かごめ「はじまるよっ♪」
諏訪子「オメエそれ何時だったか無意識野郎もやってたよな」
てゐ「まあこまけえことだしいいんじゃないか」
ポケモン対戦ログ(2015年6月総集編) そのに
第三ラウンドですぞwwww
我の手持ちですぞwwww
サユリ(メガミミロップ)/つぐみ(デンリュウ@シュカの実)/ゆかりん(ヤドラン@こだわりメガネ)
控えですぞwww:ドレディア、ブニャット、ウインディ
お相手の手持ちですぞwwwwww
べんべん(マフォクシー@命の珠)/ゴレムス(ドサイドン@弱点保険)/やつはし(プクリン@突撃チョッキ)
お相手控えですぞwwwwww:ライボルト、草ロトム、ルチャブル
静葉「出たわね、この日屈指の問題ラウンド」
雛「問題っていうか…単純にあんなの読めるかって話じゃないの?
大体四弱二つ持ってる挙句、その四弱をどっちも特殊でぶち込まれる機会が多いドサイに弱保って」
諏訪子「まあ、ねえな。
ドレディアがマフォとルチャ見えてるところで出し渋れるだろうと読んで出しても、余りにピンポイント過ぎるわな。
そもそも弱点突かれても生き残れる格闘・鋼・地面のうち、鋼は地面複合のドサイに対してまず居座らねえし出て来ねえ」
かごめ「メジャーではないけどプクリンのチョッキはなくもないそうな。
火力は微妙だからメガネの方が相性よさそうな気がするんだがなあ」
諏訪子「えっそれはありなのか。
でもあのプクリン特性ってなんだろうな、お見通しでもないとこみると勝ち気の気がするが」
神子「あ、もうナチュラルにメロボの線はないんですね」
文「どう活かせと。
とまあ九十九姉妹に関してだけど」
かごめ「どうでもいい(きっぱり」
てゐ「触れちゃいけねえんだろ(キリッ」
神子「∑( ̄□ ̄;)即答!!??」
静葉「狐観ではあの中でぶっ飛んでるの雷鼓だけで、あの姉妹は原作設定通り、あの騒動で雑多に生み出された貧弱一般付喪神だったのが異変の終焉間際に雷鼓の提案を受け入れてそのまま妖怪としての姿を維持した存在、という事になってるからね。
ただ、某サークルの同人みたく、リーダー格?の雷鼓と一緒に現在は白蓮の庇護を受けている…という事にしたかったけど」
レティ「ただそれをここで触れても、以降特に反映されることはないでしょうねっていう。
なので実際触れようと思ったけど触れきれなかった話、これよ」
文「えっそれ私も初耳だったんだけど」
かごめ「しょうがねえだろもう早期からあの付喪ども取る気なかった時点で触れる権利そのものがなくなっちまったんだからよ(ぷいっ」
諏訪子「そんな投げやりな言い方せんでも(´・ω・`)
実際の推移なんだが、初手さゆ者メガシンカからの恩返しが華麗にゴーレムに受け切られちまったんだけど、膝のクソ外しを嫌った狐野郎が遺伝で搭載した一致対最高重量けたぐりをギリ耐えきられた挙句まさかの弱点保険起爆、タイマー引退によりウサギの怪物になったはずのさゆ者がきれいにデオチさせられるというまさかの結果に」
雛「いやちょっと待ってあの妖精()引退させたってことは地味にそれも新規育成なんじゃ」
神子「っていうかアレ、サユリさんだったんですか。リングマだっているのになんでまた」
かごめ「メガシンカした時の足が破れた黒タイツに見えるというのは有名だよね(キリッ」
神子「∑( ̄□ ̄;)そんな理由でぇ!?」
静葉「冷静に考えてみれば、ハードロックがあるから物理で二倍弱点なら普通に受け切れられるのよね。
同じハードロックでも、バクーダとは物理耐久能力が段違いに高いもの」
てゐ「あとで計算したら、あり得ねえ話だけどハードロックじゃない場合ですら、38%前後の低乱一発だそうだ。
HPに116以上振られていると確定で耐えるらしいから、やっぱ二倍弱点の物理でドサイ殺るのは無謀だな」
文「ハードロックならA特化鉢巻ガブの地震すら3割弱の低乱一発に抑え込むんだからバケモノよね、こいつ。
ひょっとしたらロッカも持ってたんじゃないかしら」
かごめ「可能性はある。
HS陽気の弱保+ロッカとか決まったら地獄絵図だからな。だが、マフォが珠持ちでアタッカー気質だったし、プクリンがチョッキだから誰も壁張るとかのサポートする奴いなかったのかと」
雛「自分で自分の死刑宣告読みあげてどうするのよ。
プクリンも流石にチョッキだけあって、普通にC特化デンリュウの10万2発受け切りやがったものね」
諏訪子「そう言えばあのつぐみなんだったんだ?
