符の十二


フエンタウン・フエン温泉


♪BGM 地霊達の帰宅♪

諏訪子「…いや〜、やっぱり旅の疲れを取るには温泉が一番ねぇ♪」
静葉「…まったくもって同意…」

穣子「…炎・地面タイプで水にめちゃくちゃ弱い今の私を尻目に思い切り温泉を楽しむ様を見せつける姉と祟神がいた…。
  …パーティ解消したい
早苗「まぁまぁ^^;
  そういえば、皆さん一体どちらに行ってしまわれたのでしょう?」
穣子「そういえば、気づいたら雲の子散らすように全員いなくなってしまったわね。
  口ぶりからいえば、覚のペットもいるはずだったんだけど」

??「そいつについてはこの私から説明してやるとしますか」

穣子「げぇっ!あんたは土蜘蛛!
ヤマメ「随分な挨拶だね…えーっと…誰だあんた?^^
穣子「きぃぃぃぃーッ!!
  あんたもそのパターンか!!><」
早苗「落ち着いて落ち着いて穣子さん^^;
  というか、貴女はまたこんなところで何をやってるんですか?」
ヤマメ「私かい?
   私はここの薬局で漢方薬の調剤の手伝いをしてるのさ」
早苗「え…伝染病を振りまく貴女が、薬作り…?」
穣子「意外なことを意外な奴がやってるものね…普通そういうの、永遠亭の月の頭脳がやってるんじゃない?」
ヤマメ「甘く見てもらっては困るね。
   確かにアレ見たく、不老不死の薬なんて戯けたモノを作るなんて無理だけど…病を操る者は、病を制するモノの知識にだって通じてるということで何処もおかしくはないでしょ?」
穣子「まぁ…理屈は解るけど」

ヤマメ「それよりも、話を本題に戻そうか。
   この世界にもあの古明地の姉ほどじゃないけど、心を読む力を持った人間がいるらしくって。
   けど幻想郷ほどでなくてもやっぱ奇異の目で見られるし、あいつは普段は山奥の洞窟とか、一人で巡ってるみたいね。
   偶に戻って来ては、ジムを管理する火車の様子を見に来てるよ」
諏訪子「へぇ、ここのジムリーダーはあのにゃーんか。
   私ゃてっきり、能力的に地獄鴉のほうだと思ったけど」
早苗「あら諏訪子様、もっとゆっくりなさってても宜しかったのに」
諏訪子「…なんか其処のドンメルからパルいオーラを感じたんでな…」
穣子「…(ぱるぱるぱるぱる…)」
ヤマメ「……よく考えてみなよ。
   力をやったあんたなら、アレがどういう奴だかわかるでしょ?」
諏訪子「……………………まぁ、あの馬鹿にジムリーダーが務まるとは思わんが」
ヤマメ「それにポケモンを扱うセンスだけで見れば、お燐のほうが優れてるよ。
   あの馬鹿鴉は単純労働はできるけど、誰かに指示を与えてどーとかっていう能力が完全に欠落してるしね」

ヤマメ「あーそうそう、うちの薬局のあれは苦いからポケモンには向かないけど、副業でフエン煎餅も焼いてるんだ。
   良かったら一つどうだい?
   あんたら如何にもトレーナーとそのポケモンたちって感じだし、これからあのジムに攻め入るなら状態異常解除に役立つよ〜?」
諏訪子「…いや、あんた絡むとなんか病気とかが…」
静葉「…ねぇ」
ヤマメ「あんたらも大概だねぇ…。
   逆に考えなよ、私は伝染病を操れる。
   操るということは、そいつを病気にすることも、させないことも可能なんだよ?
静葉「そーなのかー」
諏訪子「成程、そういうこともできるってまでは考え付かなかったな」
ヤマメ「そらそうだ。
   成り行きはどうであれ、この世界で生活するために、まさか人間達に迷惑をかけるわけにもいくまい。
   一見迷惑そうに見えるベトベターやドガースがトレーナーと仲良くしてるのを見れば、私らだって解るさ…パルスィ以外はな」
諏訪子「…橋姫か。あいつはどうした?一緒じゃなかったのか?」
ヤマメ「それなんだがねー…此処来てじきに、青い布を巻いた髭面のおっちゃんが、その能力を見込んで私の野望に協力しないか、とか言って来てさー。
   私とキスメは断ったんだけど…こともあろうにパルスィの野郎、この世界の人間達が妬ましいから協力する、とか言ってついていっちまったんだよ。
   今じゃ何処で何してることやら…」

