魔理沙「…のっけからhageましたが何か?('A`)」
諏訪子「( ̄□ ̄;)ちょおま!!
前回あんな終わり方したクセにのっけから何があったんだよ!?
今回はあの守護者(笑)だから3りでも楽勝だZE!!とか言って息まいて出てきやがったクセに」
魔理沙「そ…それがだなあ…」
…少女説明中…
諏訪子「マジかよ…全員前列に固めてると積極的にフェザーレイン使ってくるってのか」
魔理沙「ああ…まさかH連発突攻撃なんて言う切り札をもってやがるとは思わなかったぜ。
おかしいぜ、あんな技ずっと前に戦った時一回も見なかったのに」
キバガミ「最初は、全員が前列にいるからその分苛烈に感じられたのかと思っていたが…いやまさか、隊列の状況でこれほどまで強さが変わるとは、この霊峰のキバガミの目をもってしても見抜けなんだ…」
諏訪子「いやキバガミよ…誰から教わったネタか知らんがそれは止めた方がいいぞ…。
ということは、誰か一人でも後列に置いておいた方がいいということか」
かごめ「実はメタい話をここでしておくと、この後ポエットを後列に置いた状態で再チャレンジしたら、やはり終盤になってフェザーレイン撃たれて魔理沙だけが乙ったんだそうな」
静葉「HP低いし弱点もはっきりしてるから、ヤツが本当に追い詰められた状態で使う、この強力な技を見る間もなく倒しきられてたってことなんでしょうね。
最初は、後列に誰もいなければ使われないだろう、と思ってたわけだけど、そんな事はなかったわけね」
諏訪子「お前ら真後ろで勝手に解説してるんじゃねえよ…。
しかしなんだお前ら、っていうか静葉までなんかみょうちくりんな格好しおってからに」
静葉「みょうちくりんとはごあいさつね。
私、単にこの世界に来るに当たって、穣子に何処から行けばいいって聞いたらイクサビトの里を紹介されて…そしたらどうもみょんな形で受肉したらしくて」
キバガミ「イクサビトの中で神が肉体を得ると、我々のようなイクサビトになるとは流石に初めて知りましたぞ」
諏訪子「そりゃ前代未聞だのことだし私だって初めて知ったよ。
しかし何だお前さん? 穣子のアホがレイピアの類使ってたからってお前まで真似すんのか?」
静葉「これが意外と使い勝手よくってねえ。
モノノフは思ったよりAGI素早くないから、突剣の速度補正はなかなか有用よ。
それに攻撃力なら空きスロットにATCぶち込んでおけばいいわけだし、突剣も刀も空き多いの結構あるしね」
諏訪子「前作なんて速度補正だのATC補正だの全く見向きもしなかったのになあ」
かごめ「そういえばさっき家に戻ったら、つぐみの奴がメッセンジャーらしき人形を抱えてやがって…多分白蓮さんの仕業だと思うんだが、「門」の設定が微妙に書きかえられててな。
まああの人のやった事なら特に問題はないと思うんだが、どうも居間に隠してあった霊夢の酒が持ちだされたらしくてなあ」
諏訪子「ああ、なんか壮絶にブチ切れてる霊夢の顔が目に浮かぶようだな」
霊夢「うぉのれ萃香ああああああああああああああああああああああああああ!!!
