符の五


石の洞窟

早苗「ここがその洞窟…ですか?」
諏訪子「うん。中には結構珍しい石が転がってるから、石コレクターは多少危険を冒してでもここに来るらしいよ」
早苗「石…ですか」
諏訪子「石の中には特定のポケモンを進化させる力を持ったものもあるよ。
   まぁ、ここにはそんな大したものはないけどね。
   あるいは、もう回収し尽くされたか」

早苗「ところで諏訪子様、現状では地下階は進みにくいと仰ってましたが…どういうことですか?」
諏訪子「んー?
   そうだねぇ、これは口で説明するより実際見たほうが早いな。ついておいで」


石の洞窟地下一階

早苗「大変です諏訪子様!
  目を閉じても瞑っても真っ暗です!!><」

諏訪子「あんた何処の半霊庭師だ」
早苗「で、でも、こんなので一体どうやって先に進むと…。
  他のRPGにはこんなのなかったですよ!?これなんて夜雀の仕業ですか!?><
諏訪子「あーだからこの街に夜雀がいたのか。偶然とはいえ何という…。
   この洞窟はねー…フラッシュっていう秘伝技がないと、暗くて道がよく見えないのさ。
   フラッシュの秘伝マシンは洞窟の入り口でもらえたんだけど…誰も入口にいないトコみると、どうせムロジムのバッジ必要だから鬼が持ってるかも…って早苗何処いったよ!?( ̄□ ̄;)」

早苗「諏訪子様ー!こうやって手で岩肌を伝えば、多分先に行けますよー!!」
諏訪子「ちょww善光寺の地下じゃあるまいし何やってんのさwwwwww
   …まぁいいか。ここ基本的には一本道だから、実は行って行けないこともないしね」


うんちく:善光寺の地下
本堂の阿弥陀如来像の真下あたりにある「極楽浄土の鍵」を手探りで探すのが体験できる「戒壇巡り」のこと。
入場料は500円で、大体本堂あたりに人の行列ができている理由はこれである。
まぁ守矢三柱の元ネタは長野県にあるので…。


石の洞窟 地下二階

早苗「なんかさっきからポケモンが近くにいるみたいだけど暗くて全然わからないです〜><」
諏訪子「そらそうだ。本来はフラッシュが必要な、一寸先も見えぬ真っ暗闇なんだから。
   ミズゴロウっていうか…ヌマクローの感知能力がなきゃとてもうまくはいかんよ」
早苗「そう言えばミズゴロウの頭のヒレは、どんなに小さな空気の振動でも感知できるほど精密なレーダー機能を持ってるんでしたっけ」
諏訪子「ヌマクローでもできるかなーとか思ったら案外あっさりできたけど」



原作にそのような設定はありません^^;
ミズゴロウの頭のヒレのレーダーといえば、ポケスペでもルビーがその恩恵にあずかってましたね。



石の洞窟 一階

早苗「あらら…また入口に戻ってきてしまったんでしょうか?」
諏訪子「んや、入口は向こう。
   石の洞窟の最深部は、実は地下階からぐるっと回り込んで一階に戻って来ないといけないんだ。
   本当はムロジム攻略後に来るべき場所なんだけど…」


??「まったくですわ。
  大人しそうな顔をして、意外にむちゃくちゃなことをしますのね」


♪BGM 妖々跋扈 〜 Who done it!♪


諏訪子「あんた…やっぱりここにいたんだな、紫」
紫「まぁ…常識外れの破天荒な行動こそ、幻想郷の巫女らしいといえばらしいといえますわね。
 霊夢が同じ境遇なら、このくらいのことは余裕でしでかしたでしょうけど」
諏訪子「まーゲームの進行上、可能であればここへ先にきてしまっても一応イベントは進むからな。
   出来りゃフラッシュは技スロットの無駄だから使いたくないってのも本音だけど」
早苗「どういうことです?」
諏訪子「ポケモンの技は4つしか覚えられない。
   4つ目以上の技は、覚えさせるためにスロットから不要な技を一つ選んで忘れさせなきゃならないの。
   しかし、その手順では秘伝技を忘れさせることはできないんだ」
紫「ついでに言うと、フラッシュの命中率は70%で効果も命中率ダウンのみ。
 あまり覚えさせたい技ではありませんわね」

