〜酒場の一件から数刻後 アーマンの宿〜

ポエット「…チルノちゃんは?」
ルーミア「まだ外を見てるよ。
    …チルノは悪く言えば単純だけど…すごく真っ直ぐだからね。
    割り切れないことだって多いとは思う」
リリカ「確かに…この世界では、私達の想像以上に生死の境が薄い気がする。
   ちょっとした判断を誤れば……私達だって」

リリカ「でも…今思えばジョウトの旅も、決して安全な旅じゃなかった。
   私達が改めてこんな世界に放り込まれたことにも、何か意味のようなモノはあるのかな…?」

ポエット「…さて、それはどうなんでしょうね。
    でもきっと、この旅が終われば何かきっと違ったものが見えてくるような、そんな気はします。
    口実はアンナさんだったかもしれないけど…かごめさんのやることですからね^^;」
リリカ「…確かにそうだね。
   さ、明日から気分転換に海、でてみよっか。
   私にとっては…ジョウト以来の海だし」


〜ところが翌日〜

リリカ「えっ?行きたくない?」
チルノ「(こくん)」
リリカ「どうしてよ…あんた海に出るの楽しみにしてたじゃない」
チルノ「………そんな気分じゃない」

そのあとも暫く、リリカ達はチルノの気分を動かそうとするも、思ったよりも頑なにチルノは拒絶の意思を示し…リリカもやがて説得をあきらめて肩をすくめた。

リリカ「どうしたもんかしらあれ。
   周りがいうよりもずっとナイーブな奴だとは知ってたけど…」
ポエット「かごめさんの話だと、確かシンオウでリリカさんに出会う少し前だと言っていましたけど…ギンガ団っていう組織が、伝説のポケモンを燻り出すための作戦に巻き込まれたコイキングを看取ってしまった時も、随分長いことふさぎこんでしまったと聞きますし…」
ルーミア「あの時は私も可哀想だと思ったけど…チルノは妖精だから、自然界で命が消えたりする時の強い感情に鋭敏だから、特に堪えたんだと思う。
    あの人たちに悪気がなかったのは解ってるだろうけど、なにより自分の勘違いから何の関係もない魔物たちを殺して回ってしまったんだ。
    だから…きっと、そのことを後悔して、感情のやりどころを見失ってるんだと思う。
    ひょっとしたら、もうこの冒険を続けたくないって思い始めてるかも知れないよ
アンナ「( ̄□ ̄;)そ、それは困る…!
   このまま私たちの冒険が終わってしまったら私がリーダーとして威厳を示す機会が
リリカ&ポエット&ルーミア「(( ̄□ ̄;)まだ言ってるのかよ!!!)」

リリカ「仕方ない…船はかごめさんの手まわしですでに用意されちゃったし、今日あたりそろそろ受け取りに行かないと忘れられちゃうかもしれない。
   あいつのことはコーディと葉菜さんに頼んで、私たちだけで海に出よう」
アンナ「…そうね、薄情な言い方になるけど、あの子だけにかまっていては話が進まない。
   むしろ船を後回しにしてナルメルとか言うのを倒しに行って、それをひと段落させてから海に出ましょう。
   つーか今このまま中断して放りだしたらかごめさんにどんな目に遭わされるか………(ガクガクブルブル)
リリカ「( ̄□ ̄;)結局自分の保身が第一なのかよ!!
   …はぁ…ダメだポエット、このひとの捩れ曲がった性根を叩き直すには一筋縄じゃいかないよ。
   とりあえず言うとおりに一度ダメ元でナルメルに挑んでみよう、どうせ負けるだろうけど…もう徹底的にトラウマ植えて自分独りじゃどうにもならないんだってことを骨身にしみこませておかないと…
ポエット「えちょ…正気ですかリリカさん!?
    確かバーミセリさん達もレベル13で挑んで勝ったって聞くし、私達平均レベル14あるうえ回復攻撃の役割はしっかり出来てるからなんとかなるかも知れないですけど…」
ルーミア「流石に4りってちょっと無理があるんじゃないかと思うんだけど…^^;」
リリカ「私だって正直全滅はまっぴらよ。
   でも、まずあの調子くれてる人の鼻っ柱を完全に潰しておかないと…もし勝ててしまった場合はまた別の方策考える
ポエット&ルーミア「そーなの……か?^^;;」



狐尾奮戦記その4 「アンナの覚醒」



〜第一階層B4F〜

「よっ!また会ったな。
ここまで来るってことはあの魔魚ナルメル退治の為なんだよな?」

幾多の障害を乗り越えて進む君たちは小道の先、小川にかかった橋の袂に二つの人影を発見する。
どうやらそれは「ムロツミ」と名乗ったギルドの二人組のようだ。
君たちが近付くと、リーダーでアガタと名乗ったシノビの少年が、以前と変わらない人懐っこい笑顔を浮かべ近付いt…


