~翌日 再び禁忌ノ森~
穣子「(街から帰還)うおらああああああああああああああああああいい加減この私と尋常に勝負しろデカブツー!!><」
ルナサ「戻って来るの速いわねえ(呆」
みすちー「なんかもういい加減慣れてきた(しろめ
…そういえば、静葉さん今日はいないのかな」
ルナサ「わっかんないよそんなの。
今更の話だけどさー…私と静葉のアホでふたりしてSQ2やってたけど、こいつ倒すところまでは行ってないんだよね。
正直PTに妹達の名前付けなくて良かったと思うくらい、一瞬でミンチにされてそれで投げたんですもん。
…静葉の奴本当にどうやってこいつsageたのかしら」
みすちー「因みに聞くけど、どんな名前つけてたの?」
ルナサ「とりあえず今いくえ不明になってるその⑨芋神の姉貴と凶暴奇矯な花妖怪とふとましい冬妖怪の名前は貰ったわ。
あいつら面倒全部私に押しつけやがるから、正直ゲーム内とはいえ一瞬であいつらミンチになるのは気分良かったわね(マジキチスマイル」
みすちー「うわあ(しろめ
あれ…この霧」
二人が突進していく穣子の姿を眺めているときなんか霧がPOPしてきた
おいィ?空気を読まぬぇアトリーム人はお呼びじゃないんだg
穣子「うおらあああああああああくらえごるああああああああああああああ!!!」
♪BGM 「稲田姫様に叱られるから」(東方風神録)♪
穣子神は最高最速のレイジングエッジの構え!
破壊力ばつ牛ンの一撃!!
ルナサ「なっ!?」
みすちー「こ、これもしかしてあの氷爆葛の霧?」
ルナサ「…霧を以て、目を奪え…そうか! そういうことだったのか!
じゃあこの下手人は」
静葉「お察しの通り、私達よ。
あいつの攻撃は大振り、しかもあの腕の攻撃に頼りきりよ…言いたいことは解るわね、ルナサ!?」
ルナサ「そこまで見越して私に
…いいわ、正直あんたの妹吹っ飛ばされるの見てるの、いい加減飽きてきてたところよ!」
「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第三十八夜 緋の森の傷痕
さとり「(件の動画最新話視聴中)」
ヤマメ「おーいさとr…げっ!!∑( ̄□ ̄;)
おい待てお前それはちょっとヤバ」
さとり「……………いいえ、ご安心くださいヤマメさん。
この世界の私は確かにゲスで、事もあろうに愛しのお空すらもあのような目に合わせる最低のクズだと思っていました…ですが、この覚悟、この気概、そして愛する者に疎まれようともそれを飲み込んで進もうとする覚悟…正直見直しました(真顔&滂沱の涙」
ヤマメ「お…おう、そうか(震え声」
さとり「この私の取っている手段は許され得ぬものではない…しかし、一歩間違えれば私自身もこの道を歩んでいたでしょう。
裏返せば、彼女が私達の世界を生き、同じような出会いをしていたなら、私と同じ道を歩めている確信があるッ」
ヤマメ「(…昔から思ってたけどつくづく面倒くせえやっちゃなマジで^^;)」
さとり「私はなんと幸せなのでしょう、あなた達のように私を受け入れ、私の心を汲んでくれる方々に出会えた事を。
私はより一層研鑚を積み今ある幻想郷を次代にッ><ノシ」
ヤマメ「あーはいはい解ったお前さん頑張ってんのは私達がいっちゃんよく知ってるからッ!
おーい誰か今回の解説代わってくれえなんかもうこのさとり色々ダメだー!!><」
…
文「…というわけで最近ヒマしてるだろってことで私が呼ばれてきたわけだけど」
かごめ「いいんじゃねえの?
