-新・狐尾幻想樹海紀行-
その5 「帰ってきた古明地こいしのドキドキ樹海探索」


♪BGM 「お宇佐様の白い幡」(東方花映塚)♪


かごめ「やあどうもかごめさんです。
   まあここにあたしが居ることで大体予想はついてると思うんですがー」
諏訪子「はいはい馬鹿話馬鹿話。
   というか、クエスト全集ですかここ」
かごめ「全集ってわけでもねえだろうが…まあ、メタい話するとゲーム中では主につぐみ達がメインシナリオ、リリカその他がクエストみたいな感じで役割分担してるな。
   まあ多分そのうちもう数人増えるだろうが…」
諏訪子「ストーリーの5人でひっ迫してる所にさらに枠を潰すと申すかw
   というか、フレドリカ参入まじでやんの今更だけど?」
かごめ「というかつぐみ達、というよりあくまでつぐみがメイン、だからな?」
諏訪子「…なんだよその意味深なフリは。
   どうせ引退転職は絡むんだろうがその辺りの兼ね合いとか本当どうする気だよ」
かごめ「一応イワォ攻略前に大々的に稼ぎループに入るつもりではある。
   イワォルームに関しては少し触れたけど、あそこはイワォに発見されればすぐにおかわりが追加される仕様だ。
   オーガを一掃したらわざと見つかって糸使う、可能ならオーガ一掃して入口付近まで来て貴婦人潰してギリギリ逃げきるところでイワォに発見されて逃げるのが理想ではあるが」
諏訪子「まあ素直に糸使った方が早いわな。
   イワォに発見されたら追加来るって事は、裏返せばFOEの即時無限湧きが確約されたもんだし、ピクニックにして稀少化とホーリーギフト搦めばものすごい稼げるな」
かごめ「そゆ事だ。
   出来ればそこでレベル60まで上げて、引退と転職で状態を整えたら45くらいにしてイワォに挑む予定ではある。
   そこまでレベリングしてればグリモアもそこそこ稼げるだろうし」
諏訪子「炎の渦とか取れてればおいしいけどな。
   というか、今から紹介するクエストってほぼ全部二層だよな?
かごめ「もっというとミッションと普通のミニイベントもある(キリッ
諏訪子「ミッションは普通ストーリーに絡むもんじゃないんか…まあいいけどさ」



Misson.1 トカゲ狩り


女将「…というわけでね、狼ほどじゃないけど危険な連中だから、出来れば討伐して欲しいって言うのよ。
  グラズヘイムの一件からこういうのも増えててねー…それじゃ、気をつけてね」


〜B5F〜

こいし「おもえらがカカッと地下五階に足を踏み入れた瞬間明らかにふいんき()がいつもとちがう系の事態になっていたんだが?
   どうやらトカゲどもが調子こいてるらしくて貧弱一般冒険者がアワレにも被害をこうむってるらしい
   おもえら全力でトカゲを絶滅させるべきそうするべき(キリッ
リリカ「……何時ぶりかしらこいつのこのナレーション。
   というか私達も来たばかりなのにいつもの雰囲気ってなんなのよ意味わかんないんだけど」
ポエット「こ、細かいことなのでいいんじゃないでしょうか^^;
    ところで、そのトカゲってあの子達でしょうか?」
リリカ「(図鑑閲覧なう)そうみたい。
   本来ならこの下の階以降に生息する魔物みたいね。なんかの拍子で迷い出てきたのかしら」
アンナ「この階層に住む魔物とは明らかにレベルが違うわね。
   野放しにしておくと面倒なことになりそうだけど…だいぶ数が多いわ」
こいし「もう既に繁殖してたりして^^」
リリカ「不吉な事を言うなこのバカ!!><
   衰弱の尾、って言うのがどんな攻撃か解らないのが怖いけど、弱点もはっきりしてるしさっさと倒しちゃおうよ。
   …手持ちに範囲攻撃があまりないのが気になるところではあるけど」

ロンギスクアマが粘着してきた!
ロンギスクアマは衰弱の尾の構え!
こいしは攻撃力を下げられた!


こいし「うー、力が出ないよー><(へろへろ」
リリカ「…うーわ面倒くさい攻撃。
   でも毒とか麻痺とかでない分まだマシかしら。誰か攻撃力上げる系統のバフ持ってる?」
アンナ「私持ってない」
ポエット「すいません私もないみたいで…」
こいし「(へろへろ)持ってるけど面倒くさーい><
リリカ「( ̄□ ̄;)だったら四の五の言わず使え馬鹿野郎!!