帰ってきたら絶対ぶちのめええええええええええええええええええええええええええええすッ!!!><ノシ」
つぐみ「れーむさんおさえておさえてー!殿中でござるー!!><」
-続・狐尾幻想樹海紀行2-
その5 「かごめさんのクエスト紀行」
かごめ「というわけで」
静葉「いやいやいやちょっと待って、そのグラフィックっておとk」
かごめ「今回のソードマンは男一人しかいないから無問題(キリッ」
静葉「いやいやいやそのりくつはおかしいでしょ。
確かにさあ、今回は特に「ひむかいさんだから(ry」なのあるけど…これとかメディックとか…」
かごめ「多分そういうのも見据えて、イベントとかのセリフ回しがキャラ特定しないTRPG方式なんじゃねえのかなこのゲーム。
実際前作のモンクだって、女の三つ編み黒髪を男の乱馬に見立ててキャラメイクした人もいたらしい」
静葉「へえ。
じゃあ別に問題ないのか」
?「えっそれでいいんですかあなた達」
かごめ「遅いぞ貴様!!一円五銭が上官に遅れるとは何事じゃあ!!(ばきぃ」
オランピア「( ̄□ ̄;)げふう!!
というか私何かしましたか!?なんかしたんですかねえ!?」
かごめ「やかましいはドアホ!!
貴様の所為で起きる必要のない騒動が引き起こされてんじゃ少しは反省しろ!!(ウメボシ攻撃」
オランピア「ぬおおおおおおいたいいたいいたい!!><
そそそれが妖精の存在意義ではあーりませんかすいませんごめんなさい単なる出来心ですうわーん!!><」
静葉「なによ結局連れて来たのそいつ…」
かごめ「当然だ、これ以上こいつを野放しにしておいたら一体何をしでかしやがることか。
残念ながらあたしゃアーモロード時代のこいつを直接は知らんが、戦闘能力はそれなりにあるんだろ?」
静葉「私も直接戦ったわけじゃないしねえ…一応、ラスボス努めてたからやってやれない事もないでしょうけど、どうなのかしらね。
此間ポケモンバトルで一瞬のうちに焼き殺されてた気がしなくもないけど」
オランピア「ぐぬぬ酷いいわれようだ…('A`)
ならば仕方ありませんな!実際に屹立する姿は経書の百万弁よりずっと雄弁である事を証明して差し上げましょう!!(キリッ」
静葉「それより、また随分みょんな構成ね。
ポケモンではあんな感じだったからスピードアタッカーというイメージがあまりないんだけど」
オランピア「ふっふ、このあたしを甘く見て頂いては困りますな!
実はこのあたしにはパワーモードとスピードモードがあったのですそういう事にしておいてください!!」
静葉「意味解んないわよ。
まさかまたどこかのタイミングで新しいポケモンを作るとかそんな馬鹿なこと言わないわよね?」
かごめ「あ、いや、こいつ最近浮き気味だったチラチーノを別モードとして運用することにしたんだわ」
静葉「ゑっ?
っても、そうしたらレイセン(2号)をどうするのよ」
かごめ「君は今作のモノノフ兎を見て感じるところはないかね(キリッ」
静葉「おい待て…」
かごめ「そういうわけでとりあえずよさげなクエストを探しに行くぞ」
静葉「って言っても、この時点で二周目もほぼ終盤よね。
魔理沙たちは微妙にリベンジだとか言って熱砂竜倒しに行ったし」
かごめ「えっ本当に3りで逝ったのか?
…流石に火力足りなくて無理なんじゃねえのかな…まあ、あいつらの話は帰って来てからでいいだろ。
交易場行くぞ」
静葉「交易場?」
…
〜カーゴ交易場〜
港長「お? あんた達最近“狐尾”に合流したっていう姐さん達かい?
