「……………」
「うーん…なんじゃこんな時間に…
済まんが時計を見てくれ…どわっ!!!」
誰かがオーキド博士のベッドをひっくり返したようだ
オーキド「な、な、何なんじゃ一体!?」
?「なんだかんだと聞かれたら応えてあげるが…じゃねえーって。
とりあえず前置きはいいんでさっさと始めちまいましょうや」
オーキド「むむ?…というか君は現在シンオウ放浪中のカg…じゃなくてかごめさんではないか。
随分と乱暴な…っていうか一体どうやってこのベットをひっくり返したんじゃ!?」
かごめ「まーそれは企業秘密ということで^^;
あたしはあたしでそっちの殿堂入り後の世界を騒いでいく予定だし、ちょっとこっちにワケありの子を送り込もうと思ってさ。
いちお、陰ながらサポート加えていく予定だしここでだけ顔出しとこうと思って」
オーキド「うーむ…わしも後から知ったんじゃが、おまえさんのポケモンは中身が結構アレな連中ばっかりだったというじゃないか。
大丈夫なのか、そんなことを仕出かしてからに」
かごめ「あたしん時で安全性はほぼ実証されてっから問題ない。
まぁ…万が一ヤバいことになりそうだったら、あたしらで力づくでもどうにかする予定だし」
オーキド「……本当に良いのかのう」
-東方幻想詩譜- 譜の一
「(…あれ…ここは)」
目を開けたそこは、まったく見慣れない部屋だった
しかし…彼女は何故かそれが自分自身の部屋だと認識している…
「(…そうだ…スキマの先の世界から戻ってきたら、お姉ちゃん達が居なくなってて…。
あの閻魔が言うように、別の世界に通じているというスキマに…)」
「(…私…ひとりぼっちになっちゃんたんだよね…)」
彼女は、自分が着た覚えもないパジャマを着させられていた
部屋の中を一通り見まわすと、着慣れた服とは全く別の服が置かれている
その上に、書き置きがあったのを拾い上げる
「(…この先は長旅になるから、特別にあつらえたこの服と着て出かけること。
そのバッグは境界を弄くってあるので、道中手に入れたアイテムなどガンガンこの中へ詰め込むべし…?)」
彼女は用意された服に袖を通し、支度を整えると下の階へと降りていく…
「…!」
誰かの気配がある
というより、誰かの話し声が聞こえる…
?「あはははは!やっぱり外の世界はいいねえ!
こういうのは幻想郷にはない娯楽だよー!^^」
「(…この声!)」
彼女は乱暴に階段を駆け下り、部屋の戸を開け放つ
?「…いよう!目が覚めたかい騒霊の三女」
「あんたは…死神…!」
小町「そう怖い顔しなさんなって。
第一、あたいもいきなりこの世界へ行くことになっちまって、戸惑ってることにゃ変わらんのさ。
…あんたの保護者役とか、そんな面倒なのスキマとかに任しゃいいのにって思ったら、アレもこっちにいるらしいしねぇ」
小町「…リリカ、っていったっけね。事情は聞いているよ。
四季様いわく、この世界でポケモントレーナーっていうものを体験して、その旅で自分自身の心の強さを鍛えなさい、だそうだよ。
あたいも伝手があって昔、ポケモンはやったことあるけどあんたは…」
リリカ「……知ってる。実際に体験したから」
小町「そーでしたそーでした。
まぁ、事情が違うとすれば、今回はあんたが主役ってことになる。
でもって、旅をすることになるのはシンオウじゃなく、このジョウト地方だってことだな。
姿を見せるポケモンはシンオウとはかなり異なるから、その点だけ注意するといい」
小町「そんじゃあねえ…まずは、この家の近所にあるウツギ研究所にいっといで。
こちらで予め話はしてあるし、研究所のウツギ博士からあんたに使いを頼んでくるだろう。
その時、パートナーとなるポケモンを選ぶんだが…あんたのパートナーになるポケモンは、こちらで指定してある。
行けば解ると思うよ。
貰ったら、一旦この家へ戻っておいで」
…というわけで、ある事情から一人になってしまったリリカがジョウト地方を旅する程度のリプレイです。
ちょっと重苦しいバックストーリーもこさえてありますが、後々登場してくる面々にもかかわる話でもありますので、メンバーがそろってからバックストーリーをそれとなく公開しようと思います。
ギャグ要素は控えていきたいけどどうなりますことやら(←
さて、ご周知の通りハートゴールド・ソウルシルバーは一九九八年に発売されたGBカラーの「ポケットモンスター金銀」のリメイク作品になります。
