♪BGM 「The Legendary Beast」/植松伸夫(ファイナルファンタジー8)♪
その時は刻一刻と迫る。
つぐみ達も、その予感がなかったわけではなかった。
全てのもの事には必ず終わりがあり、その善し悪しに関わらず、訪れるものであると。
「全ての準備は、これで整った。
いよいよ残る最後の謎を…封じられし魔・始原の幼子を討つ」
早朝、樹海時軸の元へ集い、宣言するてゐのその言葉に、異を指し示す者は誰もいなかった。
粛々とその後に続き、そして、禁忌の森の最上層部を往く少女達は、ほどなくしてその扉の前へと辿りついた。
そこから放たれる圧倒的な威圧感。
その扉の先からは、彼女らが先年討伐したさ「世界樹の禍」フォレスト・セルにも匹敵する…否、それをはるかに上回る殺意と威圧感がひしひしと伝わってくる。
「とうとう、来るとこまで来ちまったって感じだな。
ここ来たばっかの頃は、まさかここまで命を張ることの連続になるとは思っちゃいなかったが」
口火を切ったのは、透子。
喪われた故郷を取り戻すという、その想いを現実にする力を求め続ける彼女は、その類稀な魔道の資質を持ってしても幾度も命の危機を経験し、軽い口調ながらもその佇まいは既に伝説の大魔道士と呼ぶに相応しいものがあった。
「思えば、色々な事がありました。
本来ならもう、私は今ごろこの世にいなかったかもしれないのに」
美結は僅かに寂しそうな表情で目を細める。
禁忌の業から生まれ、その苛酷な宿命を乗り越えて、人ならざる身をもつことになったその少女は…その後も己の内にある衝動の赴くままに危険な旅路を踏破し、そして今、その揺るぎない意志を体現するような深紅の大剣を手に、その戦いの舞台へ踏み込もうとしている。
「私が真に自由となって、それでも、何かその証が欲しいと思っていたところだ。
紫様のためだけでなく、ただ、自分という存在を誇りとする証を。
それを…お前達と歩幅を同じくして取りに行く。お前達と共に冒険を始めたばかりの私には、到底想像もつかなかったことだ」
美結の肩を抱き寄せ、藍は感慨深げにそう言う。
長く、八雲紫の筆頭式神としてその傍らにあり、その行動の全てを紫のために尽くして来た彼女も、今初めて、自分の意思で自分のための戦いへ臨もうという覇気に満ちていた。
だが決して、それが紫と彼女が無関係な存在となったなどと思う者は、この場にはいない。
「色々あったが、私達がこの冒険で得てきた全てをぶつければ、必ず勝てる。
私は疑っちゃいねえよ。この五人なら誰ひとり欠けることなく、勝って帰れるってな!」
てゐは力強く拳を握り、宣言する。
少女達は頷き、そして、傍らに立つつぐみが、聳え立つ扉を見据える。
「私は今だって、なんだかんだ言いながら結局、お母さんの影を追い続けてるだけなのかもしれない。
けど、それならそれでいい。
藤野かごめを最終目標にしているのは…魔理沙さんだけじゃないんだから!!」
つぐみはしっかりと、その扉に手を掛ける。
そこへ、透子と美結の手も重なり、お互い頷きあうと、その手に力を込める…。
果たしてその先には、まるで天使の如くも見える、巨大な翼をもつ白き魔物がこちらを睥睨している。
強烈な威圧感、殺気、敵意というものをむき出しにするその魔…上帝の作りだした最強最後の戦闘生命「始原の幼子」は、彼女らの来訪を待ちわびていたかのように、喜悦に口元を歪ませる。
てゐが剣を抜き放ち、指し示すとともに少女達は己の間合いへと散開する。
「行くぞ!
