~棘魚亭~
静葉「(その狼めいた生き物を猫じゃらしでじゃれさせている)」
マリオン「くそっ…あの毛むくじゃらのお陰とはいえ、やはり動物は苦手だ…!
おい、それを絶対私に近づけるんじゃないぞ、いいな!?><」
かごめ「そんなに邪険にしなくてもいいじゃないかよ~ギルド長ぉ~(CV:中村春香」
諏訪子「だからなんだよ一体何のキャラだよお前。
しかし、なんでまた急にこんなところに出てくる気になったんだあんた?
つーか、飲んでる時くらい兜取れよ」
マリオン「済まないな。
これだけは色々理由があるんだ…ただ、私が元々いた国では、仕事の明けには着の身着のまま、鎧具足もはずさずそのまま部下達と酒場に雪崩れ込んで飲んでいることも多かったよ」
かごめ「そういえば、今奥の調理場からいっかな戻ってこないここの店主に聞いたな。
ギルド長、あんた此処からずっと西の国で、近衛兵団を取り仕切っていたって」
マリオン「………古い話さ。
今では、地図にも残っていない…統合されたその国で、私は近衛騎士団長の父に拾われ、実の娘同然に育てられた。
私はかつて、その国と対立して滅ぼされた敵国の娘だったんだ。
本来、見せしめに殺されるはずだった私を…娘として引き取り、育ててくれた彼への恩に報いるため、私は剣の腕を磨き騎士団に入った。丁度…お前の娘と同じくらいの年頃の話だ」
諏訪子「それがなんでまた、この国でギルド長なんてやってるんだ?」
マリオン「色々あったのさ。
国がなくなり、騎士団という居場所を失くした私は旅に出、丁度迷宮探索が始まった頃のハイ・ラガードで似たような境遇の流れ者達とギルドを組み、そこからさらに色々あって、ほんの四、五年ほど前に公国の要請を受け、今の職務に就いた…それが、私の総てさ。
だが、育った国を失くしても、今は亡き養父が残してくれたこれだけは…私にはなくすことのできない、過去の一つなんだ」
そうやって彼女が左手に弄んでいるのは、カフスボタンのようにも見えるひとつの徽章。
派手さはないが、重厚な鈍い光沢を持つその表面に、大鷲の紋章が刻まれているのが見て取れる。
やがて、マリオンは兜の口元を下げ、自分の分の飲み代をカウンターに置くと席を立つ。
マリオン「今日は…この辺で失礼しておこう。
何故か厨房から戻らぬ御節介焼きの店主にも伝えておいてくれ。
今回は礼を言う…とな」
そのまま、彼女はかごめ達の返事も待たず店を出ていくが…どうやらその軒先で、先ほどまで静葉がじゃらしていた狼を連れた動物使いにでも鉢合わせたのか、短い悲鳴の後にそそくさと立ち去っていくような具足の音が遠ざかっていく。
店主「……行ったか?」
かごめ「おめえもおめえだよ、いちいちこそこそ隠れるくらいなら、なんで頼まれもしてない事をわざわざ依頼と偽って出した?
いつものあんたらしく、ここぞとばかりにがっつり恩を着せてやるぞぐらいに軽い気持ちでいりゃいいだろが」
店主「そ、そう言ってくれるなよ。あいつの動物嫌いと一緒で、俺もあまりあいつの事得意じゃねえからよ…。
だがよ、街の顔馴染がらしくねえ顔してると、俺としてもなんか知らん顔も出来ねえっつうかな」
静葉「あなたのそういう無駄に人間臭いところは、私も嫌いじゃないけどね。
ところでマスター、穣子…うちの妹が拾いこんできた案件、とりあえずこれが最後よね?
ったく…はしゃぎ回るのはいいけど次から次へと厄介事ばかり拾ってきて」
店主「その筈だぜ。
俺もちぃっと困ってたんだよな。この私に任せとけー!とか大見栄切って大量に仕事受けてったわりに、何一つとして全然進捗してねえで一カ月以上樹海駈けずりまわってるとかよ」
諏訪子「その穣子のアホは一体今何してんだ?