諏訪子「青布に…髭面かよ…」
穣子「間違いなく、あのアクア団とかいう連中の親玉ね」
静葉「…思い返せば昨日の作戦、連中にとってはかなり重要なミッションであったはず。
  そこに、あれだけの力がある奴が居なかったのは不気味ね」
諏訪子「嫉妬心を操る力は強力だけど、使いどころが難しいからだろ。
   下手に扱って自分達が同士討ちを始めたら目も当てられないからね」

早苗「(ぼりぼり)…あら、これおいしいですねー。おひとつ下さいな^^」
ヤマメ「まいどありー♪御代はこの子にお願いねー」
キスメ「…(お捻り受けの箱を差し出す)」
諏訪子&秋姉妹「そこちょっと空気読めえええええええええええええええええええええ!!><


早苗「…というわけで、おせんべ買ったらおまけって言ってこんなものを頂きましたが」
静葉「見事な木炭と関心するけど何処もおかしくはないわね」
諏訪子「これをポケモンに持たせると、炎タイプの技の威力が10%アップするよ」

早苗&静葉&諏訪子「…(じーっ)」
穣子「…あー解ったわよ、どーせ私に持てっつーんでしょ。ふんだ><」

諏訪子「…とはいってもな、これから行くジムは炎技の威力を上げてもあまり意味はないんだ」
早苗「というと…炎に耐性のあるタイプは岩と水とドラゴンと…」
静葉「…炎タイプも炎技に強いわね」
諏訪子「それどころじゃない。
   このジムにはいないみたいだけど、中にはもらい火といって、炎技を受けてもダメージを一切受けず、挙句炎技の威力が上がる特性を持つポケモンもいる。
   まぁ、これは水と電気の似たような特性のほうがよりチートじみてるけど」
早苗「このジム…ということは、先ほどの皆様方のお話から、此処は炎タイプメインのジムですか?」
諏訪子「結局肝心なところはよく聞いてるねぇ…その通りだよ。
   炎技はその多くに、攻撃力ダウンとスリップダメージを併せ持つ火傷の状態異常を追加してくるから、実被害はかなりでかくなるよ」
静葉「まぁ…私(キレイハナ)はまったくもって相性悪いから、今回出番はなさそうね」
諏訪子「草、虫、氷、鋼タイプは問答無用で焼却されるからな。アゲハントも相性悪いよ。
   逆に私(ヌマクロー)と穣子(ドンメル)なんかは超有利だね。
   水、地面ともに炎タイプに大ダメージを与えられるし、炎タイプは火傷の異常にはならない」
穣子「ふふん、だったらここは私に任せてもらいましょうかね!
  ワケも解らないうちにこんな姿にされた鬱憤晴らしじゃー!!( ゚д゚ )

早苗「あのー…^^;」
諏訪子「…まあいいだろ、ドンメルのレベル上げもしてやらにゃ。
   ギャラドスは水タイプでもあるけど、今まったく水技使えないしね」


フエンジム

♪BGM 業火マントル♪

穣子「おらああああ!!挑戦者様の御成りじゃあああああああ!!」


早苗「うわあああいきなり思いっきり喧嘩売ってるー!!( ̄□ ̄;)」
諏訪子「うーん…確かに気持ちは解るけど、その時の手持ちって他はアゲハント、ゴルバット、ギャラドスだし…」
静葉「…揚羽蝶は夏の生き物だしねどっちかというと。
  そんなのにしたら多分もっと怒るわ、あの子」
諏訪子「季節の神だからそういうこだわりもあると思ったしな。
   燃えるような秋の景色、豊饒の大地という意味でドンメルは最適だと思ったんだけど」
静葉「…そのセンスはいいとしてもねぇ」

