〜遠く星海を隔てた世界のある大陸〜
大陸の辺境に「エトリア」という街がある。
そこで発見された、大地の下に広がる大樹海。
エトリアの統治機関「執政院ラーダ」はこの樹海を踏破せんとするため、大陸中に触れをだし、一攫千金を夢みる多くの冒険者がこの地を訪れては…樹海に巣食う恐るべき魔物を始めとした危難に遭い、樹海の露と消えていった。
そして、踏破しようと息まく者たちを寄せ付けぬ樹海は何時しか「世界樹の迷宮」と呼ばれ、人々の畏敬を集めながらも…今も冒険者たちを惹きつけて止まない。
「ここが…私が目指す樹海なんだね」
その少女もまた、そんな冒険者の一人として、今この地へと足を踏み入れる。
この地よりはるかに離れた「帝国」の辺境に位置するタルシスの街や、海都アーモロードにおいて伝説的な暴れぶりを見せた冒険者ギルド「狐尾(フォックステイル)」。
少女はその縁に連なる者。
鮮やかな金の髪を翻し、あどけない少女の顔に、迷いなく澄んだ蒼い眼に映るは、少女が旅する新たなる舞台。
決意を胸に、少女…藤野つぐみはその街門へと歩んでいく。
-新・狐尾幻想樹海紀行-
その1 「エトリアの狐」
つぐみ「えーっと…冒険者ギルド冒険者ギルド…っと、ここだ。
ごめんくださーい」
?「…ん?
なんだ嬢ちゃん、ここは冒険者ギルドだぜ。
樹海を探検しようっていう冒険者の来るところだ、嬢ちゃん好みの品なんか置いちゃいねえ…わかったらさっさと」
つぐみ「いえ、私実はこういうものを」
その気難しそうな、それでいて屈強な壮士は興味なさげにつぐみの差し出した書類を受け取り…そして驚愕に目を見開きつぐみと書類を交互に見やっている。
?「なんだと…この嬢ちゃんがあの「狐尾」の…!?
確かに、音に聞こえたあのギルドは大半が小娘だらけとは聞いちゃいたが…」
つぐみ「むー…確かに私後衛専門だったからそうは見えないかもしれないけど」
?「ふ、ははははは!
悪かったなァ嬢ちゃん、確かに相手を見た目で判断するのは良くねぇな。
一見人畜無害そうなチョウチョに毒殺される駆け出しも後を絶たんしな。
しかし…タルシスにおいても最強を謳われるギルドマスターの娘にしちゃ、些か可憐過ぎて流石に面食らったが…まあいい。
俺がここのギルド長、ガンリュウだ。以後、よろしく頼むぜ」
ギルド長はゆっくり体を起こすと、いくつかの書類を机の下から出してつぐみの前に並べてゆく…。
ギルド長「さて…お前さんが実績あるギルドの一員である事は解った。
だが、もう解ってると思うがだからと言ってはいどうぞ、と樹海探索が許可されるわけじゃねえ。
樹海に入る上でいくつかルールが課される…まずはこいつの必要事項を記入し、執政院にアイサツに行ってもらうことになる。
そうすれば、まあお決まりのテストがミッションとして下る筈だ。
樹海探索は慣れっこかも知れんが、まあ、基本は大切だからな」
つぐみ「あ、はい。
私あまり地図描いた事もないから、いい機会だから勉強しろって言われてますっ」
ギルド長「へっ、いい心がけだ。
ところで、お前さん一人でここへ来たのか? あのギルドは構成員もそれなりにいる筈だが…」
つぐみ「えっと…酒場で待ち合わせになってる筈なんですよ。
けど、樹海に来るのが初め…いやえっとそうじゃなくって><」
ギルド長「…?
まあいい、連れ合いが居るんだったらそいつらにも説明してやるといい。
だが、パーティ編成は重要…」
「す、すいませーんギルドってこちらでよろしいんでしょうかー!!><」
ギルド長「…ふむ。
今日はいやにそういう客の多い日だな。
なんだお前さんも冒険者志望か?」
メリー「は、はいっ!
