符のH


シダケ コンテスト会場


文「どうも皆さん、毎度御馴染清く正しい射命丸です!
 今回、我々レポーターは新たなポケモンコーディネーターを発掘すべく、ここシダケのノーマルランク会場に…って、あややややっ!?( ̄□ ̄;)

諏訪子「…何やってんだよパパラッチ天狗…('A`)」
文「そ、それはこちらのセリフですよ!
 しかもまた、紅魔館の皆様と守矢神社の面々とか珍しい取り合わせで」
パチュリー「私達はあくまで早苗の付添。
     この子は、スーパーランクやハイパーランクでも渡り合えるくせに、ノーマルランクで弱い者いじめしてるアワレでヒキョウな兎詐欺と狡猾騒霊を懲らしめに来たの」
美鈴「まぁ…今日の部は終わったし、明日行われる公認コンテストの受け付けにだけ来たんですけどね^^;」
文「あやっ、それはまた興味深いお話ですねー。
 これは面白いコーナーになりそうな予感です!!
 明日の主役はあなたで決定です!今私が決めました!拒否権は一切ナシですよー!!
 さあ、これから大会に参加するに当たって意気込みを何か!!」
早苗「え?え?一体何がどうなって」
諏訪子「まぁ待て天狗。自己紹介とか出場ポケモンとかの紹介が先だろうよ(ニヤニヤ)」
文「おお、私としたことがこれはうっかり」
早苗「あのー…^^;」


てゐ「おーおー…さっきから聞いてれば人聞きの悪いことを大声で言ってくれるわねぇ…」
リリカ「まったくだわ。私達は捕まえたばかりの未出場ポケモンだけを使って、ルールに従って参加してるのにね〜」


♪BGM 明治十七年の上海アリス♪


パチュリー「出やがったわね…兎詐欺に狡猾騒霊。
     あんた達のやってるのは、ネット対戦の低層スタートと一緒。
     システム上可能だからと言っても、それはモラルの欠片もないヒキョウでアワレな汚い忍者がやることだわ」
てゐ「それはシステムが悪いんでしょ〜?
リリカ「世の中すべて知略よ知略。引っかかったほうが悪いのよ」
諏訪子「ふん、小賢しい程度のガキの悪知恵程度を知略とはおこがましいわ。
   今から存分に本当の“賢”をあんた達に思い知らせてやるわ…うちの早苗がね!!!
早苗「そこまで煽っておいて私に丸投げですかああああああああああ!!?( ̄□ ̄;)
てゐ「上等ウサ…明日のコンテストで私達の腕前に吠え面かかせてやるウサ!」
リリカ「それであんたが負けたら、これからずっと、うちの楽団の小間使いとしてこき使ってやるからね!」
てゐ「そっちのカエルは私の代わりに竹林案内をするウサ」
諏訪子「おお上等だ小虫ども。
   その代わりお前らが負けたら、この世界にいる間その天狗の召使としてこき使われろ。
   当然、コンテストの今後一切の参加もなしだ」
文「おおそれは実においしいですな。これは是非早苗殿には頑張っていただかないと」
てゐ「いいウサ。負けるわきゃねーウサ」
リリカ「今からセット設営の勉強でもしておくことね!」
早苗「だから勝手に話を進めないでくださああああああああああああああい!!><



翌日
シダケ コンテスト会場控室

早苗「うう〜…」
諏訪子「なんだいなんだい、これからあいつらをぎゃふんと言わせてやらにゃならんのに、そんな景気の悪いことでどうするよ?」
早苗「どうしたもこうしたもありませんよ!!><
  コンテストに出るはいいけど、勝手に取り返しもつかない賭けなんかして!
  負けても私、責任はとれませんよっ!!」
諏訪子「…んまー…確かにエキサイトしすぎたのは謝るけどさー。
   でも、やる前から負けることばかり考えてちゃダメじゃないか」
早苗「そんなこと言ったって〜…諏訪子様もこの件に関しては全くの初心者には変わらないでしょう?
  そんなんじゃどう頑張っても…」

