♪BGM 「街景 マルゲリータの午後」♪


さとりに促されるまま、宿の大広間…普段は多くの冒険者達で賑わうその場所へと通された穣子達。
そこには、ウーファンに付き添われてはいたが、女将が用意したと思しき食事を次々に口へ放りこむ諏訪子の姿もあった。

「随分早かったじゃないか。
…まあ、あんたたちなら心配はないと思ってたけどさ」
「諏訪子様…!」

その姿に声を詰まらせる早苗をの肩を、穣子はそっと叩いて頷く。
早苗は恐る恐る、その傍に歩み寄り、まだ傷が癒えていないだろうその体に障らぬよう、そっと抱きしめた。

「私もあんたがそう簡単にくたばるとは思ってなかった。
でも思ったより元気そうじゃない、くたばりぞこないのくせに」
「けっ、うちの可愛い風祝を残してそう簡単にくたばってたまるかよ。
…あんたにしちゃ珍しく、リーダーらしい事をしてくれたみたいだな…ありがとう、穣子」

珍しくは余計だ、と口を尖らせるも、穣子は折れた話の腰を戻すべく、辺境伯にも席を勧めて話を促した。




「諸君らにどのような事件が起きたのか、それも気になるところだが…今はそのような野暮はすまい。
諸君らも知っての通り、皇子による世界樹起動計画が開始されたと考えても良いのやも知れん。
…だが、望みはまだ捨てるべきではないだろう…詳しい事は、彼に聞いてもらうとよい」

そうして辺境伯は、部屋の外にいる人物へ入室を促す。

現れたのは…迷宮から世界樹の異変を見て以来、はぐれていたローゲルであった。



-狐尾幻想樹海紀行2-
その15 「帰ってきた紅い月」




「おっちゃん…!」
「俺は本来、此処へのこのこ戻って来ていい人間ではないだろう。
…俺はそれだけの事を仕出かしたのだ…だが」

辺境伯は真剣な表情で頷く。

「ワールウインド…否、ローゲルもまた、己が信じる道に殉じ行動したに過ぎない。
それに、彼はこの事態の収束に協力したいと申し出ている。
聞きたい事も言いたい事も山ほどあるが…今は、一人でも多くの力と知識を要する危急存亡の時。
その知識と力、頼らせてもらうことにしたのだ。
私も私の成すべき使命を果たそう


穣子はウーファンに目をやる。
彼女も頷いて返す。
思うところはあるだろうが、彼女も事態を鑑みてローゲルを受け入れる事を選んだのだろう。

「俺だけではない…帝国には、数こそ少ないが俺の賛同者もいる。
君達が望むなら、微力ではあるが俺達の砲剣も君達の役に立てればと思う」
「何言ってやがる、あんた達の火力ほど心強いモノはそうそうないよ。
問題は、あんた意外に扱えそうな奴は他にいなさそうということだが…?」

諏訪子の意味深な言葉に、ローゲルは頷く。

殿下を止めて差し上げたい。
俺に協力できることは少ないかも知れないが、俺も“狐尾”の末席に加えてもらえないだろうか?

「勿論!
おっちゃんほどすげー人が加わってくれるなら心強いよ!」

間髪入れぬ穣子の答えに、少女達は苦笑を隠せず、辺境伯も変わらぬ調子で鷹揚に頷いた。





ローゲルの説明により解った事は次のような事であった。

世界樹の崩落は、「巨人の心臓」を世界樹に組み込んだ事により、その働きで世界樹の膨大なエネルギーが根に集束されたことで起きたということ。
木偶ノ文庫の祭壇で行えるのは、あくまで「心」に対する最終調整に過ぎず…まだ「心」を組み込むための儀式が完全に終わっていないということ。
その儀式が執り行われる為には、調整を施した「心」が世界樹へ組み込まれるようになるまでまだ時間を要し、それまでは結界により世界樹周辺の立ち入りが制限されるということ…。


「挙句、世界樹の根に当たる迷宮「煌天破ノ都」に立ちいるにはそれなりの手順が必要になる。
時間はかかるだろうが、殿下なら恐らくそれをやり遂げるだろう。
そもそも、巨人の「心」…シウアンを手中に収めている以上、殿下を阻む者は何処にもない。
「都」の門を開く「四王の鍵」も、時間はかかるだろうが必ず開かれるだろう」
「鍵?」