これが私達の…ハイ・ラガード樹海における最後の戦いだ!!」
「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第七十四夜 決戦・未来の行末(前編)
かごめ「えーと…あっそうだそうだどうもいつものかごめさんです」
諏訪子「何時もじゃあねえな何時もじゃ。
つか私達がここに出てくるのは何時ぶりだ?」
紫「もうそんなのがどうでもいいぐらい私も久しぶりよね」
諏訪子「それに静葉じゃなくてお前さんかい。
何気にこの顔触れってあれだ、SQ4の巨人戦の解説メンバーじゃねえか」
かごめ「ああ、なんか次回作は紫もなんかする予定だから…さな姉と(真顔」
諏訪子「えっそれなんか色々大丈夫なのか」
紫「他のメンバーが小町とか華扇とかだし、まったり樹海探索する形になるんじゃないかしらね」
諏訪子「おい樹海探索経験者お前しかいないぞ…っていうか、むしろお前のクラスなんだよ」
紫「ネクロマンサー(キリッ」
かごめ「今回破霊ネクロがだいぶ狂ってるらしいんで(キリッ」
諏訪子「えー…(´Д`)
まあ確かに死霊を式神と見立てれば…うーん」
紫「あと一人はリグルを考えてるわ。
クラスは未定だけど、ミスティアにだけフォローがあってリグルになにもないっていうのもなんか不公平だしね?」
諏訪子「変な構成だなあ。
小町がリーパー、恐らくサナの奴はマスラオだろうし、すると華扇はなんだ? 茨歌仙でも鷹とか連れてたしハウンドか?」
かごめ「セスタスも一瞬考えたけど、メインメンバーと被るしな。
あーケロ様、一応早苗に休学取らせてメインで連れてかせる予定だからよろしく(キリッ」
諏訪子「∑( ̄□ ̄;)おい待てハタチの高校二年生(※さとり注:狐設定です)って時点でも字面やべえのにこれ以上年齢加算してどうすんだよ!!!
その人選はやりなおせ後生だから!!!」
かごめ「うーんじゃあ最初だけヘルパーに入れてあとで他の奴に交代させる?」
紫「でも結構ギルカで他の人に配信しちゃってるのよねえ、早苗」
諏訪子「髪の色とかボイスはいじれるだろ!!兎に角早苗にこれ以上不名誉な設定つけるのやめろおおおおおおおおおおお!!!><」
かごめ「しょうがないにゃー(´ω`)
…まあその話は一旦置いといて、本題入ろうか。
今回はいよいよハイ・ラガード樹海最終決戦、始原の幼子だ」
諏訪子「うぐぐこいつのそういう言葉はそこはかとなく信用できん…そういうところ自分の娘にもわりと容赦ねえからなこいつ」
紫「まあまあ抑えなさいな。
幼子に関しては特に絡むクエストとかもないわね。強いて言えばゴーレム戦の前のクァナーンとの会話ぐらいなモノかしらね?」
かごめ「んだな。
別に強要されてるわけでもなく、まあなんとかしたほうがよくね?みたいな感じで討伐対象にされる幼子もアワレと言えばアワレだが」
諏訪子「そういうもんか?
つか幼子もリメイク前だと、条件によっては「裏ボスwwwww」みたいなところはあるんだよな。
ディノゲイターがいろんな意味で狂ってたせいもあるが」
紫「私無印知らないんだけど」
かごめ「あたしも話でしか聞いたことねえな。
というかパラとソド×2の裸カウンターで沈める話しか知らん」
諏訪子「あーまあ…それがいちばん有名な幼子速攻撃破だもんな。
因みに無印の幼子は、昼と夜とでは戦闘能力が段違い…というか、攻撃のパターンが違うんだ。
昼は行動がほぼ完全固定だが、夜になると特定の五つのスキルしか使って来なくなる代わりにそれが完全ランダムだ。先に触れた魔神も使う「孤独は尊ぶ」「踊り狂え」「去れ、永久に」と「我に触れるな」、あとは「~の賞賛」っていう特定クラスにのみ大ダメージを与えるってスキルだな。
当時の幼子は「孤独は尊ぶ」で普通に1000ダメージ以上叩きこんでくるわけだが」
かごめ「その意味ではまあ、ちったあマイルドな調整にはなってるのかな。
てなわけで紙面もがっつり取るから、とっとと幼子の解説いこか」
紫「というかほぼその話だけでワンセクション終わるしね」
諏訪子「メタ話すんなそこ!!!」
第六階層特殊ボス 始原の幼子
レベル99 HP140000 属性全般弱点 毒・脚封じに弱い/その他腕封じ・盲目以外全ての状態異常は無効
汝、力を捧げよ(腕) 近接拡散壊攻撃、3ターン物理・属性攻撃力ダウン付与
我は軟弱を嫌う(腕) 近接貫通斬攻撃、3ターン物理・属性防御力ダウン付与
力を見よ(腕) ランダム3~5回近接壊属性攻撃、盲目・麻痺・毒・テラー・石化のいずれかを付与
踊り狂え(腕) 全体に盲目・毒・混乱・呪いのいずれかを付与
我の怒り/悲しみ/慈悲 ランダム3~5回炎/氷/雷属性攻撃、全個所の封じを付与
崇高なる休息 幼子自身のHPを10000~99999回復、回復量はそれまでの幼子の被ダメージや経過ターン数等に依存する(?)