あたしも正直ここに出てくるの余りに久しぶり過ぎてアイサツすんのも忘れてたわい」
文「とりあえずそんな話はどうでもいいわよ。
あともつかえてる事だし、ヘカトン戦の解説していきましょうか」
かごめ「んだな。ヘカトンの行動パターンは前回触れたとおり。
それに対してあの穣子が取った戦略は、基本的にはタルシスでの基本パターンの延長線上だな」
文「チェイスパよね、要するに。
リンクパは火付け役が芋神様だけど」
かごめ「一応、その戦略に特化した「仲間」がいてこそ成り立つという意味では、大筋は変わらんな。
まあ、狐野郎の中で穣子は「縁を力にするカミサマ」というイメージなんだろうし」
文「否定はしないけどね。
馬鹿にはしてるように見えても、あんたもなんだかんだで彼女の事、かなり高く評価してるじゃない」
かごめ「直接言うなよ、あれ調子こかせるとそれはそれで面倒だから。
というわけで、パーティと戦略の紹介と、実際の推移に触れるかね」
穣子 ハイランダー→ソードマン
ブーメランアクス2 スタンスマッシュ1 ヘッドバッシュ1 パワーゲイン1
チェイスファイア★ チェイスフリーズ★ チェイスショック★ ウォークライ3 トライチャージ★
HPブースト★ TPブースト★ 斧マスタリー★ 物理攻撃ブースト★ 物理防御ブースト★
グリモア:斧マスタリー6 物理攻撃ブースト★ 盾マスタリー★ パリング★ チェイスファイア★ 音の反響★
静葉 ブシドー→ソードマン
レイジングエッジ1 トルネード5 ハヤブサ駆け5 パワースラップ1 ハリケーン★
ソードブレイク★ トライチャージ★
剣マスタリー★ 物理攻撃ブースト★ 物理防御ブースト★ HPブースト1 TPブースト5
フェンサー★ ダブルアタック★
グリモア:剣マスタリー★ フェンサー★ ダブルアタック9 パリング★ 物理攻撃ブースト★ 盾マスタリー★
幽香 ソードマン
ブーメランアクス★ スタンスマッシュ1 ヘッドバッシュ5 パワーゲイン5 ヘヴィショック2
ソードブレイク★ トライチャージ★
斧マスタリー★ 物理攻撃ブースト★ HPブースト5 TPブースト5 物理防御ブースト5 フェンサー★ ダブルアタック★
グリモア:斧マスタリー★ 物理攻撃ブースト★ フェンサー★ ダブルアタック(異常回復1)★ 血の暴走★ 音の反響★
ミスティア バード
猛き戦いの舞曲1 聖なる守護の舞曲1 軽業の旋律1 慧眼の旋律1 蛮族の行進曲1
火劇の序曲★ 氷劇の序曲★ 雷劇の序曲★ 火幕の幻想曲★ 氷幕の幻想曲7 雷幕の幻想曲7 耐邪の鎮魂歌9
歌マスタリー★ 癒しのリズム★ 素早さブースト★ HPブースト5
グリモア:火劇の序曲★ 決死の覚悟★ トリックステップ★ 火幕の幻想曲★ パリング(異常回復2)4 盾マスタリー★
ルナサ カースメーカー→ドクトルマグス
巫術:再生★ 再生帯5 再生陣5 鬼力化★ 皮硬化1 脈動5 呼応★ 乱疫3 転移3 結界★ 反魂5
巫剣:霊攻衰斬★ 霊防衰斬4
巫剣マスタリー1 巫術マスタリー★ 抑制防御ブースト★
グリモア:巫術マスタリー★ 巫術:結界★ バイタルシャット★ 盾マスタリー★ パリング★ ファイアサークル★
文「なんというか歪みねぇ振り方ね。
というか、なんで全員盾とパリング?」
かごめ「あー…狐野郎が最近低レベル攻略シリーズにはまってるのはお前も知ってるだろ?