♪BGM 夢の跡(Kanonより)♪

諏訪子「…早苗…あんた、何時まで私をアテにしてるのさ?」
早苗「え…?」

諏訪子「確かに今回の元凶は私だ。
   けどさ、あんたは私や神奈子のために、この異変を自分で解決するって言ったじゃないか。
   それに…萃香と戦った時、あんたは“自分に任せろ”と…そう言ってくれただろう…?」
早苗「それは…」
諏訪子「だから私は、それからは余計な手出ししないで、アドバイスを与える程度にとどめていたつもりだ。
   けど、そのクセあんたは何処か私をアテにしている。
   こんなこと言えた義理じゃないけど…いい加減、自分の力だけでどうにかして見せてよ…」


早苗「…諏訪子様…」

文「おやおや…どうやらとり込んでおったご様子で」
早苗「…文さん」
文「私も偶然通りかかったのですが…どうも立ち聞きをした格好になってしまって申し訳ない。
 申し訳ないついでに、私からも一言よろしいですかね?」

文「実を申せば…私も、今回の件については聞き及んでます。
 ここでの私のスポンサーはボーダー商事、正確に言えば乗っ取られる前のデボンが出資していたホウエンTVですからね。
 情報集めを兼ねて、私と椛は紫殿の指示でホウエン中を駆けずり回っていたのですよ」

文「彼女も彼女で、今回の件を重く受け止め、非常に後悔しておられるようなのは解ります。
 …けれども、その一方で…あなたがこの異変を解決することで、幻想郷の異変解決者である巫女としての成長も、望まれているのではないでしょうかね」

文「勝手な言い分かも知れませぬが…本来“神”とは、人間を庇護し加護をもたらす者であるとともに、試練を与える者。
 貴女の成長を常に見守り続けた彼女が、あなたが新たな世界で生きていくに当たり、必要な力を得て欲しいと願って試練を課した…そう言う解釈もできるのではないか、と、私は思うのですよ」

文「…おっと、少し御喋りが過ぎましたかな。
 博麗の巫女と違い、貴女は真面目過ぎる故…色々思い悩み迷うこともあるでしょう。
 我々妖怪と違い、人間の命は短い。故に、霊夢さんみたく時には後先も考えず流れに身を任せてみるのも一興ですよ」
早苗「…そう、ですよね。
  私、少し思い違いしてたみたいです。
  …ここであの子たちを懲らしめることができなくて…守矢の巫女は務まらないです!」
文「ふふ…良い演技、期待しておりますよ」


早苗「…ありがとうございます、文さん」


文「…貴女も、何時までも起こったことにくよくよしないことです。
 泣く子も黙らせる祟神の王の名が泣きますぞ?」
諏訪子「…ふん…私よりもずっとヒヨっ子の天狗に慰められるようじゃ、ね。
   けど…一応礼は言っておくよ。
   ありがとう。少し、気が楽になった」
文「礼には及びませんよ、只の御節介ですから。
 さて、私は中継の用意をする系の仕事があります故、これにて」



コンテスト会場観客席

パチュリー「あら諏訪子、早苗の様子を見に行ったにしてはずいぶん遅かったわね」
諏訪子「あー…済まない。色々あってね。
   ところで、コンテストはどうなった?」
美鈴「丁度良かったですよー。
  どうやら本日のファイナリストが出そろったみたいですー」
パチュリー「どうやら早苗は無事、生き残れたようね…まぁあのヒキョウ者二人も当然に…って」


チルノ「ふふん!この天才のあたいが出た以上、こんなコンテストなんて楽勝の圧勝ね!!」


♪BGM チルミルチルノ♪


諏訪子「…おい、お前らには何か見えるか?
美鈴「み、見えません^^;」
パチュリー「誰かいるの?」
大妖精「ごめんなさい本ッ当にごめんなさい!!!><;;;;;」


