アリの魔物の襲撃事件から、一夜明けて。

突然の魔物の襲撃で混乱の坩堝と化したハイ・ラガードの街だが、幸いにもこの日は衛士の巡回も普段より多い人数が狩りだされており、なおかつその指図をしたマリオンもギルドを離れ、自ら陣頭指揮を行っていたことが功を奏したようで、又比較的浅い階層にいた強力な冒険者達も騒ぎを聞きつけて戻ったこともあってか、幸いにも一人の死者も出すことなく事件は収束した。
とはいえ家屋は広範囲で半壊もしくは全壊の被害となり、アリの攻撃を受けたり、倒壊した建物の瓦礫で怪我をした者は決して少なくはなかったため、被害は軽微とは言い難い。
一歩間違えば、たった一人の盗賊により、ハイ・ラガードの街が一夜にして廃墟になるほどの事態であったのだ。

多くの冒険者が根城とするフロースの宿、「狐尾」のホームポイントである「狐尾紅茶館」、そして多くの冒険者たちが集うここ「鋼の棘魚亭」も、決して被害が少なかったわけではないが…それでも、棘魚亭はその日の夜も通常通り営業し、多くの冒険者が昨日の騒動の話を肴に、そこかしこで杯を交わしている。



そしてこの日、普段なら夜遅くに顔を見せるはずのかごめが、珍しく早い時間に姿を見せて、定位置になったカウンターの端に陣取っていた。
その隣にはメルランがいる。

「ごめんな、こっちの方は任せきりにしちまって」

かごめはどこか、寂しそうに笑いながら一口煽る。
メルランもまた、同じようにして一口煽ると、仕方ないわね、と言わんばかりの表情で溜息を吐いて返す。

「別に。
大体あなたがこういう大事の時に姿を見せないってことは、どうせ他に面倒事があったってことでしょう?」
「ん…ああ、まあね。
禁忌の森にまさか、あんなでかいアリの巣があるなんて思ってもなかったし。
耳障りな音がどっかから鳴ってるのまでは解ったけど、あれが止んであんたの曲が聞こえたとたんに、あいつらウソみたいに大人しくなりやがってさ。
アレやっぱり幻聴じゃなかったんだなー、さとりの奴も首をひねってたけど」

かごめはこの日、大量に持って帰ってきた古代ヤドカリをアントニオに引き渡して、それを豪快にローストされたものを一個頭を力任せに引き抜くと、その中身のエキスと酒を交互に味わっている。
メルランもそれに倣うかのように、同じようにして力任せにその頭を引き抜きにかかる。

「しかし、あんたが叩き壊した二本の笛、そいつはそれで良かったのか?
あたしも話に聞いただけだが、どっちもこの街の呪術院の所蔵品なんだろ?」

ああ、と、ヤドカリのエキスをすすっていたのを止め、メルランは応える。

「連中、ある一件から随分私達のことを気に入ってくれちゃったみたいでさ。
あとそれと、暗黒委員会って言ったっけ?
あの人たちの代表者も、事情と今回の事態を踏まえて、むしろ壊してくれてよかったって言ってくれたのよ。
……私も、こいしの考えが間違っているとは思わなかった。だから、そうしたまでよ
「……だよな。
あんなもんは無くなっちまった方が世のためだ。
あたしがこいしの立場でも、問答無用でそうするだろうしな」

かごめは深く酒を煽ると、少し寂しそうな顔で言葉を続ける。

「…あの盗賊野郎も、色々あってああなっちまったんだろう。
でも、ヘンに同情するんじゃないよ。
あくまで道を踏み外したのは、あの野郎の意思。他に取るべき道があったかもしれないのに、野郎はそれを選んじまった。
何より、あいつは多くの国の奴らから恨まれるようなことを繰り返していた…何処かで、そのツケを支払わなきゃならない
…それだけの事だよ」

メルランは、その時になって初めてその気配を感じ取った。
驚いたような表情で振り返ると、そこには、先と同じブシドー装束のこいしが、寂しそうな表情で俯いて立っていた。