あの主とついった上で知り合ったらしくてな、ヘカトンどうしようどうしよう言ってたらパリング持たせるべきそうするべきみたいな入れ知恵されたらしくてな。ついでなら無効確率上げる意味合いを込めてとりあえず盾マスタリーも持たせることにしたらしいんだわ。パリングと盾マスタリー併用することで20%ほどの確率で攻撃を無効化出来るから決して無視はできない数字だし」
文「戦略に取り込むには余りにも信用できない数字じゃない。
第一あの夜雀、トリックステップとかしてるヒマあるの?」
かごめ「そもそもフォースシールド持たせててもやってるヒマないからな。察せ(キリッ」
文「もう何をかいわんやだわ。
音の反響は解るわ。短いターンで全員に単体バフ行きわたらせるなら必須、つまりこの戦略上外す選択肢がないものね」
かごめ「大体にして前衛だってあまりグリモア枠ねえしな。結局ゆうかりんさんは素でもHPたけぇから回避手段持たせてねえし。
因みに食事は毎度のジビエカレーライス」
文「鉄板ね、本当に」
かごめ「動きはいちいちつらつら書きならべるより、箇条書きにした方が解りやすいだろうな」
1T
ルナサ結界
みすちー火劇(→静葉)
静葉神ハリケーン
ヘカトン奈落からの慟哭
穣子音の反響(静葉から自分にコピー)
ゆうかりんさん音の反響(同上)
かごめ「解ってると思うが呪い入れられると非常に面倒、当然HP半減とか次のターン前衛みんな殺してくれって言ってるようなもんだから、結界で確実に防ぐ。
静姉は正直何しててもいいんだけど」
文「正直、あの枯葉神にそんな余計なことさせるぐらいなら、あいつに火竜の猛攻とか言う選択肢はなかったの?」
かごめ「まー盾まではやり過ぎかなって思ってはいたけどな。それでも良かったな」
2T
みすちー幻想曲
静葉適当に殴る
穣子トライチャージ
ルナサバイタルシャット
ヘカトングラインメイス(腕縛りで不発)
ゆうかりんさん音の反響(自分から静葉へ)
かごめ「ここで本格的に殴る段取りになるんだが、ここで運がいい事に腕縛りが決まった」
文「というかますますあの枯葉神何やってんのよ、ここであいつ音の反響自分にかけて火竜増幅すればより効率的でしょうに」
かごめ「いやまあ本当にそれな(しろめ
因みに初回はグランドメイスで前衛が見事になぎ払われたので、運任せだがバイタルを導入したわけだ。
まあヘカトン腕縛りは普通に入るし、ルナサはカスメベースだから元々のLUCも高いしな。
で、バイタルでの弱体が入ることによってようやく準備が整ったからあとはこんな感じ」
3T
みすちーブースト+猛き戦いの舞曲
ルナササークル
穣子チェイス
静葉神・ゆうかりんさん攻撃(+穣子チェイス×4)→ヘカトンHP29000程度削られる
ヘカトン通常攻撃(→穣子 腕縛りのお陰で200ダメージほど)
4T
ルナサ結界
みすちー最終決戦の軍歌
穣子チェイス
ヘカトン慟哭(結界で無効)
静葉神・ゆうかりんさん攻撃(+穣子チェイス×4)→ヘカトンHP29000程度削られる
5T
ルナサ結界
みすちートリックステップ
ヘカトン慟哭(結界ry)
穣子チェイス&静葉神・ゆうかりんさん攻撃(+チェイス×4)→ヘカトンHP18000程度削れて生きてる
ヘカトン腕縛り解除
6T
みすちー適当に殴る(与ダメ400程度)
ヘカトンバインドスパイク→みすちー回避、ルナ姉はミンチになりました(ぉ
静姉フルゲインでヘカトンに4000程度叩きこんで終了
かごめ「ざっくりとだがこんな感じだな。
まーラストのルナサは運が悪かったというか…だが実は狐野郎、この辺の推移詳しくメモなんて取ってやがらねえし、ヘカトンの行動パターン決まってるのは知ってるから毎度のwikiで確認したらしいんだよな、ヘカトンの行動パターン」
文「あの狐野郎信用できないとか言いながらなんで見てるのかしらね、あのwiki」
かごめ「SQ4では大分お世話になったみたいだからなあ。
もっとも最近はだいぶ質が落ちたというか、また妙な記述を見つけるハメになったわけだ…それが、前回さとりが最後にちらと触れた、攻略本には全く記述されてない謎技の存在だな」
