かさねた手を離さず ほどかないで
太陽と月に背いてもいい

憧れを今から手に入れに行こう
飲み込まれるその前に

〜Reaching out for our futuer〜



♪BGM 「迷宮 古跡ノ樹海」♪



タルシスより北方の帝国のさらに北、大陸の北の果てに広がる寒冷地帯の高地。

そこには、絶海雲上域やアーモロード島、エトリア地方にもその常緑の葉を茂らせる巨大な「世界樹」が存在する。
その酷寒の地には、その地の「世界樹」を神樹として祀る都市国家「ハイ・ラガード公国」があった。

公国の世界樹もまた、アーモロードやエトリアのそれのように、今だその全容が明らかにならない超古代の遺跡群と、その地に固有と思われる動植物を内包する、巨大な天然の迷宮となっていることで知られていた。
その天然の大迷宮を天空へと昇っていった先には、空を飛ぶ城が存在すると…そんな、絵空事めいた伝説と共に。




その麓に立つ一人の少女…紅魔館当主にして、七真祖が一角「緋月の小覇王」レミリア=スカーレットの妹であるフランドールは、今回ある指令を受けてこの地へと降り立った。
今や周辺諸国にもその名が広く知られ、北方帝国においては「世界樹」に秘められた謎の一つを白日のもとへ明らかにするという大偉業を成した強豪中の強豪冒険者ギルド「狐尾」の一員として、この地に新たに発見されたという謎の遺跡を調査する為であった。

彼女は、手の中の割符…アーモロードの探索の時から持ち続けているそれを確かめ、頷くと…携えてきた無銘の槍を肩に担ぎ直し、その街の門をくぐる。


その迷宮に、どのような運命が待ちうけているかも知らぬまま。





「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第一夜 フランドールの旅立ち




〜ハイ・ラガード冒険者ギルド〜


「ん…見ない顔だが、旅の冒険者か?
君のようなうら若き少女というのは珍しいが…まあいい。冒険者であるならその目的はただ一つ」

甲冑に身を包んだその物々しい雰囲気の人物…にわかに信じがたいが、声から女性であろう…が、まるで値踏みをするかのようにフランを睥睨している。
普通の少女であれば肝を潰していただろうその異常な雰囲気にも、フランは気にした風もなくにっこりとほほ笑むと、挨拶を返した。

「あ、はい。
ギルドマスターの命で、この地の遺跡探索のためにタルシスから来ました…「狐尾」のフランドール=スカーレットです

鎧の女性は何処か感心したかのように「ほう」とつぶやくと、フランが差しだしたその割符を吟味するかのように手に取る。

「かのギルドの活躍ぶりは聞いている。
ギルドマスターや、海都アーモロードの名誉騎士リリカ=プリズムリバーを筆頭に、その構成員のほとんど全員が君のような少女ばかりでありながら、熟練の猛者ぞろいのギルドがそれこそ数度生まれ変わろうともなせぬような偉業を数多く成して来た…とな。
然程の強豪ギルドがこの地にまで来たとなれば…先のベオウルフの一件で委縮しがちなこの都の冒険者崩れどもにも、喝を入れることもできようか」

割符を返してくる女性の表情は、フルフェイスの兜に隠され窺い知ることはできない。
しかし…その声のトーンは、一瞬だけ強い悲しみと無念を込めたものだったように、フランには思えていた。

「ところで…君は見た目、剣士(ソードマン)や探索者(レンジャー)のようだが、それとも何か雰囲気は違うようだな。
槍を獲物にするクラスには聖騎士(パラディン)などもいるが…いや、その独特な衣装、大昔見たことがあるな。あれは確か」
「あ、はい…私、実はギルドの中でも末席で…ほとんど、樹海探索というより、採集担当の護衛が主でしたから。
なので、今回の探索の準備として、ハイランダーとしての手ほどきを受けてきたんです
「成程…ここからまたさらに北に住まう伝説の戦闘者集団の装束か。私も彼らと戦ったことがあるが…自然の力と生命力をやり取りすることで強力な攻撃を繰り出す彼らの技のすさまじさは、良く覚えている。
エトリアの一件でも、高名なミズガルズの調査隊と組んで多大な功績を残したというな。狐尾のギルドマスターは、戦の申し子というにふさわしいチカラの持ち主と聞く。それが、君にその秘儀を習得させて寄越したという事からも、今回の彼女らの探索も掛け値なしの本気である…その証左と受け取ってよさそうだな。
私としては申し分ない、といいたいところだが」