リリカ「まただよ(呆笑)
   もう他人を利用する汚い忍者の同類はお断りなんですわ?お?
   あもり調子に乗らないほうがいい本当に強い奴は強さを口で言ったりはしないが私はレベル50で特攻127の能力値からタイプ一致流星でガブリとか骨にするから
アガタ「( ̄□ ̄;)ちょ!!のっけからそれはないだろう!?つーか強さの基準が解んねえよ!!
   オレはまだまだ低レベル体だったから、実力のありそうなあんた達にわざわざ頼んで抜けるの手伝ってもらっただけじゃねーかよ!?」
リリカ「その根性がムカつくと言っているサル!!><
   なんだったらあんたを生贄にしてその間に抜けるという手段だってあったんだからねー!!

カナエ「す、すいません私の知らないところで何かあの子が><」
アンナ「あー気にしないでいいです、ただの同族嫌悪ですから^^」
ルーミア「( ̄□ ̄;)あんたが言うことなのかー!!?」
カナエ「…というかその特攻からだと多分普通に穏やかHP特防VHP極振りチルタリス以上の能力のドラゴンじゃなきゃ耐えられないと思うんですが…」
ルーミア「( ̄□ ̄;)あんたも何故それが解る!!?」








透子「まあ今でこそカナエがポケモンの話し始めても違和感然程でもないけどねえ」
つぐみ「それにしては最後にログでたのは何時だったかレベルなんですがどうなんです?」
透子「その前にリリカさんこの時の特攻種族値終わってるっていうアレ
リリカ「(しめやかに吐血)」

<かごメモ>
確かこの時リリカは個体値もそうだが確か
特攻補正にもマイナス掛かってるんだよな(真顔
ラティ妹は特攻種族値110だから252振りレベル50無補正なら実数値162。
だけど個体値1と仮定して逆補正でもぶっぱなら131あるはず…今更だがこれ全振りじゃねえなまさかとは思うが…?
ついでにこの特攻からの流星群、当時の威力は140だがそれで計算してればチルタリス特防V無振り無補正でもH252振りゃ高乱数で耐える。今更ながら何気にバカ耐久だなチルタリスって。

つぐみ「というわけでひさしぶりの世界樹ですがどうですかとーこさん(キリッ」
透子「いやそれでいきなり昔の仕様でアモロはだいぶキッツい気がするんですけどね。
  てかよくこの編成でヒーラー切ろうと思い立ったもんだね、何処のMZDに影響された?」
つぐみ「いやぁ回復量の低さを正直ナメてました(てへぺろ☆」
透子「何処の業界の日笠陽子だあんたは。
  とりま、この頃までの一層名物というといつもの角鹿だね」




つぐみ「SSQ2の一層に居るヤツよりは有情というか、アレを知ってるともっと低くても行けた感はありますねー。
   HP半分以下ですし」
透子「こっちからの与ダメージもものっそい低いけどな。
  実際此処に限らずほとんどのシリーズで角鹿は巡回タイプ。
  此処も例によってぬかるみの歩く区画をぐるぐる回ってるわけだが」
つぐみ「列混乱がウザいだけで、逆にこっちが混乱しなければ延々列混乱してくるだけなんだけどね。
   その意味ではトカゲよりも更に弱い説」
透子「実際8割H割此処のせいでなんでもかんでもべらぼうに強いという刷り込みがあったのは否めないな。
  リリカさん達は14まで上げてたけど、これうちらはレベルいくつだっけ?」
つぐみ「10だね。
   ちょっと上げすぎたというかトカゲ狩りが楽しすぎたというか」
透子「あとこの頃には宿屋サエーナも開業していたもとい大航海クエストで大灯台も開放されてたからもう何というか」
つぐみ「ぶっちゃけ
このレベル帯であまり戦った記憶の無いサエーナ鳥のほうが強かった」
透子「あたい達のプレイ経験おかしくないか今更だけど?^^;」