何気に十一年も前のソフトのリメイクなんですが、新世代機種でのリファインがずっと望まれていた作品のひとつですね。
基本的には金銀編のシナリオに、後に発売されるクリスタルバージョンのイベントを交えたもの、ということになっておりますが…。
余談ですが、クリスタルが初となる女の子主人公、リメイク版ではそのデザインも完全に変更されていたり。
確かにあのデザインは結構微みょ(以下スキマ送り)
それはさておいて、同じDSポケモンであるダイア・パール・プラチナとの大きな変更点は、メニュー画面が常にタッチパネルで表示されているということ。
Xボタンでのメニュー切り替えは変わっていませんが、それに加えて常時タッチペンでのメニュー操作が可能になります。
ただし地味に便利だったポケッチの時計機能がなくなってなんか違和感が…。
スタート直後はコンフィングとレポートしかメニューにないので、さっさとウツギ研究所に向かいましょう。
ワカバタウンの風景も微妙に変わっており、相変わらず無駄にスッタフの気合が入っているところが伺えます(ヒデェ
ウツギ研究所
「えーっと…このレポートは確かこれで、今度の学会で発表する奴が…」
リリカ「…あのー…ごめんください」
「ん?
ああ、ひょっとして君がリリカちゃんだね。
君のお母さんから話は聞いているよ。さ、まずは入ってくれ…ちょっと片付いてないけど^^;」
リリカ「(…いやこれ、片付いてないとかそういうレベルじゃないような…^^;;;
というか、あのサボり死神が私の母親?どういうことなの…?)」
〜博士片付中〜
ウツギ「あー、ごめんごめん、すっかり待たせちゃったな。
実はね、ひとつ頼みごとがあって、それを出来る人を探していたら、君のお母さんが君をトレーナーとして旅に出したいと言うから、ポケモンを譲る代わりにこちらの用事を引き受けるっていうことで話がまとまってね」
リリカ「…はぁ」
ウツギ「うん、色々事情があって、君には内緒で話を進めてたみたいだから戸惑うこともあるかも知れない。
けど、若いうちにトレーナとしてポケモンと触れあっておくことはきっと君にとってプラスになると思う。
…大丈夫、そんな危険な用事じゃないから…ポケモンさえいればね」
ウツギ「それで、だ。
頼み事というのは、隣町のヨシノシティから31番道路を北上した道中に住んでいるポケモンじいさんのところへ行って、ポケモンのタマゴを貰ってきて欲しいんだ。
じいさんは僕の知り合いなんだけど…色々大げさな人でね。
これは凄い発見だからぜひ調べて欲しい、ってメールが来たんだけど、僕も助手も学会の準備で忙しくてね」
リリカ「…そこへ行って、タマゴを貰ってくればいいんですか?」
ウツギ「うん、そういうこと。
確かに道中は結構長いし、野生ポケモンが多く住む道も通らなきゃならない。
でも、君がトレーナーとして旅に出るなら、その予行演習としてはいいと思うけど…」
リリカ「……解りました。で、ポケモンは」
ウツギ「勿論、こちらで用意してあるよ。
一応、今この研究所にはヒノアラシ、チコリータ、ワニノコの三匹が居るんだけど…お母さんから、是非ともヒノアラシを連れていくようにしてやってくれと言ってね。
あ、勿論僕は強制するわけじゃないから、もし気に入らなければ君の好きなのを選んでくれればいいよ」
ポケモンでは恒例ともいえる、最初に連れていけるポケモンの選択です。
ヒノアラシは炎ポケモン。特攻と素早さが良く伸びる、特殊速攻タイプのポケモンです。
レベルアップすると破壊力の高い炎技を多く習得しますが、それ以外のタイプの技は技マシンでの補完が必須になります。
チコリータは草ポケモン。防御や特防が高い耐久型のポケモンです。
光合成などの回復技や、必中攻撃のマジカルリーフ、高い攻撃力と高確率麻痺追加を併せ持つ優秀な技であるのしかかりなどを覚えますが、攻撃力がそれほど高くないので決定力は低いかも。
タマゴ経由でやどりぎのタネを遺伝させ、リフレクターなどの防御技を覚えさせると頼りになります。
ワニノコは水ポケモン。攻撃と防御に優れるポケモンです。
自力習得技での対応力が広く、特にストーリー後半戦で真価を発揮するポケモンです。
今回はヒノアラシを選択。
ポケモンを貰って外に出ると、そこには…。
リリカ「…あれは…?」
研究所を誰かが覗いている…
「ふん…まずはこの研究所のポケモンを頂いて…!」
紅い髪の少年がこちらに気付いたようだ
少年は突然リリカを突き飛ばしてきた!