一体今日は何の用だ?」
かごめ「おう、実はよさげなQRコードが転がってねえかと思ってな。
もう正攻法じゃクエストのネタも稼げんでのう」
静葉「( ̄□ ̄;)ちょおま」
港長「おーけーおーけー、ちょっと待ってな。
難易度的にはアレだが最近いいネタが色々はいってなあ…いくつか持ってくるぜ」
オランピア「QRコードですとな!?」
かごめ「うむ、今作からの新要素だな。
3DSにフォーマットが移ってから、3DSのQRコードリーダーを生かしたギルドカードの発信登録、あるいは公式で配布されたQRコードで手に入る特別なクエスト情報、アイテム情報を取得したりできる。
ただ公式配布のQRクエストはクリア前じゃないと取得できないモノもあってだなー」
静葉「そういえば何回かQRコード作ってばら撒いてたわねえ。
アルマムーンの連中にほむらが引っ張られてった事があった気がしたけど、それもこの関連ね」
かごめ「そういうことだ」
港長「待たせたな!!( ゚д゚ )彡
とりあえずよさげなのをいくつか集めて来たぜ!」
かごめ「ふむ…とりあえずこれを一気に」
港長「いや、コレ一度は無理だ。
ひとつ受領したらそのクエスト消化するまでは次の読み取りは出来ねえぜ。上書きされちまうから破棄する必要がある」
かごめ「( ̄□ ̄;)なぁんだとぅー!!?
えっこれ実はかなり面倒くせえんじゃねえ?」
静葉「やるっていいだしたのあんたじゃないの。
へえ、この配信でしか出ないモンスターもいるみたいね」
オランピア「ふむ、例えばこれですかな?」
かごめ「おお、コレは色々ボツメンバーがいる状態でやったあれだな」
静葉「なにやってんのよあんた…っていうか、文って…」
かごめ「始めオランピアじゃなくて文の予定だったんだが、なんとなく話が作りにくかったからなあ」
静葉「呆れた…。
それよりこれはメガプーカ、公式企画「ふぉーちゃんの旅日記」の最終回で配信されたQRクエストの討伐モンスターね。
基本がプーカだから何もしないと思いきや、何気に攻撃スキルは豊富でしかも全属性に強耐性があるから地味に倒すのに時間がかかると」
かごめ「そう言えば今まで地味にプーカの話触れてなかったなあ。
今作、法典の使用限界が1キャラの各項目ごとに10となっているが、この法典はたまに各大地に湧くプーカ系モンスターから確実に入手できる。
プーカどもは一定のルートを通って消えてしまうが、食材で釣るなり倍速巡航器なり使ってエンカウントさえすればHP1しかないし何もしないから確定で狩れるという」
静葉「こいつはその親玉みたいなものね。
倒すと5種類の法典が1個ずつもらえるわね」
オランピア「力と速さと運の法典おいしいれす^q^」
かごめ「じゃかあしいわ。
すると、こいつなんかどうなんかな」
…
〜一週間後 踊る孔雀亭〜
男性「私は貴様等の様な冒険者なんぞ信用はしとらん。
だが、私の息子を連れ帰ってくれるような者に他に心当たりがなくていやいや頼んで居るのだ」
オランピア「随分謙虚じゃない態度とってますなこのおっさん。
ここは樹海のオキテに従ってアイスシザーズのエサにでもなって頂いた方が良いですな?(#^ω^)」
かごめ「待て待てあたしもそれは思ったがとりあえず抑えとけ(キリッ」
ママさん「( ̄□ ̄;)ちょっとちょっと物騒なこと言ってんじゃないわよあんた達!!」
静葉「ごめんなさいねかごめも基本的に沸点低いから、幽香ほどじゃないけど。
しかし…ラットとか言ったわね、懲りない子もいたものね」
ママさん「まったくだわ。
最初は妹さんが、ついでお母様が来られたのに…でも、普通そんな子ならとっくにディノゲイターかアイスシザーズ辺りの餌にでもなってそうな気がするけど…悪運が強いというかなんというか」
オランピア「ある意味では冒険者向きなのかも知れませんなあ」
ラットの父「冗談ではない!
ワシの息子を貴様等のようなならず者と一緒にするな!!」
かごめ「(顔面全体に青筋を走らせてテーブルを投げつけようとしている)」
オランピア「ま、まあまあ抑えて抑えて^^;;;;」
ママさん「とりあえずそこにいるガラの悪い連中が、彼の気球を見たそうよ…私でもあんな連中に当たったら、流石にこのおじ様の気持ちが解らんでもないしねえ」
静葉「ふむ…。
ねえあなた、霊峰の近辺で墜落した気球を見たそうだけど…」
夜賊の男「んあー?
