長老「…むむ…成程、その力は認めなくてはならぬでしょう。
ですが…あなたは少しポケモンに厳し過ぎる。
ポケモンは道具に非ず、我々と同じ生き物であるということを努々忘れては…」
シルバー「…くだらないな。
そんな寝言をほざいているから、弱いんだってことを理解したらどうだじいさん。
トレーナーにとってポケモンは戦いの道具、役に立たないなら捨てるだけだ」
少年は穴抜けのヒモを使った!
長老「(…あの少年…確かに末恐ろしいほどの力を感じる。
だが…その力は芯に安定を見ず、揺らいでいる。
己の矜持を揺るがす壁に阻まれ、迷いを抱いた目じゃ…)」
-東方幻想詩譜- 譜の三
リリカ「…はぁ…はぁ…。
ったく…なんで、ジム戦をしないで、こんなところ…!」
ウェルダン「ったく…だらしがねぇなぁ相変わらず…」
静葉「…そういえばこの子、好奇心旺盛で何処にでも出歩くけど、苦労知らずなところもあるからすぐに投げ出すところがあるって、天狗が言ってたかも知れないわ」
リリカ「うう、煩いやい!><
…幻想郷にいた時と違ってなんか体が重くて…ふぅふぅ…疲れやすくなってるだけなんだよっ…!」
静葉「体が重い…?
あなた、確か騒霊だから実体がない筈じゃ」
リリカ「わ、私だって知らないよっ!
ここへ来て初めて起きた時から、なんか良く解らないんだから…!」
静葉「(…ふーん…。
ひょっとすればこの子、この世界を旅するに際して“実際の人間の体”を持たされちゃったのかも知れないわね。
…元々、実体化はしていたとは思ったけど)」
ジム戦をするためにはまず、塔の長老に認められなければならないらしいので、まずはマダツボミの塔を登ります。
所々に居る坊主たち以外にも、一階入り口部分以外には電光石火を覚えている野生のコラッタも出現するので、野生ポケモンからは可能な限り逃げて余力を温存しながら登りましょう。
不安ならば、坊主を一人打ち負かすごとにポケモンセンターに戻るのもありです。
坊主は手持ちがLv4〜Lv7程度のマダツボミが多いですが、最上階に居る坊主のうち一人はLv7のホーホーも繰り出してきます。
ホーホーは多くの道路で、夜に出現しないポッポやオニスズメといったポケモンの代わりに出現する鳥ポケモンで、Lv5以上だと催眠術でこちらを眠り状態にしてくる厄介なポケモンです。
眠っている間は一切の行動が出来ず、稀に次のターンで解除されることもありますが、運が悪いとかなり長い間無防備で攻撃を受け続ける羽目になるので要注意です。
余談ですが冒頭でのライバルと長老のやり取りは、主人公もその場に居合わせています。
戦闘終了直後、かつこちらには気づいていないようで、バトルにはなりません。
マダツボミの塔 最上階
リリカ「や…やっと着いた〜><」
長老「よくぞここまで参られた。
この塔を登る者は、少年は多いがあなたのようなお嬢さんは珍しいのう」
リリカ「…う…なんかまたお坊さんだよ…。
ひょっとしなくてもまた戦わなきゃらならないんだよね…?」
長老「ほっほ、これも修行のうち。
さあ、あなたの力の程、試させていただきますぞ!」
長老のコウセイがバトルを挑んできた!
長老はマダツボミを繰り出した!
ウェルダン「相手は草タイプだな…なら、俺様の出番だぜ!
ほら、しゃきっとして指示を出しな!!」
リリカ「う〜…解ったわよぅ…。
ウェルダン、火の粉よ!」
破壊力ばつ牛ンの一撃!
相手のマダツボミをBBQにした!!
ウェルダン「バーニン!!」
長老「ほほう…見た目とは裏腹、なかなか苛烈な攻撃じゃのう…!
ならば此れはどうしますかな!?
ホーホー、催眠術を!」
長老のホーホーは催眠術の構え!
