リリカ「こ…ここは!?」
ルーミア「街なのかー!?」


海底から下へ続く階段を下りた君たちは、開けた明るい場所に到達し思わず息を呑む!

視界に入りきらないほどの大きさの巨木が中心にそびえ、その周囲を数多くの建物が囲んでいる。
この場所が海の底であることを忘れるくらい、ここは都市として存在しているのだ。



リリカ「(あ、久々に第三者ナレーション入ってる^^;)」
ポエット「海の底にこんな場所が…まさか、ここが深都…?

「そうよ」

呆然とその町並みを眺めている君たちの耳に、聞きなれた少女の声が響いてくる…。

リリカ「あんた…」
オランピア「…遂にここに来てしまったか…ケトスは敗れてしまったのね。
     そう、ここは深都。
     あなたたちが目指した海底に沈む幻の都市

オランピアは君たちの前に現れると、何かを諦めた様子で穏やかに話を続ける。

オランピア「我が主…深王はおっしゃった。
     あなたたちの良心に頼り、頼みたいことがあると」
リリカ「ちょっと待ちなさいよ…ずっとあんた、そうやって一方的に自分のことばかりじゃない。
   いい加減、少しくらい私達の質問にも答えてよ。
   あんたいったい何者なの?
   ルーミアから言われて気づいたけど、あんたからは人間の…ううん、生き物としての気配を全く感じない…!

リリカの強い語調に、少女はわずかに悲しい表情を見せ…やがて意を決したように自身が羽織るローブに手をかけ、それを投げるように脱ぎ捨てる。

オランピア「ならば見るがいい…これが、深都の隠す秘密の一つ。
     私は人ではないのだ

その下から現れた、からくり人形のような姿に言葉を失う少女達。

チルノ「人形…?」
ポエット「そうね…私達の世界では「ロボット」と呼ばれる機械の人形に近いのかも

己の正体を明かしたオランピアは、君たちの戸惑いを意に介さずいつも通り平静な声で話を続ける。

オランピア「あなたたちにはこの深都のこと…私のこと、ううん、この深都に関わる全てを他言せずにいて欲しい。
     それが…海都の為であり…人類の為でもある。
     フォックステイルよ…我が主の頼み、聞いてくれるか?」

リリカはしばし考える。
彼女は数日前の出来事を思い出していた。




〜ミッション受領した後 アーマンの宿〜

アンナ「…眠れないの?
   短い間に色々なことがあったし、私だって気持ちに整理のつかないところがいっぱいあるけど」

ベランダで一人考え事をしていたリリカのもとに、アンナが現れた。
彼女はそのまま、備え付けのベンチに腰をかける。


リリカ「私…よくわからなくなってきたんだ。
   確かに、間接的にも直接的にも、あのオランピアは多くの人の命を奪ってきた。
   カナエさんだって…」

リリカ「…でも…本当にオランピアだけに非があるのかなって…そんな気もするんだ。
   あいつは、何かを必死で守ろうとしているだけなんじゃないかって

リリカ「それに…深都を目指すというのは、海都の都合でしかない。
   そもそも、何故海都の人たちが深都を目指すのか、その理由がはっきりと解らない。
   そう思うと…本当にカナエさんや、カナエさんのお父さん…それだけじゃない、今まで樹海に消えていった冒険者たちの命を奪っていったのは…元老院の勝手な都合だったんじゃないかって


リリカ「…でも、オランピアの罠のせいで…目の前で折角知り合ったひとの命が消えてしまったことは割りきれそうにない。
   チルノみたいにわめき散らせてしまえば、どれだけ楽か。
   私には………もうどうしたらいいのかわからないよ………!


アンナはため息をつき、肩を震わせるリリカをそっと抱き寄せてなだめる。
しばらくその少女が落ち着くまで体を預けさせ、アンナは、穏やかな表情のまま言葉を紡ぐ。


アンナ「…今こそ、聞いてみるべきかも知れないね」
リリカ「……えっ?」

彼女が取り出しのはひとつの巾着袋。

アンナ「私が…自分の心を取り戻せたあの時、一瞬だけかごめさんに会ったの。
   そして、もしこの先で迷うことがあれば、こいつに聞け…って。
   開けて御覧、リリカちゃん。この袋に行くべき道を聞く権利は、あなたにあるから
リリカ「アンナさん」
アンナ「…私は、リーダーなんて柄じゃないからね。
   元々、向いてないみたいだし