思わせぶりなその一言に、フランは怪訝そうに首をかしげる。

「何、この公国は少し特殊でな。
やることはほとんどタルシスや、エトリアなどと同じ…この地に初めて訪れる冒険者の資質をテストし、そして、それに合格した者を「公国民」と認定することで初めて、探索を認可するという形式を取っている。
君たちが如何に多大な実績を築いてきたギルドであっても同様…まあ、お約束、というべきものだ」
「えっ、そんなモノがあるんですか?
私…もうある程度探索が進んだ後に来て、それで当たり前のようにみんなと一緒に探索に行ってたから」

フランからは表情を読み取れなかったが…この鎧の女性、ギルド長マリオンは少し当惑していた。


実は彼女も、アーモロードで活躍したリリカ達の話を聞いているのである。
その、伝説的にも思える「三竜高速撃破」のメンバーの中、三竜最強の龍として知られる「雷鳴と共に現る者」の討伐メンバーの中に、この目の前の少女の名があった事を思い出し、それを成した人物であるという確信を持っていた。

その彼女が、冒険者にとって約束事のように、各地の「世界樹の迷宮」を抱える拠点都市で当たり前に行われる「定例行事」を知らないという。
そして、マリオンはこの少女がウソを言っていないことも見抜いている…だからこそ、少しばかりの疑念を抱かざるを得ないというのも、無理のない事であった。


「…君はどうやら、かなり複雑な経緯で此処に来ているのかもしれないな。まあ、その詮索はするまい。
話を逸らせてしまって済まなかったな。
とりあえずは、私とここで長問答をしているよりも、直接公国宮へ赴き、按寧大臣ダンフォード老を訪ねるとよいだろう。冒険者に課せられるテストミッションをはじめとした各種ミッションも、ダンフォード殿が出されているからな」
「わかりました。
あ、それとギルド長さん」
「む、申し遅れていたな。私はマリオンという、名前で呼んでもらっても構わんぞ。
何か、他に聞きたいことか?」
「あ、はい…じゃあマリオンさん、この街で、冒険者が一番よく集まる酒場って何処になりますか?
なんでも、私より先にこの街に来てる仲間がいるらしいんですけど…みんなお酒大好きだから」
「酒場だと…ああいや、確かに冒険者連中はこぞって酒場を溜り場にするからな。
此処、公国街南区と公国宮前広場の境目辺りに「鋼の棘魚亭」という酒場がある。
公国宮認定で冒険者への依頼事も取り扱っているから、君等も今後よく訪れることになるだろう。今のうちに場所を覚えておくのも良いだろうな」

ありがとうございます、と一礼すると、フランはその場を後にする。
残されたマリオンは、誰に向けたものでもなく溜息を吐くと、机に堆く積まれた冒険者や衛士絡みの案件を再び捌き始めた。