小首をかしげるミスティアに、ローゲルは頷いて続ける。

「俺も詳しい事は解らん。
都から迷宮に続く何処かに隠されているということしか…これは、世界樹へ突入できるまでに何としてでも調べ上げる。
準備が整ったら、そこからは時間勝負。
可能な限り短時間で「鍵」を揃え、「都」へ突入し儀式を止める。
それしかないだろう」
「正攻法だねえ。
具体的にはどのくらいの日数、余裕があるんだい?」
「正確には言えない。
だが…残されていた研究資料を信じるなら…「心」が組み込める状態になるまでおよそ半月。
儀式により起動可能となった世界樹が活動を開始するまではおよそ一週間。
半月もあれば「都」への扉を開くまでに十分な時間だろう」
「つまり、バルドゥールが「鍵」を見つけ出すまでに「心」は世界樹に組み込まれる状態になる…ということか」
「そうなるな。
実質、阻止する側の俺達に許される猶予は…最後の一週間。
それも、儀式にもっとも時間がかかった場合の数字だ。
現実はもっと短いものと思ってもらわねばならないだろう」
「だ…だったら、今からでも「鍵」を探しに行くことはできないの?
そうすれば、「都」には入れるようになればすぐにでも」
「ローゲル、その「鍵」は今すぐにでも手に入る場所にあるのか?
お前の言っていることから類推すれば、ひょっとすると」

言いかけるミスティアの言葉を遮り、諏訪子はローゲルに問う。
感心したように息を吐くローゲル。

「…君の聡明さには頭が下がるな。
諏訪子君の言う通り…「都」の敷地内、そこに「鍵」のある場所へ続く迷宮があると、資料に遺されている。
今は立ち入ることすらできないだろう」
「てことは…」
「その一週間の間に、「鍵」も探しださなきゃいけないということ」

その非情な現実に息を飲む一同。

「だからこそだ。
俺と俺の賛同者と…タルシスの識者を総動員して、その目星はこの半月で必ず付きとめる。
君達がなすべき事は」
「皇子よりも短い時間で「鍵」を見つけられるように強くなれ、ってことだよね!
そうと決まれば特訓あるのみッ!
みすちー、早苗、ほむら!
行けるだけの迷宮小迷宮でFOE狩りだあああああああ!!!


まるでバックに爆炎が巻き起こっていそうなテンションで声高に宣言する穣子。
そのまま勢いよく立ち上がると、唖然としてそれを見守るばかりの少女達を余所に、猛然と戸口へダッシュしようとして…不意に突き出された足を思いっきり顔面にカウンターで食らって吹っ飛ばされた。

「ったく…基本的になところは全く変わってやがらないわね、あんたは」

♪BGM 「亡き王女の為のセプテット」(萃夢想ver)♪

起き上がって怒鳴り散らそうとした穣子だったが、その声と、戸口から現れた影に言葉を失う。
それは穣子ばかりではない。
ミスティアも、早苗も、ほむらも…誰もが言葉を次げずにいた。





「むしろ、安心したかしらね。
もっとも…少し見ない間にいい眼をするようになった子もいるわね」

あまりの衝撃に…いや、それだけではない…!

今、部屋に入ってくる少女が、本当にその人物なのか…!?
その真実を確かめる勇気が、誰にもわかなかったからだ…。

しかし…その立ち振る舞い、その姿は、紛れもなくレミリア=スカーレットその人であった。



レミリアはそのまま、穣子達の脇を通り過ぎ、諏訪子の目の前に立つ。

「あんた…どうしてここに」
「どうせ同じセリフをさとりに言って聞いていたのではないの?
危急の事態だからこそ、最後の手段を使ってここへ来たの。
とはいえ…八雲紫、聖白蓮、八坂神奈子、豊聡耳神子…幻想郷で最も強い神霊級四名の力を使っても、この境界移動は一方通行かつ危険な、尚且つ最後の賭けだった。
その賭けに勝ったからこそ、今私達がここにいる、ということよ


レミリアの強い視線にも臆することなく、諏訪子も同じように返す。

「…解ってるさ。余計な事をしやがって、と思うだろうよ。
神奈子の野郎も同じだっただろうけど…私は放っておきたくはなかったんだ。
いや、早苗なら必ず、私がいなくても最後の「キズ」を克服できると信じてた。
だから、最後のひと押しくらいは、私自身で押してやりたかったんだ。