透子「んで、まあうちは鈴花達に残りを一掃してもらって、いよいよ階層ボスの近くまで来たところでアガタの野郎が待ち構えているわけだな。
  この選択肢ってなんか意味あるんだっけ?」
つぐみ「私もぶっちゃけ最近知ったんだけど、ここでムロツミというかアガタ君の「共同作戦をするべきそうするべき」って申し出を断った場合、以降この二人登場しなくなるらしいんだ。
   ある意味ではこの先に登場させない方が、この二人に起こる悲劇が回避されるとも言えなくもない」
透子「ほーん、成程ねえ。
  で、この先登場させるメリットは」
つぐみ「
まっっっっったくないね。
   あそこでみずかちゃんに説教されてるニンジャ小僧、何一つ役に立たないし。
   というかそもそも情報はカナエさんにマルナゲ、しかもマルナゲされたあの無駄にエロいヘソ出しゾディアックの情報だって、基本聞かなくてもわりとなんとかなるし」
カナエ「( ̄□ ̄;)ガーン!!!!」
透子「ま…まあ確かにボスフロアで他にモンスターも出ねえ、挙句にこっち近づくと逃げていくもんだから、その片手間にフロア埋めてるとそのうち隠し通路の存在に気づくだろうしな…」
リリカ「余談だけどこのログ描いてる狐野郎、私とてーさんを基本あのニンジャ小僧の同類扱いしてたらしいからね。
   今の私がアレ嫌いなのも同族嫌悪とかあの三つ編み言ってるけど、全く否定できないのが悲しいとこr(スキマにボッシュート」
つぐみ「愚痴りたいのは解るけど今は私達のターンですので(キリッ」
透子「…つぐみお前…こういうところに登場するたびにどんどんデンジャーさが増してってないか…^^;」








〜ナルメルの巣〜

リリカ「つーかやっぱりあの野郎信用できねぇ…確かに私だって昔はあんなんだったかもしれないけどさ〜」
ポエット「ま…まあまあ^^;
    けどどうしましょう?
    カナエさんの情報通り、まずは抜け道を探して一気に追い詰めるルートを探さないと
アンナ「んなまどろっこしいことはせんでよろしい!!><
   ここは潔く正面とっ…ぱああああああああああああああああああああああ!?(泥沼にはまる)
リリカ「うん、抜け道は何処だろうね(日常顔
アンナ「ああん完全にスルーされてる…くやしいでも(ry」

「こっちだよ。
こっちから、丁度あいつの後ろに回れるよ」


リリカ「あ、うんありがとチルノ…って、ええっ!?」
ルーミア「チルノ…宿屋にいたんじゃ…?」
チルノ「ひどいよみんな、あたいを置いてきぼりにするなんてさ。
   あたいはもう大丈夫。
   やっちゃったことで何時までもくよくよしてるなんて…あたいらしくないからね!
ポエット「
きた!メイン氷精きた!これでかつる!!\(^0^)/
    ほらアンナさん、何時までも埋まってないでさっさと来てください」
アンナ「…………もうポエットまで私をお荷物扱い…パーティ解消したい><」

君たちは巣の隠し通路を伝い、この用心深い主の背後を取った。
さあ、臆することなく恐るべき魔魚ナルメルに挑み、そして打ち勝ちたまえ!


リリカ「…そういえば気になってたんだけど、この律儀にナレーションしてくれてんの誰なのかな?」
ポエット「さあ…でもどうでもいいことなんでおいておきましょう^^;」

魔魚ナルメルの背後を取った!

リリカ「よし、リミットは十分…まずは守護陣形でようs」
アンナ「おりゃあああああああくたばれナマズがあああああああああああああ!!m9( ゚д゚ )
リリカ「えちょ…またかー!!( ̄□ ̄;)
   あ、いやこれでいい、むしろ好都合(ニヤリ)
ポエット(いや…なんかアンナさんが同族嫌悪っていったのが的を得てる気がする^^;
    仮にこのリーダーがアガタさんでも同じ行動を取ったような気が

アンナは雷の星術の構え!
特異点定理で致命的な致命傷は加速…したがぜんえzん効いていない…。

アンナ「
( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええええ!!?
リリカ「なっ!?なんなのこの馬鹿げた体力!?
   いくらアンナさんの低レベル星術と言っても、特異点定理にエーテルマスターが絡んで200近いダメージが出てるはずなのにッ…!」
アンナ「一言余計だ!!><」

ナルメル「なんじゃおんしら…?
    わての住処荒らしてけつかってからに…よーわからんけどわてを怒らせた代償は高くつくでえええええええええええ!!!m9( ゚д゚ )

ナルメルはマッドスローの構え!
リリカとチルノとポエットは泥をぶつけられて眼潰しをされた!!

リリカ「きゃっ…!><」
チルノ「わぷっ!?><」
ポエット「ひゃああ!?><」
アンナ「おのれ卑怯者おお!!><
   この私の愉快な下ぼ…じゃなくて仲間たちになんてことしやがりますかー!!
ナルメル「じゃかあしい!!
    これでもくらうがええわ!!」

ナルメルは泥の中に潜った!!
6つの穴が攻撃対象として出現ッ…!