滅ぼす風 単体無属性極大ダメージ
我に触れるな そのターンの幼子への攻撃を無効化し、無効化する度全体に無属性のカウンター攻撃
黄昏を見よ 味方PT側のフォースゲージを消滅させ、フォースブースト及びフォースブレイクを使用不能になる(フォースブースト発動時はそれも解除する)
全てを解き放つ光 味方側強化打ち消し
陽はまた昇る 味方PT側のフォースゲージを復活&全回復させる
解放、そして力 魔神自身の全ての弱体・状態異常解除し、5ターンの間攻撃力&防御力大幅アップ
孤独は尊ぶ(脚) 全体近接突攻撃、PTが全員生存している場合ダメージが飛躍的にアップする
去れ、永久に ランダム10回必中遠隔無属性ダメージ、後述する「始原の萌芽」がいる場合威力が極大化(概ね一発6000前後)
我の領域 3ターンの間状態異常・封じ付着率をアップし、ターン終了時に味方側へ無属性ダメージ(ダメージは使用するごとに大きくなる)
※ある条件を満たすと「始原の萌芽」(HP10000、全属性弱点、即死・石化耐性/スタン・混乱・呪い・眠り無効)が召喚される。
萌芽は特に何もしないが、萌芽の存在する間は幼子本体を攻撃やスキルの対象にできなくなる(全体対象のスキルも幼子は影響を受けない)。
諏訪子「まーそのなんだ、先に魔神のスペックを見ちまうと「ふーん」みたいに済ませるのがなんというかな」
かごめ「無印のも確認したけど、「賞賛」シリーズは形を変えて魔神に受け継がれた感じで、あとは力を捧げよと軟弱を嫌うはパワーダウンしてるな。
あと永久にも、萌芽さえいなければ一発200前後の威力だから十分に回復してバフや軽減を駆使すれば十分受け切れる」
紫「というよりも、永久にを受け切れないようだと逆に話にならないわね。
幼子も魔神同様、細かく行動パターンがHP段階によって決まってるわ。魔神ほどじゃないけど、だいぶ長いから表にしてそれぞれに解説しましょう」
HP140000~105000程度まで
踊り狂え→力を見よ→我の怒りor悲しみor慈悲(※説明は後述)→我は軟弱を嫌うor汝、力を捧げよ(※説明は後述)→力を見よ→先頭へ戻ってループ
HPが規定値を下回った場合、ターン終了時に始原の萌芽を2体召喚し、下のパターンに移行する。
萌芽召喚一回目
崇高なる休息&全てを解き放つ光(ターン終了時)→滅ぼす風→滅ぼす風&黄昏を見よ(ターン終了時)→去れ、永久に
去れ、永久に使用後にPTが生き残っている場合、次のパターンへ移行する。
※行動補足
それぞれのターンで使用技がループするが、どの技からスタートするかはランダム
紫「まず最初のフェイズね。
どのスキルも概ね、一発300~400程度のダメージを受けるわ。ただ滅ぼす風のみ、単体で850~1700程度とぶれはあるものの、ほぼ即死級の大ダメージを受けるわね」
諏訪子「無印は属性一発で1000オーバーだもんな。
滅ぼす風も場合によっては受けられるみたいな風に書いてあるわけだが」
かごめ「フォースブースト込みのペットならわりと余裕、なくてもレベル99まで上げてHPブーストもマスターしてあれば運が良ければ生き残れちまうな。
とは言え基本即死するって思ってていい。
んで、永久には萌芽が残ってる限り受け切るのは不可能だし、10発をペットやパラのブレイク抜きで受け切らなきゃならん。味方全体に結構手痛いダメージがくるから、色々受ける方法も考えなきゃならないが」
紫「つぐみ達が取った方法については後述するけど…まあ、直前ターンにHP回復したら全員防御して、って言うのが鉄板かしら。