〜一時間経過〜


リリカ「(衰弱の尾なう)ぐぬぬ…今何匹目と遭遇したっけ…?」
ポエット「えーっと…これを片づければ15匹になりますね。
    どうやらこれで打ち止めみたいですー」
こいし「おおっと気づいたらリリカが無抵抗だこれはチャーンス!!>ヮ<ノシ」
リリカ「何ぬかしとんじゃ貴様はー!!ヽ( °Д °)ノ 」

リリカはクロスチャージの構え!
致命的な致命傷!!

こいし「( ̄□ ̄;)げふう!!
   うう…リリカのいけず…」
リリカ「やかましいさっさとデビルクライかけろ!しばき倒すわよ!!><」
アンナ「(えっ本当に今要るのそれ?^^;)」


〜二時間後 ミナゴロシ金鹿の酒場〜


女将「お帰りなさいあなた達…って、随分ボロボロねえ…。
  流石の「狐尾」主力部隊といえども、始めて見る魔物は大変だったって事かしら?」
ポエット「あーいえ、そういうわけではないのですが^^;」

リリカ&こいし「(へろへろになって動けないようだ)」

アンナ「このふたりしこたま衰弱の尾食らったからね^^;
   でも、なんで同じくらい攻撃されてたはずなのにポエットは平気なのかしら」
ポエット「この程度かごめさんの地獄のノルマに比べればミジンコみたいなもんです!!><ノシ
アンナ「えー('A`)」








かごめ「まずはクエスト「樹海にひそむ闇」から。
   本来第二階層に出現する筈のロンギスクアマを15匹狩るクエストだな。
   受領中B5FはFOE以外こいつしか出現しなくなる」
諏訪子「攻撃ダウンのデバフを追加する衰弱の尾が面倒くさいが、そんな強くはない魔物だよな。
   むしろ積極的にレアドロップ狙って斬攻撃で止めを刺して行きたいところだな、素材はB7F探索で必要になる斥候の長靴の材料になる」
かごめ「というか報酬も長靴なんだけどな。
   3のアメニモマケズがチート過ぎたのか、ダメージ床は軽減するしかないわけであるんだが」
諏訪子「戦闘中に使えないアイテムだからなるべく数を揃えたいアイテムではある」



Misson.2 その花に触れるな


学者「ボクは植物の魔物を愛しているんだ。
  だからこそ彼らがどういう生態なのかをもっと詳しく知りたいんだよ。
  というわけで、B7Fにある危険な花びらの住処を探してボクに教えてもらいたい」

リリカ「危険な花びらって…おま…(しろめ」
こいし「あー、こっちでも第二層で花びら出てくるんだねえ。
   眠り粉でリリカだけ眠らせてくれれば…フヒヒ^^^^^^^^
リリカ「黙ってろ変態。
   正直ウロビトの里周辺みたいなあんなのだと手がつけられないんだけど…」


〜B7F〜


おもえらが花に手を出そうとした瞬間なんか花粉吹いてきたんだが?
危険な花びらをなめてた結果がこれ(キリッ



ポエット「( ̄□ ̄;)きゃあああああああこいしさんリリカさん起きてー!!」
アンナ「やっぱり花びらは花びらでしたな(しろめ
   なんで第二層で出てきやがった挙句全体睡眠とか撒いてくるの馬鹿でしょこいつら…まあ多分テラーは効くはずだから私の畏れよ、我をd(ばたり」

花びらはついげきの眠り粉の構え!
アンナはアワレにも眠ってしまった…

ポエット「( ̄□ ̄;)おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!!?」


〜紆余曲折あって金鹿の酒場〜


女将「どうやら依頼は果たしてきたようね、学者さんの嬉しそうな声がこっちにまで響いて来たわ。
  …それに引き換えまあその…大変だったわねあなた達^^;」
ポエット「さ、流石の私も正直どうかと思いました><」

リリカ&こいし&アンナ「(へんじがない…ただのしかばねのようだ)





