無限に続くかと思われたその戦いにも…やがて終焉が訪れる。
渾身の力を込めた少女達の一撃は、幼子の腕をも粉砕し、その額を捉えていた。

致命の一撃を受けた幼子は、驚いたような表情を見せ…そして、満足げに口の端を釣り上げ歪めると、その巨体は大きく背後へと仰け反る。


-見事-


その身体は仰け反った反動で、仮初の森の大地を揺らして前のめりに倒れると、その身体は光の粒子へと変わっていく。
始原の幼子、その最期の時だった。

戦うためにだけ生み出され、戦うことしか知らなかったその悲しき生命であったが…それでも、一個の戦士として悔いなき最期を迎えたであろうことは、最期のその表情からも伺えただろう。


そして…この最強最後の魔を討ち果たしたことは、このハイ・ラガード世界樹における謎の全てが解き明かされ、白日の下に晒されることも意味する。
それは、言い換えれば彼女達「狐尾」の、ハイ・ラガード樹海における冒険の日々が終わりを迎えることを意味していた。


少女達は、遂にこの樹海を踏破し尽くしたのだ。






傷ついた藍と、力を使い果たしていたてゐにそれぞれ肩を貸し支える少女達の目の前には、幼子の身体の一部と思しき、紅い水晶体だけが残されていた。
つぐみがそれを拾い上げると、それは光を放ち、姿を現した自身の魔装(ブレーサー)の中へと吸い込まれ、融合していく。

幼子の翼を模る意匠が現れ、翼を持つブレーサーの姿となったそれは、再び元の花飾りの姿へと戻った。


つぐみは、四人へと振り返る。

「終わったんだね、全部」
「……ああ。
死んでる奴ぁ、いねえな。結構なこった」

美結に肩を借りるてゐが、憔悴してはいるものの、普段通りの何処か人を食ったようなしたり顔で言う。

「でもこのままここにいたら、あたい達も死んじまいそうだ。正直限界だよ」

満身創痍の藍を支え、おどけて見せる透子。
誰もそれを咎めることなく、苦笑するだけだ。

これで、本当の意味で冒険が終わることへの名残惜しさを感じながらも…美結は、てゐから受け取った糸玉を天に掲げる。


「帰りましょう、私達の帰るべきところへ。
…でもその前に…ちゃんと、お世話になった皆さんにあいさつしないと、ですね
「そうだな」


展開されたアリアドネの糸に包まれ…少女達の姿は引きもどされる。
ハイ・ラガードの街に、この冒険の日々に、別れを告げるべく。




彼女達の繰り広げたすべての戦いが、その歴史に残ることはなくとも…世界樹にまつわる数々の謎を解き明かし、樹海を踏破して見せたその名は確かにハイ・ラガード公国の歴史に残り、語り継がれていくことだろう。
ギルト「狐尾」…心優しき、可憐なる英雄として