ウェルダンは眠らされてしまった!!
ウェルダン「ぐはっ!…が、ガッデム…!!」
リリカ「ああっ…またあのフクロウだよ〜!」
静葉「…リリカ、あなた確か、イシツブテを持っていたわね?」
リリカ「う、うん…でも、どうするの?」
静葉「私が一時的に力を貸すから、それで対抗なさい。
今の私ではあのホーホーの攻撃を受けただけでも骨にされるけど、相性がいいイシツブテなら返り討ちに出来るわ」
リリカ「う、うん…お願い!」
イシツブテに紅葉の力が集束する!
長老「むむっ…!?」
静葉(イシツブテ)「…ふむ…このくらいの力があれば少しは私のチカラに耐えられそうね…!
行くわよ、石符“諏訪の七神石”!!」
静葉は岩落としの構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃!
長老のポケモンを全てズタズタにした!
長老「見事に鍛えられたイシツブテじゃ…!
先の少年と違い、ポケモンとの呼吸も合っている。
見事な腕前じゃ!」
長老のポケモンはマダツボミ×2とホーホーですが、レベルが他の坊主たちよりも高く、ホーホーに至ってはLv10もあります(マダツボミも2匹ともレベル7なので道中の坊主よりも強いですが…)。
当然、催眠術もしっかり撃ってくるので、弱点を突いて一気に片付けてしまいたいところ。
というわけで、道中でレベル15まで上げていたイシツブテで長老戦を乗り切ります。
イシツブテはレベル11で岩タイプの技である岩落とし、レベル15で威力がランダム変化する地面技のマグニチュードを習得します。
草タイプに地面タイプは効果が薄いものの、マダツボミが持つもう一つのタイプである毒に対して地面が特効なので、マグニチュード7以上ならほぼ確実に葬れます。
リリカ「…少年?
まさかそれって、赤い髪で長髪の…?」
長老「いかにも。知り合いでしたかな?」
リリカ「…うーん…知り合いなのかどうか…」
ウェルダン「いきなり見ず知らずの娘に喧嘩を吹っかけておいて、返り討ちにあって尻尾巻いて逃げたのが知り合いと呼べるのかは解らんがなぁ」
長老「ふむ…まぁよいでしょう。
さすればこの塔での修業を終えたあかしでもある、この技マシンを持って行かれよ。
暗い場所へ入るのに役立つかも知れません」
リリカは技マシン70を受け取った!
リリカ「技70っていうと…フラッシュ?」
長老「如何にも。
戦いの際に使っても、相手の目を暗まし思うように攻撃が当たらなくなることでしょう」
静葉「昔のシリーズでは命中率悪い、効果もショボい、秘伝技で忘れさせにくいと三拍子揃った最悪の技のひとつだったけど」
ウェルダン「へーそーなのかー」
静葉「……それをあんたが言うのか」
リリカ「…それじゃあ、改めてジム戦を」
長老「待ちなされ。
…あなたは…少しばかり心に暗い影を抱えておられるな。
それに改めて思えば、少しポケモンに対して遠慮のようなものが見える気がする」
リリカ「!」
長老「その若い身空で、何があったのかはわかりませぬが…総ては、あなたの心の持ち様。
あなたがその影を打ち払うことに躍起になっていては、恐らくは上手くゆかないかも知れません」
長老「光あらば、そこに必ず影が生まれる。
光と影は表裏一体のもの。
あなたがそれを受け入れ、克服すればきっと、新たな道が開けましょう。
さすれば、ポケモンに頼るばかりでなく…あなた自身が、ポケモンに力を与えてやれるトレーナーになれるやも知れませぬ。
諸事は精進あるのみ、心して行かれよ」
リリカ「…はい」
マダツボミの塔 二階
リリカ「…何も、聞かないの…?」
静葉「何をよ」
リリカ「……ううん、やっぱりいい」
ウェルダン「(小声で)…なあ秋神の姐さん。
俺も実際のところ、あいつについて知ってることは少ねえ。
一体、あいつは…リリカはどういう奴なんだ?」
静葉「本音言うと、私も今回が初対面よ。
だから直接は知らない…私の妹からのまた聞きだけど、あの子は人間の済む里の近辺に住む騒霊姉妹の末っ子よ。
姉二人はそれぞれ躁鬱の音を操り、あの子はこの世から消えた音…幻想の音を操る」
ウェルダン「幻想の音…ねぇ」
静葉「さっきも言ったけど…姉妹の末っ子ということもあってか、わりと身勝手な面があるとも聞いたわ。
あの子が何故一人だけ、この世界に居るのかは解らない。
…けど、あの子が何処か、強がっているような気がするのは解る」
「そうだね。
心でどれだけ強がりを並べ立てても、無意識の中まではそうはいかない」
♪BGM 「ラストリモート」(東方地霊殿)♪
リリカ「…誰!?」
「私もそうだった。
私は総てを捨てて…心が見えなくなって初めて分かったことがあった」
ウェルダン「馬鹿な…!
