♪BGM 「悠久を継ぎし者たち」/景山将太(ポケモンORAS)♪
~鋼の棘魚亭~
「成程な、大体解った」
てゐはその日、街で見つけたその人物を尾行し、袋小路へ追い詰めてようやくその事情を聞きだす事が出来ていた。
というよりも…その人物、八雲藍があえてそうしたのであるが。
藍は、出された酒を煽りながら現在の状況を手短に説明する。
「まあ、そういうことだ。
紅茶館のレジィナには事情を説明してある…静葉達の持ちこんだグリモアも自由に使ってよいそうだ。
…彼女から聞いたが、グリモア含めて八、九割がたお前が取り仕切ってるみたいだからな」
「私も本当はそんな面倒なこと、願い下げなんだがね。
だが、フランやみとり、魔理沙なんて言うに及ばず…文の野郎だって、そんな算盤計算得意には見えねえし実際そうだしな。
舵取りできるような奴が私しかいねえんだ、私も死にたかねえしな」
「……だったらなんで来た、というのも簡単だがな。
今は、聞かないでおくよ」
「そうしといてくれ」
言葉を交わす二人の前に、頼んでもない鹿肉の塩漬けがすっと供されてくる。
見上げれば、普段よりもさらににやにや笑いを張りつけたアントニオ…店主の顔がある。
「タダモノじゃねえってのも聞いちゃいたがな…まあ、姐さん方にも色々事情があるんだろう?
安心しな、職業がたクチは堅い方だし、見る目もある方だと自負してる。
多分、俺らにゃ想像もつかねえほどの厄介事に、挑もうとしてることぐらいも、な」
ありがとう、と藍はコインを置いて、追加の杯を要求しつつ、てゐに告げる。
「かごめもそろそろタルシスを経由してこっちに来る段取りを立てているようだ。
裏返せば…ホウエンで起きている異変で、ある程度解決の目処が立ったという事を示していると言っていい。
私は、独自にこの街で起きようとしていることのそのヒント、それを調べてみるつもりだ」
「解った。
こちらの方でも返事があり次第、連絡するよ…大将、もしかしたらその時は、繋ぎを頼むかも知れんが」
「俺としても「常連」が増えるってのは有難いこったぜ。
…ベオウルフをはじめ、もう何十人も帰って来なくなって…少々退屈していたところだ」
アントニオは僅かに寂しそうな表情をするが…すぐに普段のようなニヒルな笑みを作り、藍に並々と酒を注いだ杯を返した。
…
「どういうことなんだか説明はしてくれるんでしょうね」
皆が寝静まってるだろうギルドハウスの前で、険しい表情の文が待ちうけている。
「確かにあんたが言うように、私はお世辞にも企画立案だの、戦略立案だのは畑違いだわ。
…でも、私の尾行まで撒けると思ったら大間違いよ」
「解ってやってたつもりなんだがな。
なんだ? あんたもサービスの鹿肉に与れなかったのが不満か?」
文はその軽口には応えることなく、剣呑な視線をてゐに送る。
だが、彼女は臆した風もなく、その脇を通り過ぎながら文へ告げる。
「あんたも知っての通り…かごめの野郎が動き出した。
ただの物見湯山なら、いくらでも妙なタイミングで紛れ込んできそうな奴が、こういう動き方をしたときは」
「その兆候がなくとも、万全の体勢を整えておけばいい…でしょう?