「…こいし」
「…うん、私、大丈夫だから。
それと、かごめさんが言ったことも、わかってる。
私は…“私が信じた正義”に則って、彼を生かす道を選んだ。それだけだよ

こいしの答えに、かごめは振り返ることなく、深く溜息を吐く。
そして、その言葉を告げる表情は、穏やかで。


「…いい答えだ。
あんたの姉でも親でもねえあたしが言うのもなんだが…あんたは本当に、大した奴になったと思うよ。
お疲れさん、こいし」



一拍置いて、こいしは泣き笑いのような表情でかごめの背に抱きついた。
かごめは、その彼女の身体を強引に抱え込み、乱雑にその頭をくしゃくしゃとかき回して笑い、メルランも、それを止めるでもなく同じように愉快そうに笑う。

その様子を、離れた位置から見守るリリカとさとり、ヤマメも、何処かほっとしたような表情で溜息を吐いていた。



「狐尾幻想樹海紀行 緋翼の小皇女」
第六十一夜 誰が為に陽光は輝く




静葉「おばんでーす、秋神姉です」
レティ「相変わらず何を狙ってるんだかさっぱりなアイサツね」
静葉「あらあなたまだいたの。
  そろそろあなたの時期は終わりよ、さっさと住処にすっ込んでなさいな」
レティ「うるさい黙れ(キリッ
   そんなことより今回は総解説編なんでしょ、サクサク進めちゃって終わらせましょうよ」
静葉「へいへい(´ - ` )」

静葉「まずは前では全く触れてなかった、このクエストに登場するクエボス共の紹介からかしらね。
  実はこいつらに関しては情報も少な過ぎて、行動パターンも低レベル攻略のアレから引用させてもらってるわ」
レティ「というより、こいつらのパターンまで調べた人なんてその人ぐらいしかいないじゃない。
   こうした大したことないレベルのクエボスとか、DLCとかの連中もほとんどパターンらしいわね。
   例外はティンダロスだっけ?」
静葉「まあティンダロスに関してはまたその時に解説するから、今回は忘れといてちょうだい。
  まずはどういう結末を迎えるにせよ、クリアの最低条件がこいつの撃破になるサソリ野郎ね」




クエスト「群れを成し襲い来る森の恐怖たち」ボス 幸災楽禍の処刑針
レベル46 HP4071 雷、壊弱点/斬、突耐性 脚縛り耐性/眠り、混乱、麻痺、毒、盲目に非常に弱い
苛む針(脚) 一列に近接突攻撃、脚封じと麻痺を付与
極刑の針(脚) ランダム2回近接突攻撃


レティ「そういえば幸災楽禍ってどういう意味だっけ?」
静葉「他人の不幸や災難を喜ぶ事の喩えね。
  「他人の不幸は蜜の味」という諺とほとんど同じ意味合いよ」
レティ「へぇ。
   まあ固き鎧の主みたいに嫌々戦わされてるとかじゃないどころか、おもっくそこいつ自身が嬉々として戦いに来てる感じですもんね。
   っていうかなんなのこの耐性のザルっぷり」
静葉「入れる手段は限られてるけど、即死と石化も普通に通るわねこいつ。
  七転八起を併用してブレインレンドや死の眼光、もしくは呪鎖から石化の眼光でとっとと始末した方がいいかしら」
レティ「普通に強力な雷属性技やシールドスマイトがあればそんな必要もない気もするけどねえ。
   実際大したことないんでしょ、こいつ」
静葉「そうね、大したことなさ過ぎて、誰もこいつの調査をしなかったレベルよ。
  といっても、極刑の針→通常攻撃→苛む針で延々ループするだけだけど」
レティ「火力的にはどうなのかしら、こいつ」
静葉「レベルのせいもあるけど、四層のサイよりは低いわね。
  ただ、LUCの低い連中ばかり集めたPTだと、範囲攻撃でなおかつ麻痺をばらまいてくるから、そこが厄介なとこかしらね。
  脚封じが決まればサンドバッグに出来るけど、耐性があるから狙うなら異常撒き特化させたカスメで呪鎖経由から封の呪言(脚)かしら。というかカスメを連れてるなら、混乱や眠り、盲目がまんべんなく良く効くから、それでうまく動きを封じ続けていければ多少レベルが低くても苦戦はしない筈よ。
  そもそもこいつ、ある意味では前座に過ぎないし」
レティ「それもそうよね。
   一応こいつを倒せばクエストクリアの条件は満たせるわけだけど、問題はこの後の選択肢によってこいつと戦うことになることかしら」