大公宮からの依頼なんて、そもそもそんな大した用事じゃないはずだ。
もっとも私達はその結果何が起こるか知ってるわけだがよ」
静葉「そーのはずだったんだけどねー。
戦う以前の問題なのよ、ここのヘカトンケイル。
ある程度近づくと森の外まで吹っ飛ばされてどうにもならないのよ」
諏訪子「………どゆこと?」
「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第三十七夜 浮遊城の亡霊とイモ神様
~数日前 禁忌ノ森~
我らが穣子神はいつものユカイな下僕達を引き連れ大公宮の村長もとい大臣から渡された石をもって意味ありげな区画に来たわけよ
そして穣子神のひらめきによりその謎のくぼみが渡された石ころとぴたりと符合してなんか先に進める細い道が出来た
穣子神はどこぞの貧相な騒霊姉と下半身だけが無駄にでかい洗濯板の三女と違って豊穣のオーラが溢れんばかりに色々たわわに実ってたから一瞬通れないんじゃないかと思われたが別にそんなことはなかった
ルナサ「なにこのナレーション私やリリカに対する当てつけかこら当てつけなんだなコラ(#^ω^)」
静葉「どうせ何時ものこいしよ、放っときなさいな。
しかしまあ…」
静葉「この霧は御馴染の氷爆葛ね。とっとと狩り尽さないと探索も一苦労だわ」
ルナサ「でも追い詰めるにしたって、どうするの?
感覚的にはトラップ床込みで追い詰められそうなポイントのありそうな気配ないんだけど」
みすちー「しかもいるの一匹二匹じゃないみたいだよ」
穣子「ええいあんたたちごちゃごちゃうるせー!!><
そんなもん適当に歩き回っt」
【システムウインドウ】 Minorikoさんは別の場所にワープしました
静葉「別に倒す必要もないみたいね。
とはいえ、区画的にワープゾーンへ全部をおびき寄せるのも大変そうだわ。少なくともここに3体はいる」
ルナサ「よく解るわねー、そんなの。
とりあえずあんたの妹、おっかけなくていいの?」
静葉「あれを単独放置させてもよくないのは重々承知よ。
私達も行きましょう」
…
穣子神の辿りつきあそばされたそこには意味ありげな石碑系の何かが存在したんだが?
一級神格である穣子神であれば読まずともその内容が理解できているに違いない確定的に明らか
穣子「ほほう地の文=サンはよく解っているなぶどうジュースをおごってやろう(キリッ
つまりここにはずっと昔から私の降臨を見越した古代人たちの称賛のメッセージが」
静葉「あら、此処も漢字と仮名交じりなのね。
えーとなになに…此処に在りしは、浮遊城より出でし闇。
其の者、五十の頭、百の腕を持ち、地を砕き、天を裂き、人を喰らう。
そして其の者、ひと度姿を見せれば、一人として触れることの出来ぬ怪物也。
故に、彼の者現れぬ事を祈るべし。それこそが人の子に出来る賢明な努力也」
ルナサ「へー随分物騒な豊穣神様もいたものねー」
穣子「∑( ̄□ ̄;)えちょ待てえええええええええええそれどー考えたって私の事じゃないじゃん確定的に明らかじゃん!?
おのれよくも騙した!!騙してくれたなアアアアアアアアアアアアア!!!><」
静葉「うっさい、黙ってなさい(キリッ
続き読みましょうか…だが、それを解した上でこの怪物を討ち果たさんとするなら、霧を以て目を奪え。
さすれば人の子の刃、怪物の喉元に突き付ける事、叶うこともあろう…」
みすちー「どういう事?