ミミロップをメガシンカさせた時点でメガ前提でないことは確かなんだが」
かごめ「あー、あれな。
メガデンリュウのと入れ替えようと思ってるんだけど、CSひかえめで高速移動するデンリュウというのをだな」
文「うわぁ」
静葉「またニッチな物を…というかこの子めざパなんだったの?」
かごめ「なにって…氷に決まってるだろが」
神子「いや、そのかごめさん、氷って確かドサイドンに抜群で入りますよね…?」
かごめ「何を今更。神子さんこの連日の暑さで水分足りてねえんじゃねえの?」
諏訪子「オツムに水分足りてねーのお前だろドアホ。
BV見直してみろ、あのめざパ効果はいま一つだって書いてあるぞ」
かごめ「HAHAHA何言ってんだこのカエルはついにのーみそまで固ゆでにでもなっておかしくなったか…………(BV視聴中)…………あれっ( ゚д゚ )」
文「はーい連日の猛暑で頭がおかしくなった奴はっけーん^^」
てゐ「お前自分で言った馬鹿すらすっかり忘れてやがるだろ。
このつぐみはめざ飛、美結と並べて出す目的でこさえたものだ」
諏訪子「めざ飛!?
なに相手にぶっさすんだんなモン」
てゐ「さーな。
ただ、電飛の攻撃範囲はそこそこある。氷や草ほどじゃないにしても、電闘で面倒見れないナッシーやエルフーンには刺さるな」
神子「ピンポイントですねぇ。
一体それをなんだってめざ氷と勘違いしていたのか」
てゐ「知らねえよ。
一応高速移動積む関係で準速だが、お陰でアローに対する受け出しはほぼ不可能。っても、特殊方面は旧来のメガつぐみとそこまで差はないから、そっちでもプクリンのハイボと殴り合いできたかどうかと言われると微妙なところだな」
文「一発で半分持ってかれてたものね…ひかえめっぽいけど与ダメ的にどんなもんなの?」
てゐ「計算上どうも最高乱数引かれたみたいで半分ちょい持ってかれたんだが」
雛「黄色まで行ったからうわって思ったけど、やっぱり乱数だったのね」
静葉「最後は珠猛火大文字で焼き切られて終わったけど、結構ギリギリではあったわね。
多分さゆ者を突っ張らすより普通に紫で受けて押し流せば正解だったんじゃないかと思うのよね。受けれる奴は草ロトムしかいないんだし」
てゐ「完璧に紫の野郎がぶっ刺さってただけに惜しかったよな。
というかそこの馬鹿、いい加減戻ってこい。熱中症の所為だって思っておいてやるから」
かごめ「orz」
…
弁々「うおらあああああ私の全身全霊の大文字を喰らえええええええええええええええ!!!ヽ( °Д °)ノ」
このモウカ・ジツによる大文字は実際タイプ上有利なはずの紫に対してはそれほど効果的な一撃ではない。
しかしこのヤバレカバレの一撃は疲弊していた紫を倒すのに実際十分な一撃であったのである…。
紫「くっ…これ以上は、無理そうね。
今回は勝ちを譲るわ…!」
八橋「( ゚д゚ )いよっしゃあああああああああああねーさんが勝った!!ねーさんがついに下剋上を果たしたぞおおおおおおおおおお!!!(コロンビアのポーズ」
弁々(珠ダメ反動死)「(サムズアップ)」
萃香「おおうこりゃたまげた…!
