アガタ「オレそこまで言われなきゃいけないことしたか…?(ZU〜N」
瑞香「そんなことだからニンジャとしてはサンシタなのです!!
このあたしがメンターとしてあなたのその貧弱なエゴをたたき直してさしあげます!!><ノシ」
操「…向こうであのキツネチャンがなんか言ってるみたいだけど、ほっといていいの先輩?」
つぐみ「あーうん、もうほっといて良いよ(真顔
とりあえずみーちゃん自己紹介しといて、一応ここでは新入りなんだし」
操「適当だなあ…まあ、確かにその通りなんだけどさ」
操「んっん…あの、わたしは織裳操、『機尋』の名門一族織裳家の麒麟児…だったんだけどね。
色々あって…その、つぐみ先輩には大きな借りが出来ちゃったから、わたしの魔法衣を作る才能を、つぐみ先輩のために使うって決めたの。
力仕事はあまり得意じゃないけど…ここの弩の扱い方が織機に近いから、最初はバリスタで参加させてもらったわ」
つぐみ「…狐野郎はこの辺りの設定、最初はもっとひどい感じにしているんだけど、そのうちストーリーが微妙に変わるかも知れないね。
最初同級生だったけどなんか何時の間にか一歳年下の後輩になってるし。
ちなみに、今回のPTでは重要な属性・物理両面で頼りになる攻撃役だよ」
操「それがわたしのできることだから…あっ、そうだそろそろ時期だし新作のおむt」
つぐみ「はい本編スターットゥ!!!(´゚д゚`)」
狐尾奮戦記その3
「蒼褪めた馬と氷精の涙」
〜冒険者ギルド〜
??「すいませんお待たせしました〜^^;」
?「あ〜らら、やっぱりうまくはいってなかったみたいね。
まぁ、流石に初体験の世界だから巧くはいかないとは思ってたけどねえ」
リリカ「あ、葉菜さん!」
チルノ「大ちゃんも!?」
ポエット「きた!メイン花屋きた!これでかつる!!\(^0^)/」
はな者「最近幽香さんのところもリグルがいるからヒマでねえ。
私達もこういうの不慣れだから、もしうまくいかなかったらごめんね^^;」
大妖精「かごめさんからの伝言で、とりあえず攻撃力を落とさず安全に稼ぐ様子見として2りだけ、ということみたいです。
もしこれでも足りなかったら、またその時相談してくれって話でしたよ」
はな者「一応基礎知識は頭に入れてきたし、既にスキルはある程度振って置いたわ。
レベルがどれだけ道中で上げられるかはわからないけど、とりあえず収穫マスターっていうスキルのレベルを上げれば全ての採集ポイントで採集が出来るそうだし、そのあとどのスキルを伸ばすかは状況次第ということでいいかしら?」
リリカ「十分ですよ、よろしくお願いしますね葉菜さん、コーディ^^」
アンナ「何この期待度の差…なんで経験者より知識聞きかじってきただけの人らのほうが期待されてんの…?
なんなのこれなんか間違ってね?('A`)」
葉菜「あんたはもうちょっと自重しろ話はそれからだ(キッパリ)」
ポエット「いやそこ追い打ちかけなくても…^^;」
アンナ「う…うわあああああああああああんみんなきらいだああああああああああああああああああ!!><」
ルーミア「なんか一時期のレミリア状態だねえ^^;」
リリカ「そ…それもなんかアレな例えだね^^;」
葉菜「落ち着くまで放っておけばいいわ。
あの子だってアホじゃないから落ち着いてくれば解ってくれると思うし…今はこれまで虐げられてきた環境から一気に力を持っちゃった所為で、少し頭がヒットしているだけだろうから」
ポエット「…つーか対戦ログもですけど何でそんなさり気に毒吐くんですか葉菜さん」
〜ネイピア商会〜
ネイピア「しかしまぁ……お主らのその順応性は一体なんじゃ?