でもさ。
私まで、のけものにすることはないと思うわ」
てゐは、仕方ないな、という表情で少し笑うと、背中を向けたままの文を促す。
「私達は、今できる限りのことをすべきだ。
明日からは未知の遺跡探索…気を引き締めていかなきゃな!」
「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第七夜 遺跡に潜む凶眼
~踊る孔雀亭~
かごめ「どーもみなさんいつものかごめさんです。
今日は趣向を変えてタルシスよりお送りしています♪」
ママさん「うわー久しぶりに来たと思ったらなにここでおっぱじめようとしてるのあなた達?^^;
というか、ここからハイ・ラガードなんて相当遠いわよ? 帝国の最新鋭気球艇でも行けるところは限度あるっていうのに」
かごめ「まー、うまく磁軸を設置できるんだったらこっから増援も送りやすくなるし?」
ガラの悪い戦士「やりたい放題だねえ本当によ。
ま、あんたらみたいに殺しても死んでくれそうにない連中が行く先なんて、心配するだけ無駄なんだろうしな」
かごめ「まあそういうことだ。
あんた達は酒の余興にその辺りで眺めてちゃいいさ」
諏訪子「ったく、これから面倒事に首突っ込みに行くってのに呑気なもんだなお前も。
ここから結構イベントラッシュだが、こんなログ作成スピードで本当に大丈夫か?」
かごめ「大丈夫だ、問題ない(キリッ」
ママさん「どうでもいいけど、尻切れトンボで終わったSSQの攻略ログのまとめどころか、SQ4の後語りも実は完成してないのよね」
諏訪子「本当に何やってんだかな(しろめ
まあ、とりあえずこの系統の話置いとこう。本題に移るぞ」
…
…
ハイ・ラガードから小一時間、馬車に揺られた先にあった渓谷の壁面…遠目からは解らぬその場所に、遺跡はあった。
「ここが、ギンヌンガ遺跡です。
先にも説明しましたが…この遺跡は発見されてから日が浅いものですが…我々ハイ・ラガードとも進行のあるカレドニア公国の伝承にまつわる資料が多く確認されました。
それ故、百年ほど前に途絶えた儀式のため、この遺跡への来訪許可をカレドニアが求めてきたのです。ところが」
案内役の衛士は一瞬、言葉を途切れさせるが…意を決したかのように、言葉を続ける。
「我々衛士隊の腕利き達は、その多くが帰らぬ者となりました。
道中に住み着く凶暴な猪人間(ワーボア)のせいでもありますが…奥地から生還した唯一の生存者は、こう言い残して息絶えたのです。
巨大でおぞましいトカゲの魔物の目を見た瞬間、仲間の多くが石になってしまった、と」
「成程な。
私達のやるべきことは、ぶっちゃけその猪共と、そのトカゲのバケモノを片付けろってことか」
然り、と衛士は頷く。
「詳しい事情は解りません…ですが、カレドニアは今、兵士を動かせる状態ではないという事です。
そして、遺憾ながら未知の魔物と事を構えられる能力のある者は皆無。
故に、あなた方にこの依頼を受けて頂けたこと、大臣様もお喜びの様子でした」
「なんにしても厄介事を押しつけられてるってことじゃねえのか、それは。
まあ、冒険者の仕事は冒険だ」
魔理沙は魔力媒介を円滑に行うための特殊な薬莢を、使いなれたその銃へ装填し、遺跡の先に構える。
衛士は一礼すると、遺跡の外へと去っていった。
それを見送ってから、文は溜息をついて状況確認を始める。
「あの衛士の言葉を信じるなら、入口付近は猪人間の巣窟。
やつらは知能はさほどでもないけど、それでも、最低限連携を駆使して攻めてくるそうね。
そして」
「瞳に石化の魔力があるトカゲとかヘビとかって言うとアレか、バジリスクとかカトブレヴァスとかその系統だよな。
この世界にもそういう奴いるんだな。
でもよ、一応私の
「なに、手立てがねえわけじゃねえよ。
まずは、入口の片づけだ。今度街に帰ったら牡丹鍋にでもするか」
てゐが剣を構えるその視線の先には、獲物の気配をかぎつけただろう、だらしなく涎を垂らして荒い息を吐く猪の亜人の群れが、剣や節くれだったこん棒など物騒な獲物をしごきながら近づいてくる。
その奥には…ひときわ体躯の大きい白い猪人間が、先に犠牲になっただろう衛士達の血の跡が黒く残る剣を振り上げて、部下の猪人間達もそれに倣って鬨の声めいた奇声を上げる。