ここにいる怪物とか言うの、普通にやったんじゃ近づけないって事?」
ルナサ「そうみたいね。
こいつの封印をどうやって解くかは当然、何処にどうやって封印されているのかも」
静葉「……それを考える必要はないんじゃないかしら」
静葉は背後の辺りをしれっと指差す…振り返る三人はその次の瞬間顔からさあっ、と血の気が引いていく…。
♪BGM 「戦乱 散るもかなり」♪
何時のかにかそこにはなんかよくわけのわからないものがいきなりログインしていたっていうか何こいつ実際コワイ!!∑( ̄□ ̄;)
えちょこの無意識妖怪の目をもってしてもその目を盗まれるとかこいつ絶対ニンジャでしょ汚いなさすがソウカイニンジャきたない!!
ルナサ「落ちつきなさいよ馬鹿こいし。
いや…ちょっと流石に私こんなのは聞いてないわよ。
えっ、こんなのと戦わせるためにわざわざ私呼んだの嘘だと言ってよちょっともう!><」
静葉「昔からの突き合いの誼なんだからつべこべ言わないでよ(キリッ
成程、ヘカトンさんも3Dになったからより一層キモくなったわね」
穣子「おねーちゃんなんでそんなに落ちつき払ってるの何この温度差!?><
ええいだがここで引き下がったら豊穣神の名が廃るいくぞおらー!!」
静葉「あっこら馬鹿ちょっと待ちなs」
しかしなんの策も持たずに突っ込んでった穣子さんは見事なカウンターを喰らって森の外まで吹っ飛ばされた!!!
みすちー「∑( ̄□ ̄;)穣子さあああああああああああああああああああああああああああん!!??(ガビーン!!!」
静葉「言わんこっちゃな…いって、ちょっと待って、確かヘカトンケイルには言葉が通じた筈よ!?
いくらなんでも問答無用でぶっ飛ばされるなんて」
ルナサ「とりあえず此処はいったん引きましょう、流石に戦闘に持ちこめたって3人でどうするのよこんな奴!?」
…
静葉「……というわけなの。
あれから三度行って、三度とも穣子が森の外へ吹っ飛ばされたわ。そろそろあの子の前歯も危ないわね」
諏訪子「前歯だけで済みそうな案件かそれ?
しかし…ヘカトンケイルと会話できないだと?
確か無印だと、ヘカトン相手に四回問答をして、その答えが正しければ戦闘が出来るはずだ。
不正解だと元の場所に戻されて誰かがミンチ寸前になってるとかそんな感じだったが」
かごめ「そりゃオメエ、リメイク版の世界なんだからまったく同じ行動をしてくるとも限らねえわな。
そもそもケロ様よ、あんたが知る28階のその周辺、そもそも氷爆葛はいたのか? それと、静姉の行ってた石碑は?」
諏訪子「………いや、どっちもねえな。
静葉、ルナサのクラスは何にした?」
静葉「リメイク前のクエストがクエストだっただけに、レンジャーにしようと思ったけど…考えてみればルナサもやってるのよね無印。
日向美で私達が暮らしてた頃に私とルナサの間で世界樹がブームだったから、当然生き残ると知ってても「心臓に悪い」って言いやがるし…でも、クエストそのものの内容が違うから皆で行こうって話になって、あの子にはマグスを任せたわ。ベースはカスメだけど」
諏訪子「だよな。元の「死の扉、先に待つものは」は、レベル50以上のレンジャーを連れてくるのが条件だから、文でも連れてかせればそれで終了と思ってたしな」
かごめ「そもそも、静姉の見た石碑の内容だって気になるよな」
静葉「そうね…確かに、道中ヒントになりそうなものは見たわ。
まさかあの区画に氷爆葛を追いこむことが戦う条件を満たすの…?