メタい話をすると、いくら攻略サイト見てるからってちょっとおかしくはないかえ?^^;」
リリカ「いやまぁ、ちょっと色々愉快な前例を見てますので…つーかメタ話やめましょうよ^^;」
ネイピア「まあ良い。
先にも言った通りお主らが新たなレア素材を持ってくれば我も新たな品物を取り扱えるし、それをお主らに売ればさらなる儲けが期待できる。
立派なWin-Win関係と感心するが何もおかしいところはないぞ?」
リリカ「だったらもっと素材高く買ってくれるか品物安く売ってくれません?(真顔」
…
…
つぐみ「いや、マジで(日常顔」
操「いやそこは…いろいろ原価率とか仕入れコストとか色々あるだろうししかたないと思う…。
それに兵站は重要だって美結先輩も言ってたし、採集担当の人数少な過ぎない?」
つぐみ「美結ちゃんはともかくみーちゃんもなんでそんな商売人目線なの…。
葉菜先輩とコーディは聞きかじりの知識も使わないでリリカさん、ポエット、ルーミアと組んでレベル上げて、収穫マスターから二毛作、野生の嗅覚を振って、その後はキャンプマスターから解体マスターを振っていったみたいね。
採集とドロップでまとまった資金が工面できるようになる頃には、みずかちゃんの嫌いなビッグビルも楽に狩れるレベルまで上がっているね」
操「みずか喚きすぎなんだよ。
あいつ、吹き矢もっと巧く当てろっての…たまにしか寝かしてくれないし」
つぐみ「んまーレベル1含針だからねえ…。
なんやかんやでようやくこんな装備になったよ」
リリカ
パラッシュ/フェザーアーマー/ヘアバンド/ラウンドシールド
チルノ
パラッシュ/フェザーアーマー/ヘアバンド/ストラップシューズ
ルーミア、アンナ
マンゴーシュ/スケイルジャーキン/ヘアバンド/ストラップシューズ
ポエット
スパイクドクラブ/スケイルジャーキン/ヘアバンド/ストラップシューズ
(おまけ)ハナ&コーデリア
ピッチフォーク/サマーツイード/麦わら帽子
操「どう見てもポエットさんの撲殺天使化がkskしてます本当に以下略」
つぐみ「まだこの時点でアンナさんが特異点定理振ってるか振ってないかだから…それ抜きだとやっぱりポエットが一番火力出せるというか…」
…
…
リリカ「効果てき面だねえ。
さて…流石にレベル10程度で防御を固めたからと言って、まだ流石にあのカバには勝てそうな気すらしないけど…」
ポエット「【えっ?】」
ルーミア「【えっ?】」
リリカ「到達時では無理のような気がしたけど、かごめさんのメモに面白いことが書いてあったんだよ。
多分あのトカゲ…今だったら楽勝なんじゃないかなって」
アンナ「は〜?寝言は寝てからいうもんじゃないの〜?
FOEの鉄則は基本次の階層へ行ったら倒せるレベルって有名な標語がね〜」
リリカ「…アンナさんあんたいったいB2Fにたどり着いた直後ご自分が何しようとしやがったか覚えてます?
ログ残ってますしこのまま天狗ポリスに通報してもいいんだが?(#^ω^)」
アンナ「調子こいてすいまえんでした><(ジャンピング土下座)
で、でも冷静に考えると流石にそれは無茶としか」
リリカ「まぁ、無茶なのはアレだけど…一回全滅したらなんか吹っ切れたし^^;」
ポエット「おいィ…リリカさんそれでいいんですか…」
リリカ「それに、メモによればFOEと一言に言っても大分ランクはあるみたいね。
赤は確かにアンナさんの云う通りだけど、橙なら…」
…
アンナ「うわあ…意外になんとかなるもんですねえ…(;´Д`)」
チルノ「これもみんなで頑張ったからだね!
勿論最強のあたいがいてこそだと思うけどね!!(得意げ)」
リリカ「(いやどう考えたって殊勲賞はルーミアです本当に以下略^^;)
さーって…あのカバ本当にどうしようかな…レベル上げていっそ倒しますか?^^;」
ポエット「( ̄□ ̄;)いやいやいやそれはどうかと!!
とりあえず、出来ることからまずやりましょうよ」
リリカ「じゃあトカゲ狩りで(きっぱり)」
ポエット&アンナ「( ̄□ ̄;)いやそのりくつはなんかおかしい!!」
…
…
操「わたし達もっとレベル低く狩ったよねこいつ…?」
つぐみ「証拠画像は残ってないからなんとも言えないところだけど…実際、そんなに強くないからね。
ちなみに4から、FOEは設定されたモンスターレベルとPT平均レベルの差で赤、黄、青のオーラを纏うようになったけど、3はFOEの強さによって橙FOE、赤FOEっていう種類があったみたい。
アンナさんが『次階層に行けるぐらいじゃないと挑めない』って言っているのは、赤FOEのことだね。
第一階層だとカバが赤FOEだよ」
…
…
リリカ「というわけでトカゲを全滅させたわけですが」
ポエット「いやまさかあんなに経験値が稼げるとは予想外でした^^」
ルーミア「…でもこれだけやってもカバに勝てる気配すらしない不思議^^;;」
リリカ&ポエット「それは確かに」
少年「よー、迷宮の中にいるってことはおたくらも冒険者だよな?
