♪BGM 「piece of youth」/ChouCho(「ガールズ&パンツァー劇場版」エンディングテーマ)♪


全てを飲み込むようなその光の中で、異形の魔の身体はぼろぼろと崩壊していく。
「禍」の体内そのものとなったギンヌンガ最深部も、全てが光の中で崩落し、そして砕け散っていく光景の中で、つぐみの姿にも変化が現れている事にも、アリアンナは気づいていた。


つぐみから力が解き放たれていくとともに、その姿は元の、金の髪を揺らす小柄な医術師姿の少女へ戻っていた。
それと共に、重ねられていた手の甲にあった「印」も、蛍火となって周囲の光のなかへと融けていく。


-これで、ファフニールの役目も真の終焉を迎える。
あなた達を縛っていた因縁も、すべて-

気がつけば、二人の身体は燐光に包まれている。
それは、「護り手」ヴィオレッタを容どっていたものと同じ。

見上げるアリアンナの表情は、何処までも哀しそうで。


「…ヴィオレッタ様」

-アリアンナ。
あなたがこの先生きていく世界は、きっと何よりも過酷で…自由な世界なのでしょう。
あなたがこの権利と義務を放棄することも、また自由な事です。
けれども-


「解っています。
あの方とも、約束いたしましたから。
だから…私は、この世界を私なりに生きていきます」

穏やかに微笑む少女の手に、重ねられたつぐみの手が、しっかりと握りしめられている。
頷きあう二人に、燐光が祝福するかのように瞬く。


-私の、正真正銘最後の力で、あなた達を外へと運びましょう。
さあ、戻りなさい…あなた達が生きていく世界へ-


それは…護り手である彼女が最後に放つ力の輝き。
その視界が、真っ白に染まる…。




「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第五十四夜 さぁ、冒険を始めたまえ!




「つぐみ! アリアンナ!」

意識を取り戻し、渓谷のはるか底から轟音と共に立ち上る光を茫然と眺めていたフラヴィオが、遺跡の方から歩いてくる二人の姿に気づいて駆けだした。
一拍遅れ、クロエもその後に続き、お気に入りだというとんがり帽子が後方に脱げて転がることも構わずに…瞳に溢れんばかりの涙を湛えてそのまま二人へと飛び付いた。

「…これで全て、片がついたんだな」

泣きじゃくるクロエをあやすアリアンナとつぐみの元へ、何処かほっとしたような、僅かに寂しそうな表情で笑うベルトランもゆっくりとした足取りで近づいてくる。
つぐみがゆっくり頷いて応えると、彼はその傍らを通り過ぎ、崩落の土煙を上げる渓谷をじっと、腕組みをしながら眺める。

「最期の最期まで、身勝手な女だよ。
いつも自分で全部決めちまって、そして、最期まで自分で全部抱えておいてきぼりにしやがって。
あいつらのせいで、俺の人生滅茶苦茶だ。どう落とし前をつけてくれるッてんだよ…」


呆れたような口調で、そうひとりごちた。
その言葉とは裏腹に、その響きに後悔も、恨みもない。

「でも、ベルさんも約束したんでしょ?
残された時間を、ゆっくり自分のペースで生きる、って」
「わーってるよ、そんぐらい」

何処か悪戯っぽくそう問いかけるつぐみに、ベルトランは溜息を吐くと、聞き慣れた呆れ口調で応える。
成り行きを見守っていたアリアンナも、フラヴィオも、その笑う表情は振り返らずにいるベルトランときっと一緒だっただろう。

「俺もこれで、お役目御免かな。
しっかしこれ、どう報告すりゃいいのかな。
アリアンナのところの事情もあるだろうし…」

フラヴィオは少し遠慮がちに、困ったような表情で頭を掻く。


つぐみは僅かに表情を曇らせる。

「印の娘」としての宿命を終えたとはいえ、アリアンナを取り巻く事情は、非常に深刻なものだ。
「遺跡」の役目が終わったことで、「印の娘」は今後生まれることはない…カレドニアという国において、彼女がなんの役割も持てなくなったことと同じで、政治的に不要とされた彼女の辿るだろう未来は、明るいものだといい難い。

