森の奥へと進んでいくと、果たして、袋小路のその先に傷ついたその魔物はいた。
護衛の攻撃で片腕を失い、全身傷だらけになってへたり込んでいたが、それはなおも禍々しい殺気を放っている。


ヤマメ「なんだあいつ、思った以上にズタボロじゃないか。
   こんなもん何時でもぶっ倒しに行けたんじゃないの?」
キバガミ「確かにそうだが…だからこそ、手負いと油断して仕掛けた者を逆にエモノにしようと待ち構えておるのやも知れぬ。
    あの魔物は霊峰にも近縁種がいたが、思ったよりも狡猾で、なおかつ執念深い。
    侮りは禁物だぞ」
パルスィ「妬ましいけど一理あるわ。
    刺激しないように近づいて、反撃のヒマを与えないように仕掛けたほうがよさそうね」

メリー「あ…あわわ…こここんな魔物見たことないですよぉ…(ガクガクブルブル)」
つぐみ「だ、大丈夫だよまだ気づいてないみたいだし。
   けど…不思議だね。さっきから大分経つんだけど、あのカマキリさっきから全く動いてないような
ヤマメ「動いてない、じゃなくて動けない、じゃないの〜?
   ったくパルスィもキバガミも慎重過ぎるっての。ここは私がまず仕掛けt」
キバガミ「…!!
    いかん、ヤマメ殿後ろだ!!
ヤマメ「( ̄□ ̄;)にゃにい!!??」

背後でかさり、と音がしたのと、その気配に気づいたキバガミが叫んだのとほぼ同時。
深紅の鎌が周囲を一閃する!

メリー「( ̄□ ̄;)きゃああああああああああああ!!?

どうやらこのカマキリは、自分の脱皮した殻を囮に少女達の気を引き、背後から奇襲しようと目論んでいたようだ。

いち早く反応したヤマメ、キバガミ、パルスィはすぐにその場を飛び退き、僅かな手傷を追うに留まる。
メリーもまた、鎌の軌跡を完全に見切ったつぐみに庇われる形で難を逃れていた。

つぐみ「っつー…メリー、怪我はない?」
メリー「わわ、私は大丈夫ですありがとうございますー><
   …ってつぐみさん、腕がっ…!」

しかし、つぐみはメリーを庇ったその時に、二の腕にその一撃を受けていた。
深手というほどではなかったが、それでも戦闘に支障の出かねない怪我だった。

キバガミ「つぐみ、大丈夫か!?」
つぐみ「へ…平気だよこのくらい。
   それに、向こうだって今の奇襲に賭けてたんだ…それを失敗した今がチャンス…!」

つぐみはそれでも気丈に、痛みに顔をしかめながらも、山の巫女である早苗から簡単な手ほどきを受けた回復術で傷を癒し始めつつ、メリーを庇うようにその前に立つ。
彼女の言葉通り、カマキリは相変わらず殺気を放ちながらも、その動きはどこかぎこちなく、次の攻撃を繰り出してくる気配がない。相手も手負いである以上、今の一撃が魔物にとっても一か八かの賭けであったのだろう。

つぐみは渾身の力で両の足を地面に立て、カマキリと相対して叫ぶ。

つぐみ「メリー、腕封じの呪言…ううん、力払いの呪言であいつの攻撃力を抑えて!
   キバガミさん、ヤマメさん、パルスィさん!」
キバガミ「応よ!
    この機を逃すつもりはないわ!覚悟せいッ!!」
パルスィ「よくもつぐみをやってくれたわね…安らかに土に帰れると思うんじゃないわよこの虫ケラがああああああ!!!ヽ( °Д °)ノ
ヤマメ「…うわーい私何かやることあるんかい^^;
   まあいいや、せめて一曲ぶってみましょうか、パルスィの沸点を無駄に上げるような歌とか」