なんだイクサビトか…成りは多少アレだがそれでも別嬪さんじゃねえか?
気球ねえ、見たような気がするし見なかったような気もするが…(にやにや」
静葉「…とりあえず、好きな飲み物頼んでいいわよ」
静葉は彼の目の前に金を差しだすと、男は躊躇いもせずそれを懐に収める…。
夜賊「…解ってるじゃねえか姐さん。
まあ俺もあのでっけえ鳥に追っかけられて正直それどころじゃなかったが…確か磁軸の近くだ。
ひょっとしたらもっと、蝙蝠洞窟側寄りだったかも知れんが」
剣士風の男「俺様も見たかもしれないねえ…だが、そいつばかりにいい目見させて俺からはタダ、だなんて言わねえよな?(にやにや」
静葉「解っているわよ。
ママさん、こちらの剣士さんにロイヤルターキーのロースト出してあげて。払いは私でいいわ」
剣士「うほっ、気が利くじゃねえか…じゃあ、俺も少しサービスしてやろうかねえ?
俺が洞窟から引き上げようとした時だ、あんた「緑髪の幽香」は知ってるかい?
あのバケモノ女が、丁度洞窟の外でワニの稀少個体を狩ってるところに出くわしてな…奴が去るのを待って帰ろうとした帰り道だ、多分そいつもあの女がワニ野郎を吹っ飛ばすのを見てたんだろうな、その湖の畔で茫然と突っ立ってやがったよ。気球の残骸も一緒だ」
静葉「うーわ勘弁してよ…あの子今霊峰にいるの?
イクサビト達と悶着起こしてなきゃいいけど…あの子こっちに来てからもやってる事全く変わってないのね(溜息」
剣士「へっ?
ちょちょ、ちょっと待ってくれ…姐さん、あんた一体何処のギルドに所属して」
ママさん「(注文の品を机に置く)彼女は最近この街に来たばかりだけど…元々はアーモロードで“狐尾”の採集部隊を総括していた腕利き中の腕利きよ。
そこいらのイクサビトが束になっても彼女には勝てないわ、あなた達にそれができるのかしら?」
男たち「( ̄□ ̄;)な、なんだってー!!!
すす、すいやせん俺たちチョーシこいてましたああああああ!!!><」
静葉「いいのよ別に、幻想郷の鬼や天狗共に比べれば可愛いものよ。
さ、折角なんだし出来たての内に頂きましょう?(にっこり」
剣士「あ、はい!恐縮です姐さん!!><」
夜賊「せ、折角ですしお酒頼ませていただきやす!!ママー、一番いい葡萄酒をボトルで!!><」
かごめ「うーむ、改めて静葉さんすげえな(ぽかーん」
オランピア「最近夜雀酒場を実質的に取り仕切っておられたのは静葉様ですからなあ。
いろんな意味で荒くれを捌く手腕なら、幻想郷でも静葉様に匹敵するかたはそうそうおられんのじゃないですかねえ」
…
…
諏訪子「なんじゃいなここは私一人で解説しろってか。
まあいいや。
コレは公式マスターガイドの付録特典でついてきた、一連の6つのクエストの3番目「長男を見つけて欲しい」だな。
最初の依頼、次の依頼をこなして、さらに第三大地に入る事が受領条件だが、この三番目がねえ…依頼者の口調も横柄、情報提供者のならず者どももチョーシこいててなあ…幽香がいたらその辺多分ペンペン草も残んないだろうねえ('A`)」
諏訪子「共通してクエストを受領すると、奴の墜落地点は大体情報収集で解るから、それを参考に大地に出て探す事になる。
二番目がわりとパズリックだがまあ、文章通りに進めば問題ない。進路上に羊が居やがるので、高空から進んで、ポイントに着たら低空に降りれば楽だ。