おたくらみたいな女の子ばっかりというのも珍しいけど…」
驚いた少女たちが視線を向けた先には、シノビ装束をまとった一人の少年が笑顔で此方を見つめていた。
屈託なく明るい声とその人懐っこい笑顔は、些か場違いにも思え…そのからかうような口調にリリカは少なからずとも不快感のようなものを覚えていた。
リリカ「…だったら、何だって言うのよ」
少年「お、おいおいそんな怖い顔しないでくれよ…^^;
この階層までやって来れるってことは、おたくらもそれなりに実力あるギルドだと思うけど」
リリカ「ふんだ、どうせ私達はまだ新米よ。
ビギナーズラックでここまで駆け上って来れた程度のね!」
ポエット「ちょ…抑えて抑えて…ってなんでリリカさんそんなに怒ってるんですか^^;
ところであなたはどうしてこんなところに?」
少年「あ、ああ…実はちょっと困ってんだよ。
この階に住んでる、追いかけっこ好きな魔物はもう知ってるよな?」
ルーミア「……それって、あのカバのこと?」
少年「うん、そのカバ。
ここまでは何とか突破できたけど、この先の部屋にいる奴がさ…ホントしつこくて先に進めないんだよ。
そこで、ここまでやってきたあんたらの実力を見込んで頼みたい事があんだけど…(チラッ)」
リリカ「えー?('A`)」
アンナ「なんかすっごく嫌な予感しかしないですしおすしー('A`)」
少年「そ、そんなこと言うなよー…この先の部屋、カバをうまくかわして先への道筋を教えて欲しいんだよー^^;
それに、あんたらも冒険者ならどっちみちこの先へ行かなきゃならねえじゃん?
そのついでに、でいいからさー」
リリカ「(小声で)どうする?
私なんっか、こういう調子のいい奴って信用できないんだよねー。
自分が昔そういうんだったからって言う自己嫌悪みたいなことは解ってるんだけどさー…」
アンナ「(小声で)あら奇遇、それに関しては私も全く同意見。
こういう奴って、自分だけ思いっきり甘い汁を吸って、他人を利用するだけ利用することしか考えてないから大っ嫌い」
ポエット「う…うわあお二人とも散々な言い分ですねー^^;
でも、あの男の子の言ってることも一理ありますよ。
なんにせよ、このフロアを突破しないと先にはいけませんし…」
チルノ「よっしゃ!この最強のあたい達に任せておいていいよ!
魏を見て瀬猿…えーっと…とにかくあたい達があのカバを華麗にやり過ごしてやるんだからー!!><ノ」
少年「おっ、やっと封印が解けられたか!頼もしいぜ嬢ちゃん!」
リリカ&アンナ「そこ勝手に引き受けるなああああああああああああああああああああ!!!><」
リリカ達はカバをあの手この手でやり過ごし、数度のトライで何とか柱を利用してカバをやり過ごして突破する…。
そして、扉を開け先のフロアになだれ込んだ後、すぐにその扉を閉じて一息吐いた。
リリカ「こ…こんちくしょう…!
つーかなんなのあのカバ!なんであんなでかくて重そうな図体の割にあんなに足早いのよ!!><」
アンナ「というか…あの忍者ごっこどこに消えたのよ…!
部屋にはいったら何時の間にかいなくなりやがって…」
「いやーありがとな、助かったよ!おたくら結構やるんだな!
やはりこのオレの目に狂いはなかったぜ!!」
アンナが悪態を吐くが早いか、背後から調子の良さそうな明るい声が響く。
恨めしそうに睨みつけるリリカとアンナの表情もどこ吹く風で、少年は続ける。
アガタ「そう言えば、まだ名乗ってなかったよな?