かごめ「終わりましたねー(*´ω`*)」
紫「終わっちゃいましたねー(*´ω`*)」
諏訪子「終わっちゃったというよりもなんか、よーやっと終わった感が酷いんだけどな。
   しかし本当にやりきったよな、なんかどこぞの戦法をパクリまくってたわりに一切妥協しないとかそんなことなかったとはいえ」
かごめ「戦いは数だよ兄貴!!(CV:郷里大輔」
諏訪子「なんの数だなんの!!><」
紫「そこはもう…ステータスとかレベルとか?」
諏訪子「オメェもマジなのかボケなのか解らんボケをかますな!!><」
紫「実際金竜辺りからは容赦なく引退ボーナスつけて挑んでたじゃない。
 それ込みでも20hage以上してたって時点で信じられない話なんだけど」
かごめ「いやぁ、金竜は強敵でしたね(キリッ
諏訪子「……………はぁ、もういい。もういいからこの話終わらせてさっさと閉めよう。頭痛くなってきた」
紫「アイ、アイ。
 まずはSQ2リメイクとしてのこのゲームの感想としては」
かごめ「リメイクもなにも、無印やったことないあたし達に何を言えというのか
諏訪子「やめろよそうやって話題瞬殺するの。
   こういうときはSSQとの違いとか色々あるだろ、その辺。例えばグリモアだとか」
かごめ「グリモアなー…もう完全に最後らへんはもうひたすら双葉茶飲んで31Fに潜ってアノマロカリスと殴り合いするとかそんなことばっかりしてた記憶あるよな」
紫「世界樹離れてポケモンに戻ったら戻ったで、結局厳選しかしてないものね。
 本当に厳選以外やることはないのかと」
諏訪子「元々粘り方が頭おかしいレベルだったけど、最後付加ボーナスまで加味するようになってから厳選のし方も常軌を逸し始めてきた感が酷かったな。
   パッシブまで粘り始めたらどうしようかと思ったが」
かごめ「ばっきゃろうそこまでやったらこの時点で終わりゃしねえよ!!><
   魔神戦なんてあそこで妥協しなかったらもうどうにもならん」
紫「実際マジであれだけのグリモア(チェイスフリーズ×3、リミットレス×3、サジ矢×3、音の反響×2、火竜の猛攻)を必要数揃えるのに2か月かかったものね。
 プラスでミスティアの封じ・異常付与率を付加ボーナスで上げていく方面にシフトしたからさらに時間がかかって」
かごめ「とどめにリリカ達というか、ルナサの野郎の分まで粘り始めたからそれで収拾つかなくなったというか。
   実際戦えば、レベルのせいもあってほぼ一時間かからずに終わるというのに」
紫「よく言うじゃない、ポケモンだって厳選してる時間が一番楽しいって。
 別にもっと高みを目指してもいいのよ、パッシブのボーナス粘るので」
諏訪子「やめてさしあげろ、もう終わらなくなるから(しろめ
   けれどまあ、グリモアは本当に使いやすくなった感じだな。というか、あまりにもグリモアが便利すぎて、それなくなったら正直対応し切れるのかってぐらいで」
かごめ「実際SQ5だが、グリモアどころかサブクラスも存在しねえしスキルも全体的に少ねえと来てんだが」
紫「近いシステムがあるとすれば武器の付加効果ぐらい?
 といっても、SQ4にあった装備品の付加スキルとかそんな感じで」
諏訪子「しかもクラスごとじゃなくて種族や、クラスの達人級の分化でステータスに個性が出るとかそんな感じみたいだしな。
   どうすんだここまでグリモアシステムに馴染みきって、対応できんのかその辺?」
かごめ「むしろいちばんの大問題は、グリモア厳選目的でピクニックが通常運転だから世界樹本来の難易度に慣れるまで時間かかるんじゃね?みたいな」
紫「あーそれは…いちばんの懸念材料ね目下の」
諏訪子「それは私も思ったが…まあいいやそれ置いとこう。
   実際SSQ2はグリモアと付加ボーナス、限界突破まで合わさってカスタマイズ性の面から見ても自由度が非常に高かった。
   賛否両論はあるが」
かごめ「あたしはサブクラスシステムの方が良かったかなって気はするね。モンスター技にも結構便利なのは多かったから、使えることは嬉しいけど」
紫「その辺はまあ、転職でもカバーできるところじゃないかしらね。
 実際かごめあなた、SQ4ではサブのはずのインペリアルのスキルの方がメイン火力だったじゃない」
かごめ「あー…まあ、確かにその辺はな。
   あの時の静姉の閃刃もだけど、今回も使ってみたら意外と強いぞこれみたいなスキルはなんかあったかな」
諏訪子「筆頭は呼応じゃないか?
   あれはヒマな時に仕掛けておくと回復を考えなくてよくなる」
紫「呼応もそうだし、前提スキルの脈動も強力だったわね。
 あと不屈の号令」
かごめ「呼応はマジで世話になったなあれ。
   結界は言わずもがなだが、そんな辺りを考えるとまあどのパーティ見ても必ずマグスがいるというそんな有様になるのも仕方ないみたいな」
諏訪子「ドクトルマグス最強説(キリッ
紫「安定して戦うなら回復役としてマグス一択ですものね。
 メディックの存在意義って本当何かしら、今回」
かごめ「一応異常縛りの範囲回復はできるけど……本当に何なんだろうねえ。
   範囲回復だったらパラでもできちまうし、結構いろんなクラスに回復スキルがある感じだったからなあ」
諏訪子「LUC低いのを除けば転職元としても優秀なんだけどな、メディック。
   まあ全体的にそつなく色々とこなせるステータス持ちというなら、SQ3から輸入されたプリもいるわけで」
かごめ「あたし達が触れてた頃はリニューバグとかリセットウェポンの仕様とかそんなんも知らなかったし、本格的に運用したの今回が初めてだったしな。
   プリはアレだよね、リンクオーダーが本当に便利だった
紫「リンクオーダー自体がリセットウェポンのリニューアル版みたいなところあるんだけど…あれの強力さに気づいて以降は、積極的にリンクオーダーもグリモア作りまくってたわね。
 何気にいちばん使ったスキル、それじゃない?」