うっわ、なんて面倒な」
諏訪子「霧を以て、目を奪え…直前の場所にワープポイントと氷爆葛が居やがるってことは、単純に考えればそういうことなんだろうな。
そもそもヒントは道中にもあったか、アステリオスの索敵範囲」
かごめ「あいつら霧の中だと隣まで来ないと反応しねえしな」
静葉「仕方ないわね。
とりあえず今日も穣子の奴、ヘカトンと睨みあいしてるだろうし放置はしておけな…あ、吹っ飛ばされた」
「おのれまたしてもかあああああああああああああああああああああああああああ!!!><(店の前にドグシャア)」
諏訪子「…解ってたが、あの芋神丈夫だな」
幽香「見ちゃいられないわね。
私も行くわ。あの子の戦法を活かすなら、直接的な意味でも手数があった方がいいんでしょ?」
静葉「随分察しがいいじゃない。
その為にわざわざあなたを呼んで、なおかつレミリアにも色々用意してもらってるわ。
全ての準備が整ったら、あいつを狩るわよ…そろそろ、他の冒険者や公宮の調査団にも被害が出始めてるなんて話も聞いたしね」
…
…
さとり「おばんでーす、さとりんさんです」
ヤマメ「なんだ久々に出てきたと思ったら何処のポケモン実況者だあんたは。
というわけで、いつ以来か忘れたけど穣子回か」
さとり「というかSQ4以来じゃないですかねこの芋神の主役回なんて。
まあ今回はサクッと行きましょう、番外編みたいなものですし」
ヤマメ「そういうもんかいね。
まずヘカトンの前提クエスト「死の扉、先に待つものは」だけど、前提クエストがそもそも六層探索解禁クエストだから、実質的に前提ないのと一緒だね。一応六層探索開始できるようになった直後に受領は出来る」
さとり「本編中でメタ発言しかしてなかったのであれですが、無印では同じ名前のクエストでありながら、やることは全く異なりますね。
リメイク前ではレベル50以上のレンジャーがいれば、街から一歩も出ずに即クリアです。この顛末は、リメイクされたことでちょっと異なるものになっていますね」
ヤマメ「というと?」
さとり「このクエストは、リメイクで登場した「石碑」を調査する事にされた調査隊を送り込む、って言う内容のクエストだからですよ。
ヘカトンケイルが潜んでいると思われる道の先、その先の調査という内容ですが…プレイヤーの送り込んだレンジャーは後続部隊に居て難を逃れたものの、道の先に進んでいた調査隊は全滅。店主の話では、多くの腕利きレンジャーがいたけど、それが成す術なく皆殺しにされたというのです。
リメイクではこの顛末が「浮遊城の闇、悪食の亡霊」の概要で語られますね。それによれば、石碑の調査中にヘカトンケイルが出現し、調査隊の大部分が成す術なく殺されてしまったことから始まります」
ヤマメ「調査隊ってあれだろ、いつもの衛士どもだろ。
ただでさえ戦力的に頼りにならん連中が、突如現れた超戦闘力のバケモノの奇襲を受けたらひとたまりもねえわな」
さとり「その後も調査、可能なら怪物討伐のために多くの腕利き冒険者が送られましたが…結果、誰ひとりとして帰ってこないという有様。
ヘカトンケイルは通りすがりの調査団や冒険者を好きに食い殺すようになり、事態を重く見たダンフォード大臣は、討伐依頼の取り下げとヘカトンケイル出現階層以降の封鎖を検討し始めている…そんな折に、依頼を受けることになるという展開です」
ヤマメ「封鎖って言ってもなあ…そもそも、封印もとけられてるんだし腹空かせればそのうち勝手に森から這い出して来るんじゃねえの?」
さとり「でしょうね。無印では四回の問答をし、最後の問いにイエスでもノーでも好きな方を選択してやればそこで戦闘開始です。
先の三つは答えを間違えると、最初の場所に戻された挙句PTメンを一人戦闘不能寸前にされますので注意ですが…今回は違いますね。何の用意もなくヘカトンケイルに近づこうとすると問答無用で殴りとばされ、全員が瀕死寸前になるような大ダメージを喰らってなおかつ戦闘が出来ません。
なので、石碑の記述通り、ヘカトンケイルのいる区画に氷獄の傍観者をワープさせて、視界を効かなくする必要があります。この手順が本当に面倒くさいんですよ」
ヤマメ「氷獄の傍観者ってと、こいつだな」
さとり「そうですね。
SQ4で初登場した氷爆カズラ、それがギミックFOEとなっての再登場です。
このFOEが一体でも存在する区画は、SQ3の五層六層で御馴染のダークゾーンとなり、マッピングは勿論現在マップのどの位置に居るかの確認もできなくなります。
ただし解除方法もあり、このFOEを討伐するか、あるいはワープゾーンで別区画に全部飛ばしてしまえば、元の区画のダークゾーン化が解除されます」
ヤマメ「ダークゾーンって言うか…濃霧状態、みたいな別の言い方にした方がよくねえか?