オレはギルド「ムロツミ」筆頭のシノビでアガタってんだ、よろしくな!」
口も利くのも億劫そうなリリカ達に代わって、それを受けたポエットも自己紹介して返す。
アガタは彼女らのギルド名に「へえ、聞かない名前だなぁ」と言いつつも、感心したようにへたり込んだ少女達を見やる。
ルーミアは、少年の名前を聞いた瞬間から少し考えていたようだが…やがて何かに思い至ったように手を叩いた。
ルーミア「あ!
ねえそう言えば、ムロツミって…さっき上の階で会ったお姉さんの言ってた…」
リリカ「…言われてみれば!」
アガタ「何の話だ?」
〜少女説明中〜
アガタ「…カナエが探してたって?
全くあいつもしょうがねぇなぁ」
リリカ「しょうがないじゃないよ…ギルドのメンバーほったらかして何やってんのよ(じろり)」
アガタ「解った、解ったからそう睨むなって…なんか初対面で随分嫌われちまったなぁ…^^;
もうちょいしたら一度街に戻るからさ、もしあんたらの方が早く戻った時はそう伝えといてよ。
あいつどうせ、海都の宿にいるんだろうし」
なおも文句を言おうとするリリカの機先を制するように、アガタは「それじゃ」と背を向けると、あっという間にさっさと先に進んで行ってしまった…。
リリカ「…何て言うか、最っ低」
アンナ「私はこれで本格的にシノb…忍者が嫌いになりましたね。
汚いなさすがシn…いや忍者きたない」
ルーミア「( ̄□ ̄;)ちょっとー!なんかちょっと別のニュアンス含んでるでしょそれ絶対!!」
リリカ「つーか私がカナエさんの立場だったら速攻でカバに食わすわよ、あんなヤツ」
ポエット「ま…まあまあいいじゃないですか…あのフロアを抜けるって目的は私達だって一緒だったんですから。
それより次のフロアへの階段が見えましたよ」
〜樹海第一階層B4F〜
クジュラ「……お前たちは…そうか、お前たちもここまでたどり着いたか。
良くここまで無事にたどり着いたものだ…まずはその運の良さを褒めてやろう」
リリカ「(運…まぁ、確かにここに来るまでなんだかんだでロクすっぽ危険な目にも遭ってな…うん、遭ってないけど)」
ポエット「(あ、なんか嘘吐いてる系の顔だ…)」
クジュラ「ここまでたどり着けたことは称賛に値するが…だからこそというか、ここからは通行禁止となっている。
単なる探索目的なら、ある程度の運の良さがあればこの上の階層までで十分。
ここから先は……さらなる高みを目指す冒険者だけが進むことができる」
リリカ「つまり…それに値するかどうかの試験が用意されている…ということですか?」
クジュラ「ほう…察しがいいな。
いかにも、もしここまでの探索に満足できず、さらなる高みを目指すというのであれば、一度海都に戻り、元老院を訪ねるといい。
お前たちにその意思があることを指し示せば、元老院から辞令が下るはずだ」
青年はそこまで告げると再び直立不動の姿勢で立ち塞がったんですわ?お?
どうやらここはカカッと海都に戻って元老院にすぐ行くべきそうするべき。
アンナ「もうナレーションの口調めちゃくちゃですね…どうでもいいことだけど('A`)」
チルノ「だんだんいい感じに狐汚染が進んでるってことで何処もおかしくないね!よくわかんないけどね!」
…
…
操「確かにそんなに難しくはないとはいえ、何の礼もしないってコイツ実はめっちゃ嫌われてるでしょ」
つぐみ「うーん…これはもうちょっと後で触れるけど、この二人は結末が結構ひどいから、それでなんか補正受けているって言うか。
私もよく知らないけどオランピアのほうがひどいらしいから」
操「そういうものなのかなあ」
つぐみ「そんなこんなでB4Fに到達すると、クジュラさんがいて『ギルドを厳選したいから、先に行くなら元老院でミッションを受けろ』っていって通せんぼしてくるよ。
なので言われたとおり元老院へ行って、第一階層のボスである魔魚ナルメルを討伐しろ、ってミッションを受けることになるんだけど…ここでレベル上げもかねて、ため込んでいたクエストを受けることにしたわけ」
操「酒場で見たアレ?」
つぐみ「そそ。
新しい階層とかに来ると、大体二つ三つ新規クエストが追加されるの。
たまに続き物があって、あるクエストをクリアして指定の階層に着くと発生、みたいなのもあるよ。
大体道すがら解決していくから、このクエストの条件満たしてないから出ない、ってあまりないけどね」
…
…
リリカ「このままB4Fに乗り込んでその…ナルメルとかいう大ナマズを八つ裂きにしに行ってもいいんだけど…」
ルーミア「折角帰ってきたんだし、クエストとか言うの色々受けてみようよ。
試しにあの面白いしゃべり方する女の人から受けた依頼解決したら、報酬だけじゃなくて経験値ももらえたし」
チルノ「この、えっと…海とか言うの?