何処にも気配なんて感じられねえってのに!」
静葉「……そこだわ」
野生のゴースが姿を現した!
ゴースはゆっくりと一人の少女の姿へ変化する…
?「なーんてね♪
…初めまして、かな?
驚かせちゃったみたいでごめんねー^^;」
ウェルダン「なんだ…こいつは…?
ポケモンから姿が変わったということは…こいつも幻想郷とやらの妖怪なのか…?」
リリカ「え…でも、私は知らない…初めて見るよこんな子…!」
静葉「そうね…人は勿論、大部分の妖怪もこの子のことは知らないと思うわ。
その“心を読み”“思い描いた感情を具現化される”能力を恐れた人間たちによって地底に駆逐された覚の一族。
地底に追いやられた妖怪、地霊の王となったその姉妹のうち…妹は地底にあってもなお己が恐れられることに恐怖して自ら心を閉ざしてしまった。
…結果、無意識の中に生きる、誰からも認識されない妖怪になったと聞くわ」
リリカ「誰からも…認識されない…!?」
静葉「そう。
“閉じた恋の瞳”古明地こいし。
無意識を操り、己自身も無意識のままに何者からも顧みられることなく、当てもなく彷徨い歩くだけになってしまった…心を閉ざした覚」
こいし「うん。
私は、他者の無意識を操ることが出来るようになった代わりに、みんなに忘れられちゃったの。
…私を常に意識してくれる、お姉ちゃん以外の全員にね。
いやー、参った参った^^;」
ウェルダン「うーむ…その割には何なんだぜこのノーテンキっぷりは…」
静葉「けど、甘く見るのは危険よ。
この子の行動は総て無意識に基づいている…故に、無意識のまま何の理由も躊躇いもなく、人間や他の妖怪を連続殺人鬼の如く殺してしまう危険な妖怪でもあるわ。
今のところ、そうしたヤバそうな事件は起きてないみたいだけど」
ウェルダン「( ̄□ ̄;)おいィィィィィ!?何だよその物騒な話!!?
ついうっかりで大量虐殺事件をやりかねないとかちょっとsYレならんでしょう…?
流石のロックでバーニンな俺様もマジで震えてきやがりました…怖いです…」
こいし「えーそんなことしないよー…多分♪」
ウェルダン「何かすっげえ無責任なノリで多分とか言いやがったー!!煤i ̄□ ̄;)」
静葉「…まぁ、無意識でそれをやっちゃうわけだから、当人にも止めようがないでFAなんでしょうけど。
でも、それだけに放置は危険だわ。
しかもポケモンの中には人間に危害を加えるタイプのポケモンもいるし、ゴースもそのうちのひとつ。
私としてはここで捕獲するべきだと思うけど」
ウェルダン「だ…大丈夫なのか…こんな物騒なヤツ連れ歩いて…?」
静葉「そのつもりなら手段はいくらでもあるわよ。
まぁ、それはともかくとして」
静葉「…リリカ、今この場でそれを決める権利と義務があるのは、あなたよ。
トレーナーとして彼女を捕獲するか、あるいは…」
リリカ「…うん、全部まで言わないで。
ここで答えをみんな任せにしてたら、私は…前に進めないから…!」
リリカ「…こいしさん…でいいかな?