脈動や呼応、生命の重奏などの支援や、聖なる守護の歌、防御の号令に不屈の号令といった防御系のバフもかけて対抗したいところね。可能なら、萌芽を出されたそのターンの内に萌芽を潰してしまいたいところだけど」
諏訪子「滅ぼす風で一人確実に持ってかれるという事を考えると、確かにな。
こっちからの火力をどうするかにもよるが」
かごめ「全体術式が有効だし、どうせフォースも消されるなら惜しみなく定量分析を乗せたりして削ったら超核熱、あるいは一閃使えるブシドーとかとふたりがかりでやるかってところか。
風をペットのフォースとかで受ける前提で、2ターンかけてもいいと言えばいい。その場合、バフが一旦消されるからかけ直す必要もあるんだが」
紫「バードがいれば、フォースブーストすれば全てを解き放つ光を無効化できるわね。
風のターンにブレイクして、幼子にもできる限りダメージを入れたいところね。なにしろ、休息で最低10000も回復されてしまうもの」
萌芽召喚後~HP70000程度まで
我に触れるな→力を見よor滅ぼす風(※説明は後述)→力を見よor滅ぼす風or我の怒りor我の悲しみ(※説明は後述)→力を見よor滅ぼす風or我の怒りor我の悲しみ(※説明は後述)→我の慈悲→先頭に戻ってループ
HPが規定値を下回った場合、ターン終了時に始原の萌芽を2体召喚し、下のパターンに移行する。
萌芽召喚後
崇高なる休息&全てを解き放つ光(ターン終了時)→滅ぼす風→孤独は尊ぶ&黄昏を見よ(ターン終了時)→去れ、永久に
去れ、永久に使用後にPTが生き残っている場合、次のパターンへ移行する。
※行動補足
一回目の我に触れるな使用ターンの終了時に、陽はまた昇るを使用。
二回目の我の慈悲使用ターンの終了時に、黄昏を見よを使用。
2ターン目、3ターン目、4ターン目はある程度行動が連動しており、それぞれのターンで使用技がループする。
2ターン目が力を見よの場合:3ターン目に滅ぼす風、4ターン目に我の悲しみ、7ターン目に滅ぼす風、8ターン目に我の怒り、9ターン目に力を見よ
2ターン目が滅ぼす風の場合:3ターン目に力を見よ、4ターン目に我の怒り、7ターン目に力を見よ、8ターン目に滅ぼす風、9ターン目に我の悲しみ
(あくまで暫定)
紫「ここからは、我に触れるなが混ざりだして大分ややこしくなってくるわ。
特に確定行動である我の慈悲使用までの3ターンは、連動してるっぽいんだけど大分ややこしい。ただ、力を見よが来た次は滅ぼす風、滅ぼす風の次は力を見よになると思って行動した方がいいわね。同じスキルは連続して使ってこないのは確かよ」
かごめ「でもなー結構ここで滅ぼす風を連打されて立て直し利かなくなって終わったパターンも多かったから、何とも言えねえところだな。
正直ここと三回目の萌芽召喚が一番のヤマ場だと思うんだよな、あたしゃ」
諏訪子「完全ランダムだったら笑えねえところではあるな。
萌芽召喚の時も孤独は尊ぶが絡んでくるから、その時までに萌芽潰しておかないとだいぶ辛いことになるな」
紫「一応触れておくけど、全員生存で尊ぶのダメージは700~900前後、ほぼ全滅すると思ってもらっていいわ。
4人以下でも100前後飛ぶから、決して軽いダメージではないのも確か。永久にを受けることを考えれば、なるべくなら、撃たれる前に萌芽を潰し切るか、脚を縛って発動を止めるかってところかしらね」
二回目萌芽召喚後
我に触れるな&解放、そして力(ターン終了時)→踊り狂えor我の怒り(※説明は後述)→力を見よor我の悲しみ(※説明は後述)→我の慈悲→我は軟弱を嫌うor汝、力を捧げよ(※説明は後述)→滅ぼす風→孤独は尊ぶ→萌芽を召喚&陽はまた昇る