これだけクッソ相性悪いのにあの紫に競り勝つなんてな」
天子「何時か
何時までも何時までも有頂天の椅子にふんぞり返ってるから足元掬われんのよ、はっきりわかんだね」
萃香「……オメー何時の間に淫夢になんか手を出した、というかそれ私に対する風評被害で吐きそうになるからそういうの止めろ(迫真
しかし、ドサイドンに弱点保険とか普通思いつきもしないよな、四弱二つも持ってる奴でわざわざ弱点突いてもらいに行くなんて正気の沙汰じゃねえ。一体誰の発案だ? 寺のネズ美か?」
慧音「そのナズーリンが、アレが決まった瞬間にハトが豆鉄砲を喰った顔をしていた以上、アレの発案ではないだろう。
輝夜も「ヤサイドン先生に何弱保とか持たせとんじゃー!!」とか言ってさっき喚いてたしな」
天子「というか、バクチというには余りにも乱暴だわ。
かごめのところで弱保ジーランスは試してみたけど、流石に草技持ってそうな相手に突っ張ることまでは想定してなかったというか…アレだって、基本的にはメガルに対するメタだったしね」
慧音「まあ、ドサイドンの…ゴレムスの耐久性能を考えれば親子愛地震程度ぐらいは耐えてのけるだろうが…少々オーバーキル気味な気がするな。
…アリスの線も自然と消える。そうなれば、下手人は一人しかおるまい」
萃香「あのメリーが、ってことか?」
慧音「さっきも少し考えてみたが、あの子は別に、相手に手持ちの構成から見てトンベリが相手を戦略破綻させるところまで気がついてはなかっただろう。
だが…多少毛色は違えど、かなりの場数は踏んでいるだろう以上に、あの子のトレーナーとしての感性はなかなかに面白い。
まださほどこの環境に馴染み切ってはいないだろうに…もう何年もパートナーとしてそうしているかのように、共に戦う私達へ全幅の信頼を預けている。ゴレムスなら…耐えきって必ず反撃に移ってくれると信じて、その選択を取った」
天子「私は…まだあの子、完全に認め切ったわけじゃないわ。
それでも、私達を信頼できるっていうの!?」
慧音「…お前がどう思おうが、あの子にとってお前も大切な仲間の一人だ。
お前自身、なんとなく気づいているんじゃないか?」
天子「くっ…!」
【システムウインドウ】 TENSHIさんがログアウトしました
萃香「信頼、ねえ。
私もンなもん、豚の餌にでもくれちまえって思ってるクチだったんだがな」
慧音「しかし…不思議な事だが、メリーにはそうされてもいいと思う何かがある。
だからこそじゃないのか、ロクに面識もなかったあの付喪たちは、あの子の為に全力で応えたのだ。
紫の奴も…かごめも、メリーを完全に見縊っていた…今回はその好例じゃなかろうかな」
…
かごめ「まーな。
侮ってたつもりはねえんだけど、どこぞのアホこいしでもねえ以上は無意識まではどうしようもないわな。
…悪ぃ紫、こいつはあたしの責任だ」
紫「あなたが気に病むことじゃない。
正直、付喪神程度にと思っていたのは私も同じだもの。
……非常に厄介だわ…あの子はアリスと違って、あなたやリリカによく似たタイプのトレーナーよ」
かごめ「ユルールちゃんもだろ。
まあ、あの七色レズナンデスと毛色が違うタイプだという事が解れば十分だよ…さて、あたしは少し席を外す。
悪いが、次はちと任せるわ」
紫「……………そう、解ったわ。
やり過ぎないでね、といっても、無駄なんでしょうね」
かごめ「そういうこった。
この腕一本の借り、返しに行かなきゃならんしな」
【システムウインドウ】 KAGOMEさんがログアウトしました
藍「お聞かせ願いましょうか。
一体、彼女は何をたくらんでるんです?」
紫「何を、とは」
藍「この期に及んで白を切るつもりですか?