文「(攻略本確認中)…あれっ、グランドスパイク書いてない…?」
かごめ「それだ、それ。
wikiでは2ループ目、バインドスパイクの代わりに使う事があると記述されているというか、明らかにそれをメインに時々バインドスパイクに入れ換わる、などと書いてある。おかしいと思った狐野郎は、こいしを描くのを止めて急遽31Fへ行くDLCを受け、刻の瞳の素材を取りに行ったわけだ。ヘカトンケイルの行動ループ確認のためにな」
文「色々ツッコミどころ満載なんだけど…何故こいし?」
かごめ「その日が丁度5月14日だからだ。あとは察しろ。
取り合えず色々あってかなり怒りが有頂点に達した狐野郎は、執拗なアノマロカリスの粘着に呪詛の言葉を吐き散らしながらなんとか素材を入手、ヘカトンを即座に再出現させて検証した結果が、前回さとりが説明した通りのループ。つまり、グランドスパイクなんて技が存在しなかった」
文「一体どういうことなのかしら」
かごめ「最初に記述したイディオット野郎が何を思って書いたのか、それを誰も再検証して直さないのか、そもそも編集を一人でしかやってないから直さないだけなのかそんなのは知らないが…恐らく語感から、グラインメイスとバインドスパイクをごっちゃにして書いてた可能性は高い。
ああ、ついでにバインドスパイクは少し威力が低いとか書いてあるが、あくまで「グラインメイスと比較して、後列補正がかかってる」からだろう。後列補正のせいで威力はさほどでもないように見えるが、それでもルナサが一発でネギトロにされてるから、前列に飛べばグラインメイスと変わらない程度のダメージ量(およそ550前後、上記写真装備で穣子がグラインメイスで受けたダメージ量がこのぐらい)だと思うから、結局これ自体もトンチキな威力があると思っていい。
でも多分、バインドスパイクに速度補正はかかってるのはwikiの記述通りだと思う。静姉のフルゲインより先に飛んだし、それまで静姉はヘカトンに先行してたからな」
文「一瞬、実は遠隔壊か?と勘違いしかねない威力ですもんね。
遠隔壊と言ったら話ずれるけど、実は竜の鉄槌は金竜が使った場合近接壊、グリモア化して使うと遠隔壊で、地味にグリモア化した時の方が性能高いらしいわね」
かごめ「あれっそうだったんだ。
まあでもそれは特に今は関係ないというか…とりあえず、今回もう一つの誤算な。
狐野郎の想定よりもこちらからの与ダメ量が少なかった」
文「見返してみればよく解る事だし、しつこいようだけど明らかにバフの補正力が足りないわね。
まさかあの狐野郎、火竜の咆哮抜きにして1ターンでヘカトン沈められるとでも思ってたのかしら?」
かごめ「みたいだな。
だから初回は一発で倒せなくて、なんか立て直し効かないうちにグラインメイスとバインドスパイクできれいに全員ミンチにされてhageた。
こちらからの与ダメについてもさとりが言ったように、限界突破序曲とサークルまたは軍歌の乗ったゆうかりんさんの一発がおよそ3500程度。静姉もほとんど変わらねえな。そして同じく序曲サークル乗った限界突破チェイスの一発が3800程度入る。
表記したおおよそのダメージ量はそれを参考にしている」
文「でもそうそうにブレイクしたら微妙にどころじゃなく火力足りなかったと」
かごめ「仮に火竜を採用してたとするなら、通常の序曲サークルフェンサー込みこみのダメージが5000前後、穣子のチェイスも変わらない威力だから、最初の一発で40000前後のHPを持っていけるだろ。そうすれば、次のターンサークルと補正率の変わらない軍歌を乗せてもう一発喰らわせば、ヘカトンが慟哭してるのを結界で防いでる間に勝負は決まる筈」
文「ああ、つまりルナサはふっ飛ばされ損だったと。
それでも6ターンで終わったんだから、十分速攻撃破ではあるけどね」
かごめ「ループパターンを受け切って持久戦やれる様なメンツじゃねえからな、何しろ全体的にこっちのHPが低い。
氷竜戦でも通常の物理範囲の火力が狂ってたし、ヘカトンのSTR量見る以上受け回しをしてたら神経すり減らされそうだったから、速攻で撃破するというプランはわりと初期からあったんよ」
…
…
~翌日 大公宮~
大臣「は…!?