-新・狐尾幻想樹海紀行-
その2 「狐の集積場」




かごめ「どうもいつものかごめさんです。
   とりあえずちょっと霊峰行ってアイスシザーズの2、3匹ふっ飛ばしてくる(真顔」
諏訪子「まーて待て待て予想は付いてたけどやめい^^;
   ストーリーモードでの最初のボスが手負いのラクダだったのは実はこれのオマージュだね。無印世界樹最初のボス、手負いのカマキリ」
かごめ「のっけからFOEとの戦闘を強要するってのもなかなか世界樹的なのかどうか…無傷のカマキリがどうか、ってのはこのあと嫌ってほど思い知らされるんだけど」
諏訪子「まーその前にあいつですよ、いつもの鹿さんが」
かごめ「アゲハ、花びら、カマキリ、鹿は世界樹の風物詩だねえ(しろめ」
諏訪子「このゲームの花びらって本当にモルボル並みにタチ悪ィからな。
   まあ他にも面倒くさい奴は色々いるけど」
かごめ「いや序盤で出てきて悪さしてく意味ではモルボルよりずっとタチ悪いと思うが。
   比肩する奴がいるとすればFC版ドラクエ3のバブルスライムの大群じゃないか?」
諏訪子「あー、確かにあれは酷い^^;
   いざないの洞窟付近で5、6匹の徒党組んで出てくるとか本気で嫌がらせかと。おまけにホイミスライム連れてるともうね」
かごめ「いやあれにも何度毒殺されたことか。
   まあ、キメラの翼も毒消し草もグループ攻撃呪文もない状態でのバブルスライム大群は死亡フラグ以外の何物でもないな」
諏訪子「まあ即効性の高さなら世界樹の毒に勝るもんはねえだろ」
かごめ「いやぁ、4のアゲハは凶悪でしたね(しろめ」
諏訪子「しかし何気に今回毒はあまり見かけないが…そもそもストーリーだとポイズンウーズの範囲毒もあんまり入らなかったしな。
   二層はマジでどうなるか楽しみだな(ゲス顔」
かごめ「おいばかやめろ。
   そんな事より最初のボス、血塗られた隻腕だが、単純に弱体化したカマキリさんなので戦闘前の奇襲で落後者が出なければ概ね何とかなる。
   手負いの所為かHPも普通のカマキリの半分程度、しかも2ターンに1度しか攻撃できないというケッキング状態なんで回復も間に合いやすい。HPが減ってくると使い始める範囲攻撃の大鎌斬を耐えきれれば勝利は目前だな」
諏訪子「エキスパートだと前衛が何かにもよるけど、ほぼ即死級のダメージだから聖なる守護の舞曲、フロントガードに加えて力払いの呪言でデバフも取りたいところだな。
   心配ならミッション発令までに可能な限りレベルを上げることかね。8くらいあれば勝てるだろ」
かごめ「余談だけど今回はレベル6でやったからね。装備品は前ログ参照、スキルはこんな感じよ」