私は確かに、あの日ハイ・ラガードにはいなかったから、何が起きたのかは知りません。
でも…あの腕は!」
紫「もうすでに問題ないはずよ。
元々が「彼女の腕だった物」を、固定し直しただけ。
真っ当な治療を施したら完治に数十年かかるものを、たった一週間。
上出来と言わざるを得ない」
藍「紫様!」
紫「…解ってるわ、藍。
本来、あの二人の戦う舞台はとても、此の模擬選の舞台では収まらない。
現時点でも霊夢は十分にかごめを制する力を持っている筈よ…ただ」
藍「ただ…?」
「それでも、制することができることと、殺せるかどうかは別問題よ。
かごめは試そうとしている。
今の霊夢が本当に、自分と殺し合いをするだけの資格があるのかどうか」
第四ラウンドですぞwwww
我の手持ちですぞwwww
いつものるみゃ者(毎度おなじみタスキゲンガー)/毎度のかごめ者(最早カロウシ待ったなしの珠ウインディ)/安心と信頼の星熊ネキ(まさかのメガブリアス)
控えですぞwww:ロズレイド、常識に囚われてなさそうなオムスター、ふとましそうなマンムー
お相手の手持ちですぞwwwwww
鬼の先代巫女(ルカリオ@気合のタスキ)/スーさんだった筈(ドククラゲ@ヘドロっぽいけど一撃ヒサツだったしなあ)/鬼巫女二代目(トゲキッス@オボンではなかったことは確か)
お相手控えですぞwwwwww:ロトム、チルタリス、サザンドラ
諏訪子「おい、かごめどっかその辺に居るか」
神子「………!?
あれっそう言えばどこに」
レティ「さっきこそこそと逃げていったわよ。
まー、いつものパターンよね。
大体ロクなこと考えてないことは確定的に明らか」
諏訪子「あの野郎またかよ(#^ω^)」
てゐ「まー別にいいだろうが毎度のことなんだしさ。
因みにこれ、対メリー唯一の勝ち星だったんだよなこの日の」
神子「えっ唯一なんですか」
雛「私もこの日いなかったけど、どんだけひどかったのよこの時」
静葉「この日全敗してた遊牧系熱帯魚の人が宇宙と交信してるくらいの状況だったから、まー本当ここで勝ち星をもぎ取れたことで完封試合だけは阻止した感じよね。まかりまちがっても勝ったという顔は出来ないけど」
レティ「実は世界樹ログでのあの霊夢とのやり取り、これの伏線にしたみたいなのよね。
最初は色々考えてたみたいなんだけどさ」
諏訪子「けど?」
文「余りにも霊夢描写の指定とかなんやかんやが制約だらけで、狐野郎がうんざりして筆を投げたのよ。
正直、霊夢を軸にして霊夜との絡みが解決したのだったら、その上で狐野郎には「霊夢にやらせたい事」というはっきりとした明確なビジョンとプロットがあったのよ。
日向美の話で霊夢が招待学生の件を蹴った、という事を匂わせる発言があったのも、実はこのことに大きく絡んでることだったわけ」
雛「話が見えてこないんだけど」
文「答え、考えつく前にぶっちゃけるけど、はっきり言って狐野郎は「継承の儀」をゴールなんてカケラも考えちゃいないわ。
逆に「そこが霊夢にとってスタートになる」という捉え方でいたのよ。
バキだって勇次郎と刃牙の親子喧嘩がうやむやになって一応「完結」はしたけど、しれっと新章っぽいの(刃牙道)始まってるじゃない。あのイメージだったわけよ」
神子「また微妙なたとえを…」
雛「要するに、もっと自分の高みを追求する霊夢を描写していきたかったわけ?」
静葉「そう考えてもらってもいいと思うわ。
霊夜も本当は霊夢を学校に行かせようと思ってたけど、霊夢がそういう意思を口にしたから好きな風にやってみろ、みたいに言ったことにすれば、それが霊夢が学生になるって選択肢を蹴った本当の理由づけになると思ってたわけよ、狐野郎としてはね。