かごめ「クエスト「愛すべき植物たちよ」ですな。
   実はこいつら四人組じゃないけど、探索中花びら4体から立て続けに眠り食らってその後しばらく同じターンで攻撃と眠りを繰り返して正直何が起こったのかと。正直sageたのが不思議なくらいではあった」
諏訪子「この階層スリーパーウーズとかビッグウーズもいるからな?
   ロンギスクアマもそうだが、この階層はFOE密林の殺し屋の麻痺毒針、ポイズンウーズの毒の息、軍隊バチの毒針と毒も凶悪なんだが」
かごめ「そのビッグウーズの甘美な痺れもな…一応これFL取ったんだけどこっちからだと微妙なんだよな」
諏訪子「それ単にTECの低いバードから撃ってるからじゃねえのか。
   まあ眠らせるだけでも十分強いんだが、スリープブレスと違って全体に入るし」
かごめ「眠りの花粉にはこの際触れないんですね解ります」





Mission.3 「泉の魔物をぶっ倒せ」


こいし「綺麗な花だねえ…これでおじいさんも喜んでくれるよね!」


リリカ「ったく…こういうときだけ本当、いい表情で笑うんだから。
   まさかオバケバチと戦ううちに花が咲いてるなんてね」
ポエット「きっと、蜂の魔物がこの場所を縄張りにしていたのもそこの理由にあったのかもしれませんね。
    …ハチたちが求める花が恐ろしく育ちやすい場所なのかも
アンナ「もしかしたら、この花自体も戦いの気を吸収して成長を早める性質があったりして」
リリカ「ローズハムじゃあるまいし…」


※射命丸メモ ローズハム
島袋光年のバトル漫画「トリコ」に登場する食材のひとつで、花びらが極上のロースハム、茎がアスパラの食感を持つ薔薇。入手難易度を示す捕獲レベルは1。
植えた者の「食材に対する感謝の心」を感じ取って成長し、その度合いが強ければ強いほど高速で成長する。トリコ達は最初1日でこの花を咲かせていたが、「食義」の修行により一瞬で花を咲かせていた。
アニメ版ではこの花びらを好物とする「サンドイッチョウ」というう蝶も登場している。この蝶も食材としてハムサンドというオチになると思われたがそんな事はなかった。解せぬ。


「ふふふ…成程、良いチームだな。
君たちも「狐尾」の一員か?」


リリカ達は背後の声に振り向く。
そこには、鋭い目つきの女性と、その傍らにフードを目深にかぶった術師らしい少女の姿がある。

こいし「あなた達は?」
レン「そうか、君たちとは初めて会うな。
  私の名はレン、そしてこの子はツスクル…君たちと同じ、一介の冒険者だ。
  君たちの仲間とは一度、この下の階層で会っている」
こいし「へーそーなのかー」
ポエット「こいしさんルーミアが伝染ってますよ^^;
    ところで、あなた達はどうしてここへ?」
レン「偶々さ。
  この階層はまだ到達し得た者が少ない。そうした者たちにアドバイスを与え、この先を目指せるように手助けするのが我々の目的なのだ。
  …もっとも、君たち「狐尾」には不要かも知れんが…いや」

レンはその背後の区画を指さす。

レン「君たちは、この迷宮には幾つも、飲んだ者の精気をたちどころに蘇らせる泉があるのを知っているか?
  その水源の一つが、丁度この階にあるのだが」
リリカ「回復の泉…ですか?」
アンナ「そういえば聞いた事があるわ。
   ハイ・ラガードやアーモロードにはなかったけど、エトリアの世界樹は多くの水を蓄えていて、その効能でハマオプライムやソーマプライムのような強力な回復薬の材料になる植物が育つって
レン「その根源を成す水により、多くの冒険者が何日も樹海に籠り狙ったターゲットを追い続けるということもざらにある。
  ほんのつい数か月前も追い払われたはずなのだが…性懲りもなくまた、樹海に住む蟹の魔物が水源を占領し、直下の泉が枯れてしまったのだ。
  君たちに余裕があれば、その蟹を退治して泉を蘇らせてみないか?
  …もっとも、それが復活してしまえば長鳴鶏の若旦那が悲鳴を上げるやもしれぬが…」

こいし「宿代浮くってさ
リリカ「( ̄□ ̄;)そういう露骨な発言止めろ!!
   …まあ確かに損な話ではないと思うけど…というか」
アンナ「見る限りこのブシドー強そうなのに、それがそういう話を持ちかけてくるとすれば大体罠か、その魔物がやたら強いかどっちかよね」