一応メリットもあるじゃん、かごめが触れてるように一部FOEの索敵能力に影響が出るって」
さとり「ええまあ。
26Fですでに登場するアステリオス、29Fから登場する超危険な花びらですね。
今回は一応、これまで何気に棚上げされていた第六層の紹介もちょっとしていきますので両方触れときましょうか。
まずはアステリオスから」
ヤマメ「リメイク前で第六層の洗礼をしてくれる有難い牛野郎だな。
見た目がまんまミノタウロスなのに鳴き声が何故か馬という」
さとり「みんなツッコんでましたねそれ。
アステリオスは元ネタもそのまま、ミノタウロスと化したミノスの第一皇子の名前が元ネタですね。
普段はマップの中で不可視状態で潜んでますが、直線四マス以内に入ると姿を現して追いかけてくる強追尾型です。しかも1体に見つかると、同じフロア内に居る連中も全員反応しておっかけてきます」
ヤマメ「パターンは漆黒の魔騎士と同じだな。
てかゴーレムを倒しに行くときに通る正面の小部屋に、いきなり3体がログインしてくるってのが本当に心臓に悪いよな」
さとり「見た目からしてヤバそうな感じですが、実際ヤバいです。HP25000程度あり、防御を下げてしまうデメリットはあるもののランダムで4~6回壊攻撃をするウォーハンマー、そして自分の弱体を解除して全体に超威力の壊攻撃を喰らわせるリバーサルビートで一瞬でhageさせてきます」
ヤマメ「こいつ酷いよな、弱体させるとリバーサルビート使うクセに自ら弱体して攻撃してくるとか頭おかしい」
さとり「弱点は炎氷ですが、壊属性で倒すとレアドロップ。パラディンとハイランダー専用防具の素材を落とします。
次はヘカトンのいるフロアに登場する御馴染の青南瓜こと、三頭飛南瓜。耐性は元々無印の二層に居た奴と同じですね。
巡回+弱追跡型ですが、リメイク前の様な完全ステルスではなく、なおかつ壁の中を移動しているときはこっちに反応しません。ギンヌンガに追放された緑カボチャと似た感じですね」
ヤマメ「そいつが単純に二層のFOEから六層のFOEに格上げされただけって話も聞くけどな」
さとり「物理だけは全く通らない頭おかしい耐性もちで、HPも19000弱ありますが…攻撃でおっかないのは開幕だけ使ってくる全体無属性&テラー付与のテラーペインだけ。
それを凌げば、あとは一列のTPを吸い取る攻撃がうざい事を除けば、こっちのHPを削る行動は通常攻撃のみ。レアドロ条件は毒ダメージ撃破ですが、毒も入りやすいし、そもそも序曲をいれれば勿論、レーヴァテインのように武器に属性ついてればそれで普通に殴ってもダメージが通ります。
実は総じてそんな強くないという」
ヤマメ「こいつのレアドロップが御馴染水溶液の素材だしな。見た瞬間に片っ端から狩るってか」
さとり「もっと狩りの対象になりそうな奴も直後に出ますけどね。
29Fのそこいらじゅうに埋まっている、御馴染世界樹のアイドル危険な花びらのアッパーバージョン超危険な花びら。
この連中を呪い状態撃破で取れるレアドロがアムリタ2の素材になりますからね」
ヤマメ「本家危険な花びらはナイトフラワーとかいうパチモンに置き換わってたしな」
さとり「こいつの昏睡の花粉は初手と6ターンおきに使用、全体睡眠+全縛り付与という毎度の凶悪さです。