ルナサ「あの愚妹を連れ戻しに来たはいいけど…なんだか非常にHな空気ね…」
メルラン「うはwwwww馬鹿の代名詞が賢さコンテストとかwwwwwwww世紀末的なジョークktkrwwwwwwwwww」

藍「…だが時として、ああいう奴が番狂わせを起こすから世の中って怖いんだ」
橙「そういうものでしょうか…」
勇儀「工事もひと段落ついたから暇つぶしに来たはいいが…なかなか面白い事になってるじゃないか^^」

輝夜「ギャワー!!wwwwwwwwwwwwww
  あのHが賢さコンテストとかないわー!!!wwwwwwwwwwwww m9(^д^)

鈴仙「…どうします師匠?今すぐあの馬鹿てゐを舞台から引きずり下ろしてもいいのですが」
永琳「あらあらこれはこれは^^
  あのてゐが氷精に負けるとなれば私たちにとっては神の贈物だけど、あの子にとっては地獄の宴ね^^^
鈴仙(うわあこの笑顔…絶対何か仕組んだな…)


チルノ「あはははははー!
   どいつもこいつもあたいの天才ぶりに恐れおののけー!!」



早苗(な…なんだかなぁ^^;)
リリカ(なんだろう…物凄く妬ましいシチュエーションなのに、アレに対抗したら駄目な気がする…
てゐ(何この正体不明の敗北感…



文「どーもレポーターの射命丸です!
 只今ノーマルコンテスト賢さ部門の第一次審査の模様をお伝えしています!
 (椛、カメラ合わせて!)」
椛「(了解です文様!カメラ位置おっけーですっ!!^^)」
文「(*´Д`*)b」


文「…っと、先ずはエントリーNo1、因幡選手のキノココです!
 ラブリーさをにじませた丸っこいフォルムの、シックな色合いのボディに何処か知性を滲ませたつぶらな瞳が印象的ですねー。
 愛らしさの中に悪賢さを秘める、まさにペットは飼い主に似るを体現しているかのよう!
てゐ「…大きなお世話ウサ」


文「続きましてエントリーNo2、リリカ選手のツチニン!
 何も考えていなさそうな大きな目、それでも何か深謀遠慮を秘めていそうなそんな表情が知性というか狡猾さを感じさせます!
 これも飼い主の薫陶の賜物か!?」
リリカ「何て言い草しやがるよこいつ…(´Д`)」


文「こちらは…今回初登場、しかもデビュー戦においていきなりのファイナリスト進出を果たした東風谷選手のクサイハナ!
 本来のクサイハナといえば、どことなく閉まらぬ口がユーモラスなポケモンだが…おお、このクサイハナはきりっと口元を閉じ、どこか奥ゆかしい知性の香りがするぞー!?

観客「おおー!!」


美鈴「すごいです!一般審査員の感触は上々ですよ!」
パチュリー「やはりね…あいつら完全に油断して、ポケモンそのもののコンディションが甘いの持ってきたわね。
     これなら、一次審査はほぼもらったようなものだわ」

てゐ(ちいっ!この短時間でよくもここまで…!)
リリカ(ふ、ふんだ!コンテストは見てくれだけじゃないんだからね!!

早苗(…良かった…受けは結構いい感じだわ…美鈴さんに感謝しないと…って)


てゐ&リリカ&早苗「( ̄□ ̄;)」


文「おおーっと!!こちらも初参加デビュー戦というチルノ選手のタマザラシ!!
 何ということでしょう!毛並みの色艶もさることながら、爽やかさの中に知性を感じさせる白い牙の輝き!
 その表情、佇まいはまるで古の賢者のようー!!
チルノ「ふふん!この天才のあたいが面倒見たんだから、当然の結果よね!!」


パチパチパチ!!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!!