い、今一体なんと申されたか…!?
へ、ヘカトンケイルを倒したと…そう申されたか!?」
穣子「だっからそう言ってんじゃんよー。
あんなやつに屁のつっぱりはいらんですよ(キリッ」
静葉「まるで意味解らないわよ穣子。
そもそもあんた、戦う前に何べんあれに吹っ飛ばされたと思ってるのか忘れたのかしら」
みすちー「そ、そんなことよりルナサさん治してあげようよ><」
ルナサ「(へんじがない…ただのしかばねのようだ)」
静葉「こいつは見せしめよ。
こいつが昔自分のPTメンに私達の名前つけて、ことあるごとにヘカトンばかりじゃなくジャガノの爆進だのスキュレーのクライソウルだのでわざとhageて大爆笑してたの私、知らないわけじゃないから(#^ω^)」
みすちー「うわあ(しろめ」
大臣「はは…はっはっはっは!!
この老体の心配など、実…まっこと、ただの杞憂であったか!」
穣子「∑( ̄□ ̄;)!!??」
大臣「ははは…いや、済みませぬな、少々興奮して大声を出してしもうた。
ですが、そなたらがご無事でお帰り下されたのが本当に嬉しいのじゃ。
あの恐るべきヘカトンケイルの所為で、冒険者も衛士も、本当に多くの者が帰らぬ者となった…」
穣子「…………ごめん、じいちゃん。
私達の興味本位で、あんな怪物の封印解いちゃったんだから」
大臣「だが、そなたはその責任を果たし、あの怪物を倒して後顧の憂いを断ったも事実。
そなたらが封印を解かねば、いずれ他の者が封を解いていたはず。
だから…そう暗い顔をなさるな。そなたらは最早タルシスやアーモロードのみならず、このハイ・ラガード公国の英雄でもある。
いつもの如く胸を張り、その雄姿を示されよ! 我々も、それを望んでおりますでな!」
穣子「…うん!」
静葉「ところで大臣、そのヘカトンケイルの背に、こんなモノが刺さっていたけど…何か心当たりはないかしら?」
大臣「むむ…?