そして恐らくは、フラヴィオとて無関係な話ではないだろう。
心ないミズガルズ上層部により、過去の「ファフニール」にまつわる体験を「なかったこと」にされた彼の身も、このままミズガルズに戻ったところで、「政治的判断」とやらにより握りつぶされ…最悪、口封じのために亡き者にされる可能性もある。元々孤児で身寄りのない彼のような存在が、汚名を着せて始末するにも都合がよい存在だとみなされている例は枚挙にいとまがない。
お調子者に見えるフラヴィオだが、鋭敏な感性を有している彼であれば、そのぐらいのことは恐らくは気づいている事であろう



「いっそ、何もかも投げ捨てて旅に出るってどうだ」

それまで沈黙を守っていたベルトランが、唐突にそう提案する。

「おっさんもこの先、生きていく明確な目的も見つかっちゃいねえ。
自由な冒険者としてゆっくり旅でもしながら、そいつを考えて歩くのも乙なもんだ。
お前さん達はまだ若いから、老い先短いおっさんと違っていくらでも時間はあるだろ?」
「いいかも、知れませんね」

アリアンナが嬉しそうに笑い、相槌を打つ。
窘めようとするフラヴィオだったが、あまりに嬉しそうなその笑顔に口を噤んでしまい、そして少し困ったように笑った。

「まあなんにせよ、まずは終わったことを大公宮のじいさんに報告してやらなきゃな。
今後どうするかは、またそれから考えてもいい…ひとまず、帰ろうや」

言い出しっぺのベルトランが、その光景に溜息を吐きながら、そう提案するのに…五人の姿は、ハイ・ラガードの街へと進路を取る。
その足取りは、軽く。

木陰から様子を伺うヤマメと紫も、顔を見合わせ頷くと、開かれた境界(スキマ)へと歩き出す。








かごめ「どうもかごめさんです」
静葉「あら何よ、最期だけまた唐突にわいて出て。
  あなたチェルノボグが倒せねえとかいってアニトラに張り付いてたんじゃなかったの?」
かごめ「まあいつものこまけえこった気にすんなよ。というかチェルノボグどころか宇宙戦争の時点で無理ゲーだよ(真顔
諏訪子「なんのこっちゃだな。
   つーか…なんか悪い夢をずっと見てた気がするんだがなあ(しろめ」
レティ「あんたとさとりはまだ寝てた方がニューロンにはいいんじゃないの?」
さとり「そうしたいところもやまやまなんですけどねー。
   これから何が起きるかを考えるとおちおち寝てもいられませんよ(しろめ」
かごめ「ぶっちゃけるとここにあまり大人数いても捌くの大変なんだけどなー。
   というわけで、ストーリーのまとめとか四方山話とかで、ストーリー編のシメといきますかね。
   あと今後の展望とか」
諏訪子「もうちっとだけ続くんじゃよ、どころじゃねえよな。
   まだまだなんか続く系の雰囲気がな」
静葉「というか本気でつぐみ達に幼子狩りさせる気満々ですもんね。
  あと七王と女王とティンダロス」
さとり「実は女王に関しては一度討伐したんですけどねー」
静葉「そうなの?」
さとり「ストーリーを組む上でメンバーがそれとは変わってしまうために、またやり直すそうなんですよ。
   適正は85なので、そのぐらいまでレベル調整はしますが…ああ、あと微妙に放置されていた氷の大王もやるそうです」
諏訪子「放置って言っても、対氷竜用の素材集めの為にピクニックでしか狩ってねえからない」
かごめ「氷竜のところでてーさんが仕込みしてたっていう件の裏話も、どっかで伏線を作っておかんとな。
   先に断っとくけど、それはまあ三週目にやるからレベルキャップ全解放されてる点は大目に見てくださいな、という」
静葉「相変わらずのgdgdっぷりねえ。
  一応最初は、どこぞの某動画のようにリリカ達をぶつけて速攻撃破する予定もあったんじゃ
さとり「それこそ低レベルを冠したレベル1攻略動画じゃないし、ある方の呪鎖スティグマ経由から攻撃号令に序曲を上乗せしたYAMAMEちゃんさんの三点リミットレスエクスタシーで一撃必殺に出来ると思うんですけどね。
   ただ、そのメンツでやるとメルランさんがそこに絡むことになるけど、その辺の話の齟齬はどうなの」
レティ「ああ、そういえばてゐが「この為にわざわざ、桜ノ立橋で猛吹雪を起こしやがった元凶をズタズタにしてやった」って言ってるし、文もその準備に関わってることを仄めかしてたかしらね」
諏訪子「アレはあれで別件にしようかなって思ってるんだよな、そのとき触れると思うけど」