で、この三番目はならず者は実際三人いて、連中に合計1600エン払う事でそれが解るって寸法さ。樹海磁軸の西側、蝙蝠の洞窟近くで粉砕する大牙のうろついてる辺りになる。
ひょっとしたら戦闘が避けられない可能性もあるから、狩るか、あるいは適当な魚捕まえておびき寄せられているうちに探すといい。
…もっとも奴らが依頼を受けた時点では…見た通りのレベルだしな。オランピアの先制攻撃で剣士の悟り発動させて、かごめがアクセルドライブぶっ放せばそれで一発だしな」
諏訪子「で、これを攻略し、尚且つ第四大地に入れるようになると、次のQRが読み取れるようになる。
今度はなんと、フィアンセが奴を探しに来たってもんだ…ママさんの言葉では、かなりの別嬪さんというか、可愛らしい女性らしいぞ。
…なんか稲中のガイドブックで、前野が地味にモテる理由に「むしろぶっちぎりの馬鹿の方が人を惹きつける」みたいな事を書いてあったんだけど…ねえ」
諏訪子「コレ実は地味に厄介だ。
第四迷宮のミッション進行中で受領してると、キルヨネン達に帝国船の誘導を依頼してると進路上にはまって撃ち落とされる可能性がある。
かと言ってそれを済ませた後にうけるとなあ…ラットが落下した地点ってのが、実は南西の池付近、つまりデスマンティスが飛んでるすぐ近くなんだよ。
マジでよく、デスマンティスに切り刻まれなかったよなあ…本当に悪運が強いんじゃねえかこいつ」
諏訪子「そして気球艇の残骸のところに、奴が残したメモが残っている。
非常にふざけた文章であるが…実はそれを追い掛けてすべての文章を読むと、ラットが不治の病に冒されていて、せめて残りわずかな命で色々な所を自分の目で見て回りたい、という思いから冒険に出た、っていう事が解るんだ。
最初はねえ…ラット自身のあまりのノーテンキぶりに「こいつの病名は絶対厨二病だろふざけんな働けニート!!」くらいは思うんだが、実はガチで死の病らしい。続く5つめのクエストで、診療所に運ばれたラットと思しき冒険者が、不治の死の病に冒されているって話が出てくるんだ」
諏訪子「そしてこのクエストでは、最終的に最初の地点…ラットが墜落した場所に戻ってくる事になり、それを依頼主に報告すると達成。
どうやら家族もフィアンセも、ラットが死の病に冒されていた事を知らなかったみたいでな。
私ぁ神様だからその辺良く解らんが…人間って奴は、自分の命が残りわずかで、それでいてギリギリ体が動く限りは、最後まで自分のやりたいように行動したがるみたいで、ラットもそうした人間の一人だったんだろうなあ」
諏訪子「…とまあしんみりしちまったが、実際「この現時点の医学」では治せないラットの病気だが、実は治療法というか特効薬が文庫の資料に記述されてたらしくて…その材料がなんと、デモンドレイクのドロップ品・悪魔の黒根3個ときたもんだ。
というわけで5つめのクエスト「世界樹の特効薬」ではデモンドレイクを狩りに行くことになる。
第五迷宮の金剛獣ノ岩窟エリア、幽谷エリアや、煌天破ノ都内にもそれなりの確率で出てくるが、奴らは瀕死になると全体に眠りをばら撒いて来る上ボルトキャットなんかと一緒に出てくる事が多い。しかも大抵前衛にいやがる。面倒くさいナマモノだぞ」
諏訪子「そして、最後のクエストはなんと港長自らのご依頼ときたもんだ。
ママさんいわく、港長が依頼を入れてくるのは珍しいという事だが…どうも他の冒険者が墜落した気球を見たらしく、その安否を確かめたいとのことだ。