これはもしや…最近この老体も古い文献を読むようになりましてな。
確かに、この刀「日向乃興里」の記述も見た記憶があるぞい」
静葉「日向乃興里?」
大臣「さよう。
東方のさる名工が打ったとされる、これまた東方の国より来たりし伝説の女武道、すなわちこの国の「ブシドー」と呼ばれる者達の祖が振るっていたとされる、世界最高クラスの名刀ですじゃ。
これも樹海で失われたとされておりましたが…四方や、ヘカトンケイルに取り込まれておったとは」
幽香「そういえばこれも、氷竜との戦いの中で姿を変えたわ。
もしかしてこのハイ・ラガードには、この手の武器が他にもあるのかしら」
大臣「ふむ…そうかも知れませぬな。
そなたの持つその鞭、氷王様の遺品たる「白氷の蔦鞭」もまた、氷樹海の強大な魔物から得られたものだと言われておる。
他にも弓、剣、斧、杖に関する伝承も残っておりますぞ。斧については、とある貴族が家宝として持つ「樹士の戦斧」がそれに当たるという」
静葉「弓は恐らく、クァナーンの持っていた「空割の弓」でしょうね。
杖は確か、この間フランが持ち帰った「神樹の杖」がそうかも知れないわ。アーテリンデからもらった、とか言ってたけど」
大臣「ふむ…神樹の杖でしたら、剣と対になって存在するはずでずぞ。
「世界樹の剣」という、神樹の中より現れし名剣。これも、禁忌の森にて失われたとされておる。
何故エスバットの者達が、杖のみとはいえ、所有していたかは知りませぬが…」
静葉「そのアーテリンデは、その杖を偶然、常緋の森で見つけたと言っていたわ。
彼女達は随分長く、あの森にいたようだった。
ダンフォード老、彼女たちに常緋の森で何か特別な任務を課していたことはあったかしら?」
大臣「確かに…そなたらが氷樹海へ向かう前まで、エスバットにはかの森で起こる異常な気温の上昇について調べてもらっていたことがあったぞい。
あの森は数年に一度、異常に気温が上昇し、迷宮の存在が知られておらなんだ頃から、世界樹の一部に陽炎を纏う不可思議な現象として知られておりました。それが、樹海迷宮の発見により、常緋の森にて異常な気温の上昇があることによると解ったのですじゃ。
樹海迷宮が見つかってまだはじめの頃、さるギルドに本格的な調査を依頼したことがありましたが、謎は解明できぬどころか、戻ってきた者は…現ギルド長を務める、マリオン殿ただ一人じゃった」
幽香「マリオン一人だけ?
どういうことよ?」
静葉「彼女、普段はその素振りも見せないけど、相当の手練よ。
最近はたった一人で氷樹海や立橋に乗り込み、そこの魔物を蹴散らして他のギルドを救助して戻ってくるのも日常茶飯事と聞いた…恐らく、アーテリンデよりも数段上の戦闘能力の持ち主だと思うわ」
大臣「でしょうな。
彼女は、元々…」
…
~一方その頃、ハイ・ラガード冒険者ギルド~
マリオン「常緋の森の地熱…?
そうか、お前達もその件に手を出すか…」
こいし「ギルド長何か知ってるなら教えなさいよー(CV:名塚佳織」
リリカ「だからなんなのそのキャラ一体。
ええまあ…棘魚のマスターの話で、数年前から全然進捗の見られない仕事だと聞きまして」
レミリア「丁度、そういう系統の異変には強い奴を連れてきたって話、公国宮にも説明済みよ。
そうしたら、あなたがそれについてある程度の情報を持っているかも、ということだったわ」
マリオン「…………そうだな。
お前達であれば、いずれ黙っていても勝手に探し、見つけ出してしまうのだろうな。
少し長い話になる、構わないな?」
三人は顔を見合わせる。
相変わらず、女性らしからぬ無骨な兜を常に身につけるその表情は伺い知れない。
しかし、何処か憂いと後悔の色を滲ませる声のトーンから、彼女の過去に関わる重大な事件だということを察知する。
「もう何年も昔の事…まだ、迷宮の存在が確認されて間もなくの事だだ。
現在と同じように、常緋の森上層部…丁度、炎の魔人が陣取っているフロアのすぐ下で地熱の上昇が確認された事があった。