諏訪子「…あんた何処で勉強したよ?」
紫「うふふ。冬眠の中途で目が覚めてしまった時の暇つぶしにエメラルドを軽く攻略しましたから^^
 実は今プラチナを進行中でしたの」
諏訪子「( ̄□ ̄;)プラチナですとー!?
   …ね、それ私にもどうにかして工面できない?
   神奈子の馬鹿、よりによってDS買う前に神社移転させたから、買ってなかったんだよー><
早苗「ちょ…そんな取引しないでっていうかあれからしばらく怒ってた理由それなんですかー!?( ̄□ ̄;)」
紫「そうですわね…この異変の間に、私を楽しませてくれれば考えましょう。
 実を言うと、私も交換や対戦ができる相手が欲しかったですし^^」
早苗「貴女もそれでいいんですか…」


早苗「というか、その異変のことですが…もしや」
紫「ええ。まだ、仮説に過ぎませんが…解ったことだけでもお伝えするつもりでしたよ。
 けれど…本来はムロジムにいる私の友人にテストをしてもらって、それからの予定でした。
 それをこなせぬ様であれば、まだ、力不足と言わざるを得ない」
諏訪子「…やっぱり、先にジムを制覇してこいってか?」
紫「やはりこういうものは手順を踏んでいただかなければ」

??「ふん、誰よりも常識外れのハチャメチャな状態を好む癖に、よく言うよ!」

♪BGM 砕月♪

早苗「…あなたは!」
紫「…あら萃香、ジムのお役目はどうしましたの?」
萃香「役目も減ったくれもあるかい。
  あたしゃてっきり、この子たちが真っ先にジムに来るだろうと身構えてたら、洞窟の方行っちゃうんだもん。
  第一、この島のジムは挑戦者もめったに来なくてヒマなんだ。
  ここのポケモンも、カイリキーかハリテヤマくらいじゃないとあたしの暇つぶしにすら付き合えないし」
早苗「カイリキーにハリテヤマ…?」
諏訪子「どっちもトップクラスに強い格闘ポケモンだよ…。
   つかまさか、そんな化け物みたいなポケモンと、こんな序盤で勝負させるつもりだったのかあんたは」
紫「滅相もない。あくまで彼らは、萃香の暇つぶし相手の為に連れてきただけですわ。
 もちろん彼女にも、現在のあなた方のレベルに見合ったポケモンを使用するように頼んでありますから」
萃香「勝負は実力伯仲していたほうが面白いだろう?そういうこった」
諏訪子「うん。私、鬼のそういうところって好きだよ。
   ってことは何かい?流れ的にはここでジム戦をやれってことでいいのかな?」
紫「そうですわね…。
 ムロジムの仕掛けも、この洞窟の地下階と似たようなもの。
 そこを超えてきたというのであれば、十二分にリーダーとの対戦資格を得たと見做してもよいでしょう」
萃香「やっと許しが出たか!!^^
諏訪子「封印がとけられた!!^^

早苗「あー…その、えっと」
紫「さあトレーナーさん、準備はよろしいかしら?」
早苗「は、はぁ。それでは、お願いします」
萃香「おーっし、行くぞー!^^」



伊吹 萃香が粘着してきた!


♪BGM 華のさかづき大江山♪


萃香「行きな、ワンリキー!」

早苗「あれは…?」
諏訪子「さっき言ったカイリキーの、種になるポケモンだ。
   ワンリキーはレベル28でゴーリキーに進化するけど、そこからさらに通信交換することでカイリキーに進化する。
   気をつけな、あの見かけ以上に攻撃力が高いポケモンだよ!」
早苗「そうですか…ならば行って、ヌマクロー!」

紫(ふむ…この短期間で、随分良い鍛え方をしてますね。
  恐らくは手慣れている洩矢諏訪子のサポートもあってのことと存じますが…。
  しかし、あれはやはり)

萃香「気合入れてかかりな!“からてチョップ”だ!」

ワンリキーの からてチョップ!
きゅうしょに あたった!