悪戯っぽく笑うその手から、リリカはその小さな袋を受け取る。

その中には一枚のメモ帳。
書かれた細くきれいな字にはリリカにも見おぼえがある…その内容を見て、彼女は眼を瞠った。


リリカ「これは…!」

リリカはその内容に驚愕を覚える。
そこには…誰も知るはずもない…知らされるべきでない秘密が隠されていたのだ。



リリカはそれを思い出し…応えた。

リリカ「…解った。
   今はあなたの言い分を飲むわ
ルーミア「リリカ!?」
チルノ「ちょ…どうしてなんだよリリカ!?
   こいつのせいでいろんな人が死んじゃったんだよ!?
   それに、あのばーちゃんにここを探して来いって言われてたんじゃないか!どうするんだよ!?」

息巻くチルノをアンナが制する。
そのまなざしに、リリカは小さく頷いた。


オランピア「……有難う」

少女は小さく…だがいつもより感情を込めた声でそう呟く。


そしてオランピアは少女達を先導し、深都のはずれにある樹海磁軸の前まで案内する。
その言葉によれば、今まで古代魚の巣を超えながらも、ケトスや他の魔物たちとの戦いで傷ついた冒険者のうち、命を救われた者の記憶だけ消して、ここから海都へ送り返したのだという。

オランピアは別れ際、リリカの瞳を見つめて念を押してくる…。



オランピア「戻ったら、元老院に伝えて。
     深都は存在しない幻の街だったと


その応えを彼女が確認する間もなく…リリカ達の姿は樹海磁軸の光に包まれて消え去っていた。



狐尾奮戦記その8
「海の下の街」




〜海都 元老院の廊下〜

クジュラ「どうやら戻ってきたようだな」

何時もの冷徹な、それでいて何処か悲しみと優しさを同居させたようなその不思議な瞳の青年の姿を見た時、リリカにも彼が自分たちを待っていたことを悟った。

クジュラ「悪いと思ったが…お前たちの後をつけさせてもらっていた。
    お前たちが何者であるかも気になるが…少なくとも、現在は俺達の味方であるとは思っている、それだけ解れば十分だ。
    お前たちがあの女に何を吹き込まれたかは知らん、だが…」
リリカ「御心配には及びません。
   個人的な約束と、冒険者として受けたミッションの報告とはあくまで別物…そう思っていますから」
クジュラ「…そうか。
    ならば、俺からは最早何も言うまい。
    だが…解ってくれ。
    俺たちにもそれを成さねばならぬ悲願があったのだということを

それだけ告げると、青年は「これからまた、傷ついた衛兵たちを見舞ってくる」と言い残し、去って行った。

ポエット「…あの人は…優しい人なんですね」
アンナ「そうね」
ルーミア「リリカ…どうするの?
    本当に、オランピアが言ったとおりにするの?」

心配そうな表情でリリカの顔を覗きこんでくるルーミア。
真剣な表情で一瞬、顔を見合わせると、リリカは少女たちに向き直り厳かに告げる。


…みんな、ここから先の重要な選択は…すべて私に一任してほしい。
理不尽に思うかもしれない。
納得できないことだっていっぱいあると思う。
でも」

チルノ「…リリカは、あたいたちのリーダーなんだろ?
   あたいは…リリカに任せる。
   落ち着いて考えてみたけど…人間達にもきっと悪いところがいっぱいあるんだってこと…思い出せたから」
ルーミア「私も同じだよ。
    みんなだってそうだと思う」

二人の言葉に応える代わりに、ポエットとアンナも小さく頷く。

リリカ「…ありがと、みんな。
   じゃあ、報告に行こう」








長「…っ、本当かい?
 本当にあったんだね、深都は…!」

驚愕する長に、リリカはゆっくりと頷く。
長の表情は喜色よりも、悲しみと驚きのほうが強いように見えた。


長「…なら、きっとあの御方の消息もわかるだろう。
 ちょっと待っておくれ、姫さまを呼んでくる。
 どうかあんた達の口から…直接深都のことを話してやっておくれ」


〜少女待機中〜




姫「皆さまが深都を発見して下さった…フォックステイルの方々ですか。
 私は海都の姫、グートルーネと申します。
 深都発見は私にとって悲願…その為に多くの人の命が樹海で失われたと聞きました。
 その方々の無念を思えば素直に喜べぬところですが……まずは、あなた礼を言わねばなりません。
 本当にありがとうございました」