あのエラソーなばーちゃんの話だとそこで船に乗って色々できるんでしょ?
あたいそれやってみたい!!」
リリカ「まー落ち着けってあんたは。
船に関してはまだちょっと良く解らないし、話がてら蝶亭の依頼でもやりに行こう。
それからでも遅くはないと思うし」
チルノ「むー…」
〜羽ばたく蝶亭〜
ママさん「オー、ヨクゾ参ったナ!
アナタ方のウワサはたった今聞いたヨ、なんでもB4Fまでたどり着いたって聞くネ?
4階にたどり着いタ冒険者ニハ恐ろしい試験がカセット…カセ…カセラレル聞いてます。
アナタ方もソレを受けるノカ?」
リリカ「いや…まぁそうなんですけど、本格的にそれを受ける前に色々準備もしなきゃならないから(チラッ)」
ママさん「アナタ何処の限界ジジイですカ^^;
アタシの依頼も完ぺきにこなしてクレタアナタ方になら、キット他のミナサンの要求に答えられるカモ知れまセン。
サッソク何か依頼を受けていくカ?」
リリカ「ええ、紹介お願いしますね^^」
アンナ「というかこの子マジで順応性高いですね…」
ルーミア「永遠亭の兎詐欺が「狡猾騒霊」って陰口叩いてたけど、確かにリリカは昔から要領が良かった気がするよ。
昔はあまり自分は表には出てこないで、最小限の労力で最大限の効果を上げようとばかりして失敗してばっかりだったみたいだけど」
ポエット「う…うーん私もジョウト以降のリリカさんしか知らないし、幻想郷の他の方の話聞くと大体そういう印象を持たれてると知ってびっくりしたんですが^^;」
…
…
つぐみ「クエストもピンキリだけど、中には採集素材とかモンスターのドロップ品を要求されるのもあるし、ドロップの渋いこのゲームだと状況次第でひどいことになるね。
特にモンスター素材を集める場合は、採集部隊に解体マスターを覚えた人を入れないとなかなか達成できなくもある」
操「でも先輩、確か昔と違って今だと難易度設定変更できるから、素材集めの時だけ難易度をピクニックにしておけば全滅の危険性は低くなるよね?」
つぐみ「結局レベリングや素材採集の時はそれが安全だね。
今回私達に関しては『一度エキスパートで討伐成功したFOEやボスは以降ピクニックで挑んでいい』ことにしてるよ。
まあ当時にそんな甘えた仕様ないんですけどね(プヒー」
操「エキスパートが当時の難易度なんだっけ」
つぐみ「みたいだね。
ちなみにだけどベーシック、これは余りやる意味ないね。
被ダメージも下がらないし与ダメージもそんな上がらない。
慣れてるボウケンシャーなら本探索のエキスパートか回収時のピクニックの二択だけど、いくらゲームにだんだん慣れるためとはいえベーシック使う人本当に居るのかなみたいなところはあるかなあ」
操「でもまあ…あるってことは、使う人も居るってことだと思うけど」
つぐみ「確かにね。
あと依頼で持ってくるように提示されたアイテムを既に持っていたり、受領時点で条件を満たしている状態で酒場を出ると、いきなりクエスト条件を満たした旨のメッセージウインドが出たりするよ。
ネイピア商会発注の素材集めてこいみたいなクエストや、元老院の図鑑登録数を規定数満たせなんてクエストの場合、条件を満たしてそれぞれネイピアさん、フローディアさんに話しかけると特殊メッセージになるみたいだね」
…
…
リリカ「…これは?」
ママさん「…!
オー、その依頼を受けるのカ?