諏訪子「ひゃああ!?」
早苗「す、諏訪子様!」

諏訪子(くそー…あの秋静葉と戦った時にも思ったけど…やはりだんだん、私の思い通りの動きができなくなってきている…。
    元々ヌマクローの系統は、パワーとタフネスに優れるけどスピードに難がある。
    …参ったなぁ…)

萃香「どうした山の神!もう降参かい!?」
諏訪子「くっ…まだまだ…!」
早苗「諏訪子様!ご無理をなさらないでください!
  この場は私が、トレーナーとして指示を出します!!
  だから…だから私を信じてください!!」
諏訪子「…!」

紫(…ふむ…!)

諏訪子「…そうだね…ならば私はアドバイザーに徹する!
   後はあんたに任せるよ、早苗!」
早苗「仰せのままに!ヌマクロー、回り込んでマッドショット!」
萃香「( ̄□ ̄;)おおっ!?」


あいての ワンリキーは たおれた


萃香「(…断然ポケモンの動きが良くなったぞ…そうこなくっちゃな!
  やるじゃないか!こいつを倒せばあんたの勝ちってことにしておいてやるよ!
  行きな、マクノシタ!」

諏訪子「今度はハリテヤマの種ポケモンだ!
   ワンリキーよりスピードはないけど、その代わりかなりタフなポケモンだよ!」
早苗「そうですか…ならばこの子で一気に決める!
  行け、アゲハント!!」

紫(あれは!)

萃香「ん〜?なんだい随分ひょろそうなのが出てきたじゃんか…力ずくでねじ伏せてやるよ!
  マクノシタ、突っ張りで壁に叩きつけてやれ!」
紫「いけない!そいつは拙いわよ萃香!!」
早苗「もう手遅れです…吹き荒べ、守矢の神の嵐よ!
  アゲハント、カウンターで風起こし!」


ごおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!


こうかは ばつぐんだ!
あいての マクノシタは ふっとばされた!!


萃香「うおおおおなんじゃこりゃああああああああ!!( ̄□ ̄;)
紫「ちょwwwwwwこれはないwwwwwwwwww」



萃香「…いや〜見事見事!まさかあんなに威力のある攻撃だったとは^^」
紫「確かに…虫・飛行はともに、格闘技のダメージを軽減するタイプ。
 これも貴女の知恵ですか、諏訪子さん?」
諏訪子「…んや、アゲハントっていうか、ケムッソを育てようって言い出したのは早苗なんだ。
   バタフリーの例もあるし、私はむしろ使えないかと思ってたよ。
   まー、アゲハントとドクケイル、どっちに進化しても結果は変わらんだろうけど」
紫「…けれども、アゲハントの方が彼女には似合いでしょう。
 ケムッソがアゲハントに進化したのも、そういう運命だったのかも知れません」

早苗「というか…どういうことか今一つ掴めないんですが…^^;
  ケムッソが別のポケモンに進化する可能性もあった、ってことなんですか?」
紫「あなたそれを知らずに育てたの!?( ̄□ ̄;)
諏訪子「あーそのへんは勘弁してやってくれ。
   この子、ポケモン自体初めてだし、私も基本的なことしか教えてなかったからさ」

諏訪子「ポケモンの一部には、条件次第で別の進化を遂げるモノがたまにいるんだ。
   といっても、元々イーブイしかいなかったんだけど…第二世代でバルキー、第三世代環境からケムッソがそれに加わったんだ。
   まぁ、イーブイもバルキーもこの地方にいないポケモンだけどね」
早苗「条件次第…ですか」
諏訪子「うん。
   だけどイーブイとバルキーについては分岐条件決まってるけど、ケムッソは完全ランダムなんだ。
   レベル5以上になってカラサリスとマユルド、いずれかに進化する」
紫「更に言うと、個体ごとにランダムだから、その後進化キャンセルしたりソフトリセットでやり直しても、そのケムッソは決まったほうにしか進化しないわ」
早苗「はあ…仮にそのマユルドになって、ドクケイルというポケモンに進化したらどうなるんです?」
諏訪子「ドクケイルは虫・毒タイプで、エスパータイプの技をよく覚えるよ。
   あと攻撃関連よりも防御関連の能力が伸びやすいかな。
   けど…アゲハントは蝶でドクケイルは蛾だから、どちらかというとドクケイルはビジュアル的に受け入れない人多いかもねぇ」
早苗「蛾…ですか^^;」
紫「蛾にも山繭、大水青、錦大燕と言った美しい種もいるし、蚕のように人間の役に立つものも多いですが…まぁ、幼虫時代に植樹や農作物を荒らしたり、毒性のある鱗粉を撒き散らす種も多く、何より地味な色で高速で飛び回る姿はあまり受けの良いものではないですね」
萃香「紫の弾幕はまさにそれだな。
  “二重黒死蝶”じゃなくて“二重黒死蛾”に改名したらどうだい?^^」
紫「煩いですわねこの飲兵衛は(#^ω^)」