三回目萌芽召喚
崇高なる休息&我の領域(ターン終了時)→踊り狂え→我の怒りor悲しみor慈悲(どれが来るかはランダム)→孤独は尊ぶor力を見よ(どちらになるかはランダム)→滅ぼす風→滅ぼす風→去れ、永久に&陽はまた昇る(ターン終了時)
※行動補足
2ターン目、3ターン目、5ターン目は行動が連動していると思われ、例えば2ターン目踊り狂えの場合3ターン目は力を見よ、5ターン目は力を捧げよになる傾向になる(確定行動ではない)。
我に触れるなからの8ターンの間で、幼子の残りHPが42000(仮定)以下になるとその時点で即座に萌芽を召喚し、パターンが移行する。
萌芽が召喚された後、萌芽を全滅させたらもう一度萌芽を2体召喚する。
2回目の萌芽を全滅させたそのターンにこちらのフォースゲージが残っているなら、そのターン終了時に黄昏を見よを使い、次のターンに永久にを使用する。
永久にを使用しPTが生き残っている場合、そのターン終了時に陽はまた昇るを使い、次のパターンに移行する。
かごめ「さーてみんな大好き耐久スペルの時間だ(キリッ」
諏訪子「別に好きな奴はいねえと思うんだがなそれ。
っていうかなんだ、ここはほぼ完全に行動固定か?」
紫「そうよ。
だからこそ、この8ターンの間にダメージを集中させ過ぎると、フォースゲージ抜きで萌芽を合計4体潰すことを要求される。
かといってダメージを与え過ぎないと、今度は最終フェイズが地獄よ。理想は向こうが赤ゲージに入らないギリギリまで削ること。そして、萌芽を速やかに潰し切ったら永久にのターンでも積極的にダメージを稼ぎに行くことよ。
最終ラウンドの結果への分水嶺になる、極めて重要なフェイズだと思うわ」
諏訪子「だよなあ。
属性三種のターンまでに全部つぶし切れればいいが、尊ぶが待ち構えてる可能性を考えると、ペットかパラのブレイクが欲しいところだ」
かごめ「カスメがいるならともかく、腕脚封じに賭けるのも結構無謀だからな。
それでも封じを狙うなら、確実に封じる前提で属性のターンに腕を、次のターンにアザステから足を封じるのがベストだろ。
萌芽が全滅すれば問答無用でフォースも消されるし、フォースブレイクも駆使して一気呵成に行きたいところだな。幸いにもだが、こっちのバフは打ち消されないから休息のターンにがっつり積んで備えたい」
紫「ここを乗り切れば、いよいよ最後のフェイズになるわね。最後のフェイズはこうよ」
最終パターン
我に触れるな&解放、そして力(ターン終了時)→我は軟弱を嫌うor汝、力を捧げよ(完全ランダム)→我の怒りor悲しみor慈悲(※補足1)&我の領域(ターン終了時)→力を見よor踊り狂え(※補足2)→我の怒りor悲しみor慈悲(※補足1)→滅ぼす風or孤独は尊ぶ(※補足3)→我の怒りor悲しみor慈悲(※補足1)&我の領域(ターン終了時)→力を見よor踊り狂え(※補足2)→滅ぼす風or孤独は尊ぶ(※補足3)→去れ、永久に&我の領域(ターン終了時)
※行動補足
永久にのあとは、以降延々永久に&領域を連打する。永久にの威力は変動しない(おおよそ一発150前後)。
補足1、補足2、補足3のターンはそれぞれ連動しており、それぞれのターンで使わなかったスキルを使用する。
例えば3ターン目に我の怒りであれば、5ターン目は悲しみか慈悲のどちらか、7ターン目は仮に悲しみを使った場合慈悲、という具合になる。
紫「最終パターンね。
実質的に9ターン、出来れば10ターンで最低でも52000のHPを削りきることが要求されるわ。
フォースも復活するし、我に触れるなのターンで十分にバフを積んで、総力を挙げて望みたいところよ」