かごめ「どーもいつものかごめさんです」
諏訪子「お前本当に何してるんだよ…ログだってまだ全体的に片付いてねえのに何世界樹初めてんの? ばかなの? しぬの?('A`)」
かごめ「いや本当に本編高速で終わらせたかったから実際ポケモンでやることなくなったし(震え声
諏訪子「だぁからお前はアホなのだー!!m9( ゚д゚ )(CV:秋元羊介
かごめ「今回はまあ新世界樹なのでNPCも喋りまくりますからな。
   ストーリーではファーさんのグリーンリバーとベルの焼け野原ひろし(藤原啓治)と後衛安定の波導の勇者(浪川大輔)しか解らんのだが
諏訪子「三人もわかりゃ十分過ぎるわドアホ。
   因みに秋元さんも出演してるぞ、まあ東方先生っぽくもストーカーさんっぽくも衝撃のあれっぽくもねえから初見わからんだろうが」
かごめ「えっマジで」
諏訪子「まあそんなことは重要じゃねえよ。
   新世界樹だからまあ、バグと鬼畜ボスの巣窟だったハイ・ラガードもなんか色々無駄にパワーアップしてたり余計な下方修正がされたりしている。例えば新世界樹から引き続き導入されたグリモア」
かごめ「え、それまたあんの?
   正直また1から集め直して金グリモア作るのしんどいんだが」
諏訪子「今回はグリモアはひとつにつきスキル一個だけだ。合成とかも不可能だ。
   そのかわりレベルが上がると、グリモアの装備可能個数が増えるっていう仕様になった。おおよそ10レベルごとに装備可能枠が一個増える」
かごめ「へぇ、継承スキルとか考えずに自由に作りまくって自由に付け替えられるってのか」
諏訪子「同じスキルを装備するとその分元のスキルのレベルが補正されたり、あとは前作データの読み込みとか、通信でやり取りしたデータから要らないグリモアを積んでトレードで交換することもできる。最初は高レベルのグリモアが手に入らないから苦労するが…そのうちこっちで精製できるグリモアの質が上がれば、マスターレベルのグリモアも容易に手に入るようになるから滅茶苦茶便利だな。
   あと地味に鑑定も、入手した瞬間自動に行われるし、しかも一戦闘で運が良ければ同じキャラが2個3個とか作れるようになった。所持上限も400個までと来たもんだ。
   はっきり言って、前よりもあからさまに強化されてるな」
かごめ「前はグリモアの装備ボーナスまで考えて合成していかなきゃならなかったり、グリモア装備の度に装備もなおさにゃならなかったしな」
諏訪子「あとは前から言われてたように、時期はかなりずれるがストーリーモードで行ける新ダンジョン・ギンヌンガ遺跡にクラシックからも行ける。ただ、ストーリーの目玉であるファーフニルだけはやはりストーリーを進める必要があるというか、普通にクラシックでは作れないが」
かごめ「スキルが相当優秀らしいって聞くからそこだけは惜しいんだが…どうせ、グリモアトレードとかでスキルだけは取れるんだろ?」
諏訪子「まあな。
   リカバーとかに類する自己回復スキルのアブソーブなんかかなり便利だから、トレードのチャンスが巡ってきたら逃さず抑えたいところだな。   あと、DLCの特典としてハイランダーが追加されるが…もう既に上で出てるよな。
   今回は新グラフィックも用意されているが」
かごめ「血の暴走がかなり下方修正されたとか聞いたな。
   あれが本当に鬼のように凶悪だったんだが、ターン1回しか発動しないんじゃあな」
諏訪子「あのパッシブぶっ壊れまくってたからしゃあないだろ。
   というか当初フランはガンナー安定だったはずなのに、お前絶対グラフィック見てハイランダーに方向転換しやがっただろ
かごめ「いやほらメガボーさんも基本的に初手竜舞ド安定だし(震え声
諏訪子「まあいいけどさー。
   というわけで、一応建前ではフランが主役なんだが、このあとのメンツ見てると不安を否応なく煽る顔触れなのが本当にな」