諏訪子「まー与太話はそこまでにしとこか。
   狐を通して私達を呼びつけ、まして此処で早苗の能力を見たうえで肝心なことはだんまり、ってことはないだろう?」
紫「確かに。彼女の能力はしかとこの目で確かめさせていただきましたわ。
 …いいでしょう。約束通り、私が知り得たことをお話します」


♪BGM 日常坐臥♪

紫「時にあなた方は、この異変の何処までをご理解できましたか?」
早苗「ええと…諏訪子様のお話では、何らかの力が私達と幻想郷の縁を断ち、そのために帰れないとのことでしたが」
紫「…そうですね。概ねその通りです。
 そして、今は幻想郷の地縁によって存在出来る、これに巻き込まれた幾柱かの神格の存在にも、影響が出始めています。
 現在のところ…秋姉妹と厄神・鍵山雛には何故かそれほど大きな影響は出ていないようですが…恐らく、元来の神格が高ければ高いほど影響を強く受けるのでしょう。
 四季様と諏訪子さんに関しては、この世界のポケモンを依代とすることで、とりあえず消滅の危機は免れましたが…」
諏訪子「…それじゃ…神奈子は?」
紫「信じられぬことですが…彼女は冗談でも何でもなく気合で、自身の存在を維持しているようですね。
 元々、彼女は由緒正しき天津神の一柱。
 力は弱くなったといえど、ここで消えてしまうのはプライドが許さぬということか…それとも」
諏訪子「…まさか…私の後始末の為に…?」
紫「…ええ。彼女も恐らく、自身の変化から、この異変のことに気が付いているはず。
 何事もない様にふるまって見せたというなら…貴女達に心配をかけたくなかったのでしょう」

早苗「…私は…私は巫女失格です…。
  …そんなことも、私は知ることができなかったのですから…」
紫「致し方ないことです。
 貴女は巫女である以前に現人神でもあった。
 あなたの神の力は既に尽きて…ただの人間となっているのですから」
早苗「でも!」
紫「それに…あなたは彼女らのわずかな変化を、人としてきちんと感じ取れていたのではないですか?
 だから本当はあなたも、彼女らの心遣いを無にせぬよう、知らぬふりをして過ごしていたはず。
 それは、まぎれもなく貴女方の間に確かな絆があるからでしょう」

紫「話はだいぶ脱線しましたが…この世界の三柱の神のうち、海神カイオーガの封印に影響が出始めている。
 悪しき者が海神の眠りを妨げようとしていることで…この世界の自浄作用が働いたのです。
 それゆえ…私ですらどうにもできないような神の結界により、幻想郷との繋がりが断たれてしまった」
諏訪子「…アクア団の仕業か」
紫「仰る通り。
 しかも…私達が紛れ込んだことで、別の並行世界に存在した一部の人物も巻き込まれている。
 かつて私利私欲の為にカイオーガの封印を解き放とうとした男も、そのひとり」
萃香「つーかさー、解ってんならさっさとそいつをぶちのめしに行けばいいじゃんって提案はしたんだけどねぇ」
紫「それでは駄目なのですよ。
 どういう理屈であるか知りませんが…その男には…何故か私の力が通用しなかった」
萃香「会ったのかよ!何であたしを誘わないのさ!!」
紫「…多分、誰が当たっても無駄でしょう。
 私も隙を見て逃げるので手一杯でした。
 私自身の力も、日を追うごとに小さくなってきているせいもあるでしょうが…それを差し引いても、あの男の力は常軌を逸している」
萃香「力が弱まったって…どのくらいよ」
紫「最初は、無理矢理大人数をこの世界へ送り込んだ反動だと思ったけど…。
 今の私には精々境界操作も一日に数回が限度で、精々空間移動と、ある存在を別の存在に融合させるって程度が関の山。
 妖怪としての肉体は健在ではあるけど、私はあなたや風見幽香のような武闘派ではないし、精々普通の人間よりは死ににくい程度よ」