…結局、穣子の奴にいいとこ全部持っていかれたみたいだけどな」

そう言って、少し寂しそうに笑う諏訪子。

「その為に、あなたが原因で幻想郷そのものを危機に晒す事も厭わないなんて、とんだ神様もいたものね。
秋穣子ばかりでなく、今や妖怪の山の土地神として重要なポジションであったあなたが不在になったことで…ううん、それ以上にあんたが何かしでかしやがったお陰で、幻想郷にも影響が出始めている。
今は山の一部でしか兆候は表れていないけど、何かの呪いに類するものが、山の妖怪を中心に広がり始めているのよ


レミリアの言葉に色を失う一同。
それまでずっと沈黙を守っていたさとりが、それに続いて告げる。

「今は、査問機関で「S級」以上とされる妖怪たちにまでその呪いが現れている者はいません。
ですが…山を中心に、次々と妖精や小妖怪が姿を消している。
時間が経てば、恐らくは呪いは全土に広がり、力の強いものも侵食を受け始めるでしょう

「まさか…その呪いって!」

頷くさとり。

「全身から蔦や樹皮のようなものが現れ…酷い例を挙げれば、力の弱い妖精は触れただけで瞬時に物言わぬ草樹と化す。
そして最初に影響が現れた、山にあった猩々の集落が丸ごと、先日ついに森に変わりました。
主要な者では…既に小傘さんが、この呪いに倒れたと伝え聞きます」
「そん…な」

真っ蒼な顔で、早苗がその場にへたり込む。

多々良小傘…守矢神社に住みついている傘化けの少女。
早苗が最も心を許せる、親友とも言うべき存在だった。

「…私の、所為か。
私は直接、世界樹の呪いを受けた」


諏訪子は唇をかみしめる。

「過ぎた事を云っても詮無き事。
ですが今、何が起こり、何を成すべきか…そして危険を冒してまで私達がここへ来たということは…そういうことと心得て」
「ーったくいい加減その辺にしとけよお前らも。
見た目一番お子様っぽい二人がエラソーなクチ利いてるの見てるのは、気分がいいもんじゃないぜ




痺れを切らしたかのように、金髪の少女がうんざり顔で入ってきた。
霧雨魔理沙、幻想郷では博麗の巫女と共に、異変解決者として知られる魔法使い…それまで重苦しい表情でうつむいていた諏訪子までもが素っ頓狂な声を上げる。

「なっ…なんで手前までいやがるんだこの白黒!!」
「ヒマだからだよヒマ。
アリスも師匠も魔界から帰ってきやがらねえし、リリカもイッシュでなんか起きたってんで何人か連れていなくなっちまうし。
つーかこれをとっとと治す為には自分で動いた方が私の性にも合ってるしな」

そう言って、おもむろに腕をまくって見せたその姿に一堂唖然とする。

それは…さとりが言った「呪い」。
穣子たちにも見覚えがある、イクサビトや帝国兵達の間に広がっていたそれと全く同じモノだった。


「き…君はその症状が出ていても…動けるのか!?」
「なんでえおっさんあんたもこれ知ってんのか?
なんでだか分かんないけど、ちょっと鬱陶しい程度で私と霊夢は全く何ともなく動いてるぜ。
それどころか、妖精とかちょっかい出してきても、この手で触ってやれば一瞬であいつら花や木に変わっちまうから結構便利なんだけどなー。
呪いとか嘘だろこれ?


あまりの能天気な発言にローゲルも複雑な表情で二の句を次げずにいる。
溜息を吐くさとり。

「…そういうわけで、この白黒や紅白が、加速度的に呪いをばらまきやがるからなんとか言いくるめて連れてきたんですよ。
紅白の方は説得に応じなかったので…まあどうなったかはお察しに任せます」
「私は暴れさせてくれるなら文句は言わないぜ。
折角だし新しい力でも土産に身につけて、アリスの奴をぎゃふんと言わせてやりたいしな!!」

かくして…帰還したレミリアに、さとりと魔理沙を加えた彼女達に、新たなるミッションが加えられたのは間もなくのこと。
「これが最後のミッションとなれば」という辺境伯の意気込みに応えるように、穣子は高らかに宣言する。