かごめ「あー、そうかも知んないな。
   あとは呪鎖の恩恵、これも本当によく使ったな特に後半戦」
諏訪子「大っ体さとりかルナサしか使ってない印象があるんだけどなそれ。
   ちょっと収拾つかなくなってきたし、それぞれのクラスごとに解説しようよ」
紫「といっても紙面もそんな余裕あるわけじゃないし、最終戦メンツとストーリー攻略時のメンツだけ触れる感じで行かない?」
かごめ「せやな。といってもマグスが被るんだが」
諏訪子「というかマグスに関してはここまで結構触れたからな、もういいんじゃないかその辺。
   まずはハイランダーでいいだろ普通に」
かごめ「ハイランダーっつーか、今回も結局フランあまり何もしてないなって言う
紫「サブタイトルもこんな感じなのに何時の間にかすっかりてゐに喰われてたなんて、もう今更の話よね本当に」
諏訪子「∑( ̄□ ̄;)やっぱりそういう話かよ!!!」
かごめ「ハイランダーはハイランダーで強力だし、ゲーム内では普通にフランメイン火力だったんだけどな。
   今回はハイランダーの伝家の宝刀血の暴走もだいぶ下方修正されてたし、ロンスラやディレイクロスも威力が抑え目で」
紫「ディレイクロスやブラッドウェポンに頼らなければ、普通にそこそこ固いし、スピアインボルブをメイン火力に据えてるからボス戦では活躍してた感じよね。
 まあ最初の頃はTPがカツカツでそこには苦しめられたけど」
かごめ「HPを積極的に削る方面へ行かなければ、普通に速くてそこそこ耐久あるからね、ハイランダー。
   リミットレス込みではあるけど、グリモアで持たせた他のクラスのスキルが使えるのは魅力的だったし、それは巧く運用したかったけどできなかったのは心残りじゃあったが」
紫「むしろそのリミットレスの恩恵をいちばん受けてたのって、魔神攻略組を除けばヤマメとミスティアじゃないかしら。
 三点縛りする時だけの為にエクスタシーを仕込んでおいて、縛るタイミングに合わせてリミットレスからエクスタシーと」
かごめ「呪鎖スティグマエクスタシーを綺麗に決めるためにアザステ入れてからが本番だったから、その意味ではいちばん恩恵にあずかってたのはみすちーかもわからんね。
   あいつ一人でティンダロスの体力七割は間違いなく持ってってるし」
諏訪子「そりゃそういう戦略だったからだろが。
   というかハイランダーは普通にそつなく動けてたから、頼りにはなるけどやっぱりどこか影が薄くなってしまうのもやむなしなのか」
かごめ「性能の落ちたスキルも多いけど、地味に防衛本能が超強化されてたのは見逃せないところだと思うけどな。
   予防の号令や結界の存在があると霞むが、それでも先制で異常を弾くバフ乗っかるのは強力だろう」
紫「限界突破で確定だけど、★だけでも五割発動だから十分に戦略に織り込める数字よね。
 血の暴走の弱体化は惜しいけど、それでも補助火力としては十分だし」
かごめ「ケルヌンノス戦でシングルスラスト撃ちまくってあるとわりと発動してたしな。まあ限界突破してたから7割ぐらい発動するんだが」
諏訪子「本来は八割だが、まあ付加ボーナス取ったからなあれ」
かごめ「そのハイランダー・フランの相方としてのガンナーはどうかって言うと…前作のリッキィとそんなに運用は変わらなかったかな?
   相変わらず他のクラスに欲しいスキルが目白押しで」
紫「今回はまあほら、七王戦でも魔理沙がメインウェポンにしていた零距離射撃が本当におかしなスキルだったし」
かごめ「フォースブーストに追いやられたアクトブーストみたいな狂性能ではないと言え、組み合わせ次第では本当に狂ってたしな。
   具体的に言えばファフニール」
諏訪子「ファーはいいだろストーリー編でも解説したし。
   オバロ、赤竜、七王でも実際魔理沙は必要不可欠な感じではあったな。こいつがいないとフランの火力が雀の涙で」
紫「いると爆発的に火力上がるからね。ここの界隈はフラマリ一択なのかしら」
諏訪子「魔理沙カプ理論を混迷に叩き込むような不穏な事を云うのはやめなされ…そんなむごいことはやめなされ…(しろめ」
かごめ「リッキィはバランス型、無印だと鈍足高火力なガンナーが今回の仕様変更で高速アタッカーとして生まれ変わったわけで、幻想郷最速が普通に先手を取られるというトンチキ事態も多々発生したわけですが」
諏訪子「レンジャーの使用感ってどんなもんかって言うか…普通にレンジャー以外だとマスターバードの単騎撃破不可能じゃねみたいな
紫「SSQのレンジャーは特徴ないからねえ。
 昔みたいにサジ矢が狂ってたりするわけじゃないし」
かごめ「居れば大抵の仕事をそつなくこなす感じはしたし、特化すればSQ4のサブモフスナみたいなアタッカーもこなせるのがレンジャーの長所だったとこはあるよな。
   ただ一番輝いてたのは…個人的には七王の翠里かな、あいつのスケープゴートがとにかく便利だった」
紫「逆にレンジャーの伝家の宝刀アザーズステップはメルランがよく使ってた印象しかないわね」
諏訪子「まあアザステ重いからな…消費が」
かごめ「ポケモンやってると95%も普通に信用できねーから、結局マスターさせるのが一番安心だしな。
   っても、マグスの回復スキルが最速発動だからアザステ必要な局面がそんなに…いや、なんだかんだで七王戦結構アザステ使ったような」
諏訪子「そだっけ?」
紫「魔理沙のチャージ三色とバーストショットが発動遅かったから、先制でぶちこみたいときとかかしらね。
 あれもレミリア居ればそこまでする必要性あったかどうか疑問だけど」
かごめ「パラディンはパラディンでいつも通りだからな。
   ただまあ今作はあれだ、ペットがいるから」
紫「ギルドへっぴり腰ではかたや露出狂かたや最強の守護神だったわけだけど」
諏訪子「そういう話はちょっとやめないか(しろめ