諏訪子「アクア団の総帥…アオギリか。
   確かにトレーナーとしての腕は確かだが…普通の人間のはず」
早苗「でも、神の力を得た者が想像以上の力を手にすることもあるはずです。
  例えば…地霊殿の霊烏路空」
諏訪子「確かにな…あれは馬鹿だが、制御するにもだいぶ時間がかかったからな。
   まして私達は今、神の力を失っている。
   となれば…私らの目的は、アオギリがカイオーガを目覚めさせる前に、捕獲するなりして再封印しなきゃならんってことか」
紫「その方法は…私達が知るのとほぼ同じ。
 カイオーガを鎮める藍色の玉で鎮静化させれば、相手も神の一柱、きっと我々の言葉に耳を貸してくれるはず。
 時間はそれほど余裕がなくもないでしょうが…神奈子さんについては、ひと月より先は保証できかねます」
諏訪子「一カ月か…」

紫「私はこれから…独自の方法でアクア団の動き止めるべく動きましょう。
 力を失っても、私にはまだこの小賢しい頭という武器は残っていますから」
萃香「お〜?私は〜?」
紫「…貴女が絡むとややこしいことになりかねませんし…もうしばらくジムの仕事をしていなさいな」
萃香「ちぇー。
  じゃあせめてあんたが乗っ取った会社から酒送ってくれよ。
  ここ、離れ小島だし定期便の分じゃ呑み足りないしさぁ
諏訪子「あんたひとりでどんだけ飲んでるのさ!( ̄□ ̄;)
紫「というか、あなた酒虫捕まえて入れてたあの瓢箪はどうしたの?
 アレがあれば、わざわざ定期便のお酒なんて必要ないでしょうに」
萃香「あー、それなんだけどさー。
  どーもこっちに飛ばされた時、あたしたまたま博麗神社にいたんだけど…そのとき居間に置いたままになってると思うんだわ。
  紫の話じゃ、霊夢と魔理沙はいないんだろ?
  霊夢はともかく、魔理沙のアホは放っておくと何でもかんでも手前のモノにして返さんからな…
諏訪子「ご愁傷様、だな。
   まーうちは魔理沙の野郎が侵入できないように、敷地内に結界張ってきたから」
萃香「霊夢はズボラだからなー…河童と天狗には嫌がられるだろうけど、今度から山の神社に出入りしよっかな」
紫「…仕方ないわねぇ…確かデボンで酒精を作るツボツボの開発してたと思うし、その試作世代送ろうかしら。
 いくらなんでもこれ以上ムロを酒不足にはできないわ」
諏訪子「何作ってんだよデボン…」


萃香「…っと、忘れるトコだった。
  一応、あたしの取り決めとはいえあんたが勝った証だ、受け取りな!」

ナックルバッジと技マシン8、秘伝マシン5を手に入れた!

早苗「これでふたつめ…!」
萃香「これでフラッシュがフィールド上で使えるようにはなるけど…それ抜きで此処に来たんだったらいらないかね?^^;」
諏訪子「まー…バッジなきゃ話は進まんからな。ありがたく頂戴しとくよ」



ムロタウン・桟橋

小町「おや、思ったより早かったねぇ。
  それじゃあ、次はカイナシティでいいんだな」
早苗「ええ…って今思ったんですけど、小町さん船舶免許は」
小町「あたいは三途の川の一級死神だからバトルも強いし渡し船も免許取らないで乗る
映姫「威張れることですか!!
  けど、そもそも皆ポケモンで渡っているし、念のためトウカで聞いてみたらそう言うものは存在しないようです。
  そう言うことであれば良いかと思って白と判断しましたが」
諏訪子「それでいいのかよオイ^^;」
小町「さぁ、無駄話はそこまででいいだろ。
  どのくらい猶予があるかは解らんが、善は急げ、じゃないのかい?」
早苗「そうですね…それじゃ、お願いします!」



(続く)