諏訪子「何しろ新世界樹同様これも2のリメイクだから、色々新や2から改良されたり削除されたりという要素も多いが、簡単に説明しておくか。
   まず前作のブーストというか、のちの作品でリミットスキルへと発展する、クラスごとに設定されているフォーススキルだな。
   これは今回、フォーススキルとフォースブレイクの二つに分けられたが、フォーススキルの発動条件は一緒。前作で言うバーストゲージや3や4のリミットゲージと一緒で、溜まれば使用できる。効果はどれも3ターンだが、非常に強力な効果だ。
   で、旧来のフォーススキルに当たるフォースブレイクは、フォーススキル発動中の、なおかつ探索中1度しか使えない仕様になった。その分、効果は絶大な必殺技だから、ボス戦のここぞというときに使いたい」
かごめ「何しろ不勉強なもんだから此間動画で予習しようとしたんだけど、なんかレベル1で超核熱使ってキマイラをぶっ倒す動画みたいなのがあってアレなんぞって思ったんだが」
諏訪子「いやそういう無茶苦茶な例を出されてもなあ…3でも多段斬撃でゲートキーパーを1ターンでスクラップにする動画もあったじゃねえか。
   まあこういうアホな事をやりだすとキリがねえから、フォースブレイクの仕様こうしたんだろうな。一応、アルケミストの超核熱の術式、あと何気に有名なガンナーの至高の魔弾、両方ともフォースブレイクに当たる。
   効果そのものは変わってねえから、ある意味では弱体化というべきじゃねえかなこの辺り」
かごめ「基本的にはイグニッションからオーバードライブみたいな運用でいいんかな」
諏訪子「例えはアレだがまあ…そう思ってもらえればいいよ。
   あと、新世界樹では何故かTEC依存になってた状態異常および縛りの付与率は、旧来通りLUC依存になってる。
   カスメやダクハンは当然として、レンジャーやアルケミ、マグス辺りに搦め手を持たせやすくなったという事だな。逆にLUCがゴミみてえな数字のメディックは搦め手を仕掛けるという事自体無謀のKWMになったがな。
   あと弓、銃は依存ステータスがSTRじゃなくてAGIになった。旧来ではガンナーも超鈍速だったが、今回はレンジャーを凌ぐ俊足っぷりだ。
   最もレンジャーの場合は素早さブーストがあるから数字以上に速いんだが…」
かごめ「新規職と言えば3から逆輸入のプリンスもあるけど、アレどうなん」
諏訪子「全体的にバランスはいいけど、今ひとつ何したいのかよく解らん感じだな。
   ただ、予防の号令やクリアランス、リセットウェポンといった辺りは一通りそろってるから、積極的に作成するよりは作った人からこれらのスキルを貰うスタンスで行く方がいいんじゃねえかな。
   フォースブレイクは戦闘向きかどうかと言われると微妙だが、宿代ケチりたいときなんか特に絶大な威力を発揮する。それ以外は他の強化枠との兼ね合いもあるから、バフ担当としてバードとプリンセスをどっち取るかは好みと編成で決めていいんじゃねえかな」
かごめ「じゃあおいおいおまけ用のサブパーティで用意するみたいな感じで」
諏訪子「するんかい。
   まあただ、グラフィックはダウンロードしないと3の基本カラーとかしか使えねえから、追加料金支払ってDLCから落としてくるのでいいんじゃねえかな。まあ好みの問題でしかねえがな」








〜中央広場〜




「さあさあ御立ち会い御立ち会い!
此処にとり出だしたりますは、タルシス石林にすむというお化けカエルの軟膏だ!
こいつはすごいよ、ひと塗りすればちょん切れた腕も指もぴったりくっついて、たちまちのうちに元通りになるってもんだ!」

広場を公国宮に向けて歩くフランの目に、行き交う人々とは別に多くの人だかりができている一角が映る。
そして…何処かで聞いたようなその声に心当たりがあるのか、彼女はその人だかりへと近づいていく。

「お、なんだいなんだいみんな信じてねえって顔だねえ。
まあそりゃそうだ、行きずりの行商である私達は新顔だ、んでもってこの薬の胡散臭いこと。うんうんわかるわかるよー。
てな訳だ、百篇の口舌よりも一見の事実! このうちの子の柔肌で効果のほどを実証してやろうじゃないの!!