??「随分威勢がいいじゃないのさ!
  この私のジムにのこのこやってくるとは飛んで火にいる…えーっと…とにかく身の程知らずね!!」

早苗「…あれ?
  確かお燐さんって、自分のことを“あたい”って」
静葉「…それに滅茶苦茶メジャーな言葉を最後まで言いきれてないわね…。
  まさか、あの土蜘蛛嘘を吐いたのかしら」
諏訪子「んなことはねーだろー…。
   なぁ静葉、馬鹿の特徴ってどんなのがある?」
静葉「そーね、身の程知らずで、しかも出しゃばりが多いわね。どっかの氷精みたく。
  まぁアレはまた、当人も気づかぬ天性の何かがあって、信じられないことにプラスに働くことも多いけど。
  …あ、まさか」

穣子「てめえみたいな馬鹿に用はない!
  ジムリーダー呼んで来なさいジムリーダーを!」
空「なんだとー!!
 さとりさまから聞いたんだぞー、力を失ってポケモンになった秋神様(笑)のクセにこの私を馬鹿呼ばわりするとはふてえ野郎だー!!
 あんたなんかお燐が相手するまでもなく私で十分だー!」
穣子「(カチーン!)じゃかあしいわこの超絶馬鹿!
  この大地と炎を操れる今の私の何処が羽装備の馬鹿鴉以下って証拠だよ!!」
空「むきぃぃー!!また馬鹿って言いやがったなー!!
 もう絶対に許さない、この私が鍛えたマグマッグの業火で焼き尽くしてやるっ!!」


霊烏路 空が粘着してきた!


♪BGM 霊知の太陽信仰 〜 Nuclear Fusion♪


早苗「うわー勝手におっぱじめちゃいましたよ…^^;」
諏訪子「なぁ、何気に私らも新参だからまだ解りきらんところあるんだけど…お前の妹って地はあんな感じなのか?」
静葉「…んー…何時もよりマシかしらね。
  でも今の姿で雪女…レティ・ホワイトロックに会わせないほうがいいわね。
  向こうはそうでもないけど、穣子の奴やたら彼女を毛嫌いしてるから…出会い頭に噴火かますかも知れないわ
早苗「…何気に神奈子様も豊穣神としての面を持っておられますが…豊穣神って性格がある程度デンジャーな面がないとやってけないものなのでしょうか…?^^;
諏訪子「…豊穣神は地母神としての側面もあるし、世界の地母神には結構獰猛な性質をもった神も多いしね…鬼子母神とかカーリーとか」
穣子「そこっ!無駄話してんじゃないわよ!!
  というか早苗あんたトレーナーでしょ、さっさと指示出しなさい!!」
早苗「あ、はいはいすいません^^;」

空「先手必勝!マグマッグ、火炎放射で焼き払ってやれー!!」
早苗「甘いですよ…ドンメル、ド忘れ!」

ドンメルの特防がグーンと上がった!
効果は、今一つのようだ

空「う、嘘おおおおおおおお!?なんで全然効いてないの!?そんなのおかしいよ!!」
穣子「…あらあらこれだから…(ふふん)
  炎ポケモンの私には炎技効果薄いんですー。
  その上ド忘れで特殊防御力アッポした私にもはや隙などにい!!m9( ゚д゚ )
空「う…うう…でも、だったらそっちだって攻撃の効果が薄いのはおんなじだろ!
 焼かれる前に、こっちの最大火力で焼き払ってやるー!!
 マグマッグ、オーバーヒート!!」
穣子「…同じ?誰が?(にやり)」

早苗「浅はかでしたね!飛んでいる貴女ならともかく、マグマッグにはこれは防げませんよ!
  ドンメル、マグニチュード!!」
穣子「ふんぬらばあああああああああああああ!!( ゚д゚ )


マグニチュード10!
こうかは ばつぐんだ!