かごめ「一応永久には萌芽がいない分威力的に受け切れないことはないが、我の領域のダメージはターンごとに上昇する。
この時点まで長引けば、最初の永久にが飛んできた時点で領域は5回使われるから、領域から飛んでくるダメージも3ケタを超えてくる。現実的に受け切れるのは、レベル99でも2回目か3回目ってとこじゃないかな」
諏訪子「ターン制限があるってのは大体理解できた。
ここまでくると、こっちもHPは勿論TPも相当カツカツになってくるな。そうなれば、総合的に相当でかい火力が必要になるのだきゃ確かそうだ」
かごめ「それを踏まえると、まあこっちの攻撃手段はなかなか限定的になっては来るが…幼子には大半の異常は効かないが、それでも毒や盲目が入るし、二点までは縛れる。ダクハンとカスメを持ちこんで、異常を入れつつソウルリベレイトやエクスタシーをメイン火力にする戦法がまずあるな」
紫「その場合フォースチャージや呪鎖からのアブソーブとか、フォースを速やかに稼ぐ手段も必要になるけど…萌芽に対しては別の処理手段を用意する必要性があるわね。一応、ブーストから石化の香を使う手段もあるにはあるわよ。
属性全般に弱い点を突き、巨苺大福を食べて圧縮錬金術から起動符を連打する手段もあるわよ。TEC99でバフを乗せまくった圧縮3倍起動符を定量分析して打てば、5ケタは軽く出るわ」
諏訪子「属性全般弱点なら、穣子お得意のチェイス戦略もいけそうだが…枠が厳しいかな、そりゃ」
紫「構成次第じゃないかしらね。
一応、関連して残影チェイスで片づける手段もあるわよ。HPが低い分、魔神よりははるかに成功率が高いわ」
かごめ「そういう速攻撃破を狙わない場合、どの手段を取るしてもそれぞれのフェイズに対応する必要性が出てくる。
もっと言えば強烈な異常付与手段である力を見よと踊り狂え、あとは全体にトンチキダメージを叩きこんでくる孤独は尊ぶ、確実に1り持ってかれる滅ぼす風だ。最低限こいつらをどう対処するかが重要だと思う」
紫「尊ぶは最低限人数を減らすのが一番の対応策ね。
実は滅ぼす風はダメージが安定しないし、なおかつ命中率が甘いらしくてたまぁに外れるのよ。盲目をかければほぼ確実に外すわよあれ」
かごめ「トリックステップに軽業の旋律でも割と高い確率で回避できるし、回避という戦法を取るなら食事を鈴瑚…もとい林檎と抹茶のかき氷にしておくと、必中攻撃以外は全部外れてくれる。
継続ターンの安定性を取るなら花茶だろうが、かき氷にしておくと三色や尊ぶも確実に外れてくれるから一考の余地ありだな。トリックステップも併用して、尊ぶや滅ぼす風の時だけ盲目でピンポイントに外させるという対処法もありだろう」
紫「防御面は、ランダムで飛んでくる三色を止めるという見地からすればビキニペットが最有力ね。
読み外すと悲惨だけど、ビキニを使いたくないなら幻想曲やミストで軽減するしかないわ。ただ、全個所封じが絡んでくるから、マグスの結界はセットで欲しいわ。パラの三色ガードなら無効化以上で封じも防げるけど、同一対象複数ヒットがあるからなおのこと対応が難しいわね。
というか、どの攻撃も追加効果が強烈だから、尊ぶか風のターンでないなら、ひっきりなしに結界を張り続けたほうが無難ね。マグスもほぼ必須と言ってもいいわ」
かごめ「バフを乗せるならバードが最上級だな。
特に全てを解き放つ光でテンポを狂わせられないのがいいし、フォースブレイクで火力を上乗せすれば萌芽の処理も比較的楽に済む。
不屈ワンチャンがあるプリでもいいといえばいいんだが」
諏訪子「回復要員はどうすんだ?