さして背も高くないフランは、それでも人込みの比較的薄いところからなんとかその中心を伺おうとする。
そのかすかな隙間から、中心の光景を見て絶句した。




「ううっ…なんで私がこんな目に」
「いいから黙って大人しく言われた通りしろっての。
ここでお金稼げないと今日の食い扶持にすら困るッてんだ。
ったくかごめの野郎大嘘つきやがって…ネームバリューだけでホイホイ樹海に入れるとかいうから手ぶらで来たってのによ」
「だからフランが来るまで待てっていたんじゃねえかよ!
つか大丈夫なんだろうなお前の薬って本当に!?」
「安心しろ売りモンに用意したのと違ってこいつは本物だ、調合さえ失敗してなきゃな」

遠目からはこの二人が何を言っているのか解らないだろう。
兎耳の少女は、動けないように後ろ手に縛られた金髪の少女が何か叫ぼうとするより先に、拳骨を一発喰らわせて無理矢理に黙らせると、これ以上余計な事をしゃべらせないようにするためか素早く猿轡をかませる。

「むー!むー!!」
「そいじゃここからいっつしょーたーいむ!
とり出だしたりますこの切れ味抜群のナイフで
「ちょっとーなにしようとしてるんですかそこーッ!!?」

たまらずに飛び出したフランの姿に、兎耳が舌打ちして目を逸らせる。

「あ、あのすいません!
この二人私の連れで待たせてたのがヒマであのそのえっと」

あたふたしながら説明にならない説明のフランに、やがて興醒めしたと見えたギャラリーが離れ始めた。
そしてフランはギャラリーが居なくなると金髪の少女…魔理沙の戒めを解きにかかる。

「あーおい何すんだよー。
此処でこれをおカネにしないと今日の宿代とかがなあ」
「そういう問題じゃないですよ!!
というかてーさん魔理沙をどうするつもりだったんですかあああああああああああ!!??
「うう…私もう少しでキズモノになるところだったよう」

再びギャラリーがこの騒ぎに集まりだしてくるのを見て、フランは二人を伴って逃げるようにその場を後にする…。





〜公国宮〜


てゐ「いやな、試験の話は私だって知っちゃいたんだよ。
  でもよ、私だってそんな前衛向きでもなきゃ砲剣はメンテできねえからってんでこの馬鹿置いてきやがったしよ。
  私はただ資金集めをしたかっただけでな、イクサには準備が必要なんだし」
魔理沙「その為に私をズタズタにしようとか意味解んねえよ!!自分でやれよ!!><」
フラン「まあまあ^^;
   というか、てーさんまで来てるとか知らなかったですよ。
   かごめさんの話では、文さんがいち早くこの街に入って情報集めしてるとかそんな話だったし」
てゐ「いやなー、その文が公国民云々のこと知らなくて、牢屋に繋がれちまったんだよ。
  だから私はいやな予感するから他のやつ来るまで街で大人しくしてろって言ったのに…間が悪いことにあの馬鹿名義で宿取ってたから、宿にも居れなくなっちまって」
魔理沙「こんなことになるならこっそりなんて来なきゃよかったぜ…畜生><」
てゐ「まあな、居るなんて思わなかったというなら、むしろそこの白黒の方だ。
  私は諏訪子の野郎に、たまにゃ自分の血を流してきやがれとか言われて無理矢理こっちに放りこまれたんだよ。
  ったく…守矢の連中に迷惑かけたわけでもねえし家賃だってきちんと支払ってる清く正しい素兎(しろうさぎ)に対してなんつー仕打ちだ。四季映姫に訴え出れば余裕で勝てるんじゃねえか」
魔理沙「うるせえ黙れ兎詐欺野郎!!
   今さっき私にやった仕打ちだけでテメエなんか余裕で有罪だ!!!><」
フラン「もー魔理沙落ちついてよー!><
   あ、ほら衛士さんきましたよ、大臣さんのとこいかないとっ」



♪BGM 「街景 マルゲリータの午後」(SQ4)♪




「お初にお目にかかりますぞ、「狐尾」の皆様方。
この老体は大公様に仕え、国の政を司る按察大臣ダンフォード。
以後、お見知りおき下され」


大臣「ギルド長からも聞いておるが、俄にわしとて信じられぬ事に、お嬢さんがたはまだこの樹海探索のルールというものをよく解っておられぬとか。
  加えてこの国の決まりごとは少々特殊での、まあ、同じ試験にて探索許可と「公国民」に認定は行われる故、難しく考えることはないですぞ」