つぐみ
回復マスタリー7 キュア1 バインドリカバリ1 リフレッシュ1
リジェネレート1 ヒーリング1
伐採1

メリー
呪言マスタリー8 力祓いの呪言1 軟身の呪言1
幻惑の呪言1 狂乱の呪言1 昏睡の呪言1
封の呪言:頭首1 封の呪言:上肢1 封の呪言:下肢1

キバガミ
刀マスタリー5 上段の構え1 青眼の構え1 居合いの構え1
斬馬1 一寸の見切り1
採掘1

ヤマメ
歌マスタリー5 猛き戦いの舞曲1 聖なる守護の舞曲1 韋駄天の舞曲1 慧眼の旋律1
火劇の序曲4 氷劇の序曲1 雷劇の序曲1

パルスィ
剣マスタリー1 ヒュプノバイト1 ショックバイト1 ミラージュバイト1
ATKブースト5 憤怒の力2


諏訪子「本当にパルスィ歪みなく憤怒の力取りにいったなw」
かごめ「一応ドレインバイトを取ったらカタストロフの前提までドレインに振って、カタストロフ取ったらあとは憤怒にひたすらぶち込んでいくと」
諏訪子「ああそっか、仕様なのかカタストロフだけはマスタリマスターしても自然に取れないからか」
かごめ「前提条件に別スキルが含まれる場合はそっちが優先されちゃうんだろうな。むしろドレインバイトを振ってたらSPが1得をするって考えててもいいんだろうけど。
   あと余裕あったらシャドウエントリ取りたい。無印と違ってバグは修正されてるそうだし」
諏訪子「ソウルリべレイトは?」
かごめ「前提重いのがなー。
   それだったら鞭でエクスタシー取りに行くだろって話で」
諏訪子「その分なのか知らんが、実はつぐみあんまり深く考えてないだろ、スキル振り」
かごめ「そりゃまあな。転職するまでのつなぎだからな。
   3色とレベル8バインド・リフレ入りのグリモア作ってるから、状態異常に関してはそれほど困ることはないだろうが」
諏訪子「それなんかミスマッチな様な気がするんだがなあ…そもそも、つぐみを転職させたら誰を回復役にするんだ?」
かごめ「まあその辺はおいおいな。
   ここはまあ、実はつぐみよりもヤマメの方が」
諏訪子「いやもうなんでバードを前衛に立たせるし(しろめ」
かごめ「そもそも前衛みんな紙防御という不具合(迫真」
諏訪子「訓練され過ぎだろう…まあ、モノホンはファーマー5人で樹海の最奥に挑んだりするしな。
   これで力押ししたってのはなんとなくわかった」
かごめ「この段階での五層素材武具は普通にオーパーツだしな。勝てない方がどうかしてる」








〜エトリア〜


ヤマメ「いやー楽勝だったねえ^^」
パルスィ「ヤマメあんた…私があの歌大っ嫌いだって知っててわざと歌いやがったわね…!(ビキビキ」
ヤマメ「お陰で攻撃力がアップしたじゃないですか(キリッ
   望みとあらばもう一回! ♪萌えるハンコは正義の印っひれつな悪を打ち倒すっ!!><ノシ
パルスィ「やろうぶっ殺してやああああああるっ!!ヽ( °Д °)ノ

キバガミ「まったく元気なことだ…。
    それよりつぐみ、お主は宿で休んで居るといい。あまり無理をしては、傷に障る」
つぐみ「わ…私は大丈夫…ですよ…」
メリー「ごめんなさいごめんなさい…私の所為でっ…」
キバガミ「そう気に病むでない、こうやって五体満足で帰れただけでももうけものだ。
    だからこそ、無理はいかん。それに拙者に医術の心得がある事を忘れてはいまいか?
    ましてそんな蒼い顔をしていては、気にするなという方が無理がある」
つぐみ「…はい…わかりました」
キバガミ「しかしここからでは宿までまだ少し距離があるな。
    この邪魔っけな“鎌”もさっさと執政院に持っていかねばならぬしな…」

「あ、あのー」

三人が振り向くとそこには、古風なメイド服に身を包んだ女性が立っていた。

「差し出がましいようですが、よろしければこのすぐ近くに私の仕事場があるんです。
そちらでお休みになられてはどうでしょう?」

キバガミ「ほう…有難い申し出だが、お主は?」
ローザ「あっ、申し遅れました。
   私はローザと申します、さる貴族に仕え、この地で特別な役目を申し受けている者です」

キバガミは少し逡巡するが…つぐみの様子と、ローザの表情に敵意や悪意の様なものがない事を感じ取ったのか、表情を緩めて頷く。

キバガミ「わかった。
    ローザ殿と申されたな…ご好意、有難く受けさせてもらおう」
ローザ「はい!それでは、こちらへ」


〜それから数刻後〜


ヤマメ「ふぇー、まさかここを私達の好きに使っていいとは」
パルスィ「妬ましいわ…こんな見ず知らずの冒険者にこんな場所をおいそれと提供できる貴族の財力と懐の深さが妬ましい…」