チルノ「(小声で)…この子が姫様?
   最初の頃に、えっと…あの面白いしゃべり方するねーちゃんの店にいたヘンなおっちゃんが、もっと昔からいたって言ってたんだけど」
ルーミア「(小声で)そうだね…それに、不思議な感じがするよ。
    人間のようにも…人間じゃないようにも感じる。
    オランピアとはまた違った、不思議な感覚」

リリカ「いえ…私は冒険者として与えられた使命を果たしただけです。
   ところで、いくつか聞きたいことがあるんです」

その真摯なまなざしに、海都の姫は「解っています」と小さく呟き、言葉を続ける。

姫「…深都とは、かつて海都から切り離され、海底に沈み消えた同胞の住む土地…と王家の伝承で伝えられています。
 如何なる訳で海都から離れ、如何なる力で深海の底で今も存在できているのか解りませんが……かつては共に海都で暮らした民の末裔が今深い海の底で苦労していないか心配なのです。
 それ故、その存在を確かめておきたかった。
 なければないでよい…けれども、捜索を阻む者の存在があると知り、私は深都の存在を確信しました。
 そして…あなた方の活躍によりその悲願は成就された」

姫「もしかしたら皆様は、私のわがままにより深都の秘密を徒に暴こうととしているだけに見えたかも知れません。
 けれど、誤解しないで下さい…私たちは海都と、深都の間を友好的なものにしたいだけなのです

姫「ですので、まずは海都を代表し、私の親書と数々の進物を深都に進呈したいと思います。
 クジュラより報告を受けてすぐ、海都で最も評判の良い店で進物を揃えさせ、届けるための宰領も任せています。
 丁度良い機会ですし皆さまにも紹介しておきましょう」

そして、一人の女性…否、少女と言っても差し支えない年頃の娘が、部屋へはいってきた。
中華風の派手な着物を身に纏い、ツリ目だが人懐っこそうな表情の少女である。


宰領「冒険者のみんな、よろしくね。
  私がネイピア商会から派遣された進物宰領の者よ。
  急な話だったけど…異国から仕入れた様々な品や海都の伝統的な品物等…商会の威信にかけてあの業突く張り…っじゃなくて、姉さんと私でたっぷり用意しておいたわ。
  深都の王様の献上品として充分な品揃えになってるはずよ」

ポエット「( ̄□ ̄;)えっ」
ルーミア「( ̄□ ̄;)えっ」
アンナ「( ̄□ ̄;)えっ」
リリカ「…ってことは…あなた、まさかあの店主の妹さん…!?

宰領「えー、あのちんちくりんの守銭奴の妹という事実に嫌気さしかけてるんだけどね。
  っとと、姫様の御前でごめんなさい…それじゃあ私は町外れで待ってるわ。
  深都への案内、よろしくね^^;」

それだけ言って彼女…ネイピア商会店主の妹は退出していく。

姫「…ということです。
 あの者だけを向かわせても…流石に警戒されるでしょうし、なにとぞ皆さまがあの者を連れてもう一度深都へ赴いて下さい。
 えっと…あなたがリーダーの」
リリカ「リリカ。
   リリカ・プリズムリバーです、姫様」
姫「そうでした、海都の恩人ともいえる方の名を…失礼しましたわ。
 それではリリカさん、この親書を深都の王…深王様へと届けていただきたいのです。
 …併せて、こたびの働きに対する報償もご用意いたしましたので、お受け取りください」

システムウィンドウ【キーアイテム「姫の親書」と、ミッションの報酬3000エンを受け取りました】

姫「では、みなさまが深都を訪れた後、御足労ですがもう一度報告に来て下さい。
 お話をまた聞かせて頂きたいので…深都への親書と進物の献上の方、なにとぞよろしくお願いいたします。
 これでうまく彼らとつながりを持てれば何よりです」


ルーミア「リリカ…本当に良かったの?
    これじゃあ、まるで私たちが悪者みたいだよ
リリカ「…そうね。
   出来るならこんな嘘を吐くなんて…例え相手が人間でも妖怪でもなくても、心は痛むわよ。
   私は魔理沙とか、あのてゐみたいに図太い神経してない…でも、戦いの最中ずっと、私は私達を見張る視線を感じていた
ポエット「視線…じゃあまさか、クジュラさんは…!」
リリカ「ひとつは、クジュラさんで間違いないよ。
   あの人の心の音はとても真っ直ぐだし、どんなに気配を消していたって解りやすいもの。
   でも…あの場にはクジュラさんとは別の視線も確かに感じた。
   多分、私たちが良く知るあのひとの」