だったら見た奴が調べろよ…といいたいのは山々、このクエストが受領できるようになるとそのポイントには既にデスマンティスが徘徊してやがる。そら、あんなのと何の準備もなしにやりあうなんて、命がいくつあっても足らんわな。気持ちは解る」
諏訪子「ここまで来てカンの良い読者諸兄なら気付かれると思うが…そう、そのポイントってのは、四番目のクエストでラットの気球艇の残骸があった場所なのさ。
つまり、その気球艇の持ち主は…」
…
…
〜絶界雲上域〜
デスマンティスはアワレにも石になっている…。
こいし「ねーねー静葉さーん、この石化した鎌使えそうじゃなーい?^^^」
静葉「そう言えば諏訪子がそんなこと言ってた気がするわねえ。
ちょっと待ってなさい、今切り離してあげるから」
こいし「わーい♪」
冒険者「いやー助かったよー。
気球があいつに落とされて、助けを呼んでもみんな無視していっちゃうんだ…正直この数日間生きた心地しなかったよ」
リリカ「そりゃあそうでしょうよ…誰がデスマンティスに好き好んで喧嘩売るっていうの…(げんなり」
冒険者「でも君たちは喧嘩を売ってたじゃないかこの僕を助けるために!
いやあやはり持つべき者は我が友!君らのような勇敢なギルドと知り合えて本当によかったよ!!^^」
リリカ「えっ私はあなたなんて知らないけど…ってかごめさん何かあったんですかなんでそんな顔を!?( ̄□ ̄;)」
かごめ「ラット…やはり貴様かッ…!(#^ω^)ビキビキビキ」
ラット「そうさ、僕だよ!!(キリッ
でも、今回色々あって、僕は色々な人に生かされていると知った。
僕は此間、病気で死ぬところだったんだけど…誰かが診療所に運んでくれて、しかも絶対に治せないと思ってたのに、特効薬が見つかって、それで僕は助かる事が出来たんだ。
父さんや母さんに妹、それに僕のフィアンセも待ってると聞いたし、僕は冒険者を止めることにしたよ」
リリカ「へっ!?
だったらなんでこんなところにいるのよ?
それとも、帰る途中だったとか?」
ラット「いや?
僕はただ、最後にもう一度だけ冒険に出たくてげふうううううううう!!!( ̄□ ̄;)」
かごめ「真ッ!昇!竜!けえええええええええええええええん!!!( ゚д゚ )ノシ」
かごめの殺意の波動が弾けた!!
3 HIT COMBO!!!
Fatal K.O.!!!
リリカ「( ̄□ ̄;)えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!?」
…
…
諏訪子「最後、選択肢として「殴る」「黙って頷く」「温かく微笑む」が出るんだけど…狐野郎は迷わず「殴る」を選んだそうな。
けどさ、ママさんも言ってたけど、こういう奴って妙に憎めないんだよねえ。
ラットの様に懲りずに、尚且つ驚異の悪運を武器にバカやってるの見んの、やっぱじわじわと来るんじゃないのかな?」
諏訪子「さて、残りは私も絡む小話だな。
実は狐野郎、一周目は釣鐘草を引き抜いて終わらせたベルンド工房の娘さんからの依頼だが…これにもちょっとした裏があってね。
キーワードは「クエスト受領後、文庫へ行く前に娘に何回か話しかける」さね。
そういう事で、また次回の与太話でねー^^ノ」
…
…
〜ラットが故郷へ帰って数日後 踊る孔雀亭〜
「ったく…ふざけた野郎だったなマジで」
「でも、ああいう子は今時貴重よ?