良かったら、私と一緒に行かない?」
こいし「ん?」
リリカ「ウェルダンも…静葉さんも聞いて。
…私は…私の所為で消えかかってしまったお姉ちゃん達を元に戻すために…ううん、元に戻して、成長した私を見てもらいたくて、旅をすることにしたんだ。
けど…今の私には、その為にどうしたらいいか解らないことが多過ぎる…。
だから、みんなと一緒にこの世界を旅しながら少しずつ考えていけば、上手くいくかもしれないから…だから」
こいし「…不思議だね…今のあなたは今の私と全く逆に見えるのに…少し似てる気がする。
そうだね、どうせアテなんてないし、私も一緒についていくことにするよ。
それと…私のことは呼び捨てでいい。その代わり私も、名前で呼ばせてもらうよ?
さん付けとか、なんか他人行儀で嫌だしね^^;」
リリカ「…うん!」
マダツボミの塔に昼はコラッタしか出現しませんが、夜になると八割以上の高い確率でゴースが出現します。
前回のリプレイでも三面六臂の活躍をしたそーなのかーもといゲンガーに進化する可能性を持った強力なポケモン…なのですが、今回は正直避けようと思ったものの、性格が臆病(敏捷成長率高&攻撃成長率低)で個性が「悪戯が好き」(特攻個体値突出、のちに計測したら上限の31。ついでに素早さもそれに次ぐ30というバケモノでした^^;)となれば普通育てるだろうとw
うん、ぶっちゃけここで目測が狂った(←
余談ですがジム戦攻略の後、ここでゴース相手にウェルダンの特攻努力値を稼ぎ切り、特攻敏捷252、HP4、攻撃2で振り、ここで彼のレベルも17まで上げ、次の段階であるマグマラシに進化させました。
同様にこいし様の特攻&敏捷努力値も255まで稼いでいます。
また、夜の31番道路はクモポケモンのイトマルが出現することで攻撃努力値も稼ぎやすくなり(イトマル、同じく攻撃努力値をくれるマダツボミで合わせて7割以上の高確率で出現する)、ここで静葉さんの攻撃努力値を、昼になったら29番道路へ戻って素早さ努力値を稼ぐ、という作業を行っています。
さらに余談。
こいし様は原作設定だともっとキャラがぶっ飛んでます。
何しろおりんりんの拾ってきたブツを地霊殿のエントランスに飾るとか平然と言うし…www
ここでの彼女は原作に比べずっと言動がソフトになっている感じなので予めご了承ください。
キキョウジム
?「…ふむ、ようやく着いたようだな。待ちわびたぞ」
♪BGM 「プレインエイジア」(東方永夜抄)♪
静葉「あら…これは随分見慣れた顔がまた」
ウェルダン「何かだんだんお前らの知り合いのほうが増えた系の気配じゃねえか…もう何が何だかだな。
というか姐さん、人里離れて居た割には随分顔広いじゃねえか」
静葉「まぁ、彼女は人里近くに居る妹の知り合いでもあったからね。
里唯一の寺子屋の主であり、郷の歴史編纂という大役を担っているあなたが何故こんなところに居るの、慧音?」
慧音「それなんだがなー…ひと月ほど前から妹紅の姿が見えなくなってな。
最後にあいつを見かけた白兎の話では、スキマのようなモノを開いてそこにインしてしまったらしくて。
私も追おうとしたのだが、肝心なそのスキマの根源も幻想郷にはおらずこちらの世界にいるらしいという話を聞いてな…結局ある伝手を使って妹紅を探すためにやってきたというわけだ」
こいし「…?