リリカ「…っ!」
「何をじろじろ見てるんだ!
用がないならさっさと何処へでも行ってしまえ!」
少年はそのまま立ち去って行った…
リリカ「…何なのよ…あいつ、いきなり…!」
?「全くだな。炎のようなイカス色の髪をしているクセに、全くなっちゃいねえ!
災難だったな、立てるかベイビー?」
リリカ「う、うん…ありがと…ってうえええっ!?( ̄□ ̄;)」
そこにはヒノアラシが仁王立ちしている!
リリカ「あ…あ…あんた…喋れるの!?」
ウェルダン(ヒノアラシ)「おう!俺様の名はウェルダン!
ロックな魂に導かれ、灼熱のマグマから生まれた燃える精霊王だ!
本来のマスターの命令で、あんたの旅の道連れになるためやって来たぜ!!」
リリカ「本来のマスター…?」
ウェルダン「まぁ、そこは気にすんな。
そして、この世界にいる間はあんたが俺のマスターだ!
…マスター、あんたの名前は?」
リリカ「…リリカ…リリカ=プリズムリバー…」
ウェルダン「リリカか、なかなかいい名前じゃねえか!俺様には及ばんかも知れんがな!
これからよろしく頼むぜ!!」
リリカ「(な…何なのよこいつも…)」
こらそこ「それ牛じゃねーだろ!」とか言う突っ込みは無用でな(←
候補は幾人かいて、チコリータならば後に別のポケモンとして登場するある方を、ワニノコなら小町あたりを考えてましたが…バックストーリー的にラウラガなヒノアラシで行くことにしてみました。
いや…だって噴火とか覚えるし…(関係ねえ
ポケモンを貰ったら、ウツギ博士が一度家に帰るように言うので家に戻ります。
リリカ「ちょっと死神!一体何なのよコイツ!!><」
ウェルダン「おいおいコイツ呼ばわりはヒデェな。
このロックでイカス火の精霊な俺様を捕まえてよぉ」
小町「あー、早速会ってくれたみたいだねぇ。
いやね、今回の件に一枚かんでるとある人が、是非ともそいつをパートナーとして連れてって欲しいっていうもんでねぇ…。
ついでにさ、最初はなるべく道中の戦闘を避けて欲しいらしいんだ。
詳しい理由あたいもよく知らんが、とりあえずこの隣町にそれと解るメッセンジャーを置いておくって聞いたな」
ウェルダン「…ああ、確かにメンドーな話だが、とりあえず最初のお使いが終わるまで、強制戦闘以外で戦うなって言われてんだったっけな」
リリカ「え?じゃあ道中の野生ポケモンは全部逃げろってこと?」
小町「んや、とりあえずポッポだけを狙うなら、1レベル上げてても構わないって言ってたかもね。
そう言えばポッポって知ってた?」
リリカ「何それ」
小町「あんた、シンオウのポケモンは知ってるんだろ?