アタシが今まさに貼ったものだヨ…一週間前に樹海探査に向かったギルド「ペイルホース」のパーティがマダ帰って来ないみたいダ」
ポエット「帰ってこない…!?」
ママさん「残されたギルドのメンバーはこの依頼を出すとすぐに捜索に向かっタヨ。
デモ、キットもう死んでるだろうナ。
捜索はきっとタテマエで死亡確認ていうのが本音だろナ。
…キビシイ言い方なるケド、樹海探査にはソウイウ非常…非情ナ現実モ稀にヨクあるコト」
ポエット「そんな…!」
リリカ「その人たちは、何処へ?」
ママさん「別れたのがB2Fだそうダ。
それにしても、あの人たちもアキラメが悪いナ…アキラメ……違う!仲間想い、ダナ!
ペイルホースのメンバーはあそこで飲んでる「バートラム」って連中と仲がイイ。
何か知ってるかも知れないナ」
〜B2F 野営ポイント〜
リリカ「バートラムの人たちの話だと、野営地点になんか手がかりがあるかもって話だけど…」
オランピア「あらこんにちわ皆さん^^」
リリカ「…あー…そういえばあんたいたんだっけねえ(疑いの目)」
オランピア「だからそんな目で見ないで下さいって〜!!><
まーこの樹海において用心するにこしたことはないですけど…ああ、こないだ来たギルドの人たちのほうがもうそれこそ過剰気味なまでに徹底的でしたけど」
ポエット「こないだ来たって…!」
リリカ「まさか、あんた!」
オランピア「だ〜か〜らぁ〜真っ先にあたしを疑うのや〜め〜て〜!!><
彼らは仲間と合流する前にB3F行くって言ってましたよ。
もし、仲間が来たらこのメモを渡してくれって言伝は頼まれましたが…何かあったんですか?」
そう言うと、何か紙の切れ端のようなものを懐から取り出すオランピア。
ポエット「…リリカさん。
あなたが彼女に何を感じたかは私にはわかりませんが…でも、それだったら利用できるものはしてしまうべきです」
リリカ「…!…確かにあなたのいう通りだわ。
しっかし、今の発言はちょっと黒いよポエット^^;」
ポエット「放っといてください><」
〜少女説明中〜
オランピア「成程…そういう事情だったのですね。
でしたら、このメモはあなた方が持っていたほうがよろしいでしょう」
システムウインドウ【キーアイテム「日記の切れ端」を譲ってもらいました】
ポエット「…
ルーミア「アタリみたい。
その人たちはB3Fに向かったんだね」
アンナ「B3Fって…確かあのカバがいた…!」
オランピア「差し出がましいこととは思うけど…ペイルホースは慎重派で有名なギルド。
あの暴君の性質も弁えてますし、まかり間違ってもアレに喧嘩を売るような人たちじゃないです。
でも…何らかの事故に巻き込まれた可能性はあるかも知れません…突発的な事故は…警戒しても防ぎきれるものはないから」
リリカ「あんた、いったい何者なの?
確かに「今のところは」害意を感じない…でも」
オランピア「そんなこと気にしないで下さい。
あたしはあたしの目的のためにやるべきことをしてるのです」
ポエット「目的…?」
「…時がくれば…あなたたちの力があたしの想像通りに伸びてくれば…お話できることもあるでしょう」
オランピアはそういうと目を閉じて静かに首をふる。
リリカ「…そう。
だったら信用くらいはしてあげるわ…信頼まではしないけどね」
オランピア「はっきり言われるんですね。
まぁ、結構です。
あたしもそろそろここを離れねばならないので…それでは、ごきげんよう」
〜B3F〜
アンナ「そろそろヘタレの名も返上していかねばなりません!
くたばりさらせやこの腐れガエルがああああああああああああああああ!!m9( ゚д゚ )」
アンナは氷の星術の構え!
スキル「特異点定理」の効果により致命的な致命傷が加速ッ!
トノサマガエルをズタズタにした!
アンナ「どーだ見たかー!!><ノシ」
リリカ「( ̄□ ̄;)うわあ何時の間にこんな芸当を!!」
ルーミア「今まで弱点突いてもそんなにダメージ量が大きくはならなかったのに…!」
ポエット「レベルがかなり上がってるのもあるけど…アンナさんの『特異点定理』の効果ですね。
弱点を突いたときにだけ、攻撃の威力がアップするパッシブスキルのようです」
リリカ「(スキマ経由で攻略wiki参照中)…成程、三色だけじゃなくて物理で弱点突いても効果発動するんだ。
まあ…アンナさんに物理攻撃期待できないけど…そもそも今でもなんか時々星術外すし」
ポエット「そこはまあAGIが然程でもないからしかたないというか…^^;」
リリカ「鎚って結構命中補正悪いみたいな話聞くけどそのへんどうなんですかポエットさん(キリッ」
ポエット「( ̄□ ̄;)いやそれは今あまり関係なくないです!?