静葉「別にあなたがくっついてってなんかしたって事にしとけばいいんじゃないの?」
諏訪子「言っただろが、私はそのあとかごめにくっついてカロスに行くんだよ。
   だからその代わりある予想外のキャラが関わることになるらしい。これ書くと恐らく誰だか見当つく奴もいるかも知れんが…基本後列の巫術とグリモアからのデバフ要因として眼鏡アルケミからの転職だ
レティ「眼鏡って…なんかその時点である程度キャラが絞られてくるのが恐ろしいわね。
   二ッ岩の狸は後衛に立つタイプじゃないからね、ここでだと」
さとり「最近になって、狐野郎がピックアップすることを決め打ったらしいんですよね。
   一応登場作は最近のシリーズとしては結構プレイしてるんで、問題ないと言えばないのですが」
かごめ「マグスは普通に回復巫術と鬼力化&結界要員でやっても運用はできるし、文がいたら異常撒き要因が過剰在庫になるだろ…という案件も、実は文もカロスに連れていく予定だからだいじょうぶだな(不安を煽るほんやくチームのひらがな表記スタイル」
諏訪子「えっそれは私知らんぞ。
   まさかその枠に翠里でもぶっ込むのか?」
かごめ「他に適任者いねえだろうが。まあ、一瞬ルーミアを考えたけどポエットがいないからな。
   なお翠里に関しては掛け値なし本気でマスターバードの単独撃破をやってもらう。
   それがこの次(五十五夜)とその次辺りの話になるかな」
レティ「えっそれ本気でいってんの?
   なんか何処かで乱麻のフォローやるとか言ってた話で冒頭ちょくちょく書いてる感じだったけど、それだと翠里は単位が足りなくなったとか何とかでドロップアウトする予定だったんじゃ」
かごめ「なんかそういう話を思いつくままに書いてたら、狐野郎も自分で何書いてるんだかわけわからなくなって来たらしくて普通に樹海行きさせる話にしたらしい。
   ああ、言うまでもないだろうが勿論エキスパだ。流石に低レベルは胃に穴が開きそうなんで99引退のレベル99でやるが」
静葉「そうはいってもレンジャーのHP量だと、HPブースト限界突破入れてコガネのベルト装備させたうえでジビエ食べてようやく気功脚を一発耐えるかってレベルじゃない(文メモ:防御が350程度で普通に750くらい喰らいました。勘弁してください><)。
  基本的には回避しまくるんだろうけど、紅蓮旋風翔どうすんのよ」
諏訪子「多分それ引き合いに出すんだろうが、御馴染ギルドへっぴり腰のマスターバード回でも完全には回避できてねえぞあれ。
   挙句終盤はそれを乱打されるんだ、勝ち目あんのかそれ?」
かごめ「阿呆、基本的に一撃もらうこと前提で考えてたら命がいくらあっても足らんわい。
   詳しくはその時に話してもらうけど、基本的には同じ戦略で行くつもりでいるから。既に前例があるところで今更、というボウケンシャーには一応、妥協点としてレベルを上げて挑むとこうでしたよっていう参考程度にな。
   で、あとはリリカのパーティなんだが」
さとり「こいしの御守は私がしなくていいのは確かですね(にやにや
静葉「悪い顔してるわねえ。
  まあ、こいし一人だけでもルナサの胃壁の寿命がマッハになるのは私知ってるし(マジキチスマイル
かごめ「あんたもわっるい顔してんなー。
   まあ既に触れたとおり、あたしや紫、あとケロ様に文は裏でポケモン方面の厄介事に首突っ込む予定だ。世界樹5の情報もそろそろ出てきてはいるから、ポケモンの方はちょくちょく裏話で触れることになる程度にとどめられるかも知れんが。
   ああ、リリカは三姉妹+こいし+YAMAMEチャンスでティンダロスを叩き殺しに行ってもらうことになる。と言っても、翠里回の後はちょっと時間が遡っての、何時ものこいしちゃんによるこいしちゃんの為のドキドキ大冒険のターンだが
諏訪子「その言い方やめーや、こっちのこいしある意味そのこいしよりもずっとタチ悪ぃんだからよ。
   暫定的には、今までタイミングがなくて語られなかったクエストの話になんのかな。盗賊とか、六花ギルドとかアルマムーンの連中がとっくにやってる気がするから二番煎じも甚だしいが」
かごめ「裏で何があろうが基本的にこいしは通常運転だし、今回そこにめるぽ追加されてさらに意味不明な事になってるからな。
   少なくともその場にあたしはいないで正解だった(真顔
レティ「否定できないのが哀しいわねえ」