諏訪子「ああー最大火力入っちゃいましたねー(ニヤニヤ)
静葉「楽しそうね貴女…まぁ、私も同意だけど(ニヤニヤ)」

空「ええええええ!!そんなのずるいよおおおおおお!!」


??「…ったく…この馬鹿はあたいが目ぇ離した隙にすぐ人様に喧嘩ばっか売るんだからー。
  さとり様にまた勝手なことしたって言っちゃうよー?」


空「う…お、お燐…」
燐「さとり様に届け物をしてくる間ジムの留守番だけしてろって言ったじゃないのさ。
 まったく、また勝手にジム戦受けてー…いっつもあたいの知らないところでバッジ放出してさー。
 …まぁ、今回はぎりぎりセーフ、ってトコかな」
空「…うにゅー…」

諏訪子「お、どうやら真打登場みたいだねぇ」
燐「あんたらの事情はさとり様から聞いたさ。
 確かにあんた達とは相性が悪いポケモンのほうが多いし、不戦勝にしてあげてもいいけど…でもね、あたいはあの龍宮の使いほど、モノ解りはよくなくてね…!」
穣子「上等だー!今の私に怖いものなんてねえええええええええええ!かかってきやがれ!!m9( ゚д゚ )
燐「…あんた神様の時より、その死体も持ち去り甲斐があるね!受けて立とうじゃないか!
 ほらお空、あんたは下がってる!
 此処からはあたいが仕切らせてもらうよ!」
空「…うにゅ〜…」


火焔猫 燐が粘着してきた!


♪BGM 死体旅行 〜 Be of good cheer!♪


燐「行きな、コータス!煙幕で目くらましだ!」
穣子「ぶっ!…こ、こいつっ…」

諏訪子「ちっ、いきなり命中率ダウンを狙ってきたか…!」
静葉「…拙いわね、コータスは攻撃力も結構高いから…」
燐「そういうこった!コータス、のしかかり!」
穣子「( ̄□ ̄;)きゃあああああああああ!?」

きゅうしょに あたった!
ドンメルは まひして わざが でにくくなった!

早苗「ああっ…!」
諏訪子「いけない!早苗、交替させろ!!」
穣子「う…まだ…私はまだやれる…!
  回復、回復を早く…」

燐「ムダさ!のしかかりは威力が高いばかりではなく、30%の確率で麻痺させる強力な技だよ!
 麻痺したポケモンは、4回に1度の割合で行動不能になる!
 さあ、替えなきゃとどめ、替えたらそいつも麻痺してもらうよ!!」
早苗「…ごめんなさい穣子さん…ドンメル、戻って!
  ギャラドス、お願い!」
燐「うええっ!?」

ギャラドスの威嚇によりコータスの攻撃力が下がった!

穣子「…ちくしょうっ…!」
諏訪子「…あんたはよくやったさ…そんなに悄気んなよ。
   私もルビーをプレイしたとき、あのコータスには散々な目に遭わされてるしな」
静葉「早苗はギャラドスで相手の攻撃力を殺ぐ方策に出たけど…」
諏訪子「…ギャラドスに決め手となる水技も地面技もない…コータスは防御も堅いからな。
   早苗、次は私を使いな!長引けば不利になる!」
早苗「は、はい!ギャラドス、戻って!」

燐「ちっ…だが、只で済ませるか!
 コータス、日本晴れ!」

日差しが強くなった!

早苗「これは…!」
静葉「…相性不利を1.5倍化の天候補正を加えた大技で覆すつもりか…!
諏訪子「だったらオーバーヒートをぶっ放される前に叩き潰す!喰らええええええええええ!!


ヌマクローの水鉄砲!
効果は抜群だ!
急所に当たった!

相手のコータスは倒れた!