クエスト「群れを成し襲い来る森の恐怖たち」ボス2 義憤の断罪鎌
レベル47 HP8337 炎弱点 石化、即死耐性/呪い、麻痺、毒、盲目に非常に弱い
力溜め(頭) 次の攻撃の威力が上がる(補正率170%程度)
首狩りの鎌(腕) 全体に近接斬属性攻撃、即死させる(身構え動作あり)


静葉「毎度おなじみカマキリさんね。
  こいつは盗賊が逃げ去って、上の階から悲鳴が聞こえたってナレーションが入った後の選択肢で「盗賊を助ける」事を選択し、なおかつそこからフロアジャンプによる階移動すらせず階段で2Fに上がることで戦うことができるわ。
  フロアジャンプ移動で2Fに上がってもダメだし、六階まで行って磁軸でセーブしてからというのもできないわよ当然だけど」
レティ「実質的にサソリと連戦になるわけね。
   でもHPはサソリの倍あるし、しかも全体即死攻撃持ちと。毎度御馴染大鎌斬の全体バージョンとか相変わらずえげつないわねこいつ」
静葉「ってもそれ、溜め技になってるからかなりソフトよ。
  あとみんな大好き()大鎌乱舞もないわ。初見はその姿でセイシンテキをhageさせてくるけど、ふた開けてみたら歴代のカマキリのヤバさを期待してるボウケンシャーの大ブーイング必至の廉価版よ」
レティ「ああまあ、溜め技っていう時点で轟音弾が効くってみんな予想付くものね」
静葉「そうね、今回はナイトフラワーのナイトコールといい、クリア前は完全パズルボスだったり雑魚もそんな感じで、今回実際は歴代でも相当難易度低いんじゃないかしら。
  それはさておき行動パターンは力溜め&身構える→首狩りの鎌→通常攻撃のループで、HPが30%を切るあたりから通常攻撃をしなくなって力溜め&身構え→首狩りの鎌を繰り返してくるパターンよ」
レティ「あっ、それじゃあ通常攻撃に耐えられれば轟音弾大量投入で完封できるってこと?」
静葉「そうなるわね。
  別に轟音弾がなくたって、耐性がないので腕を縛る、入りやすい麻痺や盲目のみならず、耐性のない眠りやテラー、混乱等々を駆使して動きを封じるのも有効よ。あとサソリ野郎ほどじゃないけど、低確率ながら石化や即死も効くわ。
  この耐性のザルさ加減も、これまでのカマキリを知ってると拍子抜けもいいところね。
  ストーリーなら積極的にフラヴィオの異常矢をぶち込んで、クロエの大斬や主人公の炎セイバーで削りつつ変身のチャンスを待って、変身したら即座にアクセラレートから炎ウェイヴをぶち込むと手っ取り早いかしら」
レティ「…そこは別に、主人公に準備させてる間にフラヴィオが轟音弾投げるで良くない?」
静葉「そんなことは百も承知よ、多分みんなそうするんだろうし」
レティ「ですよねー」
静葉「因みにこいつの力溜めだけど、サウロポセイドンとかが使ってくるのと一緒だから、一応グリモア化出来るわよ。
  チャージ系スキルの中ではコストパフォーマンスが破格に近い狂性能、スキル説明だと「物理攻撃にしか(補正が)かからない」って書いてあるけど、設定ミスなのか説明文書いた奴が悪いのかまでは知らないけど、ちゃんと属性攻撃にも乗るわよ。
  もっとも、リミットレスやフォースチャージとかみたいな便利な付与効果はないけど」
レティ「わざわざそんなもん粘らなくても…ってものだけど、うまく適正時期に高レベルのが取れたら終盤まで使って行ける良スキルですものね。
   この時期になればトライチャージや後の先なんかも振ってきてるとは思うけど」