さとり「一通り触れ終わったところで話は脱線してしまいますが、5はどうします?
   どうせつぐみやリリカ達もそのうち絡む方向性にはなると思うのですが」
かごめ「まだあくまで予定だから明言はしないでいたいのが本音だが、暫定的には神子さんメインを考えてる。
   神子さん、はたて、あと小傘や小町に橙辺りの、意外にメインとして話に参加してない辺りを軸にな」
静葉「いや、小傘って」
レティ「橙や小町は十分納得いくけど小傘大丈夫なのマジで」
諏訪子「それプラスはたてって…これで布都んいたら収拾つかねえぞ」
かごめ「居ても面白いと思うんだけどなあ」
さとり「誰が盾役になるかが重要ですが…というか、この中だと神子さん以外盾兼司令塔のできそうにないメンバーですからねえ…回復役はまあどうとでもなるでしょうが」
かごめ「クラス情報もちらほら出てきてるんだけど(2016年3月現在)、ドラグーンが銃装備っぽいってのを無視すればそれを神子さん確定でいいんじゃねえかな。
   あとは語感になるけど、小町がリーパー、布都んがネクロマンサーかシャーマン、屠自古さんがウォーロック、橙が無難にフェンサー辺りか。小傘なんだろな、まだ他にそれっぽい職も出てくるから保留でいいかな。ハーバリストって感じしねえしあいつ」
静葉「それは同意せざるを得ないわね(迫真
  マスラオ…というのもセンとしてなくはないけどねえ」
かごめ「あろセスタスがどうもシリーズ初とも言える純粋素手職だから、ミニッツとか美鈴、マミ婆とかその辺りの参戦も考えられるよなあ」
諏訪子「そう書くと意外にしっくりくるから恐ろしいな。
   ストーリー上ストッパーとして屠自古必須の気がするがなあ」
かごめ「べっつに小町や小傘は別パーティでもいいんだけどな。
   そうするとケロ様あんたがあいつの御守をすることになるだろうが」
諏訪子「∑( ̄□ ̄;)なんで私なんだよ!!!」
静葉「飼い主じゃない、何もおかしいところはないわね(キリッ」
諏訪子「いつ飼い主になったんだよわけわかんねえよ!!!ヽ( °Д °)ノ」




かごめ「まあ取り留めもない今後の展望はこのくらいにしといて。
   ストーリーと言ったらこれ、という話を最後にしとこうか。ファフニールの使用感も含めて」
諏訪子「上に既になんか出てるけど、温泉の話とか言わんよな今更?」
静葉「あー、以降アリアンナとクロエの挿絵がエロバージョンと切り替えできるっていう?」
諏訪子「エロバージョンとか言ってんじゃねえよこの不良秋神。
   それになんだこのレベル。随分低いじゃねえかっていいたいところだが、ファフのふざけた火力を考えればもっと低くてもいけんだろ」
かごめ「(これ修行直後で挑んだなんて話は伏せといたほうがいいな
   まあほらアレだ、ストーリーと言ったらこれもだな、宿屋イベント」
さとり「全部は見れてないんですよね、確かベルトランだけ回収できずじまいで」
レティ「滑り込みでクロエは取ったのよね。
   あれ腹立つことに、フラグが立ってないときはキャラを選択してもイベント進まないのよね。基本新しい階につき一回しか見れないっていってんのに、何回無駄にアリアンナを選択して女将を召喚した事か」
かごめ「あのタイミングで別のキャラを選んでれば全員ちゃんと回収できたのかねえ。
   因みにクロエと宿離脱して酒場にフードファイトしに行くイベントは観てねえ」
諏訪子「大筋間違ってもねえのが腹立つなあ」