リリカ「その正体は別にいいとしても、あの場でクジュラさんに一部始終を見られていたとすれば、その場しのぎの嘘をついても通用はしないわ。
   オランピアとの約束はあくまで個人として受けたもの…私達は隠し立てできなかったその事実を彼女に告げることで、筋道を通すしかないわ








かごめ「まあぶっちゃけるとこれ真祖ルートの仕込みなんだけど
つぐみ「また唐突に再生してきたねおかーさん。
   実際もうその辺知った上でプレイしてたってのは状況判断から解ることなんだけど」
かごめ「あんた達は知ってか知らずか回避してたけど、ここでオランピアの言葉に「約束する」を選択した上で、長に対して「深都を発見した」と報告することが実は第一条件だ。
   もう一つの分岐条件は此処の分岐条件を満たした上で、第四階層ぐらいに存在するが…まあ今はいいだろ」
つぐみ「いやそれは良いんだけどさあ…普通そのルートって、海都と深都のルートそれぞれ攻略してからだと思うんだけど?
かごめ「
気にするにゃよ(CV村川梨衣」

リリカ「ぶっちゃけ此処の選択肢、それ以外の意味は無くて、深都ルートか海都ルートかだけを決めるなら此処の選択肢に意味はあまりないよ。
   …えーと、つぐみがかごめさんへの制裁してる最中だけど、続きドゾ^^;」








〜深都 天極殿星御座〜




深王「卿らが海都より来た冒険者か?
  我はこの深都を統べる深王である」

アンナ「(小声で)おお、なんかちょっとイケメンですね。
   しかし腕の造形とかアレな感じですが^^;」
ポエット「(小声で)いやアンナさん…オランピアさんの言葉を聞けば体が大体どうなってるかは解ると思うんですけど^^;

深王「さて…卿らが海都の姫からの親書と進物を持ってきたと聞いている。
  海都の姫の言葉を、まずは見せてもらおう」
宰領「ちょっと待って…グートルーネ様より深都の皆さまへと預かった品々の目録をみんなに渡しておくわ。
  深都の王様へ、親書と一緒に手渡して頂戴」

システムウィンドウ【深王に姫の親書と進物の目録を献上しました】

深王「…ふむ…海都の姫とやらが我らと友好を結びたいのは解った。
  また卿らのような腕利きの冒険者が多数存在し、迷宮探索を行っていることも理解した。
  その他にもいくつか細かい提案があったが…それは卿らには関係のないことであろう」


深王「…その姫君の提案は即答できかねる話だ。
  卿らに深都に留まる許可を出そう、一両日ほど待ってくれたまえ。
  明日になれば、返答しよう…明日もう一度この天極殿に来るがよい」





一行が退出した後…。

「…あの者たちが我が友ケトスを倒したか。
オランピアの報告にあったとおり、どうやらただの人間ではない。
『彼女』が危惧したとおり、奴ら…『フカビト』と似た何かを感じる。
もし彼らが普通の人間であれば…この深都の中なら、人知れずに闇へと葬ることも容易い話だが

「あれだけの力を利用すればあるいは…『フカビト』の脅威に対抗することが可能かもしれぬ。
失敗すればそれまでの事。
冒険者とやらの力…深都に有効に使わせてもらうことにしよう」



〜深都 瞬く恒星亭〜



宿屋の娘「ようこそ、冒険者さん。
    ここは瞬く恒星亭です。
    深王さまの命で皆さんの為に宿を用意いたしましたので…今夜一晩はこの建物でゆっくりとお休み下さいね^^」

チルノ「ねー、リリカ。
   あれってひょっとして
リリカ「言うな…その先は絶対に言うなチルノ…!
   私が感じていた視線がもし奴のものなら…奴が絶対に潜んでいるっ…!
   奴の思い通りにさせてはならん…!!(´゚д゚`)