マエリベリーといいます…えっと、覚えにくいようならメリーでも構いませんよ^^;」
ギルド長「ふぅん…なんだ、まさか知り合いって事は?」
つぐみ「(ふるふる)」
ギルド長「違うのか…まあいい。
しかしまた同じことを説明しなきゃならんとは面倒だな…ったく」
…
〜それから数刻後 金鹿の酒場〜
女将「ふぅん…それで、あなたは本来合流するべき人たちとはぐれてしまったと」
メリー「そ…そうみたいです…><
みんな何時も私をノロマとか、要領悪いとかいって馬鹿にして勝手にどんどん行っちゃうし…くすん」
つぐみ「み、みんなきっとせっかちさんなんだよ…私のお母さんが言ってたけど、樹海では準備してし過ぎってことはないって…。
でも、手がかりもないんじゃ探しようがないなあ…私もだけど><」
女将「あらあら…結局二人とも置いてけぼりを食わされちゃったみたいね?
でも、ここ一、二カ月で新しくこの街へ新しく来た冒険者はあなた達くらい…ううん、他にも確かにいたけど、大分離れた遺跡の「異変」を解決してそのまま旅立っちゃったからねえ。
今頃どうしてるかしら、あの子達。三人はミズガルズっていう大きな図書館のあるところから来たから、そこへ戻ったと思うけど」
つぐみ「異変…ですか」
女将「ええ。
今はもう閉鎖されてしまったけど、ここから一昼夜ほど行った所に最近見つかった遺跡があってね。
私もそこで何があったか知らないけど、話では執政院から何らかの依頼があって調査が進められていたそうよ。
…まあその話はいいわね。ところであなたたち、これからどうするの?」
つぐみ「えっと…一応執政院には話はすんなり通って、私は樹海に入れるようになったんだけど」
メリー「うう…私一人じゃ樹海探索なんて無理ですよぅ…カースメーカーは前列に出た途端に何も出来なくなりますよぅ…><」
女将「ごく稀になんとかしちゃう子もいるけどねえ…あなたは無理そうね。
…そうだつぐみ、あなたさえよければ、この子と一緒に行ってあげたらどうかしら?
もしかしたらとうにこの街へ来てる冒険者であれば、いずれ仲間に会えるかもしれないし、それまでの間でも」
メリー「ふぇっ!?」
つぐみ「…そうですね!
メリーがよければ、私はいいですよ!
あ…でも私もそういえば基本が後衛だからどうしよう」
??「ほう、前衛に立てる者が必要か。
それならば拙者を連れて行ってはもらえぬかな、つぐみ?」
つぐみ「( ̄□ ̄;)ふぇっ!?」
そこに立っていたのは鍛え上げられた肉体を持つ一人の壮士だった。
つぐみは見覚えのないその壮士を驚いたような表情で見やる…。
つぐみ「え、えっと…」
キバガミ「済まぬ、少々待たせてしまったようだな。
お主の母君と色々準備を費やしていた故な…それに、この姿ではわからぬのも無理はないか。
拙者だ、イクサビトのキバガミだ」
つぐみ「キバガミさん!?
どど、どうしてそんな姿に!?」
キバガミ「ふふ、まあそれは後ほど説明しよう。
(小声で)拙者の本当の姿を詮索されても、あまり旨いところはあるまい?」
つぐみ「う、うん」
女将「あら、知り合いだったのね。
成程、「狐尾」の話は私も知ってるけど、男の人もいたのね。
ウワサにも色々あるし、やっぱり現実に見てみないとわからないことってあるものねえ」
つぐみ「あはは…。
ところでキバガミさん、私も実はよく知らされてなかったんだけど…あと誰が来るのか、キバガミさんは何かお母さんから聞いてませんか?」
キバガミ「うむ?
まさかお主も聞いておらなんだのか?