キバガミ「奇縁というものはあるモノだな…四方や、これよりお主の力を借りて探索が出来るようになるとは。
    しかし、先程は本当に助かり申した」
ローザ「い、いえ…大事に至らず何よりです。
   この地である方達と探索をなされていたお嬢様もミズガルズへ戻られて、私もお屋敷へ帰らねばならないところだったのですが…旦那様の意向で、旦那様がこれと認められた方たちに仕えるよう、新たに命を受けたのです。
   至らぬところもあるかも知れませんが、皆様よろしくお願いいたしますね」
パルスィ「何処かの館のメイドと違って謙虚で奥ゆかしい…妬ましいわ…
ローザ「( ̄□ ̄;)えっ」
ヤマメ「あー気にしない気にしない、こいつこういう奴だから。
   しかし、こっちでもコーディアルってあるんだねえ…こういうの確か、さとりが得意なんだよな。
   けど、地底はモノが限られてるしこんだけのは飲んだ記憶がないねえ」
ローザ「…地底?」
ヤマメ「(はっ)ああいやその、私達は普段穴倉で仕事することも多くってさ、たまぁに地上より地底の方が居心地い事もあってねあはは^^;;」
ローザ「そうなんですかー。
   坊っちゃまを護衛されていた方々もみな結構酷い怪我で、手負いだったとはいえそれをあっさりと退けて来られるとは…執政院の方が「遠くタルシスで勇名を馳せていただけはある」と仰ってたのも納得です^^」
ヤマメ「(ふぅあぶねえあぶねえ)」

キバガミが視線を移すと、ソファーの上で心配そうなメリーに支えられ、身体を起こしているつぐみも同じコーディアルを口にしている。
気のせいではなく、つぐみの顔色は先刻に比べてだいぶ良くなっているように見える…。

キバガミ「ふむ…このコーディアルという茶には、風味づけと味わいをよくする目的であろうが、それぞれ相乗効果をもたらす薬草も多く使われておるな。
    拙者の地方にも似たようなものを強壮に使うこともあったが、苦くてとても好き好んで口にしたいモノではなかった。
    用い方によっては、これほど飲みやすく…否、美味に仕上げることができるとは」
ヤマメ「そだね、これおいしいよ本当に。誰から教わったのさ?」
ローザ「ありがとうございます。
   こちらは皆、私のお婆様から教わったものでして…」

つぐみ「ほんと、これおいしい。
   お母さんも、お茶淹れるの上手なんだけど…紅茶とか苦手だったから、こういうのって新鮮」
メリー「そうなの?」
つぐみ「うん。
   私の住んでた所のは「緑茶」って言って、緑色のちょっと渋みのあるお茶なの。
   あと麦茶とか玄米茶とか…日本茶って言うんだけど、それしかあまり飲んだ記憶なくってさ」
メリー「そうなんだ…ちょっと意外。
   つぐみはどっちかというと紅茶のイメージがあるんだけどなあ
つぐみ「そ、そうかな…えっ!?」

つぐみはそのとき、その他愛もないやり取りに何か違和感を感じ取っていた。

メリー「どうかした?」
つぐみ「あ、ううん、なんでもない…」

つぐみが僅かに感じた違和感。
一体その何処に不可思議を感じたのか…つぐみはしばし考えを巡らせていたが…ローザの言葉にその思索を打ち切られる。

ローザ「そうだ!
   皆さま、「グリモア」というモノはご存知ですか?」
ヤマメ「グリモア?
   魔道書(グリモワール)じゃなくて?」
ローザ「ええと…名前の由来はそこからとられたようですが…まずは実物を見て頂いた方が早いかも知れません。
   少々お待ち下さいね」