残念ながら今回この話を特別編として書くために、これでもかと解釈の試行錯誤を繰り返し、最近ようやっと何かそういう話が組める程度には霊夢に愛着が出てきたらしいんだけどね」
てゐ「じゃあ、結局この霊夢の扱い、どうなんの?」
諏訪子「ここは話すら一切組まず、ただあったことを事実としてそれ解説して終わるってよ。
まあ、多分それだけで終わらせるような狐野郎ではないと思うがな…何時の間にかかごめがエスケープしたことも含めて」
諏訪子「というわけで実際の推移解説していくぞ。実際10ターン程度しかかかってないから、非常に短い時間の攻防で勝負がついた感じだな。
初手はルカリオとゲンガーの対面で、キャラ的に悪の波動やサイキネは飛んでこないしよしんば来たとしてもタスキと神速無効で確実に持ってけるだろうという考えでシャインからは入ったが、当然ドククラゲに逃げられた。こちらもメガ勇儀ぶん投げて地震で一撃にしてやったが、当然一致シャインを耐えきれるわけもなく、メガ枠終了のお知らせだ」
レティ「メガブ相当珍しいけど、甘い火力であればめざ氷程度屁でもねえくらい数値受け可能な耐久力になるわね。
っても、流石にまひるみ野郎が火力特化してればそんなのの一致シャインまでは無理か」
文「ところがそうでもないらしいわ。
勇儀さんはHP多少振ってるけど、振ってなくても持ち物なしならキッスのC特化シャインが確定2。1.2倍でやっと勇儀さん相手に中乱数になるわ」
てゐ「今時耐久振りガブとかありえねーっていうか、そもそもスカーフを使わない挙句メガ前提の意地っ張りガブリアスとかただのド変態だからな」
文「言っちゃ悪いけどその通りなのよね。
まあそのお陰というか、ドククラゲの熱湯で削られてなきゃ、普通に耐えて岩封二発で返り討ちに出来てた場面だったかもね」
神子「状況によっては、かごめさんと霊夢さんが戦っていた展開もあり得なかった可能性がある…ということですか」
文「そうなりゃそうなったで最大トーナメント編ラストの勇次郎とジャックを再現するつもりだったらしいけど」
雛「何処までバキに拘ってんのよ。
っていうかあの狐野郎は博麗一家をなんだと…あ、いやまあ、どう考えても勇次郎よねポジション的にあの先代」
諏訪子「話戻すぞ。
今のかごめってのは旧仕様と違い特防下降補正かかってねえが、それでもD23とそんな信頼できる耐久性能はない。
もっとも普通に波導弾はメガネから撃たれても確2なんだがな、珠まで乱2だ」
静葉「水の波動なんて持ってるキッスなんて流石にいないわよね」
レティ「どんだけピンポイントなのよそれ。
まあ、拘ってないなら普通にエアスラ連打してひるみ運ゲーにかければって気がするんだけど」
文「その選択がなかった、というだけでもまあ高評価点なんだろうけど…持ち物なければ確2以下だし、防御特化とかいうふざけた奴でないなら珠神速2発以上耐えるかっていう」
諏訪子「そうでもねえんだけどな。
まあ、返しのフレアで斬って捨てた後、どうせS調整してるから最速なら抜かれると思ったらしくて神速撃って退場したんだが、実はあの霊夜HA振りだったらしいんだよな。珠インファ撃ってたらゲームセットだったらしい」
雛「えっマジで」
神子「えっルカリオでヤケモン仕様とかどうなんですかそれ」
諏訪子「神速持ってたくさいんだが…仮に神速撃たれてもこっちのが先決まるらしい。