かごめ殿は「行けば分かる、どうせ酒場にいるだろう」とそれきりで」
つぐみ「( ̄□ ̄;)えーっちょっと無責任な!!
まま、まさか基本的には私とキバガミさんだけで攻略しろなんて恐ろしい話が」
女将「いや流石にそれはちょっと…この迷宮探索は基本的に5人のパーティでの探索が推奨されてるわ。
中には二人組っていうのもいるけど…そちらはブシドー、あなたはメディックのようだからやってやれないこともないでしょうけど…その二人組も、ブシドーとカスメだしねえ」
つぐみ「えっ、いるんですかそんな方達」
女将「あの子達はまた特別だからね。
でも、「狐尾」がウワサ通りのギルドならそれでもなんとかしかねないかも、って気が一瞬したわ」
つぐみ「そ、そうは言ってもなあ…」
キバガミ「確かに拙者は三人のパーティで色々とやったこともあったが…この地の魔物はタルシスの同種と比べてもケタ違いに強いと、ラ・ターシュ殿が言っておられたしな。
出来得るなら、万全の態勢で臨みたいものよ」
顔を見合わせる四人。
そのとき、酒場の一角でけたたましい音が鳴り響く…。
女将「…ったく…喧嘩かしら。
食器だってタダじゃないからそこだけは勘弁してほしいわね、もっとも、うちのはほぼ全部、魔物の甲殻を加工した特別品だけど」
「んだとこの下半身デブ!もういっぺん言ってみなさいよ!
この私が何時何処でそんなことしたっていうのよ!」
「ああん!? テメエの殺人料理でいったい何回祭が台無しになったと思ってやがるんだこのスットコドッコイ!!
さとりの野郎の能力範囲外からこそこそやるくらいならもう二度と厨房に立つな!あたしだって食中毒なんかで死にたかねえわ!!><」
「言わせておけば…あんただって用もないのにそこいら中に伝染病ばら撒きやがるくせに!!
ほんっとうに妬ましいわね!あんたが寄って来なきゃ私の調理で倒れる奴だってきっといなくなるわよそうに決まってるわ!!><」
つぐみ「( ̄□ ̄;)えちょあの声まさか!」
キバガミ「あの会話、間違いなさそうだな。
しかし厄介な…旧都の者らは喧嘩っ早いと聞いてはおったが…早く止めねばえらいことになるぞ!」
メリー「あ、あのー。
あのお二人を、静かにさせればいいんですか…?」
つぐみ「えっ?」
メリー「…お店に迷惑をかけるわけにはいきませんし…カースメーカーの私の術なら、なんとかできると思います。
あの方たちにも怪我をさせずに済むと思うし…」
つぐみはキバガミと顔を見合わせる。
女将「大丈夫じゃないかしら。
カースメーカーはそういう術師なんだし、下手に暴れられてあなた達に被害請求出すのも心苦しいしね」
つぐみの視線を受けてメリーは頷くと、魔力を含んだ呪文を唱え始める。
メリー「…命ず、言動能わず!」
すると、あわやお互いにつかみかかろうとしていた二人の迷惑者達は、まるで何かに操られたかのようにそのまま動きを止めている…!