燐「…うそ…一発で…?」
空「…うにゅ…」


ぱちぱちぱち…


さとり「…お見事…という他ないわ。
   空のフライングはともかくとしても…お燐に隙はなかった。
   …純粋に貴女方が上手だったということかしらね」
燐「さ、さとり様!また流星の滝へ向かわれたんじゃなかったんですか!?」
さとり「…久々に第三の目の感知範囲を広げてみたら、彼女達がジムに入るのが見えたからね。
   面白そうだったから、見物に戻ってきたの。
   …それより…う、つ、ほ?(ぎろっ)
空「(びくぅ!!)ひゃ、ひゃいっ!?」
さとり「…お燐達の心を読むまでもなく貴女の心に記憶が残ってたから解るわよ…?
   貴女また、勝手にお燐がいないところで、出しゃばってジム戦受けたわね…?
   …この私の第三の目が感知しているところでこそこそ逃げ出そうというその行為は愚かしいわ(#^ω^)ピキピキ」
空「あう…あうあう…(((;;゚Д゚)))」
さとり「…おイタをした子にはちゃんとしつけをしないと…こちらへいらっしゃい…!」
空「うにゅうううう!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいっ!><」


さとり「…想起“テリブルスーヴニール”ッ!!!」
空「うにゅううううううううううううううううううううううううううううううううう!!!」



静葉「(英和辞典をめくる)…Terrible Souvenirで“恐怖の置土産”の意味になるのね。
  確か白黒のメモにもこれで動揺を誘い、トラウマを掘り起こすんだろうとか書いてあったわね」
燐「あのおねーさん割と抜け目なさそうだったけど、いいとことらえてるねー^^;
 っと、とにかくあたいの完敗だね。
 お空がのこのこ出てきてようがいまいが、やっぱりちょっと分が悪かったかね…。
 さ、これがあんた達が求めていた4つ目のバッジさ。受けとっておくれよ!」

ヒートバッジを受け取った!

早苗「これで…ようやく神奈子様の元へ…!」
諏訪子「うん。詳しいことはともかくとしても、もう時間はあまり残されてないはずだ。
   おーい地霊殿の主さんよー!悪いけど私らこれで行くよー!」
さとり「…あ、少し待ってください。
   こちらの用事は済みました故、渡したいものがあります」

ゴーゴーゴーグルを受け取った!

早苗「…えっと…」
さとり「これは、111番道路に隣接する砂漠地帯に入るための道具。
   これがなくては、激しい砂嵐のためあの場所へ侵入することもままならないでしょう。
   …八坂神奈子の件がひと段落したら行って御覧なさい。
   なにか、役立つものが拾えると思うわ」
早苗「は、はい…ありがとうございます…」
諏訪子「しっかしあんた、御喋り好きなのに相手の言いたいこと先取りして…」
さとり「…仰ることは解りますがね。
   もっとも最近は、目の感知力をコントロールすることで心を読む力を制御してますから。
   …基本的にこちらに来てからは、幻想郷の連中以外にはこの能力を使っていませんので」
諏訪子「いやまぁ…別にいいけど」

さとり「それに…御急ぎの用なら、私が足をお貸ししましょう。
   徒歩で戻れば、最速でもシダケ、カナズミを経由して三日近くかかるはず。
   空を飛べば、ものの一時間ほどの距離ですから」
諏訪子「…それは、あんたが空を飛べる手持ちを持っているってことかい?」
さとり「ええ…賃料は、貴女方の戦いの行く末を見届けること」
諏訪子「…早苗」
早苗「はい…さとりさん、よろしくお願いします」



フエンジム前

さとり「出ておいで…チルタリス、フライゴン」

諏訪子「…オイあんた…何時の間にこんな強力なポケモンを…」
早苗「どちらの子も初めて見るポケモンですー…」
さとり「チルタリスはチルットの、フライゴンはナックラーというポケモンが進化した姿。
   どちらも私がはじめてこの地で出会ったポケモンを、地道に育ててたらこうなっただけです。
   …さあ、ポケモンはすべてモンスターボールに。貴女はチルタリスに乗りなさい。
   お燐、引き続きジムを頼みますよ」
燐「了解ですさとり様。ところで、アレは」
さとり「しばらく温泉にでも漬けとけば、そのうち何でそうしてたのか忘れて元に戻るわ。
   …少しくらい記憶に残してくれれば助かるんだけどねー…」

地獄鴉の熟れの果て(返事がない…ただの生ける屍のようだ)

燐「…確かに^^;」
さとり「…準備はよろしいですね?
   …飛ばします、振り落とされないように…!」
早苗「は…はい!」


チルタリスとフライゴンは空を飛ぶを使った!


(続く)