ルーミア「どうなってるのかー!?」
アンナ「おのれヒキョウなり!!
   こうやって隠れて対象を増やすとはさてはあなたもシノビですね汚いです流石シノビきたない!!><
ルーミア「('A`)」(←もうツッコむ気すら起きない


ナルメル「おらああああああこれで浮世もおしまいじゃああああああああああああああああ!!!m9( ゚д゚ )」


ナルメルは大地震の構え!
全員に100前後の大ダメージ!!

アンナを残して全員ひっそりと泥の中で幕を閉じた…


アンナ「( ̄□ ̄;)…え…ちょっと、いったい今、何が…?
   どど、どうして私だけがきのこって
ナルメル「ほうおもえは運がいいようだなだが安心しろお前もすぐにあとを追わせてやる(キリッ)」
アンナ「ひ、ひぇぇ!!
   
何故どうして私がこんな目にいいいいいいいいいいいい!!

ナルメルはヒレうちの構え!
致命的なオーバーキル!







アンナ「ごめんなさいごめんなさいもう二度と調子に乗りませんナマズこわいナマズこわい><

かごめ者「事情は解ったがいくらあたしでもここまではやらんぞ。
    つーか奴に灸をすえるためにわざわざ全員巻き込むかねお前さんは^^;」
リリカ「う…うん今では反省してるっつーかマジゴメンみんな」
ルーミア「仕方ないと思うよ…流石にアレどうにかするとなればそれこそトラウマ作らないと」
ポエット「いやむしろ私達にもトラウマを与えた気が…というか全体攻撃一発で瞬殺はひどい><」








リリカ「…本当にこの時は何が起きたのかマジでわかんなかったわ。
   つかかごめさんといいつぐみといいいつの間にスキマ自由自在に操れるようになってんのよおかしいでしょ」
つぐみ「えぇー復帰早ーい><
   リリカさんもしかして『聖闘士星矢 黄金伝説』やりこんでました?」
リリカ「AD(アナザーディメンション)からの一気ワープは基本(キリッ
透子「
( ̄□ ̄;)お前しれっとどんなところに放り込んでんだ!!!
リリカ「一応つぐみの異次元送り()回避したからナルメルの解説ぐらいは参加させてもらうわ!
   データはこんな感じ、」

第一階層ボス 魔魚ナルメル
HP3281 雷弱点/頭封じ、脚封じ、腕封じに弱い
通常攻撃は壊属性
ヒレうち(腕) 単体近接壊攻撃
マッドスロー(脚) 一列に氷属性攻撃、盲目付与
ウィップリッパー(頭) 1〜4回ランダム対象に近接斬攻撃
沼水潜行(脚) 6カ所にダミーターゲットを発生させ「潜行」状態になる。
      1カ所が本体だが本体の場所もダミーターゲットでカモフラージュされている
      「潜行」状態では一定確率で本体がダミーターゲットを移動する「沼中移動」か下記の「大地震」のみを使用する。
大地震 「潜行」状態を解除し全体に無属性大ダメージ(STR依存のため防御で軽減可能
ストーリーミッション中では初回1回のみ、HPが半分以下になると逃走する。
 時間経過でHPが回復するが、ナルメルが逃走していた場合は再戦した際逃走は行わない。

リリカ「いやさ、マジで意味わかんないよね。
   正直
最初のボスのHP量じゃないもの」
透子「無印2のキマイラが1400だって聞いたかもね。
  ちょっと先のネタばらしになるけど、無印2の炎の魔人と3の二層ボスだってHP同じぐらいじゃなかったっけ?」
リリカ「らしいね。
   実際火力が高いのは大地震だけ、これだって実は阻止可能で、潜行状態を解除すれば不発するわ。
   ただダミーターゲットから効率的に本体を狙うのは難しい、全体星術なんてこのレベル帯で取ってるるかどうかって言う」
つぐみ「1属性に絞れば最速7ぐらいで取得できるけど、元の星術がもう一発でガス欠になるレベルで消費重くなるし、マスタリも振られてないし特異点定理も十分振られてるか怪しいしで実用性があるとは…」
リリカ「普通はない、だからこの時点の現実的な全体攻撃はバリスタの三色バラージか属性アームズからのエミットウェポンぐらいかしら。
   …どーせつぐみ、それ込みで(あのこ)にバリスタを任せたんでしょうに」
つぐみ「バレたか(´∀`)
   でも結局バリスタもTPそんな多くない、エミットだってこのレベル帯だと消費がなかなかグロいからね。
   とはいえジャイキル込みの通常攻撃をショックアームズ付与でぶち当ててるだけでも、かなり低燃費で殴れますけどね?(意味ありげな視線」
リリカ「ぐぬ…返す言葉もない('、3 _ヽ)_」