あれ?スキマの力って当人と私のお姉ちゃん以外に、使える人っていたの?」
静葉「……まぁ、居ると言えば居るわね。元々幻想郷に居たわけじゃないけど。
でもこの話からすれば、竹林の蓬莱人も使えるくさいわね」
ウェルダン「俺様の本来のマスターだな、多分。
クォーターハーフ吸血鬼真祖の上にラーニング能力まで持ってるという、存在自体が反則みたいなシロモノだ」
こいし「ふーん…そんな力のある妖怪が居る世界があるなんて、世の中広いんだねぇ」
慧音「んまぁ、そう言うわけで妹紅探しのついでに、お前達というか…そこのトレーナーのサポートもしてやってくれと頼まれてな。
基本的なところはこの街にも塾というモノがあるらしいが、ここまでたどり着けるなら今更のような知識ばっかりだしな。
なので、私なりに調べたジムの傾向についてくらいなら教えてやれるぞ」
ウェルダン「だってよ。
俺様も詳しいわけじゃないし、聞いといて吉じゃねえのか?」
リリカ「……うん。
慧音…さん、教えてもらっても、いいですか?」
慧音「(ふむ…私もこの子を知らないわけではないが…随分雰囲気が変わったな。
他人の言葉に素直に従うような奴じゃなかった気がしたが…)
ああ、解った。でもそんなに畏まることはないから、気を楽にしていいぞ」
慧音「このキキョウジムは飛行タイプのポケモン…俗に、鳥ポケモンと呼ばれるポケモンの使い手が集まるジムだ。
つい最近、ジムリーダーが代替わりしたらしいが、ここのように親子二代でジムリーダーを務めることは珍しいので、トレーナー達の間でも将来を嘱望されているトレーナーらしい。
リーダーの名はハヤト。父から譲られた強力な鳥ポケモンを手懐け、己の手足のように操る強敵だ」
リリカ「鳥…っていうと、ポッポやホーホーとかいうポケモンみたいな?」
慧音「その通りだ。
ただし、ハヤトの駆る鳥ポケモンはスピードに優れたピジョンが主力だ。
ピジョンはポッポの進化したポケモンで、ポッポよりも体躯が大きくパワーがあるが、スピードも格段に高くなっている。
おまけに、羽休めという体力を回復する技を使ってくるから、長期戦も危険だ。
飛行タイプに相性の悪い草、虫、格闘タイプのポケモンを出すのは得策といえんな」
こいし「私はー?」
慧音「お前さんはゴーストタイプか。
ここの鳥ポケモンはノーマルタイプも同時に持ち合わせている。
ノーマルにゴーストの技は一切通用しないぞ」
こいし「へーそーなのかー。
じゃあ、私は今回出番なしだねー。
折角ステキな殺掠タイムに入れるかと思ったのに…残念残念^^;」
ウェルダン「(…こ、こいつ連れ歩いて本当に大丈夫なのか…?
つーか誰もこれにツッコまねえとか幻想郷住人の頭の中はどーなってんだよ…)」
リリカ「じゃあ、逆に有利なのは?」
慧音「電気、もしくは岩の技だな。
氷も有効だが、現時点で氷タイプの技を使えるポケモンを調達するのは難しい。
お前達のスタート地点がワカバタウンならば、イシツブテという岩タイプのポケモンが居ると思うが…それが岩タイプの攻撃技を持っていれば、非常に有利に試合を進められるだろう」
静葉「イシツブテならいるわね。だったら、ここは私の出番みたい」
慧音「…大丈夫なのか?