その状態で遠隔全体斬攻撃の舞い散る花びらを喰らうと一瞬でナマス切りにされるので、催眠対策もしくは高レベル結界が必須ですね。HPも驚異の28000強という、通常プレイでは一番最後に登場するFOEだけあって非常にしぶといです。
もっとも耐性は斬・炎に弱いという毎度の花びらっぷりで即死石化も通るので、催眠対策が万全ならそんなに苦労はしないで倒せるとは思いますがね。
あと、こいつは隣接していると反応して襲いかかってくる固定待ち伏せ型ですが、霧の中だと隣を通っても反応しません。解りづらいですが頭がちょっと出てるのが霧でも確認できるので、戦いたくないときは踏まないように注意しましょう」
ヤマメ「というか、六層はザコもなかなかキチってるのが毎度のパターンだが…聞くところ、全体回復してくるすっげえウザい奴がいるとか言うな」
さとり「ああ、エリマキトカゲのことですか。
リメイク前では「キズナメ」、今回はペットの同名スキルがあることに配慮したのか「慈愛の襟巻き」に変わったそのスキルで、ほぼHP全快する程度まで全体回復した挙句、なおかつ行動速度アップバフまで付与するという意味解らないパワーアップをしてますね」
ヤマメ「SQ2六層の風物詩みたいだからな、エリマキトカゲのそれと古代ヤドカリの古の守り」
さとり「古代ヤドカリはアレですか、解りやすい例えをすると「すぐ逃げない代わりに経験値がさほどでもないはぐれメタル」ですかね。
一応物理で撃破して、なおかつ確率ドロップするレアドロが四つ葉のクローバーの素材ですね。双葉茶があると四つ葉のクローバーいらない説もありますが。
なお、詳しいターン数が不明なんですけど、長いターン数放置してくると何故かアステリオスを呼びやがるらしいです」
ヤマメ「なんじゃそりゃ」
さとり「私も話に聞いただけだったんですが…どうもフランさん達で探索してる時にいつもの白黒⑨が「面白そうだし放置してみようぜ」とかやってたら何時の間にか牛野郎がログインしてたらしくて(射命丸注:実話です、マジで死ぬかと思いました><
このヤドカリが呼ぶアステリオスですが、マップ中に居るのとは別枠で、純粋な増援扱いみたいです。ピクニックで狩りまくるのも一興…ヤドカリ放置してると古の守り連発してくるんで、ひょっとするとリバーサルビート喰らわなくて済む分比較的に楽に狩れるかもしれませんね」
ヤマメ「…?
ああ、ウォーハンマーで勝手に古の守り打ち消すからか」
さとり「そういうことです。
ウォーハンマー自体も決して軽い一発ではないんですけどね、一応」
ヤマメ「五層もだけど、雑魚のレアドロも専用装備素材になったりしてくる階層だなここも。
ブシドー兜とメディックの帽子も頭おかしい条件だが」
さとり「前者は紅魔館のおぜうもといモケーレムベンベの通常ドロップを30個、後者はトリプルホーンの通常ドロップを30個ですか。
まあどっちも品切れはないですから、さっさと博識持ち連れてって狩りまくった方が吉でしょう。ついでにトリプルホーンの通常ドロップ20個でソーマプライムも解禁ですしね。
あ、そうそうメディック専用服のドロップ条件ですけど、前述した氷爆葛を10ターンかけて倒すことです」
ヤマメ「ん?