…
つぐみ「もー何やってるんですか本当に!!><
今度やったら本当にさとりさんに報告しますよ!!!」
ヤマメ「調子こいてすんまえsんでしたそれだけは何卒;;(スタイリッシュ土下座)」
パルスィ「妬ましいけどすんませんさとりだけは勘弁してくだしあ;;(アクロバディック土下座)」
キバガミ「やれやれ…この調子では先が思いやられるではないか。
…しかし、凄い術だなお主。お主のような使い手を置き去りにしたのであれば、お主の仲間も苦労しているであろう」
メリー「そ、それほどでもないです…私、他のメンバーのサポートが主だったから」
つぐみ「でもこの二人を止めるなんてそうそうできることじゃないよー。
…お母さんもさとりさんも大体力技だけど(遠い目」
パルスィ「そうね…私達を止める人間がいたなんて…妬ましいわ…(ギリギリ」
キバガミ「それはそうとお主ら。
恐らくはお主らもこの探索を命じられてきたのは解るが…お主ら、ふたりだけか?」
ヤマメ「ん? そだよ。
かごめの野郎が「基本現地集合だ、会うまでのお楽しみだから酒場にでも行って待ってろ」とかいいやがったし」
パルスィ「話を聞く限りでは、誰かギルドの代表として手続きはしてるだろうとは言ってたわね。
私達はそんな関連のモノはなかったわ。そもそも、来るの初めてだし」
キバガミ「ふむ…そうすると拙者達を含めても4人、あと一人いる筈なのだろうが…」
ヤマメ「らしいね。
けど、どうもかごめの話だと途中合流っぽい感じではあったね。
暫くは人数足りないけど、みたいな」
つぐみ「どういうことなんですか?」
ヤマメ「私もよくわからん。
ひょっとしたら後に採集部隊も送るみたいなこと言ってたし、4人いるって事はしばらくその4人でどうにかしろってことじゃないかねえ。
さとりの話を聞く限り、人数制限は相当ハードル高いとかいうけど。まして未経験者2名」
つぐみ「………だったら、本当に丁度いいかもね。
メリー、私達もどうも、パーティに空きがあるみたいだし…あなたの仲間に会えるまででもいいし、一緒に行こうよ!」
メリー「えっ…ほ、本当にいいんですか…?」
つぐみ「うん!
旅の仲間は何時だって多い方がいいよ!
それに、メリーが凄いことできるってのは実証済みだし」
キバガミ「うむ、拙者にも異論はない」
ヤマメ「(小声で)ちょ、ちょっと!
この世界の人間を巻き込むのって大丈夫なの!?
私達、ずっと正体を隠して通すなんて器用な真似はできないよ!?」
つぐみ「う、うーん…そこはそんなに気にすることじゃないと思うよ?
ヤマメさん達は見た目もそんなおかしなところないし…」
ヤマメ「パルスィの耳どうすんのよ、耳」
パルスィ「帽子かぶってればそんな気にならないでしょうよ。
そもそもそんなに気にはされてないみたいよ。道中でも、耳の長い奴は結構見たわ。珍しくもないんでしょ」
ヤマメ「えーあんたもそれで済ませる気かよ…」
成り行きを見守るメリーの手をつぐみは取る。
少し戸惑っていたメリーは「それではよろしくお願いしますっ」と緊張した様子で返す…が。
パルスィは何故かメリーに険しい視線を向けていた。
…
…
かごめ「あーどうもかごめさんです。
いやあ出ましたね、新世界樹」
諏訪子「えっまた私達解説役すんのかよ?
というかついにつぐみシナリオ解禁ですかかごめさん?
お前途中で離脱して参加とかそんな馬鹿なことしねえだろうなあ…」
かごめ「貴様じゃあるまいし誰がんなことするかい。
…だからその後ろ手にしてる邪眼の鎚は止めろいい加減それパターンにしてるだろお前…」
諏訪子「…まあいい。
しかし実はストーリーは踏破したんだよな。しかも難易度ピクニックで」
かごめ「今回は難易度三段階、ピクニック、スタンダート、エキスパートだな。
ピクニックは本当にピクニック、もう余程工夫しなきゃhageすらもできないという塩梅だ。
そしてスタンダートもhageても一回はやり直しが利くという」
諏訪子「そのスタンダートだって十分に難行だって聞いたんだけどな。
第四層攻略中にやっぱりヌルくなってスタンダートに変更したんだが、被ダメージが激増してこれでもかってほどサイモォン!したからすぐにピクニックに戻したとは聞いたが」
かごめ「だがサイモンを置いとかないと主人公がhageるからな…確か世界樹の仕様だと、HPと防御の高い奴に優先して攻撃が飛んでくって聞いた事もあったはずだが」
諏訪子「お前それ単純に配置の所為じゃないか?