鋼格闘は耐性そこまで悪くないが、ルカリオの基本が紙防御過ぎてメガしてもヤケモンにはなりえないそうな。何しろ等倍だから以上にニンフィアやメガサナのスキンハイボ2耐え出来ないらしいからな。
まああとは、ルーミアがタスキで受けてシャドボ2回打って終了だ」
レティ「気合珠は」
諏訪子「この局面においそれ撃てるシロモノかよ。
狐野郎もそろそろ、気合珠をヘド爆に差し換えすべきか本気で検討してるらしいぞ」
文「ある意味一番のアイデンティティだと思うんだけどねえ、ルーミアの気合珠」
諏訪子「つーわけだ、まず前半戦はここまでだな。
かごめのアホが何を考えてたのかは、これからふんづかまえて小一時間と言わず二十四時間体制で問い詰めたいところであるがー」
てゐ「なんかこれだけのメンツ集めたのにいったんここでお開きにしろとか書いてあるな。
あとはここに置いてある酒で好きに飲み食いしてていいそうだが」
神子「えっそこで飲み会モードに移行するんですか」
静葉「そういうことなんでしょう?」
レティ「ぶっちゃけこの人数扱いづらくなったからというのが本音なんでしょうね。
何人か篩い落とす気かしら」
雛「まあそんな細かいことはどうでもいいわ、ここで再開するにしても生き残ってた奴が参加する感覚でいいんじゃないかしら(一升瓶ごくごく」
文「∑( ̄□ ̄;)気が速い!!!」
神子「∑( ̄□ ̄;)っていうか何直接飲んでんですか!!!」
てゐ「つーわけでここで一旦お開きにするよーい」
…
…
「くそっ…あの人形にいいの貰ってさえなきゃな…!
済まん、あとは任せる…」
「………姐御、悪いな。
ちょっとその辺で休んでてくれや。なるべく巻き込まないようには努力するが」
勇儀はかごめのその言葉を訝る。
これまで解放されていなかった「博麗巫女の修行地」が解放されたことにより、いくつかこれまでとは異なるルール変更や仕様変更が適用されている。
まず「ポケモン化」のこと。
かごめが、にとりに命じてひそかに、宇宙開発公団で進めていたポケモンとの融合「バーストモード」。
これまで境界操作によって、一時的にポケモンとなっていたことで制限の掛けられていた個人の能力が、より本人の戦闘能力に近い形でポケモンとして戦えるという一種の「変身」。
これまでの場所では、かごめや諏訪子など一部の「適合者」しか使えなかったそのモードも、重霊地とも言えるこの場所限定で誰にでも可能となり…かく言う勇儀も、今回その初体験のモードによりガブリアスと融合した姿を取っている。
そういう関係で、かごめ自身もこれまで自重していたそのモードの使用により参戦する…そう考えるのが普通だ。
しかし…かごめは通常のポケモンとしての姿どころか…まったく普段通りの姿のままだった。
そして、もう一つは対戦する「ポケモン」の様子をリアルで中継し、トレーナー達がいる博麗神社でその様子を見ながら、適宜指示を出したり、空間を繋いで入れ替えをするための「中継式神」の存在。
戦闘の影響を受けにくい、なおかつ交代のためのワープホールを発生させる、にとり達が改良した「スキマ発生装置」搭載のメカ式神…その能力を使えば、この場に勇儀を残らせる理由が何処にあるのか…。
その意図を測りかねる勇儀に、かごめが一瞬振り返り…その表情に、勇儀は戦慄した。
「立会人ぐらい要るだろ。
これから始まる…殺し合いのな!!」
勇儀が声を上げるより前に、かごめの刀が一瞬、光の軌跡を描いて空間を切り裂く。
次の瞬間、トゲキッスの姿のままな霊夢の背後にある式神と…かごめの様子を見守っていた式神が同時に爆ぜて落ちる!