その時もいくつかのギルドがこの依頼を請け負って現地へ向かったが、同じように原因を究明するには至らなかった。
まだ駆け出しのギルドであったエスバットやベオウルフは言うに及ばず、他の地でもそれなりに知られた熟練冒険者達の手をもってしても。
…そして、最後にひとつのギルドが、地熱上昇の原因究明に乗り出した」
「最後? どういうことなの?」
こいしの言葉に、僅かに沈黙するマリオンだったが…やがて、意を決したかのようにゆっくりと言葉を紡ぐ。
「そのギルドは、その件を最後に…ただ一人を除いたメンバー全員が犠牲となったからだ。
そこに待っていた、炎の悪夢の前に………運よく一命を取り留めた私以外、がな」
…
…
かごめ「はい今回はここまでー!!( ゚д゚ )彡」
文「えっなにこの腹立つ切り方。
…というか、いよいよハイ・ラガード最後の竜に繋がるクエストね」
かごめ「次回は察しての通りだな。
最後にちょっとだけヘカトンの顛末にも触れつつ今回は締めるとしようかね」
かごめ「ヘカトン討伐のクエストを受けて大公宮へ行くと、ダンフォードのじいさんに「おまいらはもう国の英雄だからそんな危険なところにやれないやめてくださいなんでも(ry」みたいなこと言われて止められるんだ。
今まで散々貧弱一般ボウケンシャーと貧弱一般衛士を湯水のごとく送り込んで今更何を、とツッコみたくなる諸氏も多かろうが」
文「それも穿った見方というべきなんでしょうけどねえ」
かごめ「結局「おまいらから冒険を取ったらなんも残らないね、仕方ないね♂」と諦め顔になったじいさんから、ヘカトンケイルについての概要を聞いて、そしてヘカトンが出現する。あとは前回さとりが触れたように、目くらまししてズタズタにしてやるまでだ」
文「あれってひょっとすると、もし霧のない状態で戦うとしたら、メガリスメテオが普通に当たったりするのかしら」
かごめ「それはしちゃいけない発想なんじゃねえのかな。
まあ兎に角、なんやかんやしてヘカトンをわからせると、日向乃興里が手に入る。あとは酒場で報告すればクリアだが、一応大公宮へ行くとじいさんと特別な会話が楽しめる。ああ、別に恋愛ゲームのフラグ立つわけじゃないから(しれっ」
文「誰が期待するのよじいさんとのランデブーなんて。
この日向乃興里って、いかにもって感じの銘柄なんだけど、なんか元ネタあるのかしら」
かごめ「日向悠二のサイトが元ネタ」
文「…………はい?」
かごめ「だからひむかいさんが元ネタ」
文「どういうことよまるで意味解らないんだけど」
かごめ「読み方を変えると「ひむかいのこおり」つまり「日向の氷」と読み替えられる。
世界樹のキャラデザ担当ひむかいさんのサイト「地下魚!」の中に元ネタが隠れてるらしいんだが…まあ、ヒマな人は探してみればいいんじゃないかなって。
ついでに「興里」は「ロリ」とも読めるから、ひむかいさんが巨乳描くと死んでしまう病である事を揶揄してる、なんて説も実しやかにささやかれている」
文「まったくいみがわからんわい(しろめ」
かごめ「なお最強武器(笑)の中でも、日向乃興里は群を抜いてガッカリ性能だ。
攻撃力242で氷雨丸(攻撃力241)と差がほぼない挙句、行動速度が命のブシドーにとって行動速度低下のペナルティはあまりにも致命的すぎる。ヘカトンと戦う頃には氷竜くらい殺ってるだろうし、氷雨丸があれば普通にいらない。そもそもこの上には、幼子撃破というハードルがあるとはいえ天羽々斬があるしな。世界樹の剣とどっこいどっこいの、地雷中の地雷だな」
文「存在意義ないじゃないまるで。
いかに神樹の杖が恵まれた性能なのかが解るわね」
かごめ「最強レベルの魔物を倒すクエストに絡むアイテムなんだから、もっとなんかあっても良かったよな。
例えば無属性持ってるとか」
文「それはそれで強すぎる気がするけどね。
…さて、このまま雑談を続けるのもアレだし」
かごめ「てなわけで次回は赤竜の前提クエスト、みょうちくりんな鍛冶師との話だ。
今回はここまでにしとくよ、ちゃお♪」