てゐ「というかお前ら本当にアレだよな。
  樹海探索なんてずぶの素人の私が言うのもなんだが、お前ら本当に三竜とかと戦ったことあんのか?」
フラン「そ、それはえーとその…;;」
魔理沙「ある程度穣子とかかごめとかがひとしきり暴れ回った後に、私達来たとかそんな感じだしな…;;」
大臣「ほっほ、詳しい事情は解りませぬが、どうやら相当複雑な関わり方をしておったようじゃの。
  まあ、安心されるとよい、試験はごくごく簡単なもの。
  この世界樹迷宮の最初の階層の、ある決められた区画の地図を作製することじゃ
魔理沙「地図描きなのか?
   なんだ、それだったら私も「殿」でやったことあるぜ。ものっそい楽勝だったんじゃないか。
   これだったら最初から衛兵の目ェ盗んで世界樹に向かわないで素直に此処来てれば」
てゐ「( ̄□ ̄;)あっ止めろ馬鹿余計な事を」
大臣「…?
  どういうことですかな?」
フラン「仕方ないですよ二人とも…どのみち文さんたちがいないと話にならないんだし。
   すいませんダンフォードさん、実は…」





〜鋼の棘魚亭〜




文「いやぁマジで助かりましたよフランさん。
 かごめの馬鹿が「狐尾の名前出せば探索とか自由にできる」とかほざきやがって本当に全く」




みとり「だから私も反対したんだ!
   だけどこのアホ天狗が」
てゐ「もういいこれ以上なにも言うな、そこの鉄砲玉天狗のやっすい挑発に乗ったお前が悪いんだ。
  あの爺さんが思ったより話が解るんで助かったが…その代わり、どうあってもミッションを達成する必要が出て来ちまったじゃねえか、しかも今日中に
文「ぐぬぬ…だけど、そこの白黒だって樹海探索経験があるんでしょう?
 最初の階層でやれる程度の事ならたやすいんじゃないの?」
魔理沙「いや実はだけどよ…なんか紫とかごめの所為で、私もフランもかなり能力に枷を掛けられた状態にされたらしいんだ。
   だから、今の私達の能力なんて然程、新米冒険者と変わらねえレベルらしいんだぜ。
   まして、私もフランもクラスが変わっちまってる、探索っつっても能力に制限がかけられた上に、新しく戦い方を模索しながらだぜ。まず生きて街に戻ることの方が重点になるんじゃねえかな」
フラン「そう…ですね。
   私も今までは後衛専門でしたけど、今回は前衛ですし」
てゐ「私もかごめと諏訪子の後ろでこそこそしてただけで実際戦ったことねえしな…って文、あんた確かエトリアで小人を止めに行ってただろが。
  お前こそ戦えてなきゃおかしいよな」
文「お生憎様。
 あの時は状況が特殊で、さとりのおかげで能力の境界が取っ払われてただけよ。
 実際こっちのスキルなんてよく解らないもの。素人というなら、私とみとりだって実はそんな変わらないわ」
フラン「どうしてそんな状態で無策のまま迷宮に挑もうとしようとしたのか意味解んないです(しろめ」
てゐ「見事なまでに前途多難じゃねえか…どうすんだこんなので」
魔理沙「とりあえず各自、今できる事をまとめていこうぜ。
   幸いにもパーティバランスはえーと…どうなのフランこれ?」
フラン「( ̄□ ̄;)えっそんなの私に振られても!!」
てゐ「予想してたけど見事にgdgdだなオイ。
  しゃあねえ…とりあえずゲームで困った時の姫様に訊いてみようをしてきた私で此処は取り仕切るか。
  あの姫マジでゲームやりこみまくり過ぎるだろマジで…ご丁寧に新作まで余さず押さえてやがるしまあ助かったけどさ」