「行くよ、みんな!
世界樹の起動…いや、「暴走」は!
この私達が喰いとめる!!」









かごめ「はいーまとまりのない前置きはここまでになりまーす」
静葉「はいはい茶番乙茶番乙。
  いろいろと新キャラを用意するどころか、結局元の鞘に収まったという風に見ていいのかしら?」
かごめ「おや秋神様お帰りなさいまし(しれっ」
静葉「煩いわよ。
  しかもさとりと魔理沙とかどういう組み合わせよこれ」
かごめ「さとりは兎も角魔理沙は説明いるのか?
   単純に新しく解禁されたアレを使いたいから、じゃあ誰がそれっぽいって言われればあの火力馬鹿しかいねえだろjk
静葉「えー('A`)」
かごめ「さとりに関しては、実は前作で二人旅プレイをやる目的でキャラまで作ったんだけど、モチベーションが上がらないのでお蔵入りになってたんだよな。
   実は一時天人について触れてたのもその関連だ
静葉「えっなにその酷い組み合わせ」
かごめ「まあ深くは触れないように。
   そういうわけで魔理沙はこの時解禁される隠しクラスのインペリアル、さとりは今回スタメンでの採用を見送ったルーンマスター。
   レミリアはスタメン時と同じようにフォートレスだな」
静葉「フォートレスも実は誰にするか二転三転してたんじゃなくて?
  先日QRコードを受け取った某氏が「なんか見慣れないキャラがいるwww」とかのたまってたけど
かごめ「ブン屋の犬は犠牲になったのだ…(遠い目」
静葉「いや待ってその発言シャレになってないんじゃ」
文「んどらあこの腐れかりちゅまキング!!
 うちの可愛い椛をディスるなら死ぬかいっぺん死んどくかああん!!?(乱入型リグルキック
かごめ「( ̄□ ̄;)だあっ!?
   …ああんいい度胸だなこの鳥公があ!!
   三枚に下ろして焼鳥にして食ったろかこるあああああああ!!!m9( ゚д゚ )」

〜少女戦闘中〜

葉「ったくこいつらは〜…!」
紫「仕方ありませんわねー。
 というわけでのっけの幸いなので乱入させていただきますわ♪」
静葉「あ、まだいたのあなた」

紫「というわけで、いよいよ最後の職であるインペリアルが解禁され、同時に2回だけレベル45まで一気に上げられるボーナスが貰えるわ。
 これを利用して、メインメンバーのうち穣子と早苗は引退から一気にレベル45にしておいて、あとの3人はウロビトやイクサビトの師範に協力してもらって新規に用意したさとり・魔理沙と共に、暫くは羊をレア化して狩る程度の単純なおしごと」
静葉「( ̄□ ̄;)えっまた引退しやがったの!?
  いやまあ確かに今回は経験値稼ぎが非常に楽になってるんだけど」
紫「考えても見なさいな…第四迷宮突破した時点で既にラスボスに挑んでてもおかしくないレベルよ?
 いくらなんでもおかしいと思わない?」
静葉「だったら都度休養すればいいじゃないの…引退とか普通クリア前にするようなこっちゃないでしょうに。
  しかも2回とかどう考えてもアホ過ぎるでしょう…?」
紫「詮ないことよ。
 実際もうやっちゃってるんだし、このログを書いてる時点では」
静葉「アッタマ痛いわねえ…じゃあれ?
  茶番で時間が云々って言うのはその辻褄合わせの為?

紫「勿論。
 実際のゲームではそんな香ばしい展開もナシ、第四迷宮攻略直後からいくらでも第五迷宮にのりこめー^^出来るわよ?
静葉「そんな事は言われなくても解ってるわよ。
  まあそれはいいわ、重要なことじゃないし」
紫「そうそう気にしないのが一番」




紫「というわけで最後のミッションが発動されるんだけど…まあ兎に角この時の辺境伯が格好いいのなんの。
 本ッ当しつこいようだけど、どう見ても最終黒幕的な悪人面なのになんなのですかねこの方」
静葉「確かGS美神でも過去編で、どう考えても性格が捩子くれ曲がってるようなごつい顔の姫様が超良識人の熱血タイプだったけど、そんな感じよね」
紫「…また随分と古い漫画のネタを…。
 作者自体は今現在も人気連載持ってますがねえ(2012.8現在)」
静葉「狐野郎は中学生編になってから読むのやめたらしいけどね。ったくあのロリコンは」
紫「えっと…まあそれは本当にどうでもいいわね。
 紆余曲折あって戻ってきたワールウインドもといローゲルに対する何かは色々とあるかと思いきや」




