「無念よな…このようなときに戦場へ立てぬとは…!」
満身創痍のキバガミが、呻く様につぶやく。
だが、彼の凄絶な殿軍の活躍がなければ、もっと多くの命が、この森で失われていたかもしれない。
そのことを…死闘を共にした少年たちは知っていた。
「…まだ、つぐみや魔理沙達は戦っているのだろうか。
拙者よりもずっと若く、可憐なる身でありながら」
「悔しいけど…あの子達は、別格…いや、俺達の世代でも明らかな『異質』です。
追いついたと思ったら、すぐに先へ行ってしまう…影すらも、俺達は踏めないで居る…!」
傍らの椅子に腰掛ける風雅の言葉には、より強い悔しさを滲ませている。
彼もまた、同世代の少年少女たちに比べれば十二分に『異質』な存在にあり、自身もそれを認識している。
ある種のエリート意識のようなものがないといえば嘘になろう。
かつての学園において『四天王』などと呼ばれ、それは今の学園においても変わらなかった。
実際、彼は『魔性狩り』の候補生として、別格ともいえる能力を持っているのは事実だった。
現在も裏社会の第一線で活躍…もとい暗躍する熟練の狩人にも比肩するレベルの魔力と戦闘センスを併せ持ち、さらに高みを目指せる気概も持っている。
烈や弓弦、ジンや氷海といった同格の仲間にも、茜やかごめのような先達にも恵まれ、ただ不足していた経験も短期間のうちに大きく補われている。
本来であれば、現時点の能力でも時代を代表する狩人として名を残すこともできるはずだ。
だが、現実はどうだ?
本来なら、鈴花は言うに及ばず、つぐみや美結などは彼にとって大切な後輩たちであり、先達として彼女らを守るべき立場の自分は、逆に彼女達がいなければこの樹海の露と消えるところであった。
死した手練のモリビト戦士たちが化した『森鬼』達は、一対一の戦いともなれば彼が死力を尽くしても相打ちに持ち込めるかどうかという程の高い戦闘能力と、熟練の戦士としての技能を併せ持つ…明らかに格上の存在だった。
深手を負いはしたが、美結や魔理沙などは、単独でそれを圧倒してのけて見せた。
幼い頃から幻想郷で強大な妖怪を相手に大立ち周りを演じていた魔法使いの少女ならいざ知らず、美結をよく知る氷海の言葉では、彼女はほんの一、二年前…倉野川で初めて出会ったその時点までは、どこにでもいるような普通の少女だったという。
それに、今なお深部で戦い続けているつぐみも。
彼女が当代最強クラスの『真祖』の愛娘であることは知っているし、形は違えど美結もその血を色濃く受け継いだ存在であることも、彼は知っている。
そういう意味で彼女らは文字通り人外の存在に等しく、所詮人間に過ぎぬ自分や、重傷の為意識を失ったままの弓弦や烈と比べること自体が烏滸がましいのかも知れない。
だが、それでも。
キバガミにはそんな彼の想いが、痛いほど理解できていた。
かつて、諏訪子達が『冥暗に堕した者』と呼ばれる忌まわしき邪竜に挑もうとした時に…同行を断られ、それを戦力外通告と受け取った過去の苦い記憶がある彼には。
だが。
「確かに、御主はまだまだ弱い。
だからこそ…まだまだいくらでも強くなれる。
生きて、この場に居るのだからな…かつての、拙者のように」
そう訴えかける、歴戦のイクサビトの瞳には、決して曇らぬ強い光が灯っている。
あの日、歴戦の真祖から、その身をもって伝えられた新たなる武の矜持が。
「今は傷を癒し、備えよう。
この戦、まだまだ先は長い。
我らの力を要するその時が、必ず来る」
「…はい!」
頷く青年の瞳にも、何時しか同じ光が宿っていた。
キバガミもそれを知っている。
彼らもまた、あの偉大なる真祖が、見出した逸材であること言うことを。
~新・狐尾幻想樹海紀行X~
その33 切っ先を定める者
かごめ(天を仰いでいる)
静葉(天を仰いでいる)
つぐみ「毎度毎度聞くのアホらしいけど、今度はいったい何やらかしたの?(じろっ」
輝夜「いやーそこで私に説明を求められますかーまあいいけど。
今回のチャンミ決勝で身内対戦が発生して天人ワロスwwwwとかタカくくってたらマエストロも終盤加速も不発して見事てんこちゃんにタテられたそうですよあの方たち(プークスクス」
諏訪子「んまー今回は雨天3200とかいうトチ狂った条件だから、マエストロだけじゃ足りねーだろどう考えても。
っても今回新シナリオのおかげでスタミナも根性も爆盛しようと思えばできる環境ではあるけど、あいつらってチームランク何だよ」
めう「閣下きのうやっと全員S以上でチーム固めたって言ってためう」
諏訪子「最低でもS1以上じゃねえかどんだけ課金してんだあの馬鹿」
輝夜「えー?