「明らかに解り合えそうにない種族のお出ましだな。
どうすんだ?」
「当然、蹴散らして進むに決まってるだろう!」
「だよな」
魔理沙の銃口が火を吹くと同時に、狂猛な猪人間達と少女達の戦闘の火ぶたが切って落とされた。
…
…
かごめ「一応最初のフロアで、ストーリーモード最初のボスであるさすらいの剣猪と戦う事になる。
ってもなあ…なにしろクラシックだとキマイラの後に来るわけだからな。もう何を言っていいのか」
ヤマメ「えっ、ステータス紹介とかするの?」
かごめ「一応攻略本も出てるからなあ。
一応拾ってだけおこう」
ギンヌンガ入り口ボス さすらいの剣猪
HP672 弱点・耐性なし(盲目・眠りに弱い)
スイング(腕) 一列に近接塊攻撃
品定め(頭) 単体に3ターンの間物理防御ダウン
かごめ「最初のボスだけあって能力はさほどでもない。
クラシックだとこの戦闘でファフニール変身が解禁されるっていうか、ほとんど変身のチュートリアルみたいなボスだからな」
ヤマメ「かませ犬ならぬかませ猪とはこれいかに。
クラシックだとなおさらだね」
諏訪子「ストーリーでもフラヴィオに速攻でブラインドアローを速攻で取らせて、アリアンナの号令二種をかければレベル1でも十分狩れる相手だな。
初手スリープで眠らせて睡眠補正のかかったウェイブをぶち込んで、あとは盲目にしてタコればおkだ」
かごめ「この先に出てくる猪勇の大親分はグラこそ一緒だが、HPはこの3倍近くあるし、ワーボアを呼んで強烈な合体攻撃を仕掛けてくる。
単体の火力もでかいが相変わらず盲目は入るんで、ワーボアを速攻で片づけられないなら目潰しすればやりやすいと思う。
追尾型だが袋小路になる場所はないし、回避するのは楽だな」
…
…
猪人間達は瞬く間に蹴散らされ、猪の親玉であるその白い大猪も、山の天狗でも最速を自負する文の全方位射撃を全身に浴び、その体毛を自らの血で染めて、石畳へと前のめりに倒れてそのまま動かなくなった。
「こりゃ筋張って食えそうにないな。
まあ、普通の猪もだいぶ煮こぼさないとかてえわくせえわで食えたもんじゃねえが」
「魔理沙まだそれ食べる気でいたんですか…?
それよりも、この先通れないみたいですね。どうしましょう?」
戦っていたその空間を見廻し、フランは困ったように首をかしげる。
そこは吹き抜けのようになっており、その先に通じる通路のようなものは見当たらなかった。
「けど、なんとなくだがこの区画から、向こうの広間へ橋とかかけられそうな感じだよな。
焼き落とされたって感じでもねえみたいだが」
「向こうにある石壁っぽいのも、なんだか倒れてきたら橋にでもなりそうなアトモスフィアを放ってるわね。
ひょっとすると、ここにも隠し通路か何かあるのかしら…あら、ここだけ違う石がはまってるわね」
周囲を見回していた文が、床の一部が違う材質でできていることに気付いた。
「こういうパターンでこういうものがあるっていうと、基本、罠だよな」
「ありきたりなところで言えば、うっかり踏んだら床や壁から槍衾がどばーっとか、そこの兎詐欺の得意技とかが仕掛けられてるとか、そんな感じね。
どうする? どっちにしてもこの先進めそうな気配がないけど、そもそも衛士の言ってたトカゲの魔物だって、いないじゃない。
此処より奥へ行ったとすればどうやって行ったのかしら」
「飛んでいったとか?」
「んなわけないでしょうが」
文と魔理沙が言いあっている脇で、みとりはその色の違う石畳を吟味している。
「…つい最近、踏んだ跡があるな。
ひょっとすると、これがスイッチか」
「えっ」
止めるより前に、みとりはその色違いの石畳を思いきり踏み込んだ。
すると、床の下から歯車の軋む音が響き、鳴動と共に大穴の底から石造りの通路がせりあがってくるではないか。
「やっぱりか。
その吹き抜けのところにも、つい最近ついたと思われる擦り跡があった。
そして」
みとりは剣先を使って、慎重にその色違いの石畳をはがす。
すると、その中には燐光を放つ石が埋め込まれている。
「動力源はこいつだな。
どういう原理のものかは解らないが、この石は恐らく蓄電池だろう」
「電池だと!?