FOEなんだろ? 10ターンとか普通にかかるんじゃねえの?」
さとり「ところがそうでもないんですよ。
言い忘れてましたけど、氷獄の傍観者の行動パターンは巡回→逃亡で、こっちに気付くと逃げていきます。
袋小路に追い詰めるか、ダメージ床側から来ると気づかれずに行けるそうですが…まず戦うのが面倒です。
そしてHPは4400程度しかなく、炎に弱いので倒す事そのものは簡単。ところが、戦闘開始2~5ターンぐらいすると膨らみ始め、その直後に全体氷大ダメージの「氷自爆」を放って自殺しやがるんですよこいつ」
ヤマメ「えっそれじゃあ爆発するまでに倒さなきゃいけないって事!?」
さとり「いえ、奴が自滅しやがっても経験値と通常ドロップは入手できます…ですが、10ターンかけてとなると話は別。
氷自爆は頭技で、幸い睡眠に非常に弱く、頭縛りやテラーもかなり効きます。膨らんだら頭を縛り、眠らせ、それでもターンが足りないならテラーからの命ず、主を庇えで動きを止めつつ10ターン経過を狙うとよいでしょう」
ヤマメ「気の長い話だなあ。
そういえば、金竜戦でつぐみがもうメディック専用服装備してたもんな」
さとり「私が頑張ったんですよ私が><
ギミック上、別マップに移動するどころかフロアジャンプで同じ階層を移動しても即復活、しかも氷自爆で勝手に自滅するので経験値稼ぎにはもってこいのFOEです。金竜戦の時少してゐさん達が触れていたのは、このことですね」
さとり「で、肝心の氷爆野郎追い込み漁ですが、なんか結構がむしゃらにやってたんでよく覚えてないんですよね。何時の間にか一匹ワープしてたとかそんな感じで」
ヤマメ「それもひっでえな」
さとり「マップ的にはロータリー状に配置されたダメージ床が二か所あって、下側のロータリーに手前側の氷爆葛を追いこみ、それで三匹目をワープゾーン側に逃げるよう追い込んでいくんでしょうけど…視界の利かない中でやるわけですからね。時間はかかりますよ。
ただ他のフロアの氷爆葛もですが、一度ワープさせた氷爆葛は倒すか、再度ワープさせるまで半永久的にそこに存在し続ける仕様があるようです。マップを切り替えようがフロアジャンプしようが、元位置に戻ることはありませんよ。倒せば元々配置されてた場所に復活しますが」
ヤマメ「というと、ワープさせた奴を倒さない限り、ワープさせた先が霧部屋になって、ずっとそのままなのか」
さとり「そういうことです。
とまあ戦う準備が面倒なヘカトンケイル、スペックがこちらですね」
クエスト「浮遊城の闇、悪食の亡霊」ボス ヘカトンケイル
レベル85 HP77000 物理全般に弱め/炎・雷弱点 即死・石化・呪い・眠り無効/テラー・麻痺・盲目・頭縛り・脚縛り耐性/毒に弱い
奈落からの慟哭(頭) 全体に呪い付与+5ターンの間、HP最大値が半減を付与(HPが最大値の半分以上ある場合、受けた時点で現HPも半減)
メガリスメテオ(腕) 全体に近接壊属性極大ダメージ、命中率が極めて低い
グラインメイス(腕) 1列に近接壊属性大ダメージ、3ターンの間、物理防御ダウンを付与
バインドスパイク(腕) 1列に壊属性大ダメージ、頭封じを付与
百烈震(脚) ランダム3~5回近接壊属性攻撃、3ターン回避ダウンと脚封じを付与(同じ対象には連続ヒットしない)
ヤマメ「おい…なんだこのHPは」
さとり「見ての通りですよ。
そしてこいつ、火力が本当にワケ解んないです。メガリスメテオは普通にパラ・ペットが一撃でミンチになる破壊力ですが、グラインメイスもバフ無しならソードマン程度の耐久あっても一撃で吹っ飛びかねない破壊力です。
それを初手で必ず使ってくる奈落の慟哭でHPが下がった状態で受ければ…まあ説明の必要はないでしょうけど」
ヤマメ「普通に開幕数ターンで全員ミンチになってるってか。というか破壊力もでかいのに防御ダウンとか嫌がらせにも限度あるよな。
一応、ダメージ系統の耐性はザルというかそんな感じだが」
さとり「ええ。各種マスタリーをしっかり振って★★の序曲とサークルを上乗せしたフェンサー斧で4000近い与ダメージが出ます。ダブルアタック込みなら一発で7500程度叩きこめるのでこっちから攻める分にはさほど困りません。
なおかつこいつ、このクラスのボスでは珍しい事に、呪いや睡眠が入らない代わり混乱に耐性をまったく持っていません。腕縛りも普通に入り、なおかつ腕縛りが入るとほぼすべての攻撃手段を無力化できるので積極的に狙いたいところです。しかも、行動パターンも完全に固定です」
ヤマメ「完全固定だと?