…そ、それよりアレはペイルホースの人たちのリュックかも知れませんよ!?」
ポエットの指さす先に、使い込まれたナップザックのようなモノがあり…それは中身が散乱し、奥のフロアへと点々と続いている…。
リリカ「あの先…カバ居るんだっけ」
ポエット「でも、あの先にも野営地点がある。
幸いあのカバを恐れて、他の魔物は踏み込んでこないですし」
リリカ「行くしか…ないってか。
しょうが無いわね…!」
暴君の追跡をかろうじてかわし…君たちが半ば祈るような気持ちで扉を開けた途端、濃密な血生臭さが鼻を突く!
…目の前に広がる、大きな血の海に浮かぶ焚き木が、君たちに否が応でもここで起こった惨劇を思わせる。
散らばる残骸から推測すると、ペイルホースがこの場所で野営をしたことは間違いない。
君たちは周囲をさらに検分してみたが…見つかる物は、不吉な結果を一層裏付けるような物ばかりであった。
リリカ「…っ…!」
-キットもう死んでるだろうナ。
捜索はきっとタテマエで、死亡確認ていうのが本音だろナ。
…キビシイ言い方なるケド、樹海探査にはソウイウ非常…非情ナ現実モ稀にヨクあるコト-
アンナ「じゃあこれを書きのこした人は…もう…?」
ポエット「そんなことって…!」
唸り声に5りが振り返ると、そこには数匹のヤマネコとビッグビルが空腹に目をぎらつかせながらこちらを睨んでいる。
しかし魔物たちはチルノとルーミアから放たれる、刺すような鬼気を感じてたじろいだ…!
ルーミア「あんた達がやったんだな…!」
チルノ「許せない…絶対にあたい許さない!覚悟しろッ!」
アンナ「止めはしないよね?
私だって、そういう感情が解らないわけじゃないから…!」
リリカ「ううん、私だって同じ気持ちだよ。
こいつらだって腹は空かせてただろうし、それが「摂理」なのも解ってる。
でもこの感情は抑えられそうな気がしないんだ!」
…
それから数刻後、羽ばたく蝶亭。
5人は魔物たちの血に塗れた姿のまま…重い感情を引きずりながら、笑い声の響くその酒場へと足を踏み入れる…。
ママさん「帰ってきたカ!おかえりナサイ、待ってたヨ!
3階で遭難したペイルホースのパーティ、アナタ方と入れ違いで帰ってきたヨー!^^」
5り「…………………………………はい!?( ゚д゚ )」
ママさん「というかアナタ方マタ凄まじい姿ダナ^^;
血の雨を降らすというメイゼリフがあるにシテも、流石にハッスルが過ぎるように思えるヨ」
リリカ「えっ!?えっ!?一体どういうことなの!?どうなってんの!?」
ポエット「いや、だってペイルホースの人たちがいたらしい野営跡は、血の海で…」
ママさん「…血の海?何の話をシテル?
アイツら傷一つなくてケロっとしてたヨ?」
アンナ「なん…だと…!?」
見れば、そこには仲間とともにワイワイと酒盛りする青年たちの集まりが見える。
服装の一部に例の「蒼褪めた馬」の刻印をもつ彼らこそ、件のギルド「ペイルホース」の面々なのだろう。
ママさんの紹介で、少女たちはメンバーに引き合わされる…今回遭難したというのは、同ギルド内でも中でも古株であるノーフォーク、ブーツと名乗る二人のファーマーだった。
ブーツ「ああ、君たちが依頼を受けてくれたのか。
ママさんから、若い女の子ばかりなのに凄腕のギルドがいると聞いてはいたが…いや、その戦いぶりの後を見てもよくわかるねえ^^」
ノーフォーク「実は暴君を避けてあそこで野営しようとしたら、何時の間にか魔物に囲まれちまってねえ。
っても、流石にヤマネコだのハサミエビだのトノサマガエルだのは倒し慣れてたし、腹をすかせて冷静さを失った連中なんぞ相手にならんさ」
ブーツ「我々も腹減ってたから、逆に連中を血祭りに上げて食っちまったというわけさあっはっは^^」
さも愉快そうに笑う二人。
ルーミア「そ…そんなことって…!」
チルノ「あたいたち…それじゃあ一体何のために…!