少女らのこそこそ話にレンは溜息を吐く。

レン「確かに私達がやった方が手っ取り早くはあるがな。
  ウワサに名高い君らの実力がいかほどか見るいい機会になるかと思ったが…まあ、その疑り深さと慎重さもまた冒険者としては一流だろう。
  ならばそこで見ているといい、その気がないなら無理強いはしないさ」
こいし「待ちなよ。
   そこまで言うなら私達だって黙ってるわけにはいかないね。
   すっ込んでなよ、私達でやって来てやるから

何処かむっとした表情のこいしがレンの肩をつかんで引きとめる。

アンナ「( ̄□ ̄;)えちょっと何言ってんのあんた!!」
リリカ「ぶっちゃけ何が待ち受けてるかもわからないのに、そんなところへおいそれと突っ込んでどうするのよ。
   ちょっとは落ちついて…」
こいし「だってそいつリリカのこをとすっごい馬鹿にしたような目で一瞬見てた!!
   私そんなの嫌だ!!意地でも私達の力をそいつに見せつけてやる!!
リリカ「こいし…」

レン「参ったな…そういう心算はなかったのだが」
ポエット「…レンさんと仰いましたね。
    こいしさんを甘く見ない方がいい…どうせ、あなたは私達の事を知っているのでしょう?
    そしてあなたのような方がそういうなら、私達の実力を値踏みするには丁度いい魔物がそこにいる、ということ

困ったように笑うレンに対するポエットの表情も険しい。

アンナ「ポエットまで…そういえばこの子も基本はかごめさんと一緒よね。
   普段一歩引いてるからあんまり気にはしてなかったけど」
リリカ「しょうがないなあ…けど、無理だと思ったら速攻で引くわよ。
   タルシスでは見なかったけど、アーモロードでカニがどんなものかは大体知ってるつもり。
   アンナさんの術式でうまく弱点をつければ行けるかもしれないわ。ポエットが盾技能持ってないのは気にかかるところだけど
アンナ「あの馬鹿女王で学習はしてるけど、パラディンにディバイドの様な甘えた技能は確かない筈よ。
   即死系の技能が有る可能性は捨てきれないけど、範囲攻撃あったら逃げるって事で」
リリカ「賛成」

リリカとアンナは振り向かなかったが、申し出を承諾したと悟ったレンの放つ雰囲気が明らかに変わったことを感じ取っていた。





区画に踏み込んだ4人は異様な気配を察し、注意深く周囲を窺う。
果たして、泉の中心と思われるそこにいた巨大なカニの魔物が、侵入者である彼女らを威嚇するように鋏をもたげる…!

リリカ「ポエット、援護お願い!
   速攻で片付けるわよ!」
ポエット「了解!」

ポエットの呪歌で少女達に力がみなぎる。

それを感じ取った魔物も力を溜め、次の動作につなげようと身構えるが…突くと見せかけたリリカが、懐から黒い塊のようなものをカニの目の前に放る。
彼女が飛び退くと同時に、黒い玉…轟音弾がけたたましい音を立てて炸裂し、魔物は思わず構えを解いてしまう。

こいし「おおりゃあああああ!!

そこへ、巨大な金属の柄を持つ大斧を大上段から、力任せに叩きつけるこいし。
その一撃は致命傷までには至らずとも、その衝撃で蟹の固い甲殻を右数本の脚ごと切り裂き、挙句蟹はそれで軽い脳しんとう状態を起こしたようだ。
そこへ、術式で高められ、弱点を抉るアンナの雷術が追い打ちをかける。

リリカ「止めだっ!!」

そこへ、アンナと同じ術式で強化された魔力を纏った槍が、アンナの術式の残滓を絡め取り、雷光の一閃となって蟹の眉間を見事に貫通する。
その鮮やかな連携により、魔物は自慢の鋏の一撃を振るう間もなく絶命し…。

アンナ「…水が流れ出したみたいね。
   これで、下の泉は復活したってことなのかしら」
リリカ「みたいだね。
   それに、この部屋…籠ってた癒しの魔力が凄かったわ。
   多分、より力の強いものにこの魔力は引き寄せられていく」
こいし「つまり私達の方がその蟹オバケより強かったって事だよね!