穣子…貴女の妹から聞いたが、あまり力を依代に預け過ぎると、神の力を失う危険性も在る筈。
ひいては、存在そのものを失いかねないのでは」
リリカ「…えっ…それって、どういう…!?」
静葉「そうね、恐らくは…ここ一回分が限界。
でも、折角この子が新たな一歩を踏み出そうとしているときに、力の出し惜しみはしてられないわ」
ジム内は昔とはすっかり様変わりし、まずはエレベーターで上の階へ。
何とかと煙は…ではありませんが、ここのトレーナー達は「愛する鳥ポケモンの気持ちを理解する」という名目でわざわざ高いところでトレーニングするそうです。なんのこっちゃ^^;
ジムのトレーナーはリーダーのハヤトの他、鳥使いがふたりいます…が、実は一本道と見せかけて両サイドに透明な床があり、そこを通ることでトレーナー戦を一切回避することが出来ます。
ただ、資金稼ぎの効率はプラチナに比べると恐ろしく悪いので、なるべく避けずに行きたいところです。
イシツブテ、もしくはこの街のジム近くにある民家でマダツボミと交換して手に入るイワーク、あるいはこの街の少し先にある36番道路に生息する電気ポケモンのメリープなど、相性の良いポケモンを育てて乗り込むとよいでしょう。
今回は、Lv15まで上げたイシツブテでさくっと攻略。
静葉「これで終わりよ…石符“諏訪の七神石”!!」
静葉は岩落としの構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃!
相手のピジョンをズタズタにした!
ハヤト「ば…馬鹿な!父さんから受け継いだピジョンがこうもあっさりと…!
…解った、僕の負けだ…」
静葉「(…危なかったわ…こちらもそろそろ限界、これ以上は私自身の存在も消しかねない。
この子との旅を完遂するという“彼女”との契約を果たさぬ前に自分が消えるなんて言ったら、本末転倒ですものね。
…あとは、現在与えられた役割の中でベストを尽くすしかないわね)」
本来はポッポがレベル18で進化した姿であるピジョンなのに、このジムで登場するのは何故かレベル13。
まぁ技で精々怖いのは風起こしと砂かけくらいで、こちらが岩だったら基本的に向こうは成す術もないという(電気は砂かけで命中を落とされるとそのままタイプ一致石火で骨にされることも珍しい話ではないので)。
でも相性有利でレベルもこっちが高かったのに一確どころか普通に二発以上打たなければならなかった理由は何故なのぜ…別に羽休め使われたわけじゃにいのに…。
それはさておきキキョウジムを突破すると、ウイングバッジと技マシン51が手に入ります。
バッジの効果で交換したポケモンもレベル20までは言うことを聞くようになり、秘伝技岩砕きをフィールド上で使えるようにもなります。
岩砕きの技マシンは、36番道路のゲートを抜けた先、現在何かが通せんぼしている三叉路の手前側に居る山男が譲ってくれます。
技マシン51は羽休め。鳥ポケモンなど飛行タイプの多く、もしくはグラフィック上翼や羽根のあるポケモンが覚えることが出来、使ったターンに飛行タイプを失いHP最大値の半分の値だけHPを回復します。
飛行タイプの一時的喪失は一見するとデメリットのようですが、電気や氷といった弱点タイプの技のダメージを軽減するメリットと捉えることもできるでしょう。
♪例の着メロ♪
リリカ「うわああああああああ!!><
ちょっとこれどうにかなんないの!?」
ウェルダン「うーん…俺様もキカイは専門外だしな…」
静葉「…仕方ないわね…後で私が設定変更の仕方教えるし、とりあえず電話に出なさいな」
ウェルダン「……何故あんたがそれを知っている?」
ジム戦を終えてジムを出ると、速攻でウツギ博士から電話がかかってきます。
どうやら例のタマゴの正体が博士にも解らないらしく、手持ちにして連れ歩いて孵せといういうことらしいです。
キキョウシティのフレンドリィショップに助手が待っているので、タマゴを預かります。
ちなみにタマゴは本来の孵化必要歩数の半分くらいまで達した状態なので、歩き回っていれば程なくして孵ります。
リリカ「でもこのタマゴって確か、トゲp」
こいし「へーこれがポケモンのタマゴなんだねー。
というか明らかに哺乳類っぽいのも居るのに、タマゴから生まれるとか不思議だねー」
静葉「…裏設定的な話だけど、そもそも本当にこれがタマゴなのかどうかも不明らしいわね。
便宜上“タマゴ”と呼称しているけど、実際は巣か揺り籠のようなものだとウツギ博士が推測しているっていう設定もあったはずだわ」
ウェルダン「となりゃ、益々ポケモンはどうやって生まれるのか謎だよな。
オスとメスが居るのに一体何時本番を」
静葉「…おいやめろ馬鹿。
この手の話題は色々とアレなのでさっさと止めるべき」
リリカ「…………………それで主人公の筈の私の指摘は封殺ですかそうですか。
汚いなさすがポケモンの世界設定きたない…って、あれ?」
おや…タマゴのようすが…?