私達の知ってる電池とは、随分違う気がするんだが…っていうか、なんで解ったんだ?」
「河童を舐めてもらっちゃ困る。
私が例外なぐらいで、大多数の河童はそんなに強い妖気を持ってるわけじゃないが…その代わり、モノを作ることにかけては数ある魔性の中でもピカイチだからな。
これが何らかの罠だというなら、仕掛けられた壁やら床にもそれなりの痕跡がある。それに、このスイッチ回りも最近修繕されたあとがあるし、この電池石というべきものが仕込まれたのも、この石に込められた雷の魔力の波長から見ても、ごく最近だろう」
「成程、ハイ・ラガードにもこういう機構を知ってる奴がいたってことか」
みとりが同じようにそのスイッチを元に戻すのを見ながら、魔理沙は腕組みして感心したように唸る。
だが、とみとりは難しい顔で立ちあがって続ける。
「恐らく…さっきの衛士が言ってたように、恐ろしいものがこの先に潜んでいるのは間違いないだろう。
床の所々、最近ついたんだろうな」
その視線の先に目をやると、機構の作動する際の僅かなズレを生じさせていたものの…おぼろげに赤黒い染みが長くその先へと延びている。
それが、ここまで逃げてきた衛士のものであろうことは、容易に想像がついた。
「死んだ衛士は、この先に潜む魔物を外に出さないために、この通路を隠したんだと思う。
それに…この殺気」
そのフロアの最奥、かすかに暗がりになって見えるその脇道の奥から、かすかだが刺すような殺気が感じ取れた。
「この先の進入を拒む何者かが待ちうけていることは、間違いないだろう」
「それが、件のトカゲオバケってことでいいんだろうな。
さて…あえて聞くが、行ってみるかい?
戻ってきた衛士の遺言を信じるなら、ひとまず出会い頭に戦闘不能ってことにはならんだろうが」
てゐの言葉に顔を見合わせる魔理沙、文、みとりの三人。
だが…彼女らの言葉を待たず、フランは一歩先に出る。
「行きましょう、みんな。
何故だか解らないけど…私は…この先へ行かなきゃならない気がする。
その先に、何かが待ってる気がするんです」
「フラン…?」
振り向きもせず、前を見据える彼女の表情は四人には解らない。
だが…その後姿には、何処か悲壮な決意に満ちているように見えた。
「さっきの…猪人間達との戦いの中で、誰かが、私に話しかけてきたんです。
汝に刻まれし力を畏れよ。
されども、その恐怖を飲み込み、汝に託された使命を果たせ…って」
「どういうことだ?
っていうか、私達には何も聞こえなかったぞ?」
フランは「解りません」と頭を振る。
「でも、確かに聞こえたんです。
私は…私の力が怖い。
私の中に眠ったままの狂気が…怖いんです。
だから…私は今のままでいるわけにはいかないから…だから!」
恐怖のためか、肩を振るわせるフランの肩を、魔理沙が強引に抱き寄せる。
驚いたように振り返る彼女の目の端の涙を拭い、魔理沙は見慣れた笑顔でにっと笑いかける。
「だったら、行ってみようぜ。
いい加減、お前とも付き合いが長いからな。
どっちみち…この先に進んでなんとかしてこいってのが、公国宮からのミッションでもあるしな」
「そうね。
進むしかないんじゃないかしら」
文も賛同し、溜息を吐くみとりとてゐもその後へ続く。
…
奥に潜む猪人間達を蹴散らしつつ、フラン達はついにその扉の前へとたどり着いた。
その間際に来るにつれ強まっていく殺意は、その扉の奥から、微かに残る血の匂いと共に伝わってくるのが解る。
「この先ね、例のトカゲのバケモノが居るのは」
「おい、本当に大丈夫なんだろうなてゐ?