〜インバー港〜

リリカ「…というわけで気を取り直して海に出ましょう^^;」
チルノ&ルーミア「おー!!><ノシ」
ポエット「……ってそういえばアンナさんは」

アンナ(船着き場の隅っこで震えている

リリカ「こっちもこっちで薬が効きすぎたかなぁ^^;」
チルノ「これまでの強気キャラが完全なハッタリだったと証明されたけど何処もおかしくなかったね!」
ルーミア「そ…そーなのかー?^^;」
リリカ「しかしまぁ特別あつらえとは言うけれど…この船大丈夫なんですか?」
港の長「まぁ…確かにガレオン船みたいなのに比べると貧相に見えるが、モノは保障するよ。
   そもそもゴールデンメリー号もサウザンドサニー号もそんなでかい船じゃないから大丈夫じゃろうて^^
リリカ「いやそんな突飛な例を出されても…」
港の長「とりあえず船舶として登録せにゃならんし、カタチとしてこの船に名前をつけてやるといい。
   もっとも、この船を持ってきた変わった二人組の娘が、どうしても決まらんようならこの名前でいいとか言っては行きおったが…」




※キツネノカミソリ
北海道を除く日本を含めた東アジアの一部に生息するヒガンバナ科の多年生草本球根植物。
概ね新盆前後、林縁や明るい落葉広葉樹林などでヒガンバナよりもやや早い時期に花を咲かせる。
花びらの形が剃刀に似、なおかつ狐色に近い色の花を咲かせるためにこの名がついたらしい。
なおヒガンバナ同様全草に有毒物質を備える毒草


リリカ「なによこの不吉な船名。
   それに二人組の娘って何かすっごく嫌な予感が…あの、それってどんな背格好だったかとかは」
港の長「うーん…背格好は君らと変わらんが、桃色の髪の子が随分悟りきったというか…老成した感じではあったな。
   一体どのようなことを経験すればあのなりでああまで老成してしまえるのか不思議だったが。
   おお、そういえばもう一人の淡い緑色の髪の子が、お姉ちゃんと呼んでいたから姉妹かもしれんな。
   一応着替えとか言って色々運びこんではおったが…一応それが航海用の服で登録されとるから、そいつに着替えとかんと出港は出来んぞ」
リリカ「なん…だと…!?」


〜少女航海準備中〜




リリカ「ふふんさすがはさとりさんだわ♪」

こいし「
( ̄□ ̄;)ダニィ!!?
   おお、おかしい確かにこのイケてるスク水で登録してた筈…はっ計ったなおねーちゃん!!( ̄□ ̄;)」
さとり「いくら心が読めなかろうがあんたの考えてることぐらい秒で見破れるわよこの愚昧(こいしを秒でスマキ
   ああ、一応海に潜る系のイベントもあるけど、その水着なら泳ぎやすくていいでしょう?
   …あとそこの船場の長の認識も直しておくから、服装は自由よ(キリッ」

リリカ「有難(アザ)ッスさとりさんッ!!><(上にパーカーを羽織る
   さぁ、気合入れて出航だよっ!!」

ポエット「あ…あれっおかしいななんか本来は違う光景を見たような…?
チルノ「多分天狗の仕業だよ!
   そこの物陰で舌打ちして高速で消えたもん!!あたい見たよ!!

ルーミア「やはり天狗も一枚噛んでた…いやらしい…」
ポエット「相変わらずなんですねあの無意識妖怪…と文さん^^;」








リリカ「海に潜る系のランダムイベントが航海中に発生するのは本当だよ。
   まあでも、実際は船の出航ってその都度お金が掛かって、途中でイベント交易品や、魚群とかで採集するにしても序盤はほぼ赤字よ。
   こればかりはリマスターになってもそんな変わってないと思う」
つぐみ「と言うよりも一部不利なバグがなくなっただけらしいから…3で致命的なバグって何があるのかも知らなかったし」
リリカ「私も後年になって知ったからあまりでかいことは言えないけど、有名なのはクイックオーダーバグね。
   前列一番右もしくは後列のキャラにクイックオーダー、または殿軍の務めを付与すると、何故か対応する位置に配置されているモンスターもQOもしくは殿軍の行動速度補正効果を受けてしまうってやつ」
つぐみ「ええ…なにそれ…。
   てことは右の人がQOでファストトリック行動すると、モンスターもファストトリックになるの?」
リリカ「モンスターが1体…要はFOEとかボスの場合、確実にそいつに乗る。
   行動順はQO使用者→QO対象者→対応配置するモンスターになるそうよ。
   あとは言わなくても解ると思うけど」
透子「致命行動を取ってくるパズルボスのターンに重なると悲惨なことになるってことな」
リリカ「ちな、アームズで敵の属性変化デバフを打ち消した時に何故かアームズの効果だけ残る(デバフをバフで上書きする)だとか、拳モンクの拳スキルが、装備欄の上から二つ目を開けている場合装備欄の一番上に装備している武器の攻撃力で威力を補正されるってバグ、あと有名な「リニューバグ」なんかは
軒並み残ってるらしいよ。
   このあたりは巧く使って冒険に役立てて頂戴ね。チャオ★」