以前なんかアルカディアの話しながらクリークもリコピンもキタちゃんも完凸したとかほざいてたし、むしろそれで今までS到達できなかったとかアイツ育成下手過ぎ説あるんだけどねー(プークスクス」
めう「それにURA因子とかアオハル因子とか全然厳選してないらしいからステータスは思ったより伸びていかない説もあるめう。
どんなにぶっ壊れサポを凸ってスピ⑨とか揃えても強力なシナリオ因子がなければダメダメなのだっ」
つぐみ「くっっっそどうでもいいね(キリッ
ところで輝夜さん、さっきうどんげさんがめっちゃ血相変えて探しに来てたけど帰らなくていいの?」
輝夜「げっここにいることまでばれたか鈴瑚の仕業だな…ごめん私旅に出たからいないって言っといて(脱兎」
つぐみ「逃げ足はっや」
諏訪子「聞くところ
つぐみ「それもう実馬買った方が安くない?」
諏訪子「その繋養等々諸経費にどんだけ金必要だと思ってんだお前さんは。
まあ…あいつ他にもグラブルだのプリコネだのブルアカだのにもがっつり課金してやがるらしいし、総額いくらになるのか想像したくもねえな」
めう「そりゃーブッダも飛び起きて
音ゲーで全力投球してるぶん無課金で回さざるを得ないめうにはうらやましい限りなのだ(クソデカため息」
つぐみ「私はめうめうの音ゲー資金もいったいどこから出てるのかめっちゃ気になるんだけどね(真顔」
諏訪子「さて前置きはこのぐらいにしてえーと今回は…ちょっと寄り道して小迷宮『終わりの森』の話だな。
名前通りというかなんと言うか、順当にいけばクリア前最後に登場する小迷宮になる」
つぐみ「といっても出てくるタイミングって枯レ森攻略中じゃない」
諏訪子「ついでに今までの小迷宮、その攻略段階に応じて強制的にイベントが発生してからの解禁だが、こいつはクエストの受領が解禁条件だ。
枯レ森B3F到達で受領出来るようになり、その依頼人である女冒険者に酒場で話しかけられるといけるようになる。
目的自体は簡単、森の入口に居る冒険者に話しかけるとおk…と思いきや、ここからが本番だ」
めう「謙虚にもすごすご街に帰ると思ったら、なんと仲間の仇討ちしなきゃかえらねーみたいなことを言い出しやがって、しかもそのまま自分だけ扉の奥にトンズラこきやがるのだ。
なのでこの厚顔無恥なボウケンシャーを追いかけて親の形見のダイヤの指輪のネックレスで奥歯ガタガタ言わせるべく、女冒険者から『流砂の鍵』をもらってきたら、迷宮の奥に居るボスをズタズタに引き裂く系の仕事をしなきゃならねーめう」
つぐみ「ブロントさんムーブ決めて余計な情報を増やすんじゃありません(キリッ」
諏訪子「とはいえまあ、概ねそんな感じで話が進行するクエストだ。
報酬は95000エンなんだが、上乗せされるといいつつ実質125000エンの報酬になるな。
あ、どっかのクオナと一緒で満身創痍()のボウケンシャーはいつまでも放置してて実際大丈夫だから」
つぐみ「そういうもんかなあ。
ところで、ビクトリーイッヌの話前回にちょっと触れたけど、ここに出るんだっけ?」
諏訪子「んだな。
ついでにFOEも虹霓ノ晶洞からなんだかよくわからんキモイモムシ野郎が出張してる」
つぐみ「あいつがいる、ってことは音出して誘導するとかそういうギミックあるの?」
諏訪子「んや。
単純にいる区画へ侵入すると一斉に追尾モードになるだけだ。
しかも区画にいる数も3~4体となかなかえぐい」
めう「枯レ森名物流砂床でうまく引き付けて回避するんだめう」
つぐみ「なるほどそういう…って、なんかずいぶんシンプル過ぎないそれ?」
諏訪子「ああ、マジでここまで来るとネタ切れ感がものすごい。
ただこいつ自身が流砂に侵入すると流砂に潜り、エンカウントできない状態になる。
この性質をうまく戦闘回避に使うも、これを悪用してバックアタックを仕掛けるも自由だな。
ついでに言えば名前自体「砂海より狙う者」に変わって、なおかつ性質も大きく異なる」
つぐみ「えーとHP26000くらいあるけどスキルも捕食の針のまんま…ってなにこれ耐性ガバくないこいつ?