ラクーナを中央に置いて拡散攻撃飛ばされたらどうなるよ」
かごめ「そ、そんなことは…否定できないのが寂しい(´・ω・`)」
諏訪子「…相変わらずガンジーもびっくりの無抵抗っぷりだなオイ」
かごめ「まあ解ってると思うけど本番に入ったからにはしっかりとエキスパ上等の地獄のロードワークで」
諏訪子「相変わらず訓練されてるなあ。
でも実際ピクニックとか本気でヌルゲーだろ」
かごめ「スタンダートでもイワォとか普通に戦えた気がするからまあこれでどうなるかってとこね。
進行手づまりになると思ったらスタンダートくらいにはランク下げていい気はしてるがね。そもそも、スタンダートでも4のHARDより難易度高いとかいう下馬評もあるから」
諏訪子「あれはHARDが世界樹的に普通の難易度だからな言っとくけど。
しかしそれよりも難易度高いって…まあ、4は大分簡単だったという話もちらほら聞くが…あの第六迷宮のハジケっぷりみてもそんな寝言ほざけるものかどうか(しろめ」
かごめ「いやぁ、狂血噛み千切りは強敵でしたね(しろめ」
諏訪子「( ̄□ ̄;)やめんか!!
というかアゲハと花びらが歴代でもトップクラスのぶっ飛び具合だった説があるしな。二層相当で全体催眠あーんどランダム複数回攻撃とか全体に200スリップダメージの毒とか相変わらずの世界樹っぷりで」
かごめ「モリヤンマは3だよな(しろめ」
諏訪子「アレは確かに狂気じみてるわな(しろめ
高威力全体遠隔斬攻撃とかアホかと。リリカが何回あのトンボにナマス斬りにされたことか」
かごめ「今回もモリヤンマはわりかしはっちゃけてるというウワサもあるしどうなります事か」
諏訪子「というか毒とチョウチョとトンボとカマキリがヤバいゲームってそうそうねえよな。
ポケモン? 毒ダメそんな怖くないじゃん(迫真」
かごめ「言いたい事は解るが、ウルガモスは蝶じゃなくて蛾だからなアレ?」
諏訪子「うん、しってる(キリッ」
諏訪子「まあなんにせよ、一周終わったことは確かだが…ここまで無駄話で引っ張ってきたけど、相変わらずどっからツッコんっでったらいいのかなこれ。
装備品がまずひどいななんか。まあ、最初から五層の装備品で揃えてる辺りがもう」
かごめ「というかストーリー組の装備を外してつけ直したのが大半だからぬ」
諏訪子「えっそれでいいのか?
なんか文脈を見る限り誰かこれ使う気ではいるんだろ?」
かごめ「途中合流の助っ人……いったい何ドリカさんなんだ……(迫真」
諏訪子「( ̄□ ̄;)隠す気0だろお前!!」
かごめ「いや本当はな、主人公を流用しようと思ってたんだけど、あの5人はストーリークリアの付属品というかそんな感じらしくて引退も解明もできないときやがったもんだ。
挙句、追加解禁されるハイランダー、ガンナーに関しても転職限定で、キャラメイキングで選ぶことはできんという」
諏訪子「うわあそれもひどいな」
かごめ「まあメディ子顔のガンナー作ろうかと変わりと本気で考えてたし、それはそれでいいような気がしなくもねえしな。
ガンナーというかフレドリカのステータスはわりとメディックに近いバランス型だし」
諏訪子「本来のガンナーはどちらかというと近いのは3のバリスタ、要は鈍速紙耐久だからな。
じゃあ今回は転職も視野に入れた上で色々やってくわけか」
かごめ「少なくともつぐみはその予定だね。
牛のおっさんは成り行きかねえ」
諏訪子「次はまあアレだ、相変わらずどういうメンツなんだこれ。
というかこのカスメどう考えてもゆk」
かごめ「(∩゚д゚)アーアーきこえなーい