   ペットがセンチネルか三色ガード、パラが身代わりを持ってると抜群に使いやすい印象もあったけどその辺は」
かごめ「その意味ではハルピュイアの時のみとりが本当に輝いていたからな。
   忠義マスタリーで徹底的に軽減して、盾マスタリーとパリングでノーダメージに斬って捨てで、あいつが身がわりしてるだけでも安心感が全然違ったよなあ」
紫「七王の時のレミリアも、まあラグナロクの力を借りたとはいえ鉄壁っぷりが凄かったわね。
 ペットはペットでまあ、幼子の時の藍が圧巻だったというか藍しかペットいないけど」
かごめ「その一方でゴーレム戦の時だけいたレティとティンダロスの時のリリカは何をしていたかというと
諏訪子「そのニンジャ真実には迂闊に触れない方がいいんじゃないか?(しろめ
   実際ティンダロスの時のリリカ、クラス何になっても良かったんじゃねえか感が酷かったんだけど」
かごめ「属性攻撃を切るって事は決定事項だったしな。
   一応砲剣も使ってたから剣を使わせても良かったし、いっそリリカこいしみすちーでダクハン3人並べてもそれはそれで面白かったような気がしなくもない」
紫「そもそも番外編というか、無意識による無意識の為の無意識のターンではクラスも定まってない感じだったものね。
 ティンダロス戦でも結局あの子、大したことしてなかったというか出来てなかったというか」
かごめ「狐野郎的にはみすちー活躍したしそれはそれでよしみたいなところもあったらしいけど、そういう意味で言えばリリカは本当に損な役回りだな今回。
   こいしはこいしで平常運転だったしな、与太話的にも運用的にも
諏訪子「よくも悪しくもそれだけしかできねーって言うか、しねえしな。
   リリカはまあSQ3の時の焼き直しみたくあの冒険の最初のグラで挑んだわけだが、今回のつぐみ最終クラスプリンセスに関しては」
かごめ「意外と号令が使いにくいのか使いやすいのか」
紫「号令マスタリーとしてリィンフォースの効果が常時乗っかるのは評価すべき点じゃないかしら。
 クリアランスとか意外とでも何でもなく、TP回復効果にはあまり期待できなかったけど」
かごめ「忘れたころにレイズモラルも効果発揮してたりするしね。
   でもやっぱり属性火力支援がないとみたいなところあったから、リリカも転職せざるを得なかったりもしてな」
諏訪子「まーそれは…メルランがバフを撒けたからな全体に。
   といってもあのめるぽ基本的に殴らないし、今思えば攻撃力バフをリリカが撒いて序曲をメルランが撒くって構成でもよかった気がしなくなないかあれ?」
かごめ「パラの話の蒸し返しになるけど、実はヒールガードが意外と強かったんだよな。軽減率はキープガードとかわんないけど、次のターンだって自由に動けるしHP回復も意外と有用だった。
   まあそれなら、グリモア化してラインガードとヒールガードをリリカに持たせとけばいいだろって話にもなるが、どっちも限界突破はしてなかったんだし」
紫「純プリンセスだとリンクオーダーが有効的に運用できるかどうかでも変わるところがあるんじゃないかって気がするけど、どうなのかしらね。
 攻撃、不屈の号令と、あと使うとすればなんだったのかしら」
かごめ「うーん普通に抑制防御ブーストに振ってネタ的にチアリングでも取っておくかって話か?
   あれで永久機関出来るとか言う話も聞いたけどどうなんだか」
諏訪子「構成のまったく同じプリ二人必要だから現実的ではねえ気もするな。
   つぐみは幼子戦で順当に活躍したというか、あいつがいなかったらみたいなところもあったけど」
紫「同じプリンセスを言うならストーリーのアリアンナとかもどうだったのかしらって話よね」
かごめ「基本的にはドラゴン・センセイの孫娘(仮)じゃない方の神話級豊満とつぐみの運用そんな変わらないんだよなあ実は」
諏訪子「そういう誰向けわからないたとえ話やめろよ…いや確かにユカノもアリアンナも中の人タネキ(種田梨沙)な挙句どっちも紫髪だけどよ…」
紫「あとはソードマンとアルケミかしら。
 ソドは今回まあ」
かごめ「ダブルアタックフェンサーのお陰でスキルが完全に産廃状態という
諏訪子「それ否定できねーのが悲しいなあ。
   だからこそなんだろ、穣子や美結みたいにボス戦ではチェイスメインで通常は序曲ダブアタフェンサーで殴るっていう運用になると」
かごめ「そもそも下手すりゃ序曲ダブアタフェンサーだけでボス戦の火力も十分な辺りがもうね。
   実際、ヘカトンケイル戦は前衛三人ソドだったしな」
紫「あれは圧巻よね、静葉と穣子、幽香だけで1ターンに8回殴りに行ってるんですもの。
 あれで火竜までのってたらと思うとゾッとするわね」
かごめ「むしろ幼子もアレでいけるんじゃねみたいな」
諏訪子「術掌アルケミよりもそっちの方が普通の気がすんだけどなあたしゃ。
   というか、術掌どうなのぶっちゃけ?」
かごめ「あれはあれで楽しかったよ。
   ただ今回のアルケミ、敵が全体的に固かったというかタフ過ぎて、核熱のありがたみがあまりなかったような」
紫「暴走術式も存外使いにくかったしねえ。
 多段スキルにチェイスが一回しか追撃しないことに気づいたら、もうその時点でオワコンみたいな」
かごめ「術掌核熱は強力だったけどな、あれはあれで。
   ただチェイスしてもらう事を考えると、総合的な与ダメは核熱を無理して打つより期待値的には術掌連打でよかったと」
紫「むしろさっき言った通り普通にソド三人並べたほうがみたいな。
 私達は使わずに終わったけど、へっぴり腰の七王戦メイン火力だった三倍圧縮起動符がむしろ今回のアルケミの最終兵器って思った方がいいのかもしれないわね」
かごめ「アルケミふたりで圧縮起動符投げまくって幼子を狩る動画もあったしね。
   グリモア使わない、引退ボーナスつけないであれだけの火力が継続的に出せるんだったら、幼子を狩りに行く火力としては一番現実的なのかもなっていう」