文「御覧ください!!チルノ選手のタマザラシに、観客のボルテージは早くも最高潮!!
 先の三選手とは比べ物にならぬその知性の輝きに、会場からは割れんばかりのチルノコールだああああああ!!
チルノ「えっへん!やっぱりあたいってば最強で天才ね!!」


諏訪子「…な、何このチルノ補正…チルノゼミナールって三国志だけじゃねーのかよ…?
美鈴「い、一体何が起こったのか私には何が何だか…」
パチュリー「…ず、頭痛がしてきたわ…。
     そもそもタマザラシなんて、習得技的には可愛さか美しさコンテスト向けのポケモンよ…。
     賢さカテゴリの技なんて4つしか覚えられないのに」



タマザラシが覚えることのできるうち、賢さにカテゴライズされるのは目覚めるパワー、岩石封じ、秘密の力、どくどくだけ。
目覚めるパワーは連続使用しても評価は変わらない技ですが、結局コンボで一気に稼げる技を覚えないので扱いにくくはあります。
もっともこんなポケモンを賢さコンテストで使ってくるCOMもいませんけど^^;


大妖精「( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!…はっ、わたしったらごめんなさい!!」
諏訪子「あ、いや、別に問題ないしいいよ…('A`)」


輝夜「( ゚д゚ )ポカーン
永琳「よっしゃ!つかみはおk!!」
鈴仙(つーかこの人本当に何をしたー!!?( ̄□ ̄;)


美鈴「こ、この後一応第二次審査が」
パチュリー「え、ええ。見てくれで駄目でもアピールで何とか…」
諏訪子「おい、やめろ馬鹿。
   それは早くも(チルノに)負けるフラグですね;;



-少女審査中-


てゐ「ええいこうなったらヤケだ!キノココ、せいちょう!」
リリカ「心の目よツチニン!こっちに注目を集めれば…!」

早苗「私も負けてられませんね…!
  クサイハナ、甘い香り!」

文「おーっと各選手、各々得意のコンボの体勢に入ったようだ!?
 審査員もどのポケモンを注目しようか迷っているぞー!?」
チルノ「でも最強のあたいとタマザラシにはかんけーねー!!><
   さあいけあたいのベストパートナー!!目覚めるパワー!!!


ばばーん!!


おおおおおおおおおおおおおおおおお!!


パチパチパチパチパチパチ!!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!



文「総てを受け切りなおも余裕を見せつけ満を持しての目覚めるパワーが決まったあああああああああ!!
 全観客の注目はチルノ選手のタマザラシに釘付けだあああああああああああ!!
チルノ「どんなもんだい!!」


てゐ「そんな…」
リリカ「馬鹿な…」
早苗「こ、これが幻想郷を変革するというHの力…


文「さあすべての選手のアピールタイムが終了しましたが…。
 もう既に評価は一次審査、二次審査共にチルノ選手のタマザラシが圧倒的!
 これがニコ動歴戦シリーズを震撼させた氷帝チルノの真の実力かああああああああああああ!!
大妖精「やったぁ!チルノちゃんすごーい!!^^」
チルノ「あっはっはっ!!ひざまづけ、こびろ、このあたいに!!!


( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!
( ゜∀゜)o彡°チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!チルノ!



てゐ&リリカ「onz」
早苗「いやこの場合って扱いはどうなるんですか…?」
文「あ、一応二位は早苗殿、あなたなのでとりあえずそこでonzになってる両名には勝ってますが」
早苗「…なんか釈然としませんが…まぁいいか^^;」



てゐ「…もういいです…あんなのに負けたらもうコンテストなんて出なくていいです…onz」
リリカ「…なんか生きててごめんあさい…;;」

諏訪子「自業自得とはいえ、流石に同情の念を禁じ得ないのは何故なんだろうな
永琳「あらあら…今回のが良い薬になってくれればいいんですけどねぇ^^;」
諏訪子「…っていうかそこの月の頭脳、あんた絶対何か仕込んだろ?」
永琳「これは人聞きの悪い。
  私はただ、ロメの実やドリの実をベースにしたポロックに特製の漢方薬を少し混ぜたのを与えただけよ?
  無論あの氷精には内緒で
パチュリー「それってドーピングというんじゃないかしら…?」
美鈴「でも永琳さんが一服盛ってもこの世界の人間が内容を解析できるとも思えませんし…バレることはない気もしますが^^;」
永琳「グレーゾーンなのは承知の上。
  私の目的はてゐをへこまして連れ帰ることだったからね」
文「ふむ…それではしばらく彼女を私や椛の下っ端でこき使っていいという賭けはどうしましょう?」
永琳「あら、そんな賭けをしてたの?
  だったら連れ帰らなくてもいいわ。今までの悪事の分、存分にこき使ってやっていいわよ?」
てゐ「…もうどうにでもしてください…('A`)」