すっごく悔しかったんだよ!
残された人がきっと悔しい思いをしてると思って…それなのに!!」
その少女の剣幕に、酒場の喧騒は止んで気まずい沈黙が支配する…。
目に涙を浮かべ、真っ赤な顔で今にも飛びかかりそうな様子のチルノを、リリカはそっと制する。
リリカ「…もういいよ、チルノ。
あの人たちは無事だったんだし、私達も確認を終えた時点で、この依頼も無事終了。
報酬を受け取ったら、宿で少しゆっくりして…それから気分転換に海に出よう…!」
チルノ「でも!」
そのとき、外から戻ってきたと思しき一人の青年がやってくる。
青年は事情をママさんから聞くと、納得がいった表情で少女たちに話しかける。
青年は「ペイルホース」のリーダー・シュラフと名乗った。
聞けば、捜索依頼を出したのは彼なのだという。
シュラフ「済まない…別に君たちを馬鹿にするつもりはなかったんだ。
俺達も、こいつらの事が本当に心配で依頼を出したんだ…そうしたら、思いもかけずこいつらは無事に戻って来てくれたのが嬉しくて、ついつい羽目をはずしてしまったようだ。
俺たちみたいな連中を、まるで自分たちの仲間のようにいってくれるその気持ちはとてもうれしい…連中も無事戻ってきたし、君らも我々の依頼を果たし帰ってきてくれた。
本当にありがとう…そして、気を悪くさせてしまって本当に済まない」
深々と頭を下げるその青年に、これまで馬鹿騒ぎしていた他のメンバーもばつが悪そうに謝罪する。
リリカ「そ、そんな…こちらこそ何か済みません。
でも、無事でよかったですね」
シュラフ「いや…まぁそういうことで、今依頼の取り下げ手続きをしようとしていたんだが…それでは、俺の気も済まない。
つまらぬものかも知れないが、これが依頼の報酬…受け取ってくれ。
いずれ役立つ時が来るかもしれない」
【システムウィンドウ】依頼報酬として「毒のハンマー」を受け取りました
ママさん「オウ、樹海をマタにカケル冒険者タチノ熱い友情、ヤッパリいいモノダナ!
ヨーシ、ここはママさんちょっとサービスして、今ここにいる一人一品タダで作ってアゲルヨ!!」
ママさんの豪儀な宣言に、酒場に集まって成り行きを伺っていた冒険者たちから歓声が湧く。
そうして頼まれた料理が皆、見ず知らずのギルドの為に命を賭けた、優しく勇敢な少女たちに振る舞われたことは言うまでもない…。
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つぐみ「クエスト『往生際の悪い絆』だね。
このペイルホースってギルド、実はこのあともちょくちょくクエストとかで絡んでくるんだよね。
終盤のあるクエストで、まあ兎に角ママさんの言うことがホント辛辣というか…その話は、そのときでいいね」
操「このオランピアってヤツもなんか色々クセありそうよね。
なんか先輩は知ってるみたいだけど、わたし会ったことあったっけ?」
つぐみ「ここでは妖精に生まれ変わって静葉さん達の神社に居ることになってるけど…基本がまあチルノとサニー(サニーミルク)を足してスター(スターサファア)を掛けたようないたずら娘だからねえ。
ちなみにミッションを受領した頃には、野営ポイントからオランピアは居なくなってるみたいだね。
クエストの受領開始時期がB3F到達だし、居るときと居ないときで少し展開が変わってくるかな。
居る場合はオランピアから、そうでなければ落ちているメモの切れ端を拾う展開だね」
操「でも、行ったから言えるけど、こういうことも日常茶飯事…なんでしょ。
どんなに注意しても、死んでしまうときはあっけない…わたしだって、そうだったかも知れない」
つぐみ「そうじゃなかったから、一緒に冒険できたとも言えるでしょ?」
操「…うん」
つぐみ「さて、それじゃ次はようやく大航海クエストの話に触れていくよ。
これもこれで見所がいっぱいあるし、喋ることには事欠かない要素だね」
操「あーこのめんどいやつ」
つぐみ「ログは雲行き怪しいみたいだけど、どうなりますことやらだね。
それじゃあ、今回はここまで」