諏訪子「さて、ぶっちゃけ語るところはこんなところか?
   私達は何のかんので、こうして無事ハイ・ラガード樹海を踏破できたわけだが」
かごめ「本当に後腐れなく終われてよかったな。
   前回はもう赤竜戦だけ「思い出の先生」状態が酷くて」
紫「80兄さんじゃあるまいし…。
 それに、完全に忘れ去られた氷竜の立場がないわね本当に」
諏訪子「あの時ポケモンの攻略をするために話を打ち切ったにもかかわらず、ポケモンなんかログを書いてすらいねえでみょんな裏話だけが過剰に増えてくとかんな体たらくだしな。
   大体それを世界樹ログで消費するスタイルもいい加減どうなのかっていう」
かごめ「下手するとSQ5もサンムーンにぶつかってひどいことになりそうな気しかしないしなあ。ひど同人みたいに」
諏訪子「なんだよひど同人って…」
紫「既に発売から一か月経たず裏ボス速攻撃破動画とか上がってるこの現実で、今(2016年8月末)から後追いでログ書き始めるっていう出遅れ感が何とも。
 というか早苗QRの後始末マジでどうするの? なんか既に兎詐欺共が私を黒幕におこうかおくまいかみたいなフレーバー漂わせてるんですわ?お?」
かごめ「うーんSSQログとかエトリア赤竜とか辺りで、もう紫もそんなトンチキ能力使えないぐらいになってるって話書いたと思ったんだが」
諏訪子「それあくまで私達のネタの都合に過ぎないからな。
   兎に角早苗がこの歳でダブるとかトリプるにならんなら私は構わんのだからな(ジト目」
かごめ「いやちゃんとその辺のフォローは序章でするから。
   まあ、とりとめのない話もそろそろお開きにしとこう、キリがないしな」
紫「そうね、私も早くまったり樹海探索を楽しませてもらいたいし」
諏訪子「あーったくお前らはもう…」
かごめ「というわけで全七十六回、駄文ログにお付き合い頂いてありがとうなんだぜ。
   だが「狐尾」の冒険はまだまだ続くんじゃ(キリッ
紫「ここではいったんお別れという事ですね。
 それではー」