アルカディアでも主に紫さんが高耐久ズンビーこいつで量産してた気がするんだけど」
諏訪子「基本コンセプトはエルダードラゴンなんだこいつ。
マトモに攻撃喰らったら瞬殺されるから動きとめてどうにかしろってやつ」
つぐみ「よく見たらコルレル並みに高火力紙耐久だねこいつ」
めう「そこであえてAデオキシスとかじゃなくてガンダムXのマイナーメジャーなMS持ってくるめうか…」
諏訪子「縛ったり異常ぶち込んでも脱皮で割とすぐ復帰してくるから、異常撒きをできれば二人以上入れて攻撃を封じつつ、速攻で殴り倒せっていうやつだな。
ちなみに麻痺の行動不能、石化、眠り、混乱状態だと脱皮が発動しない。
一応パッシブスキルじゃなくてアクティブスキル、もっと言えば心頭滅却と同じ扱いなのかも知れんね」
めう「こいつの素材からはそこそこ強い突剣と、耐性を考えればクリア前でほぼ最強の突耐性持ち重鎧が作れるめう。
特に重鎧はこいつ倒す前に欲しかったは禁句めうっ」
諏訪子「実際軽減率は5%だからあっても大差ねえけどな。
ついでにデューンニードルの固有技も捕食の針なんだが、これそのまんま頭スキルなんだよなあ。
魔物スキルの依存部位的に人間が再現可能なのかって考えるとシュールでありスプラッターでもあり」
つぐみ「そこは考えちゃいけないところじゃないかなあ」
…
…
「こっちはあらかた片付いたみたいだぜ、姐さんよォ!!」
自身の血か魔物の血か分からぬほど、大量の血に塗れ、黒焦げになった巨大な外骨格の鎌を放り捨てるのは…オリバー。
「いったいどうなってるんだ…魔物が突然、外から襲来するなんて」
「西の霊堂辺りに居たアイスシザーズ…おかしいわね、どう考えても群れを作るタイプの魔物じゃないはずよ。
いったい、このレムリアで何が起ころうとしてるの…!?」
肩で荒く息をするマルコの問いに、ウィラフは険しい表情のまま天を仰ぐ。
そこにいた数人の冒険者たちの近くには、あるいは星術で焼かれ、あるいは切り裂かれた巨大なカマキリの魔物…アイスシザーズの亡骸が無数に散乱している。
レムリア島の地上を闊歩する強大な魔物であるこの大カマキリを、流石に事も無げにとは言わずとも討伐するにも並々ならぬ戦闘能力を必要とし、尚且つ死者が出ることもおかしいことではないというに…彼らの戦闘能力もまた、マギニアの指揮下にある冒険者の中でも、既に『狐尾』を筆頭とする最上位クラスに比肩するレベルに達しつつあった証左であろう。
「それより、急ぎましょう。
だいぶ出遅れてしまいましたが、まだ戦いの決着はついていないはず。
あの異様な熱気も、世界樹から伝わる嫌な感じも…収まっては居ない」
使い込まれた巨大な揺籃鎌を担ぎなおし、務めて冷静に、レオは一行に告げる。
そうね、とウィラフは応えると同時に、持ち込んでいたエトリアの「療水」を仲間達に投げ渡す。
「そうね。
駆けつけてくれたタルシスの手練たちも、それぞれ迷宮への突入を開始してる。
ここで必ず…この異変に決着をつけないと!」
『竜狩り』の女丈夫を先頭に、この地で『狐尾』と深い関わりを持った冒険者達が駆けだそうとする刹那…乾いた大地が突如避け、底無し沼の如く流砂が渦を巻くとその中から何匹もの巨大な長虫が飛び出してきた。
慌てるオリバーが盾を構えるより早く、長虫共はぬめる粘液を巻き散らし、まるで槍の如き棘状の歯を持つ大口を開けて彼らに襲い掛かる…!