此間だって、暗国ノ殿に向かったそれなりに付き合いの長いギルドも、戻ってこなかったわ。
…酒場の主人は、いつも冒険者には 「行ってらっしゃい」と、言うことしかできないの…でもその言葉は「お帰りなさい」を言うためにあるのよ。
あなたたちは負けないでよね。 迷宮に、魔物に、あらゆる困難に…そして何より、自分自身にね」
「最善は尽くすよ。
こんな面白い世界、途中下車なんてそんなつまらねえ逃げをする理由もねえ!」
そのとき、かごめはふと、戸口の傍に一人の少女が居るのに気がついた。
それはベルンド工房の看板娘のようだったが、かごめと視線が合うとこそこそと逃げ帰ってしまう…。
「アレ、今のは確か」
「工房の娘さんよねえ。
何か用事でもあったのかしら」
「………………なあママさん、穣子の奴、前にあの子絡みで厄介事とか引き受けたりとかしたかい?」
「そーねー、いくつかあったわね。
来てじきのころ、はぐれ熊の茂みに連れていった事もあったし…その後は…そう言えば木偶ノ文庫の一角に咲く、不思議な釣鐘草を持ってきた事があったのよ。
笑える事にあの子ねえ、あの凶悪な魔物が跳梁跋扈する文庫に、可憐な妖精が住んでるっておとぎ話を信じてたらしくて…」
「妖精ねえ。
チルノとか見てると、そんな可愛げのあるものかどうか疑っちまうが」
…
「…あーっ!解った、解ったわよう!!><」
かごめの執拗な尋問に、娘は半ばやけくそになってそう叫ぶと…急に小声になって、恥ずかしそうにどもりながら告げてきた。
「この釣鐘草を元の場所に戻してね…そして、傍にこのミルク入れを置いて見て欲しいんだ。
昔…絵本で見たんだよぅ…こうすれば、妖精に会えるって…」
かごめはその話を聞きながら、笑う事もせず真剣に娘の目を見つめている。
「べっ、別にこんなのちょっとしたお遊びなんだからっ」
「いや、その話乗ったぞ!
妖精はその世界の自然の凝縮、という基本は、何処の世界でも同じ…任せろ、あたしが真実を確かめてきてやる!」
「ほん…とう?」
かごめは頷いて、少女の手からそのミルクカップと釣鐘草を受け取った。
…
♪BGM 「風の通り道」/久石譲(映画「となりのトトロ」より)♪
かごめはその日、偶々タルシスに戻って生きていた穣子を強引に連れ出すと、運悪くというか運良くというか、居合わせた諏訪子と静葉までもを道連れに件の場所へとやって来ていた。
かごめは呆れる穣子の言葉も意に介さず、釣鐘草を元の場所に戻し、さらにその近くにミルクカップを置くと、そこにミルクを注ぎ込む。
「これでよし、と。
あとは夜になったらまたここへ来るだけだな」
「ったくさー、言うに事欠いてあんた、そんなおとぎ話みたいな話を信じてこんなことを?
そんな暇潰しに付き合ってられるほど私だって暇じゃないんだけどさあ」
「…曲がりなくも神とあろうものの言葉じゃねえな。
そんな事だからオランピアのアホにおちょくられるんだぜ?」
穣子は苛立ちを隠せない表情で睨みつける…が、姉の手前見栄を張りたいのか、黙って口をつぐんでいる。
そして…一時間後。
軽く周囲の探索を終え、高級薬アムリタUの材料になる睡蓮の浮き葉を多目に採集して戻ってきたその場所には、光る花粉が幻想的な光景を生み出している。
「ほう、こいつは見事な。
なあ静葉さんよ、こいつ山に持って帰ったら根付くかな?」
「どうかしらね…環境が変わると性質を変えてしまう植物もあるし…」
「こんなの前にも見たわよ私。
ほら、ミルクカップのミルクだってもう飲めなく…?」
面倒くさいという感情を隠そうともせず、穣子は無造作にミルクカップを取り上げる。
が…そのとき、彼女は気づいた。
中身は空だった。
最初、魔物が飲んでしまったんだろうと思ったが…この文庫に巣食う魔物で、このような上品な食事ができるような魔物に心当たりはない。
そんな連中がこれを飲んだのであれば、カップは何処かに無造作に転がされていて、その辺にミルクをぶちまけたような跡がある筈だが…。
「ん?どした穣子?」
「…ない…ミルクが、一滴も」
「…………なんだと?」
ぽかんとした表情で応える穣子に、諏訪子も怪訝な表情で覗きこむ。
確かに、カップは空だった。
「おい…いくら疲れてたってお前これ飲んだんじゃ」
「違うわよ!