〜スカンダリア大灯台〜

リリカ「ふー…やっと着いたよー。
   しかし、鳥の居るほうは近づけない、いない方は海流と渦…なにこれ嫌がらせ?」
ポエット「怪鳥の巣になって灯台は本来の役目を果たせず、しかも灯台への接近は困難で復旧も不可能…これでは航路も廃れますよね…」
ルーミア「あいつ、こっちからは来ないと思ってるから完全に油断してるね。
    とりあえず港へ戻ろう。
    ひょっとしたら、あのバケモノ鳥を討伐する系の何か依頼が来てるかも知れないよ」
アンナ「( ̄□ ̄;)あ、あんなおっかない魔物に挑むなんてとんでもない!!
   どうか皆さん何卒そんな危険なことはやめてくださいマジですいません生きてて本当にすいません><
リリカ「…うっわ〜…これはなんか別の意味でダメかも^^;
   つーかこの人何処まで厄介なんだろ」








つぐみ「せっかくなら大灯台までの航路ぐらい説明していってよー(ぷー」
透子「乱入して欲しいのかして欲しくないのかはっきりしなよあんたも^^;
  でもまあ、レベル14にもなってたらサエーナ鳥はマジで宿だからね
  割愛するけどHPはトカゲよりちょい高い、なおかつNPCはどれも優秀だし、討伐は簡単だろ」
つぐみ「経験値ズレると死ぬ症候群の人には辛いかもね、大航海。
   サエーナ鳥の条件ドロップは腕封じ撃破だけど、めーやちゃんを鎚ウォリにしなかったのをちょっとだけ後悔したかもねえ」
透子「ただその素材で作れる小手がクリア前ほぼ最強の小手なんだよな。
  もう一つの素材の関係で、作れるのは三層になってからみたいだけど」








チルノ「なんだお前弱過ぎるぞー!^^^」
ルーミア「( ゜∀゜)o彡°とーりなべっ!とーりなべっ!!」
サエーナ鳥「( ̄□ ̄;)もおやめて私のライフはとっくに0よオオオオオオオオオオオオオ!!!





〜アーマンの宿屋〜

リリカ「さーて大分いい気分転換になったところで…あのナマズ本気でどうしよっか?」
ポエット「そうですねえ。
    不慣れなせいもあるけど、流石に現状のままぶつかるとしたらどう考えてもかなりレベルを上げて、地震が来る前にどうにかできる用意もしないと」
リリカ「それじゃあいくらなんでも…ねぇ。
   そもそも現時点ですでに私達の平均レベルは17、どう考えても推奨と言われるレベルよりだいぶ高いよ。
   となると戦い方に問題があるわけだけど…ねえアンナさん」
アンナ「
( ̄□ ̄;)ひゃああああなんでしょうか!?
リリカ「そ、そんなにびっくりしなくても…^^;
   アンナさん、反射的に雷の星術撃って弱点突いてたけど、それ知っててやったんですか?」
アンナ「え…だって魚だし…なんか水っぽいから雷効くかと思って…ポケモンにいたナマズも水タイプだし…。
   ごご、ごめんなさいもうしませんもうあんな恐ろしいことは(ガクガク)」
リリカ「いやあのナマズは地面タイプもあるから雷撃ったらkonozamaになっちゃうでしょうが^^;
   でも、とりあえず特異点定理の効果が出たってことは、あいつの弱点は少なくとも電撃。
   そうすると全員電撃属性でダメージを与えられるといいんだけど」
ルーミア「でも今のところそれが出来るのはアンナだけだよ?
    リリカのアームズ?っていうのがあれば属性付与攻撃できるみたいだけど」
リリカ「んまー確かにスキルの振り間違いかなーとは思ってるわ今更だけど。
   安全策をとるならそこまでレベル上げてもいいとは思うけど…手間を考えればやはりアンナさんの星術メインで行くしかない」
アンナ「( ̄□ ̄;)ひぇえ!!
   わわ、私ごときの貧弱な星術でそのような大それたことなんて…はわわ><」
リリカ「もう…しっかりしてよアンナさん。
   多分どうあがいてもあなたの星術がカギになるんです。
   自分の力を恃みに暴走されても困るけど、そんなにしり込みされても困るんだから…どうしてその中間がないのかなぁ」
アンナ「はうぅ…善処します><」