〜少女準備中〜


ローザ「お待たせいたしました。
   こちらは「グリモア石」。簡単に申しますと、技能やそれを扱う知識を封印し、それを他の方が使えるようになるという魔石なんです。
   以前こちらにいた方たちが残していかれたモノで恐縮ですが…これは合成することで独自のグリモアを生成することもできるんですよ」
キバガミ「なんと…。
    拙者のいた地方では、「双牙武典」という、異なる技能者の技能を使うという秘義書があったが」
ローザ「こちらの地方では、主にこれによりさらに柔軟な技能の運用を追及された末に生まれたモノだそうです。
   ただし、新たに生成するにしても肌身離さずこれをお持ちいただく必要があるのですが…
ヤマメ「なんか色が違うのもあるけど、これは?」
ローザ「そちらの紫色は、樹海の魔物たちが使う能力を封印したものなのです。
   魔物の能力は冒険者にとって厄介で致命的なモノも多いですが、裏返せば私達が利用できれば便利なモノも多くあります。
   その行使が可能になったのも、この「グリモア」の恩恵というべきかもしれませんね」
キバガミ「むう…ローザ殿、「生み出」して「合成」することができると申されたが…条件さえそろえば、二つと言わず三つの異なる技能者の技能も使うことも可能なのか?」
ローザ「はい、そのとおりです。
   例えば、キバガミ様はブシドーの技をお使いになれますが、グリモアの合成をうまく利用すればつぐみ様の持つメディックの技能と、ヤマメ様の持つ歌の技能も同時に使いこなす事が出来るんです!
   ただ…どんなに優れたグリモア石でも、石1つにつき技として繰り出す技能と、感覚的な能力を合わせて7つまでしか記録できないのですが…」
ヤマメ「ふーん(これ、使い方を間違えればスペカよりヤバい代物だよ…こんな技術が発達してる世界なのかよ…!)」
パルスィ「そんなモノを、私達にホイホイ渡していいの? 貴重品じゃないのかしらこれ?」
ローザ「旦那様の命は、これよりこの「ギルドハウス」をお使いになる方々のサポートをせよ、というもの。
   故に、皆様の探索の援けになることが私の務めです」
つぐみ「へぇ、これ面白そうだね。
   この石、作った人の気配が残ってる」

つぐみはそのうちのひとつを取り上げる…。


-私は未来を守るために、この時代に来たのよ。
セルを倒し、千年後の世界を守るために-



その時、彼女の脳裏に走るひとつの記憶。


ヤマメ「つぐみ?」
つぐみ「(はっ)…いまの…あ、うん、なんでもないよ…。
   ローザさん、この石って私達が使ってもいいんだよね?
   だったら、私…これがいいな」
ローザ「それは…銃の技能が記録されたグリモアですね。
   銃をお使いになるなら、こちらも前の方が残して行かれた物ですが」

【システムウインドウ】 ローザは一挺の銃をつぐみに手渡した。

つぐみ「これ…」
ヤマメ「鉄砲かこれ!?
   鉄砲って言ったらアレだ、えーと」
パルスィ「あの金髪巻き髪が持ってたのはマスケット銃だから別モノよ。
    拳銃…いいえ、大口径のマグナムに近いわねこの形状だと」
ヤマメ「あんたよくそんなの知ってるな…お? 思ったより軽いな?」
ローザ「それは迅雷銃ですね。
   深層部にある超軽量の金属素材で作られたものと聞いております…いざというときは、これを鈍器として用いてもそれなりの威力を生む事が出来るそうです」
ヤマメ「ふーん…結構使いこまれてんだねこれ。
   そういう武器って結構他の人が持つと違和感ものっそい感じるもんだが…」
つぐみ「ううん、持ちやすいよ。
   なんでだろう…グリップの部分が凄くぴったりはまる…まさかこれ使ってたの、女の子だったりして」
ヤマメ「いやあいっくら軽くてもそりゃないだろ」
ローザ「ええ、つぐみ様のおっしゃるとおりですよ」
つぐみ&ヤマメ「ゑっ!?」

ローザ「信じられない話かもしれませんが…その銃は、この街から馬車で一昼夜の所にある超古代遺跡「グラズヘイム」というところで、千年もの間眠っていた女の子が使っていたものなのです。
   彼女は樹海の深部まで赴き、何かを達成して間もなく…今のこの世界を見る、と旅立っていきました。
   彼女だけではない、その探索行に関わった方々も、いずれこの街に冒険者として来る者の援けになればと…このグリモアも、その方々が残していったものです」