「
下がりなさい、下劣なる長虫共!!
合体術式、“
凛とした口上が響くと共に、紫電を纏う巨石が豪雨の如く降り注ぎ、巨石に貫かれ圧し潰された長虫共は、さらに強烈な電荷を浴びて一瞬のうちに黒焦げとなった。
一瞬動きを封じられた長虫の一部はそれでも、瞬時に焼け焦げた外皮を脱ぎ捨てて新たな「闖入者」へ襲い掛かろうとするも、反撃の隙を見逃さずに瘴気を展開するレオの一撃を受け、頭から真っ二つに切り裂かれ絶命した。
「ほう、知り合いの
そうでなくては、態々世界の境を飛び越え『此方』へ来た甲斐がないというものだ!」
横合いからその隙を窺っていたらしい、牛ほどの大きさを持つ魔犬を切り裂きながら躍り出た赤髪の少女剣士が、尊大な態度で一行を睥睨する。
呆気にとられかけたウィラフは、危険が行き過ぎたことを察し…少女へ手を差し出した。
「ありがとう、助かったよ。
まだあんた達のような手練れが残っててくれたんだね…ええと」
「余はカスティル、そして妹のカトリーヌだ。
我らギルド「グロリア」、我らの信ずる正義に従って助力する!!」
その手を取り返す少女…カスティルと共に、一行はただならぬ気配を漂わせる迷宮の奥へと突き進む。
…
…
諏訪子「そんなこんなでイモムシ野郎の執拗な粘着をかわすかぶちのめすかして最奥に進むと、例のボウケンシャーが返り討ちにされる寸前に出くわす。
まー当然あっさり一蹴されるんだが、何とか説得を受け入れてすごすご町へ帰りやがるから、そうしたらラミアとの戦闘はもう避けられない」
つぐみ「勝手にのりこめー^しといて返り討ちにされたら通りすがりのPTにマルナゲするとかこいつ絶対じゃあくなニンジャでしょ」
めう「ニンジャ修道会のニンジャなみに邪悪なのは確定的に明らかめう」
諏訪子「状況判断的に否定できないのが悲しいところだが、世界樹のクエストNPCなんて概ねこんなパターンだしな。
話はだいぶ脱線したが、ラミアのスペックはこんな感じだ」
終わりの森ボス ラミア
レベル86 HP64067 氷弱点/即死無効、石化・毒・盲目・頭封じ・腕封じ・脚封じ・スタン耐性
テイルウィップ(脚) ランダム4~6回近接斬属性攻撃、同一対象に複数回ヒットし命中率がやや低い(60%)
ポイズンフレイム(頭) 遠隔全体炎属性攻撃、毒を付与
締め上げ(脚) 全体近接壊攻撃。受けた対象が封じを受けている場合、その総数に比例してダメージが上昇する(全封じで通常の4倍)。
邪眼(頭) 全体に石化と、3ターン命中低下を付与
魅惑のボディ(頭) 全体に混乱と、3ターン封じ耐性低下を付与
死の抱擁(脚) 単体に全箇所の封じを付与するか、即死させる
蟒蛇の怨恨(脚) 発動したターン、下記するバインドスネークが攻撃を受けるたび全体近接斬攻撃でカウンターする
ファミリア(腕) バインドスネークを召喚する、ターン終了時にパッシブスキルとして発動。仕様は後述。
バインドスネーク
レベル86 HP1261 全属性弱点/即死とスタン以外の全ての状態異常と封じに耐性
腕/頭/脚絡み(腕) 単体に腕/頭/脚封じを付与
巻きつき乱舞(依存部位なし) 全体に全箇所の封じを付与。バインドスネーク3体の連携技。
つぐみ「なんかアルカディアのに比べて微妙にめんどくなってない?」
諏訪子「ついでに言えばほんのちょっとだけアルカディアのよりHPも多い。
弱点や耐性はほぼ一緒だが、異常の類はほぼ効かないと思っていい。即死以外は全く通らないわけでもないが」
めう「バインドスネークの召喚は5ターン毎のターン終了時、それとラミアのHPが70%、40%を切ったとき。
そしてそれぞれのタイミングで一度に召喚されるバインドスネークの数も増えるんだめう」
つぐみ「解っちゃいたけどブロートより増えるスピードが速いってほんともう」