かごめ「まずはアリアンナだな。
   なんかもうリア充爆発しろというか、リア充爆進されてhageろとしか言えない、歯の浮く通り越して尽く垂直射出エントリーしそうなイベントですよ(しろめ」
静葉「やめてよオイランロイド・アンド・アンドロイドで並いるヘッズの腹筋を尽く爆発四散させたあれ引き合いに出すの。
  このイベントが発生すると、まさかのあの人の意外な特技が明らかになって」
さとり「キマイラ戦で生き残ったフロなんとかさんがまさかのチーズケーキ職人としての一面をほのめかすという
レティ「いやまあアリアンナはフロースガルに「作り方を教わった」って明言してるんだけども。
   レジィナは最初の頃料理が得意でなかったような話だったけど、アリアンナもそんな料理をしてるようには見えないわよねえ」
かごめ「冷静に考えるとそれはそれでとんでもない話だよなあっていう。
   それとキマイラ戦直後とかの展開を考えると、案外フロースガルもフロースの宿を根城にしてるのかも知れんな。
   せっかくきのこったんだしもっと出てきても良かったと思うが」
諏訪子「それだったらフロなんとかにはhageてもらってクロガネinしてのちのちジャガーさんに超改造されたフロなんとかさんと戦う、みたいな展開よこせってどいつもこいつも言うんだろうが」
レティ「否定できそうにないわねー。
   もっとも、あのスキル振りの残念さを鑑みると改造先はおハルなんじゃないかって気もするけど」
さとり「どこまでいってもフロなんとかさんとおハルの扱いこんなんなんですね(しろめ」




かごめ「お次はフラヴィオ。
   まあこいつのは特に何もないな」
さとり「いやまあ、もうちょっとなんかないんですか…」
諏訪子「フラヴィオらしいというかなんというか、こいつの宿屋イベントはほとんど、主人公とフラヴィオのミズガルズ時代の話とかそういう関連の会話ばっかりだしな。
   ああでもアレだ、フラヴィオでいちばん最初に宿屋イベントを起こすと、探し物で憔悴しきったフラヴィオがそのまま主人公の部屋のベッドを占拠して寝てしまうという展開なんだよな」
静葉「さすがにウホッ!な展開にはならなかったわね」
レティ「誰得なのよそれは(しろめ」




かごめ「フラヴィオと言えばあとアレか、温泉イベントのこれもあるんだけどな。
   ベルトランには「エロヴィオ」なんて馬鹿にされていたけど、単純に純情なだけというか」
さとり「しつこいようですが、ただひたすらアリアンナがけしからんだけのイベントですからねこれ。
   こういう辺りも「フラヴィオが女子力高い」だの「実は今作最強のヒロイン枠」だの言われる由縁なわけですけど」
諏訪子「主人公はきりっと男らしい雰囲気だけど、確かにフラヴィオの顔立ちってかなり中性的ではあるんだよな。
   今回はレンジャーのSTRだいぶ低いどころか、普通にアリアンナ以下という恐ろしいことになってるわけだが…」
レティ「職の話をしたらそれこそ、クロエが本当にAGI以外に隙がないけどねえ」




かごめ「ラストにクロエ。
   展開的にはアリアンナに少し似てるな。
   クロエはベルトランにべったりかと見せかけて実はそうでもなかった、と」
さとり「なんかしっとマスクを召喚しそうなスメルが漂ってますねえ。
   もっとも、あの連中水島さん一人すら始末できなかったので、同じぐらい異能生存体めいているファフニールをどうにかできるとも思えませんが」
諏訪子「パッパラ隊の話はとりあえずどうでもいいわい。
   実はこいつも初回、フラヴィオと似たような展開になる…と言っても、直後にクロエを回収しに来たベルトランの話を聞く限りだと、フラヴィオが不可抗力なのに対して、クロエは大分確信犯的ではあるな」
レティ「最初から主人公の部屋に居座る気満々だったみたいだしね。
   ある意味こいつが一番あざといわね、宿屋イベント」
かごめ「あー…確かにそうかも知れんね。
   因みに対ベルトランの回(五十二夜)で使用したクロエとの会話イベントは二回目のだな。
   多分その次に本来起こるだろうイベントが、棘魚亭フードファイトなんだろうが」