戦闘能力は段違いだけど、こっちの地方に生息するムックルだと思えば話は早いさ。
後こっちだと…ビッパの代わりはなんだろうな。オタチかコラッタだとは思うけど」
ウェルダン「まぁ、鳥ポケモンだよなぁ」
リリカ「ふーん…じゃあ、私これで」
小町「待ちな、こいつを持っていきな。
外の世界っていうか、シンオウにいたなら知ってるかも知れないけど…」
リリカ「…電話、とか言う奴だよね」
ウェルダン「俺様の元いた世界にもあった、携帯電話って奴だな」
小町「一応この家と、あの博士の電話番号登録してあるし、何かあったら連絡するようにな」
リリカ「解った、行ってくるよ」
ここで、メニューが一気に解禁されます。
今回はポケッチではなく、本家金銀にもあったポケギアになります。
まぁ要するにエメラルドにも存在した電話機能なんですが、エメラルドと違いジムリーダーとかは登録できないみたいです。
ウツギ博士の番号は、街を出ようとすると研究所から博士が飛び出してきて教えてくれます。
また、道中で登録できるトレーナーは、ランダムで再戦できるのではなく、そのトレーナーごとに再戦約束が出来る曜日が決まっているので注意しましょう。もっとも、その曜日でなくとも相手の方から再戦を申し込んできたりしますが。
まずは29番道路を超えてヨシノシティへ行きます。
街に入るとすぐ、近くにいたじいさんに捕まって延々と連れまわされて施設の案内を受ける羽目になりますが…。
?「…ったく…私も原稿まとめたり、滞っていた分の記事まとめるのに忙しいってのに…!」
リリカ「あれ、あいつは」
ウェルダン「知り合いかい?」
文「あやっ、ようやくここまで来ましたか。
…随分と遅かったようですが」
リリカ「……何やってんのよ、記者天狗。
あの黒髪女にくっついてたんじゃないの?」
文「うーん…そうしたいのも山々だったんですが、流石に何時までも山を空けているわけにいきませんでね。
そこが、天狗社会に生きる者の辛いところですよ^^;」
文「…さて、私の記憶が確かなら、シンオウのチャンピオンロード直前で出会っている以上、特にトレーナーとして補足説明することもござんせんかね。
私がここにいるのはぶっちゃけ、此度の旅路をプロデュースした方の言伝を伝えるためでしてね」
リリカ「言伝?」
文「ええ。
今はまだ利用できませんが、研究所にタマゴを持ち帰ったら、この街のポケモンセンターにあるユニオンルームの受け付けを訪ねてください。
その頃を見計らって、使いの者を寄越すと言ってましたし」
リリカ「…どういうことよ?
っていうか、それって一体誰の指示なの?あの閻魔の差し金?」
文「今はまだ、秘密ということで。
その時になれば自ずと明らかになるでしょう」
文「あ、あとリリカ殿、靴を見せていただけますかな?」
リリカ「?」
文「何、この靴に風の魔力を封じ込め、貴女の任意で高速で走れるよう術をかけるのですよ。
自転車が手に入れば便利ですが、それもずっと先の話ですので」
そのじいさんの説明が終わると、話を聞いてくれたお礼と言ってランニングシューズを譲ってくれます。
というか最初自分が履いてたのを渡そうとするとかこのジジイいい加減にしろとか(←
これまで通りBボタンを押しながらの移動で2倍速移動が出来るようになりますが、タッチパネル画面にもランニングシューズが右側に表示され、タッチしておくとBボタンを押さなくても常時高速移動が可能になります(高速移動不可の場所では解除されるようです)。
ただし、仕様変更によりポケモンの出現するポイント(草むらや洞窟など)で高速移動すると、エンカウント率がアップするので注意しましょう。
なお、ポケモンセンターでは回復と預かりシステムは利用できるものの、通信関連のシステムはまだ利用できません。
31番道路の道中、ヨシノシティ側にある家の親父に話しかけると「ぼんぐりケース」がもらえます。
リメイクされてもぼんぐりは特殊なボールにしてもらうことが出来るようです。
相変わらず特殊条件が揃ったときに威力を発揮しますが、ぶっちゃけ30ターン経過時のタイマーボールや、出会い頭のクイックボールのほうがずっと便利なので「とりあえずタダで手に入るボール」という認識でよいかと(ぉ
31番道路から先の街であるキキョウシティに向かう道(左側)では、短パン小僧達がバトルをして通れなくなっています。
話しても特に何かあるわけでもなく、ただ現在は進めないということだけ理解しておけばよいでしょう。
右側の道へ進むと、ようやく目的地のポケモンじいさんの家です。
リリカ「やっと着いたみたい…いい加減疲れたよ〜。
何でかこの世界だと飛んで移動できなくなるし〜!><」
ウェルダン「おいおいしっかりしてくれよリリカ。
この世界、言っとくけど基本徒歩なんだぜ!?」
リリカ「喧しいわねあんたポケモンだからボールに…って、あれ!?