あんただって私が取り上げるの見てたでしょお!?」
真っ赤な顔で反論する穣子を余所に、静葉はそれに気づいて拾い上げる…。
「これは…」
それは精巧な装飾の施された、銀のネックレスだった。
しかし…その品物の驚くべきは、そんな事ではなかった。
小さいのだ。
静葉の掌に丁度、輪を描くくらいに。
「ネックレス…なのか?
まさか、こいつひょっとして」
「妖精が…置いていったものなの…!?」
驚いたような表情で、ふたりはかごめの方を見やる。
「…あたしは陽溜丘に住んで間もない頃、ヒマつぶしに古今東西の伝承や絵本の類をひたすらに集めて読んだ時期があった。
その中に、釣鐘草の妖精に関するものもあってな…工房の子がミルクカップの話をしたとき、そうじゃないかと直感したんだ」
「じゃああんた、その事を知っていて!?
妖精なんて、それこそあのチルノみたいに」
「妖精はその世界の自然の気の具現。
世界が変われば、有り様が変わる。
世界中から稀に飛んでくるといわれる「プーカ」だって、その正体がまだはっきりつかめていないだろう…この世界の妖精や精霊は、ああいうものなのかも知れんね」
かごめは踵を返す。
「さて、そのネックレスを工房に届けに行こうか皆の衆。
あの子、きっと首を長くして待ってるだろうしね」
…
工房の一室で、娘はその土産に目を輝かせる。
「みんな…ありがとう…!
私、本当は妖精がいるって信じてたんだっ…!」
そのネックレスを受け取り、娘は心底うれしそうに声を詰まらせる。
工房の親方も、最初は話半分で聞いていたようだが…やがて、何か得心行ったのか、娘に「しばらく休んでいていいぞ」と告げ、部屋を出て行ってしまった。
話を聞きつけて来た孔雀亭のママさんも、不思議そうに、その小さな品物を吟味している。
「とても人間の手で作れるような代物ではないわね…。
驚いたわ、ただのおとぎ話だとばかり思ってたけど…まあ、イクサビトにウロビトが居た世界ですもの、未知の迷宮に何が潜んでいたって確かに、不思議じゃないわよね」
「多分、相当にシャイな妖精なんだろうな。
無理矢理住処から離されて、心苦しい想いをしてたかもしれないね」
その言葉に、穣子はばつが悪そうにうつむく。
「……そうだね、悪いことしちゃったな。
それに…ごめんねかごめ。
私…あの恐ろしい「殿」を出たり入ったりの繰り返しで…きっと知らないうちに心の余裕を失ってたんだと思う…」
泣きそうな表情の妹の肩を、静葉がそっと抱き寄せる。
かごめも、にっと笑って返す。
「ふっふ、この世界もまだまだ捨てたもんじゃねえってこった。
ママさん、後であたし達が獲ってきた野鶏で打ち上げと行かないかい?
…先日あたしの根城に戻ってうまい酒も持って帰って来たんでな」
「えっ私もご相判にあずかっていいの?
あなた達の出身地のお酒って、独特の風味があって病みつきになるのよねえ…この辺りでも作れないかしら?」
嬉々として連れ立って出ていくかごめとママさん。
そして諏訪子に促され、秋姉妹も工房を後にする。
…これは、そんなタルシスでの一時の平穏のひとコマ…。