発狂とかもしないのか?」
さとり「しません。
勿論、HP段階で行動パターンは切り替わりますが…基本的には初手に必ず奈落の慟哭、そのあとはグラインメイス→通常攻撃→メガリスメテオ→グラインメイス…というループになります。
HPが75%程度になると、ループを中断して奈落の慟哭を使い、パターンが切り替わります。此処からのループは通常攻撃の代わりにバインドスパイクを使います。
グラインメイスは前列、バインドスパイクは後列を狙うので、パラがいるならフロントガードとバックガードをうまく活用してやり過ごすといいでしょう」
ヤマメ「それで軽減しきれるものなのかが疑問ではあるがな…」
さとり「HPが40%を切ると、グラインメイスがバインドスパイク、バインドスパイクのところが百烈震に置き換わります。
つまりバインドスパイク→百烈震→メガリスメテオ→バインドスパイク…というループになり、これが最終パターンになりますね。なおこのパターンに切り替わる際も、先のループを中断して奈落の慟哭を使います。
この頃になったら、混乱や腕縛りを入れて時間稼ぎをしつつ削りきるまで。百烈震のダメージも決して小さくはないですが…発狂するわけじゃないので気長にさばいていくしかないですね。
因みに行動パターンが切り替わる際、奈落の慟哭を必ず使ってきます。そこから次のループの最初になるので、行動パターン自体はかなり分かりやすいですよ。行動停止系の異常もやってこないので、防御を固めれば実は非常に弱いですこいつ」
ヤマメ「ふーん。とすると、奈落の慟哭は最大3回しか使って来ねえ、というわけか。
しかし残り25%と言っても25000近いHP残ってるのか。弱点多くて削りやすいとはいえしんどそうだなあ」
さとり「あと余談ですが、wikiではグランドスパイクなる謎技を使うとされていますが、こちらに関しての話は次でしましょう。
それとレアドロは壊属性撃破、物理も程よく通るので条件を満たす事自体は難しくないです。
最強の爪ウォルフラムネイルの素材になるので、ペットを使ってる方は積極的に狙っていくとよいでしょう。絆守の爪? とりあえず忘れてください(キリッ」
さとり「というわけで今回は解説だけになってしまいましたので、パーティ紹介と実際の戦闘の推移に関しては次に回します。
というか、次は前半穣子さん達の話をしたら、いよいよ最後の竜をめぐるクエストの導入です。
どうやら思っても見なかった方々が主役を張るみたいなんで、結構長い話になりますが…」
ヤマメ「前半はリリカ達で話進めるみたいな話してるよな。
なんか攻略が前後したから、あいつらでサラマンドラを適正レベルで狩りに行くかって話してるんだけど、今更」
さとり「……まーリリカが絡んでるならそんなに心配する理由もないんですけどねえ。
こいしのアホが何仕出かしやがってるかと思うと私として気が気ではありません><」
ヤマメ「相ッ変わらず妹には辛辣だなお前…まあ気持ちは解るが」
さとり「本当に手のかかる子ですよあの子は。お空と違って確信犯的な分余計にタチが悪いです本当に。
というわけで、次回に続きます」
ヤマメ「あの馬鹿鴉も大概だと思うんだけどなあ」