出会い頭に私たち全員石になって「ざんねん!きみたちのぼうけんはここでおわってしまった!」なんて笑い話にもならねえぞ」
「問題ねえ。
開けると同時にこっちも仕掛ける。邪視にしろ石化ブレスにしろ、防ぐ手段なら持ってるって言っただろ。
みとり、あんたはフランを護れ。フランは安易に仕掛けるなよ、攻撃タイミングは私が指示する」
「はい…それでは、行きましょう…!!」
扉にゆっくり手をかける魔理沙と文。
フランは槍を、みとりは盾を構えてその前に立つ。
そしてゆっくり…その扉が開かれた。
その先に鎮座ましましていたのは、強靭な四本の腕を持つ、巨大なトカゲめいた怪物であった。
魔力を持つ瞳を妖しく光らせ、ゆっくりと少女達へとその殺気を向ける。
見回せば、そこかしこに見慣れたハイ・ラガードの衛士たちが、石になったままその五体を無残に砕かれて散乱している。
状況からしても、この奇怪なトカゲの魔物がやったことは想像に難くない。
「やべっ、目が合っちまったぞ…一応、石化する気配はねえが」
「やっこさんはまだ何もしてねえよ。
だが…有難くない事にこっちをエサかなんかと認識してくれたみてえだな。
…何時邪視を使ってくるか解らん。文、あんたに渡したグリモア…使うタイミングは任すからな…!」
「解ったわ…来るわよ!」
妖しく紫に輝く目を殺気で漲らせ、トカゲの魔物…バシリスクが咆哮する。
この狂猛なる魔性との戦いは、もはや避けられない。
魔物の巨腕が降り卸されると同時に、魔理沙が放った雷の銃弾が戦闘開始の号砲となった。
…
…
かごめ「てなわけでバシリスク戦ですな」
諏訪子「ですな。
しかしトカゲの分際で一丁前に石化とか調子に乗りやがってるなコイツ」
ヤマメ「知らんがな(´・ω・`)
ところで、こいつ挑んだ時のこっちのデータとか、何処行ったの?
なんか見当たらねえんだけど」
かごめ「撮るの忘れてた(しろめ」
諏訪子「何やってんだよおい…。
でも何気に第二階層入ってじきだよな、こいつに挑んだの。
っても全員のレベル23ぐらいだったと思ったけど」
ヤマメ「キマイラを倒した時のレベルっていくつだったっけ?」
かごめ「全員17(迫真」
ヤマメ「6レベルも上がってるじゃねえかよ…何してたんだよ一体…」
かごめ「道中の猪共が邪魔だった、反省はしてない(キリッ」
諏訪子「毎度のFOE狩りだな。
まあ、猪勇の大親分はレベル17で、同じ頃に遭遇する第二階層の螺旋の水泡樹に比べればレベルもずっと低いから、十分狩って歩くには問題ないレベルだが」
かごめ「まあ戦い方にもよるだろうが、レベル20もあれば十分sageられるとは思うけどねえ。
装備はキマイラ戦とほぼ一緒だ、スキル的に大きな変化としては、フランがインボルブをマスターして物理攻撃のばし始めて、てーさんが巫術:結界をマスターしたくらいか」
ヤマメ「つか結界よりも先に何故再生帯を取らないのかと」
諏訪子「えっそれ真面目にいってんの?
いくらなんでも範囲回復がこの時点までないとかちょっとおかしいだろ…あ、でもグリモアであればカバーは」
かごめ「そんな甘えたグリモアがあるとお思いですかな?(しろめ」
諏訪子「いやお前絶対アホだろ今更だけど。
しかもなんかフランのグリモアのブラッドサックとかなんだよ」
かごめ「吸血鬼が血を吸って何が悪い(キリッ」
諏訪子「威張るな!!><」
ヤマメ「真面目な話、ハイランダーに限ったことじゃないけど、メイン攻撃の属性とは別の属性攻撃を持つことは有効だからね。
ブラッドサックは斬属性だし、追加効果もあってTP割高だけど威力もそこそこあるから」
かごめ「スイングは持たせてても使わねえというか、インボルブあると基本的に突属性だけでも腐らんしなこいつ」
ヤマメ「まーそのスピアインボルブがマスターにもなると、TP的に4回くらいしか打てないというのが何とも」
かごめ「早いところTPブーストも押さえなきゃならんかねえ。
とりあえずバジリスクのデータはこんな感じ」
ギンヌンガB1Fボス バジリスク
モンスターLv18 HP4320
雷弱点/スタン、呪い、毒、盲目、腕封じ、脚封じ以外の総ての状態異常無効
くらいつき(腕) 拡散近接壊攻撃、腕封じを付与
蹂躙する剛爪(腕) ランダム4回近接斬攻撃
打ち鳴らし(腕) 全体近接壊攻撃、麻痺を付与
破滅の吐息(頭) 一列を対象に、3ターンの間最大HPの値を半分にする。後述するバジリスクアイが出現したあとから使用する(?)