こいしは得意げに胸を張るのに、リリカもアンナも苦笑せざるを得ない。
そこへ、手を鳴らしながらレンが歩み寄ってくる。

レン「見事な連携だ…どうやら、私は相当君たちの力を過小評価していたようだ。
  先に君たちを挑発するような事を言ってしまったこと、済まなかった。
  …君らの力であれば、この樹海の真実が眠る枯レ森…そしてその先にある「遺都」へ辿り着くのも容易かろう。
  その時、再び相まみえるかもしれぬ。去らばだ」
リリカ「待って、あなた…あなた達はいったい何者なの?
   あなた達からは…!」
レン「君の考えている通りでほぼ間違いはないさ、リリカ。
  君たちか、それとも彼女らかは解らないが…その時は、私も手加減はせん

レンは最後に寂しそうな、そして強い視線をリリカ達に投げつけ…樹海の霧に消えていく…。





リリカ「…ということがあったのよ。
   私、名乗った記憶はないんだけど…向こうは私達の事を知ってるようだったわ。
   とりあえず、現状では敵じゃないとは思いたいんだけど」

ギルドハウスに戻ったリリカは事の次第をつぐみ達に話した。

ヤマメ「間違いないな、そいつら私達が会った連中と一緒だろ。
   って事は、私達がその辺り通った時に見た鳥公のホトケさんは、そいつらの仕業っぽいな」
キバガミ「いずれも一太刀で即死…中には、今にも歩きだしそうな状態でそのまま首だけが落ちている奴もいた。
    それが死んだことにすら気付かないほどの、仕出かしたものの途轍もない技量を感じた…アレができる者がいるとすれば、拙者の知っている例をあげればかごめ殿か、静葉殿くらいであろう」
つぐみ「…さなさんとかも余裕でやれると思うよ。
   むしろ…漂う冷気はお母さんや静葉さんより、紗苗(サナ)さんの方が近いかもしれない」
ポエット「サナさん…確かに、言われてみれば。
    あのひとは氷の剣の使い手ですし、抜刀術を得意にしてますから」
キバガミ「氷の剣士、か。
    もし戦うことになれば、今の我々でも勝つことは難しかろう」
ヤマメ「そうだよな…余り考えたくはねえし、あいつらは私達に敵意を持ってるわけじゃねえみたいだが…どうしてか解らんが、なんとなくあいつらとは戦わなきゃいけない気がしてたんだ。
   こんな予感は外れて欲しいもんだが」
つぐみ「なんにせよ、もっと先まで行ってみないとわからないかもしれない」








かごめ「最初、このカニのいる部屋に来ると一度だけ全快出来るんだけど、そのあとはB8Fの枯れた泉のところでレンツスに出会わないとイベントが進まない。
   これ、クエストじゃないけど結構重要なギミックのような気がするんだが」
諏訪子「まあ難易度上げたければ放置しておけってことなんだろうけどな。
   余談だが、これが解禁した瞬間から宿に行くのをやめたボウケンシャーも相当数いたらしい。
   セーブは磁軸でできるしな」
かごめ「まあ確かに宿代は馬鹿にはならんが…レベル上がるとそれに比例して宿泊料も高くなっていくし。
   そういえば、長鳴鶏の糸目ってなんでこんなに蛇蝎のごとく嫌われてんだ?
   宿代がPT最高レベル×5エンという仕様は変わらんはずだが…
諏訪子「それだがな、2で確定した仕様なんだ。
   1は低いレベル帯ならPTのレベル合計×2エン、明確に何処からかは解らんが高レベルならPTの合計レベル×3エン。
   つまりレベル10のパーティなら100エンなのに、レベル50のパーティだと750エンも取られる
かごめ「…は?」
諏訪子「このぼったくりっぷりに加えて、この糸目が出すクエストが最悪なんだ。
   B26Fの非常に面倒くさい範囲を捜索させられ、挙句戦闘もあるんだが…その報酬が事もあろうにたったの5エン。
   道中で稼いだ方がはるかにもうかるという恐ろしい代物だ。しかも、そんな傍若無人なクエストをつきつけたのにもかかわらずこいつ何も言いやがらねえ。当然、FOE狩りとか一部の目的を除いて宿を使うのやめてみんな樹海の泉を回復ポイントとして目指すわけだ」
かごめ「えっでも、そのクエストって新世界樹でもあるとか聞いたんだけど…」
諏訪子「まだ詳しい話が入ってないからよくわからんが、報酬は変わってねえらしい。
   ただ、経験値は手に入るぶんマシにはなってるが…」
かごめ「だが、五層クエストであの女将「本来報酬に釣り合わない内容のクエストは断る」とか言ってなかったか?
   説明文を見る限り明らかに「樹海で散歩している際に居なくなった」って書いてあるぞ? どんなに小さなクエストでも樹海が絡めば最低100エン以上の依頼になる筈じゃないのか?」
諏訪子「女将が結託してるんじゃないかと思ったけど、女将自身もまさか六層に迷い込んでるなんて思いもしてなかったみたいだしな。
   街の中で逃げた、ってんなら5エンは妥当な額だったんだろうと思うんだが…そもそも相手は森ネズミだぞ? 魔物を堂々と飼うな、と
かごめ「でも無印だと「長鳴鶏の店員」とあるだけで、糸目かどうかは言及されてなかったが
諏訪子「新でこいつだって確定したそうだ。つーか、こいつ店員じゃなくて宿の経営者だしな。
   いまだこれに関する話が出てこないところを見ると、まあ真相は拍子抜けするような内容ではあるんだろうなあ。
   だからこそ糸目は今後も殺意を抱かれ続けていくんだろうが」
かごめ「難儀な話だなあ。
   ところでこの蟹だが、まあアレか水辺の処刑者を弱くしたような」
諏訪子「本来レベル20くらいで挑むべき相手なんだがな。
   ただ今回は轟音弾もあるし、そもそも轟音弾を数持ってけば実質力溜め以外させなくできる。
   レベルはもうアンナが全然足りないけど、リリカのインボルブがレベル9あってしかもこれも定量分析とセットだ。向こうが攻撃してこないならまあ負ける要素は何もあるまい。
   ポエットの歌スキルは癒しの子守歌しかねえけどな」
かごめ「聖なる守護はよwwwwwwwww(バンバン








