちが言って来るまで黙っていようかと思っていたが」
「は…はァ」
所在なく目を泳がせるヒムに、ハドラーは表情をを緩めて言う。
「オレはつくづく果報者だな。
新たに仕えるべき主を得、共に歩む戦友も増えた。
…お前達の心意気、嬉しく思うぞ…オレも負けてはおれんな!」
「ハドラー様…!」
その手を取って頷くハドラー。
「よう大将、取り込み中だったかね?」
そこへ、悪戯っぽい笑みを浮かべるかごめが顔を見せる。
「…おお、これは主殿。
なに、ヒム達が最近己を鍛えることに躍起になっておるということでしてな。
次に戦いの場に出ることあらば、その意気を見せつけようぞと発破をかけてやろうとしていたところです」
「そいつは結構。
いっそ、あんた達雁首そろえてあたしの寝首でも叩き落としにくるくらい、気合入れてやんなよ。
…それより」
冗談めかして笑うかごめは、開け放たれた窓に腰をかける。
「どうだいハドラー、ヒム、親衛騎団に新しいメンバーを加える気はないかい?」
「と、申しますと?」
「なに、アリスの奴がヒマを出したって事で、あいつと一緒にくっついていたモンスターどももめいめい好きに散って行ったんだが…どうもあたしはそれに出遅れちまったみたいでね、ふみ坊がめぼしい連中に声をかけて味方に引き入れちまったらしい。
筆頭格のスライムナイトとか結構強力な連中は持ってかれたみたいだが…運良くというか、その中で唯一こっちで抜けそうな奴がいてな」
「ちょ、ちょっと待ってくれ姐さん。
まさか、それって」
ヒムの言葉にかごめは頷く。
「オランピアの奴が深都アンドロの最高技術を提供して、装甲にはキラーマシンのそれを転用した青霊鋼(ブルーメタル)を使い、挙句残ったGストーンを動力源に据えた河童製アンドロ第一号が、もうじきロールアウトされる予定だ。
ポケモンで言えばキリキザン辺りになるだろうから、相性補完的には微妙かも知れんが」
「ほう…「彼女」の実力ならオレも知っていますが…」
ハドラーの視線を受けてヒムも頷く。
「でも、本当に強ぇのかどうか知りてぇし、実際戦ってみてからってことにしてもらっていいですかね?
つぐみ嬢ちゃんを一撃でのしたって聞くが、本当にそんだけ強いのかどうか、オレ自身も確かめてえ」
「フッ…お前の好きにしろ。
加減は無用…否、にとりのやることだ、恐らくはとんでもない怪物が出来上がってるかもわからん。
本気でやらねば危ないかも知れんぞ?」
「カポーンとか言うアレで十分身に染みてますよ。
姐さん、奴が仕上がったら声かけてくださいよ。それまで高められるだけオレ自身を高めておきますんで!」
一礼して退出するヒムに、おうよ、と声をかけるかごめ。
「そろそろ、また対戦の場を組む頃合いかもしんないね」
「ふふ、我らもそろそろ出番をいただければよいのですが」
…
…
…
諏訪子「おいまさかのロビン引き抜きか」
かごめ「うんまあ…キザンを育ててみたくなってな(目が背泳ぎ」
てゐ「何気に親衛騎団も刷新されてるしねえ。
結局ブロックってなんになったの?」
かごめ「まあこのログを書き始める前にはその予定すら立ってなかったから別に伏せるとかそのつもりもなかったんだけど…ドンファンを考えてるんだ。
よくよく考えてみれば頑丈・がむしゃら・特性以外で無効なしの先制技っていうあからさまな要素が詰まってるから、面白そうではあると思ってたんだけど」
小町「どう考えてもそれ以外に仕事ってないんじゃないのかそいつは^^;
あの系統の重戦車アタッカータイプは多いからね、ドサイドンとか」
かごめ「まあだからこそ頑丈がむしゃらと礫ってのがドンファンの個性みたいになってるしね。
それにその陰で忘れられがちだけど、大体このくらいのポジションだとAには補正はいるんだし、補正ありA120全振りから一致地震は笑えない破壊力が出るよ」
てゐ「存在自体が地味だけどね(迫真」
小町「キリキザンというと実は重要そうな技が結構遺伝頼みってのが面白いところだよね。
具体的に言うと不意打ちと追い打ち」
諏訪子「今回使ったドクロッグのように両方覚える奴もいるけどね」
かごめ「なんじゃいな仲間のアッピルか、いやらしいな」
諏訪子「ああこら何が言いてえ(イラッ」
かごめ「ぶぇ〜つぅ〜にぃ〜?