備考
HPが80%、30%を切った辺りで「バジリスクの瞳が怪しく輝く!」というアナウンスが入り、目が光りはじめる。
目はHP680の「バジリスクアイ」という別部位になり、2ターンに一度「石化の輝き(依存部位なし、一列に石化付与)」を使用してくる。
バジリスクアイを撃破すると「石化の輝き」を使用しなくなる。
バジリスクアイはバジリスク本体と同じ列のモンスターとして扱われ、弱点や耐性もバジリスクに準ずる。また「石化の輝き」以外は何もせず、状態異常にもかからない模様。
ヤマメ「あーすいませんかごめさん、こいつ一応序盤のボスですよね?」
かごめ「うん、一応」
ヤマメ「なんで範囲石化とか序盤らしからぬ異常付与攻撃してくんですか?(しろめ」
かごめ「そんなん知らんがな(´・ω・`)
まー今回こんなパターンばっかりみたいだよ。先の方のネタばらしにもなるけど、キマイラ以降はもうボス側も人海戦術だから、わりと」
諏訪子「今回そんなんばっかりだし、ボスもFOEもHPが異常だから相当その辺ブーイングも多いな。
ファフニールの火力がふざけてるとか、スキルの限界突破があるからだとかその辺のバランス取りとも言われてるんだが」
かごめ「そのファフニールに関連して、ストーリーのエンディングも色々酷いとか言われるしな。
というか範囲石化だけじゃなくこいつ色々とおかしいところ多いけどな」
諏訪子「序盤の範囲石化以外は普通じゃないか、世界樹的に」
ヤマメ「世界樹的に(迫真」
かごめ「もう何をかいわんやだな。
もっとも攻撃力はさほど高くはない、キマイラの後に挑むなら丁度いいレベルだろう。
問題はアレか、破滅の吐息」
ヤマメ「そうそれ意味解んない(しろめ
こんなの、それこそ隠しボス級の奴が使ってくる系統のわけわかんない攻撃だよね」
かごめ「実際いきなりHPが半分になって何が起きたのかと。
一応弱体としてはHP強化の強化枠…例えば蛮族の行進曲なんかで打ち消せる。HPの減った分は戻らねえがな。
あるかどうかは解らんが、ストーリーならアリアンナがクリアランスなんかを取得してるなら出番がありそうね」
ヤマメ「予防の号令も必須だからアリアンナ大活躍ですな」
諏訪子「ですな。
っても、毎ターン号令かけ直すのも地味に面倒だし、しかも消費もそんな軽くないだろ予防の号令」
かごめ「一応別口でレベル4予防号令も入手したんで、文にはこいつ持たせた。
レベル4で止めれば消費TP4で済むし、どうせこっちゃ単体大火力のインボルブが軸になるんだからバジリスクアイ放置戦法で良かった気がしなくも」
ヤマメ「まあねえ」
諏訪子「いくらなんでもそんな最序盤でパーツが別行動取ってくるなんて意味解んないことされてたまるかしかも石化とか(しろめ
っても、石化がどうにもならなくて3回くらいhageてなかったか、このレベルで」
かごめ「石化よりもTPが足りなくてですな(しろめ」
諏訪子「それもひでえな。
というか、弱点ははっきりしてるんだし、オイル使えばいい話なんじゃねえの?」
かごめ「まあずっと先のネタばらしになるけど、第二層ボスは結局オイル解禁したわなTP切れが酷くて」
諏訪子「そんな縛りあったの?」
かごめ「ごめん嘘ついた。
普通にそれまでオイルの存在むしろ忘れてた」
諏訪子「おまえなあ(しろめ
まあこんだけレベル上げれば、石化をどうにかすれば戦えないこともないだろうしって言うか、むしろ楽勝だろ」
かごめ「そりゃあ、まあな。
要はフランの火力配分をどうするかってことなんだろうが、あいつTPの低さで継戦能力に乏しいから、結果的に長期戦時の火力に乏しいのがネックなんだよなあ」
かごめ「というわけでバジリスクを倒しても、地の文=サンが邪魔して下の階層まで行けないから、街に戻ってクエスト報告したら終わりになるね。
次回は次の階層に入ってからだ」
諏訪子「何気に進め方が尋常じゃねえくらい早いしその辺調整もっとしないとあれだろ」
かごめ「ストーリー補完のためにストーリーモードを別セーブでやるという手も」
諏訪子「それこそ本末転倒だな。
何気にこれまでのシリーズと違って、ワンロムワンデータじゃなくなってるのみ地味にでかい変更点だよな。SD使えばセーブスロット9つまで増やせるが」
ヤマメ「地味にスロット2以降、SDカードのセーブ枠はセーブした時の書き込み速度が超速いんだよね。
ポケモンといいこれまでの世界樹と言い、セーブスロットが一個しかないゲームやり慣れてるとついつい他の枠使うの忘れちゃうけど」
かごめ「実際三つしか使ってねえけどな。
フレイムセイバーやアブソーブもマスター欲しいから、トレードで流れてくるの待つよりも自分で進めることは考えてもいいと思うんだよね。
やるならピクニックで」
諏訪子「まあそうだよな。
だったらいっそ前作見たくピクニックで一気に進めちまって、それから本編に入っても良かったんじゃねえの?