静葉「次はリリカ達の紹介ね。
  知っての通り、この辺りでは3りPTでやってるわ。レベルもレベルだし、盗賊クエスト内でレベルは変わってないわね」
レティ「確かこの時四葉茶積んでた気がしたんだけど…」
静葉「気のせいじゃないかしら。
  とにかくカブトムシ、サソリ、カマキリは全員レベル63で撃破してるわね」
レティ「流石にそこまで上げてると負ける気がしないわね、3りでも」
静葉「火竜のオーブは使ってレベル70まで上げたけど、この三人でサラマンドラも狩ってるからね何気に」




リリカ プリンセス
攻撃の号令★ 防御の号令3 予防の号令4 不屈の号令★ リンクオーダー★
ホワイトノーブル1 リセットウェポン2 エクスチェンジ3 ホーリークラウン1 ファイアサークル★ フリーズサークル★
号令マスタリー★ レイズモラル★ HPブースト5 TPブースト5

レティ「ここで「いらない子の分際でプリンセスwwwwww」とか言おうがものなら、鬼の形相したルナサにミンチにされるのがオチよね」
静葉「解ってるなら余計な事は言わないことよ、いいね?(威圧
  でもねー、冗談抜きでリリカがこのままプリンセスでいる意味、ぶっちゃけあまりないのよ。
  勿論戦略的な意味だからね?」
レティ「解ってるわよ、あいつにそういう喧嘩を売ったら幽香の何倍も面倒な事にしかならないもの。
   …そもそも私達もキレるし(にっこり
静葉「はいはい。
  実際ここでのリリカは、概ね三色サークルやリンクオーダーでこいしの火力補助をする役目なんだけど、パーティの最終形や最後の相手を考えると、残念ながらあまりいてもいなくてもいい感じになっちゃうのよね。
  単純に火力上げるならプリンセスでいる意味もないし、バフはよりTPの潤沢なメルランがかけられる」
レティ「確かにそうなのよね。
   別に属性攻撃ブーストがないのはプリンセス本職だって変わらないんだから、手の空いてる時にリンクオーダーするつもりなら別の職に転職させときゃいいわけだし。
   候補とすると何かしら、パラかマグス辺り?」
静葉「回復役欲しいし、マグスが筆頭候補かしらね。
  次点でガード欲しいからパラ、メルランがどうせ破邪取るからメディックでもいいんだけど」
レティ「アタッカーよりは防衛もしくは回復の要が欲しいところよね。
   どうせ、ヤマメも殴りに行くんでしょ?」
ヤマメ「あーそれなんだけどさー。
   実は私、予定変更でこのPTから外れることになってるらしいんだよねー。次の氷の大王ん時にはいるんだけど」
レティ「…何呼んでもないのに湧いて出てきてんのよ。
   Gの駆除終わってないんだったら隠れてなさいよ、不快害虫として何も知らない人に駆除されちゃうじゃない」
ヤマメ「私ぁ何処のアシダカ軍曹だ。
   何気にポケモン、Zどころかなんか完全新作とかそんな話になってて、かごめとか諏訪子も裏でどうするどうするっててんやわんやしてやがるんだが…まあとりあえず、私も一応こっちに混ざれって」
静葉「あなた半分馬鹿にされてるんだからちょっとは怒りなさいよ。
  ポケモンの話は色々意外だったけど、まあ、3人ぐらいで回すのが丁度いいからねこういう解説」
レティ「そういうもんかしらね」
ヤマメ「つかこの時点でリリカに関しては、属性支援型みたいなイメージでいたらしいけど、あれよあれよというまに普通に攻撃と不屈に振って、リンクオーダー2はおろか雷サークル取ってないという有様だったよな。
   しかも、この時こいしの野郎は居合メインだから氷サークル以外振る意味あったのかどうか」
静葉「リリカの号令はその意味では不屈以外いらないのよね。
  強いていえばレイズモラルを重ねる程度なんだけど…その目的だけでプリでいる意味あるのかどうかっていう」
ヤマメ「まだしばらく伏せるけど、私が居るはずだった枠にいる奴もダクハンだよ。正直大分意外な奴だ。
   グリモアでしか持てない炎セイバーは勿論、卸し焔だって特化してもそこまでティンダロスへの打撃力に期待できるかっていうとそうでもねえからツバメと無双連撃メインを検討してるみたいだし。
   レイズモラルはあれば勿論いいけど、属性火力そんな使わない方向で行く方面を考えてるみたいだから」
レティ「…そうよね、ルナサで異常漬けにはするんだろうから、ダクハンもトランス大斬使うんでしょうしね。
   そうするとメルランをプリに転職させることも視野に入れられるのかしら」
静葉「それはいくらなんでも本末転倒でしょ、破邪で相手の異常を弾くんだし。
  っと、話はだいぶ脱線してきたけど、とにかくこの時のリリカはサークルで火力支援をするのがメインだったという話よ。
  けど、実際サークルよりもリンクオーダー使ってる機会の方が多かったわね。単純に打撃力高まるし」
ヤマメ「やらすならグリモアでメルラン経由だったろうな。バフかけ終えればやることあまりないし」
レティ「それならそれもリンクオーダーでいいんじゃ」
静葉「もうやめましょうこの話、正直きりがないわ。
  次はこいし行きましょう」