とりあえずメタバに関しては進化後に思い出しできるし、けたぐりは教えであるし、ARを粘ればタスキも調達できるから育成そのものはそこまででもないわけであるが」
てゐ「ARあると本当にタスキと珠と輝石の調達が楽やね、夢玉集めるのとおっさんチェイスが面倒くさいけど」
小町「シミュレーターγ起動に必要な夢玉を回収するまでに一日ぐらいかかるからね。
サーチレベル増やせば一発で稼げる夢玉だって増やせるけど」
かごめ「夢雲の出現数増やすと逆に夢玉回収のコンボの邪魔になるんだよ、あんなのレベル3(夢雲最大数20)でも多いくらいだっつの。
…まあそれはいいや、キザンの話だっけ」
諏訪子「これ以上なんか言うことでもあんのか」
かごめ「うんにゃ。
あと地味に触れてないのというと…この中で出てきてたうちだとヒムとシグマか。
実はもこたん拿捕するのは確定してたんで、そっちにシャモ回す関係でルカリオを流用したわけだが」
てゐ「元々はノクスの予定だった奴か。
あの女王()が格闘複合になったからこっちも格闘複合にしようとかそんな事を当初考えてたみたいだが」
諏訪子「なんだかんだでヘラクロスだって虫格闘だがな。
でも、実はヒムをルカリオって言うのも当初から微粒子レベルで存在していたという話も聞くんだが」
かごめ「あいつブレイズキック遺伝で覚えるクセに何故か炎のパンチを教えですら覚えられないという謎仕様がな」
小町「確かにヒムと言えば炎熱拳(ヒートナックル)というのはまあ解るんだけど」
てゐ「のちに闘気拳(オーラナックル)にバージョンアップしてたけどさ。
なんだい、カウンター残してあるのってもしかしなくてもヒュンケルの無刀陣?」
かごめ「タスキ必須ですがね(迫真
あとあれか、シグマに関してはもうどう考えてもギャロップが扱いづらいのなんのってレベルで。
少なくとも速度を上げればどうにかなるかと思ってのやらないk…もといゼブライカ」
小町「一応、原作でも親衛騎団最速なんだよね。
戦闘形態のアルビナス? まあそれはいいじゃないかと(キリッ」
諏訪子「ここまでやったんだったらアルビナスもつくりゃいいのにと思うんだが…その枠にロビンなのかもしかして」
かごめ「なんとなくイメージ的に蝶系のポケモンしか思いつかなくってさー。
リリカモスいるし、モルフォンもりぐるんいるし、アメモースがリリーだろ。ガーメイルはそもそもオスしかいねえ。
まさかバタフリーってわけにもいくまい、ベギラゴンはどう見ても炎系のなんかじゃねえか」
てゐ「んー…まあ、確かに」
小町「将棋で言えば角飛車の複合とか言うわけのわからないコマだからねえ、チェスの女王。
蝶舞ガン積みで爆発的な攻撃力とスピードを得られて炎技を使えるガモスが筆頭候補になるよなあ」
かごめ「というかそもそもあのキャラがどうもつかみにくくてな。
フェンブレンはネタ要員にしか成り得ないしそんなのは崖下獣エリートポテトで十分間に合ってるし」
諏訪子「あいつそもそも最近全く出てくる気配ねえけどな。
あいつなんか作り直してもいい気するんだよな。つーかベトベトンでよくねあのアンノウン?」
かごめ「せめてコットンガード使える奴って言ってやれよ…ベトベトンなんとなくもったいないのはあたしも同感なんだがさ」
かごめ「さて、あとは復帰組の話しようか。
当初切る予定でいた海王ケトスだが、今回めでたく物理ホエルオーの方向で再度起用する運びになった」
てゐ「ってもあの鯨マジで戦えんの?