諏訪子「アイツまあ一応人間だしな…だいぶ怪しいが。
実はラミアの行動パターンはほぼ決まってなくて、基本は弱体ついてない奴が居たら邪眼か、HP50%切ってたら魅惑のボディのどっちかを使う。
そして蛇や、自分がHP75%以下になると使う抱擁とかで封じがついた奴が出始めると締め上げを使ってくる。
全ての条件を満たすと締め上げ>弱体付与>それ以外みたいな優先順みたいだな」
つぐみ「それにつけても締め上げって、エクスタシーを全体にぶち込むとかいう物騒なこと書いてあるんですけどそこは」
諏訪子「属性も違うし全封じで1600%なんてふざけたことは書いてねえだろ(キリッ」
つぐみ「寄り道ダンジョンとはいえそんな頭おかしいボスがクリア前から出てきてどーすんの!!><」
めう「いちおー1とか3とかにはクリア前クエストでそういうやつしれっと登場してくるめう。
今回は道中の小迷宮に出てきたけどこれはこれで
諏訪子「あるるんマジあるるん。
あ、ついでにだがバインドスネークの召喚はパッシブスキル扱いなんだが、地味に腕依存なんで腕封じ入れるとバインドスネーク召喚されねえよ。
見ての通り耐性あるから腕封じするのもなかなかしんどいが」
つぐみ「基本考えるなってことね。
にしても、ヘビは連携してくるし下手にヘビ殴ると反撃してくるしでひどいね本当」
諏訪子「っても蟒蛇の怨恨は最速行動じゃないし、ヴァンガ経由とかから最速で氷の連星術だの、凍砕斬だのたたっこめば無駄行動にした挙句にヘビ一掃できるよ。
やはりヘビはダメだな、そこへいけばカエルは舐めたら死ぬのは確定的に明らか(キリッ」
めう「アイアンコブラ=サン的には我がメイヘムが最初から出ていればカリュドーンの勝利は確定的に明らかだといってるめう」
諏訪子「コブラ・ニンジャの高弟風情に過ぎねードクガ・ニンジャがなんぼのもんじゃい私のガマケンポー・カラテの敵じゃねえわ(シュバババ」
つぐみ「なにそこみょんなアッピルしてるの。
ところで頭封じして条件ドロップとか、そこから最強の弓作れるとかまでまんま一緒なのね」
めう「名前もそのまんまヨウカハイネンの魔弓フェイルノート、登載しているスキルもみわくのぼでーなのだ。
ついでにこれと縛弱併用してすらクリンチ全縛りを自分にしか成功させられないのだ。ショッギョムッジョめう」
つぐみ「どうせそれ対象は貴婦人か姫君なんでしょうが。
てかまだ全封じチャレンジ諦めてないのあんた達…なつひさんの苦労がしのばれるなあ(遠い目」
夏陽「いやもうほんとそれ。
いぶきのアホも躍起になってシールドスマイトしようとしやがるしここなはヘンな性癖に目覚めかけるわで(うんざり」
心菜「ここなには…まだまだセクシーさが…足りてない(しょぼん」
諏訪子「あーうん多分元凶は私なんだろうが水溶液量産した方が速いし以後はそうしてくれ(しろめ
あと沸いて出てきたんだったら丁度いい、実際殺ったのお前らだろとりあえずPT解説でもしてくれや」
夏陽「あーはいはい了解っと。
っても、特別なことは何にもしてないと思うんだけどねー。
装備はもう今更、って感じ出し全ッ然適正じゃないわだし」
つぐみ「美結ちゃんもそうだけど、何気に咲子さんも瘴気全振りしてないんだね」
夏陽「瘴気兵装維持するんだったらひっきりなしに撒いてたほうが逆にコスパはいいとは思ったのよね、マスターと9留めの違いは持続ターンと消費TPだけだし。
ただ実際雑魚戦でも瘴気スキルはがんがん使うけど、ボス戦だとさすがに1ターンの差がデカいのが難点ではあるのよね、攻撃に移るタイミングあまりなくってさ。
そのつもりなら泡沫後回しにして霊魂固着を取りにいったほうがいい気がしなくもないわけで」
諏訪子「見切れてるからわかりにくいが泡沫もだいぶ振ってやがるなこれ。