リリカ「…とはいっても、私達にもそれをフォローできるだけの支援が必要だよね。
   とするとプランはいくつかあるけど…」

1.武器の性能の底上げをする
2.ショックオイルを使う
3.いっそリリカがショックアームズを覚えるまでレベルを上げるか、休養して一気にショックアームズを取りに行く


リリカ「っていうことになるけど、2は資金面がかなり厳しいわ。
   プラス素材調達の手間もかかる。
   3にしたって休養の遅れを取り戻すのは困難だし、仮にショックアームズを付与したところで打撃力で恃みになりそうなのがポエットぐらい。
   全員に掛けるにしても手間取るし…?」

その時リリカの手に触れたモノ…それは、ペイルホースの依頼の報償としてもらった毒のハンマー。

リリカ「…!…ねえ、そういえば今まで手に入れた中にハンマーって何があったっけ?
   最初に地図の衛兵からもらった三種類の他に、どっかでいくつか拾ったりしたような」
ポエット「そういえば、商会から受けた依頼の報酬もハンマーだったような…確か、属性は」
リリカ「それだよ!その手があった!


〜ネイピア商会〜

ネイピア「ほう、それで鍛冶か」
リリカ「うん。
   武器そのものに雷撃属性をつければ、低燃費で継続して安定したダメージソースを確保出来る。
   そもそもこの階層だと雷耐性を持つ敵はいないどころか、角鹿やウミウシみたいな雷弱点が多い…道中の戦いも楽になるはず
ネイピア(ほ、良いところに目をつけおったの。
     てっきりショックオイルでもしこたま買ってくれるかと思っておったが、アテが外れてしまったの)

システムウィンドウ【リリカ、チルノ、アンナの武器に雷属性を付与しました】

ルーミア「あれ?私とポエットは?」
リリカ「万が一の時を考えて、あなたたちのにはつけないどくわ。
   それにルーミアの陽炎も、ポエットの回復もないと辛い。
   基本的に殴り要因とは考えないことにしたんだ…ごめん」
ポエット「謝ることなんてないじゃないですか…そうやって役割分担を決めて力を合わせていかないと」
リリカ「うん。
   だから二人のには、足封じの効果を付与しとく。
   マッドスローは足技だから、もしアレを縛れるとかなり楽になる…それにポエットは撲殺天使だから素で攻撃力高いし(キッパリ)
ポエット「( ̄□ ̄;)えっ」



リリカ「よし、これで用意は整った。
   まず手始めに、B3Fにいるあの邪魔っけなアレ、片付けてきてみようか」
アンナ「( ̄□ ̄;)えっ」
ポエット「( ̄□ ̄;)えっ」
リリカ「本来ならもう第二層の真ん中へんくらいまで行ってもおかしくないレベルに達してるんだし、戦術さえ間違えなければ倒せないこともないはずだよ。
   むしろここまでレベル上げるのはおかしいはずだから」


〜第一階層B3F 怒れる暴君の縄張り〜

何回もプライベートルームに無断で侵入したおもえらにその魔物はそろそろ怒りが有頂天になっている。
今度ばかりはとんずらさせてくれる気配もないみたいですわ?お?
おもえら全力でこのカバをぶちのめしてもよいぞ。


リリカ「もうナレーションにツッコむのやめよう。
   さーって、手筈通りに行くよみんな」
アンナ「やややっぱり考え直してくださいよ階層ボス撃破前に階層赤FOEに突っ込むとかそれじゃどこぞのスイーツ(笑)と同じレベルじゃないですか!!
   ごめんなさい私は謝ります経験値ロストが怖いんですはやくあやまっテ!!><
リリカ「うっさいもうネガるなこのヘタレ三つ編み!!ヽ(# °Д °)ノ
   勝算は十二分にある、みんな、あいつに目に物見せに行くよ!」

怒れる暴君が粘着してきた!!

アンナ「ひゃああきたああああああああ!!><」
リリカ「わめいてるヒマあったらさっさと守護陣形を使って!
   チルノ、ルーミア、先制であいつの鼻っ柱を叩くよ!」
ルーミア「了解なのかー!!」
チルノ「あんたこそ遅れを取るんじゃないわよぅ!!><」

リミット技解放!
3りは無明剣の構え!
カバは機先を制されてアワレにもしり込みした!

さらに守護陣形で全員の防御がアッポ!