確かにホエルオーって思ったよりはACあるし、Sも70だからいろいろいじくりがいはあるんだけど」
かごめ「最大のポイントは他の水物理にはない水浸し地割れだな。
これ、ドーブルを使わないと実は同時遺伝できないんだけどさ」
諏訪子「地味に水のベールなんていう物理やるにはうってつけの特性もあるけどな。
もっとも、のろいが遺伝できなければ火力そのものはそこまで高くない気もするんだが」
かごめ「そうは言うが…HPはアホみたいに高いけど防御回りがそもそもよくねえしな。
そこまでガンガン積んで居座れるようなポケモンでもねえのが悲しいところで…でも、突破力のないポケモンに対して地割れで負担かけたり、散り際で水浸しして嫌がらせするって事も出来なくもねえし。
もっともHP高いから防御か特防に振れば振った方にはある程度受けて仕事できるのは良いポイントではあるが」
諏訪子「あと何気にキスメがクチートって聞いたな。
これもメタバの遺伝元にキリキザンがいるようだが」
かごめ「正確にはキザンからメタバをスケッチしたドーブルだな。
何気に陸上・妖精グループでメタバ覚える奴がいねえ」
※射命丸メモ メタバ覚える連中と所属グループ
怪獣・・・ボスゴドラ、トリデプス
人型・・・キリキザン、ヤミラミ(遺伝のみ、言うまでもなく遺伝元はキザン一択)
陸上&妖精・・・クチート(遺伝のみ、実質ドーブルのスケッチ以外では遺伝不可能)
ディアルガ?なにそれうまいの?((
かごめ「前述したとおりタスキの調達は、運が絡むがサブウェイ回るより楽な手段があるし、能力そのものは高くないが技が多彩で特性も優秀だから、意外と小回りは効く。
この際だし育ててみてもいいかと思ってな」
諏訪子「手が余れば鉄壁バトンなんて事も出来るしな。
しかしなんだ、なんかアリシアがどうのという話があったからタスキメタバクチートなんてけったいなモン作らねえんじゃねえかと思ったが」
かごめ「キャラを憎んでポケモン憎まず(キリッ」
諏訪子「( ̄□ ̄;)お前アルケーで熱帯招集したアリシアどもに叩きのめされた事をそんっっっなに根に持ってるのかおい!(実話」
かごめ「アルケーどころじゃねえよおしゃまの頃からの不倶戴天の天敵に決まってんだろうが!!!><
つーかアルケーもだがおしゃまEXの譜面どうにかならんのか。レベル47に格上げする譜面じゃねえけど十分唾棄すべき譜面構成じゃねえかよ、誰だあれ作った奴」
てゐ「あっそこ普通にダウトなんですか」
かごめ「あとアンナ者が私のアルケー返せってうるさい(迫真」
諏訪子「別にあいつの曲じゃねえだろアルケーって…。
まあ兎に角、もう新しい環境に入ったというのにまだ狐野郎のアリシアに対するHATEは消滅してないという事だけは良く解った。
しかしそれがタスキメタバやるって話聞いたわりには連続技使いもいねえってのもアレだな」
小町「実際使われてもないからねえ。
キャラ的には他にスキリンチラチとかにもなりそうな気がするが、そんなのにでもなられたらかごめといえどロクブラで瞬殺されるんじゃね?」
てゐ「スキリンチラチとテクニガッサはまず探すのが難行だからねえ。
そのうちもっと手軽に入手できるように解禁されそうな気がしなくもねえけどさ」
かごめ「とまあ取り留めのない話題で最後はgdりましたが今回はこんなところですな」
諏訪子「ですな。
結局所帯分けしてもその端からもう自重せずに手狭にしてるという現状は良く解った」
かごめ「そそ、そんなこというひと(ry」
てゐ「あんたがそれを言うのかよ。
まあそういうわけで今度こそー」
四人「ノシ」