「ここで…私との約束を果たしてくれる…そう捉えて、いいのね?」
「そういう事だ。
今日の部はとりあえずお開き…ここからは、あたし達の時間だ!」
「待て…かごめ、お前一体どういう…」
勇儀はその恐ろしい予感と、それから起こりうることを悟りながらも、かごめを制止すべく手を伸ばす。
が。
「早く境界を解け、霊夢。
まさか…能力が抑えられたその状態で、このあたしを本当に殺せるなど、そんなふざけたことは考えていないだろうなッ!!」
途轍もない殺気が、その瞬間山全体に解き放たれる。
一瞬遅れて、中継式神に起こった異変に混乱する麓の神社にも、その途轍もない殺気の波が一気に通り抜けた。
…
「なん…だ、いまのは…!?」
無様にも尻餅をつき、がくがくと震えるメリーを庇うようにして…隠しきれない恐怖で片膝を突いたままのナズーリンが茫然と呟く。
応えるもののないそのフロアの中で、他の大多数の妖怪達もへたりこみ、中には失神してしまってる者すらいる有様で…マトモに立っていた者はたった三人。
そのうちの一人…腰を抜かしかけているアリスの身体を支えるように立っている神綺が、額から流れ落ちる冷や汗を拭うことなく淡々と言葉を紡ぐ。
「どうやら本当に認識を改めなければいけないようね。
かごめちゃんが全盛期の何割かまで力を喪っているなんて、一体何処の大馬鹿が吐いた大ウソなのかしらね…!」
「彼女の戦いの話は、私も聞いた事があります。
まず、彼女が放つこのすさまじい殺気を前にして、それでもなおその前に立っていられる者…でなくば、剣を交える以前の話だと」
険しい表情のままつぶやく白蓮が…立っている最後の一人、博麗霊夜へと向き直る。
「少なくともあんたらにはその資格がある、ってことじゃないかな。
…無論、霊夢もだろうけど、ね」
普段と変わらない、飄々とした笑顔で溜息をつく霊夜。
白蓮も、神綺も、今この場で起こっていること…そして、これから起ころうとしている事を理解する。
「どういう…事だッ!?」
震える脚…否、震える総身を叱咤しながら、立ちあがろうとする慧音が、真っ青な顔のままそれでも気丈に問う。
しかし、全身を走る根源の恐怖に耐えきれなくなり、崩れ落ちるその身体を支えながら白蓮が応える。
「応えられる方で結構ですが…この中で、魔理沙さんの話をご存知の方は、どれだけいるんでしょう?」
「魔理沙…だと?」
目を見開く慧音。
そのとき、彼女は今回のバトルの前、ハイ・ラガードの探索中だった魔理沙が突如姿を消したと言って、自分のところにもつぐみが来ていた事を思い出していた。
慧音はそのとき手が離せない状態だったが、その場に居合わせていた霊夢が「丁度いいから私が行く」と同行を承諾した時の事を。
その後、慧音が見たのは、全身に酷い怪我を負い、永遠亭へと搬送される魔理沙の姿。
戻ってきた霊夢は何も答えず、かごめ達に聞いても詳しいことは一切語られることなく、何も分からずじまいだったのだが…いや。
「本当…なのか。
魔理沙が……かごめと戦ったというのはっ……!」
「紛れもない事実よ。私も、その様子を見ていたもの…式神からの中継で、だけどね。
けど…結果的に敗れたとはいえ、魔理沙はかごめちゃんの腕一本を道連れにした。
大金星なんてどころの話ではない」
「あれは『真竜の戦い』だって、射命丸がそう言ってたって、霊夢が言ってたね。