ローザ「だからこそ…それはあなた方が使う権利のあるもの。
   あなた方が何の目的でこの地を訪れ、樹海で何を成そうとしているのかは私にはまだわからない…でも、あなた方は何処か、お嬢様と旅されていた皆様に似た何かを感じる…。
   だから、これを使って欲しいというのは私の我儘でもあるのかもしれません

その言葉に顔を見合わせるキバガミとヤマメ。
一拍置いて、パルスィがひとつのグリモアを手に取る。

パルスィ「私はこれにさせてもらおうかしら。
    …見ず知らずの新参者にこれだけのモノを残していけるその心の広さは妬ましいわ。
    そこまでされたら、かごめの奴が何を思って私達にこの樹海の深部を目指せって言ってきたのかわからないけど…ひとつそれを成してみせて、あの黒髪の鼻をあかしてやりたいとも思えてくるわ…!」

その言葉にこたえるかのように二人も頷く。

キバガミ「ならば、拙者も有難く使わせてもらおう。
    このグリモアには攻撃技能が多く封印されておるようだな」
ヤマメ「どれどれ、じゃあ私はこれかな?
   暫く搦め手や支援中心になるけど、その方が性にはあってるかもね」








かごめ「ストーリーだと一拍早く解禁されるんだけど、ここでようやくというかグリモアが」
諏訪子「これ仮に周回引き継ぎでグリモア装備したままやったら、最初の頃の戦闘でグリモア生み出してアイテム枠圧迫とかそういうのもありそうだよね」
かごめ「まあ…ギルドハウス解禁しないと装備も合成もできねえし。
   しかし解ってはいたけど好感度はリセットされちゃうのかー」
諏訪子「いやそりゃ当り前だろ…シララ登場直後いきなり好感度マックスとか逆に何だこりゃって思うわ」
かごめ「シララさっさとイワォ呼んでくれよ(バンバン」
諏訪子「無茶言うなあ…実際ストーリーではオースティンの好感度もマックスじゃあなかったよね。
   多分普通に進めてれば好感度マックスの状態でエンディング見れるのローザくらいだろ」
かごめ「そういえばメイドが登場して酒場のママさんの名前が確か」
諏訪子「ママさんは歴代みんな巨乳だよね(迫真
かごめ「流石にどこぞのロリコンPAD長とは格が違った(迫真

何処かでスペルカードが炸裂した音がする…

かごめ「(何処からか飛来するナイフを片っ端からつかんでザルに回収)しかしジンジャーライフとアムラアウェイクがないのもちょっと難儀だよなあ」
諏訪子「(何処からか飛来するナイフを片っ端からつかんでケロ帽に回収)まあでもグッド茶とバッド茶も同時解禁だし。
   あれ、ローザとシララのは解るけどオースティンの探索準備にもそれぞれの効果出るって面白いよな。
   毎回違うネタ話してて、あいつの気分によって効果違うとかそういうのあるんか」
かごめ「(額に飛んできたナイフを二指真空把)どうなんだろうねえ…。
   お茶は失敗あるだろうし、召喚だって調子悪けりゃ失敗もするがトークはどうなんだろ」