さとり「雑感としてはアレですね、もう道中で何度も静葉さん達が言ってる通り、兎に角ファフニールの火力が頭おかしくて
レティ「序盤もうちょっと苦戦するかとは思ったけど、普通にウェイヴ→リコール→リコールである程度レベル低くても恐竜狩りが楽しめてしまう辺りが何とも。
   武器も自重してなかったし、もうちょっとレベル低くても十分キマイラ倒せたんじゃないかしら」
静葉「超クソスキルのアクセラレートが入る頃になれば、余程ふざけた振り方してなければむしろ変身してる時間の方が長くなるから、第四階層以降は加速度的に楽になっていくわね。
  まずは刀剣でディレイチェイスまで取って、それからフォースマスタリ振ってアブソーブ、フォースリセット、フォースエナジーを振っていく形になると思うんだけど」
かごめ「個人的にはディレイ取ってフォースリセットとフォースエナジーとアブソーブ取ったらエナジーから振ってくといい感じになるんじゃないかと思うんだよな。
   優先度エナジー>リセット>アブソーブで余裕ができたら属性ブーストを振ると
諏訪子「今回は零距離も使えたけど、普通は零距離なんてそう安易に用意できないとなればディレイチェイスとフォースチャージのどっちとってった方が賢いんかねえ」
かごめ「難しいところだなあ。
   個人的には普段もフォースゲージ溜め兼瞬発火力補助に使えるフォースチャージかねえ」
静葉「そうね。ディレイはSPに余裕できたらメインのセイバーとどっちを優先するか、でいいと思うわ。
  基本的に物理攻撃はそんなしないし、ファフニール」
さとり「特殊スキルのメテオスマッシュにも実は刀剣マスタリー乗りませんからね。
   レゾナンスを軸にするよりも明らかに属性特化した方が強いですし、刀剣マスタリーの優先度はかなり低いですね。メイン武器なのに」
レティ「しかもTECがバードやマグス並みに高いから、普通に術掌とか持たせると属性ブーストの乗ったメテオが撃てるというインチキくささが」
かごめ「あれは本当に頭おかしいwwwww
   武器のせいと言えばそれまでだけど、その状態で弱点突いただけでライシュッツじじいを普通にHPマックスから一撃で沈めるんだからわけわからんわwwwエキスパの火力じゃねえwwwwww」
静葉「多分装備が適正域でも普通に3000程度ダメージ出るでしょうね、あれ。
  同レベルのフルゲイン並みの威力だわ、狂ってるとしか言いようないわね」
諏訪子「運用法が解れば、刀持ってるのも本当に序盤だけだろうな。
   クロエが巫剣マスタリー作ってくれたら以降は杖に乗り換えてもいいくらい、兎に角メテオと通常攻撃以外の物理攻撃しない印象だな」
レティ「ウェポンフリーの有用性も今一つわかりにくいしね。
   それだったら普通にDLCでハイランダー買ってリミットレスでええやん、っていう」
さとり「しかもリミットレスとウェポンフリー、併用すると競合して倍率落ちやがりますからね。
   大体ウェポンフリー入れてまで他職のスキル使う余地ないですしね。精々、ダクハンからドレインバイトか範囲攻撃目的でスコーピオン持ってくるくらい? 普通に剣装備でいいでしょ、巫剣マスタリーもあるんですし」
かごめ「だな。
   ファフニールの欠点は鈍足、変身してないときは紙耐久の挙句に安定した範囲攻撃がない事だし」


かごめ「というわけでストーリーはこれにてシメですな。
   以降の解説は静姉とレティに一任しておくしよろしく(キリッ」
レティ「あ、そこ私達にマルナゲなのね」
静葉「別にカロスに行くんじゃないならヒマだしね、好き勝手にゲストとか呼んでも構わないんでしょ?
諏訪子「いやそこはもうちょい躊躇し」
かごめ「良いぞ(キリッ
静葉「ほら許可が出た」
諏訪子「∑( ̄□ ̄;)早ぇよ!!
   まあ別に呼んで減るもんじゃないだろうが」
さとり「私達が絡むのはここで最後ですが、このログは今しばらく続きますのでヒマつぶしの読み物にでもしていただければ幸いです。
   それではー」