Mission.4 飛竜の巣の長い長い夜


〜執政院〜


オレルス「君たちの活躍ぶりは聞いている。
    流石は、様々な地方で名を知られたギルドだと感心するが…その君らの力を借りて、やってもらいたい事があるのだ」
リリカ「…それはミッションと受け取ってよろしいのですか?」
オレルス「うむ。
    毎年この時期になると、原始密林の中層部を根城とする飛竜が繁殖期に入る。
    君たちはこれから5日間、飛竜の巣において飛竜を観察し、生態調査を行う調査隊を送り込むのだが…君たちには彼らの護衛をお願いしたい。
    もっとも、飛竜の巣には他の魔物は殆ど近づかない、そこまでの道中行き帰りの護衛だな。別に君らまで彼らに付き合って樹海を過ごす必要はないが…」
こいし「樹海でお泊まり会だよね!?
   私行くー!!>ヮ<ノシ」
リリカ「( ̄□ ̄;)そういう軽いノリで行くようなことじゃねえだろが!!
   けど、他の魔物が近寄らないって事は(ちらっ」

アンナ「ワイバーンこわいワイバーンこわい><(部屋の隅で小さくなってガタガタ震えている)

ポエット「…そういえばハイ・ラガードにも同種の飛竜が生息してるって聞いたような^^;」
オレルス「彼女がどんな目に遭ってきたのかは解らないが…まあ、竜種の中でも小型ではあるが凶暴性も戦闘力も引けは取らないと言われるな。
    まして繁殖期、相当気は立っていることだろう。刺激すれば調査どころではなくなるから、もし同行するなら私の方で許可は出すが、その事は十分注意してくれたまえよ」



〜原始ノ大密林 飛竜の巣〜




リリカ「なんぞ、あれ(しろめ」
ポエット「アレが件の飛竜のようですね…アンナさんの様子を見ればまあ一目瞭然でしょうか^^;」
アンナ「(ショックで気絶している)
リリカ「…見ただけで気を失うレベルとかどんだけトラウマなの?
   まあ確かに、今戦ってもまるで勝てる気がしないわ…ってこいしは?」

こいしはスキップししながら飛竜に近づいていく…。

兵士「い、いかん!
  飛竜は巣に近づく者を容赦なく敵とみなして、途轍もない威力のブレスを放ってくるんだー!!
リリカ「( ̄□ ̄;)えちょマジですか!!
   こいし離れろーそこいたらヤバ…ってなんか口開いてすっごいのが!!」

飛竜は無意識妖怪の行動に怒りが有頂天になってブレスを吐いてきた!!