こいし ソードマン→ブシドー
鞘撃1 地走撃1 阿吽の尾撃1 ツバメがえし1 月影1
首打ち3 抜刀氷雪★ 後の先★ 無双の構え9 無双連撃1
刀マスタリー★ 物理攻撃ブースト★ 居合いの構え★ 上段の構え5 青眼の構え5 HPブースト1 TPブースト1

レティ「といったところでこいしは基本現状維持だったんだし、特になんか語るところあるの?」
ヤマメ「相変わらず傷舐めも機能してるんだかしてないんだか。
   いらないよね、基本的に」
静葉「あると時々発動してくれはするけど、別にこいつタンク役でも何でもないしね。VITそこそこあるから回復量はそれなりだし、自動回復の伝説グリモアもあるし死ににくいことは死ににくいんだけど。
  まあ忠義マスタリーについてはどうせ無双か何かに差し替えるんでしょうが」
レティ「というか、戦う相手に通る属性と覚えているスキルの属性がまるでかみ合ってないわね。
   一応は次の氷の大王戦には上段メインにシフトしてるんだけど」
ヤマメ「今話すことじゃないのかもしれないけど、こいつと行動してると流石の私でも幽香の気持ちが解った気がするんだよね。
   …いや、居合って行動速度あがるじゃんよ?」
静葉「あー、こいしがさとりの縛った相手を先に潰しちゃうってこと?」
ヤマメ「初手構えてたらこいつ抜刀氷雪リリカサークルで一瞬だからな。
   いや、流石の私も正直イラッ☆と来るぐらい、何もさせてもらえないタイミングもあったんだよ?」
レティ「あなたがそれじゃ、今回も幽香と組ませなくて正解だったわね、こいし。
   あの子、絶対に自分とこいしを同じPTに置くな、殺すわよ(キリッ)みたいなことをしょっちゅうかごめに言ってたわね」
静葉「こいしも決して空気読めない子じゃないんだけどねー。
  むしろ逆に空気読み過ぎて、幽香やかごめの前では芸人気質発揮しだすのよね。
  …まあそんな話はさておき、七転八起なくてもある程度レベル差あれば、先制首討ちでぽんぽん即死決めやがるしね。流石にアーモロードの頃の首狩りこいしちゃんほどヤンチャしてないけど」
レティ「あの時は介錯が狂ってたのよ介錯が。
   一回も触れられてないけど、実は私もアレの介錯喰らったことあるんだからね…早苗に余計なトラウマを追加しやがった件も含めて、本当勘弁してほしいわ」
ヤマメ「意外だな、天下のSGGKともあろうモンが」
レティ「多段攻撃なんか来ようものならヒヤヒヤモノよ。
   この頃は挑発のタゲ取りがほぼ100パーだったしね。もっとも、こいしの介錯は今と違ってラスボス裏ボスにも余裕で入るから、ゲージが赤くなればほぼ勝ち確みたいなところあったし」
静葉「まあSQ3の話はそこまでにしときましょ、基本関係ないし」