…まあその辺察してくれよ。あとマエリベリーってなんか言いづらいよね、それに桑の実だとマルベリーだよね」
諏訪子「知らんがな(´・ω・`)
それにポケモンログでチラチラしてた嫉妬妖怪が樹海逝きか、あいつ大丈夫なのか?」
かごめ「もうこいつは最初から憤怒の力全振りで逝きますんで。しっとの心は父心(キリッ」
諏訪子「しっくりき過ぎててパネェわそれ。
実際、パッシブとしてはかなり凶悪な部類になるがな。エンドルフィンとエフィシエントとセットで持たせたらアレだ、α外伝のガロード搭乗済かつ運動性フル改造したダブルエックス並みの怪物が爆誕するぞ」
かごめ「まあ欠点上げるとしたら範囲攻撃がねえ事くらいかな。
憤怒マスターのグリモアとったらこいつをハイランダーにしてもいいかも知れん。ディレイクロスで分身攻撃が再現できそう」
諏訪子「おいそれ些か笑えねえぞ、ただでさえストーリー終盤の力溜めインボルブがピクニック補正とはいえわりとsYレならん破壊力があったというに」
かごめ「イベントバトルとはいえフォレスト・セル相手にあっさり5ケタ叩きだすなとw」
諏訪子「そこでさり気にネタばれすんなし。
確かに初見は大爆笑モノだけどな。マスターしたとはいえマジで意味解らんわあれ」
かごめ「もののついでだからちと脱線するけど、ロングスラストとインボルブは高速でマスターしても全然無駄じゃないというか、むしろした方がいいレベル。次点は先制攻撃スキルという意味でのクロスチャージ、あとは倍率優秀な範囲攻撃のスラスト系かな」
諏訪子「準備はいるけどディレイクロスは単発火力としては十分だしな。
クロスチャージは実質スキルレベルで威力だけが上昇するんだから、アレも実は反則的なスキルではあるわな」
かごめ「その代わりバグでTP消費増えることもあるそうだがまあそれは置いといて。
先に言っとくけどヤマメは男グラフィックの方がなんかしっくりきたからそうした。以上」
諏訪子「それは逆に反論のしようがないなあ。
あのピンクのだとどうあがいてもみすちー」
かごめ「…実際命名wikiでも女バードの項目に「ミスティア」があるんだよね…あたしはねえんか、此間見たらブシドーだったかショーグンだったかに寿々の名前あったのにどういうことだ(しろめ」
諏訪子「知るか、っていうか(本来の意味の)かごめならどうあがいてもカスメだろうが」
かごめ「(本来の意味の)あたしゃそんな呪詛吐き散らすキャラじゃねえわ!!><」
かごめ「というわけでこんな5名でまずはお決まりのミッションから。
3までは伝統的に存在した地図描きミッション」
諏訪子「恐ろしいことだが色々なところをそのまんま持ってきてるんだよな、例えばこれとか」
かごめ「アゲハさんチィーッス(しろめ」
諏訪子「この花畑はアゲハに毒殺されたボウケンシャで成り立ってます(しろめ」
かごめ「sYレなってないでしょうマジで…あとモグラ奇襲とかもあったな。
けどこのあたりは装備の暴力でまかり通したがね。ストーリーでも何故かレンツスがオマケで付いて来るからあいつらで殴って普通に終わりという」
諏訪子「ツスクルさん前衛で何やってんスかと。
まあ、あいつらレベル30だしなあ」
かごめ「通常打撃の火力そんなに変わらなかったけどな。
まあHPとかTPとかは」
諏訪子「今まで触れなかったけどつぐみがおかしいよな。
なんだ、レベル6のステータスじゃねえよなどう見ても」
かごめ「前衛の3倍くらいHPある後衛とかなにそれこわい(棒読み」
諏訪子「私もそんな言えた義理ないがお前も十分親馬鹿すぎるわ」
かごめ「まあこんな感じで概要ざっと触れて今回はここまでですね。