三人「ちゃおー♪」















♪BGM 「行進曲 虹を越えて」/片岡嗣実♪




帰還したつぐみ達は一日ゆっくりと休み、そして怪我の癒えぬ身体のままではあったが大公宮を訪ね、世界樹迷宮の踏破と、これを持ってハイ・ラガードでの探索を終える旨をダンフォード老ヘ報告した。
老大臣は驚いたが、納められた資料を一読し、深く溜息を吐くと…寂しそうでな表情ではあったが、笑顔でそれを受け入れてくれた。

その後、世話になった町の各所にその旨をつぐみ達は伝えて回る。
彼女達が最初に拠点としたフロースの宿のハンナ・クオナ親子も、交易店の看板娘エクレアも、ギルド長マリオンも、共に公国料理店を盛りたててきたレジィナも…その現実を受け止めながら、いつか来るであろうこの時への覚悟は決まっていたのか、みな笑顔で、その現実を受け入れてくれた。
そして、この男も…。



「そうかい。
ついに、あんたらのハイ・ラガードの冒険は、全部終わっちまったんだな」


珍しく人気のない棘魚亭のカウンターの向こうで、その報告を黙って聞いていたアントニオは、寂しさよりも感慨深さが勝ったような表情で、少女達を見つめる。

「先に帰っちまったあいつらも、かごめの姐さんも…その生き死ににかかわらずいつか居なくなっちまうもんだって、そんなことはずっと解り切っていたことだ。そのはずだった。
だからなのかな、不思議と悲しくは思えねえんだ。
あんたらがこの樹海の全てを解き明かし、やるべきことを全部やりきって、それであんた達の故郷へ凱旋するんだ。
こんな嬉しい事はねえだろう…俺だけじゃねえ、あんたらと関わったすべての連中も、きっとそう思ってる筈だ…そうだろう?