五人「ノシ」










♪BGM 「さぁ冒険を始めたまえ!」(SSQ2)♪


あれから数日後、ハイ・ラガードから南へ延びる街道に面した城門に、四人の冒険者が立っている。

一見冴えない風体の、壮年の聖騎士。
その傍らに、その半分ほどの背丈しかない小柄な、薄桃色髪の巫医の少女。
少し離れた位置に、クセ毛の黒髪を持つレンジャーの少年。
そして…先頭に立つは、その育ちの良さをうかがわせる屈託のない笑顔を振りまく、深い紫の髪を持つ少女。

言うまでもなく、アリアンナ達四人である。



「なんか、この街に来て半月もいなかったのに、もうなんか何年も居たような気がするよな。
色々あり過ぎてまだあまり、整理もついてないんだけどさ」

振り返る先に、街の中心から聳え立つ世界樹を眺めながら、フラヴィオが呟く。


彼の言うとおり、この数日の間にも様々な出来事があった。

大公宮を訪ね、遺跡で起こったことのあらましを報告した後…ダンフォード大臣から告げられた言葉は、その場にいた誰もが予期し得る内容ではなかった。

まず、カレドニアとミズガルズには、アリアンナとフラヴィオはハイ・ラガードに亡命という形で身柄を移されたことになったこと。
ダンフォードはそれ以上を語らなかったが、既にハイ・ラガードにアリアンナ失踪の責任を押し付け、それを口実に攻め入ろうとしていたカレドニアを、ふらりと舞い戻ってきたかごめが政治的に黙らせたことに起因する。
かごめは顔見知りであったタルシス辺境伯を通じて北方帝国の新帝バルドゥールを、そしてエトリアまでも動かして周辺諸国からカレドニアに圧力をかけたためだった。日和見を決め込んでいたミズガルズは沈黙を守るばかりであり、それ故にラガード大公の庇護を得たアリアンナとフラヴィオの身柄の安全が保障されることとなった。

ダンフォードはベルトランの家柄を引き合いに出し「国賓として迎え、いずれ然るべき役柄を持って貴族として取り立てる」と約束をしてくれたが…。



「まあ、今頃なんか貴族暮らしっていうのもな。
おっさんが貴族だったっていうのももう百年以上前の話だしな。
今更あんな肩の凝る暮らしは出来そうにないからねえ…だが、姫さんはそれでよかったのかい?」

ベルトランの問いに、ええ、とほほ笑んで返すアリアンナ。

「あの日ベルトラン様が仰ったように…時間があるうちに、この世界のもっといろんなものを体験し、目に焼き付けておきたいのです。
私がそのあとどう生きるかは、そうしてからゆっくり、考えてみようと思うのです。
自由な、冒険者として」

その屈託も迷いもない表情に、そうか、と溜息を吐くベルトラン。

「名残惜しいけど、次はもっと暖かいところに行きたい」

普段と変わらない、抑揚のない淡々とした口調でクロエが言う。

その腰に佩いているのは、つい先日までつぐみが振るっていた、名剣ドラグヴァンディル。
彼女と共に過ごした日々を忘れぬようにと強請ったが、つぐみは快くそれを承諾して託してくれたものだ。


「だな。
だったら、南が一番だ。
この街道の果てにある海都アーモロード、この街でも「狐尾」が活動してたって聴くし…樹海のもの以外にも、海域周辺都市間の交易品がいっぱい集まるっていうぜ」
「骨休めにはもってこいだな。
ここはここでいい街だったが…南の暑さに辟易したら、また来ることにしようや。
そいじゃ」

よいこらせ、と、大袈裟な仕草でベルトランが荷物を担ぎ、そして、四人は南の街道へと踏み出す。





「出発しましょう!
これが私達の…「狐の児」改め、ギルド「ファフニール」の新たなる第一歩です!」



アリアンナの号令のもと、踏み出されたその一歩に希望の足音を鳴らし。
四人の冒険者に、また新たな冒険のページが刻まれることになるが、それはまた別の物語。