というかサブのダブルアクションってなんか意味あんのかこれ? そもそもこれ攻撃スキルにしか乗らねえぞ?」
夏陽「うんまあ、正直その通りだしまったく意味なかったかな…。
というよりそもそもあの子のサブをガンナーにしようって言い出したの誰だったっけ(じろり」
めう「めうはなんにも悪くないめうさききも面白そーだからやろうっていったんだめうっ><
でもあれに関しては正直せっかくだしとっとけ理論だったのは認めざるを得ないめう…泡沫以外に有効に機能するスキルもないからどー考えても霊魂固着で正解めう…」
つぐみ「そこはいつもの行き当たりばったりなのね…凛先輩の胃壁の寿命も大丈夫だったのかな。
あとめうめうはこの装備いったい」
めう「しってのとーり縛弱に上乗せしてあわよくば腕と頭を潰すめうっ。
そしてこれもしってのとーりあんまり効果なかっためうっ」
諏訪子「威張るなドアホ。
大体にしてテメー自身は縛りにいかずに闘魂雷神拳で殴りにいく気満々じゃねーかよ。
それになんだ心菜の野郎メリーアーチにカメオって完全にコイツで縺れ糸投げる気満々じゃねーか、実験はいいけど命かけてまでやる事かこれ?」
夏陽「いやー実際に脚取れたしそれはそれで。
意外にアイツ脚依存スキル多いから、脚取ってる限り締め上げ飛んでこないってわかってればこっち封じついててもリカバリー楽だし」
つぐみ「あっほんとだ締め上げも脚なんだ」
夏陽「んまーあたしとかいぶきとかそこのちくわめうとか、概ね方向性はこれでいいとは思うけど、マジで咲子の扱いどーしたもんかっていうね。
実際瘴気だけ撒いておくならそれでいいとしても、サブで何の仕事持たせるのが正解なのかわかんなくってさー。
現状ではこの後サブをゾディアックにして先見術を持たせてはいるんだけど、こっちが先手とって相手を無力化するんだったら保険の先見術を持たせとく意味もそこまでないというか」
諏訪子「隠し迷宮とかでレアドロ集めとかするんだったらそこまで考える必要性も薄い気はするわな。
んまー無駄になることはあまりないと思うが、属性攻撃も喰らった以上は異常付与だの弱体付与だのはされるしな」
…
…
(ほんとうは、わかってたんだ。
魔理沙だって、そうしたかったわけじゃないって。
あのチカラが…あたいや大ちゃんに、近いものだって気づいてたから…あたい達を頼ってくれたんだって)
少女の振るう呪いじみた冷気を放つ刃と、炎を纏う空色の刃は幾度となく激突し、枯れた森に火花を散らす。
文字通り、幼い子供と大人の体格差がある両者であるが、そればかりでなく、数え切れぬ死闘を剣と魔法で生き抜いてきた歴戦の真祖を前にして、少女は真正面から果敢に挑んでいく。
(でも、霊夢のヤツ…魔理沙がああなったのを、あたい達のせいにして…!
あたい達に『呪い』を押し付け返せば解決だとかいいやがって…あんな奴、自業自得だ!)
(ったく…霊夜さんに黙ってろくでもねえことしやがってあのドアホは。
ならなおのこと何故、それを霊夜さんや慧音に話さなかったのは何故だ!?)
不意にその言葉が脳裏を過り、少女は目を見開いた。
驚き、不意に間合を離すと、相手もその剣を下したまま…一分の隙のないその姿で、こちらを見据えている。
チルノは漠然と感じ取っていた。
自分の感情を、己の剣に乗せていたことを。
そして…かごめの感情が直接、自分の心の中に響いてきたことを。
彼女は、なおも切っ先をこちらへ突きつけている。
言いづらい事なら、お前の剣で語れ…そう言わんばかりに。
チルノもそれに応えるかのように、再び猛然と斬りかかる。
そうしなければならないことを、彼女自身が解っていたからだ。
(魔理沙は言ったんだ…!
それでも、霊夢は自分の友達だからって…!