かごめ「なんだケロ様、てーさん無理矢理放りこんだのか」
諏訪子「いやだってあいつ最近マジで今でコタツムリになって動きゃしねえし邪魔だから(キリッ」
かごめ「そんな理由で命張ってこいとかニンジャも真っ青の外道ぶりだな」
諏訪子「何とでもいいやがれ、居候の分際で私の許可なくこたつを我が物顔で占拠してやがるあいつが悪い。
   因みに最初のミッションには日数制限ねえし、ダンフォード爺さんも「自分のペースでゆっくりやるべきそうするべき」っていうからゆっくり進めるといい。何しろ、ヤマネコやアフロエテ公みたいなやつは何処にでもいるからな」
かごめ「まあそこはこのログのお約束みたいなもんだし。
   当初と大幅に変えた点はフランのクラスと、まさかの魔理沙だな」
   タルシスでもあの白黒だいぶ暴れてた気がするがまあ、無理矢理メイド長を導入するよりかは絡ませやすいというか」
諏訪子「前衛がフラン、みとり、てゐというある意味ありえない顔ぶれだよな」
かごめ「まあ個々の面々で見よか。
   まずフランのハイランダーだが、血の暴走が大幅弱体化した以外は従来どおりかな」
諏訪子「ハイランダーのフォースは3ターン槍スキル威力増加+槍スキル使うごとに全体にハーベストの効果というわりとふざけたものだ。
   凶悪兵器スピアインボルブと安心と信頼の主力ロンスピマスターやクロスチャージの速度補正は健在だから、回復のタイミングをある程度操作できるのも優秀だな。血の暴走は残念だが、AGIもそこそこ前作に比べて上がってるからクラスとしては全体的に強化されてるよ。
   で、フォースブレイクは強力な全体攻撃であるゲイボルグ。実は「全体突攻撃」とか書いてあるけど実際はSTR依存の無属性らしい」
かごめ「相手選ばねえってのが強いよな。逆に言えば弱点突けねえが」
諏訪子「フランは槍マスタリを取ったらまずハーベストを取りに行くためにHPに振ってある。
   その後はただひたすらに槍マスタリー上げて、そこから今度はブラッドウェポン、ハーベスト、リミットレスを集めて、あとは血の暴走を振ったら適宜ロンスラ、インボルブを伸ばしていく方針でいいと思う。
   レベル30になる頃にはインボルブかロンスラのどっちかをマスターするのが目標だな。両方マスターしたら、今回血の暴走を強化する意味も薄いしクロスチャージやブラッドウェポン、ハーベストを伸ばしていく方面でいいんじゃねえかな」
かごめ「まあハーベストは雑魚戦でしか役に立たないから、ある程度振って高レベルのグリモア確保できるなら休養も視野だね」
諏訪子「どうせ途中で同クラス転職して能力上げる気満々だろお前…まあ、ジャガーさんもいるからそんな悠長なこともあまり言ってられんというか、普通に転職もしくは引退から引き継いでまたどうせ60ぐらいまで上げるつもりなんだろうしな…」
諏訪子「文は一応レンジャーなんだが…最後までレンジャーで行くのか、こいつ?
かごめ「正直どうしようかと思うんだよねこいつ。
   野生の勘は1振りでいいと思うし、とりあえず弓スキルとったらアザステ取りに行ってもいいと思うんだ」
諏訪子「というよか、転職前提だろこいつ。
   何処かでてゐを後列に下げて、文をブシドー辺りにするオプション考えてるだろ」
かごめ「そうでもねえよ。
   だが引退は絡むだろうし、その前に素早さブーストとアザステ、出来れば抑制攻撃ブーストにも振って高レベルグリモアを創りたいところだ。
   というか、素早さブーストのマスターグリモア習得は必須事項といってもいいだろ。フランとか持たせたい奴も結構いる」
諏訪子「みとりはまあ…他に例えようもないくらいパラディンなんだがな。
   とりあえず盾スキル取ったら先制挑発は早めに抑えたいところだが」