チルノ「は、hai!!!
   もう触れませんあたいも経験値ロストは怖いですごめんなさい!!><」








透子「恒星亭の娘?がスク水着てるってなんか最初の頃に話題になったとか聞くけども」
操「設定資料集だとそれっぽく見えるだけでローブみたいだよ。
 あと、コイツもアンドロっていう設定があるとかないとか…深都の住人だし、まあ間違いないと思うけど」
透子「なんだお前さんか…つぐみは?」
操「かごめさんをショゴス状態にして埋めにいってる
透子「うーんこの^^;
  後々判明するけど、この深王が元々海都の王だったザイフリートだよ。
  伝承ではケーム内舞台から100年も前の人物…だったんだけど、こいつもどうやら『魔』とやらと戦うために、自分自身をアンドロに改造したようだね」
操「普通の人間だったら100年も生きればまともに動くことも出来なくなるだろうしね。
 …フィクションだったら80歳過ぎても上弦の壱と化した兄と互角以上に戦って戦闘中に絶命するとか言う人も」
透子「そんな継国頼壱みたいなバケモノだって創作にもそうそういねえよ」
瑞香「でも呉の呂岱は九十六歳でなくなるまで現役の将軍だったと聞きますけど
透子「そういうややこしい話はせんでよろしい(キリッ
  とりま、全身サイバネ化してもどこか腹黒さを残してる深王の指示で一泊休んだら、ちょっとしたミッションを受けて次の階層へ向かうことになるよ」








娘「おはようございます皆さん。
 昨晩はよく寝られましたか…………って、アレ?^^;」
リリカ「(眼の下にクマ)あー、うん…気にしないで…ちょっと無意識野郎と対決する系の仕事があっただけだから」
娘「そ…そうですか?睡眠は大切なんですから、御無理をしないでくださいね^^;
 ひょっとして、快適な安眠の為と思ってご用意したあの衣装が合わなかったかなーと思って心配だったのですが」




↑あの衣装(モデル:キツネチャン)


リリカ「(´゚д゚`)」
娘「ま…まぁそれはそれとして、深王さまが準備が出来たとのことで天極殿でお待ちです。
 案内しますのでついてきてください^^;」

リリカ「こいし……勝ったと思うなよ……!」
こいし「もう勝負ついてるから^^^^^^^」




〜再び天極殿星御座〜

深王「来たか、冒険者たちよ。
  昨日はよく眠れたか……ってそれは聞いてはいけない系の何かのような気がするな^^;」
リリカ「あー…はい、気にしないでください…」

深王「さて…それでは必要な情報から伝えていこうか。
  先日の親書にあった姫君の要望だが、条件付きで了承した。
  すでに返信を持った使者も遣わしてある。
  みな…という訳ではないが深都への立ち入りを、冒険者のみ限定的に許すことにした。
  こちらとて事情がある故、それだけは許してもらいたい」

深王「そして、卿らには別に頼みがある。
  ここまでたどり着いた卿らの腕を見込んでのことだ。
  深都の未来に関わることだが、それだけではない。
  全人類の未来にも大きく関わることだ

リリカ「どういうことですか?」
深王「内容は詳しくは話せぬが…深都が生まれた理由に関係する。
  卿らが引き受けてくれぬなら別の者を探すだけだが…謎への探究心とまだ見ぬ敵への興味、何より人類の未来の為、我が頼みを聞いてもらいたい
リリカ「解りました」
深王「卿らの心意気に感謝する。
  では、改めて依頼内容を伝えよう」








透子「ここで深王の口から、恐るべき魔物である『フカビト』の存在と…深都が『フカビト』と戦っているということが明かされるよ。
  そしてB10Fにある『断罪の間』にとらわれた『フカビト』と会ってこい、ってミッションが出される」
操「ミッションなんですよね。
 ところで、フカビトの『フカ』ってなんなんですかね?」
透子「真面目に『フカヒレ』の『フカ』なんだろ
操「ええ(困惑」
透子「見た目完全にサメ人間だし、あとは…まあクリア後のネタばらしになるけど、こいつらの主ともいえるヤツから『深きモノ』の『深』とダブルミーニングに鳴ってるかもしれんね。
  実際第六階層はデザイン自体が常にSANチェックを要求させるようなアレだし」
瑞香「ふんぐるい…むぐうるなふ…ふたぐん…ルルイエの館にて死せるクトゥルフ夢見る内に待ち至り…(=゜ω゜)」
操「…なんかそこのキツネチャンがヤバイ呪文唱え始めてますが^^;」
透子「気にするな(真顔
  ちなみにこのミッションを受領することで、深王から『フカビトと人が互角に戦うために編み出された、本来備わってるのとは別の技術体系を会得する技術』とやらを伝授してもらえる。
  要はサブクラスが解禁されるンだけど、この付与は深都の天極殿星御座でしかできない。
  サブクラスは休養したりすると外されるんだけど、その都度海都と深都を行き来しなきゃならないのが面倒だね」
操「そもそも深都と海都って直接行き来できるんでしたっけ?」
透子「できるよ。
  海都は樹海入り口で迷宮に行くか深都に行くかの選択肢が出て、深都側からは迷宮の入り口に行くと、海都側からの行き先に加えて「第二階層最後へ」と「アーモロードに戻る」が追加されている。
  深都で可能なのはサブクラスの付与、買い物、宿に泊まることだけで、店の在庫と宿の預かり所は海都と共有されているよ」