「わ た し 生 誕 !!」
タマゴが かえって トゲピー? が うまれた!!
全員「( ゚д゚ )ポカーン」
?(トゲピー)「…あ、あれ?
何なんでしょうこの反応…やっぱりこれってネタ的に二番煎じだからなんでしょうか…^^;」
リリカ「…い、いや…というか一体どう言えばいいのかと」
静葉「あらゆる意味であのH、神がかっていたしねぇ…」
ウェルダン「…俺様としてはようやく知り合いの顔が見れてホッとしたやら呆れたやらで言葉もねえな。
まさかこいつが来てるとは予想外だった」
リリカ「え?あんたの世界にもこういうバカっぽい奴が居たの?」
?「( ̄□ ̄;)ヒドス
ほ、ほら私はポップン界の古参であるところの一級見習い天使だから、今まで設定されてなかった遺伝の神通力を持ってるトゲピーなんですよ!
すごいんですよーかっこいいんですよー!!><」
こいし「でも特性が物理威力五割増しで命中八割補正の“はりきり”じゃあ神通力の意味がないような気がするよね〜」
?「………onz」
今回二つ目の大誤算爆誕(w
タマゴから孵るのはやはりというかトゲピーなのですが、HG&SS環境では新たに遺伝技として神通力が加わり、このトゲピーも神通力を習得している状態で生まれてきます。
しかしその点はさして重要ではなく、問題は「性別がメス」であったこと。本来トゲピーの性別比はオス7に対してメス1と御三家やイーブイ並みなのですが…知り合い連中がこぞってメスのトゲピーを孵しているのは何故なのか…w
特性は追加効果発動率倍化の「天の恵み」ではなく物理攻撃のみ威力五割増し&命中二割減の「はりきり」だったのが少々残念ですが、「はりきり」でも十分それっぽいし性格ものん気とさらにそれっぽい感じなのでニックネームを「ポエット」にして連れ歩くことに。
うんまぁ…本音言うとプラチナでシロナさんから貰えるトゲピーがメスだったら本気で連れ歩く予定だったんだ…今更だけど(´・ω・`)
はりきりの攻撃力ボーナスを活かすため、早速プラチナから必中飛行物理である技40(燕返し)を転送。
HG&SS新機能であるポケウォッチでレベル&懐き度を稼いで速攻でトゲチックに進化させ、燕返しを覚えさせたらいよいよ努力値を稼ぎに入ります。
目標値は攻撃156、特攻252、敏捷102なのですが…特攻はかなり稼ぎにくいので暫くは連れ歩くだけで基本的には放置です。
ポケウォッチはポケモンを連れ歩く万歩計機能のようなものですが、一定以上の歩数を歩くと連れ戻した時にレベルが1つ上がり、懐き度もアップします。
ウォッチの機能であるポケトレ、ダウジングでお出掛けコースごとに設定されたポケモンやアイテムの入手も出来るなどいろいろ楽しめます(歩数に応じて稼げる「ワット」が必要)。
これで初期選択できるコースでは何故かガルーラなどという、序盤戦ではどう考えてもオーバーパワーなポケモンが捕獲可能なのだから恐ろしい…。
-経過-
バッジ:1
ウェルダン(ヒノアラシ♂→マグマラシ♂) Lv13→Lv16 装備品なし
しずは(マダツボミ♀) Lv3→Lv17 装備品なし
こいし(ゴース♀) Lv3→Lv20 装備品なし
イシツブテ♀ Lv15→Lv16 ※ジム戦終了後パーティから除外
ポエット(トゲピー♀→トゲチック♀) Lv1→Lv11 装備品なし