ひっきりなしに結界を撃つ必要があるなら、全体でいろんな攻撃を受けるとなるとマグス1りじゃ間に合わないんじゃないか?」
かごめ「回復役の手を開ける意味でも、HP被弾時回復の伝説グリモア持たせたペットに集中させるのが最善手じゃねえのかな。
最低でも自衛の本能、みがわり、オート傷舐めと忠義マスタリーは限界突破させて、出来れば傷舐めのマスター以上も欲しい。本能を積めないタイミングの為に、他の奴が防御系バフを撒けるようにしておきたいな。
癒しのリズムか、生存性アップのために盾マスタリーや決死の覚悟の限界突破があるとなおいい」
紫「そんな辺りを踏まえて、次のセクションでつぐみ達の戦法と実際の流れについて解説していくわ。
今回は長くなった、というかならざるを得なかったし、ここまでね」
かごめ「まーとにかく今回は普通にしんどかったというか、順当にTAKE数を重ねたとかそんな感じじゃよ(´ω`)」
諏訪子「そらそうだ。
裏ボスなんてそんな簡単に倒せるシロモンじゃねえんだよなめんな」
…
…
始原の幼子。
「世界樹の禍」フォレスト・セルに対抗するために、「上帝」オーバーロードが様々な生物の長所を取り入れて生み出された最凶最悪のキメラ生物。
いうなれば、オーバーロードが作りだした「ファフニールの騎士」とも言うべき存在ともいえるが…オーバーロードはあまりにも強大なこの生物をもてあまし、己の実験場である禁忌ノ森へと追いやり、そして、森もヘカトンケイルなど他の強力な合成生物諸共封印した。
オーバーロードが滅び、解き放たれた幼子は、森の奥で気の遠くなるほどの幽閉の時を、ただじっと待ち続けた。
自由を得た暁には、ただその力を思うがままに振るい尽くしたい、幼子はそのことだけを考えていた。
この世界には多くの小さきものがいて、同じような強大な存在が居るのも知っていた。世界を支配するだの、滅ぼすなどという目的すら眼中になく、幼子はただ、自分の単純明快な欲望を満たすことだけを存在意義にしていた。
そして、目の前に現れたその小さき存在は、まさしく自分の欲望を満たす存在であることを理解した。
同じ森に閉じ込められたちっぽけな生き物たちと違い、解き放った炎や雷を受けても、数多の猛獣の長所を結集し形成された剛腕の一撃も、その九尾を持つイキモノは全て受け止め、そして、他の小さき者の盾となり何度も立ちはだかってくる。
他の小さき者も、その矮小な肉体の何処から湧きでるのか、凄まじい力を揮って己の五体を押しのけてくる。
幼子は歓喜した。
小さき者の分際で、これほど強い存在が、この世に存在したとは!
もっと、もっと力を示せ!我をその力で満たせ!
そう叫ぶかのように、咆哮すると強烈な脚の一撃を繰り出すが…。
「…残念だが、そいつは通さん!」
てゐがその手を思いきり振り上げると、そこには糸束の端が握られている。
見れば木々を奔る糸の結界が巨大な脚を絡め取っており、その体勢を大きくよろめかせていた。
しかもその糸はひとつの陣を形成し、幼子が起こした行動に反応して光を放つ。
その同じ光が、幼子の苛烈な攻撃で傷ついた藍の肉体を回復させていく。
「スゥーッ…ハァーッ…!」
そしてこの機に、藍はゆっくりと呼吸を整えると…その肉体に凄まじい気が集中し、いくつもの式神の盾が形成されていく。
幼子はそれでもひるむことなく、真っ赤に裂ける口を開き周囲に劫火を巻き起こす。
「GRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRッ!!」
名状し難い咆哮を上げ、藍の肉体が巨大な九尾の魔狐と化して、扇状に広げた尾で劫火を受け止めると、その尾の間から式神に守られた透子と美結が、凍気の拳と紅い刃を揮って幼子に迫る。
幼子は思い通りにならぬその現状にすら、喜悦を示した。
そして…その禍々しい殺気がさらに膨れ上がる!!
てゐが叫ぶより前に、その無慈悲な一撃が解き放たれる。
閃光に埋め尽くされる空間を走る刃が、五人の姿を吹き飛ばした。