葉菜「というわけでクロスでも登場しているサブクラスだけど、Vは登場作品だけあってまあなかなかはっちゃけたことになってるわ。
  サブクラスで装備できる武器が、サブクラス側の武器マスタリー…あと盾の装備できないクラスはファランクスの盾マスタリーを1でも振れば装備可能になるわ
   サブクラスを設定するとその瞬間にスキルポイントをボーナスで5ポイントもらえるし、休養してサブが外れたらSPボーナスも消えるけど、サブを設定した瞬間またボーナスがつくので大丈夫よ」


透子「なんか唐突ですね葉菜さん」
葉菜「まー元から此処の解説は私やってたし。
  というわけで、サブクラスまでつけたステータスを紹介するわね」
透子「もう例によってレベルが変わってたり装備が第三階層になってたりするんですねわかります
葉菜「順応性高くておねえさん助かるわ^^」




リリカ プリンセス/ファランクス
王家の血統2
ロイヤルベール5
王者の凱歌5
キングスマーチ1
リインフォース2
王たる証5
攻撃の号令1
防御の号令5
予防の号令1
リニューライフ1
クイックオーダー1
盾マスタリー1
リバイブ1
挑発4
HPブースト1

葉菜「まずはリリカ。
  どうしても防御方面がアレなんで、号令の手間にガードスキルを使う方向性で言ってるんだけど」
つぐみ「どこぞのスイーツ(笑)と被ってるっていうのは触れないほうがいいのかな(真顔
透子「やあおかえりつぐみそして駆けつけ毒舌かい^^;」
葉菜「おそろしいことにグラどころかカラーすらどっかぶりなのがね。
  アレはロイヤルベール持ってないらしいから、そっちで差別化は出来ているっぽいけど…ここまで来たらわりと焼け石に水よね。
  そもそもポエットさんが回復できるんだからそんな程度回復できたところでみたいなところはある」
透子「ひっど^^;
  てかルーミアが蝉盾張れるのに、バッファーでタゲ取る意味あるんスかね」
葉菜「とりあえずここから二種類のパリィを取りに行くつもりだったみたいね。
  なんかその上で庇護の号令も取りたいみたいだし、何処までパリィや盾マスタリーを伸ばせるかは微妙だけど」
つぐみ「そしてもうかたくなにアームズ取らないんですね」
葉菜「実際後々のチルノ・ルーミアの路線を考えると、なんでアームズ取らなかったのかマジでナゾよね。
  今じゃ三色付与しないことの方が珍しいんだけど…でも、解らなくはないのよね。
  この頃のバフってレベル上げても効果時間伸びないし
透子「言われてみれば…新2とか普通に5ターンくらいありましたもんねマスターすると」
つぐみ「つってもどうせ重ねがけするんだし、消費はその分軽いから雑に打ってけるんだけどもねえ」




アンナ ゾディアック/バリスタ
エーテルマスター5
氷マスタリー5
炎マスタリー1
雷マスタリー1
炎の星術1
氷の星術1
雷の星術1
氷の連星術1
特異点定理★(5)
エーテル圧縮1
ダークエーテル★(5)
弩マスタリー5
正射必中1
アンブッシュ1
TPブースト2