ルナサ「…じゃあうちのも置いて行くわ…たまにはいい薬だし」
メルラン「あんた調子ぶっこき過ぎた結果だよ?www
    その天狗はそこの犬耳以外の人使いってか妖怪使い荒いからwwwwwww
    精々頑張ることねwwwwwwwwwwwwww」
リリカ「…うぐぅ;;」


諏訪子「一件落着…なのかな?」
早苗「ですかねぇ…^^;」

早苗「あ、あの…諏訪子様。
  その、私…申し訳ありませんでした」
諏訪子「ううん、それは私のセリフだよ。
   巻き込んでしまったのは私なのに…ごめんよ早苗」
早苗「そ、そんなこと…私だってこうして楽しませてもらってるんだから…。
  …そんな気楽な事を云っていちゃ、いけないとは思うんですけどね」

諏訪子「…さあ、先を急ごう。神奈子の奴をあまり待たせても、悪いからね」
早苗「は、はいっ!」



それより少し前 キンセツジム


♪BGM リーインカーネーション♪


衣玖「くっ…ライボルト、噛み砕くを…!」
ルーミア「…遅いッ!
    ドンメル、マグニチュード!!」


ドンメルのマグニチュード!
マグニチュード10!

効果は抜群だ!!


衣玖「…先制のツメ…そんな!」

ルーミア「約束だ…あんた達の知ってることを全部話して。
    喋るつもりがなければそれでいい。
    そもそも、あんたはともかく…そこのスキマの言うことなんか端から信用する気もないけど」
衣玖「…それに関しては同意ですよ。
  そこの賢者様は、真面目に話をしようとする者の話の腰を折ることを最も得意としている
紫「大きなお世話だわ。でも」
衣玖「ええ、約束ですからね…私の口からお話しましょう」


-少女説明中-


衣玖「…お話は以上です。
  俄かに信じがたいとは思いますが、これは興味本位で関わっていいような問題ではない。
  しかし…今のあなたにはその覚悟を問うまでもないでしょう」
ルーミア「…だったら…私がアクア団を倒す。
    そうすれば…皆帰れるんでしょう?
    早苗が、大好きな神様達と別れ別れにならなくて済むなら…」

衣玖「御待ちなさい。
  行くなら、これを持っていきなさい。
  何かの役には立つと思いますよ」

ルーミアはダイナモバッジと技マシン24を受け取った!

ルーミア「ありがとう、永江衣玖。
    それじゃあ…私は行くから」



紫「…これで…この異変の行く末はあらぬ方へ捻じ曲がるか…。
 あるいは、これも運命の一端であるのか」

衣玖「私は…手加減をしたつもりはなかった。
  とはいえ、あの子の力は…トレーナーとしてのセンスの高さは異常ですらある。
  …一体…何が起こっているというの…?」
紫「…当惑は、私も変わらないわ。
 けれど、あの子の後ろには大きな運命の流れを感じた。
 まるで…この世界そのものがあの子に味方したかのよう」

紫「…この世界には…何かある。
 幻想郷の者でも、力を失ったものがいれば、逆に力を増している者もいる。
 それどころか、今まで持っていた力を失った代わりに、新たなる力を得たものすらいる……あの子のように」

衣玖「…どちらへ?」
紫「早急に、詳しいことを調べる必要が出てきたわ。
 この世界の謎を…そこにこの異変を解くカギがあるかは、調べてみないと解らないわ」



(続く)