だから、お前たちはそれでいいから…自分で落とし前、つけるって…誰にも迷惑はかけたくないから、誰にも話すなって!)
凍える冬の嵐のように、感情をむき出しにした刃が空を切る。
乱れた感情のままに。
(どうしてだ…人間はどうして、そうなんだ!
ブロートが間違ったことをしようとしてるって、あたいにだってわかったよ!
でも、あいつも魔理沙とおんなじ目をしてて…どうしたら…!)
放たれた紅蓮の軌跡が…氷の刃を弾き飛ばし、背後の木へと突き立てた。
それ以上の刃は、飛んでは来なかった。
「どうして…あたしにまで話をしてくれなかったんだ?
あたしは、そんなにお前の中で信用ならなかったかな…霊夢みたいに」
涙でゆがむその表情は、穏やかだった。
必死で頭を振った。
自分の知っている中で、一番頼もしい存在。
心の底から信用できて、尊敬できる…自分の目指す、理想の存在。
でも…これを話してしまえば、また余計なことを抱えさせてしまう。
彼女はそこから決して逃げることをしない。
何より、自分の無様を彼女に押し付けたくはなかった。
「あいつもあいつで、魔理沙の事を大事な友達と思ってるからだし…お前たちのことをそんな風に思っていた分の罰はちゃんと受けた。
そこに免じて大目に見てやってくれ。
それに、あたし言っただろ…あたしを一番最初に救ってくれたのは、あんただって。
あたしはまだその恩を返し切っちゃいないんだ、だから…遠慮なんてしないで。
あたしもあんたがそんな顔して困ってたら、心配で仕方ないんだからさ」
抱かれたその腕の中で、少女はただ涙を流し続けていた。
「助けたいんだろ、ブロートの事も。
あいつに何があったのか、何を思ってこんなことをしでかしやがったか、あたしにもよくわからん。
正直問答無用で叩き斬ってやりたいのも山々だが…お前と穣子がそう思ったなら…話を聞く必要ぐらいは、あるか。
それより」
先ずは…と、振り返る先で木々が爆ぜ飛び、その爆風の中から諏訪子と…巨大な樹怪が姿を見せる…!
「ケロ様、そいつはあたしが止める!
あんたは解呪してやってくれ、そいつはコーディなんだろう!?」
地面を抉る勢いで着地する諏訪子と入れ替わるようにして、再び切っ先に紅蓮を走らせるかごめが飛ぶ。
飛び出そうとするチルノを、振り返ることなく制する諏訪子は、獰猛な笑みを浮かべ叫び返した。
「はッ、テメーだけに任せといたら勢い余って殺しかねねえだろが!
だが正直手に余るのは事実だ…お前と二人…否『私たち三人がかり』で止める、戦いながら呪いを食わすぞ!!」
大きく広げる両腕、左には「蛭神」、右には「樹蛟」が鎌首をもたげた。
諏訪子はチルノの方を振り返り、困惑の眼差しで見つめてくる彼女に、頷いた。
責める理由は何もない、私たちがいるから心配するな…それが納得いかないならその分お前も手を貸せ、と。
溢れる涙を乱暴に振り払い、氷の少女は飛翔する。
その手にした刃で、呪いに囚われた心腹の友を助けるべく。
…
…
諏訪子「今回はこんなところかな。
基本的にはもう本編()はラストまで一気に行くつもりなので、次回はそうさな、いままでちらちらとナメタ真似してきたブロート野郎との対決あたりについて触れつつ、最後の迷宮にも少し触れるかな。
おいこらそこのかごめと静葉、何時まで呆けてんだ次のチャンミだってどうせ出るんだろうがしゃんとしろ(キリッ」
つぐみ「あーうん知ってたけど結局諏訪子さんもトレセン学園で悪さしてるんだね(呆
さなえさんも家計のやりくり苦労してるのかしら」
めう「つぐみん知らないめう? さなな多分めう達のサークルの中でいっちばん強いめう!
さしものめうでもまだじつよーレベルのUGは作れてないのだ…さなな無課金なのにどうやってUGでチーム揃えたのかマジでナゾなのだ…しかも有用スキルも爆盛めう…おっかないめう><」
つぐみ「もうわけわかんなすぎておなか痛くなってきた><
どうせ諏訪子さんも抜けるんだし、おトイレ行ってる間に誰か呼んどいて><」