こいし「ひゃっほーい♪」

しかしこいしは紙一重でそれを回避している!!

リリカ「ああああ何やってんのよあの馬鹿っ…!」
ポエット「もも、もしかしなくても遊んでます…?」
リリカ「そんなの見りゃ解る!!><
   こらーこいしこっちもどれー!飛竜刺激すんなって言われたでしょーが!!」

リリカはこいしを連れ戻そうと走り出した…が、そこに強烈な威力のブレスが走って来てリリカは吹っ飛ばされた!

こいし「やーいリリカのドジー^^」
リリカ「(黒こげ)ぐぬぬ…調子に乗りよってからに…」


兵士「ああああ…こ、こんなことで本当に大丈夫なのでしょうか?」
ポエット「それは私も聞きたいです(しろめ」


そんなこんなで時に飛竜をからかって遊ぶこいしとそれを止めようとするリリカ、その都度飛んでくる飛竜のブレスを兵士たちが眺めること4日目の深夜。


こいし「ふっふーん♪
   やっと飛竜の巣の中に入ってこれたよー、あいつのブレスの起動にはクセがあるからねえ^^」
リリカ「あんたまさかそれを知ってて…というか、こんなところに忍び込んであんた何する気よ?」
こいし「知りたい?ねえ知りたい?^^」
リリカ「場合によってはしばき倒すわよ(ウメボシの構え
こいし「( ̄□ ̄;)待って待ってリリカ話せばわかる!!
   これ、これなんだってば」

リリカはこいしが差し出してきた牛皮紙をひったくって一瞥して…絶句する。

リリカ「なっ…これって」
こいし「そう、それが執政院の本当の目的。
   飛竜の生態調査ももちろんだけど、飛竜はめったに孵らないのに卵を産むの。
   飛竜がどうやって種を維持しているのか、その謎を調べるために卵を取ってくること…これが、このミッションの真の目的だったんだ
リリカ「牛皮紙が二重になってたなんて…何時気付いたの?」
こいし「もらってすぐだよ。
   アーモロードでも何度か触ったからね、持ってみておかしいなって。
   …さ、あいつが気づいてない今がチャンスだよ。持ってかえろ」

ふたりは飛竜に気づかれぬよう、その独特な模様のタマゴをそっと回収し、そして元来た道をゆっくり引き返す。
そして、5日間の調査を終えてエトリアへ帰還する…。








諏訪子「飛竜のタマゴ回収ミッションと、クエスト「冒険者の試練」か。
   飛竜はマップ攻撃を仕掛けてくるから地味に面倒だが…」
かごめ「後者は単純に面倒くさいんだが、実は飛竜の巣の広間には魔物が出てこない。
   ここで単純に日数が過ぎるまでマップを往復するだけの簡単なお仕事で難なくクリアはできる。戦い続けるつもりなら、B8Fの回復の泉を作っておくと楽ではあるな」
諏訪子「タマゴのポイントは3か所提示されてるけど、一番あからさまな位置を調べればすぐに発見できるな。
   まあでも実は、ハズレポイントは先に進むための抜け道になってるんだけど」
かごめ「ストーリーでは左側に気づかなくてホーリーギフトのグリモア損したのぜ(´・ω・`)」
諏訪子「アホか。
   まあこれでとりあえずは2層は終わりかな? まあまだクエストの面白そうなのはいくつかあるが」
かごめ「それはまあケルヌンさんのあと当たりでも。
   というわけで次はケルヌンさん攻略になります。今回はここまでで」








〜執政院〜

オレルス「…見事だ。
    このミッションの真なる所に気付き、それを達成してきた君たちの実力は称賛に値する。
    ふ、だが「人を超えた者」である君たちなら、冒険者とはいえ「ただの人間」が成し得たこともやれて当然か
ポエット「あ、あららやっぱり知ってたんですか^^;」
オレルス「我がエトリアはアーモロードとも交易しているからな。
    君たちの事は知っているつもりだ…我々に敵意がないことも勿論、それを差し引いても優秀な冒険者であるということもな。
    …君たちであれば…今は亡き長・ヴィズルが残した樹海の謎…樹海に眠る全ての謎を、網羅してくれるやもしれん
リリカ「今は亡きって…」


オレルス「そこも含め、私も総てを明かそう。
    私が知る限りの…この世界で過去に起こったこと、そして世界樹の秘密を