今回は転職の仕様が変わったけど、その代わり修行が引退と同じシステムとして搭載されてるし」
かごめ「わざわざ同じ名前つけて新キャラ登録するのが面倒くさいから、クラシックにも修行を搭載して欲しかったってのが本音なんだがね。
とりあえず今回はここまで。次は第二階層のミッションに挑む予定です…わちき達が」
諏訪子「∑( ̄□ ̄;)えっ私達がかよ!?
フラン達はどうするんだよ!?」
ヤマメ「まあその辺のネタばらしも次辺りでいいんじゃね?
じゃ、そろそろ出掛けようか」
かごめ「というわけで今回はここまでー、次回の解説役って誰やんの?」
諏訪子「知るか、そんなもん(しろめ」
…
…
バジリスクの邪視はてゐと文の張った結界にことごとく阻まれ、体力を減衰する息もみとりが身体を張った防御結界を展開したお陰でその被害を最小限に食い止める。
バジリスクの瞳からその怪しい光を失わせるのにはさほど時間もかからず、てゐの放った霊攻大斬の一撃が頭蓋を瞳ごと貫通すると…バジリスクはその巨体を轟音と共に石畳に沈め、そのまま動かなくなった。
「なんだ、思ったより呆気なかったな」
魔理沙は魔力の煙を吹き払い、ホルダーに使いこまれたその銃を納める。
「お前はそうかもしれないけどな…こいつの攻撃を止める私の身にもなってみろ。
それにしても、何処でそんなグリモア?とかいうのを手に入れてきたんだ?
私達の作れるものじゃ、そんな技能はないはずだけど」
「紅茶館や酒場には色々な奴らが訪れる、まあそういう事だよ。
とりあえずこれで任務完了だな。この先にはいけねえみたいだし、街に戻るか…フラン?」
てゐはその時、フランがうつろな瞳のまま虚空を眺めているのに気付く。
それは、戦闘の後とは思えないほど奇妙な様子であり、心ここにあらずという感じであった。
「おい、お前どうしちまったんだ?」
その様子をいぶかしんだ魔理沙が肩をつかむと、フランははっとして我に返ったようだった。
「あっ…ごめんなさい、私…ぼーっとして」
「いやおかしいだろ…いくらバケモノを倒したばかりとはいえ、この階層にはまだ猪共だっているんだからよ」
「うん…」
申し訳なさそうにうつむき、曖昧な返事を返すフラン。
やがて、彼女も魔理沙に促され、その場を後にするが…その脳裏には、戦闘の間聞こえていた声がリフレインしていた。
-汝は、宵闇の眷族にして、我が力にもっとも近しき者。
汝が真の力、あらゆるすべてに破滅をもたらすその力もって、奥底に潜む災厄を討ち果たすべし-
(あの声…私の事を、知ってるの…?
私のこの力のことも。
あの声は…いったい…それに、災厄って…この先に何があるっていうの…?)
フランは今一度、背後を振り返る。
そこには…無残なトカゲの魔物の死骸が残るだけだった。