次回から本格的にhageて逝きますので(しろめ」
諏訪子「それでいいのかお前」
かごめ「獅子は嬉々として我が子を千尋の谷へ叩き落とす生き物なんじゃよ(キリッ」
…
…
道中、花畑に似つかわしくない猛毒のアゲハ蝶の襲撃や、哀れな冒険者のブーツでわなを張っていた狡猾なモグラ達の奇襲をくぐりぬけ、つぐみたちは無事地図を完成させた。
しかし、このような低層だからであろうが、メリーの仲間であろう冒険者たちの手がかりをつかむことなどできようはずもなく…。
「この樹海の奥地には、入口付近の様な強壮効果のある水が湧く泉もある。
そこまでたどり着いた冒険者が、そこを根城に何カ月も帰らなかったなどという話も珍しい話ではない。
もし彼女の仲間がそこにいるのであれば、君らも樹海へ追う他あるまい。だが…」
執政院の職員である青年・オルレスは、そこまで話したところで口をつぐむ。
つぐみは怪訝そうに聞き返す。
「何かあるんですか?」
「いや…実は、先日ある貴族の子弟が、表層付近にまで這い上がってきた“全てを狩る影”に襲撃されて大けがを負った事件が起きてね…。
その令息は幸いにも、腕利きの護衛がいたおかげで一命を取り留め、奴も撃退されたのだが…しかし、令息の無事を優先してそいつを手追いのまま逃がしてしまったということなのだ。
手負いとはいえ、本来はもっと深層に生息する魔物。危険な魔物であることは間違いないし、御子息を傷つけられたかの方は大層お怒りでな。
…出来得るなら、これを秘密裏に狩る冒険者を探しているところなのだ」
「えっ?
ヤバいの解ってるなら、大体的に触れを出してさっさと狩っちまえばいいじゃない」
「うむ。手負いの獣ほどタチの悪いモノはない。
拙者も同種の魔物を知っているが、あの巨大カマキリは何処にいるのも危険性はそう変わらぬ。
早めに対処するべきであろう」
ヤマメのもっともな言葉に頷くキバガミ。
「確かに、君らの言う通りだが…かの方は、この事をあまり大事にして欲しくないようなのだ。
…そこで、君らだ。
君らが本当に、ウワサに名高い実力を持つギルドであれば…この任務を欲しいと思う」
オルレスの提案に顔を見合わせる5人。
「ふむ…引き受けるは吝かではないが」
「こういう場合ってリーダーが方針決めるって、そういえば山のイモ臭い神様が言ってたねえ。
うちらは誰がリーダーになんのかな?」
「あんたに務まる様な役目でない事は確かそうね。
妬ましいけど…この地で冒険者として活動する手続きを任されたのはつぐみなんだから、つぐみでいいんじゃないかしら」
「えっ!?
わわ、私ですか…!?」
一言余計だ、とパルスィを小突きながら、ヤマメも賛同の意を示す。
「そだね。大体この子…メリーを引きずりこむのを決めたのもつぐみなんだし」
「拙者も異論はない。
まあ、安心せい。拙者達も出来得る限りフォローはする」
「は…はあ、わかりました。
でも、カマキリって確かかなり強いですよね…手負いとは言うけど、今の私達で勝てるんでしょうか…?」
「そんなのやってみなきゃわかんねーって。
あんた達、似たようなのと戦ったことあるんでしょ?」
「わかってないわねあんた…どうも私達は最初はかなり、出来ることに制限をかけられてるようね。
かごめとあのスキマの仕業かしら…妬ましいわ…」
「うむ…だが、ヤツが回復したら厄介なことになるやもしれん。
…カマキリどもの得意技は、その鎌を活かした攻撃。道中メリーが見せた封印術で巧く封じれば」
「う…だ、大丈夫でしょうか…」
「やってみる価値はあるかも知れないね」
つぐみはキバガミ達と頷きあうと、オルレスにミッション受諾を申し出た。