静葉「意外にもギルド長のこの発言くらいよね。
  その直前には孔雀亭のママさんが「あいつクエスト受けるだけ受けてとんずらこきやがったからなんとしても連れ戻せ」なんて言ってたのに」
紫「らしい言葉と言えばらしい言葉ね。
 今回はネタとして取り入れてないけど、ミッションの報告及び最終ミッションの受領後、街に出ると帝国兵に対してウロビト達がいちゃもんをつけてるのをイクサビトが止める、という光景もありまして」
静葉「第三迷宮攻略中も思ったけど、イクサビトは何処まで格好良くなるつもりなのかしらね。
  …そういえば、直接帝国兵に関係はしないけど、何気にこのちょっと後にベルンド工房の娘に話しかけた時のセリフが、実に(二次創作の)にとり的というか
紫「あー…あの子のモチーフ存外にとりなんじゃないアレ?
 攻略中に話しかけると、なんかちょくちょくみょうちくりんな武器を開発してやがるし…
静葉「髪の色が青だったら確定的だったんでしょうけどね。
  以前ひむかいさんのサイト見たら、割と古いイラストページにうどんげ描いてあったから、東方は全く知らないわけではないんでしょうけど…というか蝶亭のママさんは一度意識しちゃうと白玉楼の食いしん亡霊にしか見えn」
紫「おっとそういうメタい話はそこまでにしましょうか(キリッ」


紫「さて…サブクラスは、実は早苗のみミスティックからルンマスに変更。
 魔理沙・さとりは共にナイトシーカーを選択」
静葉「あー、前ログでこっそり触れてたのはそれね。
  じゃあ結局、狐野郎が微妙に構想してたローゲルを連れていこうプランはお蔵入りになったのね
紫「( ̄□ ̄;)えっそんなのあったの!?」
静葉「らしいわね。
  メモ代わりに取っていた各種写真を見る限り、当初は試験的に魔理沙を加えてたけどあまりに第五迷宮…というかもっと言うと迷宮B3F裏フロアの雑魚敵のぶっ飛びっぷりにフォートレス抜きでは二進も三進もいかなくなって、結局諦めたらしいのよ
紫「まあ…おかしいの多いというか、おかしいのしかいなかったしね。
 毒吹きアゲハは毒が全体に戻ってるし、赤いカンガルーはやんちゃしてるし、ヨウガンジュウとヒョウガジュウは無駄にパワーアップしてやがるし」
静葉「むしろ自重し過ぎて狐野郎すら「面白くない」とかほざいていたモリヤンマが珍しいくらい
紫「いえモリヤンマは前作だけおかしかったのよ。
 アレから世界樹に入ると、モリヤンマって基本はああなのかと普通は思うでしょうね。
 …因みにアゲハはまだこれでも、SQ2以前から知ってる人には生温いのかも知れないわね。
 なにしろ、同じことをもっと序盤の階層でやってくるのがあの悪魔の蟲ですから
静葉「前作のカマキリと同じ理論ですね解ります。
  ついでに言うと、第四大地だと帝国船が居なくなった代わりにニューカマキリさんが湧いて出てきやがるのよね」
紫「デスマンティスね。
 基本は最初の方のカマキリと一緒なんだけど…こいつ介錯してきやがるんですよ
静葉「…………………………………………言葉の意味がよく解らないんですけど?」
紫「こっちのHPが半分以下になると、その都度トリガーして即死させてきやがるわ。
 しかも、この攻撃で即死するとカマキリ野郎のHPが750も回復しやがるというおまけ付き
静葉「えちょwwwwwwwwww」
紫「その代わり面倒なスキルはあと大鎌乱舞くらいなもので、斬撃護符を全員に持たせておけばそこまで強敵でもないのだけど。
 挙句、レアドロップ条件になってるだけあって石化が通りやすいようなので、第五迷宮はいってすぐのところで手に入る「大樹の鍵」を手に入れたら、第二迷宮の鍵付き宝箱から「石化のハンマー」を入手して鍛冶をしとくといいかも知れないわね」