そう言えば何で、あんた普通に私の後ろくっついて歩いてきてるの?」
ウェルダン「昔、ポケモンにピカチュウバージョンってあったのを知ってるかい?
どうやらその要素らしくて、先頭のポケモンはボールから出して後ろにくっつけて歩くことになるらしいぜー」
リリカ「ふーん…というより、むしろふれあい広場みたいなものね」
ちなみに、移動せずに後ろを振り向き、ポケモンに話しかけることでコミュニケーションを取ることが出来ます。
連れて歩いているポケモンはその場所その場所や、その懐き具合などによって様々な仕草を見せるようになります。
ピカチュウバージョンにおけるピカチュウ限定の特別仕様だったのがようやくというか、すべてのポケモンで出来るようになったということですね。
リリカ「ごめんくださーい」
?「ふーむ、確かに見れば見るほどふしぎなタマゴじゃのう…。
……のタマゴなのは解るのじゃが、どうやらそれだけじゃない何かを感じるわい」
??「流石はポケモン学の権威と呼ばれただけありますなぁ!
このタマゴの凄さが解るのは基本的に長寿タイプすごいですなーあこがれちゃいますなー」
?「それほどでもない…というか、来客のようじゃな」
じいさん「むむ?
…おお、済まん済まん。来るのは女の子だと言ってたから君がウツギ君の使いの子じゃな?」
リリカ「はい…えっと」
じいさん「まぁ、立ち話もなんじゃし、上がっていきなさい。
あまり洒落たものは出せんかも知れんが済まんのう」
リリカ「あ…いえ、その…おかまいなく…」
じいさん「…でな、彼に渡してほしいのはこれなんじゃ」
リリカ「これは…ポケモンのタマゴですよね?」
じいさん「うむ!じゃがの、どうやらただのタマゴではないようなのじゃ!
エンジュの知り合いから譲り受けたものじゃが、その種類は解っているものの、それだけではない何かを感じる特別なタマゴらしいんじゃよ!」
リリカ「(…え〜…どう見てもこれってトg)」
じいさん「わしもこれの正体を確かめようとしたが、結局何ひとつわからんかった!
そこで、ポケモンの発生を研究しているウツギ君に正体を確かめてもらおうと思ってな!」
リリカはじいさんからふしぎなタマゴを受け取った!
じいさん「というわけで、こいつをしっかり彼の元に届けておくれよ!」
リリカ「は…はぁ、それでは」
オーキド「…おっと、ちょっと待ってくれんかお嬢ちゃん。
わしはオーキドという者じゃが、君の名前を聞いても良いかの?」
リリカ「え…リリカ、ですけど…」
オーキド「(…!…そうか、この子が彼女の言っていた…!)
うむ、実はウツギ君のところから使いの子が来ると聞いたとき、一体どんな子が来るのかと少し楽しみにしていたが…。
見たところ、そのヒノアラシは会って間もないポケモンと見受けるが…?」
リリカ「え、ええ…研究所を出る時、初めて会いましたけど…」
オーキド「…それ以前にもポケモンを使っていたことは?」
じいさん「おいおい、ウツギ君のメールを見たじゃろう博士。
彼の言うことが確かなら、この子はポケモンを持つこと自体初めてのはずじゃろう。
…だとすれば、そのヒノアラシと既に良い関係を築いておるように見える…それは、かなりすごいことじゃないのか!?