余乗エネルギーが魔理沙の側へ襲いかかる瞬間、霊夢は結界術でその動きを止め…そして、失われた腕を生成するエネルギーの代わりにして、かごめの腕を再生させたって言ってた。
なんでそんなことしたんだって聞いたら…アイツなんて言ったと思う?」
見上げる慧音の視線の先で、霊夜は何処か嬉しそうに、にっと笑って言葉を続けた。
「姉さんが認めたあのひとと…そのベストな状態で、今の私がどれだけ通用するのか見てみたくなったって。
それに幻想郷を作るきっかけになった妖怪が、一体どんな奴かを知りたいから…だったら、話をするより戦ってみたほうが一番よく解る、だってさ」
慧音は言葉を喪う。
無謀かつ無法。
一瞬その言葉が、脳裏を過る。
「メチャクチャな理論だと思います。
けれど…今なら、少しわかる気がします。
かごめさんが命蓮寺に来られると、いつも一輪やムラサ達がアイサツ代わりに挑みかかるんですけどね…あの子達に、彼女の事が嫌いだからそうしてるのか、と一度説教をしたこともあるのですが…」
白蓮は困ったように笑う。
「あの子達が隠れてお酒を飲んでる事は知ってましたからね。
こっそり、聞き耳を立てた事があったんです。
言ってたんですよ…なんか、ああいう喧嘩友達ぐらい、居てくれれば退屈しないよねって」
同じような表情で頷く神綺と霊夜。
そのとき、まだ腰から下の力が入らないままなのだろうか、何処か不貞腐れた表情で、吊られた猫のような恰好のままアリスが呟く。
「ったく…霊夢今まであんなアツいというか、喧嘩馬鹿じゃなかったと思ったんだけどな。
あの時やっぱり、強引にでも止めさせて「継承の儀」に挑ませなかった方が、それまでの霊夢らしさを喪わないでよかったのかしら」
「あら。
アリスは今の霊夢の事、嫌いになったのかしら?」
何処か悪戯っぽい表情で神綺が問う。
アリスはそのされるがままの恰好のまま「違うわ」と頭を振る。
「ちょっと、面食らっただけよ。
それよりお母様、ちょっとこの格好のままなのはなんか腹立つし、悪いけど一度下してくれない?
もー素直に認めちゃうわ、多分今の私より霊夢や魔理沙の方がずっと強いって。
私らしくないのは承知だけど」
「あらあら。
さて、それじゃあどうしますかね。
予備の式神飛ばしとく?
あの行方、どうなってるか気になるじゃない?」
娘をゆっくりとお嬢様座りにさせて解放すると、神綺は懐から式符を一枚取り出す。
その様子に、慧音はナズーリンと視線を合わせ…そして、同じように溜息をついて頷き合う。
観戦を決め込むことを決めた霊夜、白蓮もまた、その場へ腰をおろした。
相変わらず足に力が入らないままだったが、平静を取り戻したナズーリンはメリーの肩を叩く。
「メリー、大丈夫か?」
「あ……あ、うん、まだ大丈夫じゃない、かも」
「無理はしなくていい。
私も、怖くてこれ以上立てそうにないよ…少し、手を貸してくれ」
「うん」
ナズーリンは震えの残る足をゆっくりと崩し、メリーとお互い支え合うようにしてゆっくりとその場に腰かける。
そして…式神がその戦場の様子を映し出す。
気流の如く渦巻く魔力と妖気の渦の中で、果敢にも幻想界最強の吸血鬼へ挑む霊夢の姿が大写しになる。
「見届けましょう。
博麗霊夢が…どれだけあの怪物に立ち向かえるかを」