紫「第五迷宮に入る為にはまず、その外郭…マップのE1辺りにあるワープゾーン(仮)から、木偶ノ文庫より順々にB3Fの裏道を巡り、その祭壇に似たポイントを調べていくことになるわ。
 祭壇は実は門になっていて、調べるとB3Fの表と行き来できるようになる。
 次の階層までたどり着いたら忘れずに開通させておきませんと」
静葉「とは言うけど、第三迷宮のその位置がマジで嫌がらせとしか思えないのよね。
  まず、第四迷宮からの入り口には、腕が物騒なモノに換装されているロボットに、なんか無駄にパワーアップした犬ロボがセットで鎮座ましましていて」
紫「一応戦闘させずとも、犬を退かして先に進むことも可能よ。
 もっとも狐野郎がどうしたかは…まあ、言わなくてもということで
静葉「蹴散らして行くの前提ですものね。
  でも流石に、1回hageて5回はロボットに乱入祭りされて全力逃走使いやがったわね」
紫「煉獄の番獣自体そもそも火力がアフォですしね。
 炎属性の多段攻撃フレイムスロワー、そして単体大ダメージのねじ切る険牙共に意味のわからないダメージが出るわね。
 特に後者、レベル60近いフォートレスでもHPブーストしてないと一発で持ってかれる
静葉「それよそれ。
  よくもまあそんなのに手出ししようと思ったわね本当に」
紫「まあ険牙は確定で一人持ってかれることを前提と割り切って、フレイムスロワーは護符と聖印を併用して何とかごまかして、弱点化させた炎リンクで短期決戦に持ち込んだようね。
 耐性が多い上、フレイムスロワーには物理属性もあるようなので完全には被害を抑えられないのですけども…こいつのドロップ品でレミリアの火力も上げる事ができるので、先行投資でもあったのかしらね」
静葉「あの子フォートレスなんでしょ?
  別に殴りに行く用事ないじゃない。
  それに鎚ならキバガミに持たせておけb」
紫「私が何時、番獣のドロップが鎚の素材になるといったかしら?
静葉「………何よその意味深な言い草は。
  ノればいいの?ノッてやればいいの?」
紫「つれないわね〜…このドロップ品は砲剣「ドラグーン」の素材になるのよ」
静葉「【ゑっ】」
紫「おぜうのサブクラスはインペリアルよ(キリッ
静葉「( ̄□ ̄;)な、なんだってええええええええええええええええええええええええええええええええ!!?
  …ってよく見返してみれば確かにサブがインペリアルになってるわ…どういうことなの」
紫「レミリアは手の空いたターンに超火力を叩きこみに行く仕事もできました、という事だけご理解いただければ」
静葉「(ステータスを見ている)なによ結局ドライブ系は基本アサルトドライブしか取ってないんじゃないの。
  フォートレスの被弾率の高さだとボス戦でそんなに決めに行けるチャンスはない気もするけどねえ」
紫「然り。
 故にある程度手が空いていて、尚且つTPに余裕があるターンに狙っていくことになるでしょうね。
 そろそろ必要なスキルは確保してあるし、SPは余裕あるのであわよくば物理ブーストなども確保していこうという」
静葉「防御の方先固めなさいよ防御の方」
紫「あと大体お察しかも知れませんが、裏の各迷宮にはそれぞれの迷宮でおなじみっぽいFOEの変種が出てくるわね。
 第四迷宮は先に述べたロボットと犬ロボット、第三迷宮はカメェ、第二迷宮はでっかい鳥、第一迷宮はクマー。
 第一迷宮はギミックがギミックなのでクマーの性質は一緒よ
静葉「ただでさえ能力がやたら強化されてるのに、一日で復活するところまで一緒なのね。
  もっとも、攻撃は斬属性だから斬撃護符持たせるだけでもいい金&経験値稼ぎになっちゃうんでしょうけど」
紫「当然基本の火力がえらいことになってるので油断は禁物ですけどね。
 因みにギミックという意味ではロボット共も1日で復活しやがるわよ?(チラッ
静葉「…あんなの狩り対象にするなんて命知らずなプレイを誰がやりたがるっていうのよ」


紫「というわけで今回はここまで。
 クライマックスが近いので、だんだん茶番の頻度が増加していくのも致し方ないことで」
静葉「というか次回は総茶番ね。
  主にクエスト攻略になるのかしら、フレースヴェルグと濁翼の」
紫「濁翼はわりとsYレなってない気がしますけど^^;
 まあそんな感じね。
 あと残るは煌天破ノ都踏破と、第五迷宮ボス、ラスボスのみ。
 そろそろ寄り道しないと話が終わっちゃいますし」
静葉「いえ終わっても別に…一応クリア後の話もするけどね?