お前さんの作った図鑑を完成させる可能性があるトレーナーじゃと思うがのう」
オーキド「(いや…わしの見たところ、この子はとても重い何かを背負っている。
ナナカマドさんのところの彼女のように、ポケモンと共に何かを切り開いていくためにやってきたのだとすれば…。
…その切欠を…わしは与えてやれるのかのう…)」
オーキド「…リリカ。君は、ポケモンをどんな存在だと思う?」
リリカ「…えっと…」
オーキド「……そうじゃな、まだこの質問は早過ぎるのかも知れん。
じゃが君のように、心に何か重いモノを背負った者が、ポケモンと共に何を見出して行くのか…わしも見てみたくなった。
…どうじゃ、この図鑑を持って旅に出てみんか?」
オーキド博士は白衣のポケットから何かの機械を取りだした
オーキド「これは、ポケモン図鑑。
わしや、わしと同じ思いを共有してポケモンを研究する者たちが、その可能性を認めたトレーナーに託すもの。
君が出会い、旅路を共にするだろうポケモンたちのデータを自動的に登録するハイテク図鑑なのじゃ」
オーキド「ポケモンにもいろんなヤツが居る。
身近にいるものから、普段は人の目に触れず、何時しか伝説と呼ばれるようなものまで色々じゃ。
君がこの世界を旅する運命を課せられているのなら、この図鑑は何かの役に立つかも知れん」
リリカはポケモン図鑑を受け取った!
オーキド「ついでに、君のポケギアにわしのポケギアの番号も登録しておこう。
何かあったら連絡を寄越してくれてもよいぞ。
…おっと、ちょっとのつもりが随分長居をしてしまったのう。
済まんなじいさん、ラジオの収録もあるし、これで失礼するかの」
じいさん「いやいや!わしも新たな図鑑所有者誕生の瞬間に立ち会えたんじゃ、むしろ礼を言いたいくらいじゃわい!
お前さん良かったのう、如何な事情があれど、彼から直々に図鑑を託されるということは凄いことじゃぞ!」
30番道路
リリカ「(…そう言えば、あいつ…天狗と一緒にいたあのひとも、こんなのを持っていたっけ。
あのひとは…シンオウのリーグを制覇したって聞いた。
…私は…この地方でリーグを目指して…どうしようって言うんだろう…)」
ウェルダン「おいおい、折角この世界の主人公としてのお墨付きをもらったってのに、何暗い顔してんだ!?
もっとテンション上げていこうぜ!!なあ!?」
リリカ「…そんな気分じゃない」
ウェルダン「つれねえなぁ…まあいいさ、さっさとそのみょんなタマゴをあの博士に届けてやろうぜ!
それからどうするかは、帰ってから考えればいいだろう?」
リリカ「……うん」
♪みんな〜チルノがゆっくりし過ぎたよ〜!
あんな馬鹿みたいにならないように〜、適度にゆっくりしていってね〜!!!(棒読み)♪
リリカ「( ̄□ ̄;)うわあびっくりした!!!
っていうか何なのよこれ!?」
ウェルダン「超ウケ狙い系の着うたと寒心するが何処もおかしくはねえぜ。
というかゆっHり教室とか…あの赤髪ねーさんニコ厨なのかよ^^;」
リリカ「ったくあのボンクラ死神…あのウツギとかいう人からみたいね。
えっと、通話はこれか。もしもし?」
ウツギ『も、もしもしリリカちゃんかい!?
え、ええーっと僕も一体何が何やら…!
とと、とにかく急いで戻って来てくれ!!』
ブツン!
ツー…ツー…
リリカ「…一体何なの?」
ウェルダン「この慌てようは相当だな。
なんか嫌な予感がするぜ…さっさと戻った方が良さそうだな」
じいさんの家を出ると、すぐにウツギ博士から電話がかかってきます。
一般トレーナーからの電話は出ないでいるとやがて切れてしまいますが、イベントでかかってくる場合は強制的にストップさせられ、自動で通話(会話イベント)となります。
どの道先へは進めないので、レベル上げでもしつつ素直に帰りましょう。
-経過-
ウェルダン(ヒノアラシ♂) Lv5→Lv6 装備品なし