アントニオの言葉に、つぐみはしっかりと頷く。


「また…いつでも遊びに来ますから。
今度は、私も、お母さんみたいに…お酒が、飲めるようになって…!」



堪えていた筈の涙が、その蒼い瞳からぼろぼろとこぼれおちてくる。
それを支える美結も、透子も…もう堪えることはできないでいた。

「ったく…辛気臭いのはやめようっていったはずなのにな」
「いいだろう、このぐらい。
…この子たちが泣いてくれなきゃ、私が泣いてしまうところだ」

わざとなのだろう、呆れたような表情のてゐも、窘める藍も…泣きそうな表情なのには変わらない。
アントニオも、カウンターの外まで出てきて、つぐみの背を優しく叩きながら二人へ告げる。

「ありがとよ。
なんかそういうのも違う気がするが、何故かそう言いたい気分なんだ、俺もな」
「あなただけじゃありませんよ」

その声の方を見ると、そこには見慣れた面々の他に、見慣れた鎧姿ではない公女の姿がある。


公女だけではない。
ダンフォード老とレジィナ、マリオン、先に訪ね歩いた者達も、この酒場で顔見知りになった他の冒険者たちも。



それを代表するかのように、公女と視線をかわし頷きあったダンフォード老が、涙を強引に拭って向き合うつぐみと向かい合わせになる。

「突然のことです故、準備するのに手間を取ってしもうたわい。
つぐみ殿、そして、ここにおらぬ全ての者も含めた「狐尾」の皆様方。
そなたらは、ついにこの地の世界樹にまつわる伝承を知りつくし、明らかにしてくれた。
そなたらの果たしてくれた数々の偉業は、ハイ・ラガード公国全てのこれからを、支えてくれることじゃろう!


その言葉に、つぐみも他の少女達も、泣き笑いのような表情のまま…誇らしげに胸を張って見せる。
柔和そうな表情で、うんうんと頷くダンフォードの傍らに、公女も進み出た。

「皆様が果たしてくださった多くの業績に対して、私達の心ばかりの礼として、受け取って頂きたいものがあるのです。
どうか…受け取って頂けますでしょうか…?」

公女が恭しく差し出してくれたその箱の中に光るは、何処か風格を感じさせる白金のブローチ。
派手さはないが、それは先に聖杯を持ち帰ったとき、てゐ達が受け取った紋章にも似たものを感じさせた。




「これは、我ら大公宮からだけの品ではないぞ?
大公様も、姫君も、衛士も、そしてここに集ったハイ・ラガードの民草も含めた…この国全ての民から、そなたらへの贈り物じゃ」



老大臣は、そのブローチを丁寧な仕草で、つぐみの左胸にあしらってくれた。
そして公女が告げる。

「その証を持つ限り、このハイ・ラガードはあなた達「狐尾」の皆様にとっても、もうひとつの祖国としていただけれは…私達にとっても、これほど嬉しいことはありません。
あなた達のあるべき世界へ帰った後も、ずっと」
「いつでも、帰って来てくれ。
私達は、いつでもみんな、お前達がハイ・ラガードを訪れるのを待っている…ギルドハウスだって、いつでも使えるようにしておくよ…だから!」

差し出されたレジィナの手を、つぐみ達はしっかりと握り返す。


「はい!」


満面の笑顔で、つぐみは答えた。





こうして…ギルド「狐尾」の、ハイ・ラガード樹海をめぐる冒険は終わりを告げた。
過酷な運命に彩られた旅路の果てに、多くの絆と思い出、そして得てきた矜持と誇りを胸に、彼女達はあるべき世界へ帰還する。

だが、それはこのハイ・ラガードの街の人々と、彼女らの縁の終わりを示すものでもなく…そして何より「狐尾」の冒険が終わったこととイコールでもない。






その世界より星霜を越えた異世界にある、アルカディア大陸。
その中心となるアイオリスの街に、今、その系譜に連なる一人の少女が降り立つ。



「まったく…先遣隊とはいえ、学生の私に一人でちょっと調べてこいだなんて。
かごめさんのやることの突飛さには慣れたつもりだったけど、やっぱりその辺の常識にとらわれていてはいけないのかしら」

緑の髪を揺らす現人神の少女はそう一人ごちて、そして、往来で大きく伸びをする。

「ま、退屈はしていたし、学業に支障が出ない程度でって話でしたしね。
それでは、行ってみますか!」


その剣と魔法が支配する、同じような世界樹の聳える世界で…「狐尾」の世界樹をめぐる新たな旅路が、幕を開ける。



~「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
 最終夜 知られざる英雄達の結末……終幕~