【システムウインドウ】 SPELL CARD BOUNS!! SCORE +120000

諏訪子「…おいなんか出たぞ」
かごめ「気にすんな話進めんぞ(キリッ
   グリモアの合成は3このグリモアが必要になるが、まず最初に指定したグリモアでスキル枠数、最後に指定したグリモアで装備ボーナスと製作者名が決定するんだが、2個目のグリモアは引き継ぎスキルのためにしか使われない。そして、最後に合成するグリモアのスキルは引き継ぎできない、あくまで「触媒」という仕様だな。
   なので、グリモア合成をすることを考えれば、言っちまえば触媒用の「捨てグリモア」というべきものも用意してやらにゃならん」
諏訪子「触媒を考えずに適当に合成すると、装備ボーナスも得られないから合成で新しいスキルを加えた時に「( ゚д゚ )うわあああああああ!!!」みたいなことになりがちだよな。
   フレドリカが意外とグリモア出さなくてアーサーのグリモア合成を何度据え置きにしたことか」
かごめ「後列から減衰しない銃は便利だからぬ。
   まあ結局杖のTP効果の方を最終的には優先したけど」
諏訪子「結局転職もしなかったしな。
   そういえば、グリモア合成にもバグあるんだよな。1個目のグリモア指定する時に最初枠数の多いグリモアを選択して、2個目を決める前にキャンセルしてすぐ別の枠数が少ないグリモアを指定すると、1個目のグリモアの枠数が適用されてるってバグ
かごめ「ああ、金グリモアを遺都で発見した瞬間にもう手持ちのグリモア全部金グリモアになってたからなあ(しろめ
   ただあれ、キャンセルから再指定の受付時間が0.5秒程度と言われてるから、ほぼ1個上か1個下にあるグリモアでしか枠増殖できないし、もし合成するグリモアの実際の枠数が足りなければ合成もできないけどな」
諏訪子「7枠あるのに2枠のグリモアと3枠のグリモアとかな。
   4枠と3枠でも同じスキルが被っててもダメだし。意外と便利なんだか面倒くさいだか」
かごめ「そもそも生成されるグリモアのスキル枠数もレベルによって結構左右されるみたいだしな。
   レベル20くらいまではほぼ1枠か2枠のグリモアしか出てこない。稀に3枠があるかどうかだな」
諏訪子「レベルキャップ10の体験版で4枠のグリモアが出たっていう報告もごく稀にあるらしいがな。
   今考えると眉唾ものだが」
かごめ「スキルレベルはその限りじゃないけどね。
   例えば探索準備BAD効果の「生成されたグリモアのスキルレベルが極端になる」って効果」
諏訪子「あれ運がよければFLじゃんじゃん生み出せるからな。
   ストーリーのわりと早い時期に全体壊攻撃とかFLで取れたろ」
かごめ「敵技はスキルレベル変わっても基本的に消費TP変わらんからね。純粋に性能だけ良くなる
諏訪子「七王グリモアはこの際触れなくていいんかね」
かごめ「あれかなり面倒くさいらしいしな。
   ギルカで確認できるけど、プレイ時間とか、歩数とかの数字で下をゾロ目にしてやらなきゃなならないとかそういうのあるそうだから」
諏訪子「ああ、だからイワォグリモアは効果がアホなんだな、そもそも今回イワォの攻略そのものが鬼だが。
   全員アザステレベル10を付与とか意味解らんが、なんでイワォに発見された瞬間に倒したFOEが全員復活するんだよばかだろしねよ(しろめ」
かごめ「まあイワォルームの話はまたその時に触れるけど、リメイク前も酷い仕様だったが今回はある意味その数倍極悪な仕様だからな。
   難易度引き下げするならたぶんあの辺りじゃねえのかな」

かごめ「というわけで最後脱線しましたが、次はいよいよ一層ボススノードリフト攻略ですな。
   正直装備がイカレてるから意外とあっさり倒せる気がしなくもないが」
諏訪子「それもいいけど、あいつらの話もしなきゃならんと思うぞ。
   採集部隊もいよいよ投入してくわけだし」
かごめ「とりあえず先遣で投入したけど、グラ的にしっくりきそうな追加人員もそんないなくてなあ。
   今回は多分、アーモロードやタルシスから引き続き入れる奴はあまりいないんじゃないかな。
   現時点ではつぐみ、あと微妙に違う気もしなくもないがキバガミくらいか」
諏訪子「私とお前と静葉も難しそうな気がするな。
   まあお前なんかやるとすればどうせブシドーだろうが
かごめ「お前もカスメくらいしか正直思いつかんわ。
   静姉は刀グリモア持たせてレンジャーでもいいだろうが、特にチルノと黒幕が難しいだろうな。だから結構新メンバーだらけになるかも知れん」
諏訪子「アルケミが何とも微妙だからなあ。魔法使い系は難しいか今回?」
がごめ「アルケミのスキルが欲しいならアーサーに頑張ってもらうしかないって事なんかな。
   まあ、そんなところで今回はここまでだぬ」