メルラン バード
猛き戦いの舞曲5 聖なる守護の舞曲1 軽業の旋律1 慧眼の旋律1 火劇の序曲★ 氷劇の序曲★ 雷劇の序曲★
火幕の幻想曲1 氷幕の幻想曲3 雷幕の幻想曲5 蛮族の行進曲1 耐邪の鎮魂歌1
歌マスタリー★ 素早さブースト★ HPブースト5 癒しのリズム★

静葉「最後はメルランね。
  メンバー三人しかいないから、全体回復なんて持ってても仕方ないところなんだけど」
ヤマメ「実際それしか持ってねえならそれしか持たせられねぇんだろうが」
レティ「確か伝説グリモアの再生帯このとき持ってたはずなのよねー、しかもマスター。
   そんなことよりもなんなのこの滅茶苦茶な振り。こいし軸で行くなら雷幕と火幕に振った分氷幕にぶっ込むべきじゃないの?」
静葉「あ、うん、そこはまあ何時もの狐クオリティよ。
  実際メルランが初手で氷幕をかければ、カマキリはこいしが戦闘開始で構えていれば2ターンで沈むわね。メルラン氷幕、こいし氷雪、リリカサークルかリンクオーダーで返しのターンでメルランリンクオーダーすれば」
ヤマメ「十分いけるな、氷幕とかの支援なしでもこいつのリンクで1200ぐらいは叩き出せるだろ?
   サークル★★で氷幕が★でも与ダメ2000はいくだろ」
レティ「こいしの抜刀氷雪が号令序曲サークルで2400程度だから、少し足りない気もするわね。
   実際首狩りの鎌は轟音弾で潰したし
ヤマメ「およ、意外と足りないんだな。
   でもまあ轟音弾の二発目はいらんでしょ、その与ダメなら」
レティ「まあそれはね。
   あとメルランは楽器持たせるとTPが過剰在庫状態になるから、なんかその潤沢なTPで色々やらせたくはなるのよね」
静葉「さっき再生帯の件にも触れたけど、これだけのTPあるとエリアキュアでもいいやって感じになるのがね。
  もっとも、回復マスタリーはないからそんなに回復量には期待できないんだけど」
レティ「バードベースの回復役はそこそこあるLUCでの異常回避と高めのAGIからの先制回復がウリだけど、こいつ普通にグリモアでカバーしてるし、そもそもキュア系には速度補正かかってるしで」
ヤマメ「持たせるなら脈動や呼応でよかったんじゃね?みたいな?」
静葉「さっきも触れたけど、メルランはバフかけ終えればかなりヒマだから、逆に何させるか迷うところなのよね。
  脈動とかはあればいいけど、わざわざこの子の行動を消費させるもしくはこの子が動くまでかけないとかいうアプローチは悠長過ぎないか、というね。
  まあでも、見直しの余地は色々ありそうではあるわね」
レティ「後列で延々バックガードさせたりとかいうのもありっちゃありよね。
   アザステもこの子くらいTP余るなら★の消費量でも十分使いこなせるでしょうし」
ヤマメ「本当、アザステだよアザステ。
   次で多分触れるんだろうけど、さとり足自分で縛るだろ。行動速度的にどうしても一手遅れちまうからな
静葉「…返す返すこれは本当にね。
  詳しくはそれも次に回しましょう、あまりにも戦略ががばがば過ぎて本当にこの時は笑うしかなかったものね」


静葉「というわけで、ほぼ解説回になったけど今回はここまで。
  盗賊クエはこれで終わり。次は文中でも散々触れていた氷の大王、一応過去の回想パートっぽい区画はそれで区切りになるわね」
レティ「あれっそうだったっけ?
   あーうんまあ、確かにそうなんだけど…えーと現在進行形の話したのって確か」
ヤマメ「マスターバードの時じゃねえかな。
   蒸し返すようで悪いけど、SQ3でもこいしがメインで暴れてた話って4本ぐらいだったしこんなもんじゃね?」
レティ「そういうものなのかしら。
   じゃ、今回はここでお開きということで」

三人「ノシ」