かごめ「ただ、わりと低階層からファイアガードは出番がかなり多くなるっぽいふいんきだが。
   相変わらずというか盾役はSP管理がシビア過ぎていかんな。パリングを取りに行くぐらいなら、今回盾マスタリーにもパリング効果ついてるから決死の覚悟辺りを取りに行きたいところだが」
諏訪子「三色取りに行ったら足りるか、それ?」
かごめ「逆に早いうちに押さえておいて、グリモア化したら休養して三色を振りに行くというのでもいいんじゃねえかなって思ってる。
   盾マスタリはフランやてーさんにも持たせたいしな。
   魔理沙に関してはとりあえずダブルアクションかペネトレイター取るか迷うところだが…チャージ3色の上位スキルもあるし、こちらもなんとかして押さえたいから、方向性としてはこいつが現状一番迷うな」
諏訪子「あれ、前作の凶悪パッシブ後方支援は?」
かごめ「前作、作りすらしてなかったんだよなそれ。
   ただ今回はあまりにもぶっ壊れスキルだったアクトブーストがフォーススキルになっちまってるから、心置きなく三色射撃に振っていけるのはでかいのかねえ」
諏訪子「どうせどっかでつぐみも絡んでくるんだろうし、あいつとの方向性の違いを考えておかないといかんのじゃないのかね」
かごめ「な、何を根拠にそんな(目がバタフライ
   つかあたしは実はよく知らんのだが、ドクトルマグスって結局どういうものなのか」
諏訪子「てゐか、実はあいつあのままマグスのままで行ってもいいとは思うんだがな。
   マグスで居る強みはなんといっても、「巫術:結界」だな。巫術マスタリの補正とこのマスター+グリモア重複の補正でほぼ97%異常防ぎが出来る。これが今回マグスの最高の強みと言えるだろうな。
   なのでまず巫術を極めて、そののち巫剣を取る。そしたら再生陣までとって、その後結界を取る。結界マスターしたら霊攻大斬をマスターまで振る、という流れだ。余裕ができてきたら抑制防御や鬼力化、TPを伸ばす方向でいいと思うんだ。
   フォーススキルの効果で大斬の火力出せる事は勿論だが、そもそも大斬は巫剣の条件満たしてなくてもそこそこ威力でかいからな
かごめ「鈍速だが回復術は最速発動だし、いざとなれば魔理沙もドラッグバレット使えるしな。
   じゃあまあ、基本的に最後までこの構えで」
諏訪子「でいいと思うんだ。
   あとは…どうせお前サブパ作ってもう悪さする気満々だろ。
   やるんだったらソードマン、剣ダクハンの出来れば両方入れとけよ。メインパというか、特に霊攻大斬が信用できる威力になるまでのてゐの補助火力として、トルネードか今回何気に強化されたドレインバイトがあると非常に便利だからな」
かごめ「あいよー」


かごめ「まあ今回は導入部みたいなもんなので、ここまでだね。
   まあどうせ予想はできてるだろうけど、そのうちあたし達も樹海行くからそのつもりで」
諏訪子「うんまあ予想はしてた(しろめ
   まあどうせ聞かなくてもある程度予想はついてるんだが、お前ブシドー私カスメだろどうせ」
かごめ「あたし達が絡む段になるときはこいしとリリカもセットだ。
   あとなんか知らんが、ヤマメの野郎が来る気満々でな。あたしとしては本音レティに来て欲しかったんだが…まあ、あいつは次の解説から呼ぶし」
諏訪子「えっさとりとか紫とかじゃねえの」
かごめ「あいつなんか鞭ダクハンか殴りメディやりたいとかぬかしてるからな。
   まあ…確かにあいつがバードっていうのもなんか違うしな。戦力的には期待できるんだが、タンク役いねえとか不安しかねえよなあ(しろめ」
諏訪子「お前もなんだかんだでそういうところ結構、マゾいよな…私もそんな言えた義理ねえが(しろめ
   まあいいや、とりあえず今回は導入部という事で」
かごめ「次回から本格的に探索入ります(キリッ」