操「あれ、なんか私と丁度逆ですね」
つぐみ「うんまあ…バリスタは単純に火力補助になるからいいとしても、アンナさん殴るんです?」
葉菜「今思えばあんまり…。
  ただもう正射必中取ってる辺り、これまで肝心なところで星術外しまくってたのが完全にトラウマになってたのかしらねこれ」
透子「明夜みたいに火力高いけど外れやすいスキルとりにくならともかく、普通そんなに星術外しませんよね…?^^;
  氷をメインで振ってるあたりはまあ師匠らしいと言うか」
葉菜「炎と雷はバラージでTPケチる気だったらしいけど、STRが貧弱なこの子で巧く扱えるもんかって少し考えれば解ろう話なんだけど。
  結局三色リミット使い分けてるだけで事足りるし
つぐみ「デスヨネー」




チルノ パイレーツ/ファーマー
トリックスター8
短剣マスタリー8
銃マスタリー8
我流の剣術2
インザダーク1
ハンギング1
イーグルアイ1
収穫マスター1
探知マスター3
帰宅マスター★(1)
アメニモマケズ2
HPブースト1

つぐみ「なんかもっと選択肢なかったんですかね、チルノ」
葉菜「なんとも言えないところね。
  ただトリック★スターのおかげで帰宅マスター持たせながらある程度の火力で殴れるっていうの、気づいたのはリマスター初めてからだし」
透子「言われてみればハンギング3、インザダーク8までならトリックスター★あれば実質ただで打てるんでしたっけか」
葉菜「元手はいるけどね。
  当時はこれ以上振る気はなかったみたいだけど、アメニモマケズはほんのちょっと振った程度では全然すぐ切れちゃうし意味あったのかしら」
つぐみ「うちはみずかちゃんが煙りの末でばかすか使えるから、かけ直しもそんな苦にはならないんですけどねえ」




ルーミア
煙りの末2
短剣マスタリー3
首切6
影縫3
飯綱1
忍法含針3
忍法水鏡3
忍法撒菱5
忍法陽炎3
忍法分身★(1)
TPブースト1

つぐみ「
マジで煙りの末何時になったら振るんですか(真顔」
葉菜「いやもうマジでそれ(しろめ
  もう首切ばかりにしか目が行ってなくて」
透子「完全にサブが未設定なところはツッコミないんですね」
葉菜「今更だけどそれだったらなおのことさっさと煙りの末を振り切れってところはあったわね。
  分身する気があるなら尚更だわ」
つぐみ「えっ分身する気あったんですか」
葉菜「単純に手数も増えるからね。
  この子は攻撃職をサブにつけるつもりがあったから、生きるとは思うし」




ポエット モンク/ウォーリアー
錬気の法5
血返しの法2
ヒーリング4
ラインヒール5
パーティヒール1
リフレッシュ6
バインドリカバリ3
リザレクト2
鎚マスタリー6
アームブレイカー1
HPブースト1
TPブースト1

つぐみ「
マジで何がしたいんですかこれ(真顔」
透子「というかむしろいろんな意味でポエットさんが酷すぎません?
葉菜「それはもう…あまり気にしないであげて(口から砂
  バインドリカバリもリフレッシュもとりあえずLv6で止めるつもりではいるみたいね。
  ラインを回復させれば結構便利で、これ以上上げると全体化はするけどそこまでする意味があるかは疑問だし」
つぐみ「そんなことより鎚マスタリーの振り方…そのあとどうするんですか…まさかこっからナインスマッシュとか馬鹿なこと言いませんよね?
はな者「気にしないであげて(血涙
一同「アッハイ(吐血」




透子「それはさておきポールドロンは取ったんすね」
葉菜「せっかく腕封じ手段も入れたからねそこは…。
  でもやっぱり確実性がなくってね」
つぐみ「そこはルーミアかチルノに縺れ糸投げさせたいところだけど」
葉菜「…つぐみちゃん気づいてない?
  実はVって、縺れ糸ないのよ
つぐみ「( ̄□ ̄;)えっマジですか」
透子「いつまで経っても解禁されないからおかしいと思ってたんですよ…やっぱなかったのか…」
葉菜「意外に安定性のある封じ手段ってないのよ、Vは。
  封じ条件も解禁さえして量産できれば水溶液投げがド安定ね




葉菜「で、製品」
つぐみ「防御力的にも四層相当だけど、値段もそれ相応なんですよね…」
葉菜「つーか、クリア前に入る下手な軽鎧よりずっと防御力高いとかもうね…ポエットの装備はこの枠、クリアまでこのままだったしね…」
  そういうことで、次はいよいよ第三階層の攻略に入るわよ」