リリカ「よし、チルノはイーグルアイで奴の防御を下げて!ルーミアは陽炎!」
チルノ「よっしゃ任せろー!」
ルーミア「了解なのかー!」
リリカ「アンナさん!
   私とポエットで攻撃しながらあいつの目を引き付ける!だから安心してあなたはあいつの弱点を突く炎の星術を!
アンナ「で…でも…!」
リリカ「お願い!私を…私が信じるあなたを信じて!!
アンナ「………!」


その時…アンナの脳裏に過るのは、遠い日の出来事…かごめに出会って間もない頃。
一度は拒絶した親友のために、自分が初めて自発的に自らの力を振るったその日の出来事だった。


アンナ「(そうだ…私は…あの日るりちゃんを助けるために必死になって…!
     私一人では何もできなかったけど…葉菜先輩たちが力を貸してくれて…)」

そして、目の前で恐ろしい巨躯の怪物を向こうに回して戦う「今の」仲間たちの姿。

アンナ「(私…今まで何をしていたんだろう。
    もう逃げないと誓ったはずなのに…!
    もう二度と、現実から目を背けないって決めたのに!)」


その時、アンナの視界が不意に暗転する。
その正面には見慣れた、苦笑するかごめの姿。


かごめ「…ようやく目が覚めたらしいな。
   まぁ、半分はあたしにも原因があったんだが…そのことはごめんな」
アンナ「ううん、謝るのは私のほうです。
   あの日、神様(MZD)の気まぐれで記憶の大部分に封をされてて、記憶を取り戻してからもハイ・ラガードで受けた数々のトラウマから逃れられなかった私の心は弱いままだったから」
かごめ「…それが解ってるなら最早何も言うまい。
   どうする?あんたがそれを取り戻せたなら、今回の件はこれでお開きにしてもいいんだが?」


アンナ「いいえ。
   あの時は振り回されて見えなかったものを、今度ははっきりと自分の目で見てみたい。
   リリカちゃんとなら…ううん、このみんなとなら、それが見えてきそうな気がするから!


かごめ「そうか。
   じゃあ好きにすればいい。
   …っと、もしこの先、行くべき道に迷ったらこの袋に聞くといい。
   とりあえず、これで好きにやってみるといいさ」


かごめから小さな巾着袋を受け取り、再びアンナの意識が取り戻されると、仲間たちが暴れる暴君の攻撃をいなしている姿が見える。
彼女は袋をそっと懐に忍ばせると、複雑な印を結び自分の親指の皮を噛み切る…!



アンナ「この旅が終わるまで力を借りますよ、かごめさん…!
   来たれ炎精、風の精。薙ぎ払う強風に灼熱を纏い、焼き尽くせ砂漠の熱波!

アンナはエーテル圧縮の構え!
次に放たれる星術のダメージは2倍になる!

リリカ「この魔力は…!?」

怒れる暴君は踏みつぶしの構えに入ろうとしている!!

リリカ「マズっ…」
ルーミア「それは撃たせないのかー!!
    鎖せ、舞影ッ!

ルーミアは影縫いの構え!
暴君は足を縛られた!

暴君は足縛りによって踏みつぶしを出すことができない!

チルノ「んでもってついげきのアイシクルフォール!!><

チルノはハンギングの構え!
巨大な氷柱が暴君の眉間に直撃し暴君の頭が縛られた!!

ポエット「…決まった!これであいつは通常攻撃しかできない!」
リリカ「うん!アンナさん、今だよッ!」

アンナ「ええ!
   食らいなさい…紅蓮の疾風!

アンナのエーテル圧縮からの炎の星術の構え!
破壊力ばつ牛ンンンンンンの一撃!
調子こいてたカバはアワレにもBBQになった!





アンナ「…やった…!」
チルノ「みんなで頑張ったんだもん、とーぜんだよ!!」
アンナ「……うん!
   リリカちゃん、それにみんなごめんなさい…今まで私のわがままで振りまわして…」
リリカ「気にしなくていいよ。
   さあ、今度こそあのナマズに目に物見せてやろう、みんな!」














つぐみ「脚縛ったらただの攻撃力がちょっとわずかに高いくらいのカバだった(リアル話
透子「実際バラージなくても操にアームズかければ余裕だったねえ。
  この時点であの子、ほとんどGK(ジャイアントキル)極めてたろ」
つぐみ「バラージはそれでも燃費かなり良いんだけどね。
   ほんと、カバこんなあっさり狩れるんだったらめーやちゃんに棒ッキレもたせとけば良かったわ。
   どーせ此処のナマズだって条件ドロップが鎚になるんだし」
透子「言うな言うな^^;
  次いっとこ次」